JP2843818B2 - 電気コネクタとその製造方法 - Google Patents

電気コネクタとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面実装型LSIの端
子と回路基板の端子とを接続する電気コネクタ、特には
圧接挟持型の電気コネクタとその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来表面実装型LSIを検査したり、使
用するには、LSIの端子を検査用または実用回路基板
の端子に接続するため、両端子間に押さえ治具を挟んで
押圧している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多ピン
化によってLSIの端子が多数化、微細化するにつれ、
安定な端子間の導通を得るために要する押圧力が増大
し、その結果従来の押さえ治具を使用したのでは、LS
Iの端子やパッケージがたわみ破損したり、回路基板が
たわんで確実な導通を得られないという不利が生じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる不利を
解消する電気コネクタとその製造方法を提供するもの
で、第一の発明は、弾性絶縁層中に金属線が一定ピッチ
で厚さ方向に向かい先端を露出して埋設され、先端の周
りの弾性絶縁層表面に溝が形成されていることを特徴と
する電気コネクタを、第二の発明は、金属板上に金属線
を一定ピッチで立設し、その周りにレーザー光に対し低
損失の弾性絶縁材と高損失の弾性絶縁材を金属線の先端
が露出するよう順に充填し、ついで後者の弾性絶縁材の
表面に金属線の先端を囲んでレーザー光により溝を形成
した後金属板をエッチング除去することを特徴とする電
気コネクタの製造方法を要旨とする。
【0005】金属板はエッチング除去し易く安価なもの
がよく、もっとも手軽にエッチング除去できる銅板が好
ましい。金属線は弾性絶縁材に腐食されず、体積固有抵
抗の小さいものとして、Cu、Au、Ni、Al、黄銅
等があるが、もっとも体積固有抵抗が小さく腐食されに
くい金線が好ましく、高、低損失の弾性絶縁材の厚さ方
向に向かわせ立設するが、厚さ方向(法線)に30〜6
0°、好ましくは45°傾斜させると必要な押圧力の軽
減に有効である。弾性絶縁材としては粘度の低いものが
望ましく、ショアA硬度10〜70°H望ましくは20
〜50°Hのものがよい。低損失の弾性絶縁材は透明な
エラストマー樹脂またはこれにレーザー光の吸収が少な
い白色顔料を混入したものであり、高損失の弾性絶縁材
は透明なエラストマー樹脂にレーザー光の吸収が多い
黒、グレー、茶、濃紺等の顔料を混入したものである。
溝の深さは0.05〜5.0mmとするのがよい。0.
05mmより小では電気コネクタが押圧されたとき弾性
絶縁材の逃げ場が十分でないため押圧力の軽減が不十分
である。また5.0mmを越えると押圧した場合金属線
が倒れて良好な接続を期待することができにくい。
【0006】第二発明の一実施例を図によって説明する
と、図1(a)に示すように、銅板1上に金属線として
金細線2を金属ボンディング法により立設し、(b)に
示すように金細線2の先端にレーザー光3を照射して加
熱溶融し球状端部4を形成する。つぎに(c)に示すよ
うに型枠5を用い、金細線2を立設した部分にまずレー
ザー光に対し低損失のエラストマー樹脂を充填して低損
失絶縁層6、ついでその上にレーザー光に対し高損失の
エラストマー樹脂を重ねて高損失絶縁層7を形成する。
ただしこのとき金細線2の先端は高損失絶縁層7の表面
より一部露出させる。ついで(d)に示すように球状端
部4の周囲に溝8をレーザー光3を照射して形成する。
つぎに(e)に示すようにエッチング液(塩化第二鉄)
により銅板1をエッチング除去すれば本発明の電気コネ
クタ9が得られる。溝8は高損失絶縁層7の表面に球状
端部4を囲んで、図2(a)に示すよう、ごばん状に、
(b)に示すように円形に形成するか、溝は連続しなく
てもよいので、(c)に示すように球状端部4を囲んで
複数の小さな円形凹部を、(d)に示すように複数のか
ぎ形凹部を形成してもよい。
【0007】
【作用】こうして得た第一発明の電気コネクタをLSI
の検査用に圧接挟持して用いるときの作用を図3によっ
て説明すると、検査されるLSI10の端子11と検査
装置の回路基板12の端子13とを対向させ、両端子間
に各端子と同一ピッチの金細線2を厚さ方向に向けて立
設した本発明の電気コネクタを、各端子11、13と
金細線2が接触するよう位置調整して挟持押圧する。こ
のとき低損失絶縁層6、高損失絶縁層7は圧縮される
が、溝8が両層6、7の弾性材料の逃げ場となり、小さ
な押圧力で両端子11、13の確実な接触が得られ、L
SI、検査用回路基板を損なうことはない。なお本発明
の電気コネクタは圧接挟持型のものに限られることな
く、単に載置固定して用いられる電気コネクタであって
もよい。
【0008】
【実施例】
(実施例1)厚さ0.5mm、縦、横それぞれ30mm
の銅板上に、公知のワイヤボンディング法により直径5
0μmの金細線を2.0mmのピッチで縦、横26mm
の範囲に銅板に垂直に立設し、金細線の先端をレーザー
光により加工して球状端部を形成した。つぎに型枠を使
い金細線を立設した部分に、透明な2液性シリコーンゴ
ムKE−109A/B[信越化学工業(株)製、商品
名]のA液とB液を等量の割合で配合したものを充填し
低損失絶縁層を、その上に前記2液性シリコーンゴムの
A液とB液の混合物100部に対しスプラブラックA3
379[大日本インキ化学工業(株)製、商品名]を2
0部を配合した黒色樹脂を重ねて高損失絶縁層を形成し
た。このとき低損失絶縁層の厚みは2.0mm、高損失
絶縁層の厚みは0.5mmで、球状端部はその上に露出
していた。つぎにレーザー光を照射し、高損失絶縁層の
表面に、球状端部を囲んでごばん状に、深さ0.25m
m、幅0.25mm、長さ30mmの溝を縦、横方向に
形成した。ついで塩化第二鉄によりエッチングして銅板
を除去し、外形が縦30mm、横30mmの電気コネク
タを得た。この電気コネクタの球状端部をLSIの端子
に、反対側を検査用回路基板の端子に接触し10%圧縮
したところ確実な端子間導通を得たが、このときの押圧
力は従来の1/3に低減できた。
【0009】(実施例2)厚さ0.5mm、縦、横それ
ぞれ30mmの銅板上に、公知のワイヤボンディング法
により直径76μmの金細線を2.0mmのピッチ、傾
斜角45°で縦、横26mmの範囲に銅板上に立設し、
金細線の先端をレーザー光により加工して球状端部を形
成した。つぎに型枠を使い金細線を立設した部分に、透
明な2液性シリコーンゴムKE−109A/B[信越化
学工業(株)製、商品名]のA液とB液を等量の割合で
配合したもの100部に、スプラホワイトA1211
[大日本インキ化学工業(株)製、商品名]を10部配
合して充填し低損失絶縁層を、その上に前記2液性シリ
コーンゴムのA液とB液の混合物100部に対しスプラ
ブラックA3379[大日本インキ化学工業(株)製、
商品名]を20部配合した黒色樹脂を重ねて高損失絶縁
層を形成した。このとき低損失絶縁層の厚みは2.2m
m、高損失絶縁層の厚みは0.3mmで、球状端部はそ
の上に露出していた。つぎにレーザー光を照射して高損
失絶縁層の表面に球状端部を囲んでごばん状に深さ0.
3mm、幅0.25mm、長さ30mmの溝を縦、横方
向に形成した。ついで塩化第二鉄によりエッチングして
銅板を除去し、外形が縦30mm、横30mmの電気コ
ネクタを得た。この電気コネクタの球状端部をLSIの
端子に、反対側を検査用回路基板の端子に接触し10%
圧縮したところ確実な端子間導通を得たが、このときの
押圧力は従来の1/2に低減できた。
【0010】
【発明の効果】本発明の電気コネクタにより、LGA、
PLCC等のような繊細なリード端子をもつLSIで
も、検査用または実用回路基板にわずかな押圧力で確実
な接続ができるので、LSIのパッケージやリード端子
および回路基板の端子を損なうことなく、また検査時間
や組み込み時間も少なく効率的な接続作業ができる。し
かも本発明の方法により上記電気コネクタを容易かつ歩
留りよく生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は本
発明の方法による電気コネクタの製造工程の説明図であ
る。
【図2】(a)、(b)、(c)、(d)は本発明の電
気コネクタの各種の溝を示す平面図である。
【図3】本発明の電気コネクタの使用の一例の説明図で
ある。
【符号の説明】
1…銅板 2…金属線(金細線) 3…レーザー光 4…球状端部 5…型枠 6…低損失絶縁層 7…高損失絶縁層 8…溝 …電気コネクタ 10…LSI 11…端子 12…回路基板 13…端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−76909(JP,A) 特開 平6−68923(JP,A) 特開 昭63−266783(JP,A) 特開 昭61−239576(JP,A) 特開 平4−315782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 11/01 H01R 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性絶縁層中に金属線が一定ピッチで厚
    さ方向に向かい先端を露出して埋設され、先端の周りの
    弾性絶縁層表面に溝が形成されていることを特徴とする
    電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 金属板上に金属線を一定ピッチで立設
    し、その周りにレーザー光に対し低損失の弾性絶縁材と
    高損失の弾性絶縁材を金属線の先端が露出するよう順に
    充填し、ついで後者の弾性絶縁材の表面に金属線の先端
    を囲んでレーザー光により溝を形成した後金属板をエッ
    チング除去することを特徴とする電気コネクタの製造方
    法。
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