JP2833414B2 - 重量物を移動させる走行ヤードの構造 - Google Patents

重量物を移動させる走行ヤードの構造

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JP2833414B2 JP5118836A JP11883693A JP2833414B2 JP 2833414 B2 JP2833414 B2 JP 2833414B2 JP 5118836 A JP5118836 A JP 5118836A JP 11883693 A JP11883693 A JP 11883693A JP 2833414 B2 JP2833414 B2 JP 2833414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば防波堤を構築
するための大重量ケーソンをその製作現場から運搬用の
台船まで移動させる場合等に実施される重量物の移動施
設である走行ヤードの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】数千トンクラスのケーソンを移動させる
方法としては、台車方式、滑り方式、コロ方式などが知
られている。このうち、移動のための設備が単純で経費
が安く、しかも大重量物でもあまりトラブルを起こさず
に移動できる信頼性の高い方式は図16に示すような滑
り方式である。
【0003】すなわち、ケーソン製作ヤードを含むケー
ソン走行ヤードの床部分に、移動方向に沿った凸条から
なる複数の滑り受台40を平行に設けておき、その受台
40の上でケーソン41を製作する。受台40の上面に
は低摩擦材としてテフロン等の樹脂プレート42が配設
される。一方、ケーソン41の底面には樹脂プレート4
2と当接する位置に移動方向に長い帯状のステンレスレ
ール43が埋設されている。この状態で、油圧ジャッキ
等を用いてケーソンを受台方向に引きまたは押し、樹脂
プレート42とステンレスレール43との小さな摩擦部
分で滑らせながらケーソン41を移動させるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の滑り方式では、滑り受台に不陸があるとケー
ソンが偏心し、特定の受台に支持荷重が集中する結果、
樹脂プレートとレールとの摩擦が大きくなってケーソン
を移動する際に極めて大きな動力を必要とするばかり
か、樹脂プレートが変形しやすくなってその交換頻度が
高くなり、受台の不陸が大きい場合にはケーソンが傾斜
して移動が困難となる惧れがある。そこで、滑り受台の
平坦性を高い精度で確保する必要があった。また、油圧
ジャッキ等でケーソン自体を直接引いたり押したりして
移動させるため、ケーソンのジャッキ作用点に局部的に
大きな応力がかかり損傷する惧れがあった。
【0005】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、受台に要求される平坦性を
緩和することができ、ケーソン等の重量物を直接押した
り引いたりすることなくこれを移動することができる重
量物を移動させる走行ヤードの構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の走行ヤード
は、所定位置で製作された重量物を滑らせて移動させる
レールを備えた走行ヤードであって、前記重量物とレー
ルとの間に走行桁を介挿し、該走行桁の下面に配設され
て前記レールの上面に底面が接する複数の油圧ジャッキ
を伸長するとともに、前記走行桁を引きまたは押して重
量物を移動させる際に用いられるものであり、前記重量
物が製作される作業床から該重量物の移動方向に沿って
形成された複数の凹溝状の作業通路と、この作業通路内
に凸条をなすように設けられるとともに、前記作業床よ
り低く構成され、かつ、前記レールが上面に配設された
受台とを備え、前記受台が他の部位と独立した構造体と
なっていることを特徴とする。
【0007】また、前記受台には、前記重量物を移動さ
せる際の反力をとる固定梁を係止する凹部が形成するこ
ともできる。
【0008】
【作用】この発明による走行ヤードにおいて、作業床上
で製作された重量物とレールとの間に作業通路を利用し
て走行桁を介挿し、油圧ジャッキを伸長して重量物を作
業床から浮上する。この状態で走行桁を引きまたは押す
と、レール上面と油圧ジャッキとの滑動によって走行桁
とともに重量物が一体的に移動する。このとき、レール
面に不陸があっても、各油圧ジャッキを伸縮することで
これを吸収することができる。上記ジャッキの操作、重
量物移動の監視等も、作業通路を利用して行うことがで
きる。
【0009】また、走行桁の引き押しは、受台に形成し
た凹部に係止される固定梁に反力をとって行われる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例による走行ヤード
1を含んだケーソンプラントの全体の平面レイアウトを
示し、図2はその走行ヤード1の部分の詳細な平面構成
を示している。走行ヤード1の床部分には4本の凸条か
らなる受台3が岸壁4に向かって平行に配設されてい
る。この走行ヤード1はケーソン2の製作ヤードを含ん
でおり、この実施例では2個のケーソン2を走行ヤード
1の所定位置で製作する。図1に示す2個のケーソン2
は製作位置にあるもので、ここで完成したケーソン2を
前記受台3に沿って移動させ、岸壁4に接岸している台
船5上に載せる。なお、走行ヤード1の周辺にはケーソ
ン製作のための型枠ヤードや鉄筋ヤードおよび支保工足
場材置場がレイアウトされている他、事務所や駐車場、
資器材置場、コントロールセンターなどが設置される。
【0011】走行ヤード1の一部(製作ヤード)でケー
ソン2を製作する工程の構成を図3と図4に示してい
る。この両図と前記図2に示すように、製作ヤードの作
業床8に4本の平行な溝が形成されていて、各溝の中心
線に沿って凸条をなす受台3が設けられている。受台3
の上面は平面で、そこに後述のようにステンレスレール
6が配設されている。このステンレスレール6の上面の
高さは作業床8より低くなっている。また受台3の両側
はさらに低い溝状になっており、そこが後述のように利
用される作業通路7である。なお、製作ヤードを外れる
と作業床8はなく、4本の受台3の周囲は作業通路7と
同じ高さの掘り込み床になっている。また受台3は鋼管
杭15によって地盤に確実に支持されている。
【0012】受台3(レール6)の上面の高さは作業床
8より低く、その差分に相当する高さの支保工9を受台
3の上に設置し、支保工9と作業床8との間に通路用型
枠13を掛け渡すように設置し、型枠13で作業通路7
の上部開口を塞ぐ。このように設置した型枠13が作業
床8と面一になり、これら全体がケーソン2の底型枠と
なり、この部分に薄ベニヤや路盤紙などの縁切り材を敷
設する。これに他の型枠材を組合せてコンクリートを打
設し、ケーソン2の底面部分(下床版)を構築する。な
お、ケーソン2の側壁および隔壁構築時のコンクリート
重量は既設の前記下床版で支えることができるため、型
枠13は下床版コンクリートの打設作業時の荷重だけを
考慮しておけば良く、通常のメタルフォームが使用でき
る。
【0013】以上のようにして製作ヤードにてケーソン
2を構築する。ケーソン2が完成したならば、支保工9
および型枠13を撤去する。そして図5〜図9に示すよ
うに、ケーソン2の底面と受台3(レール6)の間に滑
り台座装置20をセットする。
【0014】ここで滑り台座装置20の構成について図
5〜図9に従って詳述する。それぞれの滑り台座装置2
0は、4本のH型鋼を平行に組合せて一体化した細長い
走行桁16を主体とする。走行桁16はケーソン2の底
面寸法より長く、これをケーソン2の真下のレール6上
に配置すると、両端部がケーソン2の両側に突出する。
【0015】また、1本の走行桁16の下面部には4個
の油圧ジャッキ18が長手方向に等間隔で配置され、こ
れら各油圧ジャッキ18の脚板18bには樹脂プレー
ト、この実施例では、超高分子量ポリエチレン(例え
ば、オレフィン系プラスチックであるハイモラー(商品
名))製の樹脂プレート17が接合され、この樹脂プレ
ート17を介して各油圧ジャッキ16がステンレスレー
ル6上に載置されている。各油圧ジャッキ18のラム1
8aが走行桁16の下面に接合されており、油圧ジャッ
キ18を伸縮させることでレール6と走行桁16との間
隔を拡大縮小して複数の油圧ジャッキ18それぞれにか
かるケーソン2の荷重を均等にすることができる。な
お、各油圧ジャッキ18のシリンダ外周には補強用のリ
ブ18cが一体形成されている。
【0016】このように1本の走行桁16と樹脂プレー
ト17付きの4個の油圧ジャッキ18が一体化されて1
台の滑り台座装置20が構成されている。それぞれの滑
り台座装置20は、ケーソン2の製作時には非連結状態
となっており、製作ヤードを外れた走行ヤード1におけ
る4本のレール6上に搭載されている。ケーソン2が完
成して支保工9や型枠13を撤去してから、4台の滑り
台座装置20を個別的にレール6上を滑らせてケーソン
2の下方(製作ヤード)に移動する。この移動時には各
油圧ジャッキ18は縮小しておき、走行桁16がケーソ
ン2の底面に干渉しないでその下に進入する。その後、
図7に示すように、4本のレール6上にそれぞれ滑り台
座装置20がそれぞれ搭載され、4台の滑り台座装置2
0における4本の走行桁16の両端部がこれらに直交配
置された連結材20aと20bとで連結される。一方の
連結材20bは作業デッキを兼ねており、その上に各油
圧ジャッキ18を駆動するポンプユニット20cが設置
され、各油圧ジャッキ18とポンプユニット20cとが
配管20dにより後述のように接続されている。
【0017】4台の滑り台座装置20をケーソン2の下
部に位置決めしたならば、合計16個の油圧ジャッキ1
8を一斉に伸長させて4本の走行桁16を上昇させ、こ
れら走行桁16でケーソン2を持上げて、ケーソン2を
作業床8から浮上させる。するとケーソン2の全重量は
4台の滑り台座装置20を介して4本の受台3にかか
る。
【0018】この実施例のケーソン2の重量は約600
0トンで、この荷重を1m×1mの平面形状を有する1
6個の樹脂プレート17で受けるので、樹脂プレート1
7の1個あたりの受け持ち荷重は約380トンである。
この樹脂プレート17は、1000kg/cm2 で予圧縮
されており、安全率を10倍以上考慮して面圧を100
kg/cm2 以下になるようにすることにより、実使用時
の耐久性を増大させることができる。なお、樹脂プレー
ト17は超高分子量ポリエチレンであり、一般のポリエ
チレンに比べて耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性などの特
性が著しく優れ、摩擦係数はナイロンやテフロンよりも
小さく、ステンレスレール6との摩擦がきわめて小さ
く、安定した滑り特性が得られる。また帯状のステンレ
スレール6は、受台3の上にスペーサとしての山形鋼と
レベル調整用のモルタル23を介して固設されている。
【0019】以上のように、4台の滑り台座装置20で
ケーソン2の全重量を支持している状態で、4本の各走
行桁16を横引き用ジャッキで引き、樹脂プレート17
がステンレスレール6上を滑動し、走行桁16に搭載さ
れているケーソン2を岸壁4に向けて移動させるのであ
る。
【0020】滑り台座装置20を横引きする工程の構成
を図10と図11に示している。図2にも示すように、
走行ヤード1の受台3の所定位置に設けた凹部24にH
型鋼からなるジャッキ固定梁25を係止する。この固定
梁25に横引き用ジャッキ26を取り付け、そのジャッ
キラムに取り付けた可動梁27と走行桁16の先端とを
4本のロッド28で結合する。このようにして横引き用
ジャッキ26により固定梁25に反力をとって滑り台座
装置20をレール6に沿って移動させることができる。
ジャッキ26のストロークが限度に達するごとに、ロッ
ド28と可動梁27の結合位置を変更する。
【0021】このように4台の滑り台座装置20に搭載
して移動させてきたケーソン2を台船5上に載せる様子
を図12に示している。台船5は、接岸してバラスト水
により沈め、水中コンクリート盤29の上の受桁30上
に着底させる。台船5のデッキ上には4本の受台32が
配設されている。この受台32は走行ヤード1の前記受
台3と連続するようになっており、受台32上にもステ
ンレスレールが装着されている。また、地上側の受台3
と台船5の受台32を連続させるために、両者間に渡し
桁33を掛け渡す。図2にも示すように、走行ヤード1
の岸壁4には渡し桁33を設置するための凹部34が設
けられている。この凹部34に渡し桁33の一端部をは
め込む。
【0022】陸上の受台3と渡し桁33と台船5の受台
32とを連続させれば、前述した横引き用ジャッキ26
を適宜位置に設置し替えながら、滑り台座装置20を引
き、レール6上を滑らせながら移動させる。このように
して走行桁16上に搭載されているケーソン2を台船5
に移して位置決めし、各油圧ジャッキ18を一斉に縮小
して走行桁16上のケーソン2を台船5側の受台3にで
支持させ、その状態でケーソン2を台船5に固縛する。
その後は4台の滑り台座装置20を前記とは逆方向にレ
ール6上を移動させてもとに戻す。
【0023】ここで、滑り台座装置20に搭載したケー
ソン2をレール6に沿って移動させる際のケーソン2の
横ずれを防止する方法としては、例えば図13に示すよ
うにケーソン2の側面に床に設置したローラ35を当て
がってその横ずれを防止すれば良い。ローラ35は垂直
軸を中心に回転自在で、走行ヤード1の床に着脱自在に
設置する。
【0024】次に、滑り台座装置20に搭載したケーソ
ン2をレール6に沿って移動させる際の16個の油圧ジ
ャッキ18の制御方式について説明する。
【0025】図14は第1の実施例を示している。図1
4では、各滑り台座装置20に取り付けられている4個
の油圧ジャッキ18をA1〜A4、B1〜B4、C1〜
C4、D1〜D4として区別する。第1の実施例では、
16個の油圧ジャッキを1つのポンプユニット20cに
すべて並列に接続し、すべての油圧ジャッキに等しい油
圧がかかるようにしている。従って各油圧ジャッキのス
トロークは必ずしも一定にはならず、作用する油圧が等
しくなるように各ジャッキのストロークが自動的に決ま
る。その結果、ケーソン2の荷重が16個の油圧ジャッ
キで均等に分担されることになる。そして図15に示す
ように、滑り台座装置20が走行するレール6面に不陸
があったり、渡し桁33の部分に不陸や傾斜が生じて
も、それらの高さの変動が16個の油圧ジャッキの自動
ストローク調整機能によって吸収され、16個の樹脂プ
レート17にケーソン2の荷重が均等にかかった状態で
スムーズに重量物を移動させることができる。樹脂プレ
ート17には、ケーソン2の荷重が均等にかかるので変
形、消耗を抑え、交換頻度を低減することができる。
【0026】前記の例は16個の油圧ジャッキを1つの
グループとして、全体を共通の油圧系統で並列に駆動し
ている。しかし状況に応じては、多数の油圧ジャッキを
いくつかのグループに分け、各グループ内の複数の油圧
ジャッキを共通の油圧系統で並列駆動するように構成し
てもよい。以下ではそのグループ分けの具体例を図14
の符号を使って説明する。
【0027】A1〜A4とB1〜B4を第1グループ
とし、C1〜C4とD1〜D4を第2グループとする。
【0028】A1〜A4とD1〜D4を第1グループ
とし、B1〜B4とC1〜C4を第2グループとする。
【0029】A1,A2,B1,B2,C1,C2,
D1,D2を第1グループとし、A3,A4,B3,B
4,C3,C4,D3,D4を第2グループとする。
【0030】A1,A3,B1,B3,C1,C3,
D1,D3を第1グループとし、A2,A4,B2,B
4,C2,C4,D2,D4を第2グループとする。
【0031】A1,A2,B1,B2,C1,C2,
D1,D2を第1グループとし、A3,A4,B3,B
4を第2グループとし、C3,C4,D3,D4を第3
グループとする。
【0032】A1〜A4を第1グループとし、B1〜
B4を第2グループとし、C1〜C4を第3グループと
し、D1〜D4を第4グループとする。
【0033】A1,B1,C1,D1を第1グループ
とし、A2,B2,C2,D2を第2グループとし、A
3,B3,C3,D3を第3グループとし、A4,B
4,C4,D4を第4グループとする。
【0034】A1,A2,B1,B2を第1グループ
とし、A3,A4,B3,B4を第2グループとし、C
1,C2,D1,D2を第3グループとし、C3,C
4,D3,D4を第4グループとする。
【0035】A1〜A4を第1グループとし、D1〜
D4を第2グループとし、B1,B2,C1,C2を第
3グループとし、B3,B4,C3,C4を第4グルー
プとする。
【0036】これらの実施例はそれぞれ、ケーソン2の
重心位置に対する安定性や、走行レールの不陸に対する
追随性、あるいは各油圧ジャッキの着地性能が異なるの
で、状況に合せて適切な制御方式を選定することにな
る。
【0037】なお、ケーソン2を製作する際に図4に示
すような支保工9を使用せずに、前記の滑り台座装置2
0を支保工として利用することもできる。
【0038】また、それぞれの油圧ジャッキ18にかか
る荷重を検知し、これらの荷重がケーソン2の底面全体
で均等となるように制御することによって、ケーソン2
が傾斜した場合であってもこの傾斜姿勢を補正すること
ができ、より安全にケーソン2を移動することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
走行ヤードでは、レール面に不陸や傾斜があっても各油
圧ジャッキのストローク調整機能により吸収して、各油
圧ジャッキにかかる重量物の支持荷重を均等にすること
ができ、重量物がスムーズにレール上を滑動する。この
ため、受台やレールに要求される平坦性を緩和すること
ができるから、その敷設が容易となり、走行ヤードや台
船の設備経費を軽減できる。そして、受台と他の部位と
が独立した構造体となっているので、重量物の荷重を受
台とその他の部位との一方から他方に受け変える際、受
台と他の部位との境目にせん断力が加わることなくその
破損を防止することができる。
【0040】また、従来のように重量物に直接ジャッキ
等を当接させずに走行桁を引き押しして移動させるの
で、ケーソンに局部的に大きな応力がかかることなく、
その損傷を防止することができる。
【0041】さらに、受台に形成された凹部に固定梁を
係止し、この固定梁に反力をとって走行桁を引きまたは
押せば簡単な構成で重量物を移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した走行ヤードを含むケーソン
プラントの平面レイアウト図である。
【図2】同上走行ヤードの構成を示す平面図である。
【図3】同上走行ヤードにてケーソンを製作する工程の
A−A線断面図である。
【図4】図3におけるB部の拡大図である。
【図5】同上ケーソンの下に滑り台座装置をセットする
工程の断面図である。
【図6】図5におけるC部の拡大図である。
【図7】同上滑り台座装置の平面図である。
【図8】同上滑り台座装置の側面図である。
【図9】同上滑り台座装置の油圧ジャッキ周辺の詳細図
である。
【図10】同上走行桁を横引きする工程の平面図であ
る。
【図11】同上横引き工程の側面図である。
【図12】同上ケーソンを台船に移載する工程の断面図
である。
【図13】同上ケーソンの横ずれ防止ローラの説明図で
ある。
【図14】同上油圧ジャッキの駆動系統一実施例を示す
概念図である。
【図15】同上滑り台座装置の移動の様子を示す概略図
である。
【図16】従来の重量物を移動する方法としての滑り方
式を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 走行ヤード 2 ケーソン 3 受台 4 岸壁 5 台船 6 ステンレスレール 7 作業通路 8 作業床 9 支保工 16 走行桁 17 樹脂プレート 18 油圧ジャッキ 20 滑り台座装置 20c ポンプユニット 26 横引き用ジャッキ 32 受台 33 渡し桁 34 渡し桁用凹部 35 横ずれ防止用ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−48506(JP,A) 特開 昭50−153432(JP,A) 実開 昭58−161905(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 63/00 B65G 7/02 B66F 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置で製作された重量物を滑らせて
    移動させるレールを備えた走行ヤードであって、 前記重量物とレールとの間に走行桁を介挿し、該走行桁
    の下面に配設されて前記レールの上面に底面が接する複
    数の油圧ジャッキを伸長するとともに、前記走行桁を引
    きまたは押して重量物を移動させる際に用いられるもの
    であり、 前記重量物が製作される作業床から該重量物の移動方向
    に沿って形成された複数の凹溝状の作業通路と、この作
    業通路内に凸条をなすように設けられるとともに、前記
    作業床より低く構成され、かつ、前記レールが上面に配
    設された受台とを備え、前記受台が他の部位と独立した
    構造体となっていることを特徴とする走行ヤードの構
    造。
  2. 【請求項2】 前記受台には、前記重量物を移動させる
    際の反力をとる固定梁を係止する凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行ヤードの構造。
JP5118836A 1993-05-20 1993-05-20 重量物を移動させる走行ヤードの構造 Expired - Lifetime JP2833414B2 (ja)

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