JP2843224B2 - 低圧放電ランプの始動方法 - Google Patents
低圧放電ランプの始動方法Info
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- JP2843224B2 JP2843224B2 JP508593A JP508593A JP2843224B2 JP 2843224 B2 JP2843224 B2 JP 2843224B2 JP 508593 A JP508593 A JP 508593A JP 508593 A JP508593 A JP 508593A JP 2843224 B2 JP2843224 B2 JP 2843224B2
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外部加熱用ヒータを有
しない、焼結あるいは含浸電極と呼ばれる電極を有した
低圧放電ランプの始動方法に関するものである。
しない、焼結あるいは含浸電極と呼ばれる電極を有した
低圧放電ランプの始動方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】低圧放電ランプ用の陰極は、二重あるい
は三重のコイル状タングステンフィラメントに、電子放
射性物質としてＢａ系酸化物を塗布したものが一般的に
用いられている。このタイプの陰極は、ランプ点灯中の
イオン衝撃によるスパッタリングや電極加熱による蒸発
のため、陰極表面の電子放射物質が失われ、これがラン
プ寿命を決定する要因となっている。
は三重のコイル状タングステンフィラメントに、電子放
射性物質としてＢａ系酸化物を塗布したものが一般的に
用いられている。このタイプの陰極は、ランプ点灯中の
イオン衝撃によるスパッタリングや電極加熱による蒸発
のため、陰極表面の電子放射物質が失われ、これがラン
プ寿命を決定する要因となっている。
【０００３】スパッタリングや蒸発による、電子放射物
質の損失を低減させる電極としては、焼結や含浸電極が
知られている。以下、特に指定する場合を除き、焼結や
含浸電極のことを、単に焼結電極と呼ぶ。
質の損失を低減させる電極としては、焼結や含浸電極が
知られている。以下、特に指定する場合を除き、焼結や
含浸電極のことを、単に焼結電極と呼ぶ。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一般に、焼結電極は加
熱用ヒータを持っておらず、始動時に高圧のパルスを印
加させて始動を行う。始動後は、放電電流による自己加
熱により、所定の温度まで陰極温度が上昇し、熱陰極と
して動作する。従って、ランプ始動時に高圧パルスが必
要であるため、点灯回路が複雑になると同時に、陰極温
度が所定の温度に達するまで時間がかかるという問題が
あった。
熱用ヒータを持っておらず、始動時に高圧のパルスを印
加させて始動を行う。始動後は、放電電流による自己加
熱により、所定の温度まで陰極温度が上昇し、熱陰極と
して動作する。従って、ランプ始動時に高圧パルスが必
要であるため、点灯回路が複雑になると同時に、陰極温
度が所定の温度に達するまで時間がかかるという問題が
あった。
【０００５】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、ランプ始動時に高圧パルスを使用することな
く、ランプを始動させることを目的とした低圧放電ラン
プの始動方法を提供するものである。
あって、ランプ始動時に高圧パルスを使用することな
く、ランプを始動させることを目的とした低圧放電ラン
プの始動方法を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部加熱用ヒ
ータを有しない、焼結あるいは含浸電極と呼ばれる電極
を有した低圧放電ランプにおいて、該電極を陽極、該電
極の近傍に設置された他の直熱型電極を陰極として放電
させ、該電極を放電加熱した後に、該電極を陰極とした
放電を始動させるようにしたものである。
ータを有しない、焼結あるいは含浸電極と呼ばれる電極
を有した低圧放電ランプにおいて、該電極を陽極、該電
極の近傍に設置された他の直熱型電極を陰極として放電
させ、該電極を放電加熱した後に、該電極を陰極とした
放電を始動させるようにしたものである。
【０００７】
【作用】本発明によれば、高圧パルスを使用することな
く、低電圧且つ短時間に低圧放電ランプを始動させるこ
とが可能となる。
く、低電圧且つ短時間に低圧放電ランプを始動させるこ
とが可能となる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。ところで、上述の問題を解決する方法としては、
陰極に外部加熱ヒータを取り付けることが考えられる。
しかし、外部加熱ヒータを有している現状の焼結電極
は、傍熱構造であり、陰極の熱容量が大きく、瞬時始動
とは言いがたい始動性能である。
する。ところで、上述の問題を解決する方法としては、
陰極に外部加熱ヒータを取り付けることが考えられる。
しかし、外部加熱ヒータを有している現状の焼結電極
は、傍熱構造であり、陰極の熱容量が大きく、瞬時始動
とは言いがたい始動性能である。
【０００９】そこで、本発明においては、ランプ内に従
来より用いられている直熱型陰極である、タングステン
フィラメント（以下、予備電極と呼ぶ）を焼結電極の近
傍に配置し、このフィラメントを陰極、焼結電極を陽極
として放電させるものである（この状態を先行予熱用放
電状態、使用する回路を先行予熱放電回路と呼ぶことと
する）。
来より用いられている直熱型陰極である、タングステン
フィラメント（以下、予備電極と呼ぶ）を焼結電極の近
傍に配置し、このフィラメントを陰極、焼結電極を陽極
として放電させるものである（この状態を先行予熱用放
電状態、使用する回路を先行予熱放電回路と呼ぶことと
する）。
【００１０】これにより、低電圧で、予備電極と焼結電
極が放電し、放電電流と陽極降下電圧で決まる電力が焼
結電極に注入され、電極は瞬時に高温状態となる。高温
状態になった後に、先行予熱放電回路を切断し、主放電
回路に切り替えるものである。このようにして、予備電
極を用いた先行予熱放電回路により、短時間、低電圧で
焼結電極を高温にすることが可能となり、高圧パルスを
用いることなく、焼結電極の始動を実現することができ
る。
極が放電し、放電電流と陽極降下電圧で決まる電力が焼
結電極に注入され、電極は瞬時に高温状態となる。高温
状態になった後に、先行予熱放電回路を切断し、主放電
回路に切り替えるものである。このようにして、予備電
極を用いた先行予熱放電回路により、短時間、低電圧で
焼結電極を高温にすることが可能となり、高圧パルスを
用いることなく、焼結電極の始動を実現することができ
る。
【００１１】以下、具体的に実施例を説明する。まず、
本発明の実施例１を直流点灯タイプのランプに関して、
図１及び図２を用いて説明する。図２は本発明で用いた
低圧放電ランプＬの概略構成図であり、１は焼結電極、
２はタングステンフィラメントにＢａ系酸化物よりなる
電子放射物質を塗布した予備電極、３は陽極である。す
なわち、焼結電極１の近傍に予備電極２を配置してい
る。
本発明の実施例１を直流点灯タイプのランプに関して、
図１及び図２を用いて説明する。図２は本発明で用いた
低圧放電ランプＬの概略構成図であり、１は焼結電極、
２はタングステンフィラメントにＢａ系酸化物よりなる
電子放射物質を塗布した予備電極、３は陽極である。す
なわち、焼結電極１の近傍に予備電極２を配置してい
る。
【００１２】図１はランプ点灯回路であり、４は予備電
極加熱用電源、５は先行予熱放電回路用電源、６はスイ
ッチ、７は主放電回路用電源である。低圧放電ランプＬ
の始動は次のような手順で行われる。 予備電極加熱用電源４により、予備電極２を加熱す
る。 先行予熱放電回路用電源５により、予備電極２を陰
極、焼結電極１を陽極とした放電を始動する。
極加熱用電源、５は先行予熱放電回路用電源、６はスイ
ッチ、７は主放電回路用電源である。低圧放電ランプＬ
の始動は次のような手順で行われる。 予備電極加熱用電源４により、予備電極２を加熱す
る。 先行予熱放電回路用電源５により、予備電極２を陰
極、焼結電極１を陽極とした放電を始動する。
【００１３】 焼結電極１の温度が上昇した後に、ス
イッチ６を主放電側に切り替え、主放電回路用電源７に
より、焼結電極１を陰極とした放電を始動させる。 なお、各放電回路は、放電制御のために抵抗をバラスト
として用いている。このような手順を行うことにより、
つまり、焼結電極１の近傍に予備電極２を設置し、焼結
電極１を陽極とした放電を行うことにより、高圧パルス
を使用することなく、低電圧且つ短時間に低圧放電ラン
プを始動させることが可能となるものである。
イッチ６を主放電側に切り替え、主放電回路用電源７に
より、焼結電極１を陰極とした放電を始動させる。 なお、各放電回路は、放電制御のために抵抗をバラスト
として用いている。このような手順を行うことにより、
つまり、焼結電極１の近傍に予備電極２を設置し、焼結
電極１を陽極とした放電を行うことにより、高圧パルス
を使用することなく、低電圧且つ短時間に低圧放電ラン
プを始動させることが可能となるものである。
【００１４】（実施例２）直流点灯タイプのランプに関
する実施例２を図３に示す。低圧放電ランプＬの電極配
置は先の実施例と同じく図１のようであるが、点灯回路
は図３に示すものを用いる。本実施例では、先の実施例
において２台必要であった放電用電源４，５を、２回路
のスイッチ８を用いることによって放電用電源４を１台
にしたものである。ここで、電源９は、先の実施例の先
行予熱放電回路用電源５と主放電回路用電源７とを兼ね
ているものである。
する実施例２を図３に示す。低圧放電ランプＬの電極配
置は先の実施例と同じく図１のようであるが、点灯回路
は図３に示すものを用いる。本実施例では、先の実施例
において２台必要であった放電用電源４，５を、２回路
のスイッチ８を用いることによって放電用電源４を１台
にしたものである。ここで、電源９は、先の実施例の先
行予熱放電回路用電源５と主放電回路用電源７とを兼ね
ているものである。
【００１５】（実施例３）交流点灯タイプに対する実施
例を図４を用いて説明する。実施例１の同じ構成の予備
電極２を、それぞれの焼結電極１の近傍に配置する。こ
のような構成の低圧放電ランプＬに対して、図４に示す
ような回路を用いて始動を行う。スイッチ１０を先行予
熱放電回路側にすることにより、電源４，５にて焼結電
極１の加熱を行う。その後に、スイッチ１０を主放電側
にすることにより、焼結電極１を用いた放電を始動させ
るものである。なお、１１は交流電源である。
例を図４を用いて説明する。実施例１の同じ構成の予備
電極２を、それぞれの焼結電極１の近傍に配置する。こ
のような構成の低圧放電ランプＬに対して、図４に示す
ような回路を用いて始動を行う。スイッチ１０を先行予
熱放電回路側にすることにより、電源４，５にて焼結電
極１の加熱を行う。その後に、スイッチ１０を主放電側
にすることにより、焼結電極１を用いた放電を始動させ
るものである。なお、１１は交流電源である。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、外部加熱用ヒータを有
しない、焼結あるいは含浸電極と呼ばれる電極を有した
低圧放電ランプにおいて、該電極を陽極、該電極の近傍
に設置された他の直熱型電極を陰極として放電させ、該
電極を放電加熱した後に、該電極を陰極とした放電を始
動させるようにしたものであるから、高圧パルスを使用
することなく、低電圧且つ短時間に低圧放電ランプを始
動させることが可能となる効果を奏するものである。
しない、焼結あるいは含浸電極と呼ばれる電極を有した
低圧放電ランプにおいて、該電極を陽極、該電極の近傍
に設置された他の直熱型電極を陰極として放電させ、該
電極を放電加熱した後に、該電極を陰極とした放電を始
動させるようにしたものであるから、高圧パルスを使用
することなく、低電圧且つ短時間に低圧放電ランプを始
動させることが可能となる効果を奏するものである。
【図１】本発明の実施例の低圧放電ランプの点灯回路図
である。
である。
【図２】同上の低圧放電ランプの概略構成図である。
【図３】同上の実施例２の低圧放電ランプの点灯回路図
である。
である。
【図４】同上の実施例３の交流点灯タイプの低圧放電ラ
ンプの点灯回路図である。
ンプの点灯回路図である。
１ 焼結電極 ２ 予備電極 ３ 陽極 ４ 予備電極加熱用電源 ５ 先行予熱放電回路電源 ６ スイッチ ７ 主放電回路用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 啓介 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−30122（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−52828（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−13024（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H05B 41/19 H05B 41/232 H01J 61/54
Claims (1)
- 【請求項１】 外部加熱用ヒータを有しない、焼結ある
いは含浸電極と呼ばれる電極を有した低圧放電ランプに
おいて、該電極を陽極、該電極の近傍に設置された他の
直熱型電極を陰極として放電させ、該電極を放電加熱し
た後に、該電極を陰極とした放電を始動させるようにし
たことを特徴とする低圧放電ランプの始動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP508593A JP2843224B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 低圧放電ランプの始動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP508593A JP2843224B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 低圧放電ランプの始動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06215883A JPH06215883A (ja) | 1994-08-05 |
| JP2843224B2 true JP2843224B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=11601557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP508593A Expired - Fee Related JP2843224B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 低圧放電ランプの始動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2843224B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4618145B2 (ja) * | 2006-01-31 | 2011-01-26 | パナソニック電工株式会社 | 放電プラズマ装置 |
| JP4944502B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2012-06-06 | パナソニック株式会社 | 放電点灯装置および照明器具。 |
| JP4944503B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2012-06-06 | パナソニック株式会社 | 放電点灯装置およびそれを用いた照明器具 |
| JP4797815B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2011-10-19 | パナソニック電工株式会社 | 放電点灯装置および照明器具 |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP508593A patent/JP2843224B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06215883A (ja) | 1994-08-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981006 |
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