JP2835671B2 - 気化冷却用反応釜の製造方法 - Google Patents
気化冷却用反応釜の製造方法Info
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- JP2835671B2 JP2835671B2 JP32840192A JP32840192A JP2835671B2 JP 2835671 B2 JP2835671 B2 JP 2835671B2 JP 32840192 A JP32840192 A JP 32840192A JP 32840192 A JP32840192 A JP 32840192A JP 2835671 B2 JP2835671 B2 JP 2835671B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被冷却物を冷却する反応
釜の製造方法に関し、特に、従来冷却水の顕熱で冷却し
ていた反応釜を、冷却水の気化に伴う潜熱で冷却する反
応釜へ改造する場合に適した気化冷却用反応釜の製造方
法に関する。反応釜内の被冷却物を冷却する方法とし
て、従来は主に冷却水を供給して冷却水の顕熱により冷
却する方法がとられていたが、更に効率良く冷却する方
法として冷却水の気化熱による潜熱で冷却する方法がと
られるようになってきた。
釜の製造方法に関し、特に、従来冷却水の顕熱で冷却し
ていた反応釜を、冷却水の気化に伴う潜熱で冷却する反
応釜へ改造する場合に適した気化冷却用反応釜の製造方
法に関する。反応釜内の被冷却物を冷却する方法とし
て、従来は主に冷却水を供給して冷却水の顕熱により冷
却する方法がとられていたが、更に効率良く冷却する方
法として冷却水の気化熱による潜熱で冷却する方法がと
られるようになってきた。
【0002】
【従来技術】冷却水の顕熱冷却を行なっていた反応釜
を、気化冷却へ変更する場合の従来の方法は、気化冷却
の場合、反応釜の全周に冷却水を供給する必要があるた
めに、ジャケット部に多数の孔を開けてそこに冷却水を
スプレ―するノズルを溶接により取り付ける方法がとら
れていた。冷却水のみによる顕熱冷却の場合には、ジャ
ケット部に冷却水を満たして循環させることにより冷却
できるので、冷却水の注入口及び排出口は1個で済むの
であるが、気化冷却の場合には、反応釜の全周に冷却水
の水膜をできる限り均一に生成することが冷却ムラを防
止するために必要条件となるために、多数の冷却水の注
入口が必要となるためである。
を、気化冷却へ変更する場合の従来の方法は、気化冷却
の場合、反応釜の全周に冷却水を供給する必要があるた
めに、ジャケット部に多数の孔を開けてそこに冷却水を
スプレ―するノズルを溶接により取り付ける方法がとら
れていた。冷却水のみによる顕熱冷却の場合には、ジャ
ケット部に冷却水を満たして循環させることにより冷却
できるので、冷却水の注入口及び排出口は1個で済むの
であるが、気化冷却の場合には、反応釜の全周に冷却水
の水膜をできる限り均一に生成することが冷却ムラを防
止するために必要条件となるために、多数の冷却水の注
入口が必要となるためである。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の反応釜の
製造方法は、ジャケット部に多数の孔を開ける必要があ
り、工数がかかる問題があったと共に、反応釜は通常ス
テンレス等の鋼材で作られているために、孔を開けるに
はバ―ナ―等で焼切ることとなり、このバ―ナ―や溶接
の熱でもって、反応釜内周に形成したグラスライニング
が破損してしまう問題があった。
製造方法は、ジャケット部に多数の孔を開ける必要があ
り、工数がかかる問題があったと共に、反応釜は通常ス
テンレス等の鋼材で作られているために、孔を開けるに
はバ―ナ―等で焼切ることとなり、このバ―ナ―や溶接
の熱でもって、反応釜内周に形成したグラスライニング
が破損してしまう問題があった。
【0004】従って本発明の技術的課題は、ジャケット
部に孔を開ける工程が不要で、バ―ナ―等の高熱が作用
することなく反応釜を製造する方法を得ることである。
部に孔を開ける工程が不要で、バ―ナ―等の高熱が作用
することなく反応釜を製造する方法を得ることである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記の課題を解決するため
に講じた本発明の技術的手段は、反応釜のジャケット部
に冷却水を供給して該冷却水の気化熱により被冷却物を
冷却する反応釜の製造方法において、ジャケット部に所
望量の水を注入する工程と、該注入した水を凝固せしめ
る工程と、凝固した氷の上面に銅や合成樹脂で製作した
可撓性で多数の孔を有するパイプを配置する工程と、上
記氷を溶融する工程とを含むものである。
に講じた本発明の技術的手段は、反応釜のジャケット部
に冷却水を供給して該冷却水の気化熱により被冷却物を
冷却する反応釜の製造方法において、ジャケット部に所
望量の水を注入する工程と、該注入した水を凝固せしめ
る工程と、凝固した氷の上面に銅や合成樹脂で製作した
可撓性で多数の孔を有するパイプを配置する工程と、上
記氷を溶融する工程とを含むものである。
【0006】
【作用】ジャケット部に冷却水の注入口または排出口か
ら所望量の水を注入して凝固することにより、ジャケッ
ト部の所望高さまで氷を形成することができる。この氷
の上面部を滑らせながら、ジャケット部の注入口または
排出口から、可撓性で多数の孔を有するパイプを配置す
ることにより、ジャケット部に孔を開けることなく冷却
水の注入口を多数設けたこととなる。パイプを配置した
後氷を溶融することにより、ジャケット部内部に多数の
孔を有するパイプが配置された反応釜となる。
ら所望量の水を注入して凝固することにより、ジャケッ
ト部の所望高さまで氷を形成することができる。この氷
の上面部を滑らせながら、ジャケット部の注入口または
排出口から、可撓性で多数の孔を有するパイプを配置す
ることにより、ジャケット部に孔を開けることなく冷却
水の注入口を多数設けたこととなる。パイプを配置した
後氷を溶融することにより、ジャケット部内部に多数の
孔を有するパイプが配置された反応釜となる。
【0007】反応釜を気化冷却する場合、パイプの一端
から冷却水を供給することにより、冷却水はパイプの多
数の孔から反応釜の全周に噴射され、被冷却物の熱を奪
って気化することにより被冷却物を気化冷却する。気化
した蒸気は、ジャケット部上部から大気中へ放散した
り、あるいは、別途設けた真空ポンプ等に吸引されて系
外に排出される。
から冷却水を供給することにより、冷却水はパイプの多
数の孔から反応釜の全周に噴射され、被冷却物の熱を奪
って気化することにより被冷却物を気化冷却する。気化
した蒸気は、ジャケット部上部から大気中へ放散した
り、あるいは、別途設けた真空ポンプ等に吸引されて系
外に排出される。
【0008】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。反応釜1
は、従来のものと同様に冷却対象の原料入口2と製品出
口3と撹拌機4とジャケット部5を有しており、ジャケ
ット部5には流体注入口6と流体排出口7,8が設けて
ある。流体排出口7,8には、弁9,10を介して吸引
ポンプ11を接続すると共に、弁12を介して流体排出
管13を接続する。
は、従来のものと同様に冷却対象の原料入口2と製品出
口3と撹拌機4とジャケット部5を有しており、ジャケ
ット部5には流体注入口6と流体排出口7,8が設けて
ある。流体排出口7,8には、弁9,10を介して吸引
ポンプ11を接続すると共に、弁12を介して流体排出
管13を接続する。
【0009】まず、弁12を閉じて、流体注入口6から
所望量の水をジャケット部5内に注入する。ついで図示
しない冷凍器等の端部をジャケット部5内の水に挿入し
て凝固させて氷状にする。氷の上面15に、銅や合成樹
脂で製作した可撓性を有し多数の細孔16,17を有し
たパイプ18を、滑らせながら反応釜1の全周に配置す
る。パイプ18のジャケット部5内側の端部は、流体注
入口6から取り出して固定することもできるし、あるい
は端部を閉塞してジャケット部5内に位置することもで
きる。パイプ18の他端は、弁19を介して冷却水源と
接続する。次に、ジャケット部5内の氷を溶融させて弁
12から排出する。
所望量の水をジャケット部5内に注入する。ついで図示
しない冷凍器等の端部をジャケット部5内の水に挿入し
て凝固させて氷状にする。氷の上面15に、銅や合成樹
脂で製作した可撓性を有し多数の細孔16,17を有し
たパイプ18を、滑らせながら反応釜1の全周に配置す
る。パイプ18のジャケット部5内側の端部は、流体注
入口6から取り出して固定することもできるし、あるい
は端部を閉塞してジャケット部5内に位置することもで
きる。パイプ18の他端は、弁19を介して冷却水源と
接続する。次に、ジャケット部5内の氷を溶融させて弁
12から排出する。
【0010】反応釜1を気化冷却する場合は、弁19を
開弁して冷却水をパイプ18の細孔16,17から反応
釜1の外表面に噴射する。噴射された冷却水は一部が滴
下しながら外表面全体に付着し、被冷却物の熱を奪うこ
とによって気化して被冷却物を気化冷却する。気化した
蒸気と気化しきれなかった冷却水は流体排出口7,8か
ら吸引ポンプ11に吸引され、系外に排出される。
開弁して冷却水をパイプ18の細孔16,17から反応
釜1の外表面に噴射する。噴射された冷却水は一部が滴
下しながら外表面全体に付着し、被冷却物の熱を奪うこ
とによって気化して被冷却物を気化冷却する。気化した
蒸気と気化しきれなかった冷却水は流体排出口7,8か
ら吸引ポンプ11に吸引され、系外に排出される。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、反応釜の多数の冷却水
注入口を、バ―ナ―等の熱で焼切りあるいは溶接して製
作する工程が不要となり、また、バ―ナ―や溶接の高熱
が作用することがないために、反応釜内面のグラスライ
ニングが熱損傷することを防止することができる。
注入口を、バ―ナ―等の熱で焼切りあるいは溶接して製
作する工程が不要となり、また、バ―ナ―や溶接の高熱
が作用することがないために、反応釜内面のグラスライ
ニングが熱損傷することを防止することができる。
【図1】本発明の気化冷却用反応釜の製造方法の実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
1 反応釜 5 ジャケット部 6 流体注入口 7,8 流体排出口 11 吸引ポンプ 15 氷の上面 16,17 細孔 18 可撓性のパイプ
Claims (1)
- 【請求項1】 反応釜のジャケット部に冷却水を供給し
て該冷却水の気化熱により被冷却物を冷却する反応釜の
製造方法において、ジャケット部に所望量の水を注入す
る工程と、該注入した水を凝固せしめる工程と、凝固し
た氷の上面に銅や合成樹脂で製作した可撓性で多数の孔
を有するパイプを配置する工程と、上記氷を溶融する工
程とを含むことを特徴とする気化冷却用反応釜の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32840192A JP2835671B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 気化冷却用反応釜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32840192A JP2835671B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 気化冷却用反応釜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06142499A JPH06142499A (ja) | 1994-05-24 |
JP2835671B2 true JP2835671B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=18209847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32840192A Expired - Fee Related JP2835671B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 気化冷却用反応釜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2835671B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010002091A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Sugiyama Gen:Kk | 伝熱装置 |
CN103143308B (zh) * | 2013-01-29 | 2014-12-24 | 中国科学院上海应用物理研究所 | 反应器及包括其的反应系统和其内衬的制造方法 |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP32840192A patent/JP2835671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06142499A (ja) | 1994-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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