JP2833894B2 - ソーナー用リング状エコー除去装置 - Google Patents

ソーナー用リング状エコー除去装置

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JP2833894B2
JP2833894B2 JP3311634A JP31163491A JP2833894B2 JP 2833894 B2 JP2833894 B2 JP 2833894B2 JP 3311634 A JP3311634 A JP 3311634A JP 31163491 A JP31163491 A JP 31163491A JP 2833894 B2 JP2833894 B2 JP 2833894B2
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毅 善光
克明 二木
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NIPPON DENKI ENJINIARINGU KK
NEC Corp
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NIPPON DENKI ENJINIARINGU KK
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ソーナー用リング状エ
コー除去装置に係り、とくに表示画面においてエコーレ
ベルが強いときに生じる虚方向のリング状エコーを除去
するためのソーナー用リング状エコー除去装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図４に従来例におけるアクティブソーナ
ー装置のエコー表示のための処理ブロック図を示す。こ
の従来のアクティブソーナー装置では、送波器５１から
水中に音波を発射して目標物５２からの反響音（エコ
ー）を受波器５３で受信し受信回路５４でプリフォーム
ドビームを形成し、受信データ１０１として信号処理５
５へ出力する。このとき受信データ１０１は、図５に示
すように全方位３６０゜をｎチャネル（ｎは自然数）に
分割し、同一時刻に受信した受信データを１フレームと
している。受信データ１０１は、信号処理５５で信号処
理及び検波され、ビデオデータ１０２としてビデオメモ
リ５６へ蓄積され、さらにその内容を表示器５７に送出
されて映像表示される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アクティブソーナー装置では、比較的近距離に目標物が
存在する場合、そのエコーが非常に強く受波器での各チ
ャネルの受信データにおいて、エコー到来のチャネル以
外の虚方向のチャネル（エコー到来チャネルの両隣のチ
ャネル等）でもプリフォームドビームのサイドローブの
ためエコーを受信し、表示画面上にリング状にエコーが
表示され（リング状エコー）本来のエコーの到来方向が
認識できなくなるという不都合が生じていた。
【０００４】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、特に、比較的近距離の目標物からサイ
ドローブのため多チャネルの各受信データを高感度で受
信しても、当該受信データに係るエコーの到来方向を容
易に特定することができ、目標物が比較的近距離である
場合に生じるリング状エコーの発生を有効に抑制するこ
とができるソーナー用リング状エコー除去装置を提供す
ることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明では、受信された
多チャネルの受信データよりその最大値およびそのチャ
ネル位置を検出する最大値検出回路と、この最大値検出
回路の出力と比較的近距離に目標物が存在する場合に生
じるリング状エコーの発生の基準レベルとを比較しその
大小を判定する基準レベル判定回路とを備え、この基準
レベル判定回路で基準レベル以上と判定された場合にそ
のチャネル以外のチャネルの前記受信データを予め定め
られたレベル分減衰せしめる減衰器を前記各チャネルの
出力段に装備した、という構成を採っている。これによ
って前述した目的を達成しようとするものである。
【０００６】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図１ないし
図３に基づいて説明する。ここで、前述した従来例と同
一の構成部材については同一の符号を用いるものとす
る。この図１ないし図３に示す実施例は、受信回路５４
から送られて来る多チャネルの受信データを信号処理す
る信号処理回路５５と、各チャネルの出力段に各別に装
備され信号処理された受信データを必要に応じて減衰せ
しめる減衰器１１と、信号処理された多チャネルの受信
データより最大値およびそのチャネルを検出する最大値
検出回路８と、この最大値検出回路８の出力を基準レベ
ルと比較しその大小を判定する基準レベル判定回路９と
を備えている。また、この基準レベル判定回路９で基準
レベル以上と判定された場合にそのチャネル以外のチャ
ネルの減衰器１１を作動させる減衰器用稼働制御回路と
しての出力レベル制御回路１０が装備されている。
【０００７】そして、送波器５１から水中に音波を発射
して目標物５２からの反響音（エコー）を受波器５３で
受信し受信回路５４へ送出する。受信回路５４ではプリ
フォームビームを形成し、その出力を受信データ１０１
として信号処理回路５５へ出力する。このとき受信デー
タ１０１は、図５に示す従来例の場合と同様に全方位３
６０゜をｎチャネル（ｎは自然数）に分割し同一時刻に
受信した受信データを１フレームとしている。また受信
回路５４は比較的近距離に目標物が存在する場合、その
エコーが非常に強いためエコー到来チャネルの受信デー
タ以外の虚方向のチャネルでもプリフォームドビームの
サイドローブによってエコーを受信する。
【０００８】受信データ１０１は信号処理回路５５で信
号処理及び検波されビデオデータ１０２として減衰器１
１へ出力されると共に最大値検出回路８へ出力される。
最大値検出回路８では、１フーレム内でビデオデータ１
０２の最大値とそのチャネルを検出し、最大値を基準レ
ベル判定回路９へ出力すると共にチャネル番号を出力レ
ベル制御回路１０へ出力する。基準レベル判定回路９で
は、この最大値と目標物が上記比較的近距離か否かを判
定する基準レベルとの大小判定をし、判定結果を出力レ
ベル制御回路１０へ出力する。出力レベル制御回路１０
では最大値検出回路８で検出された最大値が基準レベル
より低い場合には、ビデオデータ１０２のレベルを減衰
器１１で減衰させずにビデオメモリ６へ蓄積し、その内
容を表示器７に送出し映像表示する。
【０００９】一方、最大値検出回路８で検出された最大
値が基準レベル以上の場合には、最大値検出回路８で検
出されたチャネル以外のチャネルのビデオデータ１０２
のレベルを減衰器１１で減衰させてビデオメモリ６へ蓄
積し、その内容を表示器７に送出し映像表示する。この
様子を図２に示す。図２に示すように、予め定められた
レベル分減衰される。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
比較的近距離の目標物に対して信号処理したビデオデー
タの中から最大値とそのチャネルを検出し、最大値と基
準レベルの大小判定結果をリング状エコーの発生基準と
し、最大値が基準レベル以上の場合にリング状エコーの
発生と判断し、この最大値をもつチャネル（エコー到来
チャネル）以外のチャネル（虚方向のチャネル）のビデ
オデータのレベルを減衰させて表示するようにしたの
で、目標物が比較的近距離の場合にエコーの到来方向が
認識できなくなるという問題点を有効に回避することが
でき、比較的近距離の目標物に対する誤認識をなくすこ
とができる、という従来にない優れたソーナー用リング
状エコー除去装置を提供することができる。
【図面の詳細な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すブロック図
【図２ないし図３】それぞれ図１に示す実施例の作用効
果を示す説明図
【図４】従来例を示すブロック図
【図５】アクティブソーナーのフレームデータの例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
８ 最大値検出回路 ９ 基準レベル判定回路 １０ 減衰器用稼動制御回路としての出力レベル制御回
路 １１ 減衰器 ５４ 受信回路 ５５ 信号処理回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−2272（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−19581（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−159260（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−222781（ＪＰ，Ａ) 特公 昭62−2272（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭60−44627（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平３−75831（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 受信された多チャネルの受信データより
    その最大値およびそのチャネル位置を検出する最大値検
    出回路と、この最大値検出回路の出力と比較的近距離に
    目標物が存在する場合に生じるリング状エコーの発生の
    基準レベルとを比較しその大小を判定する基準レベル判
    定回路とを備え、この基準レベル判定回路で基準レベル
    以上と判定された場合にそのチャネル以外のチャネルの
    前記受信データを予め定められたレベル分減衰せしめる
    減衰器を前記各チャネルの出力段に装備したことを特徴
    とするソーナー用リング状エコー除去装置。
  2. 【請求項２】 受信回路から送られて来る多チャネルの
    受信データを信号処理する信号処理回路と、前記各チャ
    ネルの出力段に各別に装備され前記信号処理された受信
    データを必要に応じて減衰せしめる減衰器と、前記信号
    処理された多チャネルの受信データより最大値およびそ
    のチャネルを検出する最大値検出回路と、この最大値検
    出回路の出力と比較的近距離に目標物が存在する場合に
    生じるリング状エコーの発生の基準レベルとを比較しそ
    の大小を判定する基準レベル判定回路とを備え、この基
    準レベル判定回路で基準レベル以上と判定された場合に
    そのチャネル以外のチャネルの前記減衰器を作動させ予
    め定められたレベル分減衰させる減衰器用稼働制御回路
    を装備したことを特徴とするソーナー用リング状エコー
    除去装置。
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JPH081521B2 (ja) * 1985-06-27 1996-01-10 三菱化学株式会社 静電荷現像用トナ−
JPS6319581A (ja) * 1986-07-11 1988-01-27 Nec Corp ソナ−装置の干渉波消去回路

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