JP2845709B2 - 板状体の非接触位置決め装置 - Google Patents

板状体の非接触位置決め装置

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JP2845709B2
JP2845709B2 JP4019393A JP4019393A JP2845709B2 JP 2845709 B2 JP2845709 B2 JP 2845709B2 JP 4019393 A JP4019393 A JP 4019393A JP 4019393 A JP4019393 A JP 4019393A JP 2845709 B2 JP2845709 B2 JP 2845709B2
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敏治 岸村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウエハやコン
パクトディスクなどの円盤状物体やカードやシート等の
矩形物体や、その他の板状体を非接触で位置決めする装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の板状体の非接触位置決め装置とし
ては、所定の大きさの板状体をその主面と平行な方向に
移動させ、静止固定している複数のホトカプラ(発光素
子と受光素子との組み合わせ)で構成されるセンサユニ
ットで位置検出するものや、静止固定されている所定の
大きさの板状体を該板状体の主面と平行な方向に移動す
るセンサユニットで位置検出するものがあった。
【0003】このような従来装置を示すものとして、技
術誌『自動化技術』第19巻、第8号(1987)pp
54〜60や特公昭61−3637号公報が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、半導体装置
の製造方法においては、半導体ウエハを自動的に搬送す
る工程が多数存在する。これらの搬送工程において、半
導体ウエハに損傷を与えずに、所望の位置に正確に搬送
するためには、半導体ウエハを所定位置に正確にかつ機
械的衝撃を与えることなく、速やかに配置する技術が必
要である。
【0005】所定の大きさの板状体をその主面と平行な
方向に、該板状体とセンサユニットを相対的に移動させ
て位置検出する上記従来技術では、所定の大きさの板状
体とはサイズが異なる板状体を検出しようとすると、検
出に必要な板状体あるいはセンサユニットの移動距離が
大きくなり、位置検出に時間がかかり、また移動機構も
大きいものになってしまう。
【0006】この点を解決すべく光センサの数を増やし
て、各種サイズの板状体の位置検出が短時間に完了する
ようにしたとしても、多数の光センサの配置や配線さら
には各光センサの検出結果の処理回路等の面で装置が複
雑となる。
【0007】本発明は、各種形状、サイズの板状体の位
置検出に対して正確かつ迅速に対応することが可能で簡
素な構成の板状体の非接触位置決め装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、指向性の強い電磁波または音波で構成される集束
エネルギ線が板状体の縁に接することをセンサで検出し
て板状体の非接触位置決めを行なう装置において、複数
の集束エネルギ線を中心軸に沿って次第に収束、または
発散する方向に放射するエミッション手段と、放射され
たエネルギ線をそれぞれ検出する検出手段を有するセン
サユニットと、前記中心軸にほぼ垂直な面内で互いに前
記板状体を授受することができ前記面内に板状体を保持
するハンドおよびテーブルと、前記板状体の縁が前記複
数の集束エネルギ線の各々に接するように前記センサユ
ニットおよび前記ハンドまたはテーブルの一方を他方に
対して相対的に移動および回転させる駆動手段とを設け
たことにある。
【0009】さらに、前記中心軸の方向あるいは前記中
心軸にほぼ垂直な面内で前記板状体またはセンサユニッ
トのいずれかを移動または回転させた場合に前記板状体
の縁が前記複数の集束エネルギ線の各々に接する時の板
状体またはセンサユニットの位置データから前記板状体
の面内方向での位置偏差を演算する手段を設けて、該演
算手段で得た位置偏差データに基づいて前記駆動手段は
前記ハンドまたはテーブルを移動または回転させて前記
板状体の位置合わせを行うことにある。
【0010】
【作用】中心軸に沿って次第に収束、または発散する方
向に複数の集束エネルギ線を放射しつつ、中心軸ににほ
ぼ垂直な面内に板状体を保持し、該板状体またはセンサ
ユニットを相対的に中心軸に沿って移動または回転させ
た場合に、複数の集束エネルギ線の各々を板状体の縁で
遮ることができる。
【0011】板状体の高さを変化させ、その縁によって
各集束エネルギ線が初めて遮られた高さから各集束エネ
ルギ線上の位置を求め、その位置を中心軸と垂直な面に
投影すると、板状体と合同または相似となる図形の形状
を特徴化できる点となる。
【0012】これら特徴化点の基準点からの距離差と集
束エネルギ線の配置より、板状体中心の面内方向での位
置偏差を知ることができる。また、集束エネルギ線また
は板状体のどちらか一方を他方に対して回転させたと
き、集束エネルギ線が板状体によって遮られた各点の出
力と回転角の関係と集束エネルギ線の配置より、板状体
の面内方向での位置決めしようとしている所定の角度か
らの角度偏差を得ることができる。
【0013】これらのデータに基づき、板状体を保持す
るハンドもしくはテーブルのセンサユニットに対する相
対的な移動または回転により板状体の位置修正を行な
う。検知ラインに用いる複数の集束エネルギ線の本数は
板状体の形状を特徴化できる数であればよいので、エミ
ッタおよび検出器の数は少なくて済み、装置全体は簡素
なものとなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明装置の一実施例を、図1、図2
により説明する。図1は本発明の一実施例になる板状体
の非接触位置決め装置を示す部分的斜視図、図2は図1
に示した非接触位置決め装置の位置決め部を示す概略縦
断面図である。
【0015】両図において、ベース1にガイドレール2
が固定され、ガイドレール2の上をサポート4が固定さ
れているガイドブロック3が昇降するようになってい
る。ベース1にモータブラケット5aが固定され、モー
タブラケット5aにパルスモータ7aが固定されてい
る。パルスモータ7aの出力軸にはボールねじ8が取り
付けられていて、ボールねじ8はサポート4に固定され
ているボールねじナット6に通されている。従って、サ
ポート4はパルスモータ7aのボールねじ駆動によりガ
イドレール2に沿ってZ方向に昇降することができる。
【0016】また、サポート4と真空チャンバ17の間
に気密手段としてベローズ4aが取り付けられ、図2に
示すように、ベローズ4aの内部にやはり気密確保のた
めパイプ4bが設けられている。
【0017】サポート4にモータブラケット5bが固定
され、モータブラケット5bにパルスモータ7bが固定
されている。パルスモータ7bの出力軸にはロッド10
が取り付けられている。ロッド10の中間部には磁性流
体結合手段10aが介在されている。
【0018】真空チャンバ17内のロッド10の先端に
は、回転テーブル11が取り付けられ、ベローズ4aや
パイプ4bは回転させることなく、パルスモータ7bに
よって流体結合手段10aを介して回転テーブル11を
回転するようになっている。
【0019】上記のように、サポート4がパルスモータ
7aによりZ方向に昇降し、パルスモータ7bによって
ロッド10が回転することから、回転テーブル11にZ
方向への移動とZ軸回りの回転をさせることができる。
【0020】真空チャンバ17外側には、光線16a〜
16dを中心軸に沿って次第に収束、または発散する方
向に放射する発光素子14a〜14dと、放射された光
線16a〜16dをそれぞれ検出する光検出器15a〜
15dが取り付けられている。
【0021】これらの光線配置における中心軸は、たと
えば回転テーブル中心における法線で表わされる仮想軸
であり、この軸に対してある対称性をもって光線が配置
される。光線が配置された状態で言えば、光線配置の対
称軸が中心軸であるとも言える。ただし、対称性は必ず
しも必要ない。
【0022】前記発光素子14a〜14d、前記光検出
器15a〜15dは、図2に発光素子14a、光検出器
15aを代表として示すように、真空チャンバ17の外
に設置され、前記発光素子14a〜14dから放射され
た各光線16a〜16dは、真空チャンバ17に嵌め込
んだレンズや窓ガラス17a、17b等を通って真空チ
ャンバ17内を通過し、真空チャンバ17の外に設置さ
れている前記光検出器15a〜15dで検出されるよう
になっている。
【0023】真空チャンバ17内では、前後機器から搬
送されてきたウエハ12がハンド13aに載せられる。
真空チャンバ17と前後機器の気密は真空チャンバ17
にゲートバルブを設けることで実現でき、真空チャンバ
17は一例として10-6torr程度に減圧される。な
お、各部材接合部に設けた気密保持用Oリングは図面簡
略化のため省略している。
【0024】ハンド13aは真空チャンバ17内に設置
された真空用水平多関節ロボットの先端のハンドであ
り、ロボット軸中心Orに対して直進的に伸縮できるよ
うにリンク13b、リンク13cに順次接続された機構
になっている。リンク13cのロボット軸中心Orの下
部にはロボット軸13dがあり、さらにそれは真空チャ
ンバ17外のロボット本体13eに接続されている。
【0025】ロボット本体13eの下部にはハンド13
aをロボット軸中心Orに対して直進的に(半径方向
に)伸縮する動作を行なう駆動用のパルスモータ7c、
また、ハンド13aをロボット軸中心Orまわりに(円
周方向に)回転させる駆動用のパルスモータ7dが取り
付けられている。
【0026】ハンド13aは、先端に2股に分岐した指
部を有する。この指部の隔たりは回転テーブル11の直
径より大きくされているために、パルスモータ7aの回
転で回転テーブル11がウエハ12の主面と垂直なZ方
向に昇降すると、ハンド13aとの間でウエハ12の授
受を行うことができる。
【0027】ハンド13がロボット軸中心Orに対して
直進的に伸縮されたり、ロボット軸Orを中心に回転さ
れることにより、ウエハ12はその主面と平行なXY両
軸方向において位置を変えることができる。
【0028】制御機器18は、発光素子14a〜14d
に駆動電流を供給して各発光素子から光ビーム16a〜
16dを発射させる。ウエハ12がない状態では、光検
出器15a〜15dはそれぞれ光ビーム16a〜16d
を受光する。
【0029】ウエハ12によって光ビームが遮られる
と、光検出器15a〜15dは光ビームを受光しなくな
り、出力が変化する。ウエハ12を下から上に持ち上げ
ていくと、光検出器15は受光状態から遮光状態に変化
する。このようにして、光検出器15a〜15dの出力
信号によってウエハ12縁端部を検出できる。
【0030】各パルスモータ7a〜7dの出力軸にはエ
ンコーダ9a〜9dが接続され、エンコーダ9a〜9d
はそれぞれのパルスモータの出力軸の回転を検出する信
号を発生する。
【0031】光検出器15a〜15dの出力信号および
エンコーダ9a〜9dの出力信号は、制御機器18に取
り込まれる。制御機器18は、ウエハ12の位置合わせ
制御をさせるドライバの機能も果たしている。その際、
制御機器18は光検出器15a〜15dの出力信号およ
びエンコーダ9a〜9dの出力信号の演算を行い、演算
結果に基づいて、パルスモータ7a〜7dに駆動パルス
を供給し位置合わせを行なうことができる。
【0032】次に、位置決め動作について説明する。な
お、位置決めにおいては、ウエハ等の位置決め対象物の
位置がある場所で検出できればよく、必ずしも最終状態
での位置が検出されなくてもよい。その後の移動はハン
ドやテーブルの移動量で知ることができる。
【0033】図3は、発光素子から発射される光線16
a〜16dとウエハ12の関係を示している。光線16
a、16b、16c、16dは一点鎖線で示すようにZ
軸を中心軸とする錐状に放射され、その交点16Zは錐
の頂点であり、二点鎖線で示すZ軸(中心軸)上にあ
る。
【0034】図2に示すように、真空チャンバ外に設置
された発光素子14a〜14dから発射される光線16
a〜16dは、窓ガラス17aから真空チャンバ17内
に入り、真空チャンバ17の窓ガラス17bから真空チ
ャンバ外に出て、真空チャンバ外に設置された光検出器
15a〜15dに受光される。
【0035】窓ガラス17a、17bを光線が通過する
とき、屈折を生じるが、窓ガラス17a、17bにおけ
る屈折率を考慮することにより、また、光線の広がりを
考慮して補正することにより、図3に示すように、Z軸
を中心軸とする錐状に放射される直線状の光線の配置と
して考えることができる。
【0036】各光線16a〜16dとZ軸に垂直な平面
との交点を該平面上で結ぶ図形は、平面の高さに拘ら
ず、全て相似形となる。図示の場合は正方形であるがこ
の正方形が内接する円形とも等価なものとして扱える。
なお、実際の装置においては、後述するようにハンドの
挿入等のため、正方形以外の形を取ることが多い。
【0037】今、ハンド13aから回転テーブル11に
受け渡されたウエハ12aが点線で示すZ軸方向下側に
ずれた位置に配置されているとする。この時、全光線1
6a〜16dはウエハ12aの縁で遮られていないた
め、各光検出器15a〜15dは全光線16a〜16d
を検出する。これは、ウエハ12aが未だ検出されてい
ないことを意味する。
【0038】そこで、パルスモータ7aでサポート4を
上昇させ、ベローズ4aを圧縮しつつロッド10、磁性
流体結合手段10a、回転テーブル11を介して真空チ
ャンバ17内でウエハ12aをZ軸に沿って上昇させ
る。
【0039】まず、ウエハ12aのXY面内位置は正し
く、Z軸方向の位置のみが不明であるとする。実線で示
すウエハ12の位置において、全光線16a〜16dを
ウエハ12の縁で同時に遮ったとする。この時、光検出
器15a〜15dは同時に全光線16a〜16dを検出
しなくなる。そこで、この位置でウエハ12のZ方向位
置が検出されたものと判断してパルスモータ7aを停止
させウエハ12の移動を止める。
【0040】光線16a〜16dは、一点鎖線で示す錐
状に放射されているから、ウエハ12をZ方向にわずか
に移動させるだけで光線16a〜16dをウエハ12で
遮ることができ、迅速に位置決めを行なうことができ
る。たとえば、厚さの異なるウエハ12の表面を、所定
の高さに位置決めすることを容易に行なえる。
【0041】さらに、ウエハ12の径が異なる場合でも
光線とウエハの相対位置が変化するだけであり、ウエハ
径を入力しておけば、ウエハが光線を遮った高さからウ
エハ表面の高さを知ることができ、同じ光線16〜16
dの配置で位置決めすることができる。
【0042】円形ウエハの場合、光線は位置を指定でき
る最低3本の光線を放つものでよいから、装置全体は簡
素なものとなる。次に、ウエハ12がZ軸方向だけでな
くX軸やY軸の方向にもずれている場合にそのずれを検
出し、必要に応じて修正する例を説明する。
【0043】本例では、垂直昇降する回転テーブル11
上に水平に載っているウエハ12を発光素子14a〜1
4dと光検出器15a〜15dとの間に入れた状態で、
パルスモータ7aによるボールねじ駆動により回転テー
ブル11上に水平に載っているウエハ12をZ軸に沿っ
て移動させる。各光線がウエハと接する位置を検出する
ことにより、ウエハ12の位置検出を行なう。
【0044】発光素子群と光検出器群の中心軸、すなわ
ち錐状に放射されている各光線16a〜16dの交点1
6Zの存在するZ軸とウエハ12の中心軸が偏心してい
ると、ウエハ12の端縁が光線16a〜16dを遮る位
置は光線によって異なってくる。
【0045】各光線16a〜16dが遮られるZ軸方向
の位置を光検出器15a〜15dで検出し、そのZ軸方
向位置データを制御機器18で演算することによってウ
エハ12の中心軸が光線の配置の中心軸からどの方向に
どれだけ偏心しているか、すなわち、ウエハ12の位置
(面内偏差)を検出することができる。
【0046】この演算結果よりハンド13aを利用する
ことにより、ウエハ12を偏心量だけ逆方向に移動させ
ることで、ウエハ12を測定系とは非接触で位置検出
し、ハンドで正確にセンタリングすることが可能とな
る。
【0047】以下、制御機器18で行なう位置データの
演算について詳細に説明する。図4はウエハ12が回転
テーブル11上に水平に載置された状態で、ウエハ12
を上面から見た状況を示す。基準面Sは基準として任意
に選択できる水平面である。
【0048】図4の射影において、光線16aと光線1
6cを結ぶ線は、中心軸Oaを通る一直線上にあり、ま
た、同じく光線16bと光線16dを結ぶ線も、中心軸
Oaを通る一直線上にある。
【0049】なお、中心軸Oaを通る水平線A1−A2
に対して直線15a−15c、15b−15dは便宜
上、それぞれ30度の角度をなしている。ウエハ12の
中心Obは、光線配置の中心軸Oaから偏心している。
【0050】各光線16a〜16bと基準面Sとの交点
は、中心軸Oaから等距離の位置にある。測定対象を円
形とすると、基準面Sは図に一点鎖線で示すような円形
に対応する。すなわち、中心をOaに有する一点鎖線の
円形が基準面上にある時、全光線が同時に遮られる。
【0051】ウエハ12は、この円形より小さく、その
縁は基準面上の円から光線16a〜16dの位置でL
a、Lb、Lc、Ld離れているとする。このLa、L
b、Lc、Ldが判れば、ウエハ12の中心Obの偏心
量が判る。ウエハ12をZ軸に沿って上昇させると、ウ
エハ12の縁によって図示の場合、光線16d、16
c、16a、16bの順番に遮られる。
【0052】各光線16a〜16dがウエハによって初
めて遮光された時、光検出器15a〜15bの出力が変
化し、ウエハの高さを知ることができる。この高さから
光線16a、16b、16cおよび16dのウエハ12
の外側の部分の長さが判明する。ウエハ12外側部分の
光線を基準面S上へ投影すると、それぞれLa、Lb、
LcおよびLdとなる。
【0053】光線の配置の中心軸Oaを原点とし、図4
に示すように、ハンド13aの挿入方向をY軸方向、ハ
ンド13aの挿入方向と直角な方向をX軸方向とする。
光線の射影はX軸方向に対して30度の角度に配置され
ているとする。
【0054】この時、光線の配置の中心軸Oaとウエハ
12の中心Obの各軸方向の偏差x,yは、
【0055】
【数1】
【0056】
【数2】 と近似できる。すなわち、La、Lb、Lc、Ldを検
出することでx、yを知ることができる。なお、この演
算で得られた偏差x,yから偏心したウエハを想定し、
La〜Ldを算出し、測定値と比較すること等によって
測定精度を改良することも容易に行なえる。また、30
度の角度は、ハンド挿入空間を十分確保すると共に、上
述のy式の係数を簡単化する。ただし、この角度は原理
的に任意に選択できる。
【0057】30度以外の配置や光線が3本等異なる配
置における場合も、図4のような射影図等を基に幾何学
的に変換式を求めればよい。各光線16a〜16dがウ
エハ12で遮光されるときのZ軸方向位置を表すエンコ
ーダ9aの信号を図1の制御機器18に取り込み、予め
分かっている発光素子14a〜14dの位置データなど
から各遮光されていない部分の長さLa〜Ldを求め、
上記両式で演算して偏差x,yを容易に得ることができ
る。
【0058】ウエハ12の面内位置検出後、回転テーブ
ル11を下降させ、ハンド13aにウエハ12を預け
る。偏差x,yだけハンド13aを逆方向に移動させる
と、中心軸Oaとウエハ12の中心Obは一致する。こ
のようにして、ウエハ12の面内位置を測定し、修正す
ることができる。
【0059】次に、半導体ウエハのオリエンテーション
フラット25のようなウエハ平面内位置について回転テ
ーブル11を回転させて位置決めを行うことについて説
明する。
【0060】上記に説明した操作でウエハ12のセンタ
リングが完了すると、再び、パルスモータ7aの駆動で
回転テーブル11は上昇し、ハンド13aからウエハ1
2を受け取る。
【0061】そしてウエハ12のオリエンテーションフ
ラット25が光線16のいずれかで検出できる位置、す
なわち図3に示すように、全光線をウエハ12で遮光で
き、かつウエハ12を回転させたときオリエンテーショ
ンフラット25をいずれか一つの光線が通過する位置で
ウエハ12の上昇を停止させる。
【0062】パルスモータ7bの駆動により回転テーブ
ル11上のウエハ12を回転させる。オリエンテーショ
ンフラット25が光線16のいずれかのところへきた時
だけ透光状態となる。透光状態開始角度と透光状態終了
角度の平均値がオリエンテーションフラット法線の角度
である。光検出器の出力信号と、エンコーダ9bの回転
角の検出信号により、オリエンテーションフラット25
の位置が検出でき、所定の角度位置へオリエンテーショ
ンフラット25を向けることができる。
【0063】このように、本装置においては、ウェハ1
2をわずかに上下、前後左右、さらに回転させるだけ
で、その位置を検出し、所望の位置に位置合わせするこ
とができる。
【0064】位置合わせが回転テーブル11上で完了し
たら、回転テーブル11を下げハンド13aにウェハ1
2を受け渡し、真空チャンバ17のゲートバルブを開
き、ロボット本体13eを操作してハンド13aから後
段機器に位置合わせされたウェハ12を渡す。後段機器
が常圧下に置かれている時は、真空を破った後、ゲート
バルブを開いて後段機器にウエハ12を渡す。
【0065】真空チャンバ17内で位置合わせが行なわ
れ、真空チャンバ17内ではウエハ12上に部材がない
ので、ウエハ12上に塵埃が落下しない。また、発光素
子14a〜14dと光検出器15a〜15dを真空チャ
ンバ17外に設置しているので、これらの部材からガス
が発生することはなく、ウエハ12を傷めない。
【0066】なお、窓ガラスやレンズを各光線に垂直に
なるように配置すると、各光線が真空チャンバ17を通
過する際の屈折による位置合わせ演算の補正を避けるこ
とができる。
【0067】各光線の配置としては、中心軸と交わらな
い螺旋配置、発光素子と光検出器を真空チャンバ17の
片方の窓ガラス17aまたは17b側に置き、ウエハ1
2の周縁で反射する光を捉える反射型配置、さらには、
砂時計のガラスの形に各光線が走る中間絞り配置など錐
形の変形であれば如何なるものであっても実施できる。
これらの配置については、特願平4−139330号
(平成4年5月29日出願)を参照することができる。
【0068】矩形体の位置決めの場合は、矩形が設定方
向から傾いていると、初めの検出では高さを誤認するこ
とがある。しかし、回転によって平面内角度を検出し、
角度補正後に高さ検出を行なえば、正確な高さに位置決
めできる。なお、一方向の位置検出のみの場合は2本の
光線を用いてもよい。
【0069】以上の実施例においては、集束エネルギ線
16として半導体レーザや発光ダイオードから放射され
る光線を用いた。しかし、光線に限らず、その原理から
明らかなように、指向性の強いビームの利用が可能であ
る。実用的見地から、光を含むより広い波長範囲の電磁
波や音波の利用が好ましい。
【0070】また、基準面と各光線との交点の代わり
に、中心軸と水平面の交点を基準点として用いてもよ
い。また、真空中以外の大気中や窒素などの不活性ガス
雰囲気中で位置合わせをしても良い。
【0071】テーブルで昇降と回転、ハンドで面内移動
を行なう場合を説明したが、他の構成としてもよい。た
とえば、昇降をハンドで行なってもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各種サイズの板状体の位置検出を正確にかつ迅速に行な
うことが可能であり、簡素な構成の板状体の非接触位置
決め装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による板状体の非接触位置決
め装置を示す部分的斜視図である。
【図2】図1に示した非接触位置決め装置の位置決め部
を示す概略縦断面図である。
【図3】図1に示す非接触位置決め装置における位置決
めの動作を説明する図である。
【図4】図1に示す非接触位置決め装置を用いて行なう
別の位置決めの動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 ガイドレール 3 ガイドブロック 4 サポート 4a ベローズ 4b パイプ 5a、5b モータブラケット 6 ボールねじナット 7a〜7d パルスモータ 8 ボールねじ 9a〜9d エンコーダ 10 ロッド 10a 磁性流体結合手段 11 回転テーブル 12 ウエハ 13a ハンド 13b、13c リンク 13d ロボット軸 13e ロボット本体 14a〜14d 発光素子 15a〜15d 光検出器 16a〜16d 光線 16Z 各光線の交点 17 真空チャンバ 17a、17b 窓ガラス 18 制御機器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01B 11/00 - 11/30 G01B 17/00 - 17/04 H01L 21/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指向性の強い電磁波または音波で構成され
    る集束エネルギ線が板状体の縁に接することをセンサで
    検出して板状体の非接触位置決めを行なう装置におい
    て、 複数の集束エネルギ線を中心軸に沿って次第に収束、ま
    たは発散する方向に放射するエミッション手段と、放射
    されたエネルギ線をそれぞれ検出する検出手段を有する
    センサユニットと、 前記中心軸にほぼ垂直な面内で互いに前記板状体を授受
    することができ前記面内に板状体を保持するハンドおよ
    びテーブルと、 前記板状体の縁が前記複数の集束エネルギ線の各々に接
    するように前記センサユニットおよび前記ハンドまたは
    テーブルの一方を他方に対して相対的に移動および回転
    させる駆動手段とを備えたことを特徴とする板状体の非
    接触位置決め装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記中心軸の方向あるいは前記中
    心軸にほぼ垂直な面内で前記板状体またはセンサユニッ
    トのいずれかを移動または回転させた場合に前記板状体
    の縁が前記複数の集束エネルギ線の各々に接する時の板
    状体またはセンサユニットの位置データから前記板状体
    の面内方向での位置偏差を演算する手段を備え、 該演算手段で得た位置偏差データに基づいて前記駆動手
    段は前記ハンドまたはテーブルを移動または回転させて
    前記板状体の位置合わせを行うことを特徴とする請求項
    1記載の板状体の非接触位置決め装置。
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