JP2838239B2 - ガス中の微量不純物の測定方法 - Google Patents

ガス中の微量不純物の測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス中の微量不純物の
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造においては、ドライエッチ
ング用ガスとして、高純度のハロゲンガスや、ハロゲン
化水素ガスやアンモニアなどの無機水素化物など、ま
た、SiやSiO,Siなどの薄膜形成には、
SiH,Si,SiHClなど、多種多様
のガスが用いられるが、これらのガス中に極めて微量
(例えばppbレベル)の不純物が含まれていても、こ
の不純物がLSIの製造プロセスなどに及ぼす悪影響は
パターンの微細化に伴って増加すると共に、ガス配管系
自体にも重大な影響を及ぼす。そこで、従来より、前記
不純物の濃度をppbレベルで精度よく測定し、これを
管理することが望まれている。
【0003】ところで、ガス中に含まれる微量不純物、
例えば微量水分などの濃度を測定する従来の方法とし
て、ガスの露点温度を検出し、これに基づいて不純物濃
度を算出する方法がある。例えば不活性ガスの一つであ
る窒素ガスにおいては、これを露点温度−80℃(不純
物濃度として500ppb程度)まで測定することが可
能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ハ
ロゲンガスや無機水素化物は、ガス自体の露点が高いた
め、上記方法では低濃度の水を検出することができなか
った。そこで、大気圧イオン化質量分析計を用いること
が考えられるが、この分析計は極微量の不純物濃度の測
定を行うことが出来るものの、高価である他、大型であ
るため、設置場所などが制約されるといった欠点があ
る。
【0005】また、大気圧下でのコロナ放電によるイオ
ン化過程が含まれているため、ハロゲンガスでは腐食に
より、SiHなどの反応性ガスではSiなどの堆積の
ためなど、直接的な測定ができず、正確な測定ができな
いといった欠点があった。
【0006】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、常温常圧(室温で大
気圧状態)においてガス状である化学物質中に含まれる
微量不純物、例えば微量水分を精度よく、しかも、安価
に測定できるガス中の微量水分の測定方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るガス中の微量不純物の測定方法は、常
温常圧でガス状のハロゲン(例えばF,Cl,Br
など)あるいは無機水素化物(例えばHCl,HB
r,NHまたはSiH,SiHClなど)の化
学物質が水の存在により液化ガスの状態で解離して導電
率が変化することに着目し、また、他の常温常圧でガス
状の化学物質においても、液化ガスの状態では不純物と
しての水が解離して導電率が変化することに着目し、
つ、液化ガスの導電率および化学物質中に含まれる微量
不純物の濃度を測定を、誘電率による影響が取り除かれ
た交流検出信号に基づいて行うために、常温常圧でガス
の化学物質を液化ガスの状態でセル内に導入し、交流
電圧を外極と内極間に印加する ことにより出力される矩
形波の交流検出信号に基づいて前記液化ガスの導電率を
測ることにより、前記化学物質中に含まれる微量不純物
の濃度を測定するようにしたガス中の微量不純物の測定
方法であって、前記交流検出信号に表れる誘電率による
影響を取り除くために、交流電圧の発振周波数と同期を
とり、前記交流検出信号を、前記矩形波の立ち上がり部
を除いた矩形波として取り出すようにしている。
【0008】本発明においては、常温常圧でガス状のハ
ロゲンまたは無機水素化物などの化学物質を加圧または
冷却して液化ガスとし、この液化ガスをセル内に導入し
て、液化ガスの状態で導電率を測り、予め求められてい
る前記化学物質に含まれる例えば水分濃度(量)と導電
率との関係から、前記化学物質中に含まれる微量水分と
いった微量不純物の濃度を定量するのである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0010】図1は、本発明に係るガス中の微量不純物
の測定方法に用いる導電率測定用セル(以下、セルと言
う)Aの一例を示し、1は外極を兼ねた耐圧構造の容器
であって、交流2極法における低インピーダンス側の極
として働き、その下方側には、測定対象である液化ガス
の導入口2が開設され、その上部側方には、液化ガスの
導出口3が開設されている。この耐圧容器1は、ステン
レス鋼などの耐腐食性の金属よりなると共に、その内表
面は、電解研磨、酸化膜不動態化処理またはフッ化不動
態化処理され、耐薬品性、耐腐食性を備えている。そし
て、耐圧容器1は、後に詳しく説明するように、高気密
構造に構成されている。
【0011】導入口2は、継手4を介して図外のガス液
化装置や液化ガスボンベに接続されている。また、導出
口3は、継手5を介して図外の半導体製造装置などへの
配管に接続されている。そして、6は耐圧容器1と電気
的および機械的に連なる円筒部で、図2にも示すよう
に、内部には、一端が開放された円筒状の孔7と、この
孔7よりも小径でこれに連なる孔8とが形成され、外周
には、ねじ部9が形成されている。この円筒部6の内表
面も電解研磨、酸化膜不動態化処理またはフッ化不動態
化処理されている。
【0012】11は耐圧容器1の内部の上方空間に耐圧
容器1と同心円状に配置される内極である。すなわち、
本発明方法に用いる導電率測定用セルにおいては、その
測定電極は、外極を兼ねた耐圧容器1とこれに対して高
絶縁を維持して配置された内極11とで構成される。そ
して、測定電極は試料に応じたセル定数を決定する必要
があるが、このセル定数は、耐圧容器1および内極11
の対向する部分における耐圧容器1の内表面の面積,内
極11の接続した外表面の面積,耐圧容器1と内極11
との距離によって決定される。
【0013】内極11は、図2および図3にも示すよう
に、一端側が開口し、他端側が閉塞された中空部12を
備えると共に、その長手方向中間部には、円筒部6の内
径よりも小径の大径部13が形成されている。この内極
大径部13の外径は、図1に示すように、内極11を耐
圧容器1内に配置した状態において、円筒部6の内表面
との間に所定の高絶縁耐力を有するクリアランスが形成
されるように設定されている。
【0014】そして、内極11は、ステンレス鋼などの
耐腐食性の金属よりなると共に、その外表面は、電解研
磨、酸化膜不動態化処理またはフッ化不動態化処理され
ている。また、内極11の開口側の端部には、ねじ部1
4が形成されており、中空部12内には、開口側から温
度センサ15が閉塞部近傍まで挿入されている。この温
度センサ15は、内極11の中空部12内に挿入され、
液化ガスに直接触れないため、耐薬品、耐腐食処理など
は不要である。なお、以下、内極大径部13から閉塞側
の端部までの小径の部分を内極内方部16と言い、内極
大径部13から開口側の端部までの小径の部分を内極外
方部17と言うものとする。
【0015】18は内極大径部13の一側に隣接するよ
うに内極内方部16を外套する第1シール用リングとし
てのCリングである。19は内極内方部16を外套する
段付きの第1絶縁スペーサで、耐圧容器1と円筒部6と
の間に設けられた孔8よりごく僅かだけ径の小さい小径
部20と、この小径部20より大径で、円筒部6の孔7
よりごく僅かだけ径の小さい大径部21とからなり、内
極内方部16よりごく僅かだけ径の大きい孔22が貫設
してある。そして、この第1絶縁スペーサ19は、例え
ばセラミックなど高絶縁性を有する材料よりなり、その
両端面を含む外表面は、鏡面研磨仕上げされている。
【0016】そして、第1絶縁スペーサ19の小径部2
0は、図1および図2に示すように、円筒部6の孔8内
に挿入され、その先端は、耐圧容器1の導出口3近傍に
達している。セル定数は前述のように、内外極の面積お
よび距離によって決定されるが、内極11の長さを調節
する他、第1絶縁スペーサ19の小径部20の長さを調
節することによっても調節ことができる。また、この小
径部20は、耐圧容器1内の導出口3より上部に位置す
る部分の内外極間の実質距離を長くすることにより、セ
ル内における液化ガスの溜まり部となる前記部分におけ
るセル定数への寄与度を少なくして、導電率計の測定精
度を向上させる働きをする。
【0017】23は小径部20を外套する第2シール用
リングとしてのCリングである。24は内極大径部13
の他側に隣接するように内極外方部17を外套する第2
絶縁スペーサで、円筒部6の孔7よりもごく僅かだけ径
の小さい小径部25と、この小径部25より大径で、円
筒部6に螺着される袋ナット26の内径よりもやや小さ
い径の大径部27とからなり、内極外方部17よりごく
僅かだけ径の大きい孔28が貫設してある。そして、こ
の第2絶縁スペーサ24も例えばセラミックなど高絶縁
性を有する材料よりなり、その両端面を含む外表面は、
鏡面研磨仕上げされている。29はスラストベアリン
グ、30は内極11に電圧を印加するための電圧端子で
ある。
【0018】内極11を耐圧容器1内に配置する手順の
一例について説明すると、中空部12内に温度センサ1
5を挿入した内極11の内極内方部16に、内極大径部
13の一側に隣接するように第1シール用リング18を
外套させ、次いで、第1絶縁スペーサ19を外套させ
る。そして、第1絶縁スペーサ19の小径部20に第2
シール用リング23を外套させる一方、内極11の内極
外方部17に、内極大径部13の他側に隣接するように
第2絶縁スペーサ24を外套させ、次いで、スラストベ
アリング29を外套させる。
【0019】上述のように各部材を外套させた内極11
を、閉塞部側を先頭にして円筒部6を介して耐圧容器1
内に挿入する。そして、袋ナット26を円筒部6に被着
して、袋ナット26を締め込んでいく。この袋ナット2
6の締め込みの際、スラストベアリング29の働きによ
り回転方向のトルクが逃がされ、図1における矢印B方
向にのみ力が作用し、これによって、第1シール用リン
グ18は、第1絶縁スペーサ19の大径部21の一側と
内極大径部13との間に、また、第2シール用リング2
3は、円筒部6の段部31(図2参照)と第1絶縁スペ
ーサ19の他側との間で、シール部分に傷を生じさせる
ことなく強く挟圧される。その結果、内極11が耐圧容
器1内においてこれと同心円的に保持されると共に、前
記リング18,23がそれぞれ均等に潰されて前記リン
グ18で内極11と第1絶縁スペーサ19間をシール
し、前記リング23により耐圧容器1の円筒部6と第1
絶縁スペーサ19間をシールすることにより、耐圧容器
1内の気密性が保持される。
【0020】図4は、本発明方法を実施するための回路
図で、この図において、32は例えば900Hz程度の
交流電圧を発する発振器で、この電圧が内極11と外極
を兼ねた耐圧容器1間に印加される。また、33は固定
抵抗である。この固定抵抗33の両端の電圧が検出出力
(矩形波の交流検出信号)としてプロセッサ34に入力
される。
【0021】図5は、前記検出出力の一例を示してい
る。ところで、前記耐圧容器1をステンレス鋼で形成し
た場合、前述のように、900Hz程度の交流電圧を内
外極間に印加すると、前記検出出力に誘電率による影響
が表れて立ち上がりが悪くなり、誤差の要因となる。こ
れを防止するため、例えば耐圧容器1の内面に白金をコ
ーティングすることが考えられるが、高価になることが
避けられない。
【0022】そこで、本発明においては、前記プロセッ
サ34内において、発振周波数と同期をとり、波形の乱
れた部分(前記交流検出信号の前記矩形波の立ち上がり
部分)を信号として取り扱わず、図中の斜線部分のみを
信号として取り出すようにして、前記立ち上がりが悪く
なる問題点を解決している。なお、このような信号の取
り出しは、耐腐食性、耐薬品性を考慮して耐圧容器1の
内面に電解研磨などの処理を施した場合にも有効であ
る。
【0023】図6は、本発明方法に用いるセルAの気密
性を測定した結果を示すデータである。この図に示すよ
うに、セルAは、−10℃以下で僅かにリーク速度が上
昇するが、これは測定に実質的な影響を与えない程度で
あり、極めて優れた気密性を有することが判る。なお、
1.5×10−11Torr/sにプロットしているの
は、Heリーク検出器の検出限界を示す。
【0024】なお、前記耐圧容器1内の気密性が不十分
な場合、耐圧容器1内に導入される液化ガスが漏出する
他、耐圧容器1外の水分が濃度の差によって耐圧容器1
内に拡散し、その結果、測定誤差が生ずると共に、耐圧
容器1を組み込んでいる配管系がダメージを受ける。
【0025】前記液化ガスが耐圧容器1内に導入され、
導出されていく過程において、耐圧容器1と内極11と
によってその導電率が測定されるが、この測定された導
電率は、図7に示すような、横軸に水分濃度を、縦軸に
導電率をそれぞれ対数目盛りで目盛った、例えば液化ハ
ロゲンガスにおける不純物濃度と導電率の関係を示すデ
ータによって不純物濃度に容易に変換することができ、
従って、液化ガス中に含まれる微量不純物の濃度を測定
することができる。
【0026】これは、例えば液化塩化水素のような液化
ガス中に、水分が存在する場合、下記化1に示すよう
に、解離することにより導電率に大きな変化が生じるた
めである。なお、水のみの解離によって導電率に大きな
変化が生じることは言うまでもない。
【0027】
【0028】また、HSOやSiOといった不純
物が液化塩化水素中に存在する場合は、下記化2,化3
に示すように、それぞれ水が生じ、前記と同様に、解離
することにより導電率に大きな変化が生じ、HSO
やSiOといった不純物の濃度が水分の換算値といっ
た形で測定することができる。
【0029】
【0030】
【0031】また、図8は、2種の液化塩化水素ガスに
ついて温度を変化させて導電率との関係をプロットした
ものである。常温常圧でガス状の化学物質を液化するた
めには、加圧または温度を下げることにより行うが、導
電率は、図に示す通り、温度により変化するため、温度
を一定に保つかまたは例えば図8に示すような、液化塩
化水素ガスにおける温度と導電率の関係を示すデータを
用いて補正することが望ましい。
【0032】上述の実施例においては、常温常圧でガス
状の化学物質を加圧または冷却して液化ガスとし、この
液化ガスを外極を兼ねた耐圧容器1内に導入し、この耐
圧容器1と、耐圧容器1内に耐圧容器1と同心円状に設
けた内極とによって前記液化ガスの導電率を測り、予め
求められている化学物質中の不純物濃度(量)と導電率
との関係から、前記液化ガス中の不純物濃度を定量する
ものであるから、従来に比べて、ガス中に含まれる微量
水分、またはHSOやSiOといった反応によっ
て水が生じる不純物を精度よく、しかも、安価に測定で
きる。
【0033】また、前記耐圧容器1が耐腐食性の金属よ
りなると共に、その内表面および内極11の外表面がそ
れぞれ電解研磨、酸化膜不動態化処理またはフッ化不動
態化処理されているので、たとえ液化ガス中に不純物が
含まれているとしても、測定電極である耐圧容器1およ
び内極11において、前記不純物の吸・脱着が生ずるこ
とがなく、また、セルA自体が不純物の発生源となるこ
ともなく、さらに、腐食性ガスを測定対象とすることも
できる。
【0034】そして、上記実施例においては、耐圧容器
1に連なる円筒部6において、第1シール用リング18
と段付きの第1絶縁スペーサ19とを、第1シール用リ
ング18が内極大径部13に近くなるように内極11の
一側に外套すると共に、第1絶縁スペーサ19の小径部
20に第2シール用リング23を外套する一方、段付き
の第2絶縁スペーサ24とスラストベアリング29と
を、第2絶縁スペーサ24が内極大径部13に近くなる
ように内極11の他側に外套し、円筒部6に螺合する袋
ナット27を締めつけることにより、第1シール用リン
グ18を第1絶縁スペーサ24と内極大径部13との間
に、また、第2シール用リング23を円筒部6の段部3
1と第1絶縁スペーサ24との間に、それぞれ挟圧する
ようにしているので、耐圧容器1における気密性が高度
に維持でき、例えばリーク量は、Heリーク検出器の最
小検出感度以下(約1.5×10−11Torr・1/
s以下)となり、耐圧容器1内から液化ガスの漏出がな
いと共に、外部からガスが耐圧容器1内に侵入するとい
ったことがない。
【0035】また、袋ナット27と第2絶縁スペーサ2
4との間にスラストベアリング29を設けているので、
袋ナット27の回転力が第2絶縁スペーサ24に直接作
用しないといった利点もある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、常温常圧においてガス状である化学物質中に含まれ
る微量不純物を精度よく、しかも、安価に測定できる。
特に、本発明方法では、交流電圧を外極と内極間に印加
することにより出力される矩形波の交流検出信号を、交
流電圧の発振周波数と同期をとり、前記矩形波の立ち上
がり部を除いた矩形波として取り出すようにし、この取
り出された交流検出信号では、誘電率による影響が取り
除かれており、この取り出された交流検出信号を液化ガ
スの導電率に対応する測定値とするので、精度のよい測
定値を得ることができるとともに、液化ガスに含まれる
微量不純物の濃度も精度よく測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス中の微量不純物の測定方法に
用いる導電率測定用セルの一例を示す縦断面図である。
【図2】前記セルの要部の構成を示す縦断面図である。
【図3】内極の構成およびシール構造を示す分解斜視図
である。
【図4】本発明に係る方法を実施するための電気的構成
の一例を示す回路図である。
【図5】検出出力の一例を示す図である。
【図6】前記セルの気密性を示すデータである。
【図7】液化塩化水素における不純物濃度と導電率の関
係を示す図である。
【図8】液化塩化水素における不純物量の温度と導電率
の関係を示す図である。
【符号の説明】
A…セル、1…耐圧容器(外極)、11…内極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 良夫 川崎市幸区塚越4−320 日本酸素株式 会社内 (72)発明者 福嶋 良助 京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式 会社 堀場製作所内 (56)参考文献 J.Electrochem.So c.,Vo1.137(1990),No.3, P.790〜794 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/00 - 27/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温常圧でガス状の化学物質を液化ガス
    の状態でセル内に導入し、交流電圧を外極と内極間に印
    加することにより出力される矩形波の交流検出信号に基
    づいて前記液化ガスの導電率を測ることにより、前記化
    学物質中に含まれる微量不純物の濃度を測定するように
    したガス中の微量不純物の測定方法であって、前記交流
    検出信号に表れる誘電率による影響を取り除くために、
    交流電圧の発振周波数と同期をとり、前記交流検出信号
    を、前記矩形波の立ち上がり部を除いた矩形波として取
    り出すようにしたことを特徴とするガス中の微量不純物
    の測定方法。
JP3163661A 1991-06-06 1991-06-06 ガス中の微量不純物の測定方法 Expired - Fee Related JP2838239B2 (ja)

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