JP2836696B2 - 外壁の表面仕上げ方法 - Google Patents

外壁の表面仕上げ方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外壁、特に仕上げ塗装後未乾燥状態の外壁
の表面仕上げ方法に関し、特に新規なテクスチャーパタ
ーンを現出するものである。
[従来の技術] 一般に外壁の表面仕上げ方法の一つとして、いわゆる
湿式工法と呼ばれるものがある。この湿式工法として
は、外壁面に防水リシンやセメントスタッコ、モルタル
等の液状あるいは粘性状の仕上げ剤を吹き付けて仕上げ
塗装を行う方法や、あるいは、これらの仕上げ材が未乾
燥あるいは半乾きのうちに、らに表面にローラ押さえ、
コテ塗りあるいは刷毛引きなどを施して仕上げる方法な
どがある。これらの表面仕上げ方法は、目的の外壁面の
テクスチャーパターンや質感などに応じ、適宜選ばれて
実施されていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、このような表面仕上げ方法はいずれも古く
から一般に用いられてきた方法であり、住宅や都市環境
が多様化し次々と新しいものが望まれる現在では、上記
仕上げ方法により得られた外壁面のテクスチャーパター
ンは、人々の目には特に新鮮な外観を有するものとは映
らなくなってきた。
そこで本発明は、上述の課題を解消し、新規なテクス
チャーパターンを現出でき、興趣あふれる外壁面が得ら
れる表面仕上げ方法を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、膨潤性を有する木材片を合成樹脂系接着材
で塗り固めてなるボードを吸湿させた後あるいは吸湿さ
せつつ、これを、仕上げ塗装後未乾燥状態の外壁面に押
し当て、次いでの仕上げ塗装面が乾燥硬化後に、上記ボ
ードを乗り除くことをその解決手段とした。
[作用] このような方法にしたがってボードを吸湿させたのち
外壁面に押し当てれば、ボード中の木材片が吸湿して膨
潤するため、外壁表面は、この木材片に対応する箇所の
みがへこんだ形状を呈し、これまでにない新鮮な感覚を
有する深みのあるテクスチャーパターンを現出すること
ができる。またこのボードを、予め吸湿させておかずに
外壁面に押し当てた場合にも、外壁面に施されている仕
上げ塗装が未乾燥状態であるので、仕上げ材中に含有さ
れている水分によって吸湿させつつ押し当て作業を行う
ことができるので、上記と同様に新感覚のテクスチャー
パターンを得ることができる他に、作業工程の簡略化が
可能となる利点がある。
[実施例] 以下、実施例を示して、本発明を図面を参照して詳し
く説明する。
第1図は、本発明において使用されるボードの一例を
示すものであり、図中符号1が木材片である。この木材
片1,1…が合成樹脂接着材2で板状に塗り固められて、
このボード3が形成されている。ボード3の具体的な例
としては、OSB(オリエンテッド・シトランド・ボー
ド)やWB(ウェハ・ボード)などが挙げられる。OSBと
は、約3cm程度四方の木材片(薄型チップ)1,1…が一定
の方向に従って並べられた状態に重ねられ、上記接着剤
2により塗り固められてなるものを言い、WBとは、同様
の木材片(薄型チップ)1,1…がアットランダムな状態
に重ねられて、上記接着剤2により塗り固められてなる
ものを指している。これらの木材片1,1…には、水分7
湿気により膨潤する性質を有するものが使用され、具体
的にはアスペンなどが好適に使用される。アスペンは、
吸湿による膨張率が10〜20%程度と比較的大きな値を有
する木材である。これらの木材片1,1…の形状は、板
状、直方体状、立方体状、粒状、棒状などの適宜の形状
でよいが、これ以外の形状であってもよい。これらの木
材片1,1…の形成に際しては、シェービングマシーンな
どによる切削加工法を採用してもよいし、あるいは切削
によって得られた小片をさらに機械的衝撃、ローラ加圧
にどによって破砕して破砕片とすることもできる。合成
樹脂系接着剤2としては、主に熱硬化性樹脂が用いら
れ、具体的には例えばユリア樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂などの硬
化前の状態が液状あるいは粘性状であるものが用いられ
る。また必要に応じてこれに適宜の充填剤、着色剤など
の添加剤が添加されて使用されてもよい。
このボード3は、例えば上記木材片1,1…を連続的に
接着剤噴霧装置に伝送し、たえず適当量の接着剤2を木
材片1,1…に噴霧塗布しながら、所望のボードの大きさ
に応じた面積に散布、堆積したのち、ホットプレス等に
より熱圧する方法などによって作成されて、厚さ6〜20
mm程度のボードとされる。ここで、木材片1,1…を塗り
固めるに最適な接着剤2の塗布量は、通常木材片1,1…
に対する樹脂不揮発分の百分率で10〜30%程度とされる
が、これ以外の範囲であってもよく、所望のテクスチャ
ーパターンのへこみ密度に応じて適宜選択すればよい。
また木材片1,1…を塗り固める際、木材片1,1…の配列状
態をランダムとすることもできるし、あるいは一方向に
揃えることもでき、所望のテクスチャーパターンに応じ
て適宜選択すればよい。
このようにして得られたボード3は一枚で用いられて
もよいが、強度等の点から複数枚を積層一体化したもの
を用いることが好ましい。このように複数枚重ねるに際
し、特に上記木材片1,1…の配列状態が一方向に揃った
ボード3を用いる場合には、この配列方向を互いに直交
するように順次重ねるのが、高い強度が得られる点で好
ましい。
次に、このボード3を吸湿させた後あるいは吸湿させ
つつ、これを、仕上げ塗装後未乾燥状態の外壁4面に押
し当てる。
ここで、仕上げ塗装後未乾燥状態の外壁面とは、例え
ば第2図に示したような木質面、金属面あるいはコンク
リート面等の任意の表面に、セメントペースト、コンク
リートあるいはモルタルなどの仕上げ材4aを塗布し、仕
上げ材4aが未乾燥あるいは半乾きの状態の面を指呼して
いる。
また、「吸湿させた後」とは、一定時間水中に浸漬し
たり湿気の多い雰囲気下に置いたりすることなどにより
吸湿を行い、この吸湿によってボード3中の木材片1,1
…を膨張させた後という内容を意味している。また「吸
湿させつつ」は、単に湿気の多い雰囲気中で外壁4面へ
の押し当て作業を行うことを意味するばかりでなく、ボ
ード3の外壁4面への押し当て作業中に、同時に上記仕
上げ材4a中に含まれている水分によって吸湿を行うとい
った内容をも意味している。この場合には、仕上げ材4a
中に含まれている水分により吸湿が行えるので、ボード
3に予め吸湿させておく作業を省略することができる。
このようにしてボード3に吸湿させると、ボード3中
に木材片1,1…が膨潤し、木材片1,1…が表面から膨らん
で突出した形状となるので、このボードを外壁4面に押
し当てた場合、第3図に示したように、木材片1,1…の
膨らみ箇所に対応する外壁面がへこむこととなる。
ボード3を上記外壁4面に押し当てる方法は特に限定
されないが、例えば第3図に示したように、板状のボー
ド3をそのまま外壁4面の仕上げ塗装面4aに押し当てて
もよいし、あるいは第4図に示したようにローラ5の外
周面上にこのボード3を巻回しておき、外壁4面にこの
ローラを当ててゆっくりと転がすことによって、このボ
ード3を外壁4面に押し当て、ボード3の木材片1,1…
の膨らみ模様を転写するとなどによって行ってもよい。
このように転写が完了し、外壁4面の仕上げ塗装面が
乾燥硬化したのち、上記ボード3を外壁4面より取り除
くことによって、第5図に示したように、外壁4面に、
木材片1,1…の膨らみに応じた目的のテクスチャーパタ
ーンが形成される。ここでの乾燥硬化の方法は特に限定
されず、一定時間放置して自然に乾燥硬化させる方法で
もよいし、あるいは熱風などによって強制的に乾燥硬化
させる方法でもよい。
さらに表面に透明塗膜を形成することが、外観上およ
び強度的な面から好ましい。透明塗膜は、例えばアクリ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、ジアリルフタレート系樹脂などや、あるいはこれら
の樹脂中に、必要に応じて適宜の着色剤や充填剤等を配
合してなる塗料を塗布することなどによって行う。
このような方法によれば、ボード3中の木材片1,1…
が吸湿して膨潤するので、外壁4面は、この木材片1,1
…の膨らみに対応する箇所のみがへこんだ形状を呈し、
深みのある新感覚のテクスチャーパターンを現出できる
ようになる。また、この方法によれば、予めボード3を
吸湿させておくことができ、これによれば木材片1,1…
を充分に膨張させて、鮮明な凹凸模様を有するテクスチ
ャーパターンを転写することができる。また予め吸湿作
業を行わずに、押し当て作業と同時に外壁4面の仕上げ
材4a中の水分によって吸湿させることもでき、これによ
れば、作業工程の簡略化が可能になるのどの利点があ
る。
(実施例1) ボードとして、長さ20〜80mm、幅5〜30mm、厚さ0.3
〜2.5mm程度のフレーク状のアスペン小片、粉末フェノ
ール樹脂系接着剤を、ホットプレスにて熱圧して得られ
たものを用いた。
このボードを水槽に60分間浸漬して、ボード中の木材
片を膨潤させた。
このボードをローラの外周面上に巻回したのち、モル
タル仕上げ後未乾燥状態の表面にこのローラを押し当て
てゆっくり転がしながら、モルタル表面に、この木材片
の膨らみ模様を転写した。
このようにして仕上げの施された外壁面は、モルタル
表面に木材の膨らみ箇所に対応する箇所のみがランダム
にへこんだ形状を呈しており、これまでにない新鮮な感
覚の外観を有していた。
(実施例2) 実施例1において使用したボードを用いて型枠を形成
し、この型枠の中に、未乾燥状態のコンクリートを流し
入れ、放置後熱風乾燥した後、ボードの型枠を取り外し
たところ、コンクリート中の水分によってボード中の木
材片が吸湿して膨張し、コンクリート表面に、木材片の
膨らみに対応するテクスチャーパターンが形成されてい
た。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の外壁の仕上げ方法は、
膨潤性を有する木材片を合成樹脂接着剤で板状に塗り固
めてなるボードを吸湿させた後あるいは吸湿させつつ、
これを、仕上げ塗装後未乾燥状態の外壁面に押し合て、
次いでこの仕上げ塗装面が乾燥硬化後に、上記ボードを
取り除くので、ボード中の木材片が吸湿により膨潤する
ため、外壁面には、木材片の膨らみに対応する箇所のみ
がへこんだ形状を呈し、これまでにない新鮮な感覚のテ
クスチャーパターンが現出される。この方法によれば、
予めボードを吸湿させておくことができ、これによれば
木材片を完全に膨張させて、より鮮明な凹凸模様を有す
るテクスチャーパターンを転写することができる。また
予め吸湿作業を業わずに、押し当て作業と同時に外壁面
上の仕上げ材中の水分によって吸湿させることもでき、
これによれば、作業工程の簡略化が可能になるなどの利
点がある。また目的の外壁面のテクスチャーパターンに
応じて、ボード中の木材片の分散状態(大きさ、量、配
列状態など)を変化させればよいので、簡便な方法で外
壁の表面仕上げを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明の外壁の表面仕上げ方法
の一例を示すもので、第1図はこの方法において使用さ
れるボードの一例を示す概略断面図、第2図は外壁の一
例を示す概略断面図、第3図および第4図は、ボードを
吸湿させた状態で外壁の表面に押し当てる方法のそれぞ
れ異なる2例を示す概略断面図、第5図は表面仕上げ後
の外壁の表面状態の一例を示す概略断面図である。 1……木材片、 2……合成樹脂系接着剤、 3……ボード、 4……外壁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨潤性を有する木材片を合成樹脂系接着剤
    で板状に塗り固めてなるボードを吸湿させた後あるいは
    吸湿させつつ、これを、仕上げ塗装後未乾燥状態の外壁
    面に押し当て、次いでこの仕上げ塗装面が乾燥硬化後
    に、上記ボードを取り除くことを特徴とする外壁の表面
    仕上げ方法。
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