JP2844637B2 - 自動車内装材の製造方法 - Google Patents
自動車内装材の製造方法Info
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- JP2844637B2 JP2844637B2 JP1035750A JP3575089A JP2844637B2 JP 2844637 B2 JP2844637 B2 JP 2844637B2 JP 1035750 A JP1035750 A JP 1035750A JP 3575089 A JP3575089 A JP 3575089A JP 2844637 B2 JP2844637 B2 JP 2844637B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/24—Coatings containing organic materials
- C03C25/26—Macromolecular compounds or prepolymers
- C03C25/32—Macromolecular compounds or prepolymers obtained otherwise than by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C03C25/323—Polyesters, e.g. alkyd resins
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無機繊維からなる補強シートによって補強さ
れた自動車内装材の製造方法に関するものである。
れた自動車内装材の製造方法に関するものである。
従来から無機繊維は自動車内装材、特に剛性に乏しい
合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体を基材とする自動車内
装材の補強材として用いられているが、該無機繊維は取
扱い中に折れた小片が飛散し、作業者の皮膚を刺激して
作業環境を悪化させると言う問題点があった。また自動
車内装材の補強材として用いる場合、無機繊維は折れ易
いので深絞り成形等は困難であり、合成樹脂含浸ポリウ
レタン発泡体基材の優れた成形性を阻害するものであっ
た。
合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体を基材とする自動車内
装材の補強材として用いられているが、該無機繊維は取
扱い中に折れた小片が飛散し、作業者の皮膚を刺激して
作業環境を悪化させると言う問題点があった。また自動
車内装材の補強材として用いる場合、無機繊維は折れ易
いので深絞り成形等は困難であり、合成樹脂含浸ポリウ
レタン発泡体基材の優れた成形性を阻害するものであっ
た。
本発明は上記従来の課題を解決する手段として、無機
単繊維または複数本の無機単繊維を集束したヤーン
(1)を熱可塑性合成樹脂によって被覆(3)した上で
結着または編織して不織布または編織物である補強シー
ト(5)を製造し、該補強シート(5)を合成樹脂含浸
ポリウレタン発泡体基材(6)の両面または片面に重合
して所定形状に成形する自動車内装材(4)の製造方法
を提供するものである。
単繊維または複数本の無機単繊維を集束したヤーン
(1)を熱可塑性合成樹脂によって被覆(3)した上で
結着または編織して不織布または編織物である補強シー
ト(5)を製造し、該補強シート(5)を合成樹脂含浸
ポリウレタン発泡体基材(6)の両面または片面に重合
して所定形状に成形する自動車内装材(4)の製造方法
を提供するものである。
本発明における熱可塑性合成樹脂被覆とはポリエステ
ル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、スチレン
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、酢酸ビニル樹脂、熱可塑性ア
クリル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂等の熱可塑性合成樹
脂の被覆であり、無機繊維とはガラス繊維、セラミック
樹脂、岩綿、炭素繊維等である。
ル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、スチレン
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、酢酸ビニル樹脂、熱可塑性ア
クリル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂等の熱可塑性合成樹
脂の被覆であり、無機繊維とはガラス繊維、セラミック
樹脂、岩綿、炭素繊維等である。
上記例示は本発明を限定するものではない。
上記繊維は単繊維単位で熱可塑性合成樹脂で被覆され
てもよいし、100〜400本程度繊維を集合した繊維集束体
単位で熱可塑性合成樹脂で被覆されてもよいが、いずれ
にしても熱可塑性合成樹脂被覆はガラス単繊維あるいは
ヤーンを製造する段階で施される。
てもよいし、100〜400本程度繊維を集合した繊維集束体
単位で熱可塑性合成樹脂で被覆されてもよいが、いずれ
にしても熱可塑性合成樹脂被覆はガラス単繊維あるいは
ヤーンを製造する段階で施される。
上記熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維において、単繊維
が集束してヤーンとされる場合は無機単繊維の径は通常
11〜13μm、熱可塑性合成樹脂被覆層の厚さは通常2〜
10μm、望ましくは4〜7μm、単繊維単位で熱可塑性
合成樹脂被覆が施される場合には無機繊維の径は通常50
〜100μmとされる。
が集束してヤーンとされる場合は無機単繊維の径は通常
11〜13μm、熱可塑性合成樹脂被覆層の厚さは通常2〜
10μm、望ましくは4〜7μm、単繊維単位で熱可塑性
合成樹脂被覆が施される場合には無機繊維の径は通常50
〜100μmとされる。
上記したように熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維は径が
大となり重量も増加する。そして熱可塑性合成樹脂被覆
の可撓性により折れにくゝなる。
大となり重量も増加する。そして熱可塑性合成樹脂被覆
の可撓性により折れにくゝなる。
したがって本発明においては無機繊維が折れにくゝな
るので折れて小片が生ずることが少なく、また繊維径お
よび繊維重量が大となるから小片が生じても飛散しにく
ゝ、また繊維径が大となれば皮膚に突刺って刺激を与え
ることもない。したがってこのような熱可塑性合成樹脂
被覆無機繊維を使用して不織布または編織物である補強
シートを製造したり、該補強シートを使用して自動車内
装材を製造する現場の作業環境は著しく改善される。ま
た無機繊維に可撓性が付与されるから本発明の熱可塑性
合成樹脂被覆無機繊維からなる補強シートは成形性が格
段に向上し、合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体基材の優
れた成形性を阻害しない。更に本発明では無機繊維を被
覆する合成樹脂として熱可塑性のものを使用するから、
スクラップの再利用も容易に出来る。
るので折れて小片が生ずることが少なく、また繊維径お
よび繊維重量が大となるから小片が生じても飛散しにく
ゝ、また繊維径が大となれば皮膚に突刺って刺激を与え
ることもない。したがってこのような熱可塑性合成樹脂
被覆無機繊維を使用して不織布または編織物である補強
シートを製造したり、該補強シートを使用して自動車内
装材を製造する現場の作業環境は著しく改善される。ま
た無機繊維に可撓性が付与されるから本発明の熱可塑性
合成樹脂被覆無機繊維からなる補強シートは成形性が格
段に向上し、合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体基材の優
れた成形性を阻害しない。更に本発明では無機繊維を被
覆する合成樹脂として熱可塑性のものを使用するから、
スクラップの再利用も容易に出来る。
第1図〜第3図に本発明の一実施例を示す。第1図に
示す熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維ヤーン(1)におい
て、(2)はガラス単繊維を250本集束したヤーン、
(3)はポリエステル被覆である。
示す熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維ヤーン(1)におい
て、(2)はガラス単繊維を250本集束したヤーン、
(3)はポリエステル被覆である。
上記熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維ヤーン(1)は第
2図に示すように不織布、編織物等として自動車内装材
(4)における補強シート(5)に用いられ、該補強シ
ート(5)は基材(6)の両面に積層されている。該基
材(6)としては優れた成形性を有する合成樹脂含浸ポ
リウレタン発泡体が用いられる。このような補強シート
(5)によって補強された基材(6)の表面には不織
布、繊維編織物、合成皮革等の表装材(7)が貼着さ
れ、第3図に示すように例えば自動車天井形状に成形さ
れている。補強シート(5)は熱可塑性合成樹脂被覆無
機繊維ヤーン(1)によって構成されているから、補強
シート(5)や内装材(4)を製造する作業場において
該繊維の小片が発生しにくゝ、また発生しても飛散しに
くゝ、皮膚に対する刺激が殆どないので該作業環境は著
しく改善されまた天井形状に成形する際にも補強シート
(5)に折れ、亀裂等が発生せず良好な成形性が得られ
る。
2図に示すように不織布、編織物等として自動車内装材
(4)における補強シート(5)に用いられ、該補強シ
ート(5)は基材(6)の両面に積層されている。該基
材(6)としては優れた成形性を有する合成樹脂含浸ポ
リウレタン発泡体が用いられる。このような補強シート
(5)によって補強された基材(6)の表面には不織
布、繊維編織物、合成皮革等の表装材(7)が貼着さ
れ、第3図に示すように例えば自動車天井形状に成形さ
れている。補強シート(5)は熱可塑性合成樹脂被覆無
機繊維ヤーン(1)によって構成されているから、補強
シート(5)や内装材(4)を製造する作業場において
該繊維の小片が発生しにくゝ、また発生しても飛散しに
くゝ、皮膚に対する刺激が殆どないので該作業環境は著
しく改善されまた天井形状に成形する際にも補強シート
(5)に折れ、亀裂等が発生せず良好な成形性が得られ
る。
本実施例以外、本発明が対象とする自動車内装材とし
ては扉トリム、ダッシュボード、リアパーセル、トラン
クルーム壁部等がある。
ては扉トリム、ダッシュボード、リアパーセル、トラン
クルーム壁部等がある。
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示すものであり、
第1図は熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維の部分斜視図、
第2図は自動車内装材の部分断面図、第3図は該内装材
の斜視図である。 図中(1)……熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維ヤーン、 (2)……無機繊維ヤーン、(3)……熱可塑性合成樹
脂被覆、 (4)……自動車内装材、(5)……補強シート (6)……基材(合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体基
材)
第1図は熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維の部分斜視図、
第2図は自動車内装材の部分断面図、第3図は該内装材
の斜視図である。 図中(1)……熱可塑性合成樹脂被覆無機繊維ヤーン、 (2)……無機繊維ヤーン、(3)……熱可塑性合成樹
脂被覆、 (4)……自動車内装材、(5)……補強シート (6)……基材(合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体基
材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C03C 25/02 C03C 25/02 Z (56)参考文献 特開 昭60−94345(JP,A) 特開 昭47−42951(JP,A) 特開 昭60−1076(JP,A) 特開 昭57−133257(JP,A) 特開 昭62−15229(JP,A) 特開 昭63−183845(JP,A) 実開 昭63−156198(JP,U) 実開 昭63−120495(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】無機単繊維または複数本の無機単繊維を集
束したヤーンを熱可塑性合成樹脂によって被覆した上で
結着または編織して不織布または編織物である補強シー
トを製造し、該補強シートを合成樹脂含浸ポリウレタン
発泡体基材の両面または片面に重合して所定形状に成形
することを特徴とする自動車内装材の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1035750A JP2844637B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 自動車内装材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1035750A JP2844637B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 自動車内装材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02217340A JPH02217340A (ja) | 1990-08-30 |
JP2844637B2 true JP2844637B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12450501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1035750A Expired - Lifetime JP2844637B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 自動車内装材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2844637B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7392649B2 (ja) * | 2018-09-25 | 2023-12-06 | 東洋紡エムシー株式会社 | 不織布構造体およびその製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57133257A (en) * | 1981-02-06 | 1982-08-17 | Nitto Boseki Co Ltd | Production of glass fiber product for reinforcing thermosetting synthetic resin |
JPS601076A (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 自動車用内装及び構造材の製造方法 |
JPS6215229A (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-23 | Hitachi Chem Co Ltd | エポキシ樹脂積層板 |
JPH0692148B2 (ja) * | 1987-01-27 | 1994-11-16 | 出光石油化学株式会社 | 複合樹脂部材 |
JPS63120495U (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-04 | ||
JPS63156198U (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-13 |
-
1989
- 1989-02-15 JP JP1035750A patent/JP2844637B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02217340A (ja) | 1990-08-30 |
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