JP2839062B2 - 書き込み可能な光情報記録媒体 - Google Patents
書き込み可能な光情報記録媒体Info
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Description
録用レーザ光を有機色素を含有する光吸収層に照射して
背景部分との間に光学的な位相差を有するピットを形成
させることのできる書き込み可能な光情報記録媒体に関
するものである。
は、種々のものが提案されている。本件特許出願人は、
このような書き込み可能な光情報記録媒体を改良し、R
OM型光情報記録媒体であるコンパクトディスク(C
D)の規格に適合させることができる書き込み可能な光
情報記録媒体として、特開平2−87342号公報に開
示されているもの(四層形)を提案している。
吸収層と光反射層との間に再生用レーザ光の波長に対し
て透明(複素屈折率の虚数部kehs =0)なエンハンス
(enhance) 層を設けたことを特徴とするものである。こ
の書き込み可能な光情報記録媒体は光吸収層と光反射層
との間にこのようなエンハンス層を備えているので、再
生用レーザ光の反射率が70%以上と高くできるという
特長を有している。
可能な光情報記録媒体は、記録用レーザ光を照射してピ
ットを形成させる場合、エンハンス層を有しないもの
(三層形)と比べると、ジッタが悪く、また記録された
信号の長さにアンバランスを生じることがあるという問
題点があった。
されたもので、ジッタをできるだけ低下させ、またピッ
トサイズのアンバランスをできるだけ少なくさせるよう
にした書き込み可能な光情報記録媒体を提供することを
目的とする。
可能な光情報記録媒体は、上記課題を解決するために、
有機色素を含有する光吸収層の一方の面側に透光性基板
を有し、該光吸収層の他方の面側にエンハンス層を介し
て反射層を有し、該透光性基板の光吸収層側の面に案内
溝が形成されており、該案内溝内に光吸収層が入り込ん
でおり、該案内溝内に入り込んでいる部位の光吸収層の
厚さが該案内溝外のランド部分に接している部位の光吸
収層の厚さより厚く、前記透光性基板の案内溝の深さd
s が140nm以上、該案内溝内の光吸収層を被覆する
エンハンス層の反射層側の面に形成された溝の深さde
が100nm以下になっている。
でいる部位の光吸収層を被覆するエンハンス層の厚さは
該案内溝外のランド部分に接する部位の光吸収層を被覆
するエンハンス層の厚さより厚くしてもよい。また、案
内溝内に入り込んでいる部位の光吸収層を被覆するエン
ハンス層は該案内溝側に突出していてもよい。
側の面に形成された溝の深さda は、ds >da >de
となっているのが好ましい。
る部位の光吸収層の厚さが該案内溝外のランド部分に接
している部位の光吸収層の厚さより厚くなっているの
で、案内溝内に入り込んでいる部位の光吸収層に吸収さ
れる記録用レーザ光の量が多くなり、案内溝内に入り込
んでいる部位の光吸収層に含有されている有機色素の変
化量が多くなり、光情報記録媒体の感度が向上する。
内溝内に入り込んでいる部位の光吸収層を被覆するエン
ハンス層の厚さが該案内溝外のランド部分に接している
部位の光吸収層を被覆するエンハンス層の厚さより厚く
した場合は、記録用レーザ光の照射によって該案内溝内
に発生した熱が該案内溝内に閉じ込められ、ピットの広
がり(クロストーク)が防止されるとともに、光情報記
録媒体の感度が更に向上する。
の一部切欠斜視図、図2は図1のA部拡大図である。こ
の光情報記録媒体10では、同図に示すように、透光性
基板12の一方の面に、光吸収層14、エンハンス層1
6、反射層18及び保護層20がこの順に積層形成され
されている。
の面に形成されたスパイラル状の案内溝(プリグルー
ブ)を有している。この案内溝の深さds は140nm
以上とする必要があるが、より望ましくは150nm〜
280nmの範囲がよい。なお、案内溝の深さds が深
すぎると成形の際の転写性が落ちる。
より製造することができ、案内溝は透光性基板12を製
造する際にスタンパを押し当てることにより形成させる
ことができるが、必ずしもこの方法に限られるものでは
ない。透光性基板12の材料としては、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、ポリオレフィン、エポキシ樹脂、ガ
ラス等を挙げることができるが、これら以外の材料であ
っても、レーザ光に対する屈折率が1.4〜1.6で、
耐衝撃性に優れたものであれば使用することができる。
重なるスパイラル状の溝を有している。この溝の深さd
a は、透光性基板12の案内溝の深さds と後述するエ
ンハンス層の溝の深さde との関係で、ds >da >d
e とするのがよい。光吸収層14の溝の深さda は、透
光性基板12の案内溝の望ましい深さと、エンハンス層
の望ましい深さとの関係で、結果として50nm〜15
0nmの範囲が望ましい。
有機色素が好ましい。光吸収性の有機色素としては、具
体的には、例えば、シアニン色素、トリアリールメタン
色素、ピリリウム色素、フェナンスレン色素、テトラデ
ヒドロコリン色素、トリアリールアミン色素、スクアリ
リウム色素、クロコニックメチン色素、フタロシアニン
色素、アズレニウム系色素等を挙げることができるが、
これら以外の光吸収性の有機色素であっても使用するこ
とができる。
ばニトロセルロース等の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラス
トマー)、液ゴム等を含んでいてもよい。光吸収層14
は、上記の色素及び任意の添加剤を有機溶剤(例えばア
ルコール、アセチルアセトン、メチルセロソルブ、トル
エン等)で溶解したものを案内溝が形成された透光性基
板12、または、透光性基板12の上にコーティングし
た他の層の上に被覆される。
法、LB法、スピンコート法等が挙げられるが、光吸収
層14の濃度、粘度、溶剤の乾燥速度を調節することに
より層厚を制御できるために、スピンコート法が好まし
い。
アモルファスSiO、Si3 N4 、SiN、AlN、Z
nS等の無機誘電体、或はシリコン樹脂、オリゴスチレ
ン等の有機誘電体等により形成できる。エンハンス層1
6を無機誘電体によって形成する場合は原料を光吸収層
14の上に直接又は他の層を介してスパッタリングす
る。エンハンス層16を有機誘電体によって形成する場
合は原料液を光吸収層14の上に直接又は他の層を介し
てスピンコートする。
成すると、エンハンス層16にも必然的に反射層18側
にスパイラル状の溝が形成される。この溝の深さde は
100nm以下、より望ましくは80nm以下がよい。
層14の複素屈折率の実数部nabs、光吸収層14の膜
厚dabs 、エンハンス層16の複素屈折率の実数部n
ehs 、エンハンス層16の膜厚dehs 及び再生用レ−ザ
光の波長λによって与えられる値ρ=(nabs ・dabs
+nehs ・dehs )÷λが、0.05≦ρ≦1.6にな
るように設定する。また、光吸収層14の複素屈折率の
虚部kabs は0.04以下となるようにする。
ミニウムあるいはこれらを含む合金等の金属膜が好まし
い。金属膜は、蒸着法、スパッタリング等の手段により
形成することができる。なお、反射層18にはその酸化
を防止するために耐酸化層を被覆させてもよい。
層18の上に直接または他の層を介して保護層20を形
成するのが好ましい。保護層20は例えばポリアクリレ
ート樹脂のような耐衝撃性の優れた合成樹脂によって形
成されることが望ましい。保護層20の形成は、この樹
脂をスピンコート法により塗布し、紫外線を照射して硬
化させることにより行うことができる。
性基板12を射出成形法により形成した。ここで、透光
性基板12の材料としてはポリカーボネートを使用し
た。透光性基板12のサイズは、厚さ1.2mm、外径
120mmφ、内径15mmφとした。案内溝は、幅
0.5μm、深さ140nm、ピッチ1.6μmとし、
透光性基板12の直径46〜117mmφの範囲に形成
した。
ブチル3,3,3’,3’テトラメチル4,5,4’
5’ジベンゾインドジカーボシアニンパークロレート
(株式会社日本感光色素研究所製:NK3219)60
%、ニトロソジフェニルアミン40%からなる溶液をス
ピンコート法により塗布し、膜厚110nm、溝の深さ
da が50nmの光吸収層14を形成した。
をスピンコート法により塗布し、膜厚50nm、溝の深
さde が40nmのエンハンス層16を形成した。
ッタリングし、膜厚60nmの反射層18を形成した。
樹脂をスピンコート法により塗布し、これに紫外線を照
射して硬化させ、膜厚10μmの保護層20を形成し
た。
媒体に、波長780nmのレーザ光を線速1.2m/s
ec、記録パワー7.4mWで照射し、EFM信号を記
録した。そして、この光情報記録媒体についてジッタを
求めたところ、表1に示すように、26nsであった。
収層14の溝の深さda を80、エンハンス層16の溝
の深さde を40nmとし、反射層4の材料をAlとし
た他は実施例1と同様にして光情報記録媒体を作成し、
記録用レーザ光のパワーを7.6mWとして信号を記録
し、実施例1と同様にしてジッタを求めたところ、表1
に示すように、24nsであった。
6の材料としてオリゴスチレンを用い、透光性基板12
の案内溝の深さds を180nm、光吸収層14の溝の
深さda を30、エンハンス層16の溝の深さde を1
0nmとし、反射層4の材料をCuとした他は実施例1
と同様にして光情報記録媒体を作成し、記録用レーザ光
のパワーを6.5mWとして信号を記録し、実施例1と
同様にしてジッタを求めたところ、表1に示すように、
28nsであった。
透光性基板12の案内溝の深さds を280nm、光吸
収層14の溝の深さda を110、エンハンス層16の
溝の深さde を30nmとし、反射層4の材料をAlと
した他は実施例1と同様にして光情報記録媒体を作成
し、記録用レーザ光のパワーを6.5mWとして信号を
記録し、実施例1と同様にしてジッタを求めたところ、
表1に示すように、23nsであった。
基板12の案内溝の深さds を180nm、光吸収層1
4の溝の深さda を110、エンハンス層16の溝の深
さde を110nmとし、反射層4の材料をAuとした
他は実施例1と同様にして光情報記録媒体を作成し、記
録用レーザ光のパワーを9.0mWとして信号を記録
し、実施例1と同様にしてジッタを求めたところ、表1
に示すように、34nsであった。
ンハンス層16の材料としてシリコーンを用い、透光性
基板12の案内溝の深さds を70nm、光吸収層14
の溝の深さda を30、エンハンス層16の溝の深さd
e を0nmとし、反射層4の材料をAlとした他は実施
例1と同様にして光情報記録媒体を作成し、記録用レー
ザ光のパワーを8.8mWとして信号を記録し、実施例
1と同様にしてジッタを求めたところ、表1に示すよう
に、50nsであった。
ピットサイズの影響が少なく、ジッタも良い書き込み可
能な光記録媒体を提供することができるという効果があ
る。
一部切欠斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 有機色素を含有する光吸収層の一方の面
側に透光性基板を有し、該光吸収層の他方の面側にエン
ハンス層を介して反射層を有し、該透光性基板の光吸収
層側の面に案内溝が形成されており、該案内溝内に光吸
収層が入り込んでおり、該案内溝内に入り込んでいる部
位の光吸収層の厚さが該案内溝外のランド部分に接して
いる部位の光吸収層の厚さより厚く、前記透光性基板の
案内溝の深さds が140nm以上、該案内溝内の光吸
収層を被覆するエンハンス層の反射層側の面に形成され
た溝の深さde が100nm以下であることを特徴とす
る書き込み可能な光情報記録媒体。 - 【請求項2】 請求項1記載の書き込み可能な光情報記
録媒体において、前記透光性基板の案内溝内に入り込ん
でいる部位の光吸収層を被覆するエンハンス層の厚さは
該案内溝外のランド部分に接している部位の光吸収層を
被覆するエンハンス層の厚さより厚くなっていることを
特徴とする書き込み可能な光情報記録媒体。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の書き込み可能な光
情報記録媒体において、前記案内溝内に入り込んでいる
部位の光吸収層を被覆するエンハンス層は該案内溝側に
突出していることを特徴とする書き込み可能な光情報記
録媒体。 - 【請求項4】 請求項1〜3記載の書き込み可能な光情
報記録媒体において、案内溝内の光吸収層のエンハンス
層側の面に形成された溝の深さda が、ds >da >d
e であることを特徴とする書き込み可能な光情報記録媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095361A JP2839062B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 書き込み可能な光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH06282871A JPH06282871A (ja) | 1994-10-07 |
JP2839062B2 true JP2839062B2 (ja) | 1998-12-16 |
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ID=14135499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5095361A Expired - Fee Related JP2839062B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 書き込み可能な光情報記録媒体 |
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Families Citing this family (2)
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-
1993
- 1993-03-30 JP JP5095361A patent/JP2839062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06282871A (ja) | 1994-10-07 |
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