JPS6356333A - 連続鋳造用の鋳造物冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は垂直下引き式の連続鋳造法、特に加熱型式連続
鋳造法において、その鋳造物をその鋳型から出た直後に
周囲から均等に冷却させうる連続鋳造用の鋳造物冷却装
置に関するものである。

〔従来技術〕

鋳造しようとする金属の凝固温度以上に保持するための
鋳型加熱用ヒータを装備した鋳型内にその金属の溶湯を
供給し、鋳型が溶湯出口から出た時点で直ちに冷却する
ことにより、特殊な単結晶鋳造物を形成する方法は、特
開昭６０−３０５６５の加熱鋳型式連続鋳造法における
鋳塊表面形状の安定法に関する発明などですでに知られ
ている。

このような加熱鋳型式連続鋳造法で最も重要なのは、鋳
型の溶湯出口にできるだけ接近して冷却水装置を設ける
ことにより鋳造物を早く引き出すことであるが、冷却水
装置を鋳型に接近させすぎて冷却水及び蒸気が鋳型に接
触すると鋳型に悪影響を与えるので、それは絶対に避け
なければならぬことである。

また、溶湯出口から出た鋳造物に対しては、その表面周
囲に対して均等に冷却することがこの加熱鋳型式連続法
はもとより、他の連続鋳造法においても、その製品の品
質向上の上で必要なことであり、従来から強く要求され
ていることである。

〔発明の目的〕

本発明は、前記従来の連続鋳造法の要望にこたえるため
になされたものであり、鋳型の溶湯出口から注出された
鋳造物の冷却に際して、鋳型に悪影響を与えることなし
に、溶湯出口に密接した位置で冷却を開始でき、しかも
鋳造物の周囲から均等に冷却可能な鋳造物冷却装置を捉
供することを目的としたものである。

〔発明の構成〕

上記の目的を達成するため本発明の連続鋳造用の鋳造物
冷却装置は、垂直下引き式の連続鋳造用の鋳型の溶湯出
口に密接した直下に、溶湯通過穴を有する耐熱性シート
を複数枚重ね合わせたシール部を介して筒状冷却室を設
けると共に、その筒状冷却室に上記溶湯通過穴位置を中
心として点対称に配設した冷却水のノズル群を多段に設
けたことを特徴としたものである。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の詳細な説明するが、第１図
は本発明の一実施例における連続鋳造の鋳造物冷却装置
の側断面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ方向の平断面図で
ある。

まず、第１図及び第２図に示す実施例は、内部に鋳型加
熱用のヒータ１を装備した加熱鋳型式連続鋳造法に使用
される加熱鋳型２の内部の溶湯Ｍをその底部に設けた溶
湯出口３から垂直下引きすることによる鋳造物４を冷却
する鋳造物冷却装置である。

この鋳造物冷却装置は、溶湯出口３に密接した直下に、
第１−Ａ図及び第３−Ｂ図に示すごとく、溶湯通過穴５
を有するドーナツ形状の耐熱性シート６を２枚重ね合わ
せたシール部を介設した筒状冷却室７からなり、この筒
状冷却室７には上記溶湯通過穴５、即ち、鋳造物４の位
置を中心として点対称に配設した６本の冷却水のノズル
８の群を多段、即ち本実施例では５段設けており、各段
の上下間隔を第１図のＡ、　　Ｂで示すごとく適宜に設
置している。

上記冷却ノズル８は、それぞれ水管９の先端に鋳造物４
に対向して第５図に示すように６０゛づつの等間隔に配
設され、しかも上から下に向かって１段目、■段目、■
段目、■段目及び■段目とそれぞれ各段３０°づつ角度
をづらせて配設し、これらのノズル８から噴霧される冷
却水Ｗを鋳造物４の表面に均等に放出されるようにして
おり、しかもその鋳造物４の径などにより冷却ノズル８
の段数を変更可能にしている。

また、上記各水管９のノズル８との連通ずる端部との反
対側端部は、リング状導管１０に連通し、このリング状
導管１０の３個所には、１２０°間隔で、しかも各導管
９と３０°の間隔をおいた位置に３本の導管１１が連通
され、この各導管１１にポンプ１２により冷却水タンク
１４からの冷却水Ｗが均等に供給されるようになってお
り、これにより各ノズル８に均等に冷却水Ｗを配分する
ように考慮しており、各ノズル８から均等な冷却水Ｗの
噴霧が可能になっている。

以上により噴霧された冷却水Ｗは、筒状冷却室７内から
大気開放になった下部に自然落下し、下部の冷却水パン
１３経由冷却水タンク１４に戻されるようになっている
。

一方、耐熱性シート６は、例えばアルセンベーパ、ファ
インフレックスペーパなど、耐熱性の石綿状シートで形
成し、その溶湯通過穴５の周囲に等間隔で切り込み５Ａ
を入れ、第１Ａ図及び第３−Ｂ図に示すごとく重ね合わ
せる上部と、下部とでその切り込み５Ａの位置をづらせ
ることにより、筒状冷却室７内からの冷却水Ｗ及び噴霧
が溶湯出口３側に洩れることを防止し、加熱鋳型２に冷
却水Ｗによる悪影響を与えないようにしながら、しかも
この冷却装置を加熱鋳型２に密接して設けることを可能
にしている。

なお、この溶湯通過穴５は鋳造物４の径に合わセたりの
を使用するものとし、小径の鋳造物４の場合には第４図
に示す小径の溶湯通過穴５を有する耐熱性シート６を使
用し、また加熱鋳型２内の溶湯面降下などによりブレー
クアウトが発生した場合にはこの耐熱性シート６を取り
かえるものとする。

〔発明の効果〕

以上に説明したごとく、本発明の鋳造物冷却装置を垂直
下引きの連続鋳造に採用すれば、鋳型に冷却水またはそ
の噴霧が接触することなく鋳型にぎりぎり接近してその
鋳造物冷却装置を設けることができ、しかも溶湯出口か
ら出た直後の鋳造物をその周囲から均等に冷却できると
いう効果があり、良好な品質の鋳造物を形成できるとい
う利点がある。

また、もし鋳造中にブレークアウトが生じても、本発明
の冷却装置の耐熱性シートのみを取り換えるだけで再び
鋳造開始できるという利点がある。

なお、本発明は加熱鋳型式の連続鋳造に対して、特に有
効に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における連続鋳造用の鋳造物
冷却装置の側断面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ方向の平
断面図、第３−Ａ図及び第３−Ｂ図は第１図の上下２枚
の耐熱性シートの平面図、第４図は異なる径の鋳造物事
の耐熱性シート材の平面図、第５図は第１図の５段設け
られたノズル群の各段の配設方向を示す平面図である。 ２・・・加熱鋳型、３・・・溶湯出口、４・・・鋳造物
、５・・・溶湯通過穴、６・・・耐熱性シート、７・・
・筒状冷却室、８・・・ノズル、Ｗ・・・冷却水。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 垂直下引き式の連続鋳造用の鋳型の溶湯出口に密接した
   直下に、溶湯通過穴を有する耐熱性シートを複数枚重ね
   合わせたシール部を介して筒状冷却室を設けると共に、
   その筒状冷却室に上記溶湯通過穴位置を中心として点対
   称に配設した冷却水のノズル群を多段に設けた連続鋳造
   用の鋳造物冷却装置。