JP2841971B2 - 塗料のミスト捕集方法及び装置 - Google Patents
塗料のミスト捕集方法及び装置Info
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- JP2841971B2 JP2841971B2 JP28010491A JP28010491A JP2841971B2 JP 2841971 B2 JP2841971 B2 JP 2841971B2 JP 28010491 A JP28010491 A JP 28010491A JP 28010491 A JP28010491 A JP 28010491A JP 2841971 B2 JP2841971 B2 JP 2841971B2
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- Japan
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、有底円筒状の
アルミ缶等の外周面に塗料を塗布するためのアプリケー
ションロールへ塗料を転移する際において、飛散するミ
ストを捕集する塗料のミスト捕集方法及び装置に関す
る。
アルミ缶等の外周面に塗料を塗布するためのアプリケー
ションロールへ塗料を転移する際において、飛散するミ
ストを捕集する塗料のミスト捕集方法及び装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、例えば、有底円筒状のアルミ缶
の外周面に塗料を印刷するプリンターには、上記外周面
にラベルを印刷する機構と、印刷面を保護し艶を与える
塗料（オーバーバーニシュと称する）を塗布する機構が
備えられている。このうち、上記オーバーバーニシュユ
ニットとしては、図２に示すように、塗料１をすくい上
げる金属製のピックアップロール２と、このピックアッ
プロール２と協動して塗料１のレベリングを行う金属製
のドクターロール３と、このドクターロール３に塗布さ
れた塗料１を転移させて缶４の外周面に塗布する、表面
がゴム製のアプリケーションロール５とからなる３ロー
ルタイプ、及び、図３に示すように、表面に多数の溝ま
たは凹所が形成されたグラビアロール６と、このグラビ
アロール６の表面に塗料１を付着させる塗料付着装置７
と、上記グラビアロール６の表面に付着した過剰の塗料
１を掻き取るブレード８と、上記グラビアロール６に塗
布された塗料１を転移させて缶４の外周面に塗布する、
表面がゴム製のアプリケーションロール９とからなるグ
ラビアロールタイプが知られている。
の外周面に塗料を印刷するプリンターには、上記外周面
にラベルを印刷する機構と、印刷面を保護し艶を与える
塗料（オーバーバーニシュと称する）を塗布する機構が
備えられている。このうち、上記オーバーバーニシュユ
ニットとしては、図２に示すように、塗料１をすくい上
げる金属製のピックアップロール２と、このピックアッ
プロール２と協動して塗料１のレベリングを行う金属製
のドクターロール３と、このドクターロール３に塗布さ
れた塗料１を転移させて缶４の外周面に塗布する、表面
がゴム製のアプリケーションロール５とからなる３ロー
ルタイプ、及び、図３に示すように、表面に多数の溝ま
たは凹所が形成されたグラビアロール６と、このグラビ
アロール６の表面に塗料１を付着させる塗料付着装置７
と、上記グラビアロール６の表面に付着した過剰の塗料
１を掻き取るブレード８と、上記グラビアロール６に塗
布された塗料１を転移させて缶４の外周面に塗布する、
表面がゴム製のアプリケーションロール９とからなるグ
ラビアロールタイプが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれのタイプのオーバーバーニシュユニットにあって
も、缶４に塗料を塗布する場合に、ドクターロール３あ
るいはグラビアロール６からアプリケーションロール
５、９に塗料１が転移する際に、塗料１のミストが飛散
するという問題がある。そして、この現象はロールの周
速が早くなると顕著に現れる。そこで、従来は、アプリ
ケーションロール５、９の近傍に低速で回転するイクセ
スロールを設け、このイクセスロールに飛散するミスト
を付着させ、かつイクセスブレードで掻き取ることによ
り回収するか、あるいは飛散するミストを吸引すること
により回収するようにしていたが、十分に回収すること
ができず、装置に付着して装置の運転に支障をきたした
り、あるいは、缶に付着してスポット状の印刷不良や缶
口に付着することによる後工程のネッカーフランジャー
でのジャム、成形不良を発生させていた。
ずれのタイプのオーバーバーニシュユニットにあって
も、缶４に塗料を塗布する場合に、ドクターロール３あ
るいはグラビアロール６からアプリケーションロール
５、９に塗料１が転移する際に、塗料１のミストが飛散
するという問題がある。そして、この現象はロールの周
速が早くなると顕著に現れる。そこで、従来は、アプリ
ケーションロール５、９の近傍に低速で回転するイクセ
スロールを設け、このイクセスロールに飛散するミスト
を付着させ、かつイクセスブレードで掻き取ることによ
り回収するか、あるいは飛散するミストを吸引すること
により回収するようにしていたが、十分に回収すること
ができず、装置に付着して装置の運転に支障をきたした
り、あるいは、缶に付着してスポット状の印刷不良や缶
口に付着することによる後工程のネッカーフランジャー
でのジャム、成形不良を発生させていた。
【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、アプリケーションロール
へ塗料を転移する際に飛散するミストを円滑にかつ確実
に捕集することができ、飛散するミストが各所に付着す
ることにより発生していた種々の不具合を解決すること
ができる塗料のミスト捕集方法及び装置を提供すること
にある。
で、その目的とするところは、アプリケーションロール
へ塗料を転移する際に飛散するミストを円滑にかつ確実
に捕集することができ、飛散するミストが各所に付着す
ることにより発生していた種々の不具合を解決すること
ができる塗料のミスト捕集方法及び装置を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、アプリケーションロールへ塗
料を転移する際に飛散するミストを捕集する塗料のミス
ト捕集方法において、上記ミストの飛散方向に対向して
気体を噴射してミストの飛散速度を低下させると共に、
この速度の低下したミストに対して気体を吹き付け、か
つこの気体の吹き付けにより移動するミストを吸引する
ものである。また、本発明の請求項２は、アプリケーシ
ョンロールへ塗料を転移する際に飛散するミストを捕集
する塗料のミスト捕集装置において、上記ミストの飛散
方向に対向して気体噴射手段を設け、かつ上記ミストの
飛散方向の両側方に、気体の吹き付け手段とこの気体の
吸引手段をそれぞれ設けたものである。
に、本発明の請求項１は、アプリケーションロールへ塗
料を転移する際に飛散するミストを捕集する塗料のミス
ト捕集方法において、上記ミストの飛散方向に対向して
気体を噴射してミストの飛散速度を低下させると共に、
この速度の低下したミストに対して気体を吹き付け、か
つこの気体の吹き付けにより移動するミストを吸引する
ものである。また、本発明の請求項２は、アプリケーシ
ョンロールへ塗料を転移する際に飛散するミストを捕集
する塗料のミスト捕集装置において、上記ミストの飛散
方向に対向して気体噴射手段を設け、かつ上記ミストの
飛散方向の両側方に、気体の吹き付け手段とこの気体の
吸引手段をそれぞれ設けたものである。
【０００６】
【作用】本発明の塗料のミスト捕集方法及び装置にあっ
ては、ミストの飛散方向に対向して設けた気体噴射手段
によって、ミストの飛散速度を低下あるいは逆進させ、
この速度の落ちたミストを気体の吹き付け手段によって
気体の吸引手段側に押し出し、この吸引手段によって吸
引し回収する。
ては、ミストの飛散方向に対向して設けた気体噴射手段
によって、ミストの飛散速度を低下あるいは逆進させ、
この速度の落ちたミストを気体の吹き付け手段によって
気体の吸引手段側に押し出し、この吸引手段によって吸
引し回収する。
【０００７】
【実施例】以下、図１に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【０００８】この実施例はグラビアロールタイプについ
て示しており、図において符号１０は、グラビアロール
６とアプリケーションロール９との接触部の上方に設け
られ、かつグラビアロール６からアプリケションロール
９に塗料が転移する際に飛散するミストＭの飛散方向に
対向してエアーを噴射するエアーブローである。そし
て、上記ミストＭの飛散方向の両側方には、それぞれ、
上記ミストＭを上記グラビアロール６及びアプリケーシ
ョンロール９の側方に吹き飛ばすエアーブロー１１と、
この吹き飛ばされたミストＭを吸引するプルフード１２
とが配置されている。
て示しており、図において符号１０は、グラビアロール
６とアプリケーションロール９との接触部の上方に設け
られ、かつグラビアロール６からアプリケションロール
９に塗料が転移する際に飛散するミストＭの飛散方向に
対向してエアーを噴射するエアーブローである。そし
て、上記ミストＭの飛散方向の両側方には、それぞれ、
上記ミストＭを上記グラビアロール６及びアプリケーシ
ョンロール９の側方に吹き飛ばすエアーブロー１１と、
この吹き飛ばされたミストＭを吸引するプルフード１２
とが配置されている。
【０００９】上記のように構成された塗料のミスト捕集
装置を用いて、グラビアロール６からアプリケーション
ロール９に塗料が転移する際に飛散するミストＭを回収
する場合には、まず、上記ミストＭの飛散速度が、ロー
ルの周速度と同じ約７ｍ／ｓであると推定されるので、
上記エアーブロー１０から噴射速度１２ｍ／ｓのエアー
を噴射して上記飛散ミストＭの速度を低下あるいは逆進
させ、該飛散ミストＭを、上記エアーブロー１１とプル
フード１２とで構成されるプッシュ・プル制御空間範囲
内に浮遊させる。そして、この状態で、上記飛散ミスト
Ｍに対して、上記エアーブロー１１から速度２２ｍ／ｓ
のエアーを吹き付けると共に、１９ｍ／ｓのプルフード
１２で吸引する。この結果、上記飛散ミストＭは、プル
フード１２に吸い取られて、プルフード１２に連結した
排気管内に設けられたミストチャンバーにより回収され
る。
装置を用いて、グラビアロール６からアプリケーション
ロール９に塗料が転移する際に飛散するミストＭを回収
する場合には、まず、上記ミストＭの飛散速度が、ロー
ルの周速度と同じ約７ｍ／ｓであると推定されるので、
上記エアーブロー１０から噴射速度１２ｍ／ｓのエアー
を噴射して上記飛散ミストＭの速度を低下あるいは逆進
させ、該飛散ミストＭを、上記エアーブロー１１とプル
フード１２とで構成されるプッシュ・プル制御空間範囲
内に浮遊させる。そして、この状態で、上記飛散ミスト
Ｍに対して、上記エアーブロー１１から速度２２ｍ／ｓ
のエアーを吹き付けると共に、１９ｍ／ｓのプルフード
１２で吸引する。この結果、上記飛散ミストＭは、プル
フード１２に吸い取られて、プルフード１２に連結した
排気管内に設けられたミストチャンバーにより回収され
る。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
は、アプリケーションロールへ塗料を転移する際に飛散
するミストを捕集する塗料のミスト捕集方法において、
上記ミストの飛散方向に対向して気体を噴射してミスト
の飛散速度を低下させると共に、この速度の低下したミ
ストに対して気体を吹き付け、かつこの気体の吹き付け
により移動するミストを吸引するものであり、また、本
発明の請求項２は、アプリケーションロールへ塗料を転
移する際に飛散するミストを捕集する塗料のミスト捕集
装置において、上記ミストの飛散方向に対向して気体噴
射手段を設け、かつ上記ミストの飛散方向の両側方に、
気体の吹き付け手段とこの気体の吸引手段をそれぞれ設
けたものであるから、ミストの飛散方向に対向して設け
た気体噴射手段によって、ミストの飛散速度を低下ある
いは逆進させ、上記ミストを、気体の吹き付け手段とこ
の気体の吸引手段とから構成されるプッシュ・プル制御
空間範囲内に浮遊させた状態で、気体の吹き付け手段に
よって気体の吸引手段側に押し出し、この吸引手段によ
って吸引し回収することにより、アプリケーションロー
ルへ塗料を転移する際に飛散するミストを円滑にかつ確
実に捕集することができ、飛散するミストが各所に付着
することにより発生していた種々の不具合（プリンター
装置に付着して装置の運転に支障をきたしたり、あるい
は、缶に付着してスポット状の印刷不良を生じたり、ま
たは、缶口に付着することによって後工程のネッカーフ
ランジャーでのジャム、成形不良を発生する等の不具
合）を解決することができる上に、作業空間を清浄に保
持することができる。
は、アプリケーションロールへ塗料を転移する際に飛散
するミストを捕集する塗料のミスト捕集方法において、
上記ミストの飛散方向に対向して気体を噴射してミスト
の飛散速度を低下させると共に、この速度の低下したミ
ストに対して気体を吹き付け、かつこの気体の吹き付け
により移動するミストを吸引するものであり、また、本
発明の請求項２は、アプリケーションロールへ塗料を転
移する際に飛散するミストを捕集する塗料のミスト捕集
装置において、上記ミストの飛散方向に対向して気体噴
射手段を設け、かつ上記ミストの飛散方向の両側方に、
気体の吹き付け手段とこの気体の吸引手段をそれぞれ設
けたものであるから、ミストの飛散方向に対向して設け
た気体噴射手段によって、ミストの飛散速度を低下ある
いは逆進させ、上記ミストを、気体の吹き付け手段とこ
の気体の吸引手段とから構成されるプッシュ・プル制御
空間範囲内に浮遊させた状態で、気体の吹き付け手段に
よって気体の吸引手段側に押し出し、この吸引手段によ
って吸引し回収することにより、アプリケーションロー
ルへ塗料を転移する際に飛散するミストを円滑にかつ確
実に捕集することができ、飛散するミストが各所に付着
することにより発生していた種々の不具合（プリンター
装置に付着して装置の運転に支障をきたしたり、あるい
は、缶に付着してスポット状の印刷不良を生じたり、ま
たは、缶口に付着することによって後工程のネッカーフ
ランジャーでのジャム、成形不良を発生する等の不具
合）を解決することができる上に、作業空間を清浄に保
持することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図２】従来の３ロールタイプのオーバーバーニシュユ
ニットを示す説明図である。
ニットを示す説明図である。
【図３】従来のグラビアロールタイプのオーバーバーニ
シュユニットを示す説明図である。
シュユニットを示す説明図である。
５ アプリケーションロール ９ アプリケーションロール １０ エアーブロー（気体噴射手段） １１ エアーブロー（気体の吹き付け手段） １２ プルフード（気体の吸引手段） Ｍ ミスト
Claims (2)
- 【請求項１】 アプリケーションロールへ塗料を転移す
る際に飛散するミストを捕集する塗料のミスト捕集方法
において、上記ミストの飛散方向に対向して気体を噴射
してミストの飛散速度を低下させると共に、この速度の
低下したミストに対して気体を吹き付け、かつこの気体
の吹き付けにより移動するミストを吸引することを特徴
とする塗料のミスト捕集方法。 - 【請求項２】 アプリケーションロールへ塗料を転移す
る際に飛散するミストを捕集する塗料のミスト捕集装置
において、上記ミストの飛散方向に対向して気体噴射手
段を設け、かつ上記ミストの飛散方向の両側方に、気体
の吹き付け手段とこの気体の吸引手段をそれぞれ設けた
ことを特徴とする塗料のミスト捕集装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28010491A JP2841971B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 塗料のミスト捕集方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28010491A JP2841971B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 塗料のミスト捕集方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05138867A JPH05138867A (ja) | 1993-06-08 |
| JP2841971B2 true JP2841971B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=17620378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28010491A Expired - Lifetime JP2841971B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 塗料のミスト捕集方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2841971B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4835184B2 (ja) * | 2006-02-08 | 2011-12-14 | 大日本印刷株式会社 | インキミスト回収用主流発生器 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP28010491A patent/JP2841971B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05138867A (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980922 |