JP2839182B2 - 片側軌道式ケーブルクレーンの移動走行路 - Google Patents

片側軌道式ケーブルクレーンの移動走行路

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JP2839182B2
JP2839182B2 JP65195A JP65195A JP2839182B2 JP 2839182 B2 JP2839182 B2 JP 2839182B2 JP 65195 A JP65195 A JP 65195A JP 65195 A JP65195 A JP 65195A JP 2839182 B2 JP2839182 B2 JP 2839182B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一の円弧状の走行路
に2台のケーブルクレーンの移動塔を走行させ、各ケー
ブルクレーンのワイヤはそれぞれの移動塔に張設されて
いる片側軌道式ケーブルクレーンの移動走行路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダム現場等において地形上やむを得ず
に、また効率よくコンクリート打設するために、例えば
図3および図4に示すように、同一の円弧状の走行路6
に第1のケーブルクレーンの第1の移動塔1と第2のケ
ーブルクレーンの第2の移動塔2とを走行させ、第1の
移動塔1と第1の固定塔3との間にはワイヤ7を張設
し、第2の移動塔2と第2の固定塔4との間にはワイヤ
8を張設し、それぞれにケーブルクレーン5の横行、巻
上装置を設けた片側軌道式ケーブルクレーンの技術は知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては、例えば第2の固定塔4の位置が円弧状
の走行路の中心である第1の固定塔3の位置とずれてい
るので、第2の移動塔2には主索緊張装置10Aか必要
であり、その下流側に主索の緊張に伴う分力に相当する
荷重F1 がかかる。
【0004】通常のケーブルクレーンの場合、移動塔の
移動速度は時速1Km程度と遅いので、速度制御は簡単
かつ安価な誘導電動機の2次抵抗方式であり、ブレーキ
装置はモータシャフトにスラスターブレーキを設けたも
のとなっており、前記の荷重F1 は、クレーンを9.5
トン積載して主索緊張装置10Aによりケーブル8をた
るまないようにすると、図4の例の場合、主索緊張装置
10Aの引張度にもよるが、実測で約4.5トンとな
り、従来の速度制御やブレーキ装置では安全面で問題が
ある。
【0005】そこで、安全のためバッテリロコを勾配の
ある線路で使用する程度の装置を取付ければよいが、コ
ストが大となるという問題がある。
【0006】また、図5に示すように、移動塔2にワイ
ヤ12と滑車11とを介して、バランスウエイト10を
設けて、前記分力をキャンセルする技術があり簡単、確
実であるが、バランスウエイト10があるので、設置場
所の制限を受ける。
【0007】したがって、本発明は、簡単かつ確実にど
こでも固定塔のずれにより生ずる分力を打ち消す事がで
きるコストが安い片側軌道式ケーブルクレーンの移動走
行路を提供する事を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、同一の
円弧状の走行路に2台のケーブルクレーンの移動塔を走
行させ、各ケーブルクレーンのワイヤはそれぞれの移動
塔に張設されている片側軌道式ケーブルクレーンの移動
走行路において、前期円弧状の走行路の円弧の中心から
固定塔の位置がずれているケーブルクレーンの移動塔が
走行する範囲の移動走行路に、そのケーブルクレーン移
動塔の下流側分力を相殺するよう勾配を設けている。
【0009】
【作用効果の説明】本発明は上記の通り構成されてお
り、円弧状の走行路の円弧の中心から固定塔の位置がず
れているケーブルクレーンの移動塔が走行する移動走行
路に、そのケーブルクレーン固定塔が中心からずれてい
ることにより生ずる下流側分力を相殺するように走行路
に勾配が設けられており、その勾配により生ずる移動塔
の分力と前期下流側分力とは絶対値が同じで方向が反対
になるよう構成されている。
【0010】したがって、速度制御やブレーキ装置は移
動走行路の中心に固定塔がある場合と同様のものでよ
く、特別の装置を設けることはないので、構造簡単かつ
確実で、コストが安い例えば2次抵抗方式を用いること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例に付
いて説明する。
【0012】図において、同じ機能を有する部材には同
じ符号を付して、その都度の説明は省略する。
【0013】図1は本発明にかかる移動走行路6の断面
を示し、第1の移動塔1が走行する水平面に設けられた
走行路6aと固定塔の中心がずれた第2の移動塔2が走
行する20%の勾配(傾斜角ではα)を有する走行路6
bとから構成されている。
【0014】そして、その勾配は以下のように設定され
ている。
【0015】第2の移動塔2の下流側分力をF1 、ケー
ブル8(図4参照)の張力をF0 、第1と第2の固定塔
との間隔をd1 、移動走行路の半径をd0 、とすると、 F1 =F0 ×d1 /d0 となり、図4の例の場合は、d1 =30m 、d0 =6
00m 、F0 =90トンであるから、F1 =4.5ト
ンとなる。
【0016】図2において、第2の移動塔2(230ト
ン)からF1 の分力(4.5)を発生させる勾配は以下
の関係にある。
【0017】tanα=F/W 図2の例の場合勾配を算出すれば約20/1000とな
り、その勾配上の第2の移動塔により生ずる分力が前記
の分力F1 とバランスし、第2の移動塔2はあたかも移
動塔1が勾配のない走行路におかれていると同じ条件に
なる。
【0018】したがって、第2の移動塔も第1の移動塔
と同様に、簡単な速度制御とブレーキとにより安全運転
することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、以下の優れた効果を奏する。
【0020】(1) 円弧状の走行路に2台のケーブル
クレーンを設け、1台のケーブルクレーンの固定塔が円
弧状の走行路の中心からずれていても、主索緊張装置に
よる分力で移動することがない。 (2) したがって、簡単な速度制御とブレーキとで安
全に運転することができ、設備費も安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すケーブルクレーンの移
動走行路の断面を示す図。
【図2】移動走行路の勾配を示す図。
【図3】従来技術の例を示す立面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】従来技術の他の例を示す図。
【符号の説明】
1、2・・・移動塔 3、4・・・固定塔 5・・・ケーブルクレーン 6・・・走行路 7、8・・・ワイヤ 9・・・機械室 10・・・ウエイト 10A・・・主索緊張装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の円弧状の走行路に2台のケーブル
    クレーンの移動塔を走行させ、各ケーブルクレーンのワ
    イヤはそれぞれの移動塔に張設されている片側軌道式ケ
    ーブルクレーンの移動走行路において、前期円弧状の走
    行路の円弧の中心から固定塔の位置がずれているケーブ
    ルクレーンの移動塔が走行する範囲の移動走行路に、そ
    のケーブルクレーン移動塔の下流側分力を相殺するよう
    勾配を設けたことを特徴とする片側軌道式ケーブルクレ
    ーンの移動走行路。
JP65195A 1995-01-06 1995-01-06 片側軌道式ケーブルクレーンの移動走行路 Expired - Lifetime JP2839182B2 (ja)

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JPH08188378A JPH08188378A (ja) 1996-07-23
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