JP2837950B2 - コンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズ

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JP2837950B2
JP2837950B2 JP2515199A JP51519990A JP2837950B2 JP 2837950 B2 JP2837950 B2 JP 2837950B2 JP 2515199 A JP2515199 A JP 2515199A JP 51519990 A JP51519990 A JP 51519990A JP 2837950 B2 JP2837950 B2 JP 2837950B2
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/04Contact lenses for the eyes

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はコンタクトレンズ、そして特にコンタクト
レンズのガス透気性を増加させる方法に関する。
ポリメチルメタクリレートのような素材でできている
ハードコンタクトレンズには耐用寿命、生物学的融和
性、強度、耐久度、着用性および、点対点結像をある程
度まで遮断する能力という長所があるが、結果的に角膜
表面に酸素を欠乏させるという欠点を持っている。これ
は、浮腫(角膜厚化)や他の望ましくない影響を引き起
こす原因となる。
ヒドロゲルのような素材でできているソフトコンタク
トレンズには酸素透気性および快適さという長所がある
が、代わりに、蛋白質や他の付着物の蓄積の影響を受け
やすく、細心の注意をもって、清潔で無菌状態に保つ必
要がある。
本発明は、任意のコンタクトレンズ材料の酸素透気性
を増強することにより、これらの利点を適切に組合せる
ことを提案するものである。
浮腫を防ぐために、大きな涙流が発生するのに十分な
大きさの孔によってコンタクトレンズに穿孔し、それに
よって、眼球表面へ十分な溶かされた酸素を送ること
が、米国特許3833786において、提案されている。これ
を一貫して行なうことは、費用もかかり困難であるし、
また、コンタクトレンズの知覚される明瞭さを減じるこ
ともある。様々な技術がコンタクトレンズの穿孔につい
ていままでに提案されている。ある方法(米国特許3227
855)では、スパークを用いて、局部的燃焼によりレン
ズに小孔が穿孔される。また他の特許(前記の米国特許
3833786及び米国特許3971910)には、レーザーに基づく
方法が記載されている。記載されているレーザーは、孔
を作り出すために、燃焼によりレンズに穿孔する集中ビ
ームが使われる、CO2タイプのものである。
穿孔それ自身は、レンズを通って流れる涙のための通
路を提供し、それによって新鮮な酸素を含んだ涙を角膜
に提供するためのものであるという根拠からこれらの特
許は始まっている。従って、大径が通常200ミクロン以
上の少数(通常10未満)の孔を持つレンズに対して、ほ
とんどの実験が行なわれてきた。WichterleおよびKrejc
iは、中心部(すなわち光学的にもっとも不利な位置)
にだけの穿孔を薦めている(International Eyecare、1
985年9月、P.315)。Hill&Leightonは、1.0mmの孔か
らも25ミクロンほどの小さな孔からも、(孔の真下にお
いてさえも)角膜に対して何の利益も結果として生じな
いという結論を下している(Optometry of American Jo
urnal And Archives of American Academy of Optometr
y、1967年6月、p.365)。これら後者の孔は3/mm2の密
度で、スパーク生成された。従って、コンタクトレンズ
を穿孔する、特に小さな孔で穿孔するという概念を放棄
しなければならないすべての根拠がここにある。
本発明によれば、レンズ体の一面から他面に向かっ
て、レンズ体を貫通するかあるいはレンズ体の厚さの中
途まで達する少なくとも2000の孔がある。そしてこれら
の孔は5000以上あることが望ましく、104以上である方
がより望ましく、おそらく5×105孔以上、さらには5
×106孔以上のように5×104以上であることがもっとも
望ましい。
本発明によれば、コンタクトレンズには、レンズ体の
一面から他面に向かって、レンズ体を貫通するかあるい
はレンズ体の厚さの中途まで達する孔があり、レンズ体
の面積の、望ましくは少なくとも10%、より望ましくは
少なくとも15%、最も望ましくは少なくとも20%、場合
によっては少なくとも25%、一般的には少なくとも30
%、願わしくは少なくとも35%、そして適切には少なく
とも40%、最少でも5%を占めるに十分な数の孔であ
る。その孔は、望ましくは他領域は本質的に無孔の状態
で、望ましくは本質的に一様に関係する指定された面積
にわたって、レンズ体の全面積に渡って、あるいは、レ
ンズ体の周辺部において、あるいはレンズ体の中心部に
おいて、供給されてもよい。レンズ体周辺部分は、直径
5−11(たとえば7−9)mmの中央部の外側部分である
と考えられる。そして、その中央部の内部には、孔はほ
とんどない(たとえば1平方mm当たり全部で0.7、0.6あ
るいは0.)かまったく無孔であることが望ましい。これ
らの孔が,少なくとも2000個あり、望ましくは5000個以
上、より望ましくは104個以上、できれば、5×105孔以
上、さらには5×106孔以上のように5×104以上である
ことがもっとも望ましい。
孔は、その直径が150μm(たとえば、100μm未満、
望ましくは50μm、より望ましくは30μm未満、理想的
には10μm未満)、その面積は、たとえば50×10-5mm2
未満、望ましくは20×10-5mm2未満、場合によっては10
×10-5mm2未満、もし可能であれば2×10-5mm2未満であ
る。あるいは、この孔は様々なこれらのサイズのもので
ある。孔が小さければ小さいほど、レンズ着用者にとっ
ておそらくより快適なものになると考えられる。その孔
は、レンズ体の一方の面から他方の面へ貫通している。
孔は盲目孔であってもよいし、2つのレンズ面を相互に
つなぐものであってもよい。あるいは、これらの各々の
うちののいくつかがあってもよい。もう盲孔が、レンズ
体の凸面あるいは凹面、もしくはその各々のうちのいく
つかから発する場合、凹面の表面から発するほうが望ま
しいが、それによって角膜より敏感であるということが
判明したまぶた神経は悪化せず、レンズ体の外観に対す
る危険はない。また、付着物は孔に留まらない。これら
の孔は、その多く、幾つか、あるいは全てを1度に、エ
キシマーレーザーによって、都合よく機会穿孔される。
もしレンズ周辺部が機械で作成されるならば、これは扇
形で行われてもよい。これは、各扇形の孔軸(つまりレ
ーザー方向)を、各扇形の中心部でレンズ体表面に対し
て正常位置により近接して接近させ、孔による光学的干
渉を減少させ酸素輸送の距離を最小限にすることができ
るという長所を持っている。着用者および観察者の両方
はレンズにこれらの孔があるという事実に気づくことは
ない。
部分穿孔による孔は、パルス型レーザーであるエキシ
マーレーザーによって理想的に作成される。各パルス
が、材料の一定量すなわち一定の深さを取り去る。典型
的には、120のパルスが、0.1mm厚のコンタクトレンズを
貫通穿孔するのに必要とされる。レンズ体は、50、70、
80、90、100および120のパルスを使用して部分的に穿孔
され、それによって、レンズ体の厚さに対して42%、58
%、67%、75%、83%および100%の孔が作成される。
レンズ体表面に渡って部分穿孔された孔の深さをレン
ズ体の厚さに比例して変更する(例えば、レーザーマス
クに連結された虹彩機構を使用して)ことが有益であろ
う。これによって、酸素伝達がより多く一様に分配さ
れ、必然的に角膜の健康改善につながるであろう。二者
択一的に、(盲)孔は、その点および同じ深さの全ての
点において、レンズ夏に比例してより広くすることがで
きよう。さらに孔密度(孔/mm2)酸素供給を等しくす
ることを支援するためにレンズ厚に従って変更すること
ができる。
エキシマーレーザーは、マスクを通して照射され、マ
スク照射後のレーザービームがレンズ体上に合焦される
ことが望ましい。このようにして、マスク(これはレー
ザー出力の大きさに機械的に耐えなければならないが)
を、レンズ体に比較して相対的に強くまた防レーザー的
なものにすることができる。レンズと接触した状態で、
従って、必然的にずっと小さい状態で使用される場合、
マスクはそれほど永続性のあるものではないかもしれな
い。
レンズ体は、(この作業の間)放射線吸収担体(たと
えばポリプロピレン球)上にマウントされることが望ま
しい。担体が放射線を反射するようなものであると、完
成された孔を通過したレーザー放射線が担体を四散さ
せ、レンズ体に対して手当たり次第に損傷を与えること
がある。欧州特許広報367513Aには、エキシマーレーザ
ー穿孔システムへ提示するために理想的に適合させた、
コンタクトレンズをポリプロピレン鋳型上に落とし保持
する製造方法が記載されている。
生産速度のためにも孔テーパーの入射を縮小するため
にも、高出力レーザーが好まれる。(レーザー入口孔サ
イズ:レーザー出口孔サイズ)比率(これは理想的には
1(=平行面孔)であるべきである)はレンズ厚ととも
に増加するものであるが、レーザー出力が増加するにつ
れて、この比率は、次第に非常に小さくなる。例えば、
4J/cm2のレーザーフルエンスを使用した場合、直径22ミ
クロンの入口孔を450ミクロンの厚さのレンズ体を貫通
して穿孔する時、テーパーして10ミクロンの出口孔にな
る。上述の「マスク後合焦」技術を使用することにより
より正確な平行面孔を産み出し、また孔を形成するレー
ザー加工時間の短縮という利点を持つ、レーザーの増加
出力を利用することが可能になる。レーザー波長はレン
ズ材料に従って選択される。最も一般的に使用される材
料に対するものとしては、160−230nmの波長、望ましく
は185−220nmの波長が適切なものであるということが判
明した。
コンタクトレンズは、着用者の臨床的必要条件に従っ
て、正常に作成されるものであれば素材は任意である
が、有利な材料はヒドロキシエチルメタクリレートであ
る。この素材は、或る程度の強度と耐久性に、一定程度
の柔軟性と固有の酸素透気性を組合せる。本発明に従っ
て孔を作成することは、レンズ体の強度および耐久性に
食い込むことになるが、逆説的に言えば、コンタクトレ
ンズが十分に脆弱な場合、使い捨てコンタクトレンズを
洗浄し再度使用しようとする医学的に不健全な行為を着
用者に思いとどまらせるという点で利点である。
毛管引力のために、これらの孔を通る涙流体の大きな
流れが、実際的な目的にも関らず、妨げられるというこ
とは自明のこととして仮定されている。しかしこれらの
孔は、レンズ体表面の非常に大きな面積を累積的に占め
ているので、涙流体の中への溶解による空気中からの酸
素供給、および、孔中にできる涙流体の静止円柱を通っ
て眼球表面まで達する溶液中拡散による空気中からの酸
素供給は十分過ぎるものである。盲孔は、酸素が横断し
なければならないレンズの貫通距離を減少させることに
よって、酸素の輸送に寄与する。
レンズ体の両面を相互に連結させる孔の場合には、レ
ンズ体を含む、レンズ体材料の他の特性にもかかわら
ず、本発明によれば酸素透気性がコンタクトレンズに付
加される。
そのようなレンズは、微小穿孔された特徴を持つもの
であってもよい。
本発明を、今から例によって説明する。
用いられたコンタクトレンズは、ポリメチルメタクリ
レート及び他のシリコンアクリレートを材料とする様々
なもので、ヒドロキシエチルメタクリレート(水分38
%)、直径9mmのもの、またより高い含水性材料(ヒド
ロゲル)からなるもので、ヒドロゲルが直径、標準14mm
のものだった。ヒドロゲルレンズはキセロゲル状態およ
び水化状態の両状態で穿孔された。入口地点で直径50ミ
クロン、離れたところで100μmの孔が5ヘルツでλ=1
93nmおよび20nsのパルス幅のエキシマーレーザーによっ
て穿孔された。レンズ(加工片)でのフルエンス(フラ
ックス×時間)は50mJ/cm2であった。これらの孔の出口
直径は25ミクロンだった。
他の実験においては、孔は出口で80,50,20および15ミ
クロンであった。これらの孔は、穿孔用に当てられた表
面積の34%でクラスターで穿孔された。それぞれ170の
孔からなる4つのクラスターは各々、孔に与えられた面
積の約23%でテストエリア内にグループ化された。(34
%と23%の間の差は、クラスター間のマージンが原因で
あると考えられる)。他のレンズでは、孔中心は行列
(それ自身58μ離れているが)をなし100μm離れて、
行列を横切る横断方向の距離で孔間隔が100μmになる
ように食い違い配置されていた。他の実験では、25ミク
ロンの入口直径の孔が射影技術を使用して、穿孔され
た。これらの孔の出口直径は薄い断面(150ミクロン未
満)の20ミクロンから厚い断面(150ミクロン以上)の
1−2ミクロンまでと異なった。テーパーすることによ
り、次の2つの逆効果を引き起こすので、テーパー付き
の孔が理想的である。第1にテーパーれた孔は、レンズ
の光学的性質を悪化させる傾向(テーパーされた角度が
増す程ますますその傾向がある)があり、第2に、エン
トリー孔が大きいほど、孔密度を制限する。
コンタクトレンズは0.05mm、0.10mm、0.15mm及び0.20
mmの厚さだった。1つのレンズ体は0.05から0.50mmの厚
さにテーパーされた。
使用されたエキシマーレーザーは、紫外線を通じてい
くつかの一定の波長で作動するガスレーザーをパルスに
した。レーシングは、高圧ガス中で発生するパルス化さ
れた電気放電の結果として発生する。一般に使用される
3成分ガス混合物は、ネオンのようなバッファガス、及
び、アルゴン、クリプトンあるいはキセノンのようなよ
り小量の希ガス、並びに塩化水素またはフッ素のような
微量のハロゲンドナーでほとんど構成される。希ガスと
ハロゲンの組合せが出力波長を決定し、最も強力な3つ
のエキシマーレーザーは193nmのアルゴンフルオライド
(ArF)、248nmのクリプトンフルオライド(KrF)、お
よび308nmのキセノン塩化物(XeC1)である。エキシマ
ーレーザーはパルスモードでのみ作動し、パルス持続時
間は、典型的なもので、約10ナノ秒、またパルス当たり
出力エネルギーは200〜300ミリジュールである。これは
紫外線出力とハイピークパワーのユニークな組合せであ
り、除去処理によって材料を取り除くことができる。こ
の非熱機構は、他のタイプのレーザー材料処理で一般に
連想される、溶融と気化のような熱処理と著しく異な
る。エキシマーレーザーを用いることにより、非常に高
い精密さで、また事実上コンタクトレンズの周辺部に変
質部を作らずに材料を削除することができる。
それは、ぴったりと合焦されたスポットが加工片に渡
って走査され、一度に1つの孔しか穿孔されないという
結果になる、他のタイプの工業用レーザー加工とは区別
されるものである。エキシマーレーザーは、広い帯域の
ビームモードで最も有効に利用される。したがって、コ
ンタクトレンズの複雑なパターンの孔は、ビームあるい
は加工片の複雑な運動によってではなく、マスク描画に
よって定義される。
マスクがエキシマーレーザービームを遮断し、エキシ
マレーザーはコンタクトレンズよりずっと幅広く、平行
に、そして描画されたフォーマットでその進路を進む。
その後だけ、それは、極小穿孔されるコンタクトレンズ
上に縮小サイズ像になってレンズあるいは他の光学系に
よって合焦される。この縮小作用によって、マスク上で
は不可能な精細さの許容範囲を課さずに、製品における
大きな精度を考慮することができる。
歪曲した表面に穿孔する場合に、考慮に入れられる重
要な要因はこのレーザーシステムの焦点深度である。こ
れは穿孔面積の大きさを制限する、もう一つの要因であ
る。50ミクロンの孔が、6×縮小倍率(つまり、300ミ
クロン孔のマスクを用いて)を持つこのレーザーシステ
ムでコンタクトレンズに穿孔された。このシステムの焦
点深度は300ミクロンだった。
この結果から、すべての孔が焦点にある被穿孔ゾーン
の理論的な最大直径は、2.17mmであるということが推定
できる。このことから焦点面が水平であると仮定され
る。事実、この目標物によって見られるように、焦点面
が凸面であるということは知られる。これは、凸レンズ
上の穿孔ゾーンの有効径を明白に縮小する。
穿孔ゾーン直径を最大限にするのに取り得る2つの可
能な方法がある。
a)レンズの凹面側に穿孔する。
b)光学的要素を使用して、焦点面の形を変形する。
これら両方は実際的な提案である。
孔の間の間隔(すなわちピッチ)はレンズ体に渡って
一定であってもよいし、二者択一的に、レンズ厚さに比
例して変更してもよい。この方法は、酸素伝達性のより
多くの一様分布を引き起こし、従って、角膜の健康改善
になろう。レンズの横断面厚さが、デザインによって、
相当に変り、最も厚い部分が中央部分に位置するので、
これは、大きな負の屈折率を持つレンズにおいては特に
重要である。実際的な目的(レンズの適切な機械的なコ
ヒーレンスを保証するような)のためには、その最外側
のリム(周縁部から、0.5mmあるいは1mmまで)は、穿孔
されない。
コンタクトレンズの厚さの中途まで達するように穿孔
することには、臨床上の利点があるかもしれない。例え
ば、示唆されたこともあるが、穿孔されたコンタクトレ
ンズの不快の主要な原因が孔の縁上を摩擦するまぶたで
ある場合、レンズを凹面側からレンズ体の中途まで穿孔
し、凸面側を穿孔しない状態にしておけば、これを回避
することができるであろう。この利益は、各極小穿孔部
の底部で薄膜を無傷のままにしておくことによって生じ
るかもしれない酸素伝達性の減少が起こらないようなバ
ランスのとれたものでなければならない。この中途穿孔
レンズは、薬剤を予め装填されていれば、目の角膜へ
の、あるいは、角膜を介しての律速され少しずつ溶けだ
す薬剤の量として理想的である。凸面側から中途穿孔し
たコンタクトレンズを使用して、まぶたを相応に治療す
ることができるであろう。
−2ジオプトリー、直径14mm、中央部厚さ0.06mm、およ
び凹面部カーブ半径8.4mmのヒドロキシエチルメタクリ
レートレンズ(水分38%の)が、ポリプロピレン球上に
マウントされた。これは非常に典型的なコンタクトレン
ズである。
1J/cm2の出力で、5ヘルツのパルスを発生するエキシ
マーレーザーが、レンズの扇形部まで、×6の“縮小倍
率”までマスクを通して合焦された。120のパルスがレ
ンズ体を貫通するのに必要とされ、50、70、80、90、10
0、120および150のパルスを用いてサンプルが作られ
た。穿孔されているレンズに投影されるとき、マスクに
は24°の扇形部(直径8mmの中央部およびレンズ体の約
0.5mmの最外側部のリムを穿孔しない状態で)があり、
その扇形部には孔が扇形面積の半分を占めるように、一
定の間隔で配置された直径25μmの円形孔が含まれ、こ
れによって、扇形当たり約600個の孔が生じた。レンズ
体は、等間隔に配置された10個の扇形に穿孔するために
順番にインデックスを付けられた。もちろん、15個の扇
形でも提供できたであろうが、実際上、14乃至15個の扇
形がレンズ生産においては望ましいであろう。
孔が直径6μmの類似のレンズならば、レンズの最も
光学的に重要な中央部を侵食せずに、このように穿孔し
て、100万個以上もの孔を提供することが可能であろ
う。しかしながら、上述の如く、その中央部にもある程
度の孔密度(全部で約0.6mm2)を受け入れることは可能
である。
フロントページの続き (72)発明者 ハミルトン,ロナルド・シェード イギリス国ハンプシャー エスオー22・ 6エヌエル,ウィンチェスター,オリエ ント・ドライブ,ロヴェット・ウォーク 2 (56)参考文献 特開 昭49−75348(JP,A) 特開 昭49−53451(JP,A) 米国特許4068933(US,A) 米国特許3833786(US,A)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズの一面から他面に向ってレンズを貫
    通する孔を有するコンタクトレンズであって、 (a)前記孔がレンズ面積の5−40%に相当し、 (b)前記孔の直径が10−150μmであり、 (c)前記孔の各の面積が2×10-5〜50×10-5mm2であ
    り、 (d)前記孔の数が2,000〜106であり、そして (e)レンズの少なくとも一部に渡って少なくとも1mm2
    当たり100個の孔が存在しているコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】前記孔の寸法が多様に異なっている、請求
    項1記載のコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】一方のレンズ表面が凹面である、請求項1
    又は請求項2に記載のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】前記孔がレンズの全面積に渡っている、請
    求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のコンタクト
    レンズ。
  5. 【請求項5】前記孔がレンズの周縁部以外の部分に実質
    的に設けられていない、請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1つに記載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】前記孔がレンズの特定の部分に実質的に均
    一に分散して設けられている、請求項1乃至請求項4の
    いずれか1つに記載のコンタクトレンズ。
  7. 【請求項7】前記孔がエキサイマレーザーを用いて形成
    されたものである、請求項1乃至請求項6のいずれか1
    つに記載のコンタクトレンズ。
  8. 【請求項8】前記孔がレンズの一表面に同時に穿孔され
    る、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のコン
    タクトレンズ。
  9. 【請求項9】前記エキサイマレーザーがマスクを通して
    照射され、そしてマスク通過後にレンズ上に合焦され
    る、請求項7に記載のコンタクトレンズ。
  10. 【請求項10】レンズがポリメチルメタクリレート、ヒ
    ドロキシエチルメタクリレート又はヒドロゲルからでき
    ている、請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の
    コンタクトレンズ。
  11. 【請求項11】前記孔が薬剤を収容している、請求項1
    乃至請求項10のいずれか1つに記載のコンタクトレン
    ズ。
  12. 【請求項12】レンズの厚さの中途まで達する孔及びレ
    ンズの一面から他面に向ってレンズを貫通する孔を有す
    るコンタクトレンズであって、 (a)前記孔がレンズ面積の5−40%に相当し、 (b)前記孔の直径が10−150μmであり、 (c)前記孔の各の面積が2×10-5〜50×10-5mm2であ
    り、 (d)前記孔の数が2,000〜106であり、そして (e)レンズの少なくとも一部に渡って少なくとも1mm2
    当たり100個の孔が存在しているコンタクトレンズ。
  13. 【請求項13】一方のレンズ表面が凹面である、請求項
    12に記載のコンタクトレンズ。
  14. 【請求項14】レンズの厚さの途中まで達するように設
    けられている前記孔のうちいくつかがレンズの一方の面
    から発し、いくつかがレンズの他の面から発している請
    求項12又は請求項13に記載のコンタクトレンズ。
  15. 【請求項15】前記孔がレンズの全面積にわたって設け
    られている請求項12乃至請求項14のいずれか1つに記載
    のコンタクトレンズ。
  16. 【請求項16】前記孔がレンズの周縁部、即ち5乃至11
    mm直径の中心部の外側の領域に、レンズの一面から他面
    に向かってレンズを貫通するか、或いはレンズの厚さの
    途中まで達するように設けられた多数の孔を有し、前記
    孔の数はレンズの全面積の少なくとも5%に相当する請
    求項12乃至請求項14のいずれか1つに記載のコンタクト
    レンズ。
  17. 【請求項17】レンズの周縁部以外の部分には実質的に
    孔が設けられていない請求項12乃至請求項14のいずれか
    1つに記載のコンタクトレンズ。
  18. 【請求項18】前記孔がレンズの特定部分に均一に分散
    して設けられている請求項12乃至請求項14のいずれか1
    つに記載のコンタクトレンズ。
  19. 【請求項19】前記孔がエキサイマレーザを用いて形成
    されたものである請求項12乃至請求項18のいずれか1つ
    に記載のコンタクトレンズ。
  20. 【請求項20】前記孔がレンズの一表面に一度に穿孔さ
    れたものである請求項12乃至請求項19のいずれか1つに
    記載のコンタクトレンズ。
  21. 【請求項21】前記エキサイマレーザがマスクを過して
    照射され、マスク通過後にレンズ上に会焦される請求項
    19又は請求項20に記載のコンタクトレンズ。
  22. 【請求項22】レンズがポリメチルメタクリレート、ヒ
    ドロキシエチルメタクリレーと又はヒドロゲルからでき
    ている請求項12乃至請求項21に記載のコンタクトレン
    ズ。
  23. 【請求項23】前記孔が薬剤を収容している請求項12乃
    至請求項22のいずれか1つに記載のコンタクトレンズ。
  24. 【請求項24】前記孔の寸法が多様に異なっている、請
    求項12に記載のコンタクトレンズ。
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