JP2849853B2 - 電気泳動表示装置 - Google Patents
電気泳動表示装置Info
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- JP2849853B2 JP2849853B2 JP2086090A JP8609090A JP2849853B2 JP 2849853 B2 JP2849853 B2 JP 2849853B2 JP 2086090 A JP2086090 A JP 2086090A JP 8609090 A JP8609090 A JP 8609090A JP 2849853 B2 JP2849853 B2 JP 2849853B2
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は電気泳動粒子を利用した表示装置に於いて、
封止部材に電界が作用しないように電極をパターンニン
グすることにより電極の劣化を防止するようにした電気
泳動表示装置に関する。
封止部材に電界が作用しないように電極をパターンニン
グすることにより電極の劣化を防止するようにした電気
泳動表示装置に関する。
「従来の技術」 電気泳動粒子を利用したこの種の電気泳動表示装置
は、第２図に示すように、対向面に各々酸化インジウム
・スズ等の適宜な透明導電部材を使用して所要の表示用
電極パターン12、14を各別に形成した二枚の透明ガラス
板11、13を設け、液体分散媒に電気泳動粒子16を分散さ
せて分散系17をその対向間隙間に封入すべくスペーサ兼
用の封止部材15を外周部位に配装した構造を有する。こ
のような表示装置は、電極パターン12及び14に表示駆動
用電圧を印加して電気泳動粒子16を電極パターン12、14
に吸着・離反させ得るように分散系17に電界を作用させ
て電気泳動粒子16の分布状態を変えることにより分散系
17の光学的特性に変化を与えて所望の表示動作を行なわ
せるものである。
は、第２図に示すように、対向面に各々酸化インジウム
・スズ等の適宜な透明導電部材を使用して所要の表示用
電極パターン12、14を各別に形成した二枚の透明ガラス
板11、13を設け、液体分散媒に電気泳動粒子16を分散さ
せて分散系17をその対向間隙間に封入すべくスペーサ兼
用の封止部材15を外周部位に配装した構造を有する。こ
のような表示装置は、電極パターン12及び14に表示駆動
用電圧を印加して電気泳動粒子16を電極パターン12、14
に吸着・離反させ得るように分散系17に電界を作用させ
て電気泳動粒子16の分布状態を変えることにより分散系
17の光学的特性に変化を与えて所望の表示動作を行なわ
せるものである。
「発明が解決しようとする課題」 封止部材15が電極パターン12、14に挟まれている上記
構造の表示装置では、長期間電圧を印加して動作すると
封止部材に接触している電極が変質し、電極パターンの
電気抵抗が著しく上昇するという問題が発生する。斯か
る現象を検討した結果、この電極の劣化は封止部材に強
い電界を加える場合にのみ発生し、封止部材を介した電
気化学的な電極腐食反応であることが分った。
構造の表示装置では、長期間電圧を印加して動作すると
封止部材に接触している電極が変質し、電極パターンの
電気抵抗が著しく上昇するという問題が発生する。斯か
る現象を検討した結果、この電極の劣化は封止部材に強
い電界を加える場合にのみ発生し、封止部材を介した電
気化学的な電極腐食反応であることが分った。
「発明の目的及び構成」 本発明はこの種の電気泳動装置に於いて、封止部材に
電圧が印加されないように電極パターンを形成した電気
泳動表示装置を提供するものである。
電圧が印加されないように電極パターンを形成した電気
泳動表示装置を提供するものである。
その為に本発明に係る電気泳動表示装置では、少なく
とも一方が透明質に構成された一組の対向配置した電極
板間に電気泳動粒子を分散させた分散系を封入する構造
の電気泳動表示装置に於いて、上記電極板を接着すべく
その対向電極板間に配置した封止部材には電界が作用し
ないように該封止部材に接触する電極の少なくとも一方
を除去するように構成したものである。
とも一方が透明質に構成された一組の対向配置した電極
板間に電気泳動粒子を分散させた分散系を封入する構造
の電気泳動表示装置に於いて、上記電極板を接着すべく
その対向電極板間に配置した封止部材には電界が作用し
ないように該封止部材に接触する電極の少なくとも一方
を除去するように構成したものである。
「実 施 例」 以下、図示の実施例を参照しながら本発明を更に詳述
する。第１図に於いて１及び３は、透明な剛体電極板を
構成する為の基材として用いた透明なガラス板であっ
て、その上面には酸化インジウム・スズ（ITO）等の透
明導電材料を使用して電極パターン２、４が形成されて
おり、また封止部材５（ダイアボンドPA−50）には電圧
が印加されないように、両電極パターン２、４の一方は
封止部材５にかかる虞のないように構成されている。
する。第１図に於いて１及び３は、透明な剛体電極板を
構成する為の基材として用いた透明なガラス板であっ
て、その上面には酸化インジウム・スズ（ITO）等の透
明導電材料を使用して電極パターン２、４が形成されて
おり、また封止部材５（ダイアボンドPA−50）には電圧
が印加されないように、両電極パターン２、４の一方は
封止部材５にかかる虞のないように構成されている。
第３図（１）及び（２）は上下両電極パターン２、４
及び封止部材５の形成態様を示すものであり、両図の如
く表示に必要な電極パターン２及び４は各々封止部材５
の内方に所要の間隙を保持させて形成し、それらの端子
部2A、4Aは封止部材５の上下反対の個所で各電極パター
ン２、４から引き出されるように構成してある。封止部
材５は、ポリアミド樹脂等のホットメルト接着部材で構
成し、封止部材５の形成処理と両電極パターン間の接合
処理を好適になし得る。
及び封止部材５の形成態様を示すものであり、両図の如
く表示に必要な電極パターン２及び４は各々封止部材５
の内方に所要の間隙を保持させて形成し、それらの端子
部2A、4Aは封止部材５の上下反対の個所で各電極パター
ン２、４から引き出されるように構成してある。封止部
材５は、ポリアミド樹脂等のホットメルト接着部材で構
成し、封止部材５の形成処理と両電極パターン間の接合
処理を好適になし得る。
上記のような電極パターン及び封止部材の配設構造を
有する外形50mm角、50μｍ厚さの電気泳動表示セルに、
電気泳動粒子６を含む以下の組成の分散系７を封入し、
両電極パターン２及び４間に50V、300msecの矩形波電圧
を50msecの周期で印加して評価した。
有する外形50mm角、50μｍ厚さの電気泳動表示セルに、
電気泳動粒子６を含む以下の組成の分散系７を封入し、
両電極パターン２及び４間に50V、300msecの矩形波電圧
を50msecの周期で印加して評価した。
液 組 成 分 散 媒：ヘキシルベンゼン ……20.6 g 粒 子:ZnS ……6.0 g 界面活性剤:AOT ……0.3 g 染 料：オイルブルーBA ……0.24g その結果、端子部2A、4A間の抵抗値は、 初 期:1.3×106Ω 10日後:0.9×106Ω と抵抗値に著しい変化はなく、安定した表示動作を維持
した。
した。
一方、比較の為に第２図の如き両電極パターン12、14
が封止部材15の部分にも一様に形成された従来構造で、
同じく外形50mm角、50μｍ厚さの電気泳動表示セルで上
記実施例と同様の封止部材及び同組成の分散系を用いて
上記同様の電圧を印加し、端子部間の抵抗を測定したと
ころ、 初 期:1.0×106Ω ３日後:1.1×1010Ω となり、封止部材15を挟む電極パターンの近接した抵抗
値は無限大を示し、ホットメルト接着材部分のITOが著
しく変化していた。
が封止部材15の部分にも一様に形成された従来構造で、
同じく外形50mm角、50μｍ厚さの電気泳動表示セルで上
記実施例と同様の封止部材及び同組成の分散系を用いて
上記同様の電圧を印加し、端子部間の抵抗を測定したと
ころ、 初 期:1.0×106Ω ３日後:1.1×1010Ω となり、封止部材15を挟む電極パターンの近接した抵抗
値は無限大を示し、ホットメルト接着材部分のITOが著
しく変化していた。
「発明の効果」 本発明は以上のとおり、この種の電気泳動表示装置に
於いて、上記電極板を接着すべく封止部材を対向電極板
間に配置し、この封止部材には電界が作用しないように
該封止部材に位置する部位には上記対向電極板の少なく
とも一方の電極部分を形成しないように構成したので、
表示駆動用電界の作用によって封止部材と接触する電極
パターン部分の電気的劣化を確実に防止できる。
於いて、上記電極板を接着すべく封止部材を対向電極板
間に配置し、この封止部材には電界が作用しないように
該封止部材に位置する部位には上記対向電極板の少なく
とも一方の電極部分を形成しないように構成したので、
表示駆動用電界の作用によって封止部材と接触する電極
パターン部分の電気的劣化を確実に防止できる。
従って、酸化インジウム・スズ等で構成される上記電
極パターンの配置構成によって、長期使用下でも安定し
た電気泳動表示動作を確保できる。
極パターンの配置構成によって、長期使用下でも安定し
た電気泳動表示動作を確保できる。
第１図は本発明に係る電気泳動表示装置の概念的な断面
構成図、 第２図は従来構造に従った電気泳動表示装置の同様な断
面構成図、そして、 第３図（１）、（２）は本発明の電気泳動表示装置で用
いた上下両電極板の概念的平面構成図である。 1:透明ガラス板 2:電極パターン 2A:端子部 3:透明ガラス板 4:電極パターン 4A:端子部 5:封止部材 6:電気泳動粒子 7:表示用分散系
構成図、 第２図は従来構造に従った電気泳動表示装置の同様な断
面構成図、そして、 第３図（１）、（２）は本発明の電気泳動表示装置で用
いた上下両電極板の概念的平面構成図である。 1:透明ガラス板 2:電極パターン 2A:端子部 3:透明ガラス板 4:電極パターン 4A:端子部 5:封止部材 6:電気泳動粒子 7:表示用分散系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 高志 茨城県稲敷郡茎崎町天宝喜757 日本メ クトロン株式会社南茨城工場内 (72)発明者 外山 二郎 茨城県稲敷郡茎崎町天宝喜757 日本メ クトロン株式会社南茨城工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G02F 1/167
Claims (3)
- 【請求項１】少なくとも一方が透明質に構成された一組
の対向配置した電極板間に電気泳動粒子を分散させた分
散系を封入する構造の電気泳動表示装置に於いて、上記
電極板を接着すべく封止部材を対向電極板間に配置し、
この封止部材には電界が作用しないように該封止部材に
位置する部位には上記対向電極板の少なくとも一方の電
極部分を形成しないように構成したことを特徴とする電
気泳動表示装置。 - 【請求項２】封止部材がホットメルト接着材で構成され
た請求項（１）に記載の電気泳動表示装置。 - 【請求項３】ホットメルト接着材がポリアミド樹脂から
なる請求項（２）に記載の電気泳動表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2086090A JP2849853B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | 電気泳動表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2086090A JP2849853B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | 電気泳動表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03284732A JPH03284732A (ja) | 1991-12-16 |
| JP2849853B2 true JP2849853B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=13877014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2086090A Expired - Fee Related JP2849853B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | 電気泳動表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2849853B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-31 JP JP2086090A patent/JP2849853B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03284732A (ja) | 1991-12-16 |
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