JP2847707B2 - 投写型テレビジョン受像機 - Google Patents

投写型テレビジョン受像機

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JP2847707B2
JP2847707B2 JP63103012A JP10301288A JP2847707B2 JP 2847707 B2 JP2847707 B2 JP 2847707B2 JP 63103012 A JP63103012 A JP 63103012A JP 10301288 A JP10301288 A JP 10301288A JP 2847707 B2 JP2847707 B2 JP 2847707B2
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thin lens
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直明 木村
功 松田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ブラウン管などの映像表示器の画像を投写
レンズによりスクリーン上に拡大投写する投写型テレビ
ジョン受像機に関するものである。
従来の技術 映像表示器の画像を投写レンズにより拡大投写する方
法は周知の通りであるが、最近では、投写レンズと、ブ
ラウン管などの映像表示器との空間を透明度の高い液体
またはゲル状の物質で充填することにより界面反射をお
さえ、輝度とコントラストを向上させることが行なわれ
ている。一般にこの方法は、オプティカルカップリング
といわれている。
オプティカルカップリング(以後、OCと略す)の例を
第6図に示す。
OCハウジング32に、ブラウン管31と薄肉レンズ34がそ
れぞれ接着剤33により固定されており、その空間にはOC
液35が満たされている。投写レンズ36のうち、薄肉レン
ズ以外のレンズを保持する鏡筒37も、また、OCハウジン
グ32に取り付けられている。
薄肉レンズ34をOCハウジング32に精度良く、確実に接
着するために、薄肉レンズ34の接着部は平面になってお
り、また接着の強度を増すために、接着は平面部分から
レンズ外周まで行なわれる。この接着が不完全である
と、OC液35の漏れの原因となる。また、OCハウジング32
との位置決めが不十分であると、他のレンズとの光軸が
ずれて、レンズ系の性能を低下させる。
発明が解決しようとする課題 このような薄肉レンズ34とレンズ鏡筒37との位置合わ
せは、ずれが±0.1mm以下でなくてはならないが、OCハ
ウジング32を介して行なわれるため、OCハウジング32の
寸法精度は±0.03mm程度必要となり、一般のアルミダイ
キャストでは非常に困難な寸法公差となる。そこで、薄
肉レンズ34とレンズ鏡筒37を直接位置合わせすることに
よりOCハウジング32の公差をゆるめる必要がある。
また、薄肉レンズ34を接着するときは、80℃程度の温
度で接着剤33を可熱固化させるが、OCハウジング32の熱
膨脹率(アルミニウム…2.3×10-5)とレンズの熱膨脹
率(アクリル…6×10-5)との違いにより、120mmの外
径で約0.3mmのクリアランスがないと、薄肉レンズに応
力がかかってしまう。
また、レンズ面には、直接接触できないため、接着面
に指紋や汚れが付着して、接着強度の低下やOC液の液モ
レの原因になりやすいという問題があった。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、投写レ
ンズ系の大部分を保持する鏡筒と薄肉レンズを直接位置
合わせすることができ、また接着強度の低下の原因とな
る指紋などの汚れの接着面への付着を生じることのない
投写型テレビジョン受像機を提供しようとするものであ
る。
課題を解決するための手段 上記したような問題点を解決するために、本発明で
は、OCハウジングに接着される薄肉レンズに、位置決め
用の板状または柱状の突起を、その突起を持つだけで接
着面に接触することなくレンズを取扱える大きさに設け
ることを特徴とする。
作用 かかる構成により、本発明によれば、薄肉レンズの接
着面の汚れを防止し、またその突起を利用して、レンズ
鏡筒と直接位置合わせすることにより、OCハウジングと
薄肉レンズの嵌合をゆるめ、接着剤固化の際の可熱時
に、OCハウジングと薄肉レンズの熱膨脹率の違いによ
り、過大な応力が薄肉レンズにかからないようにするこ
とができる。また、公差をゆるくすることにより、OCハ
ウジングの加工を容易にし、コストを低下させることが
できる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図A,Bは本発明の一実施例における薄肉レンズの
形状を示すものである。第2図はこの薄肉レンズ4をOC
ハウジング2に接着剤3により固定した状態を、また第
3図はさらにこれにレンズ鏡筒7を取付けた状態を、示
している。レンズ鏡筒7は位置決め突起9により薄肉レ
ンズ4に対して直接位置合わせが行なわれている。ここ
で、突起9は薄肉レンズ4の平面部の面方向に伸びるよ
うに複数個設けられており、OCハウジング2にはこれら
突起9が嵌合する凹部を規制枠10を一体に設けている。
接着剤3は、液モレ防止と接着強度を上げるために、
薄肉レンズ4の平面部から外周部まで塗布されており、
レンズ外周をレンズ鏡筒7との位置決めに利用すること
はできない。しかし、上記のような位置決め突起9を設
けることにより、接着強度を低下させることなく、レン
ズ4と鏡筒7の位置決めを直接行なうことができる。
上記の位置決め方法により、OCハウジング2の寸法公
差は、径方向については±0.5mm程度でよく、加工が容
易でコストダウンがでる。
また接着剤3の可熱固化時に、OCハウジング2とレン
ズ4の熱膨脹率の違いによる応力を防止するために、径
方向の公差を+0.5〜+0.3mmにすることが可能である。
薄肉レンズ4をOCハウジング2に接着する時は、位置
決め突起9を持って取扱うことにより、接着面12に指紋
などの汚れを付着させることがなく、接着時の取扱いも
容易である。
第4図,第5図は、位置決め突起の他の例を示するも
のである。第4図A,Bのものは、薄肉レンズ22の接着面
に対して垂直方向に突起21を設け、この突起21をレンズ
鏡筒24の孔に挿入するようにしたものであり、第5図A,
Bのものは突起を円環状突起25としてレンズ鏡筒28の内
側に当接するようにしたものである。ここで、23,27はO
Cハウジングである。本例によっても第1図のものと同
様の効果を得ることができる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、薄肉レンズをOCハウ
ジングに接着固定するときの位置決め突起をレンズが取
扱える大きさに設けることにより、レンズの接着面の汚
れ防止と、レンズ鏡筒と薄肉レンズの直接位置決めが可
能になる。
また、このことにより、OCハウジングと薄肉レンズの
径方向の公差が緩和され、接着剤の加熱固化時の熱膨脹
の違いによる圧縮応力を発生させない隙間をあらかじめ
設定しておくことが可能になり、OCハウジングの加工も
容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における投写型テレビジョン
受像機の要部の斜視図と断面図、第2図は第1図のレン
ズを用いてOCハウジングに接着した状態の斜視図、第3
図は第2図にレンズ鏡筒を取付けた断面図、第4図,第
5図はそれぞれ本発明の他の実施例の斜視図および要部
断面図、第6図は従来例の構成の断面図である。 1……ブラウン管、3……接着剤、2,23,27……OCハウ
ジング、4,22,26……薄肉レンズ、5……OC液、6……
投写レンズ、7,24,28……レンズ鏡筒、8……鏡筒固定
ビス、9,21,25……位置決め突起、10……レンズ規制
枠、11……レンズ面、12……接着面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラウン管や液晶表示板などの映像表示器
    と、前記映像表示器の画像を拡大投写する投写レンズ
    と、前記映像表示器と前記投写レンズとを光学的に結合
    させるオプティカルカップリングハウジングと、前記オ
    プティカルカップリングハウジングに接着される像面補
    正用の薄肉レンズとを備え、前記薄肉レンズは板状また
    は柱状の突起を外周方向または外周方向に対し垂直方向
    に複数個備え、前記オプティカルカップリングハウジン
    グは前記薄肉レンズの突起に対する位置に凹部を備え、
    前記薄肉レンズの突起を前記オプティカルカップリング
    ハウジングの凹部に篏合させることで位置決めし固定し
    て装着することを特徴とする投写型テレビジョン受像
    機。
JP63103012A 1988-04-26 1988-04-26 投写型テレビジョン受像機 Expired - Fee Related JP2847707B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0617384Y2 (ja) * 1988-04-06 1994-05-02 パイオニア株式会社 プロジェクションテレビのレンズの芯合せ装置

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