JP2838817B2 - 動き補償演算装置 - Google Patents

動き補償演算装置

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JP2838817B2
JP2838817B2 JP24105992A JP24105992A JP2838817B2 JP 2838817 B2 JP2838817 B2 JP 2838817B2 JP 24105992 A JP24105992 A JP 24105992A JP 24105992 A JP24105992 A JP 24105992A JP 2838817 B2 JP2838817 B2 JP 2838817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動き補償演算回路に係
り、特に、動画像符号化処理中の動き補償を全探索法で
行う動き補償演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動き補償演算回路において、4画
素×4ラインの画素ブロックを例として説明する。
【0003】(1) 動き補償 動き補償の対象となる画素ブロックについて説明する。
図13は動き補償演算の対象となる被探索画素ブロック
とテンプレートを示す図である。
【0004】まず、テンプレート1と前フレーム2中の
決められた探索領域の中の被探索ブロック間で以下に示
す式により画素ブロック内の対応する画素の差分絶対値
和であるL1ノルムまたは、差分自乗和であるL2ノル
ムのいずれかを計算する。
【0005】 L1ノルム=Σ|Xj (i)−Y(i)| i=0−15 (1) L2ノルム=Σ(Xj (i)−Y(i))2 i=0−15 (2) ここで、jは複数の被探索ブロックにつけられた番号を
表し、Xj (i)は、前フレーム2から切り出した被探
索ブロックj中の画素である。図13中では、被探索ブ
ロックとして画素ブロック3〜6を示す。j=4〜7の
画素ブロックは水平方向に1画素ずれているのみであ
り、大部分の画素は共通である。また、Y(i)はテン
プレート1中の画素である。
【0006】次に、上記(1) 式 または(2) 式によって
計算されたL1ノルムまたは、L2ノルムが最小となる
被探索ブロックの番号jとその最小値を求める。以上が
動き補償で行われる演算である。
【0007】上記の動き補償に関する技術については、
例えば、M.Yamashina, T. Enomoto,T.Kunio, I. Tmaita
ni, H.harasaki, Y.Endo, T.Nishitani, M.Sato, K.Kik
uchi,“A Microprogrammable, Real-Time Video Signal
Processor (VSP) for Motion compensation ”, IEEE
J.Solid-State Circuits, vol. SC-23, pp.907-915,Au
g. 1988. に記載されている。
【0008】上記のL1ノルムとL2ノルムの違いは、
2画素の差を計算した後、絶対値をとるか乗算するかだ
けであるので、以下ではL1ノルムを用いた場合につい
てのみ説明する。
【0009】(2) 被探索ブロック間の画素の重なり 全探索法においては、探索領域中から水平または垂直方
向に1画素づつずれた画素ブロックを切り出し、被探索
ブロック群とする。従って、被探索ブロック間の画素に
は重なりがある。
【0010】図14は被探索画素ブロック間の重なりを
示す図である。
【0011】前フレーム7は16画素×16ラインから
成り、テンプレート8から±3画素の範囲を探索する。
この場合、探索領域9は10画素×10ラインとなり、
探索領域9内における被探索ブロックの総数は49であ
る。図14に示された被探索ブロック10〜13は水平
方向に1画素づつずれており、画素X27,X43,X59
75はこれら4ブロックに共通に含まれている。また、
被探索ブロック10、14〜16は垂直方向に1ライン
づつずれており、画素X72,X73,X74,X75はこれら
4ブロックに共通に含まれている。特に、画素X75は計
16個の被探索ブロックに共通に含まれている。従っ
て、前フレーム8の画素が書き込まれているメモリから
1画素読み出すと、その画素は最大4×4回のL1ノル
ムの計算に利用できる。
【0012】(3) 探索領域間の画素の重なり 図15は隣接したテンプレートに対する探索領域の重な
りを示す。X21−X26−X170 −X165 で囲まれた画素
群は、テンプレート17に対する探索領域20とテンプ
レート8に対する探索領域9に共通に含まれている。さ
らに、X85−X 90−X170 −X165 で囲まれた画素群は
探索領域20、9、21、22に共通に含まれている。
従って、上記の被探索ブロック間の画素の重なりから得
られる4×4回と合わせると、前フレーム7の画素が書
き込まれているメモリから1画素読み出すと、その画素
は最大4×4×4回のL1ノルムの計算に利用できる。
【0013】以下に従来の技術の例について説明する。
【0014】(4) 従来の技術−1 図16は動き補償を全探索法で計算する従来技術の第1
の例の装置を説明するための図を示す。
【0015】同図において、前フレーム中の画素は2出
力ポート(P0,P1)を持ったメモリ23に置かれて
いる。図16中に示す水平方向に1画素づつずれた被探
索ブロック24〜27のL1ノルムを計算する場合を考
える。テンプレート中の画素は1出力ポート(P2)を
持ったメモリ30に置かれている。PE28はL1ノル
ムを計算する演算回路である。セレクタ29は、メモリ
23の出力ポートP0とP1から同図に示す順番で読み
出された画素から被探索ブロック2427内の画素を選
択し、それぞれPE0−PE3に送る。
【0016】図17は従来技術の第1の例のPE28の
構成を示す。PE0の入力Binはメモリ30のP2に接
続されている。メモリ30から読み出されたテンプレー
ト中の画素はPE0のレジスタ33にラッチされた後、
次々とPE間をシフトして転送される。このようにする
と、各PE内ではテンプレート内の画素と被探索ブロッ
ク内の画素を読み込む順番が一致し、L1ノルムを計算
することができる。
【0017】PE0が被探索ブロック24、PE1が被
探索ブロック25、PE2が被探索ブロック26、PE
3が被探索ブロック27を計算する場合の例について説
明する。
【0018】図18は従来の技術の第1の例における画
素の流れを示す。同図中、点線で囲まれた画素は出力ポ
ートP1、それ以外は出力ポートP0から読み出された
画素である。また、同図中にはL1ノルム計算の対象と
なる被探索ブロックをXj (0,0)となる画素の番号
で代表させ、各PE28がそのL1ノルムを計算中であ
ることをL20,L21等として示している。計算され
たL1ノルムは出力Cより最小値検出器31に送られ
る。
【0019】即ち、図16に示した装置は、水平方向に
1画素づつずれた被探索ブロック間の画素の1次元の重
なりを利用してメモリ23から読み出した画素をPE2
8に放送し、4並列でL1ノルムを計算する。
【0020】上記の従来装置の第1の例に関する技術に
ついては、例えば、K.M. Yang, M.T. Sun, L.Wu,“Fami
ly of VLSI Designs for the motion Compensation Blo
ck-Matching Algorithm ”, IEEE Trans. Circuits and
Systems, vol. CAS-36, No.10, pp1317-1325, Oct. 19
89 に記載されている。
【0021】(5) 従来の技術−2 動き補償を全探索法で計算する従来技術の第2の例を説
明する。
【0022】図19は動き補償を全探索法で計算する従
来技術の第2の例の装置を説明するための図を示す。同
図の装置は、4×4=16個のPE28を持っている点
を除き、上記の従来技術の第1の例と同一の構成であ
る。PE0−PE3が従来の技術の第1の例同様、被探
索ブロック24〜27を計算し、さらに、PE4が被探
索ブロック32、PE8が被探索ブロック33、PE1
2が被探索ブロック34を計算する場合を考え、その場
合の被探索ブロック内とテンプレート内の画素の流れを
説明する。
【0023】図20は、従来の技術の第2の例における
画素の流れを示す。
【0024】本構成では、PE0,PE1,PE2,…
…,PE15において順次L20,L21,L22,
… …,L71の計算が終了したら連続してPE0,P
E1,… …,PE11において、L84,L85,…
…,L119の計算を開始することができる。そこ
で、メモリ30から読み出され、PE間をシフトしてい
るテンプレート17内の画素をPE15からPE0にフ
ィードバックするパスを設け、テンプレート17内の画
素を再度読み出すことを不要としている。但し、図15
に示した探索領域20内の全L1ノルムを計算するため
には、図20に示すL20の計算で始まり、L119の
計算で終わる被探索ブロック群のスキャン(以下右スキ
ャンと記す)だけでなく、その左側のL16の計算で始
まり、L115の計算で終わる被探索ブロック群のスキ
ャン(以下左スキャンと記す)が必要である。しかし、
L115の計算はPE11で行われるため、左スキャン
から右スキャンに移るとき、図20に示したように、テ
ンプレート17内の画素のPE15からP0へのフィー
ドバックが途切れる。そのためテンプレート17ないの
画素のメモリ30から再読み出しが必要となる。
【0025】すなわち、図19に示した装置は、水平に
1画素づつ垂直方向に1ラインづつずれた被探索ブロッ
ク間の画素の2次元の重なりを利用してメモリ28から
読み出した画素をPEに放送し、4×4並列でL1ノル
ムを計算する。
【0026】上記従来装置の第2の例に関する技術につ
いては、例えば田代、南、笠井、金子“高並列動き補償
演算器”(特願平4122274)に記載されている。
【0027】(6) 従来技術−3 動き補償を全探索法で計算する従来の技術の第3の例を
説明する。
【0028】図21は、動き補償を全探索法で計算する
従来技術の第3の例の装置を説明するための図を示す。
【0029】同図に示した装置は、上記の従来技術の第
2の例の装置において、テンプレートを保持していたメ
モリ30を2出力ポート(P3,P4)を持ったメモリ
39に置き換え、さらに4×4個のPE28と1個の最
小値検出器31を追加した構成である。
【0030】図22は従来技術の第3の例における画素
の流れを示す。上記の(3)の探索領域間の画素の重な
りの項で示したように、隣接したテンプレートに対する
探索領域には重なりがある。従って、図22に示すよう
に同一の被探索ブロックに対して2個のL1ノルムを並
列に計算することができる。
【0031】即ち、図21に示した装置は、被探索ブロ
ック群のメモリ23からの読み出しは従来技術の第2の
例と同一でありながら、4×4×2並列でL1ノルムを
計算することができる。
【0032】上記の従来技術の第3の例に関する技術に
ついては、上記従来技術の第1の例と同じく、例えば、
K.M.Yang, M.T.Yang, M.T.Sun, L.Wu,“A Family of VL
SIDesigns for the Motion Compensation Block-Matchi
ng Algorithm”、IEEE Trans. Circuits and Systems,
vol.CAS-36, nO. 10, pp1317-1325, Oct, 1989. に記載
されている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の第1〜第3の例で用いたPE28は内部に累算
器を持ったため、構造が複雑であり新たなL1ノルムの
計算を開始する前に、累算値を保持しているレジスタ3
7の初期化が必要であるという問題がある。また、個々
のPE28内でL1ノルムを計算した後、最小値検出器
31にL1ノルムを転送する構成であるため、全PE2
8から最小値検出器31へのパスが必要であるという問
題がある。
【0034】さらに、従来技術の第1〜第3の例におい
て説明したように、被探索ブロック数が4×4の整数倍
でない場合には、シフトが完全になされていないためP
E28間をシフトしているテンプレート内の画素のフィ
ードバックに乱れが生じるという問題がある。
【0035】以上は、PEの構造から発生する問題であ
るが、さらに、被探索ブロックの1回のスキャン当り2
画素を前フレームの画素を保持するメモリから読み出
し、L1ノルム計算用の全ての演算器に放送するという
画素の分配から発生する問題がある。即ち前フレームの
画素を保持するメモリ23に2個の出力ポートが必要で
あり、また、探索領域の画素を前PE28に放送するパ
スは最後のPE28がL1ノルムの計算を終了するまで
空かないため、PE0の計算終了後、再度計算を開始す
るまで無効サイクルが生じるという問題がある。
【0036】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、全PEから最小値検出器へのパスが不要で、さら
に、テンプレート内の画素のフィードバックパスが不要
で、また、PE0の計算終了後、計算を再開するまでの
無効サイクルが生じず、L1ノルムを計算する演算器の
構造が簡素化され、さらに、メモリの出力ポートが1つ
で済むような動き補償を全探索法で行う動き補償演算装
置を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。
【0038】本発明は、現フレーム中のm画素×nライ
ンの画素ブロックであるテンプレート110と、探索領
域内の水平または、垂直方向に1画素づつずれたm画素
×nラインの全ての画素ブロック(被探索画素ブロック
群)100との間で、画素ブロック内の対応する画素の
差分絶対値和であるL1ノルムまたは、差分自乗和であ
るL2ノルムを計算する演算器を含む動き補償演算装置
において、前フレーム中の画素を保持するメモリ121
と、メモリ121から前フレーム中の(am−1)画素
×bラインの探索領域をm画素×bラインの領域に分割
して得られるa個の領域(右端の領域はm−1画素×b
ライン)のうち、左端の領域の一番上のラインの左端の
画素から1画素づつ読み出し、m画素読み出すと、隣の
領域から1画素づつ読み出すことを開始し、m−1画素
読み出すまで続けると同時に、左端の領域内でも1ライ
ン下に移り左端の画素から1画素づつ読み出すことを開
始し、m画素読み出す、即ち、同時に2画素読み出すこ
とを左端の領域内のm×b画素とその隣の領域内の(m
−1)×b画素を読み出し終えるまで続ける第1回目の
スキャン終了後、第1回目のスキャンにおいて、(m−
1)×b画素を読み出した領域の一番上のラインの左端
の画素を開始点として同様の第2回目のスキャンを行
い、探索領域内全体をスキャンするまで計a−1回のス
キャンを繰り返すスキャン手段122と、スキャン手段
122が行われる間にメモリ121から読み出される2
画素のうち、個々の演算器130に割り当てられたテン
プレート110内の画素に対応する被探索ブロックの画
素を選択して演算器130に送出する選択手段124と
を有する画素分配手段120と、演算器130毎に割り
当てられたテンプレート110内の画素を保持する画素
保持手段131と、画素保持手段131に保持している
テンプレート110内の画素と、画素分配手段120に
よって分配された画素との差分絶対値または、差分自乗
値を計算した後、前の演算器から送られてくるL1ノル
ムまたはL2ノルムの中間値とを加算し、加算値を次の
演算器に転送する演算手段132とを含むm×n個の演
算器130とを有する。
【0039】また、本発明は、画素分配手段を含み、上
下左右に隣接したテンプレート内の画素を交互に選択し
て前記画素分配手段により分配された画素との間で差分
絶対値または、差分自乗値を計算し、該上下左右に隣接
したテンプレートと被探索ブロック間のL1ノルムまた
はL2ノルムを得る時間的多重手段を有する動き補償演
算装置において、被探索ブロック内の画素を多重化した
回数だけ差分絶対値または、差分自乗値の計算に使用し
ている間に、前記画素選択手段により次の計算に使用す
る被探索ブロックの内の画素を選択して個々の演算器内
の予備のレジスタに送る第1のレジスタ転送手段と、差
分絶対値また差分自乗値の計算に使用するタイミングで
実際に差分絶対値または、差分自乗値の計算に使用する
レジスタに移す第2のレジスタ転送手段とを有する。
【0040】
【作用】本発明は、全PEから最小値検出器へのパスが
不要で、さらに、テンプレート内の画素のフィードバッ
クパスが不要で、また、PE0の計算終了後、計算を再
開するまでの無効サイクルが生じず、L1ノルムを計算
する演算器の構造が簡素化され、さらに、メモリの出力
ポートが1つで済む。
【0041】
【実施例】
(第1の実施例)図2は本発明の第1の実施例の演算器
の構成を示す。図3は本発明の第1の実施例の装置を説
明するための図を示す。図2において、演算器SA41
はレジスタ41、43、35、45と差分絶対値演算器
34、加算器44より構成され、Aより入力された画素
がレジスタ42に入力され、Bより入力された画素がレ
ジスタ43に入力され、差分絶対値演算器34によりレ
ジスタ42とレジスタ43の差分絶対値を計算し、レジ
スタ35に出力する。次に、レジスタ35の差分絶対値
と、Cより入力された値を加算器44で加算し、その加
算値をレジスタ45に入力する。その値は、レジスタ4
5から出力ポートDを介して次の演算器にまたは、最小
値検出器31に出力される。
【0042】従来技術の第1〜第3の例で用いたPE2
8ではテンプレート内の画素がPE間をシフトしたのに
対し、本構成では、累算の中間値がSA41間をシフト
する。図4は被探索ブロック内とテンプレート内の画素
の流れを示す。被探索ブロック内の画素の流れは従来技
術の第1〜第3の例と同一である。一方テンプレート内
の画素については、メモリ30からの読み出しは従来の
技術の第1〜第3の例と同一であるが、Y68=(Y
(0))はSA0内のレジスタ43,Y69=(Y
(1))はSA1内のレジスタ43、……Y119 =Y
(15))はSA15内のレジスタ43にラッチされ、
そのまま保持される。
【0043】説明の都合上、図4には被探索ブロック群
を右スキャンする場合だけを示してある。実際には、左
スキャンにつづいて右スキャンが行われるが、本構成に
はPE15からPE0にフィードバックするパスがない
ため、従来技術の第2、第3の例で問題となった左スキ
ャンから右スキャンに移るときのパイプラインの乱れが
生じない。そのため、左スキャンから右スキャンに移る
ときにもテンプレート17内の画素のメモリ30からの
再読み出しは不要である。
【0044】(第2の実施例)図5は本発明の第2の実
施例の演算器を示す。図6は本発明の第2の実施例の演
算装置を説明するための図を示す。
【0045】本実施例は、従来技術の第3の例同様に、
隣接したテンプレートに対する探索領域には重なりがあ
ることを利用して、同一の被探索ブロックに対して2個
のL1ノルムを計算する。但し、従来技術の第3の例で
は並列計算するために2倍の数のPEを用いたが、本実
施例では、時間的に多重化して計算する。
【0046】即ち、DSA46内でテンプレート内の画
素を保持するレジスタ51、52、L1ノルムの中間値
をシフトするレジスタ53、54をそれぞれ2個設け、
隣接した2個のテンプレートに対するL1ノルムを交互
に計算する。
【0047】図7は本発明の第2の実施例の画素の流れ
を示す。この構成では、被探索ブロック内の画素を2回
L1ノルムの計算に使うことになるため、画素の転送に
1サイクル毎に空きが生じる。従来の技術の第1〜第3
の例では、被探索ブロックの画素を全PE28に分配す
るパスが最後のPE28のL1ノルム計算終了まで空か
ないため、PE0の計算終了後、再度計算を開始するま
で無効サイクルが生じるという問題があったが、本実施
例の構成では、この空きサイクルを利用して次の被探索
領域のスキャンによる画素を転送することができる。
【0048】DSA46内のレジスタ47において空き
サイクルに転送される画素をラッチし、L1ノルムの計
算をその画素で行うタイミングでレジスタ48に転送す
る。レジスタ48にラッチされた画素とレジスタ51と
52に保持されている異なるテンプレート内の画素を用
いてL1ノルムを計算する。そして計算されたL1ノル
ムは、2個のテンプレートに対応して設けられた最小値
検出器31に送られる。なお、図7中における水平方向
の矢印はレジスタ47にラッチした画素をレジスタ48
に転送することを意味する。また、右斜め下方向の矢印
はL1ノルムの中間値が転送されて行くことを意味す
る。
【0049】(第3の実施例)図8は本発明の第3の実
施例の演算器の構成を示す。図9は本発明の第3の実施
例の演算装置を説明するための図を示す。
【0050】本実施例では、上下左右に隣接したテンプ
レートに対する探索領域には重なりがあることを利用し
て、同一の被探索ブロックに対して4個のL1ノルムを
時間的に多重化して計算する。即ち、FSA55内で4
個の異なるテンプレート内の画素を保持するレジスタ5
6、57、58、59、L1ノルムの中間値をシフトす
るそれぞれ4個のレジスタ60,61,62,63を設
け、上下左右に隣接した4個のテンプレートに対するL
1ノルムを交互に計算する。
【0051】図10は本発明の第3の実施例の画素の流
れを示す。この構成は、被探索ブロック内の画素を4回
L1ノルムの計算に使用することになるため、1画素の
転送につき、3サイクルの空きが生じる。従って、本実
施例では、上記の第2の実施例と同様に、この空きサイ
クルを利用して次の被探索領域のスキャンによる画素を
転送することができることに加えて、上記の第2の実施
例では並列に転送していた被探索領域のスキャンによる
2個の画素を時間をずらして転送することにより、画素
を選択するためのセレクタ29が不要となり、さらに、
前フレーム中の画素を保持するメモリ65も1つの出力
ポート(P5)を持つだけてよくなる。
【0052】なお、図7同様、図10中における水平方
向の矢印はレジスタ47にラッチした画素をレジスタ4
8に転送することを意味する。また、右斜め下方向の矢
印はL1ノルムの中間値が転送されて行くことを意味す
る。
【0053】(第4の実施例)図11は本発明の第4の
実施例の演算器FPE66の構成を示す。図12は本発
明の第4の実施例の演算装置を説明するための図を示
す。
【0054】図11に示す演算器FPE66は探索領域
をスキャンし、メモリ65から読み出した画素の分配及
びレジスタ47と48の間の転送については、上記の第
3の実施例と同一である。一方テンプレート内の画素
は、入力Binからレジスタ67に入力され、レジスタ6
8、69、70をシフトした後、次の演算器FPE66
に転送される。ここで、差分絶対値演算器34はセレク
タ49が選択した信号とレジスタ67の信号の差分絶対
値を算出し、レジスタ35に転送する。レジスタ71、
72、73、74は、上下左右に隣接した4個のテンプ
レートに対するL1ノルムの中間値が保持されており、
加算器44は4個のテンプレートに対するL1ノルムを
交互に計算する。
【0055】本実施例は、上記の第3の実施例同様、同
一の被探索ブロックに対して4個のL1ノルムを時間的
に多重化して計算するが、従来技術の第1〜第3の例で
用いたPE同様、テンプレート内の画素がFPE66間
をシフトし、個々のFRE66内でL1ノルムの中間値
を累算する構造である。
【0056】なお、上記の実施例では、簡単のために4
画素×4ラインのテンプレートに対して4×4並列演算
を行う場合についてのみ説明したが、本発明はm画素×
nラインのテンプレートに対して、m×n並列演算を行
う場合に対しても適用できる。
【0057】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、L1ノ
ルム計算用の個々の演算器内に累算用のフィードバック
が不要となる。また、最小値検出器へのパスは最終的に
m×n個の差分絶対値が得られる演算器にのみ設ければ
よく、L1ノルムを計算する演算器の構造が単純になる
という効果がある。さらに、被探索ブロック内の画素を
1回スキャンする時に計算する被探索ブロック数がm×
nの整数倍でない場合にも、L1ノルム計算用演算器間
のパイプラインに乱れが生じないという効果がある。
【0058】さらに、上下左右に隣接したテンプレート
に対するL1ノルムを時間的に多重化して計算すること
により、被酸素領域内の画素を転送するパスに空きサイ
クルが生じる。この空きサイクルを利用して次の被探索
領域のスキャンによる画素を転送することができ、最初
の演算器が1回のスキャンに対するL1ノルムの計算を
終了すると、最後の演算器がそのスキャンに対するL1
ノルムの計算を終了するこを待つことなく、次のスキャ
ンに対するL1ノルムの計算を始めることができるとい
う効果ある。
【0059】さらに、1つのスキャンにおける被探索ブ
ロック内の2個の画素を時間をずらして転送することに
より、画素を分配するパスが単純になり、前フレーム中
の画素を保持するメモリも1出力ポートを持つだけてよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の演算器の構成図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例の演算装置を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の第1の実施例の画素の流れを示す図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例の演算器の構成図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の演算装置を説明するた
めの図である。
【図7】本発明の第2の実施例の画素の流れを示す図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施例の演算器の構成図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の演算装置を説明するた
めの図である。
【図10】本発明の第3の実施例の画素の流れを示す図
である。
【図11】本発明の第4の実施例の演算器の構成図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施例の演算装置を説明する
ための図である。
【図13】動き補償演算の対象となる被探索画素のブロ
ックとテンプレートを示す図である。
【図14】被探索画素ブロック間の重なりを示す図であ
る。
【図15】隣接したテンプレートに対する探索領域の重
なりを示す図である。
【図16】従来技術の第1の例の装置を説明するための
図である。
【図17】従来技術の第1〜第3の例で用いられた演算
器の構成図である。
【図18】従来技術の第1の例における画素の流れを示
す図である。
【図19】従来技術の第2の例の装置を説明するための
図である。
【図20】従来技術の第2の例における画素の流れを示
す図である。
【図21】従来技術の第3の例の装置を説明するための
図である。
【図22】従来技術の第3の例における画素の流れを示
す図である。
【符号の説明】
1,8,17,18,19,40,64 テンプレート 2,7 前フレーム 3,4,5,6,10,11,12,13,14,1
5,16,24,25,26,27,32,33,34
被探索画素ブロック 9,20,21,22 探索領域 23 前フレーム中の画素を保持する2出力ポートを持
ったメモリ 28 従来技術の第1〜第3の例で用いられた演算器 29,35,49,50 セレクタ 30 テンプレートを保持する1出力ポートをもったメ
モリ 31 最小値検出器 32,33,35,27,42,43,45,47,4
8,51,52,53 54,56,57,58,59,60,61,62,6
3,67,68,69 70,71,72,73,74 レジスタ 34 差分絶対値演算器 36,44加算器 38 ライステートバッファ 39 テンプレートを保持する2出力ポートを持ったメ
モリ 41 本発明の第1の実施例で用いる演算器 46 本発明の第2の実施例で用いる演算器 55 本発明の第3の実施例で用いる演算器 65 前フレーム中の画素を保持する1出力ポートを持
ったメモリ 66 本発明の第4の実施例で用いる演算器 100 被探索ブロック 110 テンプレート 120 画素選択手段 121 メモリ 122 第1のスキャン手段 123 第2のスキャン手段 124 選択手段 130 演算器 131 画素保持手段 132 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 孝夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現フレーム中のm画素×nラインの画素
    ブロックであるテンプレートと、探索領域内の水平また
    は、垂直方向に1画素づつずれたm画素×nラインの全
    ての画素ブロック(被探索画素ブロック群)との間で、
    画素ブロック内の対応する画素の差分絶対値和であるL
    1ノルムまたは、差分自乗和であるL2ノルムを計算す
    る演算器を含む動き補償演算装置において、 前フレーム中の画素を保持するメモリと、該メモリから
    前フレーム中の(am−1)画素×bラインの探索領域
    をm画素×bラインの領域に分割して得られるa個の領
    域(右端の領域はm−1画素×bライン)のうち、左端
    の領域の一番上のラインの左端の画素から1画素づつ読
    み出し、m画素読み出すと、隣の領域から1画素づつ読
    み出すことを開始し、m−1画素読み出すまで続けると
    同時に、左端の領域内でも1ライン下に移り左端の画素
    から1画素づつ読み出すことを開始し、m画素読み出
    す、即ち、同時に2画素読み出すことを左端の領域内の
    m×b画素とその隣の領域内の(m−1)×b画素を読
    み出し終えるまで続け、第1回目のスキャン終了後、第
    1回目のスキャンにおいて、(m−1)×b画素を読み
    出した領域の一番上のラインの左端の画素を開始点とし
    て同様の2回目のスキャンを行い、探索領域内全体をス
    キャンするまで計a−1回のスキャンを繰り返すスキャ
    ン手段と、該スキャン手段が行われる間に該メモリから
    読み出される2画素のうち、個々の該演算器に割り当て
    られたテンプレート内の画素に対応する被探索ブロック
    内の画素を選択して該演算器に送出する選択手段とを有
    する画素分配手段と、 該演算器毎に割り当てられた該テンプレート内の画素を
    保持する画素保持手段と、該画素保持手段に保持してい
    る該テンプレート内の画素と、該画素分配手段によって
    分配された画素との差分絶対値または、差分自乗値を計
    算した後、前の演算器から送られてくるL1ノルムまた
    はL2ノルムの中間値とを加算し、加算値を次の演算器
    に転送する演算手段とを含むm×n個の演算器とを有す
    ることを特徴とする動き補償演算装置。
  2. 【請求項2】 前記画素分配手段を含み、上下左右に隣
    接したテンプレート内の画素を交互に選択して前記画素
    分配手段により分配された画素との間で差分絶対値また
    は、差分自乗値を計算し、該上下左右に隣接したテンプ
    レートと被探索ブロック間のL1ノルムまたはL2ノル
    ムを得る時間的多重手段を有する動き補償演算装置にお
    いて、 被探索ブロック内の画素を多重化した回数だけ差分絶対
    値または、差分自乗値の計算に使用している間に、前記
    画素分配手段により次の計算に使用する被探索ブロック
    の内の画素を分配して個々の演算器内の予備のレジスタ
    に送る第1のレジスタ転送手段と、 差分絶対値また差分自乗値の計算に使用するタイミング
    で実際に差分絶対値または、差分自乗値の計算に使用す
    るレジスタに移す第2のレジスタ転送手段とを有するこ
    とを特徴とする動き補償演算回路。
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