JP2847037B2 - 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置 - Google Patents

繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置

Info

Publication number
JP2847037B2
JP2847037B2 JP6201324A JP20132494A JP2847037B2 JP 2847037 B2 JP2847037 B2 JP 2847037B2 JP 6201324 A JP6201324 A JP 6201324A JP 20132494 A JP20132494 A JP 20132494A JP 2847037 B2 JP2847037 B2 JP 2847037B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
fiber
compression molding
raw
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6201324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0849154A (ja
Inventor
倍己 藤本
功 青柳
輝夫 中本
賀英 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SUPINDORU SEIZO KK
TORE KK
Original Assignee
NIPPON SUPINDORU SEIZO KK
TORE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SUPINDORU SEIZO KK, TORE KK filed Critical NIPPON SUPINDORU SEIZO KK
Priority to JP6201324A priority Critical patent/JP2847037B2/ja
Publication of JPH0849154A publication Critical patent/JPH0849154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2847037B2 publication Critical patent/JP2847037B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/006Pressing and sintering powders, granules or fibres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/10Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated venting means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッション部材として
の原料繊維を圧縮成形する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来クッション材としては、一般に発泡
合成樹脂を使用し、所定型枠内に注入して発泡し成形し
たものが利用されている。しかしこの発泡合成樹脂製の
クッション部材は、単に焼却時に有毒ガスを発生する欠
点があるのみでなく、弾力性が乏しく、長期の使用に際
し所謂「へたり」を生ずる欠点があり、その他通気性、
透湿性、吸湿性が劣ると共に、クッション成形時にフロ
ンガスが必要である等の問題がある。
【0003】このため、最近では特公平1−18183
号に開示されるような繊維材料を原料としたクッション
部材の製造が試みられている。これは加熱により溶融す
る繊維と非溶融繊維とを混合して所定形状に圧縮成形
し、これを加熱することにより溶融繊維が結合材とな
り、所定形状のクッション部材としたものである。
【0004】しかし2種類またはそれ以上のクッション
材用短繊維の混合は紡績工程の梳綿機により一定方向に
梳かれたウエブを折畳積層するようにしたもので、製造
方法によつては繊維の方向は水平方向の前後左右方向
(X,Y方向)に揃えられ、弾力として必要な上下方向
(Z方向)へ指向する繊維が少なく、従って弾力性に乏
しい等の問題がある。しかもこの製造方法では、表面に
凹凸のある形状に成形することは困難である。
【0005】本発明者はかゝる点に鑑み、供給される短
繊維を前後左右方向(X,Y方向)と共に上下方向(Z
方向)に対しても効率良く混合すると共に、表面に凹凸
を有する形状に対しても1工程にて均一厚さに簡単に成
形することのできる成形方法及びその装置を提供した
(特願平5−304734号)。
【0006】その概要は、少なくとも2種類の原料繊維
を開繊混合して空気流により繊維方向をランダムとして
輸送し、これを通気性型枠上に供給し、該型枠下方から
吸引して該型枠上に所定量蓄積せしめ、これを上型枠に
より圧縮して所定厚さとし、上下の型枠と共に加熱手段
に移送し、加熱成形するようにしたもので、この際、上
記通気性型枠に凹凸を有するとき、該凹凸に応じて通気
抵抗を変え、例えば蓄積繊維量を多量に必要とする箇所
には通気抵抗を小として大なる吸引力を及ぼし、供給さ
れる原料繊維の蓄積量を大とし、該凹凸に対応して調整
することにより、上型枠による圧縮により全面均一な綿
密度とするようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記方法による
ときは、型枠上への原料繊維の蓄積量が少ないときは問
題はないが、蓄積量が増加するに伴い、通気抵抗の差が
減少し、これに伴い例えば型枠が下方に突出し、他の部
分より多量の供給繊維を必要とする箇所への供給量が不
足し、これにより該部分に所要の綿密度が得られない等
の問題がある。本発明はかゝる点に鑑み型枠の各部位に
対し予め設定された必要量を確実に供給することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法の
第1の発明は、少なくとも2種類の原料繊維を開繊混合
し、空気流により繊維方向をランダムとして輸送する原
料繊維供給手段から原料繊維を吹き出しノズルを介して
圧縮成形機構内の通気性、かつ負圧に保持される下部型
枠内に供給すると共に、該吹き出しノズルは型枠に対し
XーY方向に移行可能とし、型枠の各部位に対し設定さ
れた繊維量に応じて上記ノズルの該部位に対する移行速
度または通過回数等の供給時間の選択による該部位に対
する原料繊維の供給量を規制し、上下の型枠により所定
厚みに圧縮成形せしめ、ついで上下型枠と共に加熱手段
に移送し加熱成形し、しかる後上下型枠と共に冷却手段
に移送し、外気を吸引して冷却すると共に、これら一連
の操作を所定プログラムに添って順次行うことを要旨と
するものである。
【0009】また第2の発明は、原料繊維の圧縮成形機
構は、上記原料繊維を吹き出しノズルを介して通気性
の、かつ負圧に保持される下部型枠内に供給すると共
に、該吹き出しノズルは型枠に対しXーY方向に移行可
能とし、型枠の各部位に対し設定された繊維量を確保す
べく開繊機構からの原料繊維の供給量を変化せしめるこ
とを要旨とするものである。
【0010】また第3の発明は、上記方法を実施する装
置に係わり、少なくとも2種類の原料繊維を開繊混合
し、空気流により繊維方向をランダムとして輸送する原
料繊維供給手段から原料繊維を型枠内に受入れ、上下の
型枠により所定厚みに圧縮成形せしめる圧縮成形機構
と、上下型枠と共に加熱成形する加熱機構と、上下型枠
と共に受入れ外気を吸引して冷却する冷却機構並びに上
下型枠を圧縮成形機構及び加熱機構、冷却機構にそれぞ
れ移送する移送機構とを備え、上記圧縮成形機構は、椀
状の通気性下型枠を収納し吸引作用を与える吸引機構
と、上記開繊された原料繊維を下型枠内に供給する吹き
出しノズルと、通気性下型枠内に負圧により蓄積された
原料繊維を圧縮する上型枠を着脱可能に取り付ける上型
枠昇降シリンダとを備え、上記吹き出しノズルは下型枠
に対し、XーY方向に移行可能とし、原料繊維を圧縮成
形機構内の上下の型枠内に供給しこれを圧縮成形し、上
下の型枠と共に移送手段により所定プログラムに添って
加熱機構並びに冷却機構に順次移行することを要旨とす
るものである。
【0011】また第4の発明は、圧縮成形機構は、型枠
の各部位の設定された原料繊維の供給量に応じて吹き出
しノズルの型枠各部位に対する吹き出し量を調整すべく
該ノズルの移行速度または該部位に対する通過回数によ
る供給量選択手段を備え、下型枠各部位に対しそれぞれ
所要量を供給し、加圧シリンダにより上型枠を下降し蓄
積綿を圧縮し、上型枠を下型枠と共に次工程の加熱手段
へ搬出することを要旨とするものである。
【0012】また第5の発明は、圧縮成形機構は、型枠
の各部位の設定された原料繊維の供給量に応じて吹き出
しノズルの型枠各部位に対する吹き出し量を調整すべく
開繊機構からの原料繊維の供給量を変化せしめることに
よる供給量選択手段を備え、下型枠各部位に対しそれぞ
れ所要量を供給し、加圧シリンダにより上型枠を下降し
蓄積綿を圧縮し、上型枠を下型枠と共に次工程の加熱手
段へ搬出することを要旨とするものである。
【0013】また第6の発明は、吹き出しノズルは下型
枠に対し首振可能に支持され下型枠の各部位に対するノ
ズルの通過回数または移行速度による指向時間の調整手
段を備え、下型枠各部位それぞれに対し予め設定された
量の原料繊維を供給することを要旨とするものである。
【0014】更に第7の発明は、上下の型枠はそれぞれ
通気性構造とし、加熱手段における加熱空気を流通可能
としたことを要旨とするものである。
【0015】
【作 用】圧縮成形機構における原料繊維の圧縮成形
と加熱手段による加熱及び冷却手段による冷却との一連
の成形は所定のプログラムに基づいて行われる。この
際、圧縮成形機構における原料繊維の下型枠内の各部位
への供給は、吹き出しノズルを介して行われ、該吹き出
しノズルは型枠に対しXーY方向に移行しまたは、首振
可能に支持され型枠の各部位に対し設定された繊維量に
応じて上記ノズルの各部位に対する対向時間若しくは、
開繊機構からの供給量の調節により行われる。
【0016】
【実 施 例】図1は本発明の繊維状クッション部材の
一体圧縮成形装置の全体概略説明図である。この圧縮成
形装置1は、適宜手段にて2種類もしくはそれ以上の原
料繊維を開繊混合する原料繊維供給手段A(図2参照)
から供給された原料繊維を受入れ、上下の型枠2a、2
b(以下総称するときは、単に2という)により所定厚
みに圧縮成形する圧縮成形機構3と、上下型枠と共に加
熱成形する加熱機構4と、外気を吸引して上下型枠と共
に冷却する冷却機構5、並びに上下型枠2の移送機構6
a、6b、6c、6d(以下総称するときは、単に6と
いう)とを備える。但し移送機構6は例えばロツドレス
シリンダにより構成される。
【0017】上記原料繊維供給手段Aは、混打綿機等の
混合手段(図示省略)により混合され、空気流により移
送された原料繊維を開繊する開繊機構10と該開繊機構
10により開繊された原料繊維を空気流により搬送する
吸引ブロア11を備えたもので、上記原料繊維は少なく
とも1種類は低融点熱可塑性繊維とし、他は前記低融点
繊維の融点を越える繊維とする。
【0018】この開繊機構10は、混合手段から空気流
と共に供給される原料繊維を受入れるリザーブタンク1
2と、該タンク12の下部出口に設けられる繰出しロー
ラ13とビータ14並びに該ビータに対設されるニツプ
ローラ15とを備える。16は開繊された原料繊維の受
入れダクト、17はビータ駆動用モータを示す。開繊さ
れた原料繊維は受入れダクト16を介して前記吸引ブロ
ア11により主ダクト18を経て圧縮成形機構3に供給
される。
【0019】圧縮成形機構3は、支持枠20に取付けら
れる支持板21と、その下方に取付けられる下部筐体2
2と、受入れた型枠2の前後を覆う昇降扉23a、23
b及び上型枠昇降用シリンダ24並びに前記原料繊維の
吹出しノズル25とを備える。下部筐体22は下方を吸
引機構30に接続され、昇降扉23a、23bは同一構
造であり、それぞれ昇降用シリンダ31a、31bによ
り昇降され、下型枠2aの前後を閉鎖する。また上型枠
2bは上部に逆T溝を形成した左右対をなす受板32を
備え、昇降用シリンダ24にはこの逆T溝に嵌挿される
支承板33を取り付ける。これにより型枠2の圧縮成形
機構3内への移行に際しては、型枠2を両型枠が止着し
た状態で移送機構6aにより圧縮成形機構3内に進入す
ると共に、該支承板33を上型枠2bの上記受板32の
逆T溝に嵌挿するよう下方に移動せしめ、型枠2が圧縮
成形機構3内に完全に移行した後、上型枠昇降用シリン
ダ24により上型枠2bを上方に移動するようにしたも
のである。
【0020】上記吹き出しノズル25は、支持枠20に
取り付けられる前後方向の案内レール35と、この案内
レール上を移行するキヤリヤ36に一端が取り付けられ
る横方向案内レール37とを備え、横駆動モータ38に
よりノズル25は横方向案内レール37に添って横方向
(X方向)に移行し、縦駆動モータ39によりノズル2
5は横方向案内レール37と共に縦方向(Y方向)に移
行する。
【0021】上記下型枠2aは所要の凹凸形状を有する
椀状とし側面及び底面に流通孔40を穿孔した通気性の
パンチングメタルにより構成し、両側部には支持側板4
1を枠面と間隔を存して連設する。また上部型枠2bは
下型枠2a上に載置する鍔部42を備え、該鍔部に上記
受板32を取付ける。この上部型枠2bも流通孔43を
穿孔したパンチングメタルにより構成し、鍔部42にも
流通孔を形成する。これは後述する加熱機構4におい
て、加熱空気の流通を計るためである。44は上下両型
枠2a、2bを結合する止金を示す。この止金44は下
型枠2aの両側に取付けられ、上型枠2bに形成した取
付け孔に着脱可能に挿入されて両型枠を止着するように
したもので、上型枠2bの引上げに際しては、適宜の手
段により止金44を外方に回動して上型枠の引上げを許
容し、該上型枠の挿入に際しては、自動的に係止するよ
うにしたものである。
【0022】なお、上記昇降扉23a、23bは型枠2
の前後の開口部を閉塞するために設けたもので、型枠2
に設ける上記支持側板41を前後左右を取巻く構造と
し、支持板21に気密に載置できれば、必ずしも昇降扉
23a、23bを必要としない。
【0023】前記加熱機構4は、図4に示す如く型枠2
を収納する加熱室50と、該加熱室50の上部に接続さ
れる加熱フード51と、加熱室50の下部に接続される
吸引フード52及び吸引フード52を吸引側に、加熱フ
ード51を排出側に接続する加熱空気循環用フアン53
とを備える。54は加熱フード51内に収納される加熱
器を、また55、56は加熱室前後の開閉用扉、また5
7、58はそれぞれ開閉用扉操作用シリンダを示す。
【0024】冷却機構5は、前記圧縮成形機構3の上型
枠昇降シリンダ24及び吐出しノズル25を省いた構造
と同様の構造としたもので、支持板60と、その下方に
取付けられる下部筐体61と、受入れた型枠2の前後を
覆う昇降扉62a、62b及びそれぞれの昇降扉操作用
シリンダ63a、63bとを備える。なお、下部筐体6
1は下方を吸引機構64に接続される。尚、冷却機構は
上記構成によらず放置による自然冷却であってもよい。
【0025】上記構成において、先ず圧縮成形機構3の
入口側の昇降扉23aを開き、上下の型枠2を移送機構
6aにより圧縮成形機構3内に供給し、上型枠2bを昇
降用シリンダ24により引上げる。ついで、原料繊維供
給手段Aに供給された2種もしくはそれ以上の原料繊維
(但しその内1種は低融点熱可塑性繊維、他は前記低融
点繊維の融点を越える繊維)をビータ14によりこれを
開繊し、吸引ブロア11により吸引すると共に、その排
出圧力により主ダクト18を介して圧縮成形機構3の吹
出しノズル25から下型枠2a内に向けて噴出させる。
この際、吸引機構30により下型枠全面に対し吸引作用
を及ぼし外気を吸引しており、この吸引風量を大とし、
吹出しノズル25からの噴出空気量をそれより僅少とす
ることにより、該吹出しノズル25から噴出された原料
繊維は下型枠2aに対し指向した位置に供給され、蓄積
する。
【0026】従って吹出しノズル25を下型枠2aの所
定箇所、例えば図に示す如く型枠2の四周の肉圧が中央
部より厚いときは、四周に対する噴出時間を中央部より
大とし、かつその時間を適宜設定することにより、供給
量を自由に調整することができる。この場合、その時間
調整としては、吹出しノズル25の移行速度を選択可能
とし、四周の肉厚部では移行速度を遅く、中央部ではそ
れよりも高速とする。
【0027】または、吹出しノズル25の移行速度は一
定とし、型枠の各部に対する原料繊維の供給量に応じて
通過回数を選択するようにしてもよい。即ち図例では四
周に対する吹出しノズルの往復移行回数を中央部より多
くする。これにより四周に対する原料繊維の供給量は中
央部より多くすることができる。更に、開繊機構からの
供給量そのものを変更する。即ち、四周に対する原料繊
維の供給量を多くするように繰出ローラ13の回転数を
大とするようにしてもよい。これらの操作は、勿論手動
操作によつてもよいが、予めプログラムを設定し、自動
的に行うことが好ましい。
【0028】下型枠に対し所定量の原料繊維が供給され
た後は、吹出しノズル25を退避位置に移行し、上型枠
2bを下降させ、供給された原料繊維を上下の型枠によ
り圧縮し挟持し、止金具44により上下の型枠2を結合
した状態で出口側の昇降扉23bを開き、移送機構6b
により引き出す。同時に加熱機構4の開閉扉55を開
き、上記移送機構6bにより上記型枠2を加熱機構4内
に挿入し、開閉扉55を閉じ、循環用フアンを駆動し、
熱風を循環させる。この際、上型枠にも流通孔43を形
成したことにより、熱風は型枠内を効率良く通過し原料
繊維を加熱することにより低融点熱可塑性繊維は溶解
し、低融点熱可塑性繊維同志または低融点熱可塑性繊維
と他の繊維相互を結合する。
【0029】所定時間の加熱を行つた後、出口側の開閉
扉56を開き、移送機構6cによりこれを引き出し、同
時に冷却機構5の昇降扉62aを開き型枠2を冷却機構
5内に挿入する。この冷却機構5において、吸引機構6
4による外気の吸引により型枠2は冷却され、これによ
り原料繊維は固形化され、所定時間の冷却後、出口側の
昇降扉62bを開き、移送機構6dにより引き出し完了
する。又、放置による自然冷却による時は、加熱機構4
を出た後は適宜手段により外部に引出し作業が完了す
る。
【0030】なお、図5は吹出しノズルの他の例を示
す。上記実施例の吹出しノズル25は型枠2に対し、X
ーY方向に移行し、その移行速度を可変とし型枠の各部
位に対する供給量に応じて移行速度を選択し、または移
行速度を一定として通過回数を選択して型枠各部位に対
する吹出しノズル25の指向時間を調整するようにした
ものであるが、この実施例は、吹出しノズル70は型枠
2aに対し略々その中央上方に位置して首振り可能に支
持し、首振機構71と連結してノズル角度、首振りスピ
ード又は回数で変化せしめるものである。72は支持枠
を示し、上型枠2bの昇降に際しては、支持枠72と共
に退避位置に移行するように構成されるが、その詳細説
明は省略する。その他の構造は前記実施例と同様であ
り、同一部品に対しては同一符号を付して説明を省略す
る。なお、本実施例によるときは、特に型枠が丸型の場
合、効果的である。
【0031】
【発明の効果】以上の如く本発明によるときは、少なく
とも2種類の原料繊維を開繊混合し、空気流により繊維
方向をランダムとして圧縮成形機構内の下型枠内に供給
し、上型枠により所定厚みに圧縮成形せしめ、ついで上
下型枠と共に加熱手段に移送し加熱成形し、しかる後上
下型枠と共に冷却手段に移送し、外気を吸引して冷却す
ると共に、これら一連の操作を所定プログラムに添って
順次行うようにしたから、多数の繊維状クッション部材
の一体圧縮成形を効果的に行うことができる。この際、
原料繊維の圧縮成形機構は、上記原料繊維を吹き出しノ
ズルを介して下部型枠内に供給すると共に、該吹き出し
ノズルは型枠に対しXーY方向に移行可能とし、型枠の
各部位に対し設定された繊維量に応じて上記ノズルの該
部位に対する移行速度または通過回数等の供給時間の選
択による該部位に対する原料繊維の供給量を規制するよ
うにしたから、型枠が凹凸の形状を有する場合において
も各部をそれぞれ所要厚さの繊維状クッション部材を形
成したり、意識的に密度変化を与えた繊維状クッション
部材を形成することができる。この際吹き出しノズルを
首振可能に支持し、下型枠の各部位に対するノズルの通
過回数または移行速度による指向時間を調整するように
してもよい。なお、上下の型枠はそれぞれ通気性構造と
することにより、加熱手段における加熱空気の流通可能
となり、加熱効果を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維状クッション部材の一体圧縮成形
装置の概略全体説明図である。
【図2】圧縮成形装置の縦断説明図である。
【図3】図2におけるZーZ線に添う断面図である。
【図4】加熱機構の正面図である。
【図5】他の例の吹出しノズルを備えた圧縮成形機構の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 繊維状クッション部材一体圧縮成形装置 2 型枠 3 圧縮成形機構 4 加熱機構 5 冷却機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 賀英 大阪府堺市神野町2丁21番7号 (56)参考文献 特開 平6−49760(JP,A) 特開 平6−192952(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 1/00 - 18/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類の原料繊維を開繊混合
    し、空気流により繊維方向をランダムとして輸送する原
    料繊維供給手段から原料繊維を吹き出しノズルを介して
    圧縮成形機構内の通気性、かつ負圧に保持される下部型
    枠内に供給すると共に、該吹き出しノズルは型枠に対し
    XーY方向に移行可能とし、型枠の各部位に対し設定さ
    れた繊維量に応じて上記ノズルの該部位に対する移行速
    度または通過回数等の供給時間の選択による該部位に対
    する原料繊維の供給量を規制し、上下の型枠により所定
    厚みに圧縮成形せしめ、ついで上下型枠と共に加熱手段
    に移送し加熱成形し、しかる後上下型枠と共に冷却手段
    に移送し、外気を吸引して冷却すると共に、これら一連
    の操作を所定プログラムに添って順次行うことを特徴と
    する繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法。
  2. 【請求項2】 原料繊維の圧縮成形機構は、上記原料繊
    維を吹き出しノズルを介して通気性の、かつ負圧に保持
    される下部型枠内に供給すると共に、該吹き出しノズル
    は型枠に対しXーY方向に移行可能とし、型枠の各部位
    に対し設定された繊維量を確保すべく開繊機構からの原
    料繊維の供給量を変化せしめることを特徴とする請求項
    1記載の繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも2種類の原料繊維を開繊混合
    し、空気流により繊維方向をランダムとして輸送する原
    料繊維供給手段から原料繊維を型枠内に受入れ、上下の
    型枠により所定厚みに圧縮成形せしめる圧縮成形機構
    と、上下型枠と共に加熱成形する加熱機構と、上下型枠
    と共に受入れ外気を吸引して冷却する冷却機構並びに上
    下型枠を圧縮成形機構及び加熱機構、冷却機構にそれぞ
    れ移送する移送機構とを備え、上記圧縮成形機構は、椀
    状の通気性下型枠を収納し吸引作用を与える吸引機構
    と、上記開繊された原料繊維を下型枠内に供給する吹き
    出しノズルと、通気性下型枠内に負圧により蓄積された
    原料繊維を圧縮する上型枠を着脱可能に取り付ける上型
    枠昇降シリンダとを備え、上記吹き出しノズルは下型枠
    に対し、XーY方向に移行可能とし、原料繊維を圧縮成
    形機構内の上下の型枠内に供給しこれを圧縮成形し、上
    下の型枠と共に移送手段により所定プログラムに添って
    加熱機構並びに冷却機構に順次移行することを特徴とす
    る繊維状クッション部材の一体圧縮成形装置。
  4. 【請求項4】 圧縮成形機構は、型枠の各部位の設定さ
    れた原料繊維の供給量に応じて吹き出しノズルの型枠各
    部位に対する吹き出し量を調整すべく該ノズルの移行速
    度または該部位に対する通過回数による供給量選択手段
    を備え、下型枠各部位に対しそれぞれ所要量を供給し、
    加圧シリンダにより上型枠を下降し蓄積綿を圧縮し、上
    型枠を下型枠と共に次工程の加熱手段へ搬出することを
    特徴とする請求項3記載の繊維状クッション部材の一体
    圧縮成形装置。
  5. 【請求項5】 圧縮成形機構は、型枠の各部位の設定さ
    れた原料繊維の供給量に応じて吹き出しノズルの型枠各
    部位に対する吹き出し量を調整すべく開繊機構からの原
    料繊維の供給量を変化せしめることによる供給量選択手
    段を備え、下型枠各部位に対しそれぞれ所要量を供給
    し、加圧シリンダにより上型枠を下降し蓄積綿を圧縮
    し、上型枠を下型枠と共に次工程の加熱手段へ搬出する
    ことを特徴とする請求項3記載の繊維状クッション部材
    の一体圧縮成形装置。
  6. 【請求項6】 吹き出しノズルは下型枠に対し首振可能
    に支持され下型枠の各部位に対するノズルの通過回数ま
    たは移行速度による指向時間の調整手段を備え、下型枠
    各部位それぞれに対し予め設定された量の原料繊維を供
    給することを特徴とする請求項4又は5記載の繊維状ク
    ッション部材の一体圧縮成形装置。
  7. 【請求項7】 上下の型枠はそれぞれ通気性構造とし、
    加熱手段における加熱空気を流通可能としたことを特徴
    とする請求項3、4、5または6記載の繊維状クッショ
    ン部材の一体圧縮成形装置。
JP6201324A 1994-08-02 1994-08-02 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置 Expired - Fee Related JP2847037B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6201324A JP2847037B2 (ja) 1994-08-02 1994-08-02 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6201324A JP2847037B2 (ja) 1994-08-02 1994-08-02 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0849154A JPH0849154A (ja) 1996-02-20
JP2847037B2 true JP2847037B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=16439130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6201324A Expired - Fee Related JP2847037B2 (ja) 1994-08-02 1994-08-02 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2847037B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4789577B2 (ja) * 2005-10-17 2011-10-12 株式会社デルタツーリング 三次元立体編物成形物の成形方法
DE102007054424A1 (de) * 2007-11-13 2009-05-28 Robert Bürkle GmbH Vorrichtung zum Herstellen von Formteilen aus Fasermaterial
CN116397381B (zh) * 2023-04-19 2023-11-17 张家港市阿莱特机械有限公司 一种无纺布生产设备和方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002151499A (ja) * 2000-11-14 2002-05-24 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体製造装置
JP2003080700A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Olympus Optical Co Ltd インクヘッド
US6779861B2 (en) * 2002-12-16 2004-08-24 Xerox Corporation Enhanced dot resolution for inkjet printing
JP2009226814A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッド用ノズルプレート、パンチ、及び、金属板材の製造方法
JP2009233879A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドの製造方法、及び、金属板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0849154A (ja) 1996-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW486528B (en) Method and apparatus for molding fiber mixture
US4812283A (en) Method of manufacture of formed article
EP1170411B1 (en) Apparatus for making nonwoven fabric
CA1286069C (en) Process for making a spun-filament fleece from endless synthetic resin filament
CN101855051B (zh) 用于由纤维材料制造成型件的装置
EP0653280A1 (en) Method for producing a fiber reinforced thermoplastic resin foamed product
WO2004080710A2 (en) Improved methods of forming vehicle interior components which include a decoupler layer
JP2847037B2 (ja) 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置
CA2420517C (en) Melt blown arrangement
JP2992435B2 (ja) 繊維状クッション部材の一体圧縮成形方法と装置
JP4386599B2 (ja) ベルト方式による合成樹脂中空体シート成形システム
CN100339199C (zh) 纤维集料形成方法以及纤维集料形成装置
US4044715A (en) Apparatus for manufacturing cushion materials
JP3162258B2 (ja) 詰め物の熱処理成形方法及びその装置
KR102162554B1 (ko) 다양한 패턴을 갖는 준불연 단열재 가공장치 및 이를 구비한 준불연 단열재 가공설비
JPH0649760A (ja) ラップの熱接着による立体的形状の成形方法及びその装置
JP3827995B2 (ja) 繊維成形体の製造方法及び製造装置
KR101352955B1 (ko) 활성탄을 포함하는 부직포 제조 장치
KR20030080781A (ko) 섬유분섬을 이용한 복합재료 제조방법 및 그 제조장치
KR101062994B1 (ko) 진공 씰링 수단을 구비하는 저압 진공 성형기
KR102498346B1 (ko) 다공형 원사 제조 장치 및 방법
KR20180086700A (ko) 3차원 부직포 부품 성형 장치
JP2961038B2 (ja) 繊維状クッション部材の充填圧縮方法及びその装置
KR102498347B1 (ko) 냉각 효율이 향상된 다공형 원사 제조 장치 및 방법
JP2962424B2 (ja) 繊維材充填装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees