JP2847698B2 - 電子式温冷蔵庫 - Google Patents

電子式温冷蔵庫

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JP2847698B2
JP2847698B2 JP8309722A JP30972296A JP2847698B2 JP 2847698 B2 JP2847698 B2 JP 2847698B2 JP 8309722 A JP8309722 A JP 8309722A JP 30972296 A JP30972296 A JP 30972296A JP 2847698 B2 JP2847698 B2 JP 2847698B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/021Control thereof
    • F25B2321/0212Control thereof of electric power, current or voltage

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Defrosting Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ効果素子
からなるサーモモジュールを利用して、容器内部を冷却
または加熱する電子式温冷蔵庫に関する。
【0002】
【発明の解決しようとする技術的課題】従来、この種の
電子式温冷蔵庫は、断熱性を有する容器と、ペルチェ効
果素子を複数組直列に接続してモジュール化した板状の
サーモモジュールと、このサーモモジュール両面に取り
付けられる一対の熱交換部材と、前記サーモモジュール
の動作を制御する制御回路とを備えて構成され、熱交換
部材は、一方が電子式温冷蔵庫の内部すなわち庫内に、
また他方が電子式温冷蔵庫の外部すなわち庫外に熱的に
露出している。そして、例えば庫内を冷却する場合に
は、熱が庫内側から庫外側に移動する方向(順方向)に
サーモモジュールに通電し、庫内の持つ熱を熱交換部材
を介してサーモモジュールで庫外へ排出する。このと
き、両面の温度差をより大きくできるサーモモジュール
を利用すれば、庫内の温度をより低くすることができ
る。また、ファンなどの送風部材で、庫内の空気を一方
の熱交換部材に送風すれば、効率良く庫内を冷却できる
ようになる。
【0003】しかしながら、こうした構造の電子式温冷
蔵庫は、庫内を強力に冷却しようとすると、庫内の空気
に含有する水分が熱交換部材に着霜するため、これが庫
内空気の循環を妨げ、熱交換の効率が低下して、所望の
冷却を行なうことができなくなるという問題があった。
【0004】こうした問題点を解決するには、従来は熱
交換部材の近傍に設けたヒータを一定時間毎に通電し
て、熱交換部材に付着した霜を取り除いていた。しか
し、この構造を電子式温冷蔵庫に採用しようとすると、
ヒータおよびこのヒータの駆動手段を付加しなければな
らず、部品点数が多くなってコストの上昇を招くととも
に、内部構造が複雑になって組立性が悪化するという問
題が発生する。
【0005】これに対して、特許第2508905号公
報には、ヒータなどを用いずに、熱電効果素子すなわち
サーモモジュールを長時間正方向に通電して冷却を行な
う動作と、短時間逆方向に通電して解氷を行なう動作と
を連続して交互に行なうようにした解氷制御装置が提案
されている。
【0006】しかし、このような構成の解氷制御装置で
は、サーモモジュールに供給する電流の方向が極めて短
時間のうちに逆転するので、サーモモジュールに加わる
熱的なストレスが大きくなって、サーモモジュールの寿
命を縮める要因となっていた。即ち、電子式温冷蔵庫は
庫内の温度調整のために、電流をON/OFFするた
め、半導体製のペルチェ素子と導体製の電極とセラミッ
ク製等の絶縁熱交換基板の熱膨張率の差や、熱膨張/熱
収縮による内外寸法の変化等により、ペルチェ素子と電
極と絶縁熱交換基板の接合部に熱的ストレスが加わり、
ペルチェ素子と電極と絶縁熱交換基板の接合部分が破壊
されやすくなっていた。その上、除霜のために冷却状態
と加熱状態を切り換えると、熱収縮及び熱膨張が急激に
起こるため、サーモモジュールに加わる熱的ストレスも
急激に加わることになり、より破壊されやすくなるとい
う問題があった。
【0007】また、特公平4−43187号公報には、
サーモモジュールたるモジュールへの通電極性を反転さ
せることで、モジュールの吸熱面に付着した霜を取り除
くとともに、その通電極性の反転後所定時間モジュール
への通電を停止することにより、熱ストレスによるモジ
ュールの破壊を防止するようにした空気調和機が提案さ
れている。
【0008】しかし、このようなものを電子式温冷蔵庫
に適用させると、モジュールの通電極性を反転している
間にも、送風機が連続して通電しているので、庫内の冷
気がモジュールに触れて効率よく除霜を行えない。ま
た、除霜時にモジュールから発生した熱が送風機により
庫内に循環され、庫内を低温に保てなくなる懸念を生ず
る。
【0009】そこで本発明は以上の問題点を解決し、安
価でかつ簡単な構造にて熱交換部材に付着した霜を取り
除き、サーモモジュールの信頼性を高めることができ、
しかも、効率よく除霜を行いつつ、庫内を低温に保つこ
とが可能な電子式温冷蔵庫を提供することをその目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子式温冷蔵庫
は、前記目的を達成するために、断熱性を有する容器
と、該容器に取り付けられる板状のサーモモジュール
と、該サーモモジュールの両面に取り付けられ、その各
々が庫内および庫外に熱的に露出する一対の熱交換部材
と、前記庫内側にある前記熱交換部材に送風する送風手
段と、前記サーモモジュールの動作を制御する制御回路
とを備え、該制御回路は前記サーモモジュールへの順方
向の電流供給により所定時間冷却運転を行なった後、こ
のサーモモジュールへの通電を一定時間遮断してから逆
方向に通電し、その後サーモモジュールへの通電を一定
時間遮断してから順方向に通電する制御を繰り返し行な
うものであり、また少なくとも前記制御回路が前記サー
モモジュールに供給する電流の方向が逆転している除霜
期間に、前記送風手段が停止するように構成したもので
ある。
【0011】上記構成によれば、庫内の冷却時には、熱
が庫内側から庫外側へ移動するように、サーモモジュー
ルに順方向の電流を供給し、一定時間が経過したら、こ
のサーモモジュールに供給する電流の方向を一時的に逆
転する。これにより、ヒータなどの別部材を装着しなく
ても、単純な構造のまま、庫内側の熱交換部材に付着し
た霜を取り除くことができる。また、サーモモジュール
に供給する電流は、一度遮断してからその方向が反転す
るので、このサーモモジュールは緩やかに熱変形するこ
とになり、熱的ストレスの加わり方を緩やかにでき、ペ
ルチェ素子と電極と絶縁熱交換基板の接合部の破壊を防
止することが可能となる。
【0012】さらに、サーモモジュールに逆方向の電流
を供給している間は、送風手段の運転が停止するので、
庫内の冷気が庫内側熱交換部材に触れなくなり、効率良
く除霜を行なえるとともに、除霜時に庫内側熱交換部材
から発生した熱が庫内に伝わりにくくなり、庫内を低温
に保つことが可能となる。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の携帯型電子冷温蔵庫
の一実施例について、図面を参照しながら説明する。1
は断熱性を有するほぼ直方体状の容器たる断熱箱で、こ
の断熱箱1は、合成樹脂製の外ケース2および内ケース
3からなっており、上面が開口している(開口4)。ま
た、外ケース2と内ケース3との間には、断熱材が充填
されて断熱層5が形成されている。さらに、断熱箱1上
の左右両側部にはハンドル6が上方へ突設されている。
【0014】11は蓋体で、この蓋体11は、前記断熱箱1
の開口4を開閉自在に閉塞するもので、断熱箱1上の後
部にヒンジ12により回動自在に連結されている。また、
断熱箱1の前面上部には、蓋体11を係止した状態に保持
するためのクランプ13が設けられており、一方、蓋体11
の前部には、前記クランプ13が係脱自在に係合する受け
部14が形成されている。
【0015】前記蓋体11は、合成樹脂製の内蓋部材21
と、この内蓋部材21上に固定された合成樹脂製の中蓋部
材22と、この中蓋部材22上に固定された合成樹脂製の外
蓋部材23となどからなっている。前記内蓋部材21の周辺
部には、前記開口4を囲んで断熱箱1上に密着するパッ
キング24が設けられている。また、内蓋部材21および中
蓋部材22の中央部には、上下に貫通する角筒部25が形成
されているが、この角筒部25の外側に位置して内蓋部材
21および中蓋部材22間には、断熱材が充填されて断熱層
26が形成されている。
【0016】また、前記角筒部25を上から覆って中蓋部
材22上には、外部ヒートシンク31がパッキング32を介し
てビス33により固定されている。この外部ヒートシンク
31は、熱伝導性に優れた金属からなり、上方へ突出した
複数のフィン34を有している。また、外部ヒートシンク
31の下側中央部には、ペルチェ素子を含む板状のサーモ
モジュール36を挟んで、このサーモモジュール36の取り
付け台を兼ねた熱伝導性に優れた金属からなる伝熱板37
がビス38により固定されている。さらに、この伝熱板37
の下側には、熱伝導性に優れた金属からなる内部ヒート
シンク41がビス42により固定されている。この内部ヒー
トシンク41は、下方へ突出した複数のフィン43を有して
いる。なお、この内部ヒートシンク41および伝熱板37は
角筒部25内に位置しているが、この角筒部25内に位置し
て、前記パッキング32と内部ヒートシンク41と伝熱板37
との間には断熱材44が設けられている。こうして、前記
サーモモジュール36の上側すなわち断熱箱1に対してよ
り外側に、断熱箱1の庫外に熱的に露出する熱交換部材
としての外部熱交換部46が設けられ、サーモモジュール
36の下側すなわち断熱箱1に対してより内側に、断熱箱
1の庫内に熱的に露出する熱交換部材としての内部熱交
換部47が設けられている。これらサーモモジュール36お
よび熱交換部46,47は、前述のようにユニット化されて
いる。
【0017】また、前記中蓋部材22と外蓋部材23との間
には、前記外部ヒートシンク31を上から覆うダクト51が
中蓋部材22上に固定してある。そして、このダクト51の
後側にはファン52が排気側を前側にして取り付けられて
いる。また、前記外蓋部材23の後部には、外気を前記フ
ァン52の吸気側に連通させる吸気口53が設けられてい
る。一方、外蓋部材23の前部には排気口54が設けられて
いる。こうして、中蓋部材22と外蓋部材23との間には、
吸気口53からファン52および外部ヒートシンク31を経て
排気口54に至る通風路55が形成されている。
【0018】一方、前記内蓋部材21の下面には、角筒部
25の右側に連続して第1凹部61、第2凹部62および第3
凹部63が形成されているとともに、角筒部25の左側に連
続して第4凹部64が形成されている。そして、前記第2
凹部62には、内部熱交換部47の近傍に位置して、耐水型
の送風手段たるファン65が排気側を前記内部ヒートシン
ク41に臨ませて固定してある。また、これらファン65お
よび内部ヒートシンク41を覆って、前記内蓋部材21の下
面には保護板66が固定されている。この保護板66には、
前記第1凹部61およびファン65の吸気側に臨ませて吸気
口67が開口形成されているとともに、前記第4凹部64に
臨ませて排気口68が開口形成されている。こうして、内
蓋部材21と保護板66との間には、吸気口67からファン65
および内部ヒートシンク41を経て排気口68に至る通風路
69が形成されている。なお、ファン65と内部ヒートシン
ク41との間に位置して内蓋部材21の下側には温度センサ
ー70が設けられている。
【0019】71は導水体であり、この導水体71は、ポリ
ウレタン樹脂を含浸させた極細ポリエステル繊維のフェ
ルトからなっており、毛細管現象により水について良好
な吸水性、浸透性、蒸発性を有している。さらに、導水
体71には抗菌剤を添加してある。なお、導水体71の材質
は、水について良好な吸水性、浸透性、蒸発性を有して
いる必要があり(これらを満たす条件として、 0.2〜
0.5g/cm3、望ましくは0.3g/cm3付近の見かけ密度を有し
ていることなどがあげられる)、フェルト以外にも、こ
れらの性質を満たした繊維質構造あるいは多孔質構造な
どの各種のものが利用できる。例えば、不織布、紙、発
泡樹脂などのうち、上記性質を満たす材質である。前記
導水体71は、全体が一体になっており、水吸収部72と、
水蒸発部74と、前記水吸収部72および水蒸発部74を繋ぐ
通水部75とを有している。そして、前記水吸収部72は、
前記角筒部25および保護板66の内面に沿って内部ヒート
シンク41を下から覆っている。なお、この内部ヒートシ
ンク41の左右両側面は導水体71により覆われてはいな
い。また、前記通水部75は、中蓋部材22とパッキング32
および断熱材44との間を通っている。さらに、前記水蒸
発部74は、通風路55内で排気口54の近くに露出してい
る。
【0020】さらに、前記ダクト51による通風路55の左
右外側に位置して中蓋部材22と外蓋部材23との間には、
制御回路などの電装部81,82が設けられている。特に、
左側の電装部82には操作部83が設けられており、この操
作部83は、外蓋部材23上に露出している。
【0021】次に、電気的構成を図4に基づき説明す
る。91はマイクロコンピュータを内蔵する制御回路であ
って、これは図示しないが、制御演算装置,記憶装置,
計時装置および入出力装置などを備えて構成される。ま
た、この制御回路91には、電源回路(図示せず)から直
流12Vの動作電圧が供給されている。制御回路91の入
力側には、庫内の動作状態を冷却あるいは加温のいずれ
かに切換える動作切換スイッチ92と、庫内の温度を設定
する温度設定スイッチ93と、庫内の温度を検出する温度
センサ94が各々接続される。また、制御回路91の出力側
には、前記庫外側のファン52の他に、前記サーモモジュ
ール36の駆動手段である第一リレー95および第二リレー
96と、前記庫内側のファン65の駆動手段である第三リレ
ー97が各々接続される。サーモモジュール36は、制御回
路91からの出力信号により第一リレー95の開閉接点95a
が閉じると、サーモモジュール36への電流供給が行なわ
れ、逆に第一リレー95の開閉接点95aが開くと、サーモ
モジュール36への電流供給が遮断される。また、第二リ
レー96はサーモモジュール36に供給する電流の向きを切
換えるものであり、具体的には、連動する各切換接点96
a,96bが図4に示すような一側に切換わっていると、
サーモモジュール36のプラス側ラインから順方向の電流
が供給され、逆に各切換接点96a,96bが図4とは異な
る他側に切換わっていると、サーモモジュール36のマイ
ナス側ラインから逆方向の電流が供給される。このよう
に、本実施例では、第一リレー95および第二リレー96を
介して、制御回路91によりサーモモジュール36の動作を
制御するように構成してある。また、制御回路91からの
出力信号により第三リレー97の開閉接点97aが閉じる
と、ファン65が通電されて運転を開始し、逆に第三リレ
ー97の開閉接点97aが開くと、ファン65への通電は遮断
され、運転を停止するようになっている。
【0022】次に、図5のグラフを参照しながら、本発
明の電子式温冷蔵庫の動作について説明する。なお、図
5のグラフの上段には、サーモモジュール36に供給され
る電流が示してあり、また、下段にはファン65に供給さ
れる電流が示してある。
【0023】本電子式温冷蔵庫は、自由に移動ができ、
一般家庭でも自動車内でもキャンプなどでも便利に用い
られる。使用時には、蓋体11を開け、開口4を介して断
熱箱1内に食品などを入れ、あるいは、断熱箱1内から
食品などを取り出し、蓋体11を閉じる。
【0024】そして、冷蔵庫として使用する場合には、
動作切換スイッチ92を冷蔵側に切り換える。すると、制
御回路91は、熱が庫内側から庫外側に移動するようにサ
ーモモジュール36を通電する。つまり、制御回路91から
の出力信号により、第一リレー95の開閉接点95aを閉状
態にするとともに、第二リレー96の各切換接点96a,96
bを一側に切換え、サーモモジュール36に順方向の電流
を供給する。これにより、サーモモジュール36の庫外側
すなわち上側の面は、庫内側すなわち下側の面よりも温
度が高くなるとともに、内部ヒートシンク41が吸熱器と
して作用し、外部ヒートシンク31が放熱器として作用す
る。そして、サーモモジュール36により伝熱板37を介し
て内部ヒートシンク41が冷却される。
【0025】同時に、制御回路91は第三リレー97の開閉
接点97aを閉状態にし、ファン65に電流を供給してファ
ン65を駆動させる。このとき、図2に矢印で示すよう
に、断熱箱1内の空気が吸気口67から通風路69内に吸い
込まれ、この通風路69内で内部ヒートシンク41を通っ
て、排気口68から再び断熱箱1内に戻る。また、通風路
69内に吸い込まれた空気は内部ヒートシンク41を通る際
に冷却され、これにより、断熱箱1と蓋体11で形成され
る庫内すなわち内部空間が冷却される。一方、サーモモ
ジュール36のペルチェ素子の外部ヒートシンク31側は、
前記内部ヒートシンク41側での吸熱分(厳密には、ペル
チェ素子に供給された電力に相当する熱量を加えた分)
の熱が移動し、放熱される。ファン52の駆動により、図
1に矢印で示すように、外気が吸気口53から通風路55内
に吸い込まれ、この通風路55内で外部ヒートシンク31を
通って、排気口54から再び外部へ出る。これにより、外
部ヒートシンク31での放熱が促進される。
【0026】こうして一定時間の冷却運転が経過する
と、制御回路91は内蔵する計時装置を利用して、内部熱
交換部47に付着する霜を取り除く除霜動作を開始する。
これは図5に示すように、一定時間TAが経過したら、
第一リレー95の開閉接点95aを開状態にして、サーモモ
ジュール36への電流供給を一旦遮断し、その後、一定時
間TBが経過したら、第二リレー96の各切換接点96a,
96bを他側に切換え、かつ、第一リレー95の開閉接点95
aを閉状態にして、サーモモジュール36にそれまでとは
逆方向の電流を供給する。これにより、今度はサーモモ
ジュール36の下側面の温度が、上側面の温度よりも高く
なるので、庫外側から庫内側に熱が移動して、内部熱交
換部47に付着する霜が取り除かれる。そして、一定時間
TCの除霜動作が終了すると、制御回路91は第一リレー
95の開閉接点95aを開状態にして、サーモモジュール36
への電流供給を一旦遮断した後、一定時間TBが経過し
たら、第二リレー96の各切換接点96a,96bを一側に切
換え、かつ、第一リレー95の開閉接点95aを閉状態にし
て、サーモモジュール36に順方向の電流を供給する。以
後、一定時間TAの冷却運転と、一定時間TCの除霜動
作が、途中で一定時間TBの通電遮断動作を行ないなが
ら繰り返される。なお、サーモモジュール36への電流の
方向を逆転させる前後に、一定時間TBだけ電流を遮断
する理由は、サーモモジュール36に加わる熱的ストレス
を和らげて、その信頼性を高めるためにある。
【0027】つまり、従来の長時間正方向に通電して冷
却を行なう動作と、短時間逆方向に通電して解氷を行な
う動作とを連続して交互に行なう方法では、冷却動作と
加熱動作を急激に切り換えており、熱収縮及び熱膨張が
急激に起こるため、半導体製のペルチェ素子と電極とセ
ラミック製等の絶縁熱交換基板の熱膨張率の差や、熱膨
張/熱収縮による内外寸法の変化等により、ペルチェ素
子と電極と絶縁熱交換基板の接合部に急激に熱的ストレ
スが加わり、ペルチェ素子と電極と絶縁熱交換基板の接
合部分が破壊されやすくなっていた。これに対し、本発
明では冷却動作から加熱動作に移行する間及び加熱動作
から冷却動作に移行する間に所定時間電流を遮断してお
り、このため、電流を遮断すると熱変形が緩やかに起こ
り、サーモモジュール36にかかる負担が軽くなるため、
サーモモジュール36の信頼性を高め、寿命を延ばすこと
が可能となる。
【0028】また、図5に示してあるように、少なくと
もサーモモジュール36に逆方向の電流を供給する一定時
間TCの間は、ファン65への電流の供給を遮断して運転
を一時的に停止する。これにより、庫内の冷気が内部熱
交換部47に循環して触れることを防止し、効率良く除霜
を行なえるとともに、除霜時に内部熱交換部47から発生
した熱は庫内側に移動しなくなるので、除霜時にも庫内
を低温に保つことができるようになる。また、特に本実
施例のように、サーモモジュール36への供給電流が逆方
向になる前に、ファン65への電流の供給を停止させるこ
とが好ましい。つまり、ファン65の運転を停止し、庫内
の冷気の循環が完全に停止してから除霜を行なうように
すれば、除霜能力を一層高めることができ、かつ、除霜
時において、庫内を確実に低温に保つことができるよう
になる。さらに、除霜動作後、サーモモジュール36に再
び順方向の電流を供給し、サーモモジュール36の下側面
の温度がある程度低下してからファン65への電流供給を
再開すれば、内部熱交換部47に残留する熱で庫内側の温
度が上昇する懸念を一掃できる。
【0029】一方、温蔵庫として使用する場合には、前
記動作切換スイッチ92を温蔵側に切り換える。すると、
制御回路91は、熱が庫外側から庫内側に移動するよう
に、第一リレー95の開閉接点95aを閉状態にし、第二リ
レー96の各切換接点96a,96bを他側に切換えて、サー
モモジュール36に逆方向の電流を供給するため、内部ヒ
ートシンク41が放熱器として作用し、外部ヒートシンク
31が吸熱器として作用する。すなわち、サーモモジュー
ル36により内部ヒートシンク41が加熱され、これによ
り、断熱箱1と蓋体11で形成される内部空間が加熱され
る。このときも、ファン65は駆動され、断熱箱1内の空
気が循環して内部ヒートシンク41を繰り返し通る。
【0030】前記冷蔵時(弱冷却時)には、冷却による
凝縮によって、内部ヒートシンク41を含めた内部熱交換
部47側に結露が生じる。また、前記除霜時には、強冷却
時に内部ヒートシンク41を含めた内部熱交換部47側に付
着した霜が融けて除霜水が生じる。これらの凝縮水およ
び除霜水は、内部ヒートシンク41を包み込んでいる導水
体71の水吸収部72に浸透して吸収され、毛細管現象によ
り、導水体71の通水部75を介して導水体71の水蒸発部74
まで伝わる。この水蒸発部74は、通風路55内で排気口54
の近くに位置しており、外部ヒートシンク31により加熱
された外気が通るので、水蒸発部74で水が速やかに蒸発
して外気へ排出される。
【0031】以上のように、本実施例では、庫内の冷却
時には、熱が庫内側から庫外側へ移動するように、サー
モモジュール36に正方向の電流を供給し、一定時間が経
過したら、このサーモモジュール36に供給する電流の方
向を逆転して、内部熱交換部47に付着した霜を解かして
取り除くようにしている。したがって、ヒータなどの別
部材を装着しなくても、単純な構造のまま、内部熱交換
部47に付着した霜を取り除くことができる。また、サー
モモジュール36に供給する電流は、一度遮断してからそ
の方向が反転するので、サーモモジュール36に加わる熱
的ストレスが軽くなり、サーモモジュール36の信頼性を
高めることが可能となる。
【0032】つまり、断熱性を有する容器たる断熱箱1
と、断熱箱1に取り付けられる板状のサーモモジュール
36と、このサーモモジュール36の両面に取り付けられ、
その各々が庫内および庫外に熱的に露出する一対の外部
熱交換部46および内部熱交換部47と、サーモモジュール
36の動作を制御する制御回路91とを備え、サーモモジュ
ール36への順方向の電流供給により一定時間冷却運転を
行なう毎に、このサーモモジュール36に供給する電流の
方向を一時的に逆転させるとともに、サーモモジュール
36に供給する電流の方向を逆転させる前後に、一定時間
電流を遮断するように制御回路91を構成することによっ
て、安価でかつ簡単な構造にて内部熱交換部47に付着し
た霜を取り除くことができ、しかも、サーモモジュール
36の信頼性を高めることが可能となる。
【0033】また、本実施例では、内部熱交換部47の近
傍に送風部材である庫内側のファン65を設けるととも
に、少なくとも制御回路91がサーモモジュール36に供給
する電流の方向を逆転している間に、ファン65が停止す
るように構成してある。つまり、サーモモジュール36に
逆方向の電流を供給している間は、ファン65の運転が停
止するので、庫内の冷気は内部熱交換部47に触れなくな
り、効率良く除霜を行なえるとともに、除霜時に内部熱
交換部47から発生した熱は庫内に伝わりにくくなり、庫
内を低温に保つことが可能となる。
【0034】なお本発明は、前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。例えば、図6に示すように、サーモモジュ
ール36に供給する電流を、一定時間TDの間に徐々に変
化させるとともに、途中で一定時間TBの通電遮断動作
を行ない、さらに、再び一定時間TDの間に徐々に変化
させることで、サーモモジュール36への電流の方向を順
方向または逆方向に切換えるように構成してもよい。ま
た、本実施例では冷却運転及び除霜動作を時間によって
制御しているが、温度センサ等により着霜及び除霜終了
を検出して冷却運転と除霜動作を切り換えるようにして
もよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の電子式温冷蔵庫は、断熱性を有
する容器と、該容器に取り付けられる板状のサーモモジ
ュールと、該サーモモジュールの両面に取り付けられ、
その各々が庫内および庫外に熱的に露出する一対の熱交
換部材と、前記庫内側にある前記熱交換部材に送風する
送風手段と、前記サーモモジュールの動作を制御する制
御回路とを備え、該制御回路は前記サーモモジュールへ
の順方向の電流供給により所定時間冷却運転を行なった
後、このサーモモジュールへの通電を一定時間遮断して
から逆方向に通電し、その後サーモモジュールへの通電
を一定時間遮断してから順方向に通電する制御を繰り返
し行なうものであり、また少なくとも前記制御回路が前
記サーモモジュールに供給する電流の方向が逆転してい
る除霜期間に、前記送風手段が停止するように構成した
ものであり、安価でかつ簡単な構造にて熱交換部材に付
着した霜を取り除くことができ、サーモモジュールの信
頼性を高めることができ、しかも、効率よく除霜を行い
つつ、庫内を低温に保つことが可能な電子式温冷蔵庫を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子式温冷蔵庫の一実施例を示す上部
の縦断面図である。
【図2】同上全体の横断面図である。
【図3】同上全体の斜視図である。
【図4】同上電気的構成を示す回路図である。
【図5】同上第一および第二サーモモジュールと駆動モ
ータの各電流特性を示すグラフである。
【図6】別の実施例を示す第一および第二サーモモジュ
ールと駆動モータの各電流特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 断熱箱(容器) 36 サーモモジュール 46 外部熱交換部(熱交換部材) 47 内部熱交換部(熱交換部材) 65 ファン(送風手段) 91 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−121563(JP,A) 特開 昭63−182018(JP,A) 特開 昭55−14417(JP,A) 実開 昭63−87483(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 21/06 F25D 21/08 F25D 11/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱性を有する容器と、該容器に取り付
    けられる板状のサーモモジュールと、該サーモモジュー
    ルの両面に取り付けられ、その各々が庫内および庫外に
    熱的に露出する一対の熱交換部材と、前記庫内側にある
    前記熱交換部材に送風する送風手段と、前記サーモモジ
    ュールの動作を制御する制御回路とを備え、該制御回路
    は前記サーモモジュールへの順方向の電流供給により所
    定時間冷却運転を行なった後、このサーモモジュールへ
    の通電を一定時間遮断してから逆方向に通電し、その後
    サーモモジュールへの通電を一定時間遮断してから順方
    向に通電する制御を繰り返し行なうものであり、また少
    なくとも前記制御回路が前記サーモモジュールに供給す
    る電流の方向が逆転している除霜期間に、前記送風手段
    が停止するように構成したことを特徴とする電子式温冷
    蔵庫。
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