JP2843712B2 - 刈取収穫機の操向位置表示装置 - Google Patents

刈取収穫機の操向位置表示装置

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JP2843712B2
JP2843712B2 JP4175860A JP17586092A JP2843712B2 JP 2843712 B2 JP2843712 B2 JP 2843712B2 JP 4175860 A JP4175860 A JP 4175860A JP 17586092 A JP17586092 A JP 17586092A JP 2843712 B2 JP2843712 B2 JP 2843712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体の前部に付設され
た刈取処理部の先端部に、複数個の分草具が機体横幅方
向に間隔を隔てる状態で設けられ、前記刈取処理部に
は、前記各分草具の間に導入される茎桿の機体横幅方向
での位置を検出する位置検出手段が設けられた刈取収穫
機の操向位置表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記刈取収穫機は、例えばコンバインに
おいては、位置検出手段の検出情報に基づいて操向制御
することが行われている。そして、従来では、運転者
は、分草具と刈取茎稈との位置関係を肉眼で確認するよ
うになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来では、
例えば、操向制御を作動させた自動運転に移るまでの手
動運転時において、機体前方側の分草具と刈取茎桿との
位置関係を直接肉眼で確認する必要があるが、運転者が
座った位置では上記分草具と刈取茎桿との位置関係が確
認できないために、立った姿勢で上記位置関係を見なが
ら運転する必要があり、運転者が疲れるいう問題点があ
った。特に、キャビンタイプ等の操縦部の場合には運転
席が囲われる構造のために機体前方側がより見にくくな
る。又、刈取形式がいわゆる中割り形式(+1条刈り形
式とも言う)の場合には茎桿が分草具の位置に近接して
それに隠れてしまい、標準の条刈り形式に比べてより見
にくくなるために、上記分草具と刈取茎桿との位置関係
の確認が充分に行えないという問題点があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、運転者が楽な姿勢で運転しなが
らも、分草具と刈取茎桿との位置関係を的確且つ容易に
確認できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による刈取収穫機
の操向位置表示装置の第1の特徴構成は、前記位置検出
手段の情報に基づいて、機体横幅方向における前記分草
具と前記茎稈との相対位置を表示する表示手段が設けら
れ、この表示手段は、前記分草具の位置を表示する分草
具表示部と、前記茎稈の位置を表示する茎稈表示部とが
備えられ、それらが同時に表示作動することにより、前
記分草具と前記茎稈との相対位置を表示するように構成
されている点にある。
【0006】又、第2の特徴構成は、前記位置検出手段
の情報に基づいて、その検出位置情報を所定走行距離又
は所定走行時間毎にサンプリングして記憶する記憶手段
が設けられ、前記表示手段は、前記記憶手段の情報に基
づいて、現在地点に到達するまでの前記分草具と前記茎
桿との相対位置の軌跡を表示するように構成されている
点にある。
【0007】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、各分草具の
間に導入される茎稈の機体横幅方向での位置検出情報に
基づいて、分草具の位置を表示する分草具表示部と、茎
稈の位置を表示する茎稈表示部とが同時に表示作動する
ことにより、前記分草具と前記茎稈との相対位置が表示
されるので、運転者はその表示内容を確認しながら、例
えば、手動運転では機体が適正な操向位置になるように
操向操作するとともに、自動運転では機体が適正な操向
位置になっているか否かを確認することができる。
【0008】又、第2の特徴構成によれば、所定走行距
離又は所定走行時間毎にサンプリングして記憶された位
置検出情報に基づいて、現在地点に到達するまでの分草
具と茎桿との相対位置の軌跡が表示されるので、運転者
はその表示内容から、手動運転では、例えば、現在地点
では位置ずれしているが前記軌跡の傾向から特に修正操
向操作をしなくても適正な操向位置に戻ると判断される
場合には特に修正操向操作をしないようにしたり、ある
いは、機体を適正な操向位置に戻すための修正操向操作
の度合いを調整することができる。又、自動運転では、
例えば、現在地点の位置ずれが大きくても今後その位置
ずれが小さくなって適正な位置に戻る傾向にあるのか、
あるいは、更に増大していく傾向にあるのかが判断でき
る。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明の第1の特徴構成によれ
ば、運転者は従来のように機体前方側の分草具と刈取茎
稈との位置関係を直接肉眼で見ることなく、例えば運転
席の前方側の表示手段の内容を確認しながら、しかも、
分草具の位置と、茎稈の位置とが同時に表示されるので
感覚的に理解し易い状態で、楽な姿勢で且つ的確に操向
状態を確認しながら運転することができ、もって、自動
運転及び手動運転のいずれにおける操作性にも優れた刈
取収穫機の操向位置表示装置を得ることができる。
【0010】又、第2の特徴構成によれば、現在地点の
みならず過去の操向位置の軌跡から今後の操向位置の傾
向が予測でき、もって、より一層的確な運転が可能な刈
取収穫機の操向位置表示装置を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、刈取収穫機として
のコンバインに適用した例について図面に基づいて説明
する。
【0012】図2に示すように、コンバインには、左右
一対のクローラ走行装置1を備えた機体Vの前部にキャ
ビンタイプの操縦部8が設けられ、その操縦部8の前方
側の機体前部に刈取処理部3が昇降自在に付設されると
ともに、前記操縦部8の後方側には脱穀装置2が搭載さ
れている。
【0013】図2及び図4に示すように、前記刈取処理
部3の先端部に、機体横幅方向に間隔を隔てる状態で並
置される複数個の分草具4A,4B,4C,4Dが設け
られ、それら分草具4A,4B,4C,4Dの間の夫々
に、複数の茎桿導入経路L1,L2,L3が形成されて
いる。そして、これら茎桿導入経路L1,L2,L3夫
々に導入された茎桿を引き起こす引き起こし装置5と、
引き起こされた茎桿の株元を切断するバリカン型の刈り
刃6と、刈取茎桿を機体後方側に係止搬送する搬送装置
(図示しない)とが、その順序で前記複数個の分草具4
A,4B,4C,4Dの後方側に順次並ぶ状態で設けら
れている。但し、前記複数の茎桿導入経路L1,L2,
L3のうちの最も既刈り側に位置する経路L3について
は、同時に二列分の茎桿を導入できるように、その少な
くとも先端部の横幅が他の未刈り側に位置する経路L
1,L2の横幅よりも大に形成されている。尚、前記刈
り刃6の搬送方向下手側位置には、刈取茎桿の株元に接
当して刈取作業中であるか否かを検出するための株元セ
ンサーS0が設置されている。
【0014】前記刈取処理部3には、前記各茎桿導入経
路L1,L2,L3即ち各分草具4A,4B,4C,4
Dの間に導入される茎桿の経路端部からの横間隔を検出
する複数個の茎桿位置検出センサーS1,S2,S3
が、最既刈り側の分草具4Dよりも一つ未刈り側に位置
する分草具4Cの未刈り側側面位置に設けられて真ん中
の経路L2内に導入される茎桿と経路既刈り側端部との
横間隔を検出する第1センサーS1と、最既刈り側の分
草具4Dよりも一つ未刈り側に位置する分草具4Cの既
刈り側側面位置に設けられて最も既刈り側の経路L3内
に導入される茎桿と経路未刈り側端部との横間隔を検出
する第2センサーS2と、最既刈り側の分草具4Dの未
刈り側側面位置に設けられて最も既刈り側の経路L3内
に導入される茎桿と経路既刈り側端部との横間隔を検出
する第3センサーS3とによって構成されている。
【0015】前記複数個の茎桿位置検出センサーS1,
S2,S3の構成について説明すれば、略同一構成にな
るものであって、図3に示すように、機体前方側に復帰
付勢されたセンサバー10と、そのセンサバー10の機
体後方への回動角を検出するポテンショメータRとを備
えている。つまり、機体Vの走行に伴って、前記分草具
4A,4B,4C,4Dの間に導入される茎桿の株元が
前記センサバー10に接当して、センサバー10がその
回動支点からの茎桿接当位置に応じた回動角で機体後方
側に回動して、前記ポテンショメータRからは、機体進
行方向に並ぶ茎桿に対する各センサーの取付位置すなわ
ち茎桿導入経路の端部からの横方向間隔が小になるほど
大となる信号が出力されるようになっている。但し、第
3センサーS3のセンサバー10の長さは他のセンサー
S1,S2のセンサバー10よりも長く設定されてい
る。これによって、第3センサーS3は最既刈り側の経
路L3内において茎桿が経路既刈り側端部から経路横幅
方向に広い範囲で移動したときの位置を検出できるのに
対して、他のセンサーS1,S2は各経路L2,L3内
において茎桿がそのセンサーS1,S2に比較的近接し
た位置に移動したときに検出作動するように構成され
る。以上より、上記複数個の茎桿位置検出センサーS
1,S2,S3のうちの第2センサーS2と第3センサ
ーS3の組合わせが、前記各分草具4A,4B,4C,
4Dの間に導入される茎桿の機体横幅方向での位置を検
出する位置検出手段に対応することになる。
【0016】ところで、茎桿は機体進行方向に沿って所
定の植付け距離Hを隔てる状態で植え付けられているこ
とから、前記センサバー10に対して茎桿が断続して接
当することになり、前記ポテンショメータRからの信号
は断続的に変化する。そこで、図7に示すように、ポテ
ンショメータRの出力信号をその断続変化の周期よりも
十分に短い時間間隔(実際には走行距離間隔Δh)でサ
ンプリングし、これによって得られたサンプリングデー
タについて、少なくとも上記断続変化の周期よりも長い
時間、実際には前記植付け距離Hあるいはこれよりも長
い距離に設定された設定距離を走行する時間毎に得られ
る所定個数のデータの最大値を、茎桿位置の検出値とす
るようにしている。
【0017】次に、前記第2及び第3センサーS2,S
3の情報に基づいて、機体横幅方向における前記分草具
4A,4B,4C,4Dと前記茎桿との相対距離を表示
するために、前記操縦部8の内部の操縦席の前方に設置
される表示手段としての表示パネル20について説明す
る。図6に示すように、前記最も既刈り側の経路L3を
機体横幅方向に7分割した位置に対応させて、位置表示
ランプ21が横方向に並置された夫々角型の7個のLE
Dランプを備えるように設けられ、この位置表示ランプ
21の両端部外側位置には前記分草具4A,4B,4
C,4Dの形を表した分草具マーク22が設けてある。
尚、上記7分割された位置のうち、右端寄りの4個の位
置は前記第3センサーS3の検出範囲、左端寄りの2個
の位置は前記第2センサーS2の検出範囲となるように
設定されている。
【0018】又、上記位置表示ランプ21に対しては、
条刈り時つまり標準の場合の適正な茎桿位置と中割り
(+1条刈り)時の場合の適正な茎桿位置とが、夫々位
置表示ランプ21の上側に示されている。すなわち標準
の場合は、図4に示すように、茎桿位置は前記最も既刈
り側の経路L3の中央位置よりもやや左側(上記7分割
の位置で左から3番目の位置)が適正操向位置であるの
に対応して、左から3番目のランプの点灯位置(図6の
表示状態)が適正茎桿位置として表示される。因みに、
この適正茎桿位置は、茎桿が前記第2及び第3センサー
S2,S3の両方に接当していない位置である。一方、
中割り時は、図5に示すように、前記経路L3中に存在
する2列の茎桿が夫々左右の経路端から同じ距離離れた
位置(上記7分割の位置で夫々左から2番目及び右から
2番目の位置)が適正操向位置であり、そのうちの右側
の茎桿に着目して、右から2番目のランプが点灯した位
置が適正茎桿位置として表示される。そして、標準時又
は中割り時いずれにおいても、その適正茎桿位置から茎
桿位置が機体横幅方向にずれた場合には、そのずれた方
向にランプの点灯位置が移動するように構成されてい
る。
【0019】又、前記位置表示ランプ21の上部位置に
は、現在の機体Vの操向状態を表示するためのLEDラ
ンプからなる操向状態表示部23が設けられている。こ
の操向状態表示部23の中央部には、適正操向状態であ
ることを示す緑色点灯のOKランプ23aが設けられ、
このOKランプ23aの左右両側には、操向位置の左側
あるいは右側へのずれの大きさを表示する黄色点灯のず
れ表示ランプ23bと、左側あるいは右側への操向位置
のずれが大きくなって右側あるいは左側への操向修正の
必要があることを夫々示す左右一対の赤色点灯の修正ラ
ンプ23cとが設けられている。
【0020】次に、コンバインの制御構成について説明
すれば、図1に示すように、エンジンEの出力が脱穀ク
ラッチ等を介して前記脱穀装置2にベルト伝動されると
共に、油圧式の無段変速装置16にベルト伝動され、そ
の無段変速装置16の出力はミッションケース15を介
したあと前記クローラ走行装置1を駆動するようになっ
ている。前記ミッションケース15には前記クローラ走
行装置1に対する駆動力の伝達を左右で各別に入り切り
操作する操向用クラッチ12L,12Rが設けられ、駆
動力を切り操作したクローラ走行装置1の側を旋回中心
として旋回操作するように構成されている。図中、S4
は前記ミッションケース15への入力回転数に基づいて
走行距離等を検出するための回転数センサー、S5は前
記エンジンEの回転数を検出するエンジン回転数センサ
ー、13L,13Rは前記操向用クラッチ12L,12
Rを入り切り操作するための操向用油圧シリンダ、14
L,14Rは前記操向用油圧シリンダ13L,13Rに
対する作動油の供給を制御する電磁操作式の操向用制御
弁である。尚、前記無段変速装置16の出力は刈取クラ
ッチ等を介して前記刈取処理部3にも伝動されている。
【0021】マイクロコンピュータ利用の制御装置11
が設けられ、この制御装置11には、前記株元センサー
S0、前記茎桿位置検出センサーS1,S2,S3、前
記回転数センサーS4、及び前記エンジン回転数センサ
ーS5からの信号が入力されると共に、操縦を手動運転
と自動運転とに切り換えるための手動自動切換えスイッ
チSW1と、刈取形式を標準の条刈り形式と中割り形式
とに切換える刈取形式選択スイッチSW2からの信号が
入力されている。又、前記制御装置11からは、前記表
示パネル20、前記操向用制御弁14L,14Rに対す
る駆動信号が出力されとともに、警報用のブザー17に
対する駆動信号が出力されている。
【0022】又、前記制御装置11からは、前記無段変
速装置16に対してそれを操作するアクチュエータ(図
示しない)を介して変速操作のための駆動信号が出力さ
れている。そして、前記エンジンEに対する負荷が増大
するとその回転数が低下することから前記回転数センサ
ーS5がエンジン負荷検出手段として機能するので、前
記制御装置11は、自動運転時には、前記回転数センサ
ーS5の検出情報に基づいてエンジン負荷が適正範囲に
維持されるように車速を自動制御するように構成されて
いる。つまり、エンジン回転数が適正回転数よりも低下
したら減速する一方、エンジン回転数が適正回転数より
増加したら増速するのである。又、前記制御装置11
は、自動運転時には、前記茎桿位置検出センサーS1,
S2,S3の検出情報に基づいて操向位置が適正状態に
なるように自動操向制御するように構成されている。つ
まり、条刈り時においては、第1センサーS1と第2セ
ンサーS2の2つのセンサー情報に基づいて、その両セ
ンサーS1,S2が共に茎桿に接当していない状態を適
正操向状態とする一方、中刈り時においては、第2セン
サーS2と第3センサーS3の2つのセンサー情報に基
づいて、その両センサーS2,S3の検出値が等しい状
態を適正操向状態とするように制御される。
【0023】尚、図示しないが、手動運転時に車速を変
速するための手動変速レバーと、前記操向用クラッチ1
2L,12Rを手動で入り切り操作するための操向レバ
ーとが、前記操縦部8の内部の操縦席の位置に設置され
ている。
【0024】次に、図8〜図10に示すフローチャート
に基づいて、前記制御装置11の動作について説明すれ
ば、前記株元センサーS0がOFF状態からON状態に
変化して刈取作業の開始が確認されると、先ず、茎桿位
置の検出処理を行って茎桿位置を検出し、この検出され
た茎桿位置に基づいてそれが適正操向位置であるか否か
の位置表示を行う。そして、通常は、運転初期は手動運
転が選択されているので、これを前記手動自動切換えス
イッチSW1の状態から判断してフローの始めに戻る。
尚、手動運転では、運転者は、上記位置表示つまり機体
の操向状態の表示を見ながら、前記のように手動操作で
変速及び操向操作が行い、茎桿位置に対して機体操向位
置が適正になった時点で前記手動自動切換えスイッチS
W1を自動運転側に切り換える。そして、その切換えス
イッチSW1の状態から自動運転が確認されると、前記
車速制御並びに前記操向制御が実行される。
【0025】前記位置検出処理(図9)では、前記回転
数センサーS4の情報に基づいて前記走行距離間隔Δh
を走行する毎に前記のように前記茎桿位置検出センサー
S1,S2,S3の検出信号をサンプリングし、前記設
定距離を走行するまでサンプリングを繰り返す。そし
て、前記設定距離を走行したことが確認されると、その
間に得られた所定個数のデータの最大値を判別して茎桿
の位置検出値として更新記憶する。
【0026】前記位置表示処理(図10)では、前記位
置検出処理によって更新されている茎桿の位置検出値を
入力して、前記分草具4A,4B,4C,4Dと前記茎
桿との相対位置を判別する。そして、前記刈取形式選択
スイッチSW2の状態から設定されている刈取形式を判
断し、各刈取形式に対する適正操向位置に茎桿が位置し
ているか否かを判断すると共に位置ずれの大きさより修
正操向の必要性を調べる。その結果、適正操向位置にあ
れば前記OKランプ23aを点灯させ、位置ずれの大き
さに応じて前記位置ずれ表示ランプ23bを点灯させ、
又、位置ずれが大きくて修正操向の必要性があれば前記
修正ランプ23cを点灯させる。尚、この際に、前記警
報用のブザー17を作動させる。さらに、前記分草具4
A,4B,4C,4Dに対する前記茎桿の位置を前記位
置表示ランプ21のランプ点灯位置によって表示する。
【0027】〔別実施例〕上記実施例では、位置検出手
段S2,S3の情報に基づいて、機体横幅方向における
前記分草具4A,4B,4C,4Dと前記茎桿との現在
地点における相対位置のみを表示するようにしたものを
例示したが、以下、現在地点だけでなくそれ以前の前記
分草具と前記茎桿との相対位置の軌跡を表示するように
した別実施例(1)について説明する。図1に示すよう
に、前記制御装置11内に、前記位置検出手段S2,S
3の情報に基づいて、その検出位置情報を所定走行距離
又は所定走行時間毎にサンプリングして(尚、このサン
プリングデータは前記位置検出処理で順次更新される検
出値かあるいはこの検出値を適当に間引いたものを用い
る)記憶する記憶手段100が構成され、又、図11に
示すように、前記表示手段20は、前記記憶手段100
の情報に基づいて、現在地点に到達するまでの前記分草
具4A,4B,4C,4Dと前記茎桿との相対位置の軌
跡を表示するように構成されている。具体的に説明すれ
ば、前記位置表示ランプ21と同一構成の複数組(図で
は8組)の軌跡表示ランプ24が、位置表示ランプ21
の下側位置に上下方向に並べて設けられ、より下側の軌
跡表示ランプ24ほど現在地点より以前の茎桿位置を表
示するように構成されている。尚、図は標準の条刈り形
式での例を示す。
【0028】又、表示手段20の他の別実施例(2)を
図12に示す。つまり、上記実施例では、左右に設けた
分草具マーク22(位置が固定している)の間に設けた
位置表示ランプ21の点灯位置が左右に移動して茎桿の
位置を表示するように構成したが、この例では、逆に茎
桿を表す茎桿ランプ25が中央に設けられ、この茎桿ラ
ンプ25の左右両側に分草具を表す分草具ランプ26を
所定個数(図では各3個)設けたものである。そして、
分草具と茎桿との相対位置が変動するに伴って、左右一
対になった分草具ランプ26の点灯位置を左右に移動さ
せて位置ずれを表示するようにしている。図では、左右
両側の分草具ランプ26の各真ん中のものが点灯してい
る状態つまり適正位置であることを示しており、この適
正位置であるときには、中央の茎桿ランプ25も点灯す
る。
【0029】又、表示手段20の他の別実施例(3)を
図13に示す。この例では、左右両端に上記実施例の分
草具マーク22(位置が固定している)相当のものが設
けられ、前記最も既刈り側の経路L3を機体横幅方向に
9分割した位置に対応させて、前記分草具マーク22の
間の中央位置に茎桿ランプ25が設けられると共に、こ
の茎桿ランプ25の左右両側の上記分草具マーク22と
の間に、茎桿ランプ25から離れるほど高さが低くなる
左右各4個の黄色点灯のバーグラフ表示部27が設けら
れている。更に、上方位置には、上記実施例の緑色点灯
のOKランプ23a及び左右一対の赤色点灯の修正ラン
プ23c相当のものが設けられている。以上の構成にお
いて、適正操向状態では、中央に位置する茎桿ランプ2
5及びOKランプ23aが点灯し、茎桿位置が左側ある
いは右側にずれるとそのずれの大きさに応じて左側ある
いはの右側の所定位置のバーグラフ表示部27が点灯す
る。そして、位置ずれが大きくなって修正操向の必要が
ある場合には、左側あるいは右側の修正ランプ23cが
点灯する。
【0030】又、上記実施例では、位置検出手段S2,
S3を2個の接触式のセンサーによって構成したが、例
えば、第3センサーS3のセンサーバーをもっと長くし
て、この第3センサーS3のみを用いて位置検出するよ
うにしてもよく、又、その検出方式も茎桿に対して非接
触で検出する光電式のセンサー等でもよく、位置検出手
段S2,S3の具体構成は各種変更できる。
【0031】又、上記実施例では、表示手段20を主と
してLEDランプからなる表示部を用いて構成したが、
LEDランプ以外に、例えば、LCD表示器や色フィル
ター付の白熱ランプ等を用いてもよく、表示素子の種類
や表示形状等の具体構成は各種変更できる。
【0032】又、上記実施例では、分草具4A,4B,
4C,4Dを4個設けて各分草具の間に3個の茎桿導入
経路L1,L2,L3を構成し、更に最も既刈り側に位
置する経路L3の横幅を、他の未刈り側に位置する経路
L1,L2よりも広く構成したが、この分草具及び経路
の個数や幅等の具体構成は上記実施例のものに限らず適
宜変更できる。
【0033】又、上記実施例では、刈取形式を手動式の
切換えスイッチSW2によって、標準の条刈り形式と中
割り形式とに選択して設定するようにしたが、例えば、
前記茎桿位置検出センサーS1,S2,S3の検出情報
に基づいて、刈取形式を自動的に判別させるようにする
こともできる。又、上記実施例では、刈取形式が標準の
条刈り形式と中割り形式の2つの場合について操向位置
の表示をするようにしたが、上記形式と直交する方向に
刈り取るいわゆる横刈り形式の場合にも、同様に操向位
置の表示をすることも可能である。
【0034】又、上記実施例では、本発明をコンバイン
に適用したものを例示したが、これ以外の自動あるいは
手動走行式の各種刈取収穫機に適用することができる。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】コンバインの前部概略側面図
【図3】位置検出手段の概略平面図
【図4】条刈り形式における分草具と茎桿との位置関係
の説明図
【図5】中割り形式における分草具と茎桿との位置関係
の説明図
【図6】表示手段の説明図
【図7】位置検出手段のサンプリング動作の説明図
【図8】制御作動のフローチャート
【図9】制御作動のフローチャート
【図10】制御作動のフローチャート
【図11】別実施例(1)の表示手段の説明図
【図12】別実施例(2)の表示手段の説明図
【図13】別実施例(3)の表示手段の説明図
【符号の説明】
V 機体 3 刈取処理部 4A,4B,4C,4D 分草具 S2,S3 位置検出手段 20 表示手段 21,25 茎稈表示部 22,26 分草具表示部 100 記憶手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体(V)の前部に付設された刈取処理
    部(3)の先端部に、複数個の分草具(4A,4B,4
    C,4D)が機体横幅方向に間隔を隔てる状態で設けら
    れ、前記刈取処理部(3)には、各分草具(4A,4
    B,4C,4D)の間に導入される茎稈の機体横幅方向
    での位置を検出する位置検出手段(S2,S3)が設け
    られた刈取収穫機の操向位置表示装置であって、 前記位置検出手段(S2,S3)の情報に基づいて、機
    体横幅方向における前記分草具(4A,4B,4C,4
    D)と前記茎稈との相対位置を表示する表示手段(2
    0)が設けられ、 この表示手段(20)は、前記分草具(4A,4B,4
    C,4D)の位置を表示する分草具表示部(21,2
    5)と、前記茎稈の位置を表示する茎稈表示部(22,
    26)とが備えられ、それらが同時に表示作動すること
    により、前記分草具(4A,4B,4C,4D)と前記
    茎稈との相対位置を表示するように構成さ れている刈取
    収穫機の操向位置表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刈取収穫機の操向位置表
    示装置であって、 前記位置検出手段(S2,S3)の情報に基づいて、そ
    の検出位置情報を所定走行距離又は所定走行時間毎にサ
    ンプリングして記憶する記憶手段(100)が設けら
    れ、 前記表示手段(20)は、前記記憶手段(100)の情
    報に基づいて、現在地点に到達するまでの前記分草具
    (4A,4B,4C,4D)と前記茎桿との相対位置の
    軌跡を表示するように構成されている刈取収穫機の操向
    位置表示装置。
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