JP2835815B2 - 木造建築物等用の基礎構造体とその施工法 - Google Patents

木造建築物等用の基礎構造体とその施工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造建築物等用の基礎
構造体とその施工法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、基礎構造体は上部構造物の全荷
重を均等に地盤に伝達して、建築物を安全に保持する役
割を果たすものであるため、その規模,用途及び地盤の
状況等に見合った堅固なものとする必要があるが、従来
この種基礎構造体としては、例えば図4に示すようなも
のが存在する。
【0003】即ち、この従来のものは掘削した地盤1aに
割栗石3aを敷設し、該割栗石3a上に捨てコンクリート4a
を介して布基礎6aを配したものであり、該布基礎6a上に
付設した土台21には柱22が立設されたり、床板を取付け
るべく根太23が架設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の基礎構造体にあっては、上部構造物の荷重は直接布
基礎6aが負担することになるため、例えば地盤が軟弱で
あったり、重量建築物を施工する場合等には支持力が不
足し、その適用範囲が狭く制限されてしまうという難点
があった。
【0005】また、床板の取付けには上述如く土台21
に多数の根太を架設する必要もあり、現場での一連の作
業が非常に煩雑なものとなるために、工期が必要以上に
かかることとなり、作業性に著しく欠けるという大なる
問題点を有していたのである。
【0006】さらに、基礎構造体を構築する際には、先
ず地盤を掘削する所謂根切工事が行われるが、掘削土砂
の一部は盛土等として使用されるものの、その大半は不
要であるために、これを搬出する作業が別途必要になる
という不都合もあった。
【0007】それ故に、本発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、堅固な基礎構造体の
施工を可能にすると共に、現場に於ける作業の簡略化を
図ることにより工期を大幅に短縮せしめることを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本発明に係る木造建築物等用の基礎構造体
は、地盤1に敷設された割栗石等からなる基礎地5と、
該基礎地5に沿ってその上面に所定間隔を有して配した
複数のブロック24及び該ブロック24の端面間に打設され
るコンクリート9からなる布基礎6と、該布基礎6間に
形成される空間部11に充填され間詰材12と、該間詰材
12及び前記布基礎6の天面全体で支持されるスラブ18と
からなることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る木造建築物等用の基礎
構造体の施工法は、掘削した地盤1に割栗石等を敷設し
て基礎地5を形成した後、該基礎地5に沿ってその上面
に所定間隔を有して複数のブロック24を配すると共に、
該ブロック24の端面間にコンクリート9を打設せしめて
布基礎6を枠組形成し、次に該布基礎6間に形成される
空間部11に前記掘削した土砂10を介して間詰材12を充填
した後、該間詰材12及び前記布基礎6の天面全体で支持
すべく該天面上にスラブ18を配して基礎構造体を施工す
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】従って、上記構成を特徴とする基礎構造体は、
スラブ18を間詰材12及び布基礎6の天面全体により支持
せしめるものであるために、スラブ18上に構築される上
部構造物の荷重は該スラブ18を介して前記間詰材12及び
布基礎6の全体にわたり略均等に分散されて地盤1に伝
達されることとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る基礎構造体の施工法の一
実施例について図面に従って説明する。
【0012】先ず、基礎構造体を設置すべく根切工事を
行うのであるが、構築すべき上部構造物の外周壁及び間
仕切壁の配設位置に略一致するように地盤1を掘削す
る。
【0013】そして、図1の如く掘削溝2に割栗石3を
敷設してこれを突き固めた後、該割栗石3上に捨てコン
クリート4を略平面状に打設して基礎地5を形成する。
【0014】次に、捨てコンクリート4の硬化後、予め
図2のように断面略I字状,L字状,T字状等の形状に
形成した一定高さを有するコンクリートブロック24を前
記捨てコンクリート4上に沿って図3の如く配する
【0015】かかるブロック24の端面に長手方向に形成
した凹溝7及び天面には所定間隔を有して複数本の鉄筋
8が夫々突設されており、凹溝7側の鉄筋8の先端を溶
接や接続金具等により接続した後、対面するブロック24
の端面間にコンクリート9を打設して一体化を図り、布
基礎6を枠組形成する
【0016】而して、かかる一連の作業は、予め工場製
作したブロック24を適宜組合わせて行うものであるた
め、一定の精度を確保できることは勿論のこと、現場で
の作業の簡略化が図れるので、大幅に工期を短縮できる
と共に、工費の節減が図れることになる。
【0017】そして、上述の根切工事に於いて掘削した
土砂10を図1の如く前記掘削溝2及びブロック24間に形
成される空間部11に充填し、さらに土砂10の上から空間
部11に間詰材12を充填するのであるが、該間詰材12は、
割栗石又は地盤改良剤を混合した土砂13,捨てコンクリ
ート14,防湿フィルム15及び断熱材16とからなり、この
順序で積層していって前記空間部11を閉塞する。
【0018】而して、かかる構成からなる間詰材12は単
なるバラス層に比して堅固であるため、旧地盤1と略同
様の地耐力を確保できる。尚、前記断熱材16の上面は前
記ブロック24の天面と略面一となるように施工する。
【0019】また、上述したように残った掘削土砂10を
間詰材12の一部として使用するものであるために、その
有効利用が図れ、かかる掘削土砂10を搬出する作業も必
要ない。
【0020】次に、ブロック24の天面から突出する鉄筋
8間に他の鉄筋17を配筋した後、前記間詰材12及びブロ
ック24の天面全体により支持されるようにコンクリート
を打設してスラブ18を形成する。
【0021】これにより、基礎構造体の施工が完了する
ことになるが、スラブ18上の所定位置に接合金具等を固
定して柱や土台等の枠組19を形成すると共に、床下地材
や床仕上材20を敷設して木造建築物たる上部構造物を構
築するのである。
【0022】而して、上部構造物はブロック24,土砂1
0, 間詰材12及びスラブ18の三者を一体化した堅固な基
礎構造体により支持されるために、スラブ18に加わった
荷重はブロック24, 土砂10及び間詰材12に好適に分散さ
れて地盤1に伝達されることとなる。
【0023】従って、たとえ地盤1が軟弱地盤であって
も不等沈下や傾斜等の発生を阻止できると共に、上部構
造物が比較的大きな場合であっても耐え得る支持力を保
有するのである。
【0024】尚、上記実施例に於ける間詰材12は、割栗
石又は地盤改良剤を混合した土砂13,捨てコンクリート
14,防湿フィルム15及び断熱材16とからなるが、その具
体的な構成部材はこれに限定されるものではなく、要は
布基礎6と共にスラブ18を強固に支持できるものであれ
ばよい。
【0025】さらに、本発明は上記実施例の如き木造建
築物に限定されず、軽量鉄骨構造物等用の基礎構造体と
しても勿論適用可能である。
【0026】その他、上部構造物の形状等の具体的な構
成も本発明の意図する範囲内に於いて任意に設計変更自
在である。
【0027】
【発明の効果】叙上の様に、本発明はスラブを間詰材及
び布基礎の天面全体で支持する構成にしてなるため、ス
ラブ上に構築される上部構造物の荷重は該スラブを介し
て前記間詰材及び布基礎に略均等に分散されて地盤に伝
達されることとなる。
【0028】従って、布基礎のみにより全荷重を受けて
いた従来の基礎構造体の如く、軟弱地盤による不等沈下
や傾斜等の発生を良好に回避でき、且つ比較的大きな上
部建 築物の基礎としても十分耐え得る支持力を保有する
ために、その適用範囲が従来に比して広範になるという
格別の効果を得るに至った。
【0029】また、布基礎は予め工場等で製作可能な複
数のブロックと、該ブロックの端面間に打設されるコン
クリートとから構成されてなるため、一定の精度を確保
できることは勿論のこと、現場での作業の簡略化が図れ
るので、大幅に工期を短縮できると共に、工費の節減が
図れるという効果を奏する
【0030】更に、本発明に係る基礎構造体の施工法に
あっては、地盤を掘削した際に得られる土砂は空間部に
充填されるため、これを無駄にすることなく、その有効
利用が図れて、従来の施工法の如く土砂を搬出する作業
も不要となり、現場作業の効率化に寄与し得る効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部断面正面図。
【図2】(イ) 乃至(ハ) はブロックの平面図。
【図3】施工状態を示す平面図。
【図4】従来例を示す一部拡大断面図。
【符号の説明】
1…地盤 5…基礎地 6…布基礎9…コンクリート 11…空間部 12…間詰材 18…スラブ24…ブロック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤(1) に敷設された割栗石等からなる
    基礎地(5) と、該基礎地(5) に沿ってその上面に所定間
    隔を有して配される複数のブロック(24)及び該ブロック
    (24)の端面間に打設されるコンクリート(9) からなる
    基礎(6) と、該布基礎(6) 間に形成される空間部(11)に
    充填され間詰材(12)と、該間詰材(12)及び前記布基礎
    (6) の天面全体で支持されるスラブ(18)とからなること
    を特徴とする木造建築物等用の基礎構造体。
  2. 【請求項2】 掘削した地盤(1) に割栗石等を敷設して
    基礎地(5) を形成した後、該基礎地(5) に沿ってその上
    面に所定間隔を有して複数のブロック(24)を配すると共
    に、該ブロック(24)の端面間にコンクリート(9) を打設
    せしめて布基礎(6) を枠組形成し、次に該布基礎(6) 間
    に形成される空間部(11)に前記掘削した土砂(10)を介し
    間詰材(12)を充填した後、該間詰材(12)及び前記布基
    礎(6) の天面全体で支持すべく該天面上にスラブ(18)を
    配して基礎構造体を施工することを特徴とする木造建築
    物等用の基礎構造体の施工法。
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