JP2846280B2 - 船外排水消音装置 - Google Patents

船外排水消音装置

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JP2846280B2
JP2846280B2 JP8034400A JP3440096A JP2846280B2 JP 2846280 B2 JP2846280 B2 JP 2846280B2 JP 8034400 A JP8034400 A JP 8034400A JP 3440096 A JP3440096 A JP 3440096A JP 2846280 B2 JP2846280 B2 JP 2846280B2
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敬三 寺田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船内における冷却
水系からの排水やバラストタンクからの排水等に際して
船外への流体雑音の発生を抑制できるようにした装置に
関し、特に海洋調査船や海洋観測船,漁業調査船のごと
き、船底部に音響式観測機器をそなえた船舶に用いて好
適の船外排水消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船外排水消音装置としては、図4
に示すようなものがあり、船内の各冷却水系9からの排
水管3が個別に船体外板2において開口し、船外への冷
却水の吐捨が行なわれていた。そして、流体雑音の発生
が著しいと思われる系統には消音器12が介装されている
が、水中ノイズの発生源を特定することは困難であり、
どの管系に消音対策を施すべきか判断するのに多大の労
力を必要としていた。また、各管系に消音器12を施す
と、設計上多大の労力を必要とするほか、広い設置スペ
ースを必要とするという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な従来の船外への排水装置における問題点の解消をはか
ろうとするもので、船内に配置されている複数の排水管
の吐出部を単一の消音箱へ統合することにより、船外排
水時の騒音発生を効率よく的確に抑制できるようにした
船外排水消音装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の船外排水消音装置は、船内に複数の排水管
の吐出部を接続された消音箱をそなえるとともに、同消
音箱から船外へ排出するための吐捨口が船体外板に形成
され、上記消音箱の内部を上記排水管へ連通する前室と
上記吐捨口へ連通する後室とに分ける邪魔板が設けら
れ、上記吐捨口が上記排水管の延長部上から回避した位
置に配設されていて、同吐捨口を有する船体外板が、上
記消音箱を形成する壁部の一部を兼ねていることを特徴
としている。このように、船内の消音箱の内部が邪魔板
により前室と後室とに分けられ、前室に複数の排水管の
吐出部が統合して接続されるとともに、後室に船外への
吐捨口が連通されて、同吐捨口が上記排水管の延長部上
から回避した位置に配設されると、単一の消音箱によ
り、複数の排水管からの船外吐捨に伴う騒音の発生が効
率よく的確に抑制されるようになる。
【0005】また、上記吐捨口を有する船体外板が、上
記消音箱を形成する壁部の一部を兼ねているので、消
箱の構造が簡素化され、同消音箱がその設置場所付近の
船内スペースに占める割合も減少するようになる。
【0006】さらに、本発明の船外排水消音装置は、上
記吐捨口に整流格子が装着されていることを特徴として
いる。消音箱に多数の排水管が接続されていると、船外
への吐捨口の開口面積も大きくなるが、同吐捨口に整流
格子が装着されていることにより、騒音伝播方向が偏向
され、また吐捨流の偏向と相まって流体エネルギーの減
少ももたらされるので、消音効果が高められるようにな
る。
【0007】また、本発明の船外排水消音装置は、上記
後室に流体騒音マスキング用の圧縮空気吹込管が接続さ
れていることを特徴としている。このようにして消音箱
の後室内に流体雑音マスキング用の圧縮空気が吹込まれ
ると、前記吐捨口を通じ船外へ送出される騒音が大幅に
減少するようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図1は本発明の第1実施形態と
しての船外排水消音装置を概略的に示す水平断面図、図
2は図1の装置のA−A断面を拡大して示す縦断面図で
あり、図3は本発明の第2実施形態としての船外排水消
音装置を概略的に示す水平断面図である。
【0009】まず本発明の船外排水消音装置の第1実施
形態について説明すると、図1および図2に示すよう
に、水面よりも上方において、船側外板2の内側に、冷
却水系9における複数のバルブ付き排水管3の吐出部を
接続された消音箱1が設けられており、同消音箱1から
船外へ排水するための吐捨口4が船体外板2に形成され
ている。そして、吐捨口4を有する船体外板2の部分が
消音箱1を形成する壁部の一部を兼ねている。
【0010】消音箱1の内部は、邪魔板5により、排水
管3へ連通する上部の前室10と吐捨口4へ連通する下部
の後室11とに分けられていて、邪魔板5に形成された通
過穴7の総面積は、前室10へ接続された複数の排水管3
の吐出部開口面積の総和の2倍以上に設定されている。
また、吐捨口4には整流格子6が装着されているが、同
格子6の総開口面積は邪魔板5の通過穴7の総面積より
も大きく設定されている。さらに、消音箱1の後室11に
は流体騒音マスキング用のバルブ付き圧縮空気吹込管8
が接続されており、同吹込管8には図示しないエアコン
プレッサまたは圧縮空気タンクが接続されている。
【0011】本実施形態の船外排水消音装置では、特に
吐捨口4が各排水管3の延長部上から回避した位置に配
設されており、このようにして各排水管3の吐出部から
前室10へ流入した流れは、屈曲して邪魔板5の通過穴7
を経由し後室11へ流入するようになり、この流れはさら
に屈曲して整流格子6付き吐捨口4へ向かい船外へ吐捨
されるようになっている。
【0012】上述の構成により、本実施形態の船外排水
消音装置では、消音箱1に多数の排水管3が接続される
と、船外への吐捨口4の開口面積も大きくなるが、同吐
捨口4に整流格子6が装着されることにより、騒音伝播
方向が偏向され、また邪魔板5の存在や流れの屈曲偏向
により吐捨流としての流体エネルギーの減少ももたらさ
れるので、消音効果が著しく高められるようになる。
【0013】すなわち、船内の消音箱1の内部が邪魔板
5により前室11と後室10とに分けられ、前室10に複数の
排水管3の吐出部分が統合して接続されるともに、後室
11に船外への整流格子6付き吐捨口4が連通されて、同
吐捨口4が上記排水管3の延長部上から回避した位置に
配設されると、単一の消音箱1により、複数の排水管3
からの船外吐捨に伴う騒音の発生が効率よく的確に抑制
されるようになるのである。
【0014】また、船体外板2が消音箱1の壁部の一部
を兼ねているので、消音箱1の構造が簡素化され、同消
音箱1がその設置場所付近で船内スペースに占める割合
も減少するようになる。さらに、消音箱1の後室11には
流体騒音マスキング用の圧縮空気吹込管8が接続され
て、吐捨口4へ向け泡状の噴射流を放射するので吐捨口
4から船外への騒音伝播が大幅に抑制されるようにな
る。
【0015】図3は本発明の第2実施形態としての船外
排水消音装置を示しており、この実施形態では消音箱1
の内部が、前述の第1実施形態の場合と比べて、前室10
と後室11との間に中間室10aを有するように2段階の邪
魔板5で仕切られている。この第2実施形態では前室10
と後室11とが同じ高さ位置に設けられているが、中間室
10aの存在により十分な消音効果が得られるようになっ
ている。
【0016】このようにして、本発明の各実施形態の船
外排水消音装置では複数の排水管3の吐捨部を単一の消
音箱1へ統合して、船外排水時の騒音発生を効率よく的
確に抑制できるようになり、船内排水管系の消音対策が
容易になるほか、船内スペースの有効利用にも寄与する
ことができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の船外排水
消音装置によれば、次のような効果が得られる。 (1)船内の消音箱の内部が邪魔板により前室と後室と
に分けられ、前室に複数の排出管の吐出部が統合して接
続されるともに、後室に船外への吐捨口が連通され
て、同吐捨口が上記排水管の延長部上から回避した位置
に配設されるので、単一の消音箱により、複数の排水管
からの船外吐捨に伴う騒音の発生が効率よく的確に抑制
されるようになる。 (2)上記吐捨口を有する船体外板が、上記消音箱を形
成する壁部の一部を兼ねているので、同消音箱の構造が
簡素化され、同消音箱がその設置場所付近の船内スペー
スに占める割合も減少するようになる。 (3)上記消音箱の前室に複数の排水管が接続されると
吐捨口の開口面積も大きくなるが、後室に連通する吐捨
口に整流格子が装着されるので、騒音の伝播方向が偏向
され、また上記の前室と後室とを区画する邪魔板の存在
や、流れの屈曲偏向により吐捨流としての流体エネルギ
ーの減少がもたらされるので、消音効果が著しく高めら
れるようになる。 (4)上記消音箱の後室内に流体音マスキング用の圧
縮空気が吹込まれることにより、上記吐捨口を通じ船外
へ送出される騒音が大幅に減少するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての船外排水消音装
置を概略的に示す水平断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面を拡大して示す縦断面図
である。
【図3】本発明の第2実施形態としての船外排水消音装
置を示す水平断面図である。
【図4】従来の船外排水消音装置を示す水平断面図であ
る。
【符号の説明】
1 消音箱 2 船体外板 3 排水管 4 吐捨口 5 邪魔板 6 整流格子 7 通過口 8 圧縮空気吹込管 9 冷却水系 10 前室 10a 中間室 11 後室
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 13/00 B63B 17/06 B63J 4/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船内に複数の排水管の吐出部を接続され
    た消音箱をそなえるとともに、同消音箱から船外へ排出
    するための吐捨口が船体外板に形成され、上記消音箱の
    内部を、上記排水管へ連通する前室と上記吐捨口へ連通
    する後室とに分ける邪魔板が設けられ、上記吐捨口が上
    記排水管の延長部上から回避した位置に配設されて、同
    吐捨口を有する船体外板が、上記消音箱を形成する壁部
    の一部を兼ねていることを特徴とする、船外排水消音装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の船外排水消音装置にお
    いて、上記吐捨口に整流格子が装着されていることを特
    徴とする、船外排水消音装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の船外排水消音
    装置において、上記後室に流体騒音マスキング用の圧縮
    空気吹込管が接続されていることを特徴とする、船外排
    水消音装置。
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