JP2833262B2 - 光ファイバ製造ラインの静電除去方法 - Google Patents
光ファイバ製造ラインの静電除去方法Info
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- Elimination Of Static Electricity (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Description
静電除去方法に関し、光ファイバ素線を低張力、高速で
巻取る場合に適用して有用なものである。
に樹脂を被覆した光ファイバ素線を巻取る光ファイバの
製造ラインの一種として光ファイバ素線にインクを塗布
する着色機がある。
である。同図に示すように、この着色機において、サプ
ライリール1より繰り出された光ファイバ素線2は、ダ
イス3によりインクを塗布し、紫外線硬化炉4で硬化
後、ロール5及びキャプスタンロール6に案内されて巻
取りリール7に巻取られる。このとき、巻取りリール7
の近傍には、放電周波数が商用周波数(50〜60Hz)
の静電除去器8が配設されており、光ファイバ素線2及
び巻取りリール7に帯電した静電気を除去するようにな
っている。
石英系ガラスのコア及びクラッド上に樹脂を被覆してな
る絶縁体であるが、パスライン上でのローラ類との摩擦
や、風等で帯電し易い。帯電した光ファイバ素線2は、
図6に示すように、巻取りリール7の胴7aや鍔部7b
との間で反発力若しくは吸引力が働き、巻きが乱れてし
まう。すなわち、光ファイバ素線2は、トラバースロー
ラ10を、図中に矢印で示すように、左右方向に移動し
て所定の巻き位置にガイドしようとしても、図中に点線
で示すような線振れを生起し、この線振れにより光ファ
イバ素線2の巻取りリール7への巻きが乱れてしまう。
この結果、巻取りリール7に巻回した光ファイバ素線2
に応力がかかり、品質検査の際、ロス増となって顕在化
し、再チェックしなければならないという問題を生起す
る。
引力で、光ファイバ素線2のトラバースターンの位置も
変わるので、人手によりターン位置の調整が必要にな
る。
いても、巻取り直前の光ファイバ素線2の除電ができて
いなければ巻乱れは起こってしまう。この場合、巻取張
力を増せば巻乱れは収まるが、巻取張力60gf以上で
は、光ファイバ素線2に作用する応力が過大となり、や
はり品質検査でロス増となって顕在化し、適策とはなり
得ない。
を適正に保った上で、光ファイバ素線の巻取りリールへ
の良好な巻回を保証し得る光ファイバ製造ラインの静電
除去法を提供することを目的とする。
明の構成は、
樹脂を被覆した光ファイバ素線を、巻取張力が60gf以
下で、且つライン速度が300m/min 以上で巻取る光フ
ァイバの製造ラインにおいて、パスラインに沿って巻取
りリールの上流側に配設した静電除去器により、前記光
ファイバ素線に帯電した電荷を、100Hz以上の放電周
波数で除電するようにしたことを特徴とする。
回される光ファイバ素線は、この巻回前に帯電した静電
気を除去される。
明する。
バの製造ラインの一種である着色機を示す説明図であ
る。同図に示すように、パスラインに沿って巻取りリー
ル7の上流側には静電除去器9が配設してある。この静
電除去器9の静電除去長は50cmである。
号を付し、重複する説明は省略する。
素線2に帯電した静電気を除去する除電方法の原理を示
す説明図である。同図に示すように、光ファイバ素線2
に帯電したプラス電荷は、高電圧交流ACの供給により
発生する負イオンのブロワ11による吹き付けにより中
和されて除去される。
下の低張力で、且つライン速度が300m/min 以上の高
速で運転する。このとき、巻取りリール7に巻取る光フ
ァイバ素線2に帯電した静電気は、巻取りリール7の上
流側で、静電除去器9により除電する。このときの静電
除去器9の放電周波数は100Hz以上とする。これは次
の理由による。
の高速の場合、放電周波数が商用周波数のままでは、イ
オンの密度が小さく、また追従できない可能性がある。
この追従性を良好に保つため、ライン速度に応じて静電
除去器9の静電除去長を長くすることも、原理的には考
えられるが、1m以上ともなるとレイアウト上の制限か
ら現実的ではなくなる。
でも評価を行なった。この結果を図3に示す。同図を参
照すれば、商用周波数では、ライン速度が300m/min
を超えると除去できない静電気圧が徐々に大きくなるこ
とが分かる。これは静電除去器9のマイナスの帯電が不
充分な間に、プラスに帯電している光ファイバ素線2
が、静電除去器9を通過してしまうためである。これに
対し、放電周波数を10KHz として放電回数を増やし、
イオンの密度を上げて追従性を高めた場合にはライン速
度が1000m/min でも帯電した電荷を完全に除去でき
ることが分かる。
静電気圧を、図1に示す着色機のパスラインの各部,
,,において、ライン速度を300m/min とし、
静電除去器9を設けた場合と、そうでない場合とで測定
したものである。同図を参照すれば、の部分でピーク
に達する静電気圧は、静電除去器9を設けた場合、,
の部分では、の部分と同程度に迄、降下している。
したがって、この場合には、光ファイバ素線2に帯電し
た電荷が略完全に除去されて巻取りリール7に巻回され
る。これに対し、静電除去器9を設けない場合には、ピ
ーク時と同程度に帯電したまま巻取りリール7に巻回さ
れることが分かる。
り、本実施例方法によれば、巻取りリール7に巻回する
光ファイバ素線の帯電電荷を良好に除去し得る。
であるが、母材を加熱溶融、細径化し、樹脂をコーティ
ング後巻取る線引機、光ファイバ素線をリールからサプ
ライして張力負加後巻取るスクリーニング機、一つのリ
ールから他のリールに巻換える巻換機でも同様に適用し
得る。
うに、本発明によれば光ファイバの製造ラインにおい
て、低張力高速巻取りが必要な場合でも、効果的に静電
気除去が行えるので、巻乱れによる伝送ロスの増加を防
ぐことができ、巻換再検査の手間が省け、また巻乱れを
防ぐために人手により巻取りトラバース位置調整も不要
となり、省人化,低コスト化を達成し得る。
である。
電方法の原理を示す説明図である。
ラインスピードに対する依在性を示すグラフである。
帯電特性を示すグラフである。
乱れの様子を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 線引若しくはサプライ後、石英系ガラス
に樹脂を被覆した光ファイバ素線を、巻取張力が60gf
以下で、且つライン速度が300m/min 以上で巻取る光
ファイバの製造ラインにおいて、パスラインに沿って巻
取りリールの上流側に配設した静電除去器により、前記
光ファイバ素線に帯電した電荷を、100Hz以上の放電
周波数で除電するようにしたことを特徴とする光ファイ
バ製造ラインの静電除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3125895A JP2833262B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 光ファイバ製造ラインの静電除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3125895A JP2833262B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 光ファイバ製造ラインの静電除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04357136A JPH04357136A (ja) | 1992-12-10 |
JP2833262B2 true JP2833262B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=14921567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3125895A Expired - Lifetime JP2833262B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 光ファイバ製造ラインの静電除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833262B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100383577C (zh) * | 2006-05-30 | 2008-04-23 | 成都中住光纤有限公司 | 光纤除静电防甩击装置以及带有该装置的光纤筛选/复绕机 |
JP6632563B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2020-01-22 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバのスクリーニング装置 |
JP2019077605A (ja) | 2017-10-26 | 2019-05-23 | 住友電気工業株式会社 | 紫外線硬化型樹脂組成物及び光ファイバ |
CN110180783A (zh) * | 2019-04-30 | 2019-08-30 | 通鼎互联信息股份有限公司 | 一种防甩打光纤筛选装置 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP3125895A patent/JP2833262B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04357136A (ja) | 1992-12-10 |
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