JP2846731B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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久 時崎
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誠 山田
悦男 硲口
邦穂 田中
正彦 蓮沼
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は電源として太陽電池を商用電源と併用して用
いる空気調和装置に関する。
(ロ)従来の技術 商用電源に太陽電池電源を併用して圧縮機を駆動させ
ることにより、節電を図るようにした空気調和機が実公
昭61−4174号公報に開示されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記公報で提示の空気調和機は、商用電源と太陽電池
電源からの電力を圧縮機モータに供給する電源回路を空
気調和機に内蔵した太陽電池専用の空調機であるため、
商用電源のみで運転される一般の空気調和機には適用で
きず、顧客は節電を図るには既設の空気調和機を太陽電
池専用の空気調和機に買い替えなければならない不具合
さがあった。
本発明はかかる問題点に鑑み、既設の一般の空気調和
機にも太陽電池を電源として用いることができ、かつ、
太陽電池により発電した電力を随時、空気調和に利用す
ることができる空気調和装置を提供することを目的とし
たものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、インバータ圧縮機と室外熱交換器と冷媒減
圧器と室内熱交換器及び商用電源を整流した電力等をも
とに必要な周波数の交流電力を発生させる直流交流交換
インバータによって前記圧縮機を駆動する構成を有した
ものにおいて、太陽電池で発生した電力を昇圧して前記
直流交流交換インバータに供給するアダプタにコネクタ
を設け、該コネクタを介してアダプタを前記商用電源の
整流回路に併設できるようにしたものである。
(ホ)作 用 商用電源のみで運転される既設の空気調和機を太陽電
池でも運転できるように顧客が要望する場合は、太陽電
池とアダプタとを購入してアダプタを介して太陽電池を
空気調和機に接続すれば良く、太陽電池で発電された電
力がアダプタで電力変換されて空気調和機に供給され、
冷暖房運転される。
又、日射量が少なく太陽電池の出力電圧が低い場合に
はその不足電力が商用電源でまかなわれて冷暖房運転が
行なわれる。
(ヘ)実施例 本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、1は室
外側ユニット1aと室内側ユニット1bとから構成された分
離型の空気調和機で、室外側ユニット1aには、定格出力
900Wのインバータ用圧縮機2と、四方弁3と室外熱交換
器4と電動膨張弁等の冷媒減圧器5とを冷媒管で接続し
た冷媒回路と、整流器6と直流を交流に変換するインバ
ータ7と制御器8と室外送風機9とを結線した制御回路
とが内蔵されており、室内側ユニット1bには室内熱交換
器10と室内送風機11とが内蔵されている。
12は整流器6の入力端に第1コネクタ13を介して接続
された商用電源、13はインバータ7の入力端に第2コネ
クタ14と第3コネクタ15とを介して接続されるDC/DCコ
ンバータ16を内蔵したアダプタ、17はDC/DCコンバータ1
6の入力端に第4コネクタ18を介して接続される最大出
力1KWの太陽電池である。
本発明の空気調和装置は以上の如く構成されており、
商用電源12のみで運転される既設の空気調和機1を、太
陽電池17でも運転できるように顧客が希望する場合は、
アダプタ13と太陽電池17とを購入し、業者が室外側ユニ
ット1aに、第3コネクタ15と、このコネクタとインバー
タ7の入力端とを接続する電力線18とを設けると作業は
終了する。
日射量が多い夏期においては、太陽電池17で発電され
た直流100Vの電力がアダプタ13内のDC/DCコンバータ16
で直流280Vの電力に変換された後、結線18を経てインバ
ータ7に入力されて交流に変換され圧縮機2に供給され
ると共に、直流280Vの電力の一部が電力線19を経て制御
器8に入力され、この制御器8からの出力がインバータ
7と四方弁3と冷媒減圧器5と室外送風機9と室内送風
機11とに夫々供給されて、インバータ7で室内温度と設
定温度との温度差に応じて圧縮機2の運転周波数がコン
トロールされると共に電動式膨張弁である冷媒減圧器5
の弁開度が適正にコントロールされる。このため、圧縮
機2から吐出された冷媒は実線状態に設定された四方弁
3−室外熱交換器4−冷媒減圧器5−室内熱交換器10−
四方弁3を順次経て圧縮機2に戻る冷房サイクルが形成
され、室外熱交換器4が凝縮器として、室内熱交換器6
が蒸発器として夫々作用することにより室内が冷房され
る。
又、日射量が少なく太陽電池12の出力電圧が低い場合
には、その不足電力が商用電源12で自動的にまかなわれ
る。即ち、太陽電池17で発生する電力が充分大きい時に
はインバータ7の入力端が280V以上あり商用電源12の出
よりも高いため商用電源12の電力が整流器6から出力さ
れないが、日射量が少なくなって太陽電池17の出力が下
がりインバータ7の入力端が280V以下になると商用電源
12の出力280Vとの差分だけ商用電源12の電力が整流器6
から出力される。
このようにして、本発明では、日射量が多いときは、
インバータ単独、日射量が少ないときは、DC/DCコンバ
ータ16から出力された太陽電池17の電力と整流器6から
出力された商用電源12の電力とがインバータ7と制御器
8に供給され、上述と同様、冷房運転が行なわれて室内
が冷房される。
又、冬期においては、夏期に比べて日射量が少ないた
め、太陽電池17と商用電源12との両電力がインバータ7
と制御器8に上述と同様に供給され、圧縮機2が駆動さ
れると共に制御器8からの出力で四方弁3が破線状態に
設定され、且つ冷房運転時と同様に室外送風機9と室内
送風機11と冷媒減圧器5とが駆動される。これにより、
圧縮機2から吐出された冷媒は四方弁3−室内熱交換器
10−冷媒減圧器5−室外熱交換器4−四方弁3を順次経
て圧縮機2に戻る暖房サイクルが形成され、室内熱交換
器10が凝縮器として、室外熱交換器4が蒸発器として夫
々作用し、室内が暖房される。
尚、上記実施例において、空気調和機1を室外側ユニ
ット1aと室内側ユニット1bとから成る分離型空気調和機
として説明したが、空気調和機1は室内外両ユニット1
a,1bを一体にした一体型空気調和機であっても良い。
(ト)発明の効果 本発明によれば、太陽電池で発生した電力を昇圧して
前記直流交流交換インバータに供給するアダプタにコネ
クタを備え、このようなコネクタを介してアダプタ付き
太陽電池回路を前記商用電源の整流回路に併設できるよ
うにしたので、顧客はアダプタと太陽電池とを購入すれ
ば既設のインバータ圧縮機付きの空気調和機を太陽電池
と商用電源との電力で運転させ、太陽電池により発電し
た電力を随時、空気調和に利用することができる。
又、顧客が空気調和機を購入する際、同時に太陽電池
を購入する余裕がない時には先づインバータ空気調和機
のみ購入して商用電源で運転させ、その後、余裕ができ
た時に太陽電池とアダプタを買い増してアダプタ付き太
陽電池回路を前記商用電源の整流回路に併設することが
できるため、顧客は太陽電池による空気調和機の電力供
給システムを買い求めやすく、太陽エネルギーによる省
エネルギーの普及に大いに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示す空気調和装置の説明図であ
る。 1……空気調和機、2……圧縮機、4……室外熱交換
器、5……冷媒減圧器、10……室内熱交換器、13……ア
ダプタ、17……太陽電池。
フロントページの続き (72)発明者 山田 誠 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 硲口 悦男 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田中 邦穂 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 蓮沼 正彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−150779(JP,A) 特開 昭61−143667(JP,A) 特開 昭59−35741(JP,A) 特開 平1−285756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 27/00 F24F 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータ圧縮機と室外熱交換器と冷媒減
    圧器と室内熱交換器及び商用電源を整流した電力等をも
    とに必要な周波数の交流電力を発生させる直流交流交換
    インバータによって前記圧縮機を駆動する構成を有した
    ものにおいて、太陽電池で発生した電力を昇圧して前記
    直流交流交換インバータに供給するアダプタにコネクタ
    を設け、該コネクタを介してアダプタを前記商用電源の
    整流回路に併設できる構成にしたことを特徴とする空気
    調和装置。
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