JP2833602B2 - 荷電粒子出射方法および荷電粒子出射装置 - Google Patents
荷電粒子出射方法および荷電粒子出射装置Info
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Description
および荷電粒子出射装置に係り、荷電粒子ビームを癌治
療や患部の診断に利用するのに好適な荷電粒子出射方法
および荷電粒子出射装置に関する。
して医療に利用する技術は、特開平5−198397号公報に
記載されている。
strum.,Vol.64,No.8,August,1993,p.208
8のFig.45に記載されている。この従来技術を図9を
用いて説明する。
進む。x方向走査電磁石101,y方向走査電磁石10
2に、時間的に変化する電流を流すと、それぞれの電磁
石に発生する磁場も時間的に変化し、荷電粒子ビーム
は、x方向(水平方向)およびy方向(垂直方向)に走
査される。図9は、単位時間あたりのx方向の走査(往
復)回数を多くし、y方向の走査回数を少なくして、照
射野99を形成している。照射野99の幅a,bは、そ
れぞれ、x方向走査電磁石101,y方向走査電磁石1
02の最大電流によって決まる。
が複雑な場合に、荷電粒子ビームを照射目標に正確に、
かつ、ビームの密度を一様に照射するためには、x方向
およびy方向の走査範囲と走査速度とを、荷電粒子ビー
ムを照射しながら変化させる必要があり、x方向走査電
磁石101およびy方向走査電磁石102に供給される
電流の制御は極めて複雑である。
子ビームの照射線量を均一化できる荷電粒子出射方法お
よび荷電粒子出射装置を提供することにある。
発明の特徴は、加速器から出射された荷電粒子ビーム
を、荷電粒子ビーム走査用の電磁石を有する照射装置か
ら出力する荷電粒子出射方法において、前記照射装置か
らの荷電粒子ビームの出力を停止し、この出力停止状態
で、前記電磁石を制御することにより荷電粒子ビームの
照射位置を変更し、この変更後に、前記照射装置からの
荷電粒子ビームの出力を開始することにある。
ムの出力を停止し、この出力停止状態で、電磁石を制御
することにより荷電粒子ビームの照射位置を変更し、こ
の変更後に、照射装置からの荷電粒子ビームの出力を開
始するので、荷電粒子ビームを出力しながら荷電粒子ビ
ームの照射位置を変える必要がなく、簡単な制御によ
り、照射対象における荷電粒子ビームの照射線量を均一
化できる。
記照射位置の変更は、前記照射対象領域に対する荷電粒
子ビームの照射線量が設定値に達した後に行うことにあ
る。
子ビームの照射線量が設定値に達するまで荷電粒子ビー
ムの出力を行うので、荷電粒子ビームの強度が時間的に
変化した場合でも、照射対象における荷電粒子ビームの
照射線量を均一化できる。
記加速器からの荷電粒子ビームの出射の開始は、前記加
速器内を周回する荷電粒子ビームに高周波電磁界を印加
することにより行い、前記出射の停止は、前記高周波電
磁界の印加を停止することにより行うことにある。
ビームに高周波電磁界を印加するので、荷電粒子ビーム
のベータトロン振動振幅が増加して共鳴の安定限界を越
え、荷電粒子ビームが加速器から出射される。この時、
荷電粒子ビームは一定に出射されるので、一様なビーム
の密度で荷電粒子ビームを照射対象に照射できる。
部の動きが少ないときに、前記照射装置から荷電粒子ビ
ームを出力することにある。
きが少ないとき(たとえば、患部がほぼ静止していると
き)に荷電粒子ビームの出力を行うので、患部に精度よ
く荷電粒子ビームを照射することができる。
置を図1を用いて説明する。本実施例の荷電粒子ビーム
装置は、前段加速器98,シンクロトロン型の加速器1
00,回転照射装置110および制御装置群140から
主に構成される。低エネルギーのイオンが前段加速器9
8から加速器100に入射され、加速器100において
加速された後、治療室103内の回転照射装置110に
出射されて、イオンビームが治療に用いられる。
説明する。加速器100は、加速器100を周回する荷
電粒子ビームに高周波電磁界を印加して荷電粒子ビーム
のベータトロン振動を増加し、共鳴の安定限界を越えさ
せ、荷電粒子ビームのベータトロン振動を共鳴状態にし
て荷電粒子ビームを加速器から出射する加速器である。
を曲げる偏向電磁石146,周回する荷電粒子ビームに
エネルギーを与える高周波加速空胴147,周回する荷
電粒子ビームに磁界を印加してベータトロン振動を共鳴
状態にする4極電磁石145や多極電磁石11、および
周回する荷電粒子ビームに高周波を印加してベータトロ
ン振動を増加する出射用高周波印加装置120を備えて
いる。また、偏向電磁石146,4極電磁石145、お
よび多極電磁石11に電流を、そして、高周波加速空胴
147に電力を供給する加速器用電源装置165と、出
射用高周波印加装置120に電力を供給する出射用高周
波電源166を備える。
装置110は、加速器100から出射された出射ビーム
を照射対象まで輸送するための4極電磁石150および
偏向電磁石151、および4極電磁石150および偏向
電磁石151に電流を供給する電源装置170を備え
る。
石151よりも下流に、照射位置をx方向およびy方向
に動かすための電磁石220,221を備える。ここ
で、x方向は偏向電磁石151の偏向面に平行な方向、
y方向は偏向電磁石151の偏向面に垂直な方向であ
る。電磁石220,221には電流を供給する電源装置
160が接続されている。電磁石220,221のさら
に下流で、照射対象である患者の直前には、ビームの照
射線量分布を測定する照射線量モニター200を設置し
ている。
140は、照射制御装置130,演算装置131,加速
器制御装置132を備える。
回転照射装置110への荷電粒子ビームの出射を制御す
るための制御装置である。加速器100から回転照射装
置110へ出射された荷電粒子ビームは照射対象に照射
されるので、加速器100からの出射を制御すること
は、患部への荷電粒子ビームの照射を制御することにな
る。
患部への荷電粒子ビームの照射を制御するために必要な
データを求める装置である。
から加速器100への荷電粒子ビームの出射,加速器1
00を周回する荷電粒子ビームの加速、および回転照射
装置110における荷電粒子ビームの輸送を制御するた
めの装置である。
し、次に照射制御装置130と加速器制御装置132に
よる荷電粒子ビーム装置の運転方法を説明する。
の形状,深さ,必要な照射線量R等の患部情報を入力さ
れる。演算装置131は、入力された患部情報に基づい
て、照射領域,患部に照射される荷電粒子ビームのエネ
ルギー,電磁石220,221に供給される電流の大きさ
などを演算して求める。
ネルギーとの関係を説明する。図2に体内の深さと荷電
粒子ビームの照射線量の関係の例を示す。図2の照射線
量のピークをブラッグピークと呼ぶ。患部への荷電粒子
ビームの照射はブラッグピークの位置で行われる。ブラ
ッグピークの位置は、荷電粒子ビームのエネルギーによ
り変化する。従って、患部の深さによってエネルギーを
変えれば、深さ方向に厚みを持つ患部の全部に荷電粒子
ビームを照射することができる。
31の照射領域形成部133は、入力された患部情報に
基づいて、図3に示すように、患部を深さ方向の複数の
層Li(i=1,2…N)に分割する。エネルギー計算部
134は、それぞれの層の深さに応じて照射に適したビ
ームエネルギーEi を求める。
i の形状に応じて、荷電粒子ビームを照射する複数の照
射領域Ai,j(i=1,2…N,j=1,2…M),照射
領域Ai,jの中心点Pi,j、およびその座標(xij,yij)
を定める。荷電粒子ビームの強度は空間的にガウス分布
をしているので、演算装置131は、荷電粒子ビームの
径に基づいて、照射領域Ai,j と隣接する照射領域とが
重なる部分をつくるように、各照射領域Ai,jとその中
心点Pi,jを定める。
Rに基づいて各中心点Pi,j の目標照射線量Rijを求め
る。
荷電粒子ビームの中心と合わせるために、電磁石22
0,221に供給される電流IXij,IYijを定める。
ムエネルギーEi,各照射領域Ai,j,中心点Pi,j,中
心点Pi,jの座標(xij,yij),目標照射線量Rij,電流
IXij,IYijを照射制御装置130に出力する。
を図5に示す。
器98が荷電粒子ビームを出射するように、前段加速器
98を制御する。
たビームエネルギーEi を加速器制御装置132に出力
する。
荷電粒子ビームをエネルギーEi まで加速するために、
偏向電磁石146,4極電磁石145に電流を供給する
ように、そして、高周波加速空胴147に電力を供給す
るように、加速器用電源装置165を制御する。
ーEi まで加速されたら、加速器制御装置132は、周
回する荷電粒子ビームのベータトロン振動を共鳴状態に
するために、4極電磁石145、および多極電磁石11
に電流を供給するように、加速器用電源装置165を制
御する。
に電流が供給されると、出射のための共鳴の安定限界が
発生し、安定限界の外側に移動した周回荷電粒子ビーム
は、ベータトロン振動が共鳴状態になる。
ームの中心と中心点Pi,j とを合わせるために、電磁石
220,221に電流IXij,IYijを供給するように、
電源装置160を制御する。
00から回転照射装置110に出射される荷電粒子ビー
ムを照射対象である患部まで輸送するために、4極電磁
石150および偏向電磁石151に電流を供給するよう
に、電源装置170を制御する。
量Rijと照射線量モニター200で測定された中心点P
i,jの照射線量を比較する。
線量Rijに達していない場合は、照射制御装置130
は、加速器100から回転照射装置110に出射を開始
するために、出射用高周波印加装置120に電力を供給
するように、出射用高周波電源166を制御する。
されると、周回する荷電粒子ビームに高周波電磁界が印
加され、周回する荷電粒子ビームのベータトロン振動振
幅が増加する。ベータトロン振動振幅が増加して、ベー
タトロン振動の共鳴の安定限界を越えると荷電粒子ビー
ムは、加速器100から回転照射装置110へ出射され
る。回転照射装置110において、荷電粒子ビームは照
射領域Ai,j に照射される。
量Rijと照射線量モニター200で測定された中心点P
i,jの照射線量を比較する。中心点Pi,jの照射線量が目
標照射線量Rijに達していない場合は出射を続ける。
i,j の照射線量が目標照射線量Rijに達していれば出射
を停止するように、出射用高周波電源166を制御す
る。そして次の照射領域Ai,j+1の中心点Pi,j+1に荷電
粒子ビームの中心を合わせるように電源装置160を制
御する。
域Ai,j+1の照射へ移る際に、加速器100を周回して
いるビームを利用できる場合は、(5)からの運転を行
い、ビーム量,出射時間が不足する場合は、荷電粒子ビ
ームを補給するために(1)からの運転を行う。
で、照射線量が目標値に達したら、次の層Li+1 につい
て、(1)からの運転を行い、層Li の場合と同様に全
ての照射領域Ai+1,jを照射する。
ら、荷電粒子ビーム装置の運転を終了する。
て荷電粒子ビームのエネルギーをEi にしているが、回
転照射装置110において荷電粒子ビームのエネルギー
を変えてもよい。例えば、ビーム照射位置設定用の電磁
石220の直前に、図6に示すようなレンジシフター5
00を設置する。そして、照射制御装置130がレンジ
シフター500を駆動してその厚さを変えることによ
り、レンジシフター500を透過する荷電粒子ビームの
エネルギーを変えることも可能である。
をしている場合にも、精度よく患部を照射できる。ま
た、照射線量が目標に達するまで照射を継続するため、
ビーム強度が時間的に変化した場合でも、患部にビーム
の密度を一様に照射できる。
射領域Ai,j+1 を変更してから照射対象の他の照射領域
に荷電粒子ビームを照射するので、荷電粒子ビームを照
射しながら走査電磁石の電流を変化させる必要がなく、
電磁石220,221に供給される電流IXij,IYijの
制御は従来技術よりも簡単で、精度よく、かつ、ビーム
の密度を一様に照射することができる。
を説明する。本実施例の機器構成は、第1の実施例と同
様である。ただし、本実施例では、患部の各層Li の照
射領域をx方向には分割せず、図7に示すように、y方
向にのみ分割する。すなわち、照射領域Ai,jはx方向
に広い。照射領域Ai,jを照射するときは、電磁石22
0がつくる磁場の強度を変化させて、荷電粒子ビームを
x方向に走査して照射する。
の広がりに基づいて、電磁石220の磁場強度を変化さ
せる大きさΔIXij を求める。そして、実施例1の場合
と同様に、各層Li におけるビームエネルギーEi,各
照射領域Ai,jとその中心点Pi,j(xij,yij),目標
照射線量Rij,電流IXij,IYijを求め、これらとΔI
Xijを照射制御装置130に出力する。
を図8に示す。(8)以外は第1の実施例と同じである
(8)で、照射制御装置130は、加速器100から回
転照射装置110に出射を開始するために、出射用高周
波印加装置120に電力を供給するように、出射用高周
波電源166を制御するとともに、荷電粒子ビームをx
方向に走査して照射するために電磁石220の電流IXi
jがΔIXijの範囲で変化するように、電源装置160を
制御する。
ように、レンジシフター500を用いて、回転照射装置
110において荷電粒子ビームのエネルギーを変えても
よい。
ときに、電磁石220がつくる磁場の強度を変化させ
て、荷電粒子ビームをx方向に走査して照射するが、電
磁石221がつくる磁場の強度を変化させて、荷電粒子
ビームをy方向に走査して照射するようにしてもよい。
を説明する。本実施例の機器構成を図10に示す。機器
構成が第1の実施例と異なる点は、患者の体の動きを検
出する動き検出装置250を設けている点と、荷電粒子
ビームを照射装置へ輸送するビーム輸送系171に、荷
電粒子ビームの輸送と停止を切り替える電磁石175と
その電源176を設けていることで、その他の構成は、
第1の実施例1と同一である。ただし、電源175は、
故障して電流が流れないときは、ビームが患者に照射さ
れないようにしておき、電流が正常に加えられたときの
み照射されるようにしておく。
歪み検出装置でも良いし、あるいは、カメラで患者の動
きを検出する装置でも良い。この動き検出装置250か
らの信号により、患者の体の動きを検出し、体の動きが
少ない時のみ、患者へビームを照射する信号を出射用高
周波電源166とビーム輸送系の切り替え電磁石175
の電源に176を送る。前記信号がビーム照射可である
時のみ、出射用高周波電源166から荷電粒子ビームに
高周波を加え、さらに、電源176からビーム輸送系の
切り替え電磁石175に電流を加えて荷電粒子ビームが
回転照射室110へ供給されるようにする。この時の運転
方法を図11に示す。運転方法の(8)および(10)
以外は第1の実施例と同じである。
標照射線量Rijに達せず、かつ、動き検出装置250か
らの信号で、患者が静止していると判断される場合は、
照射制御装置130は、加速器100から回転照射装置
110に出射を開始するために、出射用高周波印加装置
120に電力を供給するように、出射用高周波電源16
6を制御し、同時に、荷電粒子ビーム輸送系の切り替え
電磁石175に電源176から電流を加える。ただし、
動き検出装置250からの信号で、患者が静止していな
いと判断される場合は、出射用高周波電源166と荷電
粒子ビーム輸送系の切り替え電磁石175の電源を制御
して、荷電粒子ビームの回転照射装置110への供給を
停止する。
心点Pi,j の照射線量が目標照射線量Rijに達していれ
ば、出射を停止するように、出射用高周波電源166を
制御するとともに、ビーム輸送系の切り替え電磁石17
5の電流を止めて、荷電粒子ビームの回転照射装置11
0への供給を停止する。そして次の照射領域Ai,j+
1の中心点Pi,j+1 に荷電粒子ビームの中心を合
わせるように電源装置160を制御する。
効果が得られるとともに、照射も切り替えが2つの切り
替え手段によって行われるから、より安全性が高い。ま
た、患部がほぼ静止している時に荷電粒子ビームを照射
するので、照射対象を精度良く照射することができる。
以上説明した各実施例では、荷電粒子ビームのエネルギ
ーを加速器における加速段階で変更しているが、照射装
置の荷電粒子ビームが通過するところにグラファイトな
どの板状の物質を置くことにより出射された荷電粒子ビ
ームのエネルギーを変更しても良い。
射対象における荷電粒子ビームの照射線量を均一化でき
る。第2発明によれば、荷電粒子ビームの強度が時間的
に変化した場合でも、照射対象における荷電粒子ビーム
の照射線量を均一化できる。第3発明によれば、荷電粒
子ビームは一定に出射されるので、一様なビームの密度
で荷電粒子ビームを照射対象に照射できる。第4発明に
よれば、患部に精度よく荷電粒子ビームを照射すること
ができる。
ある。
例を示す図である。
である。
を示す図である。
を示す図である。
である。
法を示す図である。
100…加速器、101…x方向走査電磁石、102…y
方向走査電磁石、103…治療室、110…回転照射装
置、120…出射用高周波印加装置、130…照射制御
装置、131…演算装置、133…照射領域形成部、1
34…エネルギー計算部、135…照射線量計算部、1
36…電磁石電流計算、140…制御装置群、145…
4極電磁石、146…偏向電磁石、147…高周波加速
空胴、150…4極電磁石、151…偏向電磁石、160
…電源装置、165…加速器用電源装置、166…出射
用高周波電源、170…電源装置、171…輸送系、1
75…切り替え電磁石、176…電源、200…照射線
量モニター、220,221…電磁石、250…動き検
出装置、500…レンジシフター。
Claims (11)
- 【請求項1】加速器から出射された荷電粒子ビームを、
荷電粒子ビーム走査用の電磁石を有する照射装置から出
力する荷電粒子出射方法において、 前記照射装置からの荷電粒子ビームの出力を停止し、こ
の出力停止状態で、前記電磁石を制御することにより荷
電粒子ビームの照射位置を変更し、この変更後に、前記
照射装置からの荷電粒子ビームの出力を開始する ことを
特徴とする荷電粒子出射方法。 - 【請求項2】加速器から出射された荷電粒子ビームを、
荷電粒子ビーム走査用の電磁石を有する照射装置から出
力する荷電粒子出射方法において、 患部の照射対象領域に対する前記照射装置からの荷電粒
子ビームの出力を停止し、この出力停止状態で、前記電
磁石を制御することにより荷電粒子ビームの照射位置を
前記患部内の他の照射対象領域に変更し、この変更後
に、前記照射装置からの荷電粒子ビームの出力を開始す
ることを特徴とする 荷電粒子出射方法。 - 【請求項3】前記照射位置の変更は、前記照射対象領域
に対する荷電粒子ビームの照射線量が設定値に達した後
に行うことを特徴とする請求項2記載の荷電粒子出射方
法。 - 【請求項4】前記照射装置からの荷電粒子ビームの出力
の停止は、前記加速器からの荷電粒子ビームの出射を停
止することにより行い、前記照射装置からの荷電粒子ビ
ームの出力の開始は、前記加速器からの荷電粒子ビーム
の出射を開始することにより行うことを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載の荷電粒子出射方法。 - 【請求項5】前記加速器からの荷電粒子ビームの出射の
開始は、前記加速器内を周回する荷電粒子ビームに高周
波電磁界を印加することにより行い、前記出射の停止
は、前記高周波電磁界の印加を停止することにより行う
ことを特徴とする請求項4記載の荷電粒子出射方法。 - 【請求項6】患部の動きが少ないときに、前記照射装置
から荷電粒子ビームを出力することを特徴とする請求項
1乃至5のいずれかに記載の荷電粒子出射方法。 - 【請求項7】荷電粒子ビーム走査用の電磁石を有し、加
速器から出射された荷電粒子ビームを出力する照射装置
を備えた荷電粒子出射装置において、 前記照射装置からの荷電粒子ビームの出力を停止させ、
荷電粒子ビームの出力を停止した状態で、前記電磁石を
制御することにより荷電粒子ビームの照射位置を変更さ
せ、この変更後に、前記照射装置からの荷電粒子ビーム
の出力を開始させる制御装置を備えたことを特徴とする
荷電粒子出射装置。 - 【請求項8】荷電粒子ビームを出射する加速器と、荷電
粒子ビーム走査用の電磁石を有し、加速器から出射され
た荷電粒子ビームを出力する照射装置とを備えた荷電粒
子出射装置において、 前記照射装置からの荷電粒子ビームの出力を停止させ、
荷電粒子ビームの出力を停止した状態で、前記電磁石を
制御することにより荷電粒子ビームの照射位置を変更さ
せ、この変更後に、前記照射装置からの荷電粒子ビーム
の出力を開始させる制御装置を備えたことを特徴とする
荷電粒子出射装置。 - 【請求項9】 荷電粒子ビームを出射する加速器と、荷電
粒子ビーム走査用の電磁石を有し、加速器から出射され
た荷電粒子ビームを出力する照射装置とを備えた荷電粒
子出射装置において、 患部の照射対象領域に対する荷電粒子ビームの照射線量
を測定する照射線量モニターと、前記照射線量モニター
により測定された照射線量が設定値に達した後に、前記
照射対象領域に対する前記照射装置からの荷電粒子ビー
ムの出力を停止させ、荷電粒子ビームの出力を停止した
状態で、前記電磁石を制御することにより荷電粒子ビー
ムの照射位置を前記患部内の他の照射対象領域に変更さ
せ、この変更後に、前記照射装置からの荷電粒子ビーム
の出力を開始させる制御装置とを備えたことを特徴とす
る荷電粒子出射装置。 - 【請求項10】 荷電粒子ビームを出射する加速器と、荷
電粒子ビーム走査用の電磁石を有し、加速器から出射さ
れた荷電粒子ビームを出力する照射装置とを備えた荷電
粒子出射装置において、 前記照射装置からの荷電粒子ビームの出力を停止させ、
荷電粒子ビームの出力を停止した状態で、前記電磁石を
制御することにより荷電粒子ビームの照射位置を変更さ
せ、この変更後に、前記照射装置からの荷電粒子ビーム
の出力を開始させる制御を行うように構成されることを
特徴とする荷電粒子出射装置。 - 【請求項11】 前記加速器は、荷電粒子ビームを出射す
るための高周波電磁界を発生する高周波印加装置を有
し、前記制御装置は、前記高周波印加装置により高周波
電磁界を発生させることによって、前記加速器から荷電
粒子ビームを出射させると共に、前記照射装置からの荷
電粒子ビームの出力を開始させ、前記高周波電磁界の発
生を停止させることにより、前記加速器からの荷電粒子
ビームの出射を停止させると共に、前記照射装置からの
荷電粒子ビームの出力を停止させることを特徴とする請
求項7乃至10のいずれかに記載の荷電粒子出射装置。
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---|---|---|---|
JP32248496A JP2833602B2 (ja) | 1995-12-11 | 1996-12-03 | 荷電粒子出射方法および荷電粒子出射装置 |
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JP7-321427 | 1995-12-11 | ||
JP32248496A JP2833602B2 (ja) | 1995-12-11 | 1996-12-03 | 荷電粒子出射方法および荷電粒子出射装置 |
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