JP2851183B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2851183B2
JP2851183B2 JP3167251A JP16725191A JP2851183B2 JP 2851183 B2 JP2851183 B2 JP 2851183B2 JP 3167251 A JP3167251 A JP 3167251A JP 16725191 A JP16725191 A JP 16725191A JP 2851183 B2 JP2851183 B2 JP 2851183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子製品等を組み立てる
際に部品等を作業位置に搬送するための搬送装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子製品等がコンベアを利用し
た自動組付けラインで組付けられる場合、そのラインに
沿って複数の作業位置、即ち、加工、組立、検査位置な
どが設定されている。また、各作業位置に各種の部品を
自動的に供給するため、複数の物品搬送装置が設置され
ている。このような搬送装置は被動部材のみから構成さ
れ、駆動装置を備えていない。そして、その被動部材に
は予め定められた一種類の搬送経路に沿って部品を貯蔵
位置から作業位置まで搬送するという動作が割り当てら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、ラインを新規
に設計したり、その形態を変更したりする場合には、そ
れに応じて搬送装置も設計し直したりしなければなら
ず、極めて煩雑であった。また、全ての搬送装置が大型
の制御装置によって集中制御されるようになっているた
め、その制御装置が複雑かつ高価になるという問題があ
った。更には、制御装置が完成するまでは、搬送装置の
調整や機能検査も行うことができず、ライン全体の完成
に長時間を要するという問題もあった。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて成されたも
のであり、その目的は、ラインを新規に設計したりその
形態を変更する際の設計変更を装置単独で迅速かつ容易
に行うことができるとともに、大型の集中制御装置によ
らなくても多種類の搬送動作が実現でき、かつ装置単独
でも調整、機能検査をすることが可能な搬送装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、ワークを把持及び釈放可能な把持部材
と、その把持部材を一方向に沿って往復移動させる第1
駆動部材と、前記把持部材及び前記第1駆動部材を前記
一方向と交差する交差方向に沿って一体に往復移動させ
る第2駆動部材とを備え、前記把持部材によってワーク
を把持した後、前記両駆動部材の作動に基づき、前記ワ
ークをその把持位置とは異なる位置まで搬送する搬送装
置において、前記把持部材及び両駆動部材のそれぞれの
位置を検出する検出手段と、前記把持部材及び両駆動部
材の前記各機能から想定される多数の動作パターンを、
前記把持部材及び両駆動部材の各動作を適宜順序で組み
合せることにより構成し、その多数の動作パターンを予
め記憶した記憶手段と、前記各動作パターンから所望の
動作パターンを選択して前記把持部材及び両駆動部材の
動作パターンを設定する選択設定手段と、前記選択設定
手段により設定された動作パターンに基づく動作を前記
把持部材及び両駆動部材により順次実行させるための指
令を行う実行指令手段と、その実行指令手段からの指令
により、前記検出手段からの検出結果及び前記選択設定
手段により設定された動作パターンに従って前記把持部
材及び両駆動部材の作動を制御する制御手段と、前記把
持部材及び両駆動部材のそれぞれの駆動速度を手動調整
する調整手段と、前記把持部材の位置を含む搬送装置の
駆動状況に係る各種信号を外部に出力する出力手段とを
設けた。
【0006】
【作用】把持部材及び両駆動部材の各機能から想定され
る多数の動作パターンが把持部材及び両駆動部材の各動
作を適宜順序で組み合せることにより構成されており、
その多数の動作パターンは記憶手段に予め記憶されてい
る。そして、ラインを新規に設計したりその形態を変更
する際には、そのラインにおける搬送装置の動作パター
ンに適したものを記憶手段に記憶した多数の動作パター
ンの中から選択設定手段により選択設定する。その選択
設定手段により設定された動作パターンに基づく動作を
実行するには実行指令手段にて実行指令を行う。する
と、制御手段が検出手段の検出結果及び選択設定手段に
より設定された動作パターンに従って把持部材及び両駆
動部材の作動を制御することで所望の動作パターンが実
現される。この動作パターンの実現に際して、調整手段
により把持部材及び両駆動部材のそれぞれの駆動速度を
手動調整することができ、搬送装置単独での調整作業が
可能となる。又、出力手段により前記把持部材の位置を
含む搬送装置の駆動状況に係る各種信号が外部の例えば
集中制御装置に出力される。従って、ラインを新規に設
計したりその形態を変更する際の設計変更を装置単独で
迅速かつ容易に行うことができるとともに、大型の集中
制御装置によらなくても多種類の搬送動作が実現でき、
かつ装置単独でも調整、機能検査をすることが可能とな
る。そして、集中制御装置へは搬送装置自身の動作状況
が出力されるだけとなって、集中管理装置側の簡素化を
も図り得る。
【0007】
【実施例】本発明の搬送装置を具体化した一実施例につ
いて図1〜図7に基づき詳細に説明する。
【0008】図1及び図2に示すように、フレーム1の
上部には長尺状のアーム2が水平方向(X軸方向)に延
出するように取り付けられている。アーム2の突出部一
側面には前記X軸方向に延びるガイドレール3が装着さ
れると共に、可動ブロック4がそのガイドレール3に沿
って摺動可能に係合されている。フレーム1の上方にお
いてアーム2の固定部側にはX軸方向駆動部材としてX
軸方向シリンダ6が配設され、X軸方向シリンダ6内に
はロッド5が備えられている。このロッド5の内端には
ピストンが装着され、その外端は前記可動ブロック4に
連結されている。図4(a) 〜(c) に示すように、前記ピ
ストンによってシリンダ6内が一対の圧力室R1 ,R2
に区画されており、各圧力室R1 ,R2 には駆動エア供
給用のエアホースがそれぞれ接続されている。
【0009】各圧力室R1 ,R2 には前記エアホースを
介してエアが切換供給され、このエア切換制御に基づ
き、シリンダ6により可動ブロック4が前記ガイドレー
ル3に沿って往復移動される。また、アーム2の突出部
両端には一対のストッパ7,8が所定間隔を隔てて設け
られている。そして、ロッド5側の圧力室R2 に対する
エア供給により、可動ブロック4が左方向に駆動され
て、そのショックアブソーバ10が左方のストッパ7に
係合したとき、可動ブロック4が図2の実線で示す位置
で停止される。また、他方の圧力室R1 に対するエア供
給により、可動ブロック4が右方向に駆動されて、その
ショックアブソーバ9が右方のストッパ8に係合したと
き、可動ブロック4が図2の二点鎖線で示す位置で停止
する。
【0010】前記可動ブロック4には昇降体12が前記
X軸方向と直交するZ軸方向に沿って摺動可能に装着さ
れている。昇降体12の下端には把持部材としてのチャ
ック13が設けられている。前記可動ブロック4にはZ
軸方向駆動部材としてのZ軸方向シリンダ14が配設さ
れ、そのシリンダ14にはロッド15が備えられてい
る。ロッド15の内端にはピストンが装着され、外端は
シリンダ14外部は昇降体12に連結されている。前記
シリンダ14内はピストンによって一対の圧力室R3
4 に区画されている。尚、X軸方向シリンダ6の上部
にはX軸方向に沿って伸縮可能な4本のエア供給パイプ
16a,16bが並設され、これらの内の2本のパイプ
16bが可動ブロック4内部の接続路を介して各圧力室
3 ,R4 に接続されている。各圧力室R3 ,R4 に対
しては前記パイプ16bを介してエアが切換供給され、
このエア切換制御に基づき、シリンダ6により昇降体1
2がZ軸方向に沿って往復移動される。そして、ロッド
15側の圧力室R4 に対するエア供給により、昇降体1
2が上方向に駆動されて、昇降体12の一部が可動ブロ
ック4の一部に係合することにより、昇降体12が図2
の実線で示す位置で停止される。また、他方の圧力室R
3 に対するエア供給により、昇降体12が下方向に駆動
されて、昇降体12の突片12aが可動ブロック4のス
トッパ4aに係合することにより、昇降体12が図2の
二点鎖線で示す位置で停止される。
【0011】前記チャック13の下端にはワークの把持
及び釈放を行うために一対の把持片13aが対向配置さ
れている。チャック13内のシリンダ13b(図示略)
は一対の圧力室R5 ,R6 (図示略)を備えている。そ
して、可動ブロック4及び昇降体12内部の接続路、両
接続路間を連通する伸縮可能なパイプ12b並びに昇降
体12内の接続路とシリンダ13bとを連通するホース
(図示略)等を介して各圧力室R5 ,R6 とエア供給パ
イプ16aとが接続されている。チャック13内のシリ
ンダ13bの一方の圧力室R5 にエアを供給することに
より、図2の実線で示すように把持片13aが互いに離
間する。また、他方の圧力室R6 にエアを供給すること
により、図2の二点鎖線で示すように把持片13aが互
いに近接する。このようにエアがチャック13内のシリ
ンダ13bに切換供給されることによりチャック13が
開閉され、ワークの把持、釈放動作が行われる。
【0012】従って、X軸方向シリンダ6、Z軸方向シ
リンダ14及びチャック13内のシリンダ13bに対す
るエア切換供給を適宜に組み合わせることにより、所定
の動作パターンに従い、ワークを把持した後にそのワー
クを把持位置とは異なる位置まで搬送するというような
動作が設定できる。例えば、図5(a)に示す動作パター
ンP1 においては、チャック13が左側上方の原点位置
から下動してワークを把持したのち、上動してワークを
上昇させる。次に、チャック13が右側上方位置まで移
動したのち下動して、右側下方位置にてワークを釈放す
る。そして、チャック13は再び上動した後に左側上方
の原点位置まで復帰する。
【0013】上述した動作パターンP1 の搬送経路以外
にも、図5(b) 〜(e) に示すような搬送経路の選択が可
能である。図5(b) に示すパターンP2 では、チャック
13が右側上方の原点位置から下動してワークを把持し
たのち、上動してワークをつまみ上げる。次に、チャッ
ク13が左側上方位置まで移動したのち下動して、左側
下方位置にてワークを釈放する。そして、チャック13
は再び上動した後に原点位置まで復帰する。
【0014】図5(c) に示すパターンP3 では、チャッ
ク13が左側下方の原点位置にてワークを把持した後
に、そのワークを左側上方位置まで上昇させる。次い
で、チャック13が右側上方位置まで移動した後に下動
して、右側下方位置にてワークを釈放する。その後、チ
ャック13は右側下方位置から左方へ移動して原点位置
まで復帰する。
【0015】図5(d) に示すパターンP4 では、チャッ
ク13が左側上方の原点位置から下動してワークを把持
した後に上動して、ワークをつまみ上げる。次いで、チ
ャック13が左側上方位置から右側上方位置まで移動し
たのち、チャック13が開放して、ワークを前記右側上
方位置にて釈放する。そして、チャック13は右側上方
の釈放位置から左側上方の原点位置まで復帰する。
【0016】図5(e) に示すパターンP5 では、チャッ
ク13が左側上方の原点位置にてワークを把持した後
に、右側上方位置まで移動する。次いで、チャック13
は前記右側上方位置から下動し、右側下方位置にてワー
クを釈放する。そして、チャック13は上動した後に、
左側上方の原点位置まで復帰する。
【0017】尚、この実施例では前記各パターンP1
5 とはチャック13の開閉操作順序のみが異なる5つ
のパターンP6 〜P10を選択することも可能である。さ
て、この搬送装置では前記各圧力室R1 〜R6 に駆動用
エアを供給するために、搬送装置の外部にエア供給源
(図示略)を設けている。図1に示すようにフレーム1
の側面にはエア供給用コネクタ17b及びエア排出用コ
ネクタ17aが設けられ、エア供給用コネクタ17bに
エア供給源が接続される。フレーム1内にはエア分配用
の流路(図示略)を備えたマニホールドブロック18が
組み込まれており、エア供給用コネクタ17bから供給
されたエアはマニホールドブロック18内の流路によっ
て分配される。各流路上にはそれぞれ電磁バルブSV1
〜SV6 が設けられており、電磁バルブSV1 〜SV6
のソレノイドC1 〜C6 への通電制御により各圧力室R
1 〜R6 にエアが切換供給される。また、マニホールド
ブロック18のエア排出側にはスピードコントローラ1
9が接続され、前記各スピードコントローラ19にはフ
レーム1の側方へ突出する流量調整用つまみ19aが設
けられている。そして、各つまみ19aを操作すること
により各圧力室R1 〜R6 へのエア供給量が調整され、
このエア供給量調整に基づき可動ブロック4、昇降体1
2及び把持片13aの駆動スピードがコントロールされ
る。また、各圧力室R1 〜R6 からの排気エアはマニホ
ールドブロック18によって再び集約され、エア排出用
コネクタ17aを介して大気に放出される。
【0018】前記各スピードコントローラ19及び流量
調整用つまみ19aにより調整手段が構成されている。
なお、前記Z軸方向シリンダ14及びX軸方向シリンダ
6により本発明の第1駆動部材及び第2駆動部材がそれ
ぞれ構成されている。次に、この実施例における位置検
出装置、記憶手段、選択設定手段、実行指令手段及び制
御手段について詳細に説明する。図1、図2及び図4
(a) に示すように、X軸方向シリンダ6の両端にはそれ
ぞれピストン動作検出装置としてホール素子H1 ,H2
が位置調整可能に配設されている。シリンダ6内に収容
されたピストンには磁石片が埋設されており、ピストン
駆動時において磁石片がホール素子H1 ,H2 に対向す
る際に動作検出信号が出力される。図4(b) 及び(c) に
示すように、Z軸方向シリンダ14及びチャック13に
も同様にホール素子H3 〜H6 が位置調整可能に配設さ
れ、ピストンに埋設された磁石片が対向する際には動作
検出信号が出力される。そして、図3のブロック図に示
すように、各ホール素子H1 〜H6 から出力される動作
検出信号は動作検出回路20を介してマイコン21に入
力される。マイコン21は動作検出信号の出力に基づ
き、可動ブロック4、昇降体12及び把持片13aの位
置を検出する。即ち、前記各ホール素子H 1 〜H 6 によ
り検出手段が構成されている。
【0019】前記マイコン21には記憶手段としてのメ
モリ22及び制御手段としてのCPU23が組み込まれ
ている。前記メモリ22には両シリンダ6,14及びチ
ャック13の作動順序を表す複数(本実施例では10種
類)の前記動作パターンP1〜P10が予め記憶されてい
る。マイコン21には選択設定手段としてのパターン選
択スイッチ24が接続されている。パターン選択スイッ
チ24を切換操作することにより、CPU23はメモリ
22に記憶された動作パターンP1 〜P10の内から任意
の1パターンPX を選択する。
【0020】また、このマイコン21には実行指令手段
としてのモード設定スイッチ25が接続され、モード設
定スイッチ25の操作に基づき、テストモード、ステッ
プモード、サイクルモード、非常停止モード及び原点復
帰モードの各動作モードが設定される。テストモードが
設定されると、図示しない非常停止スイッチからON信
号が入力されるまで予め選択された動作パターンPX
従う動作が繰り返して行われる。ステップモードが設定
されると、ステップスイッチからON信号が入力される
毎に予め選択された動作パターンPX を構成する動作ス
テップが一つずつ実行される。サイクルモードが設定さ
れると、予め選択された動作パターンPX に従って1サ
イクル分の動作が行われる。
【0021】更にこのマイコン21には、特定の動作ス
テップが終了して次の動作ステップを開始するまでの間
の2種類のディレイタイムT1 ,T2 の設定(0〜1
秒)が可能なタイマー26が接続されている。即ち、タ
イマー26の切換に基づいて、可動ブロック4及び昇降
体12の移動に関するディレイタイムT1 と、把持片1
3aの開閉に関するディレイタイムT2 とをそれぞれ独
立して設定することができる。
【0022】図3に示すように、エア給排出制御を行う
各電磁バルブSV1〜SV6 を含む電磁バルブ駆動回路
27を介して、各シリンダ6,14,13bがマイコン
21内のCPU23に接続されている。そして、CPU
23はメモリ22に記憶された制御プログラム及び前記
各動作パターンP1 〜P10に基づいて電磁バルブSV 1
〜SV6 の切換制御を行う。
【0023】CPU23には出力手段としての各種信号
出力回路28を介して上位のコントローラが接続され
る。上位のコントローラには各種信号出力回路28から
原点信号、異常警報信号及び復帰待信号が出力される。
原点信号はチャック13が原点に位置する場合に出力さ
れ、異常警報信号は30秒以内に各動作ステップが完了
しない場合に出力される復帰待信号は非常停止信号入力
時に出力される。
【0024】さて、次に本実施例の作用を説明する。搬
送動作開始時においては図7(a) に示すように、可動ブ
ロック4、昇降体12及びチャック13が初期位置(原
点)に配置されている。即ち、可動ブロック4がガイド
レール3の左端に保持され、昇降体12が可動ブロック
4の上端に保持されると共に、把持片13aが開放状態
に保持されている。
【0025】この状態でパターン選択スイッチ24の切
り換えにより、例えば図5(a) に示す動作パターンP1
が選択され、かつモード設定スイッチ25によってサイ
クルモードが選択された後、図示しない操作スイッチが
操作されると、搬送装置の動作が開始される。まず、最
初に、図6に示すように、動作パターンP1 に従い、C
PU23は電磁バルブSV3 をON状態にし、電磁バル
ブSV4 をOFF状態にする。この切換制御によりZ軸
方向シリンダ14の圧力室R3 内にエアが導入される
と、シリンダ14のピストンが下方に移動し、これによ
りチャック13が図7(b) に示す位置まで下降する(ス
テップS1 )。
【0026】チャック13が前記位置に移動した際にホ
ール素子H1 が動作検出信号を出力し、この出力信号が
CPU23に入力される。この動作検出信号によりチャ
ック13の位置変化を認識したCPU23は、予め設定
されたディレイタイムT1 の経過後に、ステップS1
ら次のステップS2 への移行を指示する。
【0027】即ち、CPU23は電磁バルブSV5 をO
FF状態に切り換えると共に、電磁バルブSV6 をON
状態に切り換える。すると、図7(c) に示すようにチャ
ック13が閉塞する(ステップS2 )。このときワーク
が一対の把持片13aによって把持される。チャック1
3の閉塞に基づきホール素子H6 が動作検出信号を出力
すると、CPU23は予め設定されたディレイタイムT
2 の経過後にステップS2 から次のステップS3 への移
行を指示する。
【0028】即ち、CPU23は電磁バルブSV3 をO
FF状態に切り換え、電磁バルブSV4 をON状態に切
り換える。それにより、Z軸方向シリンダ14の圧力室
4 内にエアが導入され、シリンダ14のピストンが上
方に移動する。このときチャック13はワークを把持し
たままで図7(d) に示す位置まで上昇する。チャック1
3が上端に達するとホール素子H3 が動作検出信号を出
力する。
【0029】ステップS4 では、電磁バルブSV1 がO
N状態、電磁バルブSV2 がOFF状態に切り換えられ
る。それにより、圧力室R1 内にエアが導入され、シリ
ンダ6のピストンが右方に移動する。このときチャック
13はワークをX軸方向に沿って右端位置まで移動させ
る。チャック13が右端に達するとホール素子H2 が動
作検出信号を出力する(図7(e) )。この動作によりワ
ークは右から左に搬送される。引き続くステップS5
は、前記動作検出信号に基づき、CPU23により電磁
バルブSV3 ,SV4 がそれぞれON状態、OFF状態
に切り換えられる。それにより、Z軸方向シリンダ14
の圧力室R3 内にエアが導入され、このエア導入により
シリンダ14のピストンが下方に移動する。そして、チ
ャック13が下端に達するとホール素子H4が動作検出
信号を出力する(図7(f) )。次にステップS6 では、
電磁バルブSV5 ,SV6 がそれぞれON状態、OFF
状態になる。それにより、チャック13にシリンダ13
bの圧力室R5 内にエアが導入されて、チャック13が
開放する。これにより把持していたワークが釈放され、
ワークが所定位置に載置される(図7(g) )。そして、
チャック13の開放に基づいてホール素子H5 が動作検
出信号を出力する。
【0030】CPU23はこの信号に応答して、ステッ
プS7 にて、電磁バルブSV3 ,SV4 をそれぞれOF
F状態、ON状態に切り換える。それにより、シリンダ
14の圧力室R4 内にエアが導入され、シリンダ14の
ピストンが上方に移動する。そして、チャック13が上
端に達するとホール素子H3 が動作検出信号を出力する
(図7(h) )。この動作検出信号に応答して、ステップ
8 では、電磁バルブSV1 ,SV2 がそれぞれOFF
状態、ON状態に切り換えられる。そして、X軸方向シ
リンダ6の圧力室R2 内にエアが導入されることによ
り、シリンダ14のピストンが左方に移動する。従っ
て、チャック13は再び図7(a) に示す原点位置に復帰
し、1サイクルの搬送動作が終了する。
【0031】以上述べたように本実施例の搬送装置で
は、搬送装置に要求される代表的な動作パターンP1
10をメモリ22に予めいくつか記憶させておき、それ
らの動作パターンP1 〜P10の中から所望の動作パター
ンPX を容易に選択することができる。なおかつ、その
動作パターンPX に基づいてシリンダ6,14,13b
を作動制御し、ワークを確実に所定位置に搬送すること
ができる。従って、従来の駆動回路を持たない搬送装置
とは異なり、ラインを新規に設計したり、その形態を変
更したりするような場合であっても、それに応じて搬送
装置を設計し直す必要がない。
【0032】このような搬送装置を複数使用して製造ラ
イン等を構成するような場合であっても、各搬送装置自
身が独立した制御装置を備えていることにより、集中制
御装置に制御機能が過度に集中することがない。それ
故、外部の集中制御装置に依存していた従来装置とは異
なり、制御装置の大型化に伴って装置全体が複雑化した
り、高価格化してしまうことがない。
【0033】また、制御装置を備えたこの搬送装置で
は、従来とは異なり、集中制御装置の完成を待たなくて
も搬送装置単独で調整や機能検査も行うことができる。
このことは集中制御装置及び各搬送装置の設置、調整及
び検査等を同時に行い得ることを意味し、従って従来の
ようにライン全体の完成に長時間を要するということも
ない。
【0034】加えて、図1及び図2に示すように、本実
施例の搬送装置ではスピードコントローラ19のつまみ
19aやコネクタ17a,17bがフレーム1の側面に
集中配置されているため、上記のように調整や機能検査
を行う際の操作性がよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の搬送装置
によれば、ラインを新規に設計したりその形態を変更す
る際の設計変更を装置単独で迅速かつ容易に行うことが
できるとともに、大型の集中制御装置によらなくても多
種類の搬送動作が実現でき、かつ装置単独でも調整、機
能検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の搬送装置における一実施例を示す斜
視図である。
【図2】 図1の搬送装置の正面図である。
【図3】 搬送装置の制御システムを示すブロック図で
ある。
【図4】 (a) 〜(c) は各シリンダ及びチャックの概略
図である。
【図5】 (a) 〜(c) は各動作パターンを示す概略図で
ある。
【図6】 図5(a) の動作パターンを選択した場合のタ
イムチャート及び動作信号出力状態を示す図である。
【図7】 (a) 〜(h) は図5(a) の動作パターンを選択
した場合の動作説明図である。
【符号の説明】
6…第2駆動部材としてのX軸方向シリンダ、13…把
持部材としてのチャック、14…第1駆動部材としての
Z軸方向シリンダ、19,19a…調整手段を構成する
スピードコントローラ及び流量調整用つまみ、22…記
憶手段としてのメモリ、23…制御手段としてのCP
U、24…選択設定手段としてのパターン選択スイッ
チ、25…実行指令手段としてのモード設定スイッチ、
28…出力手段としての各種信号出力回路、 1 〜H 6
…検出手段としてのホール素子、1〜P10…動作パタ
ーン(PX は選択設定された動作パターン)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 9/02 B25J 9/10 B25J 9/16 G05B 19/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを把持及び釈放可能な把持部材
    (13)と、その把持部材(13)を一方向に沿って往
    復移動させる第1駆動部材(14)と、前記把持部材
    (13)及び前記第1駆動部材(14)を前記一方向と
    交差する交差方向に沿って一体に往復移動させる第2駆
    動部材(6)とを備え、前記把持部材(13)によって
    ワークを把持した後、前記両駆動部材(6,14)の作
    動に基づき、前記ワークをその把持位置とは異なる位置
    まで搬送する搬送装置において、前記把持部材(13)及び両駆動部材(6,14)のそ
    れぞれの位置を検出する検出手段(H 1 〜H 6 )と、 前記把持部材(13)及び両駆動部材(6,14)の前
    記各機能から想定される多数の動作パターン(P1 〜P
    10)を、前記把持部材(13)及び両駆動部材(6,1
    4)の各動作を適宜順序で組み合せることにより構成
    し、その多数の動作パターン(P1 〜P10)を予め記憶
    した記憶手段(22)と、 前記各動作パターン(P1 〜P10)から所望の動作パタ
    ーン(PX )を選択して前記把持部材(13)及び両駆
    動部材(6,14)の動作パターン(PX )を設定する
    選択設定手段(24)と、 前記選択設定手段(24)により設定された動作パター
    ン(PX )に基づく動作を前記把持部材(13)及び両
    駆動部材(14)により順次実行させるための指令を行
    う実行指令手段(25)と、 その実行指令手段(25)からの指令により、前記検出
    手段(H 1 〜H 6 )からの検出結果及び前記選択設定手
    段(24)により設定された動作パターン(PX )に従
    って前記把持部材(13)及び両駆動部材(6,14)
    の作動を制御する制御手段(23)と、前記把持部材(13)及び両駆動部材(6,14)のそ
    れぞれの駆動速度を手動調整する調整手段(19,19
    a)と、 前記把持部材(13)の位置を含む搬送装置の駆動状況
    に係る各種信号を外部に出力する出力手段(28)とを
    備えた搬送装置。
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