JP2834994B2 - 放射線治療装置 - Google Patents

放射線治療装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射線を用いて悪性
腫瘍等の患部の放射線治療を行う放射線治療装置に関
し、特に装置各部と患者との衝突を回避する機能を有す
る放射線治療装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療の分野において、頭部にできた悪性
腫瘍などの患部の治療に当っては、従来、外科手術によ
り除去することが一般的であった。しかし、脳内の手術
ができない部位については、薬物投与するか、放置する
しかなく治癒率が悪いというのが一般的であった。
【0003】しかし、近年、X線や電子線を腫瘍患部に
照射して治療を行う装置が開発され、治療に用いられる
ようになっている。そのような治療装置の一例として直
線加速器(ライナック)がある。確かに、放射線は悪
性、良性の腫瘍の治療に有効ではあるが、一方、正常組
織に対しても損傷を与える。そこで、投与する放射線を
患部に集中させ、正常組織への被曝をできる限り少なく
することが、治療技術の中で最も重要なこととされてい
る。
【0004】この目的を達成する治療法の一種として、
従来、照射部本体を患者の患部の周辺で回転させながら
患部に放射線を照射する回転照射法が知られている。図
3はその一例を示す放射線治療装置である。図におい
て、照射部本体1の上部にはX線源2とコリメータ3と
X線アプリケータ4とが設けられ、また、下部にはリト
ラクティブビームストッパ(RBST)5が設けられて
いる。6は電源部であり、照射部本体1を本体回転中心
軸Bを中心にして回転可能に支持している。治療台7の
上部には治療台天板部7Aが設けられ、患者8を載置可
能に形成されている。治療台7は治療台支柱7Bを介し
て回転テーブル9上に設置されている。治療台7を回転
駆動するモータは電源部6に接続されており、同じく電
源部6に接続されたローカル操作部10とリモート操作
部11からの操作指令により、制御可能に構成されてい
る。また、8Aは腫瘍患部(ISO)、AはX線源2と
腫瘍患部8Aとを結ぶ線源軸である。
【0005】次に、上記従来装置の動作について説明す
る。図3に示す放射線治療装置において、治療台天板部
7AはX、Y、Z軸方向に駆動可能であり、また、治療
台支柱7Bの軸を中心としてR方向に回転可能であり、
さらに線源軸Aを中心として治療台7全体を回転するこ
とができるようになっている。また、リトラクティブビ
ームストッパ5はX線源2から放射される放射線を遮蔽
して治療室外への漏洩を防ぐ遮蔽物としての働きをして
おり、遮蔽が必要な位置にある場合に電動で照射野内に
設定される。
【0006】上記方法および装置によれば、照射部本体
1を腫瘍患部8Aを中心として回転させ、腫瘍患部8A
に投与する放射線量を1方向からだけでなく、X平面上
に分散させ、腫瘍患部8Aには常に放射線が照射される
ようにしながら、正常組織の単位体積当りの被曝線量を
少なくすることができる。
【0007】コリメータ3の先端部に設けられたX線ア
プリケータ4は、X線を細いスポット状に絞り、頭部の
腫瘍患部8Aに集中して照射する固定照射野のコリメー
タである。このX線アプリケータ4を用いて前記回転照
射を行い、併せて治療台7の回転を組み合せることによ
り、腫瘍患部8Aに投与するX線量と正常組織への投与
量との比率を大きくし、腫瘍患部8Aを壊死させる無侵
襲の外科手術がおこなわれている。このような放射線治
療は一般的に3次元照射(ラジオサージェリ)と呼ばれ
ている。
【0008】次に、治療台7と照射部本体1との衝突防
止について説明する。治療台7がオンセンタ領域、つま
り、照射部本体1を1回転させても治療台7と照射部本
体1とが干渉しないような位置範囲にあるか、オフセン
タ領域、つまり、オンセンタの範囲外にあるかどうかの
情報を、本体を駆動する操作部が認識しており、オフセ
ンタ領域にある時、本体はリモート操作(遠隔操作)で
きない。一方、ローカル操作はレリーススイッチと駆動
スイッチを同時に押すことにより可能となっている。こ
れは、使用者に衝突の恐れがあるが駆動させるのだとい
うことを充分意識づけ、注意させるためのインターロッ
ク機構であり、照射部本体1と治療台7の不慮の衝突を
防止しようとするものである。
【0009】次に、治療台7に相対座標値が必要である
理由を説明する。患者を毎回治療台7上の全く同じ位置
に0.1mmの狂いがないように寝かせるということは
確率的にかなり低いことである。そこで、医師は、放射
線治療時、患者の腫瘍患部8Aに放射線を正確に照射で
きるように治療台7を移動し設定する。そして、その時
の治療台の位置を原点とするために座標値を零クリアし
治療を行う。したがって、治療に関して絶対座標値の意
味はなく、相対座標値が必要とされるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ラジオサージェリ用治療装置において、放射線発生装置
本体のリモート操作に対するインターロックは、使用者
の注意意識の有無にかかわらず治療台の位置によって判
定され、機能する。しかし、ローカル操作の場合、使用
者の注意意識によってはインターロックをバイパスする
ことも可能であり、この時、その後の衝突防止の責任は
使用者が負わなければならない。また、治療台の駆動に
対してはリモート操作/ローカル操作のいずれの場合も
衝突防止のインターロックがないので、一切の衝突防止
の責任は使用者の意識に一任されていた。
【0011】また、機器間、つまり治療台−本体間以外
の患者とX線アプリケータに対する衝突防止のインター
ロックは全くなく、衝突防止の責任は使用者に一任され
ることになっていた。
【0012】従来の装置は以上のように構成されている
ので、使用者の意識レベルによっては不慮の衝突事故が
起り得るという問題点があった。また、衝突する可能性
のある治療条件パラメータの設定に対するインターロッ
クがない状態で治療を実施するので、治療台がオンセン
タ領域を外れるまで治療条件パラメータの不適切が分か
らないという問題点があった。さらに、治療には前述の
ように相対座標値が必要なので、治療台の絶対座標値の
モニタの他に相対座標値用のモニタが必要であり、エン
コーダを2個取り付けるなどしないとモニタできず、構
造が複雑でコストアップになるという問題点があった。
【0013】この発明の課題は上記問題点を解消するこ
とであり、治療台・本体・患者が衝突することを使用者
の意識レベルに頼ることなく確実に防止する放射線治療
装置を低コストで提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による放射線治
療装置は、患者の体軸に垂直な平面内で回転可能である
とともに、前記患者の体軸に垂直な平面に対し垂直な平
面内で円弧状に回動可能とし、放射線を患部に対し3次
元方向に分散させて照射可能に形成された放射線発生装
置本体を備えている。放射線発生装置本体はX線アプリ
ケータとリトラクティブビームストッパとを備えるのが
よい。
【0015】また、治療台および放射線発生装置本体を
多軸駆動する多軸駆動手段と、この多軸駆動手段を制御
する駆動系制御ユニットと、駆動系制御ユニットを操作
する操作部とを備えており、前記多軸駆動手段は複数の
モータとドライバとエンコーダを含んでいる。
【0016】そして、前記駆動系制御ユニットは、前記
エンコーダから出力される各駆動軸の位置情報と放射線
発生装置本体・治療台・患者の外形寸法とを基に、放射
線発生装置本体・治療台・患者の3次元的な絶対座標値
をリアルタイムに算出する3次元座標モニタ制御部を備
え、かつ、前記操作部は、前記多軸駆動手段を動作させ
るための治療条件パラメータと放射線発生装置本体・治
療台・患者の外形寸法を基に、放射線発生装置本体によ
る回転照射時において放射線発生装置本体・治療台・患
者が3次元的にどの位置に存在することになるかを算出
・予想する3次元位置座標予想部を備える。
【0017】通常、前記多軸駆動手段は、治療台の左右
(X)、上下(Y)、前後(Z)、回転(R)、アイソ
センタ回転(I)、放射線発生装置本体の回転(γ)、
Cアーム回転(φ)、および、リトラクティブビームス
トッパ位置(τ)の8軸を駆動するものである。
【0018】また、前記駆動系制御ユニットは、治療台
の相対座標値と絶対座標値の2種類の座標値を各軸1個
のエンコーダで検出したデータにより常時モニタするデ
ュアル座標モニタ部を備えるようにしてもよい。
【0019】さらに、前記駆動系制御ユニットは、3次
元絶対座標値を基に放射線発生装置本体と治療台とが干
渉することを防止する本体−治療台衝突防止制御部を備
え、あるいは、3次元絶対座標値を基に放射線発生装置
本体と患者とが干渉することを防止する本体−患者衝突
防止制御部を備える構成にすることもできる。
【0020】また、前記操作部は、3次元位置の予想座
標値を基に、干渉による放射線発生装置本体の回転照射
治療が不可能な治療条件パラメータが設定できないよう
にする治療条件監視部を備えてもよい。
【0021】
【作用】この発明による放射線治療装置は、上記のよう
に、治療台の位置、放射線発生装置本体の回転角度、C
アームのφ方向回動量、リトラクティブビームストッパ
の位置などを、各駆動軸に連結したエンコーダから出力
されるデータにより把握する。このデータに患者の体形
やX線アプリケータの寸法なども考慮した情報を3次元
位置座標モニタ制御部で処理し、放射線発生装置本体・
治療台・患者の3次元的な絶対座標値をリアルタイムに
算出することにより、前記各部分の3次元的な位置関係
を常時モニタする。
【0022】また、上記モニタ結果に基づき、放射線発
生装置本体・治療台・患者が放射線発生装置本体の回転
照射時に今後3次元的にどの位置に存在することになる
かを、3次元位置座標予想部が算出、予想する。そし
て、ある治療条件パラメータが衝突を起す可能性を有す
るものであるか否かを判定し、必要に応じ装置の動作を
停止するなどして各機器間および患者との衝突を防止す
るように働く。したがって、使用者の意識レベルに頼ら
ずに確実な衝突防止機能を発揮することができる。
【0023】また、衝突を起す可能性を事前に把握でき
るので、放射線発生装置本体の回転範囲を衝突を起さな
い範囲で広い範囲に取ることができる。したがって、放
射線発生装置本体の回転照射可能範囲の自由度を増すこ
とにもつながる。
【0024】さらに、駆動系制御ユニットが備えるデュ
アル座標モニタ部により、治療台の相対座標値と絶対座
標値の2種類の座標データを各軸1個のエンコーダで検
出し常時モニタするので、構造が簡単になりコストを低
減できる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1について説
明する。図1において、治療台7の上部には治療台天板
部7Aが設けられ、患者8を載置可能に形成されてい
る。治療台7は治療台支柱7Bを介して回転テーブル9
上に設置されている。8Aは腫瘍患部(ISO)であ
る。照射部(放射線発生装置)本体20の主要部はCア
ーム構造体21で構成され、その上部にはX線源2とコ
リメータ3とX線アプリケータ4とが設けられ、また、
下部にはリトラクティブビームストッパ(RBST)2
2が設けられている。AはX線源2と腫瘍患部8Aとを
結ぶ線源軸である。
【0026】Cアーム構造体21は、Cアーム駆動部2
3によりCアーム駆動軸Cに沿ってφの方向に円弧状に
回動可能となっている。24は電源部であり、照射部本
体20を本体回転中心軸Bを中心にして回転可能に支持
している。したがって、Cアーム構造体21は本体回転
中心軸BとCアーム駆動軸Cの2軸に対して回転駆動可
能な2軸回転駆動方式となっている。
【0027】治療台7にはこれを駆動するための治療台
ドライバ25が接続され、また、電源部24には本体駆
動部ドライバ26が接続されており、これらの治療台ド
ライバ25と本体駆動部ドライバ26は駆動系制御ユニ
ット27に接続されている。駆動系制御ユニット27に
はローカル操作部28とリモート操作部29と駆動系位
置表示器30とが接続されている。
【0028】Cアーム構造体21の回転角度φを固定し
て本体回転中心軸Bを中心にしてγ方向に回転させなが
らX線源2からX線の照射を行うと、Cアーム構造体2
1の回転角度φで決定される2次元平面の照射を行うこ
とができる。次いで、Cアーム構造体21の回転角度を
Δφだけ変化させ、本体回転照射を行うと、φ+Δφで
決定される患部8Aを含む平面内で照射することができ
る。さらにφを変化させ前述と同じ回転照射を繰り返す
ことにより、その照射野内に常に患部を含んだ3次元的
照射を行うことができる。
【0029】治療台ドライバ25は、後述する5軸のモ
ータと位置検出用エンコーダを負荷としてそれらの制御
を行うものである。前記5軸とは、治療台7の駆動可能
方向、つまり、左右(LATERAL)、上下(VER
TICAL)、前後(LONG)、アイソセンタ回転
(IROT)、支柱回転(ROT)の5方向であり、図
1では、座標X、Y、Z、I、Rに相当する。
【0030】本体駆動部ドライバ26は、3軸のモータ
と位置検出用エンコーダを負荷としてそれらの制御を行
う。ここで3軸とは、本体回転駆動(GANTRY R
OTATION)、Cアーム回転駆動、および、RES
T駆動であり、図1の座標ではγ、φ、τに相当する。
【0031】次に、図2を参照して治療台ドライバ2
5、本体駆動部ドライバ26、駆動系制御ユニット2
7、ローカル操作部28、リモート操作部29の構成と
動作を詳細に説明する。治療台ドライバ25は治療台用
モータ駆動部31と治療台用エンコーダモニタ部32と
からなり、治療台用モータ駆動部31と治療台用エンコ
ーダモニタ部32には、それぞれ、治療台駆動モータ3
5A〜Eと治療台駆動エンコーダ36A〜Eが接続され
ており、治療台駆動エンコーダ36A〜Eのエンコーダ
データが治療台用エンコーダモニタ部32にリアルタイ
ムに送られる。また、本体駆動部ドライバ26は本体用
モータ駆動部33と本体用エンコーダモニタ部34とか
らなり、本体駆動モータ37A〜Cと本体駆動エンコー
ダ38A〜Cがそれぞれ接続され、本体駆動エンコーダ
38A〜Cのエンコーダデータが本体用エンコーダモニ
タ部34にリアルタイムに送られるようになっている。
【0032】駆動系制御ユニット27は本体−治療台衝
突防止部40、本体−患者衝突防止部41、デュアル座
標モニタ部42、および、3次元座標モニタ制御部43
により構成されており、デュアル座標モニタ部42で
は、治療台用エンコーダモニタ部32から出力される一
つのエンコーダデータを基にして治療台の相対座標値と
絶対座標値をリアルタイムに算出し、相対座標値を駆動
系位置表示器30に送り、常時表示させる。また、絶対
座標値は3次元座標モニタ制御部43にリアルタイムに
送られる。
【0033】一方、本体用エンコーダモニタ部34から
出力されるエンコーダデータは絶対座標値のみなので、
駆動系位置表示器30と3次元座標モニタ制御部43と
にリアルタイムに同じ値が送出される。
【0034】3次元座標モニタ制御部43では、デュア
ル座標モニタ部42から入力される各駆動部の位置情報
の絶対値と、外形寸法・治療条件入力部46から予め入
力しておいた各機器と患者の外形寸法とを基に、各駆動
系の駆動によって変化する治療台・本体・患者の位置情
報が3次元絶対座標値にリアルタイムに変換され、この
変換により得られた座標値は、本体−治療台衝突防止部
40と本体−患者衝突防止部41にリアルタイムに転送
される。
【0035】本体−治療台衝突防止部40は、前記3次
元絶対座標値とローカル操作部駆動スイッチ28、リモ
ート操作部駆動スイッチ44から入力される駆動方向を
リアルタイムにモニタし、照射部本体20および治療台
7の3次元絶対座標値が重なる手前でこれらの駆動を停
止させる。駆動停止後は、座標が重なる方向のみ駆動不
可とし、座標が離れる方向については駆動可とし、この
駆動情報を治療台用モータ駆動部31と本体用モータ駆
動部33とに送出する。
【0036】本体−患者衝突防止部41は、3次元絶対
座標値とローカル操作部駆動スイッチ28、リモート操
作部駆動スイッチ44とから入力される駆動方向をリア
ルタイムにモニタし、照射部本体20および患者8の3
次元絶対座標値が重なる手前でこれらの駆動を停止させ
る。停止後は、座標が重なる方向のみ駆動不可とし、座
標が離れる方向については駆動可とする。駆動情報は治
療台用モータ駆動部31と本体用モータ駆動部33に送
出される。
【0037】治療台駆動モータ35A〜Eは治療台用モ
ータ駆動部31から出力される駆動信号により駆動さ
れ、また、本体駆動モータ37A〜Cは本体用モータ駆
動部33から出力される駆動信号により駆動される。
【0038】3次元位置座標予想部45は、外形寸法・
治療条件入力部46から入力されたデータを基にして、
回転照射および駆動系の自動設定時、本体・治療台・患
者が3次元的にどの位置に存在するかを駆動前に演算す
る。治療条件監視部47は、前記3次元予想座標データ
を基に、駆動前に入力された治療条件パラメータが本体
・治療台・患者の干渉を起す可能性を有するものか否か
を監視し、干渉を起す可能性があるものの場合は外形寸
法・治療条件入力部に対し警告を発し、その治療条件パ
ラメータを受け取らないようにする。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、治療
台および放射線発生装置本体と患者の3次元絶対座標値
を算出、予想し、治療条件により各機器および患者が衝
突する可能性の有無を装置を始動する前に判定し、自動
設定時衝突の恐れがある場合、使用者の意識に頼ること
なく駆動機器を停止することを可能にし、衝突防止対策
を治療前に行い、治療時のより高い安全性を確保するこ
とができる。
【0040】また、衝突を起す可能性を事前に把握でき
るので、放射線発生装置本体の回転範囲を衝突を起さな
い範囲で広い範囲に取り、放射線発生装置本体の回転照
射可能範囲の自由度を増すことができる。
【0041】さらに、駆動系制御ユニットが備えるデュ
アル座標モニタ部により、治療台の相対座標値と絶対座
標値の2種類の座標データを各軸1個のエンコーダで検
出し常時モニタするので、構造が簡単になりコストを低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の全体構成図である。
【図2】この発明の実施例1の制御回路のブロック図で
ある。
【図3】従来の放射線治療装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 X線源 3 コリメータ 4 X線アプリケータ 7 治療台 9 回転テーブル 20 放射線発生装置本体 21 Cアーム構造体 22 リトラクティブビームストッパ 23 Cアーム駆動部 25 治療台ドライバ 26 本体駆動部ドライバ 27 駆動系制御ユニット 28 ローカル操作部 29 リモート操作部 32 治療台用エンコーダモニタ部 34 本体用エンコーダモニタ部 43 3次元座標モニタ制御部 45 3次元位置座標予想部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の体軸に垂直な平面内で回転可能で
    あるとともに前記患者の体軸に垂直な平面に対し垂直な
    平面内で円弧状に回動可能とし、患部に対し3次元方向
    に分散させて放射線を照射可能に形成された放射線発生
    装置本体と、 患者を載置する治療台と、 前記治療台および放射線発生装置本体を多軸駆動する多
    軸駆動手段と、 前記多軸駆動手段を制御する駆動系制御ユニットと、 前記駆動系制御ユニットを操作する操作部と、 を備えた放射線治療装置において、 前記多軸駆動手段は複数のモータとドライバとエンコー
    ダとを備え、 前記駆動系制御ユニットは、前記エンコーダから出力さ
    れる各駆動軸の位置情報と放射線発生装置本体・治療台
    ・患者の外形寸法とを基に、放射線発生装置本体・治療
    台・患者の3次元的な絶対座標値をリアルタイムに算出
    する3次元座標モニタ制御部を備え、 前記操作部は、前記多軸駆動手段を動作させるための治
    療条件パラメータと放射線発生装置本体・治療台・患者
    の外形寸法を基に、放射線発生装置本体による回転照射
    時において放射線発生装置本体・治療台・患者が3次元
    的にどの位置に存在することになるかを算出・予想する
    3次元位置座標予想部を備えることを特徴とする放射線
    治療装置。
  2. 【請求項2】 放射線発生装置本体はX線アプリケータ
    とリトラクティブビームストッパとを含むことを特徴と
    する請求項1記載の放射線治療装置。
  3. 【請求項3】 前記多軸駆動手段は、治療台の左右
    (X)、上下(Y)、前後(Z)、回転(R)、アイソ
    センタ回転(I)、放射線発生装置本体の回転(γ)、
    Cアーム回転(φ)、および、リトラクティブビームス
    トッパ位置(τ)の8軸を駆動するものであることを特
    徴とする請求項2記載の放射線治療装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動系制御ユニットは、治療台の相
    対座標値と絶対座標値の2種類の座標値を各軸1個のエ
    ンコーダで検出したデータにより常時モニタするデュア
    ル座標モニタ部を備えることを特徴とする請求項1、請
    求項2または請求項3記載の放射線治療装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動系制御ユニットは、3次元絶対
    座標値を基に放射線発生装置本体と治療台とが干渉する
    ことを防止する本体−治療台衝突防止制御部を備えるこ
    とを特徴とする請求項4記載の放射線治療装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動系制御ユニットは、3次元絶対
    座標値を基に放射線発生装置本体と患者とが干渉するこ
    とを防止する本体−患者衝突防止制御部を備えることを
    特徴とする請求項4または請求項5記載の放射線治療装
    置。
  7. 【請求項7】 前記操作部は、3次元位置の予想座標値
    を基に、干渉による放射線発生装置本体の回転照射治療
    が不可能な治療条件パラメータが設定できないようにす
    る治療条件監視部を備えることを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3記載の放射線治療装置。
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