JP2832755B2 - 超音波モータの駆動制御装置 - Google Patents

超音波モータの駆動制御装置

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JP2832755B2
JP2832755B2 JP2411436A JP41143690A JP2832755B2 JP 2832755 B2 JP2832755 B2 JP 2832755B2 JP 2411436 A JP2411436 A JP 2411436A JP 41143690 A JP41143690 A JP 41143690A JP 2832755 B2 JP2832755 B2 JP 2832755B2
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直樹 須貝
博一 岩野
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Anritsu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータの駆動制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、磁気カードの読み取り、書き取
り処理を行うカードリーダでは、小型で、磁気発生がな
くトルクの大きな超音波モータを、従来の直流モータの
代わりに利用することが考えられている。
【0003】超音波モータは、図4に示すように、中心
に回転軸1を有する円板状の回転子2と、環状に配列さ
れた複数の圧電体31 〜3n 、41 〜4n 、5および圧
電センサ6の上面に弾性体7が接着された固定子8とに
よって構成されている。
【0004】圧電体31 〜3n 、41 〜4n は、極性が
互い違いとなるように並んでおり、図5に示すように、
左側の圧電体31 〜3n と右側の圧電体41 〜4n に対
して、圧電体の共振周波数に近い周波数で90度位相が
異なる交流信号を電極9a、9b、10a、10bより
印加すると、圧電体31 〜3n 、41 〜4n は、円周方
向に屈曲振動し、左右の波が中間の圧電体5を介して干
渉し、図6に示すように、弾性体7の表面には、円周方
向に沿って進行する弾性波が生じる。
【0005】このため、弾性体7に上方から接している
回転子2は、弾性波の進行する方向と反対の方向に回転
駆動される。
【0006】なお、回転子2の回転速度は、弾性波の振
幅が大きい程、弾性波の進行速度に対する遅れが少なく
なり、弾性波の振幅は、図7に示すように交流信号の周
波数が圧電体31 〜3n 、41 〜4n の共振周波数F0
に近い程大きくなる。
【0007】この超音波モータを所定の目標速度で定速
回転させるための駆動制御装置として、従来より図8に
示すように、超音波モータの回転子2に連結した回転速
度検出器(例えばロータリエンコーダ)11からの信号
の周期(あるいは周波数)を、回転速度比較手段21で
目標速度に対応した周期と比較し、その比較出力を受け
た駆動周波数制御手段22により、発振器23の発振周
波数を所定の周波数変化率で可変して、常に回転速度検
出器11からの信号周期を、目標速度に対応した周期に
近づける方向にフィードバック制御する駆動制御装置2
0が用いられている。
【0008】なお、図8において、24は発振器23の
出力信号を90度位相の異なる駆動信号に変換する移相
回路である。
【0009】このフィードバック制御により、例えば負
荷の変動等で図9に示すように回転速度が一時的に変動
しても、モータ回転速度は、フィードバックループの応
答速度に応じて目標速度に復帰し、長時間にわたって定
速に駆動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カード
リーダの駆動源としてこの超音波モータを用いた場合、
カード利用者のいたずら等により、搬出、搬入途中のカ
ードが押さえられてしまうと、超音波モータに対して過
大な負荷がかかり、超音波モータに印加される駆動信号
の周波数は、前述したループ制御により、共振周波数側
に急速に近づき、この周波数付近で、固定子8に対して
回転子2がスリップしてしまう。
【0011】このスリップ現象が発生すると、回転子2
に対する弾性体の接合面が、破壊され、超音波モータを
回転させることができなくなってしまい、カードリーダ
も使用不能な状態となってしまう。
【0012】本発明は、この課題を解決した超音波モー
タの駆動制御装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の超音波モータの駆動制御装置は、超音波モ
ータの回転速度を上昇させる方向へ駆動信号の周波数が
可変された後の回転速度と、可変前の回転速度とを比較
する比較手段と、可変後の回転速度が可変前より低下し
ていることが、比較手段で所定回数連続して検出された
とき、超音波モータの回転を停止させる停止手段とを備
えている。
【0014】
【作用】したがって、超音波モータの回転速度を上昇さ
せる方向に駆動信号の周波数が可変された後の回転速度
が、所定回数連続して可変前より低下している場合は、
超音波モータの回転が停止される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0016】図2は、カードリーダの駆動源として用い
られる超音波モータの駆動制御装置(以下、駆動制御装
置と記す)30の構成を示すブロック図である。
【0017】図2において、31は、後述するCPU4
0からの出力データに対応した電圧を出力するDA変換
器、32は、DA変換器31の出力電圧の変化に対して
逆方向に周波数変化する信号を発振出力するVCO(電
圧制御発振器)である。
【0018】33は、後述するスイッチ42を介して入
力されるVCO32からの信号を1/4分周することに
より、90度位相の異なる交流信号を発生する移相回路
である。34、35は、移相回路33の出力を増幅して
超音波モータMの圧電体31 〜3n 、41 〜4n にそれ
ぞれ印加するドライバである。
【0019】超音波モータMの回転子2には、回転子2
の回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力するロ
ータリエンコーダ36が連結されている。
【0020】37は、超音波モータMの定常速度(目標
速度)を設定するための速度設定器であり、超音波モー
タMが目標速度で回転するときの、ロータリエンコーダ
36のパルス周期Tが設定される。
【0021】CPU40は、メモリ41内に予め記憶さ
れた処理手順に従って、超音波モータの起動、定速制御
および停止制御を行なう。
【0022】図1は、このCPU40の処理手順を示す
フローチャートであり、以下、このフローチャートに従
って、駆動制御装置30の動作を説明する。
【0023】始めに、カードの搬入等の検知により、電
源投入がなされると、超音波モータMに対する起動処理
(ステップ1〜5)がなされる。
【0024】この起動処理は、モータ回転速度を低速か
ら除々に目標速度まで上げるための処理であり、始め
に、スイッチ42がオン状態となり、DA変換器31に
対する電圧データDが初期値D0 に設定される(ステッ
プ1、2)。
【0025】このため、電圧データD0 に対応した周波
数(例えば図7のF1 )の2相の交流信号が超音波モー
タMに印加される。この交流信号の印加により、超音波
モータMが除々に回転し、ロータリエンコーダ36から
は、周期の長いパルス信号が出力され、その周期tが測
定される(ステップ3)。
【0026】次に、測定された周期tと、予め速度設定
器37に設定された周期Tとの大小比較がなされ、ロー
タリエンコーダ36の出力パルスの周期tが、設定され
た周期Tより長いときは、電圧データが所定値Aだけ加
算更新され、ステップ2に戻る(ステップ4、5)。
【0027】以下、ロータリエンコーダ36の出力パル
スの周期tが設定周期より短かくなる、即ち、超音波モ
ータMの回転速度が目標速度に達するまでは、同様の処
理(ステップ3〜5)がなされる。
【0028】このようにして、超音波モータMが目標速
度まで起動されると、CPU40は、定速制御処理に移
行する。この定速制御処理では、始めに値Kが0に初期
化され、ロータリエンコーダ36の出力パルスの周期t
が測定され、測定された周期tと設定周期Tとの大小比
較がなされる(ステップ6〜8)。
【0029】ここで、例えば、図3のt1 時のように、
モータ回転速度が目標速度に等しい場合は、t=Tと判
定され、ステップ7へ戻る。
【0030】また、負荷の僅かな変動により、同図のt
2 時のように、回転速度が上昇した場合は、t<Tと判
定され、電圧データはBだけ減算更新され(Bは正の定
数)、駆動周波数がBに対応した分だけ高くなる(ステ
ップ9)。
【0031】このステップ7〜9までの処理は、負荷変
動によって上昇したモータ回転速度が目標速度に達する
3 時まで繰返しなされる。
【0032】逆に、t4 時のように、回転速度が低下し
た場合は、t>Tと判定され、電圧データはBだけ加算
更新され、駆動周波数がBに対応した分だけ低くなる
(ステップ10)。
【0033】次に、駆動周波数が可変された直後の周期
測定がなされ、測定された周期t′が、周波数可変前に
測定された周期tより短い(回転速度が上昇した)と判
定された場合は、Kの値をリセットして、ステップ6に
戻る(ステップ11〜13)。
【0034】このステップ7〜13の処理も、モータ回
転速度が目標速度に復帰するt5 時まで繰返しなされ
る。
【0035】また、カード利用者のいたずらにより、t
6 時に搬入中のカードが押さえられたりして、超音波モ
ータに対して大きな負荷が連続して加えられると、ステ
ップ10で周波数が可変されたにもかかわらず、可変前
の測定周期tより、周波数可変後の測定周期t′の方が
長い(回転速度が低下した)と判定され、Kの値が1だ
け加算更新される(ステップ14)。
【0036】次に、Kの値が所定値8になったか否かが
判定され、所定値8に達していない場合は、ステップ1
0に戻り、電圧データDの加算更新がなされる(ステッ
プ15)。このように、回転速度を上昇させる方向に周
波数の可変がなされたにもかかわらず、8回連続して回
転速度の上昇が認められない場合は、スイッチ42がオ
フ状態となり、超音波モータMの回転は停止する(ステ
ップ16)。
【0037】したがって、駆動信号は、超音波モータの
共振周波数まで可変されるまえに、その印加が停止され
るため、超音波モータのスリップ現象は起こらない。
【0038】
【他の実施例】なお、前記実施例では、CPU40から
の信号でオンオフするスイッチ42により、超音波モー
タに対する駆動信号の供給を停止していたが、VCO3
2の発振を停止させたり、移相回路33の分周機能を停
止させるようにしてもよい。
【0039】また、前記実施例では、駆動周波数の可変
しているにもかかわらず、8回連続して回転速度の上昇
が認められない場合に、超音波モータの回転を停止する
ようにしていたが、超音波モータの共振周波数と目標回
転速度に対応した駆動周波数との差および1回毎の周波
数変化率との関係から、この回数を可変するようにして
もよい。
【0040】例えば、目標回転速度に対応する駆動周波
数が、共振周波数に近く、周波数変化率も比較的大きい
場合は、1回でも回転速度の上昇が認められなければ、
モータの回転を停止させ、反対に目標回転速度に対応す
る駆動周波数が、共振周波数から充分離れ、周波数変化
率も小さい場合は、32回連続して回転速度の上昇が認
められなければ、モータの回転を停止させるようにすれ
ばよい。
【0041】また前記実施例では、モータ回転速度と目
標速度の比較やVCOに対する発振周波数制御をCPU
40によって行なっていたが、これは本発明を限定する
ものでなく、アナログコンパレータや演算増幅器によっ
てこれらの制御を行なう駆動制御装置についても本発明
を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波モ
ータの駆動制御装置は、定速駆動中に、超音波モータの
回転速度を上昇させる方向に駆動周波数が可変された後
の回転速度と、可変前の回転速度とを比較し、可変後の
回転速度が可変前の回転速度より低下している状態が所
定回数連続して発生した場合、超音波モータの回転を停
止するようにしているため、外部から故意に大きな負荷
があたえられる可能性のあるカードリーダ等の駆動源と
して超音波モータを用いた場合でも、スリップ現象の発
生する前にモータを停止させることができ、モータ破壊
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】一実施例の要部の動作を説明するための図であ
る。
【図4】超音波モータの構成を示す概略斜視図である。
【図5】超音波モータの要部の正面図である。
【図6】超音波モータの動作を説明するための概略図で
ある。
【図7】超音波モータの駆動周波数に対する弾性波振幅
の特性を示す図である。
【図8】従来装置の構成を示す図である。
【図9】従来装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
30 超音波モータの駆動制御装置 32 VCO 33 移相回路 36 ロータリエンコーダ 37 速度設定器 40 CPU 42 スイッチ M 超音波モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号の周波数に応じて回転速度が変
    化する超音波モータの回転速度を、超音波モータの回転
    子に連結された回転速度検出器からの検出信号に基づい
    て検出し、該検出された回転速度を予め設定された目標
    速度に近づける方向に、前記駆動信号の周波数を所定の
    周波数変化率で可変させ、前記超音波モータを前記目標
    回転速度で定速駆動する超音波モータの駆動制御装置に
    おいて、前記超音波モータの回転速度を上昇させる方向
    に前記駆動信号の周波数が可変された後の回転速度と、
    可変前の回転速度とを比較する比較手段と、前記可変後
    の回転速度が可変前より低下していることが、前記比較
    手段で所定回数連続して検出されたとき、前記超音波モ
    ータの回転を停止させる停止手段とを備えたことを特徴
    とする超音波モータの駆動制御装置。
JP2411436A 1990-12-18 1990-12-18 超音波モータの駆動制御装置 Expired - Lifetime JP2832755B2 (ja)

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