JP2836732B2 - 断面l字状建材の製造方法及び角材の圧縮分断装置 - Google Patents

断面l字状建材の製造方法及び角材の圧縮分断装置

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JP2836732B2 JP23417394A JP23417394A JP2836732B2 JP 2836732 B2 JP2836732 B2 JP 2836732B2 JP 23417394 A JP23417394 A JP 23417394A JP 23417394 A JP23417394 A JP 23417394A JP 2836732 B2 JP2836732 B2 JP 2836732B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の出入口開口枠の
装飾枠材等に利用される断面L字状建材の製造方法及び
その実施に使用される角材の圧縮分断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、断面L字状建材の製造方法は以
下の如きものである。即ち、断面矩形の角材に、相互に
隣接する側面から相互に突き合う切断溝を角材の長手方
向に沿って形成し、断面L字状建材を得るようにしてい
た。
【0003】
【従来技術の欠点】前記従来の製造方法には以下の如き
欠点があった。即ち、断面矩形の角材に、相互に隣接す
る面から相互に突き合う切断溝を角材の長手方向に沿っ
て形成し、断面L字状建材を得るようにしていたため、
断面矩形の切れはし材が発生し、極めて歩留まりが悪い
という欠点があった。
【0004】
【前記欠点を解消するための手段】発明は前記欠点を
解消するために以下の如き手段を採用した。請求項1の
発明は、長手方向を前後方向に向けた断面矩形の角材
に、その上面及び下面から左右にずれた各1本の溝を、
前後方向に沿って、且つ、溝の奥部面が仮想水平面内に
位置するかほぼ位置するようにして、形成する工程と、
角材の溝の奥部面同士を繋ぐ仮想面に沿うか又はほぼ沿
う分断補助溝を角材の前端に形成する工程と、角材を左
右から圧縮する左右の圧縮ローラー間を通過させて、溝
の奥部面同士を繋ぐ仮想面に沿って又はほぼ沿って2つ
に分断する工程とを有するものである。請求項2の発明
は、角材を上下方向に拘束しつつ搬送する搬送コンベア
と、この搬送コンベアの左右両側に配された軸心を上下
方向に向けた、角材を左右から圧縮する左右所要個の圧
縮ローラーとを有しており、前記左右の圧縮ローラー群
によって、平面から見て前端が狭まった先細通路が形成
されているものである。
【0005】
【発明の効果】本発明は前記した如き構成によって以下
の如き効果を奏するものである。 請求項1の発明によれば、従来に比較して、歩留まり
を飛躍的に向上させることが出来るので、製造コストの
低減を図ることが出来る。また、角材の分断をスムーズ
に行なうことが出来る。 請求項2の発明によれば、角材の分断を効率よく行な
うことが出来る。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図面を参照しつつ実施例に基
づいて説明する。
【0007】まず、この実施例方法で製造された断面L
字状建材3を利用した装飾枠材1について説明する。装
飾枠材1は、3ヵ所の角部が丸められた断面L字状建材
3と、この断面L字状建材3の所要表面に接着剤等によ
って張付けられた、合成樹脂シート・突板等からなる装
飾シート4とを有している。
【0008】以下、装飾枠材1の製造方法(実施例方
法)を説明する。
【0009】[第1工程] 長手方向を前後方向(前とは図2の紙面表側を、後とは
図裏側を云う。)に向けた断面矩形の角材10に、その
上面及び下面から左右(前後を基準にその左右をい
う。)にずれた各1本の溝11を、前後方向に沿って、
且つ、溝11の奥部面11aが仮想水平面12内に位置
するかほぼ位置するようにして、形成する。
【0010】角材10としては、高さ(厚さ)が30m
m、左右幅が50mm、前後長さが2424mm程度
の、MDF・無垢の木材・合板・パーティクルボード等
が使用される。仮想水平面12は、一般的には角材10
の上下方向中央に位置するように設定されている。溝1
1の幅は2〜3mm程度のものである。一般的には、下
側の奥部面11aが仮想水平面12よりやや上側に位置
し、上側の奥部面11aが仮想水平面12よりやや下側
に位置するようになされる。勿論、前記の逆であって
も、両奥部面11aが仮想水平面12内位置するよう
にしてもよいことは云うまでもない。。溝11の形成手
段としては、円鋸等が使用される。
【0011】[第2工程] 角材10の溝11の奥部面11a同士を繋ぐ仮想面に沿
うか又はほぼ沿う分断補助溝14を角材10の前端に形
成する。なお、分断補助溝14は、角材10の左右幅が
大きくて、奥部面11a同士を繋ぐ距離が長い場合
に有効である。分断補助溝14は、錘を有するのみのよ
うな刃をエアーシリンダ等の作動装置によって角材10
の前端面に衝突させる等することによって形成される。
【0012】[第3工程] 角材10を左右から圧縮する後述の左右の圧縮ローラー
25間を通過させて、溝11の奥部面11a同士を繋ぐ
仮想面に沿って又はほぼ沿って2つに分断する。第2工
程において、分断補助溝14が形成されているので、分
断補助溝14部分に応力集中が起こり、角材10の分断
がスムーズに開始される。以下、図3〜図5を参照しつ
つ、この工程において使用される圧縮分断装置18につ
いて説明する。圧縮分断装置18は、角材10を上下方
向に拘束しつつ搬送する搬送コンベア19と、この搬送
コンベア19の左右(左とは図5の左側を、右とは同図
右側を云う。)両側に配された軸心を上下方向に向け
た、角材10を左右から圧縮する左右所要個圧縮ロー
ラー25とを有しており、前記左右の圧縮ローラー25
群によって、平面から見て前(前とは図4の右側を、後
とは図4の左側を云う。)側が狭まった先細通路26が
形成されている。図4では先細通路26が前側が狭まっ
た先細であることは明瞭には分からないが、前後方向に
並ぶ圧縮ローラー25の、基枠22に対する位置を見て
戴ければ、先細通路26が先細であることが分かる。前
記搬送コンベア19は、基枠22に回転自在に設けられ
た多数の下側ローラー20と、これら下側ローラー20
との間に角材10の通過を許容する間隔をあけて、基枠
22に前後方向に所定間隔で設けられた、左右で一対の
支持片23に回転自在に設けられた複数の上側ローラー
21とを有している。
【0013】前記右側の圧縮ローラー25は角材10の
上半分を押圧するようになされ、左側の圧縮ローラー2
5は角材10の下半分を押圧するようになされている。
図2において、F1は右側の圧縮ローラー25による力
を示し、F2は左側の圧縮ローラー25による力を示し
ている。先細通路26の前端幅(最前端の圧縮ローラー
25の内側縁同士の間隔)は、角材10の左右幅から2
本の溝11の幅を差し引いた長さとなされている。前記
圧縮ローラー25の後方には、角材10の左右幅に相当
する左右間隔をあけて配された左右一対の案内ローラー
24が前後に2組設けられている。前記下側ローラー2
0の群、上側ローラー21の群、案内ローラー24の群
及び圧縮ローラー25の群の全てが駆動ローラー(モー
ターによって回転させられるローラー)であってもよい
が、少なくとも角材10を前に送ることが出来るよう
に、前記ローラーの内、所要のローラーが駆動ローラー
となされている。
【0014】[第4工程] このようにして2本の断面L字状建材3を製造し、分断
面を研削・研磨したり、所要角部を丸めたりした後、こ
の断面L字状建材3の所要表面に接着剤等によって合成
樹脂シート・突板等からなる装飾シート4を張付ける。
【0015】
【変形例等】以下に変形例等について説明を加える。 (1)請求項1の発明の実施においては、圧縮ローラー
25は左右各1個だけであってもよい。 (2) 第1工程から第3工程までを、上下方向に90度
回転させた状態で、即ち、角材10の上下面を左右面と
するような状態で、行なってもよい。(3) 断面矩形の角材10には、4隅の少なくとも1つ
の隅を丸くした(いわゆるアールを取った)ものも含む
ものである。即ち、断面矩形の角材10には、ほぼ断面
矩形のものも含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法によって製造された断面L
字状建材を利用した装飾枠材を示す中間省略の斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例方法を説明するための半製品の
中間省略の斜視図である。
【図3】本発明の実施に使用される角材の圧縮分断装置
の簡略縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線拡大断面図である。
【符号の説明】1 装飾枠材 3 断面L字状建材 10 角材 11 溝 11a 奥部面 12 仮想水平面 14 分断補助溝 18 圧縮分断装置 19 搬送コンベア 20 下側ローラー 21 上側ローラー 25 圧縮ローラー 26 先細通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27M 1/00 B27M 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向を前後方向に向けた断面矩形の
    角材に、その上面及び下面から左右にずれた各1本の溝
    を、前後方向に沿って、且つ、溝の奥部面が仮想水平面
    内に位置するかほぼ位置するようにして、形成する工程
    と、角材の溝の奥部面同士を繋ぐ仮想面に沿うか又はほ
    ぼ沿う分断補助溝を角材の前端に形成する工程と、角材
    を左右から圧縮する左右の圧縮ローラー間を通過させ
    て、溝の奥部面同士を繋ぐ仮想面に沿って又はほぼ沿っ
    て2つに分断する工程とを有する断面L字状建材の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 角材を上下方向に拘束しつつ搬送する搬
    送コンベアと、この搬送コンベアの左右両側に配された
    軸心を上下方向に向けた、角材を左右から圧縮する左右
    所要個の圧縮ローラーとを有しており、前記左右の圧縮
    ローラー群によって、平面から見て前端が狭まった先細
    通路が形成されている角材の圧縮分断装置。
JP23417394A 1994-09-02 1994-09-02 断面l字状建材の製造方法及び角材の圧縮分断装置 Expired - Lifetime JP2836732B2 (ja)

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