JP2831047B2 - 現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は電子写真記録装置に設ける現像装置に関す
る。

（従来の技術） 複写機、ファクシミリ装置、レーザプリンタなどに使
用される電子写真記録装置は、感光ドラムの周囲にその
回転方向に沿い帯電装置、露出装置、現像装置、転写装
置および定着装置を配設し、感光ドラムを回転して帯電
装置によりドラム表面を帯電し、次いで露光装置により
ドラム表面を露光して潜像を形成し、次いで現像装置に
よりドラム表面にトナーを供給して現像を行なってトナ
ーを形成し、次いで転写装置によりドラム表面のトナー
像を記録紙に転写し、さらに定着装置により記録紙のト
ナー像を定着して記録を行なうものである。

この電子写真記録装置に設ける現像装置は、装置本体
にトナーを溜めて装置本体から感光ドラムの表面にトナ
ーを供給するもので、トナーの使用に伴い装置本体内の
トナーが減少した場合には装置本体の内部にトナーを補
給している。現像装置の装置本体にトナーを補給するた
めの方法のひとつとして、トナーを収容したトナーカー
トリッジを装置本体に装填し、トナーカートリッジから
トナーを装置本体に補給して、装置本体の内部が空にな
った時には、トナーカートリッジを装置本体から取り外
して新しいトナーカートリッジを装置本体に装填するト
ナーカートリッジ交換方式がある。

トナーカートリッジ交換方式を採用した現像装置は次
に述べる構成が採用されている。装置本体は上面部にト
ナー受け口を設け、このトナー受け口の両側縁にガイド
レールを設けている。このガイドレールは断面が鉤形を
なすもので、トナーカートリッジの両側縁を側方および
上方から押えるようになっている。トナーカートリッジ
は下面部にトナー放出口を設けている。トナーカートリ
ッジのトナー放出口は例えば帯状シートを貼り付けて封
鎖している。

そして、トナーカートリッジを装置本体の上面部に載
せて両側縁をガイドレールに組み合わせる。これにより
トナーカートリッジの両側縁はガイドレールにより側方
および上方から押えられる。そして、トナーカートリッ
ジをガイドレールに沿ってトナー受け口までスライドさ
せてトナーカートリッジを装置本体に装填する。外部に
出ている帯状シートの末端を引いてトナーカートリッジ
に貼り付けられている帯状シートを剥離すことによりト
ナー放出口を開放する。トナーカートリッジの内部に収
容してあるトナーがトナー放出口からトナー受け口を通
り装置本体の内部に放出される。

装置本体内部のトナーが不足して補給が必要となった
場合に、装置本体に装填してある使用済みのトナーカー
トリッジをスライドさせて装置本体から取り外し、これ
に代って未使用のトナーカートリッジを装置本体に装填
する。このトナーカートリッジ交換方式によれば、トナ
ーカートリッジに収容したトナーを外部にこぼすことな
く装置本体内部に補給することができ、トナー飛散によ
る汚損を伴わずにトナー補給作業を行うことができる。

しかして、このトナーカートリッジ交換方式を採用し
た現象装置では、トナーカートリッジを装置本体に装填
した場合に、装置本体の上面部とトナーカートリッジの
下面部との間に隙間が存在すると装置本体内部のトナー
がこの隙間から外部に漏れ出ることがあるので、装置本
体とトナーカートリッジとの間に隙間が存在しないよう
に密封することが必要である。

このため、装置本体の上面部にスポンジなどからなる
ガスケットを配置し、トナーカートリッジをガスケット
の上に載せて装填して。装置本体とトナーカートリッジ
との間をガスケットで隙間無く封止するようにしてい
る。

しかし、従来のトナーカートリッジ交換方式の現像装
置には次に述べる問題点がある。

前記したように従来の現像装置ではトナーカートリッ
ジを装置本体に装填するために、トナーカートリッジを
装置本体の上面部に配置したガスケットに載せ、トナー
カートリッジの両側縁を装置本体に形成した一対のガイ
ドレールに挿入係合してトナーカートリッジの両側縁を
ガイドレールで上側から押えて保持する。この状態でト
ナーカートリッジをガイドレールに沿って装置本体のト
ナー受け口に合致する位置までスライドさせる構成とな
っている。一方、トナーカートリッジの下面部を装置本
体に配置したガスケットに確実に密着させるためには、
トナーカートリッジがガスケットを上側から押圧してガ
スケトを圧縮させることが必要である。このため、従来
はトナーカートリッジを押さえるガイドレールの高さ寸
法を調節し、トナーカートリッジがガスケットを所定量
圧縮する高さに位置するようにガイドレールでトナーカ
ートリッジを上側から押さえる構成が採用されている。

しかしながら、このようにトナーカートリッジがガス
ケットを所定量圧縮する高さに位置するようにガイドレ
ールでトナーカートリッジを上側から押さえる構成であ
ると、トナーカートリッジを装置本体に対して装填また
は抜き出しするために、トナーカートリッジを装置本体
に配置したガスケットに載せ、トナーカートリッジの両
側縁を装置本体に設けたガイドレールに挿入係合してス
ライドさせると、トナーカートリッジの両側縁をガイド
レールとガスケットとに挟まれてガスケットから圧縮に
伴う反力がトナーカートリッジに加わる。

このため、トナーカートリッジはスライドする時に強
い摩擦抵抗を受けることになり、この強い摩擦抵抗に対
抗してトナーカートリッジに強い力をスライドさせるこ
とが必要となるので、トナーカートリッジを装置本体に
対して装填または抜き出しするための操作が大変やりに
くいという問題がある。

そこで、トナーカートリッジによるガスケットの圧縮
量を小さくすることが考えられるが、この場合にはガス
ケットに密着する度合いがを弱まり、例えばガイドレー
ルや科の製造上の寸法誤差の関係でトナーカートリッジ
が傾いてガイドレールに挿入係合した場合にはトナーカ
ートリッジとガイドレールの間に隙間が発生することが
ありトナーカートリッジと装置体との間の密着度が不十
分となる。

（発明が解決しようとする課題） 前述したようにトナーカートリッジとガスケットとの
密着度を高めるためにトナーカートリッジでガスケトを
圧縮させると、トナーカートリッジをスライドさせる時
に強い摩擦抵抗が加わり操作性が悪く、またトナーカー
トリッジがガスケットを圧縮する量を小さくするとトナ
ーカートリッジとガスケトとの密着性が低下してトナー
カートリッジの装置本体との間の密封度が不十分となる
という問題がある。

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、トナー
カートリッジをスライドさせる時の操作性が良く、しか
もトナーカートリッジを装置本体に装填した時のトナー
カートリッジと装置本体との間を良好に密封できる現像
装置を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 前記目的を達成するために本発明の現像装置は、トナ
ーを受けるトナー受け口を有し内部に溜めたトナーを感
光体に供給する装置本体と、この装置本体に前記トナー
受け口に合わせてスライドして着脱可能に装填され内部
に充填したトナーを前記トナー受け口を介して前記装置
本体に供給するトナーカートリッジと、前記装置本体に
前記トナー受け口を囲んで取り付けられ前記装置本体と
該装置本体に装填された前記トナーカートリッジとの間
を密封する弾性を有するシール部材と、前記トナーカー
トリッジに設けられ該トナーカートリッジ全体が前記装
置本体に装填された時に前記トナーカートリッジを前記
シール部材に押圧する押圧機構とを具備し、この押圧機
構は、前記トナーカートリッジに回動可能なレバーを設
け、このレバーを回動して前記装置本体に当てて前記ト
ナーカートリッジを前記シール部材側へ押圧するもので
あることを特徴とする。

（作 用） トナーカートリッジを装置本体にスライドして装填す
るに際して、トナーカートリッジを装置本体の所定の装
填位置まで移動する途中では前記押圧機構を働かさずト
ナーカートリッジをシール部材にから強い摩擦抵抗を受
けることなく軽快に移動させることができ、トナーカー
トリッジ全体が所定の装填位置に到達した時に押圧機構
を働かしてトナーカートリッジにシール部材に押圧して
シール部材を圧縮させることによりトナーカートリッジ
とシール部材とを充分密着させることができる。

押圧機構に回動レバーを設けることにより押圧操作が
容易になる。

（実施例） 以下本発明を図面で示す実施例について説明する。

第１図ないし第11図は本発明の現像装置の一実施例を
示している。この実施例出は、トナー供給口を形成した
装置本体の上面部に、下面部にトナー放出口を形成した
トナーカートリッジをスライド自在に装填する型式の現
像装置を対象にしている。そして、この現像装置は電子
写真記録装置に設けられる。

図中１は現像装置の装置本体、２はトナーカートリッ
ジであり、これらはいずれも合成樹脂で成形されてい
る。

装置本体１は第１図ないし第３図、第９図および第11
図に示すように横長のホッパ形をなすもので、上面部に
は横長のトナー受け口３が形成され、このトナー受け口
３の両方の側縁にはトナーカートリッジ２をスライド自
在に支持するために長さ方向に沿って水平なガイドレー
ル4,4が形成してある。このガイドレール4,4はトナーカ
ートリッジ２の両側縁のフランジ12,12を側方からのみ
押える凸条をなすものである。装置本体１の上面部の一
端はガイドレール4,4に挟まれてトナーカートリッジ挿
脱口５が形成され、他端部にはガイドレール4,4を結ん
でストッパ６が形成されている。

また、一方のガイドレール４における一端部には外側
へ向けてレール間隔を拡大する拡幅部７が形成してあ
り、この拡幅部７の内部には突起８が形成してある。一
方のガイドレール４の一端すなわち拡幅部７の末端と他
方のガイドレール４の一端にはそぞれトナーカートリッ
ジ挿脱口５に向けて水平な押え片9,9が形成してあり。
ストッパ６には水平な押え片10が形成してある。

なお、装置本体１の下部には図示しないトナー供給口
が形成されている。さらに、装置本体１の上面部にはガ
イドレール4,4、トナーカートリッジ挿脱口５およびス
トッパ６に囲まれた部分においてトナートナー受け口３
を囲んでガスケット23が配置してある。このガスケット
23はスポンジなどのように厚さ方向に圧縮および復元が
可能な弾力を有する材料で形成されたもので、荷重を加
えない状態で所定の厚さを有している。

トナーカートリッジ２は第１図ないし第６図に示すよ
うに横長のケース形をなすものでその下面部には横長の
トナー放出口11が形成してあり、トナー放出口11の両方
の側縁には装置本体のガイドレール4,4に係合するフラ
ンジ12,12が長さ方向に沿って張り出し形成してあり、
両方の端部にはフランジ13,14が張り出し形成してあ
る。トナーカートリッジ２の他端部のフランジ14の上面
には起立片14aがトナーカートリッジ２の長さ方向に沿
って形成されている。

また、一方のフランジ13におけるトナーカートリッジ
２の一端部には外側に向けて張り出す弾性を有する弾性
腕15が形成してあり、この弾性腕15の外部には凹部16が
形成してある。このトナーカートリッジ２の内部にはト
ナー放出口11から内部にトナーが充填され、トナー放出
口４はトナーカートリッジ２の下面部に接着した帯状シ
ート17で覆われている。このため、トナーカートリッジ
２の内部に充填したトナーは外部にこぼれ出ることがな
い。帯状シート17はトナーカートリッジ２のトナー放出
口11の長さの２倍以上の長さを有するもので、その約半
分の長さの部分がトナーカートリッジ２の下面部に接着
され、接着されていない部分はトナーカートリッジ２の
他端部で折り返して下面部に接着した部分の外側に重ね
てある。

トナーカートリッジ１の一端部のフランジ13には押圧
レバー18が設けられている。第９図ないし第11図に示す
ように押圧レバー18はトナーカートリッジ２のフランジ
13の幅方向全体にわたる長さを有し、基部に軸19が形成
されている。押圧レバー18は軸19をフランジ13上に載せ
てフランジ13の幅方向に沿って配置される。フランジ13
の上面には幅方向に間隔を存して軸19を上側から押さえ
る一対の軸押え20、20が形成され、中央部には軸19を下
側から押える軸押え21が形成され、これら軸押え20,20
と軸押え21の組み合わせで押圧レバー18の軸19を回動自
在に押え、押圧レバー18全体をフランジ13上で垂直位置
とフランジ13の外側に向けて倒伏する水平位置との間を
回動するように保持している。

押圧レバー18の両端部には軸19の上部に位置して肩部
22,22が形成されている。この肩部22,22は押圧レバー19
を垂直位置に起立させた時に装置本体１のガイドレール
4,4に形成した押え片９、９の下面に当接してトナーカ
ートリッジ２のフランジ13を装置本体１に設けたガスケ
ット23を上側から押圧するためのものである。このた
め、肩部22と軸19を加えた長さはｌは、トナーカートリ
ッジ２をガスケット23に載せた時のトナーカートリッジ
２のフランジ13の上面と押え片９の下面との間の間隔長
さＬより大きく、この差はトナーカートリッジ２がガス
ケット23を所定の圧縮量で圧縮させる長さための長さで
ある。

このようにして構成した現像装置の作用について説明
する。

まず、トナーカートリッジ２を装置本体１に装填す
る。トナーカートリッジ２に設けた押圧レバー18は第４
図に示すように水平な位置に倒しておく。第４図及び第
11図に示すようにトナーカートリッジ２を装置本体のト
ナーカートリッジ挿脱口５の外方に位置させ、トナーカ
ートリッジ２の他端部のフランジ14を装置本体１の上面
部に配置したガスケット23の上に載せ、該フランジ14を
先頭にしてトナーカートリッジ２を装置本体１のトナー
受け口３に向けてスライドさせる。トナーカートリッジ
２の両側のフランジ12,12が装置本体１のガイドレール
4,4に接触して該ガイドレール4,4に案内されながらトナ
ーカートリッジ２がガスケット23の上をスライドする。
トナーカートリッジ２のフランジ14が装置本体１の他端
部に設けたストッパ６に衝突し、フランジ14に形成した
起立片14aが装置本体１の押え片10の内側に入り込んだ
時点でトナーカートリッジ２のスライドを停止する。こ
の停止位置でトナーカートリッジ２全体が装置本体１に
装填され、トナーカートリッジ２のトナー放出口６が装
置本体１のトナー受け口４とが合致する。

そして、第９図に示すようにトナーカートリッジ２が
スライドしてその一端部が装置本体１のガイドレール4,
4の一端部に達すると、トナーカートリッジ２に設けた
弾性腕15がガイドレール4,4に挟まれた部分に入って一
方のガイドレール５に形成した拡幅部７の突起８に弾性
力で接触し、拡幅部７の突起８が弾性腕15の凹部16に係
合する。これによりトナーカートリッジ２はスライドを
阻止され装置本体１に固定される。トナーカートリッジ
２の一端のフランジ13に設けた押圧レバー18および帯状
シート17の末端は装置本体１のトナー挿脱口５の外部に
突出する。

このようにトナーカートリッジ２を装置本体１に装填
する場合に、トナーカートリッジ２は装置本体１側から
何等押える力を受けることなく装置本体１に設けたガス
ケット22上をスライドさせるので、トナーカートリッジ
２を極めて軽快にスライドさせトナーカートリッジ２全
体を装置本体１の装填位置に装填できる。

次いで、帯状シート17の末端を押圧レバー18から剥が
し外側に引くことにより、帯状シート17の非接着部分を
装置本体１の内部からトナーカートリッジ２と装置本体
１との隙間を通して外部に引き出す。続いて、帯状シー
ト17のトナーカートリッジ２の下面部に接着されている
部分が順次剥がされて装置本体１の外部に引き出され
る。これによりトナーカートリッジ２のトナー放出口11
の全体が開放され、トナーカートリッジ２の内部に充填
されたトナーがトナー放出口11から装置本体１のトナー
受け３を通り装置本体１の内部に放出される。

そして、押圧レバー18を操作してトナーカートリッジ
２で装置本体１に設けたガスケット23を押圧する。な
お、第９図に示すように押圧レバー18は水平に倒れた位
置にあり、押圧レバー18の肩部22,22が装置本体１のガ
イドレール4,4の一端部に形成した押え片9,9の下側に位
置している。第１図ないし第３図、第７図ないし第９図
に示すように押圧レバー18を倒伏した水平な位置から軸
19を中心として回動して垂直な位置に起立させる。押圧
レバー18とともに押圧レバー18に形成した肩部22,22が
起立した位置に移動し、第10図に示すように肩部22,22
の上面が装置本体１のガイドレール4,4の一端部に形成
した押え片9,9の下面に当接する。ここで、肩部22と軸1
9に渡る上下方向の長さｌは、ガスケト23に残ったトナ
ーカートリッジ２のフランジ13の上面と押え片９の下面
との間の間隔長さＬに対して大きく肩部22,22と軸19は
フランジ13と押え片9,9との間で突っ張る状態になる。

ここで、押え片9,9は固定した状態にあり、トナーカ
ートリッジ２のフランジ13は弾力にあるガスケット23に
載って上下に変位できる状態にある。このため、軸19の
両端がトナーカートリッジ２のフランジ13を上側から押
圧して押し下げ、この結果フランジ13側に変位しながら
ガスケット23を上側から押圧して圧縮させる。この場
合、フランジ13の下側への変位量は、肩部22と軸19にわ
たる上下方向の長さｌとガスケト23に載ったトナーカー
トリッジ２のフランジ13の上面と押え片９の下面との間
の間隔長さＬとの差の長さであり、この長さの差がフラ
ンジ13がガスケット23を押圧して圧縮させる量である。

従って、トナーカートリッジ２のフランジ13がガスケ
ット23を押圧して圧縮することにより、フランジ13に連
続するトナーカートリッジ２のフランジ12,12の部分も
ガスケット23を押圧して圧縮する。また、前記したよう
にトナーカートリッジ２の他端のフランジ14に形成した
起立片14aが装置本体１の他端部の押え片10の下側に入
り込んで押え片10の下面に接触している。このため、押
え片10が起立片14aを介してフランジ14を上側から押圧
してガスケット23側へ押し下げる。このため、フランジ
14もフランジ13と同様にガスケット23を押圧して圧縮す
る。トナーカートリッジ２のフランジ14がガスケット23
を押圧して圧縮することにより、フランジ14に連続する
トナーカートリッジ２のフランジ12,12の部分もガスケ
ット23を押圧して圧縮する。

このようにしてガスケット23全体がトナーカートリッ
ジ２のフランジに押圧されて十分な圧縮量をもって圧縮
する。

これによりトナーカートリッジ２のフランジ12〜14が
ガスケット23に良好に密着し、トナーカートリッジ２と
装置本体１との間が良好に密封されトナーのこぼれ出し
を防止でき、さらに、押圧装置はトナーカートリッジ全
体を装置本体に装填した時にトナーカートリッジをシー
ル部材側へ移動させてシール部材に押圧する機構として
最適で、簡単なレバー回動操作でトナーカートリッジを
シール部材に確実に押圧することができる。

また、この状態でトナーカートリッジ２は押圧レバー
18と押え片10とにより押えられて装置本体に固定される
ため、ガイドレール4,4を従来のようにカートリッジ２
のフランジを側方と上方から押える構成にする必要がな
い。

そして、装置本体１の内部に供給されたトナーは、装
置本体１のトナー供給口から感光体に供給される。感光
体への供給により装置本体１の内部のトナーが減少して
補給が必要になった場合には、装置本体１に装填してあ
る使用済みのトナーカートリッジ１を装置本体１から取
り外して未使用の新しいトナーカートリッジ２にを新た
に装填する。使用済みのトナーカートリッジ２を装置本
体１から外す場合には押圧レバー18を水平に倒してトナ
ーカートリッジ２のフランジ12,12の押えを解除して、
その後トナーカートリッジ２をガイドレール4,4に沿っ
てスライドさせて装置本体１のトナーカートリッジ挿脱
口から外部に引き出す。

装置本体とトナーカートリッジとをロックする機構の
構成は実施例に限定されるものではない。

装置本体およびトナーカートリッジの構成も実施例に
限定されない。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、トナーカートリ
ッジを装置本体にスライドして装填するに際して、トナ
ーカートリッジを装置本体の装填位置まで強い摩擦抵抗
を受けることなく軽快に移動させることができ、トナー
カートリッジ全体が装置本体の装填位置に達した時に押
圧機構を働かしてトナーカートリッジをシール部材に押
圧してシール部材を圧縮させてトナーカートリッジをシ
ール部材に充分密着させることができる。従って、トナ
ーカートリッジを移動させる時の操作性が良く、しかも
トナーカートリッジ全体を装置本体に装填した時にトナ
ーカートリッジと装置本体との間を良好に密封できる現
像装置を得ることができる。また、押圧装置は、トナー
カートリッジに回動可能なレバーを設け、このレバーを
回動して前記装置本体に当てて前記トナーカートリッジ
を前記シール部材側へ押圧するものであるから、トナー
カートリッジ全体を装置本体に装填した時にトナーカー
トリッジをシール部材側へ移動させてシール部材に押圧
する機構として最適で、簡単なレバー回動操作でトナー
カートリッジをシール部材に確実に押圧することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の現像装置の一実施例を示し、第１図ない
し第３図はトナーカートリッジを装置本体の装填した状
態を示す図、第４図および第５図はトナーカートリッジ
を装置本体に装填する操作を示す図、第６図はトナーカ
ートリッジを示す図、第７図ないし第９図はトナーカー
トリッジに設けた押圧機構を示す図、第10図は押圧機構
の押圧レバーを示す図、第11図は装置本体を示す図であ
る。 １……装置本体、２……トナーカトリッジ、３……トナ
ー受け口、11……トナー放出口、18……押圧レバー。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】トナーを受けるトナー受け口を有し内部に
   溜めたトナーを感光体に供給する装置本体と、この装置
   本体に前記トナー受け口に合わせてスライドして着脱可
   能に装填され内部に充填したトナーを前記トナー受け口
   を介して前記装置本体に供給するトナーカートリッジ
   と、前記装置本体に前記トナー受け口を囲んで取り付け
   られ前記装置本体と該装置本体に装填された前記トナー
   カートリッジとの間を密封する弾性を有するシール部材
   と、前記トナーカートリッジに設けられ該トナーカート
   リッジ全体が前記装置本体に装填された時に前記トナー
   カートリッジを前記シール部材に押圧する押圧機構とを
   具備し、この押圧機構は、前記トナーカートリッジに回
   動可能なレバーを設け、このレバーを回動して前記装置
   本体に当てて前記トナーカートリッジを前記シール部材
   側へ押圧するものであることを特徴とする現像装置。