JP2831676B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2831676B2
JP2831676B2 JP1018141A JP1814189A JP2831676B2 JP 2831676 B2 JP2831676 B2 JP 2831676B2 JP 1018141 A JP1018141 A JP 1018141A JP 1814189 A JP1814189 A JP 1814189A JP 2831676 B2 JP2831676 B2 JP 2831676B2
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直己 閑念
和孝 山下
秀敏 柳井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に関する。詳しくは、耐久性に
優れた磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
磁気記録媒体は、一般にポリエステルフィルムなどの
基体上に、磁性粉末、結合剤樹脂(バインダー)、有機
溶剤及びその他の必要成分からなる磁性塗料を塗着して
作られるが、中でもフロッピーディスクは記録再生時
に、磁気ヘッドやジャケットライナー等と激しく摺接す
るために、磁性層が摩耗されやすいので、磁性層の摩耗
が少なくて耐久性に優れたものが要求される。
このため、磁性層の耐摩耗性を改善する一方策として
磁性層中に種々の潤滑剤を混入することが行われてい
る。
従来から使用されている潤滑剤としては脂肪酸、オレ
イン酸オレイル、ステアリン酸ブトキシド、脂肪酸アミ
ド、流動パラフィン、ワックス等がある。しかしなが
ら、これらの潤滑剤は性能面では満足されるものとは言
い難いのが現状である。例えば、オレイン酸オレイル、
ステアリン酸ブトキシド等は媒体の耐久性向上に対して
不十分であり、ステアリン酸、オレイン酸の脂肪酸や流
動パラフィン等の炭化水素系の潤滑剤は、耐久性の向上
には有効であるがバインダーとの相溶性が悪く、多量に
用いると磁性層表面からブリードしヘッドを汚しやすい
等の欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、良好な潤滑性が付与されて、幅広い使
用環境下でも大幅に耐久性が改善された磁気記録媒体を
得るべく鋭意研究の結果本発明に到達した。
即ち、本発明は、磁性粉とバインダーを主たる成分と
してなる磁性層を有する磁気記録媒体において、前記磁
性層が、 (a) 下記一般式(I) (式中、Rは炭素数3〜10の分岐を有する脂肪族炭化水
素基、R′は炭素数7〜21の飽和又は不飽和脂肪族炭化
水素基を表わす。) で表されるエステル化合物と、 (b) 極性基として−COOH、−SO3M(MはNa又は
K)、 から選ばれる少なくとも1種を有する化合物と塩化ビニ
ルとの共重合体、又は前記と同じ極性基を有するニトロ
セルロース とを含有し、下記一般式(A) (ただし、R1は炭素原子数11〜35の直鎖又は分岐の炭化
水素基を、R2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐の炭化水素
基又はフェニル基を、Xは水素原子又はメチル基を、そ
してnは2〜200の整数を表す。) で表される脂肪酸エステル化合物を含有しないことを特
徴とする磁気記録媒体を提供するものである。
本発明に係わる前記一般式(I)で表されるエステル
化合物は非常に限定されたものであり、アルコールに由
来する部分は、炭素数が3〜10の分岐アルコールであ
り、脂肪酸に由来する部分は炭素数8〜22の一塩基性脂
肪酸、好ましくは炭素数12〜18の一塩基性脂肪酸であ
る。
炭素数3〜10の分岐アルコールとしては、例えばイソ
プロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダ
リーブチルアルコール、ターシャリーブチルアルコー
ル、イソペンチルアルコール、セカンダリーペンチルア
ルコール、ターシャリーペンチルアルコール、3−ペン
チルアルコール、2−メチル−1−ブタノール、3−メ
チル−2−ブタノール、セカンダリーヘキシルアルコー
ル、3−ヘキシルアルコール、2−ヘプチルアルコー
ル、3−ヘプチルアルコール、4−ヘプチルアルコー
ル、ターシャリーヘプチルアルコール、2−エチルヘキ
シルアルコール、2−オクタノール、3−オクタノー
ル、4−オクタノール、2−デカノール、3−デカノー
ル、4−デカノール、5−デカノール等が挙げられる。
特に好ましいのはイソプロピルアルコール、イソブチル
アルコール、セカンダリーブチルアルコール、2−エチ
ルヘキシルアルコールである。
また炭素数8〜22の一塩基性脂肪酸としては、パルチ
ミン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸等が
挙げられる。
本発明に係る上記一般式(I)で表されるエステル化
合物は上記の如き炭素数が3〜10の分岐アルコールと、
炭素数8〜22の一塩基性脂肪酸とを用いたエステル化反
応によって得ることができる。
本発明のエステル化合物は、磁性塗料中に添加して用
いてもよいし、適当な溶剤に溶解させて磁性塗膜上に散
布してもよい。本発明のエステル化合物の添加量は磁性
粉100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、更に
好ましくは0.5〜7重量部である。又、本発明のエステ
ル化合物に更に通常の潤滑剤を加えることは差支えな
い。
本発明においてはバインダーとして、−COOH、−SO3M
(MはNa又はK)、 から選ばれる少なくとも1種の極性基を有する化合物と
塩化ビニルとの共重合体、又は前記と同じ極性基を有す
るニトロセルロースが用いられる。特に極性基としてカ
ルボン酸を有する塩化ビニル共重合体が好ましい。
上記の極性基を有する化合物としては、マレイン酸や
上記の極性基を有する各種市販の(メタ)アクリル系化
合物等が挙げられる。
本発明においては、上記の極性基を有する塩化ビニル
共重合体又はニトロセルロース以外に従来用いられてい
るバインダー、例えばポリウレタン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリ
アクリロニトリル、ニトリルゴム、エポキシ樹脂、アル
キッド樹脂、ポリアミド、ポリアクリル酸エステル、ポ
リメタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ブチロール、塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合
体、硝化綿、マレイン酸変性塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、エチルセルロースなども用いることができる。
また、樹脂の硬さを調節するため可塑剤や硬化剤を加え
て使用することもできる。
本発明において、バインダーの配合量は一般に磁性粉
100重量部に対して15〜60重量部である。最も大きな結
合力を有するバインダーであっても15重量部より少ない
ときは磁性塗膜の強度が弱く、また基板と磁性塗膜の接
着力が不足となる。また60重量部より多いときには磁性
塗膜中の磁性粉濃度が小さくなって再生出力が低下して
不利である。また塗膜特性が低下することもある。ま
た、バインダー中の上記極性基を有する塩化ビニル共重
合体又はニトロセルロースの含有量は40重量%以上が好
ましく、他のバインダーと併用する場合はポリウレタン
系樹脂を用いるのがよい。
本発明に用いられる磁性粉としては針状形の微細なγ
−Fe2O3、Fe3O4、CrO2のような金属酸化物、またCo被着
γ−γ−Fe2O3、CoドープFe2O3のような加工処理を施し
たγ−Fe2O3、鉄メタル粉、微小板状のバリウムフェラ
イト及びそのFe原子の一部がTi,Co,Zn,V,Nb等の1種又
は2種以上で置換された磁性粉、Co,Fe−Co,Fe−Ni等の
金属又は合金の超微粉などが挙げられる。これらのうち
鉄メタル粉は特に化学的安定性が悪いからこの改良のた
めニッケル、コバルト、チタン、ケイ素、アルミニウム
などを金属原子、塩及び酸化物の形で少量加えたり表面
処理されることがあるが、これらを用いることもでき
る。鉄メタル粉は又その安定化のため弱い酸化性雰囲気
の中で表面に薄い酸化皮膜を作らせることがあるが、こ
のように処理されたメタル粉を用いることもできる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には以上の成分の他、
この分野で通常使用される研磨剤、帯電防止剤等の添加
剤を加えることができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜4及び比較例1〜3 Co−γ−Fe2O3 100重量部 塩化ビニル共重合体又はニトロセルロース(表1) 13重量部 ポリウレタン樹脂*1 13 α−Al2O3 5 カーボンブラック 5 ポリイソシアネート化合物*2 3 メチルエチルケトン 100 トルエン 100 シクロヘキサノン 100 注)*1 日本ポリウレタン社製の商品名N−2304 *2 日本ポリウレタン社製の商品名コロネートL 上記の組成からなる磁性塗料を調製後、表1に示す潤
滑剤を添加混合し、次いでこれらの塗料をポリエステル
ベースフィルム上に塗布・乾燥して磁性塗膜を作成し
た。
これを1/2インチ巾にスリット後、記録再生装置に装
填し、20℃、65%RHのもとでスチル状態にセットし、初
期の出力が3dB低下するまでの時間で耐久性を評価し
た。
その結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 175/04 C09D 175/04 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/62 - 5/72 C09D 5/23

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性粉とバインダーを主たる成分としてな
    る磁性層を有する磁気記録媒体において、前記磁性層
    が、 (a) 下記一般式(I) (式中、Rは炭素数3〜10の分岐を有する脂肪族炭化水
    素基、R′は炭素数7〜21の飽和又は不飽和脂肪族炭化
    水素基を表わす。) で表されるエステル化合物と、 (b) 極性基として−COOH、−SO3M(MはNa又は
    K)、 から選ばれる少なくとも1種を有する化合物と塩化ビニ
    ルとの共重合体、又は前記と同じ極性基を有するニトロ
    セルロース とを含有し、下記一般式(A) (ただし、R1は炭素原子数11〜35の直鎖又は分岐の炭化
    水素基を、R2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐の炭化水素
    基又はフェニル基を、Xは水素原子又はメチル基を、そ
    してnは2〜200の整数を表す。) で表される脂肪酸エステル化合物を含有しないことを特
    徴とする磁気記録媒体。
JP1018141A 1989-01-27 1989-01-27 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2831676B2 (ja)

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