JP2850310B2 - 超伝導性金属酸化物組成物及びその製造方法 - Google Patents

超伝導性金属酸化物組成物及びその製造方法

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JP2850310B2 JP1502391A JP50239189A JP2850310B2 JP 2850310 B2 JP2850310 B2 JP 2850310B2 JP 1502391 A JP1502391 A JP 1502391A JP 50239189 A JP50239189 A JP 50239189A JP 2850310 B2 JP2850310 B2 JP 2850310B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 関連特許願の相互参照 本発明は1988年2月2日出願の特許願(CR−8641)の
部分的継続である。
発明の分野 本発明は超伝導性である新規ビスマス−ストロンチウ
ム−カルシウム−銅酸化物組成物及びそれらの製造方法
に関する。
参考文献 ベツドノルズとムラー、Z.フイズ.B64、189(1986)
は約35Kの超伝導転移温度を有するLa−Ba−Cu−O系に
おける超伝導相を開示している。この開示は、その後に
多くの研究者によつて確証された[たとえば、ラオ及び
ガングリー、カレントサイエンス、56、47(1987);チ
ューら、サイエンス235、257(1987);チューら、フイ
ジカルレビユーレターズ、58,405(1987);キヤバら、
フイジカルレビユーレターズ、58,408(1987);ベツド
ノルズら、ユーロフイズ.レターズ、3、379(1987)
参照]。超伝導相は正方晶系のK2NiF4−形構造を有する
組成物La1-x(Ba、Sr、Ca)xO4-xとして同定されている
が、ここでxは一般に約0.15であり且つyは酸素空孔子
点を表わす。
ウーら、フイジカルレビユレターズ、58、908(198
7)は約90Kの超伝導転移温度を有するY−Ba−Cu−O系
中の超伝導相を開示している。キヤバら、フイジカルレ
ビユレターズ、58、1676(1987)は、この超伝導性Y−
Ba−Cu−O相が斜方晶系の、ひずんだ、酸素欠陥ペロブ
スカイトYBa2Cu3O9 δであると同定し、ここでδは約2.1
であり、また粉末X線回折図と格子パラメーターをも示
している。
C.マイケルら、Z.フイズ.B−コンデンスドマツター、
68、417(1987)は、酸化物La2-xBix′Srx-x′CuO4-y
形成するための超伝導体La2-xBixSrxCuO4-yへのBiの導
入を開示している。この研究は、超伝導性が主として観
察される、x−x′=0.1〜0.2の範囲に相当する組成物
に限られている。x3、x′2のときに単一相が得
られる。組成物の一試料La1.7Bi0.1Sr0.2CuO4-yは、La
1.8Sr0.2CuO4-yに対する約38Kと比較して、比抵抗測定
から測定したときに約42Kの超伝導温度を有している。
C.マイケルら、Z.フイズ.B−コンデンスドマツター、
68、421(1987)は、Bi2Sr2Cu2O7+ δに近い組成を有す
るBi−Sr−Cu−O系における超伝導性酸化物の新規部類
を開示している。組成物Bi2Sr2Cu2O7+ δに対する純粋相
を単離した。この物質に対するX線回折図はペロブスカ
イトのものと多少の類似性を示し、また電子線回折図は
a=5.32A(0.532nm)、b=26.6A(2.66nm)及びc=4
8.8A(4.88nm)の斜方晶系セルパラメーターを有するペ
ロプスカイトサブセルを示す。超純粋酸化物から製造し
た物質は比抵抗測定により調べるときに22Kの中点を有
する超伝導転移と14K以下のゼロ抵抗を示す。工業用品
級の酸化物から製造した物質は7Kの中点を有する超伝導
転移を有する。
発明の要約 本発明は公称式BiaSrbCacCu3Oxを有する新規超伝導組
成物を提供し、ここでaは約1〜約2であり、bは約3/
8〜約4であり、cは約3/4〜約2であり且つxは(1.5a
+b+c+y)であり、ここでyは約2〜約5であり、
但しb+cは約3/2〜約5であることを要し、該組成物
は約70K以上の超伝導転移温度を有している。aは約3/2
〜約2であり、bは約3/2〜約4であり、cは約1〜約3
/2であり且つb+cは約3〜5であることが好ましい。
好的組成物の超伝導転移温度は、少なくとも77K(液体
窒素)から約115Kに至るまでである。
本発明はさらに前記の公称式の組成物に対して超伝導
性を提供する金属酸化物相の定義をも包含する。特定的
には、この金属酸化物相は式 Bi2Sr3-zCazCu2O8+ ω を有しており、ここでzは約0.1〜約0.9、好ましくは0.
4〜0.8、もっとも好ましくは約0.6〜0.7であり;且つω
はゼロよりも大きいが約1よりも小さい。
かくして、超伝導性を提供する上記の金属酸化物相の
実質的な量を含有するこれらの超伝導組成物に対する公
称式はBiaSrbCacCu3Oxとなり、ここでaは約1〜約3で
あり、bは約3/8〜約4であり、cは約3/16〜約2であ
り且つxは(1.5a+b+c+y)であり、ここでyは約
2〜約5であり、但しb+cは約3/2〜約5であること
を要する。
本発明は、これらの組成物の製造方法をも提供する
が、その方法は、本質的に、化学量論的な量の金属酸化
物、たとえば、Bi2O3、SrO又はSrO2、CaO及びCuO、又は
金属酸化物の前駆体、たとえばCaCO3のような炭酸塩、S
r(NO3)2のような硝酸塩など、から成る混合物を空気中
で約775℃〜約900℃で約8〜約48時間加熱することから
成っている。好適な加熱温度は約850℃〜約900℃であ
る。
発明の詳細な説明 本発明の超伝導組成物は公称式BiaSrbCacCu3Oxを有
し、ここでaは約1〜約3であり、bは約3/8〜約4で
あり、cは約3/16〜約2であり且つxは(1.5a+b+c
+y)であり、ここでyは約2〜約5であり、但しb+
cは約3/2〜約5であることを要する。これらの組成物
は少なくとも70Kから約120°Kに至るまでの超伝導転移
温度をゆしている。好適な組成物においてはaは約3/2
〜約3であり、bは約3/2〜約4であり、cは約1/2〜約
3/2〜約3/2であり且つb+cは約3〜5である。これら
の好適組成物は約77K(液体窒素の温度)を越える超伝
導転移温度を有している。
超伝導性BiaSrbCacCu3Ox組成物は、下記の方法で製造
することができる。化学量論的な量のBi2O3、SrO、CaO
及びCuOを、たとえば、乳鉢中で一緒に摩砕することに
よつて混合する。たとえば炭酸塩のような前駆体を、前
記の酸化物の一つ以上の代りとして用いることもでき
る。あるいは、酸化物の前駆体の緊密な化学量論的混合
物を、硝酸塩又は酢酸塩のような前駆体の溶液から、か
かる溶液からの沈澱によつて、又は溶剤の蒸発又は噴霧
又は凍結乾燥によるかかる溶液の乾燥によつていずれか
で、調製することができる。次いで、粉末又は圧縮した
ペレツトの形態にある酸化物又は前駆体の混合物を、た
とえばアルミナ又は金のような非反応性材料から成る容
器中に入れる。次いで容器を炉中に入れ、空気中で約77
5℃〜約900℃、好ましくは約850℃〜約900℃で約8〜約
48時間加熱する。加熱温度が好適範囲にあるときは、超
伝導転移温度が一般に高くなる。約900℃以上の加熱温
度では溶融が生じるから、このような温度よりも低い温
度で反応を行なわなければならない。
冷却は、炉への電力を切って炉内で容器を冷却させる
か、又は炉の冷却を低速で、たとえば、1分当り2℃の
速度で、計画的に行なうことによつて、徐々に行なうこ
とができる。温度が100℃以下、たとえば常温(約20
℃)になつたときに、容器を炉から取り出して、黒色の
結晶性生成物を回収する。冷却は850〜900℃に加熱した
材料を常温で急冷することによつて達成することもでき
る。
超伝導性のBiaSrbCacCu3Ox組成物は、反応物の相対的
な量を、a、b及びcに対して上に挙げた範囲によつて
指示される化学量論的限界外で選んだ場合ですら、製造
することができる。その場合には、超伝導組成物は、他
の非超伝導相と共に、少なくとも一つの超伝導相を包含
している。
超伝導性は、磁束の排除、すなわち、マイスナー効果
の観察によつて、確認することができる。この効果は、
フイジカルレビユーB、36、5586(1987)においてE.ポ
ルツラツク及びB.フイツシヤーによる文献中に記した方
法によつて、測定することができる。
本発明の超伝導組成物は、きわめて効率的に電流を伝
導するために、又は医用目的に対する磁気映像化のため
の磁場を提供するために用いることができる。かくし
て、針金又は棒の形態にある組成物を、この分野の者に
は公知のように液体窒素に材料をさらすことによつて、
超伝導転移温度よりも低い温度に、たとえば約115K又は
それ以下、好ましくは約85Kよりも低い温度に冷却し且
つ電流の流れを開始することによつて、電気抵抗による
損失が全くない電流を取得することができる。最低の入
力の損失のもとで極めて高い磁場を提供するために、上
記の針金を巻いてコイル状とし、それを液体ヘリウムに
さらしたのちにコイル中に電流を誘導することができ
る。本発明の超伝導組成物は、きわめて永続的な磁場を
提供するために用いることもできる。このような磁場
は、薄板又は類似の構造の形態にある組成物を超伝導転
移温度以下の温度に冷却することによつて、たとえば、
液体窒素にさらすことにより77K〜115Kに冷却すること
によつて、取得することができる。このような磁場は、
たとえば鉄道車輛のような大きな対象物を浮上させるた
めに用いることができる。これらの超伝導組成物は、た
とえば、SQUIDS′(超伝導量子干渉素子)のようなジヨ
セフソン素子において、また高速サンプリング回路のよ
うなジヨセフソン効果として電圧標準に基づく装置にお
いても有用である。これらの組成物は、同様な範囲に転
移温度を有する従来の超伝導組成物よりも、特に水の存
在において、より安定であると思われる。本発明の組成
物は従来の組成物よりも容易に加工することもできる。
発明の実施例 実施例1 公称式BiSrCaCu3Oxの組成物を、以下のようにして調
製した。Bi2O3(3.3298g)、SrO2(1.1692g)、CaCO
3(1.0009g)及びCuO(2.3862g)をめのう乳鉢中で一緒
に30分間混合し且つ摩砕した。この粉末をアルミニウム
容器中で入れ、その容器を炉中に置き、空気中で1分当
り10℃の速度で800℃まで加熱し、次いで800℃で12時間
保った。次いで入力を切り、約100℃以下の温度まで炉
を放冷したのちに、容器を取出した。黒色の結晶性生成
物を回収した。
マイスナー効果の測定は粉末生成物が約75Kに超伝導
の開始を有していることを示した。
実施例2 公称式Bi3/2Sr3/2Ca3/2Cu3Oxの組成物を、以下のよう
にして調製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(2.3924
g)、CaCO3(2.0018g)及びCuO(3.1816g)をめのう乳
鉢中で一緒に混合し且つ摩砕した。その粉末をアルミニ
ウム容器中に入れ、その容器を炉中に置いて、空気中で
1分当り10℃の速度で800℃に加熱し、次いで800℃で12
時間保った。次いで入力を切り、炉を約100℃以下の温
度まで放冷したのち、容器を取出した。黒色の結晶性生
成物を回収した。
マイスナー効果の測定は、この粉末生成物が約75Kに
超伝導の開始を有していることを示した。
実施例3A及び3B 公称式Bi2Sr2CaCu3Oxの組成物を以下のようにして調
製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(2.3924g)、CaCO
3(1.0009g)及びCuO(2.3865g)を、めのう乳鉢中で一
緒に混合し且つ摩砕した。その粉末混合物を用いて、そ
れぞれ直径が10mmで厚さが2mmの、10個のペレツトに圧
縮した。
実施例3Aにおいては、圧縮したペレツトをアルミナ皿
上に置き、さらを炉中に入れて1分間当り10℃の速度で
空気中で800℃に加熱し、次いで800℃で8時間保った。
次いで入力を切って約100℃以下の温度まで炉を放冷し
たのち、さらを取出した。黒色の結晶性生成物を回収し
た。
マイスナー効果の測定はペレツトが約83Kの超伝導の
開始を有していることを示した。
実施例3Bにおいては、別の圧縮したペレツトをアルミ
ナ皿中に置き、さらを炉中に入れて空気中で1分間当り
10℃の速度で900℃に加熱し、900℃で8時間保った。次
いで炉を1分間当り2℃の速度で約100℃以下の温度ま
で放冷したのち、さらを取出した。黒色結晶性の組成物
を回収した。
マイスナー効果の測定はペレツトが約85Kの超伝導の
開始を有していることを示した。
実施例4A及び4B 公称式BiSrCa2Cu3Oxの組成物を以下のようにして調製
した。Bi2O3(2.3298g)、SrO2(1.1962g)、CaCO3(2.
0018g)及びCuO(2.3865g)をめのう乳鉢中で一緒に30
分間混合し且つ摩砕した。その粉末混合物を用いて、そ
れぞれ10mmの直径と約2mmの厚さの10個のペレツトに圧
縮した。
実施例4Aにおいては、圧縮したペレツトをアルミナ皿
中に置き、その皿を炉中に入れて、空気中で1分間当り
10℃の速度で800℃に加熱し、次いで800℃で8時間保っ
た。次いで入力を切り、約100℃以下の温度まで炉を放
冷したのち、皿を取出した。黒色の結晶性生成物を回収
した。
マイスナー効果の測定はペレツトが約75Kの超伝導の
開始を有することを示した。
実施例4Bにおいては、別の圧縮したペレツトをアルミ
ナ皿中に置き、皿を炉中に入れて、空気中で1分間当り
10℃の速度で900℃に加熱し、次いで900℃で8時間保っ
た。次いで炉の入力を切り、約100℃以下の温度に放冷
したのち、さらを取出した。黒色結晶性組成物を回収し
た。
マイスナー効果の測定はペレツトが約75Kに超伝導の
開示を有することを示した。
実施例6A及び6B 公称式Bi3/2Sr3/2Ca3/2Cu3Oxの組成物を、以下のよう
にして調製した。Bi2O3(2.3298g)、Sr(NO3)2(2.1163
g)、CaCO3(1.0009g)及びCuO(1.5910g)を一緒にめ
のう乳鉢中で30分間混合し且つ摩砕した。この粉末混合
物を用いて、それぞれ10mmの直径と約2mmの厚さの10個
のペレツトに圧縮した。
実施例6Aにおいては、圧縮したペレツトをアルミナ皿
中に置き、皿を炉中に入れて、空気中で1分間当り10℃
の速度で800℃に加熱し、800℃で30分間保った。次いで
入力を切り、炉が約100℃以下の温度となるまで放冷し
たのち、皿を取出した。黒色結晶性生成物を回収した。
マイスナー効果の測定はペレツトが77K以下の温度に
超伝導の開示を有することを示した。この結果は実施例
2に認められた結果と一致する。
実施例6Bにおいては、他の圧縮したペレツトをアルミ
ナ皿中に置き、その皿を炉中に入れて、1分間当り10℃
の速度で850℃に加熱し、次いで850℃で12時間保った。
次いで入力を切り、炉を約100℃以下の温度まで放冷し
たのち、皿を取出した。黒色結晶性生成物を回収した。
マイスナー効果の測定は、ペレツトが約85Kに超伝導
の開始を有することを示した。
実施例7 公称式Bi3/2Sr3/4Ca3/4Cu3Oxの組成物を以下のように
して調製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(1.1962g)、C
aCO3(1.0009g)及びCuO(3.1816g)をめのう乳鉢中で
一緒に30分間混合及び摩砕した。その粉末をアルミナ容
器中に入れ、その容器を炉中に入れて、空気中で1分間
当り10℃の速度で850℃に加熱し、次いで850℃で12時間
保った。次いで入力を切り、炉を約100℃以下の温度ま
で放冷したのち、容器を取出した。黒色結晶性の生成物
を回収した。
マイスナー効果の測定は粉末生成物が約70Kに超伝導
の開始を有することを示した。
実施例8 公称式Bi3/2Sr3/8Ca9/8Cu3Oxの組成物を以下のように
して調製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(0.5981g)、C
aCO3(1.5015g)及びCuO(3.1816g)をめのう乳鉢中で
一緒に30分間混合し且つ摩砕した。粉末をアルミナ容器
中に入れ、その容器を炉中に置いて、空気中で1分間当
り10℃の速度で850℃に加熱し、次いで850℃で12時間保
った。次いで入力を切り、炉を約100℃以下の温度まで
放冷したのち、容器を取出した。黒色結晶性生成物を取
得した。マイスナー効果の測定は約70Kに超伝導の開始
を有することを示した。
実施例9 公称式Bi3/2Sr3/2Ca3/2Cu3Oxの組成物を以下のように
して調製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(2.3924g)、C
aCO3(2.0018g)及びCuO(3.1816g)を一緒にめのう乳
鉢中で30分間混合し且つ摩砕した。その粉末混合物を用
いて、それぞれ10mmの直径と約2mmの厚さの10個のペレ
ツトに圧縮した。圧縮したペレツトの一つを金のさら中
に置き、さらを炉中に入れて、空気中で/分間当り10℃
の速度で850℃に加熱し、次いで850℃で48時間保った。
次いでペレツトを炉から取出し、空気中で急冷して黒色
結晶性生成物を回収した。
マイスナー効果の測定は生成物が約115Kに超伝導の開
始を有することを示した。
実施例10 公称式Bi2Sr2CaCu3Oxの組成物を以下のようにして調
製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(2.3924g)、CaCO
3(1.0009g)及びCuO(2.3865g)を一緒にめのう乳鉢中
で30分間混合し且つ摩砕した。その粉末混合物を用い
て、それぞれ10mmの直径と約2mmの厚さの、10個のペレ
ツトに圧縮した。
圧縮したペレツトの一つを金の皿中に置き、皿を炉中
に入れて、1分間当り10℃の速度で空気中で850℃に加
熱し、次いで850℃で48時間保った。次いでペレツトを
炉から取出して空気中で急冷し、黒色結晶性生成物を回
収した。
マイスナー効果の測定は、生成物が約115Kに超伝導の
開始を有することを示した。
実施例11 公称式Bi3Sr3CaCu3Oxの組成物を以下のようにして調
製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(2.3924g)、CaCO
3(0.6800g)及びCuO(1.5910g)を一緒にめのう乳鉢中
で30分間混合し且つ摩砕した。その粉末混合物を用い
て、それぞれ10mmの直径と約2mmの厚さの、10個のペレ
ツトに圧縮した。
実施例3Aにおいては、圧縮したペレツトをアルミナ皿
中に置き、皿を炉中に入れ、空気中で1分間当り10℃の
速度で800℃に加熱し、次いで800℃で8時間保った。次
いで入力を切り、炉を約100℃以下の温度まで放冷した
のち、皿を取出した。黒色結晶性生成物を回収した。
マイスナー効果の測定はペレツトが約72Kに超伝導の
開始を有することを示した。
実施例12 公称式Bi2Sr2CaCu3Oxの組成物を以下のようにして調
製した。Bi2O3(4.6596g)、SrO2(2.392g)、CaCO
3(1.0009g)及びCuO(2.3865g)をめのう乳鉢中で一緒
に30分間混合し且つ摩砕した。粉末混合物を用いて、そ
れぞれ10mmの直径と約2mmの厚さの、10個のペレツトに
圧縮した。
圧縮したペレツトの一つを金の皿中に置き、炉中に入
れて空気中で1分間当り10℃の速度で875℃に加熱し、8
75℃で36時間保った。次いで炉を1分間当り1℃の速度
で約100℃以下の温度に冷却したのち、皿を取出した。
基面中に劈開を示す板状の結晶が溶融物中で優勢であ
つた。それらを機械的に分離して、さらにキヤラクタリ
ゼーシヨンと構造の決定のために用いた。単結晶に対す
る磁束排除と電気抵抗測定は共に約95KのTcにおけるシ
ヤープな超伝導転移を示した。
この組成物の超伝導金属酸化物相はBi2Sr3-zCa2Cu2O
8+ ωとして同定されたが、ここで“Z"は約0.65であり、
“ω”は1よりも小さいがゼロよりも大でる。単結晶X
線回折データを用いてa=5.409Å、b=5.414Å、c=
30.914ÅのA−中心斜方晶系格子に基づく構造を決定し
た。
この構造は交互する二重銅−酸素曹と二重ビスマス−
酵素曹から成っていた。隣接するCu−O層の間にはCa2+
とSr2+カチオンが存在し;Sr2+カチオンはCu−OとBi−
O層の間にも認められた。高分解能電子顕微鏡の研究は
b軸が実際には27.07Åであり、サブ格子の寸法よりも
5倍の増大を示した。この超構造は単結晶についてのX
線回折によつても認めることができるが、双晶は超構造
がa及びb軸の両方に沿っていることを明らかにするこ
とができる。
金属酸化物超伝導相に対する式中の“z"が約0.1〜0.9
であり、“a"及び“b"が共に約5.4Åであり且つ“c"が
約31Åである場合にはα,β及びγ(この分野の熟達者
には公知であるように単位格子に伴なう角度)は約90°
であることを認識すべきである。さらに、この実施例中
に示すように、サブ格子次元の一つ又は二つ(a又はb
又はc)に約2乃至約10の整数を乗ずることによつて、
本発明の超伝導相の超構造を表わず格子を取得すること
ができる。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
1.公称式 BiaSrbCacCu3Ox 式中でaは約1〜2であり、 bは約3/8〜4であり、 cは約3/4〜2であり、 xは(1.5a+b+c+y)であり、ここで yは約2〜5であり、但し “b+c"は約3/2〜5である、 を有し且つ少なくとも70Kの超伝導転移温度を有する超
伝導組成物。
2.“a"は約3/2〜2であり、“b"は約3/2〜4であり、
“c"は約1〜3/2であり且つ“b+c"は約3〜5であ
る、上記1記載の超伝導組成物。
3.“a"は2であり、“b"は2であり且つ、“c"は1であ
る、上記2記載の超伝導組成物。
4.公称式 BiaSrbCacCu3Ox 式中でaは約1〜3であり、 bは約3/8〜4であり、 cは約3/16〜2であり、 xは(1.5a+b+c+y)であり、ここで yは約2〜5であり、但し “b+c"は約3/2〜5である、 を有し且つ少なくとも70Kの超伝導転移温度を有する超
伝導組成物。
5.“a"は約3/2〜2であり、“b"は約3/2〜4であり、
“c"は約1/2〜3/2であり、且つ“b+c"は約3〜5であ
る、上記1記載の超伝導組成物。
6.式Bi2Sr3-zCazCu2O8+ ω 式中でzは約0.1〜約0.9の値であり; ωはゼロよりも大きく12よりも小さい値であ
る、 の金属酸化物相を含有する超伝導組成物。
7.“z"は約0.4〜約0.8である、上記6記載の超伝導組成
物。
8.“z"は0.6〜0.7であり、且つ該金属酸化物相はa=5.
409Å、b=5.414Å、c=30.914Åを有するA−中心斜
方晶系格子に基づく構造を有する上記6記載の超伝導組
成物。
9.本質的に、上記1又は4又は6記載の組成物を提供す
るような化学量論的な量の酸化物又は酸化物前駆体を混
合し;その混合物を空気中で約775〜900℃の温度に加熱
し且つ該温度で約8〜48時間保持して該組成物を生成さ
せ;該組成物を100℃よりも低い温度に冷却することか
ら成る超伝導組成物の製造方法。
10.該加熱した組成物を100℃よりも低い温度で冷却する
ことによつて冷却する、上記4記載の方法。
11.酸化物又は酸化物前駆体の化学量論的な量は上記5
記載の組成物を提供するように選択する上記4記載の方
法。
12.上記1、4又は6記載の組成物から成る導体材料を
少なくとも77Kから115Kまでの温度に冷却する工程、お
よび 該導体材料を該温度内に保ちながら該導体材料内に電
流の流れを開始する工程 を有する電気抵抗による損失なしに導体材料内に電流を
導くための方法。
13.超伝導材料は上記1、4又は6記載の組成物を含ん
で成る改良したジヨセフソン効果装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スブラマニアン,ムニールパラム・アツ パドライ アメリカ合衆国デラウエア州19720 ニ ユーキヤツスル・ダツトンドライブ119 (56)参考文献 特許2629771(JP,B2) 特許2506892(JP,B2) 特公 平6−43268(JP,B2) 特公 平5−79608(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01G 1/00 - 57/00 H01L 39/00 - 39/24 H01B 12/00 - 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 Bi2Sr3-zCazCu2O8+ ω 式中でzは約0.1〜約0.9の値であり; ωはゼロよりも大きく12よりも小さい値である、 の金属酸化物相を含有する超伝導組成物。
  2. 【請求項2】“z"は約0.4〜約0.8である、請求の範囲第
    1項記載の超伝導組成物。
  3. 【請求項3】“z"は0.6〜0.7であり、且つ該金属酸化物
    相はa=5.409Å、b=5.414Å、c=30.914Åを有する
    A−中心斜方晶系格子に基づく構造を有する請求の範囲
    第1項記載の超伝導組成物。
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