JP2833262B2 - 光ファイバ製造ラインの静電除去方法 - Google Patents

光ファイバ製造ラインの静電除去方法

Info

Publication number
JP2833262B2
JP2833262B2 JP3125895A JP12589591A JP2833262B2 JP 2833262 B2 JP2833262 B2 JP 2833262B2 JP 3125895 A JP3125895 A JP 3125895A JP 12589591 A JP12589591 A JP 12589591A JP 2833262 B2 JP2833262 B2 JP 2833262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
winding
reel
static electricity
production line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3125895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04357136A (ja
Inventor
勝也 永山
雅夫 ▲鯉▼田
徹 足立
彰久 山口
俊史 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3125895A priority Critical patent/JP2833262B2/ja
Publication of JPH04357136A publication Critical patent/JPH04357136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2833262B2 publication Critical patent/JP2833262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elimination Of Static Electricity (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ製造ラインの
静電除去方法に関し、光ファイバ素線を低張力、高速で
巻取る場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】線引若しくはサプライ後、石英系ガラス
に樹脂を被覆した光ファイバ素線を巻取る光ファイバの
製造ラインの一種として光ファイバ素線にインクを塗布
する着色機がある。
【0003】図5は従来技術に係る着色機を示す説明図
である。同図に示すように、この着色機において、サプ
ライリール1より繰り出された光ファイバ素線2は、ダ
イス3によりインクを塗布し、紫外線硬化炉4で硬化
後、ロール5及びキャプスタンロール6に案内されて巻
取りリール7に巻取られる。このとき、巻取りリール7
の近傍には、放電周波数が商用周波数(50〜60Hz)
の静電除去器8が配設されており、光ファイバ素線2及
び巻取りリール7に帯電した静電気を除去するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバ素線2は、
石英系ガラスのコア及びクラッド上に樹脂を被覆してな
る絶縁体であるが、パスライン上でのローラ類との摩擦
や、風等で帯電し易い。帯電した光ファイバ素線2は、
図6に示すように、巻取りリール7の胴7aや鍔部7b
との間で反発力若しくは吸引力が働き、巻きが乱れてし
まう。すなわち、光ファイバ素線2は、トラバースロー
ラ10を、図中に矢印で示すように、左右方向に移動し
て所定の巻き位置にガイドしようとしても、図中に点線
で示すような線振れを生起し、この線振れにより光ファ
イバ素線2の巻取りリール7への巻きが乱れてしまう。
この結果、巻取りリール7に巻回した光ファイバ素線2
に応力がかかり、品質検査の際、ロス増となって顕在化
し、再チェックしなければならないという問題を生起す
る。
【0005】また、鍔7bとの間での反発力若しくは吸
引力で、光ファイバ素線2のトラバースターンの位置も
変わるので、人手によりターン位置の調整が必要にな
る。
【0006】巻取りリール7は静電除去器8で除電して
いても、巻取り直前の光ファイバ素線2の除電ができて
いなければ巻乱れは起こってしまう。この場合、巻取張
力を増せば巻乱れは収まるが、巻取張力60gf以上で
は、光ファイバ素線2に作用する応力が過大となり、や
はり品質検査でロス増となって顕在化し、適策とはなり
得ない。
【0007】本発明は、上記従来技術に鑑み、巻取張力
を適正に保った上で、光ファイバ素線の巻取りリールへ
の良好な巻回を保証し得る光ファイバ製造ラインの静電
除去法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、
【0009】線引若しくはサプライ後、石英系ガラスに
樹脂を被覆した光ファイバ素線を、巻取張力が60gf以
下で、且つライン速度が300m/min 以上で巻取る光フ
ァイバの製造ラインにおいて、パスラインに沿って巻取
りリールの上流側に配設した静電除去器により、前記光
ファイバ素線に帯電した電荷を、100Hz以上の放電周
波数で除電するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の本発明によれば、巻取りリールに巻
回される光ファイバ素線は、この巻回前に帯電した静電
気を除去される。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
【0012】図1は本発明の実施例を実現する光ファイ
バの製造ラインの一種である着色機を示す説明図であ
る。同図に示すように、パスラインに沿って巻取りリー
ル7の上流側には静電除去器9が配設してある。この静
電除去器9の静電除去長は50cmである。
【0013】なお、図1中、図5と同一部分には同一番
号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】図2は前記静電除去器9により光ファイバ
素線2に帯電した静電気を除去する除電方法の原理を示
す説明図である。同図に示すように、光ファイバ素線2
に帯電したプラス電荷は、高電圧交流ACの供給により
発生する負イオンのブロワ11による吹き付けにより中
和されて除去される。
【0015】図1に示す着色機は、巻取張力が60gf以
下の低張力で、且つライン速度が300m/min 以上の高
速で運転する。このとき、巻取りリール7に巻取る光フ
ァイバ素線2に帯電した静電気は、巻取りリール7の上
流側で、静電除去器9により除電する。このときの静電
除去器9の放電周波数は100Hz以上とする。これは次
の理由による。
【0016】すなわち、ライン速度が300m/min 以上
の高速の場合、放電周波数が商用周波数のままでは、イ
オンの密度が小さく、また追従できない可能性がある。
この追従性を良好に保つため、ライン速度に応じて静電
除去器9の静電除去長を長くすることも、原理的には考
えられるが、1m以上ともなるとレイアウト上の制限か
ら現実的ではなくなる。
【0017】そこで、放電周波数を10KHz としたもの
でも評価を行なった。この結果を図3に示す。同図を参
照すれば、商用周波数では、ライン速度が300m/min
を超えると除去できない静電気圧が徐々に大きくなるこ
とが分かる。これは静電除去器9のマイナスの帯電が不
充分な間に、プラスに帯電している光ファイバ素線2
が、静電除去器9を通過してしまうためである。これに
対し、放電周波数を10KHz として放電回数を増やし、
イオンの密度を上げて追従性を高めた場合にはライン速
度が1000m/min でも帯電した電荷を完全に除去でき
ることが分かる。
【0018】図4は、光ファイバ素線2に帯電している
静電気圧を、図1に示す着色機のパスラインの各部,
,,において、ライン速度を300m/min とし、
静電除去器9を設けた場合と、そうでない場合とで測定
したものである。同図を参照すれば、の部分でピーク
に達する静電気圧は、静電除去器9を設けた場合、,
の部分では、の部分と同程度に迄、降下している。
したがって、この場合には、光ファイバ素線2に帯電し
た電荷が略完全に除去されて巻取りリール7に巻回され
る。これに対し、静電除去器9を設けない場合には、ピ
ーク時と同程度に帯電したまま巻取りリール7に巻回さ
れることが分かる。
【0019】図3及び図4に示す結果からも明らかな通
り、本実施例方法によれば、巻取りリール7に巻回する
光ファイバ素線の帯電電荷を良好に除去し得る。
【0020】なお、前記実施例は着色機で実施したもの
であるが、母材を加熱溶融、細径化し、樹脂をコーティ
ング後巻取る線引機、光ファイバ素線をリールからサプ
ライして張力負加後巻取るスクリーニング機、一つのリ
ールから他のリールに巻換える巻換機でも同様に適用し
得る。
【0021】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明によれば光ファイバの製造ラインにおい
て、低張力高速巻取りが必要な場合でも、効果的に静電
気除去が行えるので、巻乱れによる伝送ロスの増加を防
ぐことができ、巻換再検査の手間が省け、また巻乱れを
防ぐために人手により巻取りトラバース位置調整も不要
となり、省人化,低コスト化を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を実現する着色機を示す説明図
である。
【図2】光ファイバ素線に帯電した静電気を除去する除
電方法の原理を示す説明図である。
【図3】光ファイバ素線に帯電した静電気の除電効果の
ラインスピードに対する依在性を示すグラフである。
【図4】パスライン上の各部における光ファイバ素線の
帯電特性を示すグラフである。
【図5】従来技術に係る着色機を示す説明図である。
【図6】光ファイバ素線の巻取りリールへの巻回時の巻
乱れの様子を示す説明図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ素線 7 巻取りリール 9 静電除去器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 彰久 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 細谷 俊史 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−97553(JP,A) 特開 昭59−13641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03C 25/02 C03B 37/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線引若しくはサプライ後、石英系ガラス
    に樹脂を被覆した光ファイバ素線を、巻取張力が60gf
    以下で、且つライン速度が300m/min 以上で巻取る光
    ファイバの製造ラインにおいて、パスラインに沿って巻
    取りリールの上流側に配設した静電除去器により、前記
    光ファイバ素線に帯電した電荷を、100Hz以上の放電
    周波数で除電するようにしたことを特徴とする光ファイ
    バ製造ラインの静電除去方法。
JP3125895A 1991-05-29 1991-05-29 光ファイバ製造ラインの静電除去方法 Expired - Lifetime JP2833262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3125895A JP2833262B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 光ファイバ製造ラインの静電除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3125895A JP2833262B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 光ファイバ製造ラインの静電除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04357136A JPH04357136A (ja) 1992-12-10
JP2833262B2 true JP2833262B2 (ja) 1998-12-09

Family

ID=14921567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3125895A Expired - Lifetime JP2833262B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 光ファイバ製造ラインの静電除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2833262B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100383577C (zh) * 2006-05-30 2008-04-23 成都中住光纤有限公司 光纤除静电防甩击装置以及带有该装置的光纤筛选/复绕机
JP6632563B2 (ja) * 2017-03-31 2020-01-22 古河電気工業株式会社 光ファイバのスクリーニング装置
JP2019077605A (ja) 2017-10-26 2019-05-23 住友電気工業株式会社 紫外線硬化型樹脂組成物及び光ファイバ
CN110180783A (zh) * 2019-04-30 2019-08-30 通鼎互联信息股份有限公司 一种防甩打光纤筛选装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04357136A (ja) 1992-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4678133A (en) Automatic cutting and winding apparatus for a web-like material such as a film
US2935418A (en) Method for treating preformed polyethylene with an electrical glow discharge
EP2341377B1 (en) Method for producing optical fiber
JP2833262B2 (ja) 光ファイバ製造ラインの静電除去方法
US5703988A (en) Coated optical fiber and fabrication process therefor
FI115003B (fi) Menetelmä valokaapelin valmistamiseksi metalliputkesta
JP3129979B2 (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法
CN112271045A (zh) 一种可任意长度超宽卷绕云母带及其制造方法
US5295039A (en) Method of applying single polar electro-static charges to continuously travelling long web support, and apparatus practicing same
JPWO2004095106A1 (ja) 光ファイバの製造方法及び製造装置並びにクリーニング装置
JPS58122116A (ja) 余長付線条体入り金属管の製造方法
US3433398A (en) Magnetic bridle unit for winding steel strip
US20200011763A1 (en) Screening apparatus for optical fiber
CN209964350U (zh) 一种离心膜静电消除装置
JPH09268033A (ja) 光ファイバの製造方法
JPS59116145A (ja) 光伝送用ガラスフアイバの被覆方法
JPH0211533B2 (ja)
CN102873957A (zh) 导光板保护膜贴附及撕除装置及方法
EP0497557A2 (en) System for improving wound roll quality by electrostatically charging magnetic tape
JPS632835A (ja) 光フアイバ製造装置
JPH0535372Y2 (ja)
KR100365776B1 (ko) 광섬유 인출 타워에서 캡스탄 보조 풀리의 광섬유감김방지장치
JP2006010964A (ja) 光ファイバドロップケーブルの製造方法およびその装置
JP2021189234A (ja) 光ファイバ集合体の製造方法および製造装置
JPH10194791A (ja) 光ファイバの表面処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980901

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071002

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081002

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091002

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101002

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111002

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111002

Year of fee payment: 13