JP2830732B2 - オイルセパレータ - Google Patents

オイルセパレータ

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JP2830732B2
JP2830732B2 JP6050770A JP5077094A JP2830732B2 JP 2830732 B2 JP2830732 B2 JP 2830732B2 JP 6050770 A JP6050770 A JP 6050770A JP 5077094 A JP5077094 A JP 5077094A JP 2830732 B2 JP2830732 B2 JP 2830732B2
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文規 鈴木
融 吉永
昌宏 滝川
雅樹 武山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オイル分を含んだ気
体からオイル分を分離するオイルセパレータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルセパレータが特開平2−2
94510号公報や特開平3−175109号公報に開
示されている。特開平2−294510号公報において
は、ブローバイガス中の比較的大きな粒径のオイルを接
線流入式の遠心分離により捕捉するオイルセパレータと
小さな粒径のオイルを捕捉するミストオイルセパレータ
を用いてオイル粒子のほぼ完全な分離を行うものであ
る。又、特開平3−175109号公報においては、ブ
ローバイガス中のオイルミストを接線流入式の遠心分離
により捕捉し、分離、凝集させたオイル分を負圧により
強制的にクランク室に還流させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
も接線流入式の遠心分離にてブローバイガス中のオイル
分がほぼ完全に分離できるという利点はあるが、形状が
複雑かつ大きくなりコストもかかってしまう。
【0004】そこで、この発明の目的は、オイル分を小
型かつ簡単な構造にて捕捉できるオイルセパレータを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、オイル分を含んだ気体が流入する流入口と、前記流
入口と連通し、当該流入口より通路が拡大した通路拡大
室と、前記通路拡大室の下部に設けられたオイル溜まり
室と、前記通路拡大室と連通し、かつ、前記流入口の軸
線と一致または平行なる軸線を有し、気体が流出する流
出口と、前記流出口近傍に設けられ、前記通路拡大室の
壁面に沿って上流へ向かう気流を発生させる逆流形成手
段とを備え、前記通路拡大室は、上流側の径が大きな第
1通路拡大室と下流の径が小さな第2通路拡大室とから
なり、第1通路拡大室の下部にオイル溜まり室を設け
オイルセパレータをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
発明における前記逆流形成手段が、通路拡大室に突出
した筒状の流出口の周りに形成した環状溝であるオイル
セパレータをその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、オイル分を含ん
だ気体が流入する流入口と、前記流入口と連通し、当該
流入口の内径よりも大きな内径を有し、前記流入口から
流入した気体の一部を自身の内壁に沿って流通させる通
路拡大室と、前記通路拡大室に連通して設けられ、前記
流入口と直接対向するとともに前記通路拡大室内に突出
した筒状部材を有し、前記通路拡大室内の気体が流出す
る流出口とを備え、前記流出口の前記突出した筒状部材
は、自身と前記通路拡大室の内壁との間に環状溝を構成
させるとともに、前記通路拡大室から前記流出口に向か
って流れる気体の一部を前記環状溝に導入するものであ
り、前記環状溝は導入された気体を前記通路拡大室の壁
面に沿って上流へ向かう気流とし、前記通路拡大室の下
部において前記環状溝よりも上流側にオイル溜まり室を
設けたオイルセパレータをその要旨とする。請求項4に
記載の発明は、請求項1乃至3のうちいずれか1に記載
の発明のオイルセパレータを、エンジンのヘッドカバー
とインテークマニホールドを連通するブローバイガス還
流通路途中に配置したことをその要旨とする。
【0008】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のうちいずれか1に記載の発明における前記流入口がそ
の下流側にラッパ状の接続部を備えたオイルセパレータ
をその要旨とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明は、オイル分を含んだ気
体が流入口に流入し、通路拡大室に至る。このとき、通
路の拡大により壁面に沿った気流が発生し、オイル分が
分離され、オイル溜まり室に流入する。又、逆流形成手
段により通路拡大室の壁面に沿って上流へ向かう気流が
発生し、この気流により通路拡大室の壁面に付着したオ
イルがオイル溜まり室に流入するとともに、オイル溜ま
り室に溜まったオイルの流出が防止される。さらに、第
1通路拡大室と第2通路拡大室との間に段差ができ、第
1通路拡大室の下部に設けたオイル溜まり室のオイルの
第2通路拡大室への流出が防止される。一方、浄化され
た気体は流出口から流出する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、環状溝にて通路拡大室の壁面に沿
って上流へ向かう気流が発生する。
【0011】請求項3に記載の発明は、オイル分を含ん
だ気体が流入口に流入し、通路拡大室に至る。このと
き、通路の拡大により通路拡大室の内壁に沿った気流が
発生し、オイル分が分離され、オイル溜まり室に流入す
る。そして、通路拡大室から流出口に向かって流れる気
体の一部は、流出口の突出した筒状部材と通路拡大室の
内壁との間に構成される環状溝に導入される。そして、
環状溝に導入された気体は通路拡大室の壁面に沿って上
流へ向かう気流となる。この気流により、通路拡大室の
壁面に付着したオイルがオイル溜まり室に流入するとと
もに、オイル溜まり室に溜まったオイルの流出が防止さ
れる。一方、浄化された気体は流出口から流出する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のうちいずれか1に記載の発明の作用に加え、ブローバ
イガス還流通路を流れるブローバイガス中のオイル分が
分離され、浄化されたガスがインテークマニホールドに
戻される。請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の
うちいずれか1に記載の発明の作用に加え、流入口の下
流側にラッパ状の接続部が備えられているので、この接
続部に沿った気流が発生する。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0014】図1に本実例のオイルセパレータ1の断面
を示す。本オイルセパレータ1は、ガソリンエンジンに
おけるヘッドカバーとインテークマニホールドとを連通
するブローバイガス還流通路中に設けられるものであ
る。
【0015】オイルセパレータ1のセパレータ本体2は
アルミよりなる。セパレータ本体2は、ヘッドカバーに
接続される円筒状のガス流入口3と、インテークマニホ
ールドに接続される円筒状のガス流出口5と、両者3,
5間に位置する略円筒状のオイル捕捉部4とを備えてい
る。これらの部材3〜5は図1の左右に延びる軸線L上
に位置している。そして、オイル分を含んだブローバイ
ガスは、ガス流入口3からセパレータ本体2内へ流入
し、軸線Lに沿って流れガス流出口5からセパレータ本
体2の外部へ導出される。
【0016】ガス流入口3の上流側開口端はD1の内径
を有している。又、ガス流入口3におけるオイル捕捉部
4との接続部3aは、下流側へ向けてその内径が徐々に
拡がるようにラッパ状に形成されている。
【0017】オイル捕捉部4内には通路拡大室6が形成
されている。この通路拡大室6は、ガス流入口3に連通
する第1通路拡大室7と、ガス流出口5に連通する第2
通路拡大室8とからなる。第1通路拡大室7の内径D2
はガス流入口3の内径D1よりも大きく設定されるとと
もに、第2通路拡大室8の内径D3は内径D1よりも大
きく、かつ内径D2より小さく設定されている。そし
て、通路拡大室6において、第1通路拡大室7と第2通
路拡大室8との間に段差20が形成されている。
【0018】ガス流出口5はオイル捕捉部4の側壁4a
を貫通するように形成されている。ガス流出口5の外径
d4は前記内径D3よりも小さく設定されている。そし
て、第2通路拡大室8の内壁とガス流出口5との間は環
状溝9となっている。
【0019】本実施例では、環状溝9にて通路拡大室6
の第2通路拡大室8の壁面に沿って上流へ向かう気流
(逆流)を発生させる逆流形成手段が構成されている。
オイル捕捉部4の第1通路拡大室7の下側にはオイル溜
まり室10が連通した状態で形成されている。オイル溜
まり室10の下側には隔壁11を介してオイル排出室1
2が形成されている。隔壁11の中央部にはポペット弁
支持用透孔13が形成されるとともに、その周辺部に多
数のオイル排出用透孔14が設けられている。ポペット
弁支持用透孔13にはゴム材よりなるポペット弁15が
取り付けられている。ポペット弁15は自身の上端に拡
径部16aを有する棒状のロッド部16と、その下端に
一体形成された傘状部17とから構成されている。ロッ
ド部16はオイル排出室12側からオイル溜まり室10
へ向けて摺動可能に挿入されている。傘状部17はオイ
ル排出室12に配置されており、ポペット弁15が最も
上方へ移動したとき傘状部17が隔壁11の下面に密着
して、オイル排出用透孔14を塞ぐようになっている。
拡径部16aはオイル溜まり室10に配置されており、
ポペット弁15が隔壁11から外れるのを阻止すべく、
ロッド部16の下方への移動を規制する。
【0020】オイル排出室12の下部はオイル排出口1
8と連通している。このオイル排出口18はクランク室
と接続されている。次に、このように構成したオイルセ
パレータ1の作用について説明する。
【0021】図2に示すように、エンジンの運転中にエ
ンジンのインテークマニホールド(吸気管)が負圧にな
ると、オイルセパレータ1の第1通路拡大室7がオイル
排出室12よりも低圧になる。この圧力差により、ポペ
ット弁15が上方に引っ張られ傘状部17が隔壁11の
下面に密着してオイル排出用透孔14を塞ぐ。
【0022】この状態において、オイル分を含んだブロ
ーバイガスは、クランク室からオイル戻り通路を流れヘ
ッドカバーを経てオイルセパレータ1のガス流入口3の
上流開口端に到る。そして、ブローバイガスはガス流入
口3に沿って流れ、接続部3aに到達する。このとき、
接続部3aの内径が下流側へ向けて拡がっていることか
ら内壁に向かって低圧の付着渦が発生し、ラッパ状の接
続部3aの壁面に沿った気流F1が発生する。この気流
F1により、ブローバイガス中のオイル分が分離し液膜
化して接続部3aの壁面に付着する。さらに、付着した
オイル分は、接続部3aの壁面に沿って下流に流れる。
そして、オイル19がオイル溜まり室10に流入し、貯
留される。
【0023】一方、ブローバイガスは第1通路拡大室7
から第2通路拡大室8に到る。そして、環状溝9におい
て第2通路拡大室8の壁面に沿って上流側に向かう気流
(逆流)F2が発生する。この気流(逆流)F2により
第2通路拡大室8の壁面に付着したオイルがオイル溜ま
り室10に流入する。又、気流(逆流)F2によりオイ
ル溜まり室10に溜まったオイルの流出が防止される。
さらに、通路拡大室6において、第1通路拡大室7と第
2通路拡大室8との間の段差20によりオイル溜まり室
10のオイルの第2通路拡大室8への流出が防止され
る。このようにオイル分が分離されて清浄となったブロ
ーバイガスは、ガス流出口5を経てエンジンのインテー
クマニホールド(吸気管)に吸入される。
【0024】次に、オイル溜まり室10に貯留されたオ
イル19の還流動作を説明する。エンジンの運転が停止
されると、第1通路拡大室7とオイル排出室12とが共
にヘッドカバー内の圧力にほぼ等しくなる。すると、図
3に示すように、オイル溜まり室10に貯留されたオイ
ル19の自重によりポペット弁15が押し下げられ、傘
状部17が隔壁11の下面から離間してオイル排出用透
孔14が開放される。その結果、オイル溜まり室10に
貯留されたオイル19とブローバイガスの一部はオイル
排出用透孔14を通してオイル排出室12に至り、さら
に、オイル排出口18を通過してクランク室に還流す
る。
【0025】このように本実施例では、オイル分を含ん
だブローバイガスが流入するガス流入口3と、ガス流入
口3と連通し、当該ガス流入口3より通路が拡大した通
路拡大室6と、通路拡大室6の下部に設けられたオイル
溜まり室10と、通路拡大室6と連通し、かつ、ガス流
入口3の軸線と一致する軸線を有し、ブローバイガスが
流出するガス流出口5と、円筒状のガス流出口5の周り
に設けられ、通路拡大室6の壁面に沿って上流へ向かう
気流を発生させる環状溝9(逆流形成手段)とを備え
た。よって、ブローバイガスがガス流入口3に流入し、
通路拡大室6に至る。このとき、通路の拡大により壁面
に沿った気流が発生し、オイル分が分離され、オイル溜
まり室10に流入する。又、環状溝9により通路拡大室
6の壁面に沿って上流へ向かう気流が発生し、この気流
により通路拡大室6の壁面に付着したオイルがオイル溜
まり室10に流入するとともに、オイル溜まり室10に
溜まったオイルの流出が防止される。一方、浄化された
ガスはガス流出口5から流出する。その結果、従来のオ
イルセパレータのように接線流入式の遠心分離にてブロ
ーバイガス中のオイル分を捕捉する場合に比べオイル分
を小型かつ簡単な構造にて捕捉できることとなる。
【0026】又、オイルセパレータ1を、ガソリンエン
ジンのヘッドカバーとインテークマニホールドを連通す
るブローバイガス還流通路途中に配置した。よって、ブ
ローバイガス還流通路を流れるブローバイガス中のオイ
ル分が分離され、浄化されたガスがインテークマニホー
ルドに戻される。その結果、ガソリンエンジンのブロー
バイガス中に含まれるオイル分がスロットルバルブやI
SC(アイドルスピードコントロール)バルブに付着す
ることを防止し、その付着により発生する同バルブの固
着を回避できる。つまり、オイルによるエンジンの吸気
系のデポジットを低減することができる。
【0027】さらに、ガス流入口3はその下流側にラッ
パ状の接続部3aを備えている。よって、接続部3aに
沿った気流が発生する。その結果、乱れの少ない気流を
発生させることができ効率的にオイル分を分離すること
ができる。
【0028】さらには、筒状のガス流出口5を通路拡大
室6に突出し、その突出したガス流出口5の周りに環状
溝9を形成することにより、通路拡大室6の壁面に沿っ
た上流へ向かう気流を発生させるようにした。よって、
簡単な構成にて逆流を発生させることができる。
【0029】又、通路拡大室6は、上流側の径が大きな
第1通路拡大室7と下流側の径が小さな第2通路拡大室
8とからなり、第1通路拡大室7の下部にオイル溜まり
室10を設けた。よって、第1通路拡大室7と第2通路
拡大室8との間に段差20ができ、第1通路拡大室7の
下部に設けたオイル溜まり室10のオイルの流出が防止
される。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0030】図4に示すように、オイルセパレータ1の
ガス流入口3の軸線L1に対しガス流出口5の軸線L2
が平行状態で、かつΔLだけ上方にズラされている。
又、ガス流入口3と通路拡大室6とはラッパ状には連結
されておらず段差21が形成されている。
【0031】そして、ガス流入口3から流入したブロー
バイガスは、通路拡大室6を通過しガス流出口5から流
出する。このとき、ガス流入口3に対し通路拡大室6は
その通路が拡大しているので、吸入されたブローバイガ
スにより、渦巻流(気流F3)を発生する。そのため、
ブローバイガス中のオイル分は液膜化し、その液膜化し
たオイル分はオイル溜まり室10に流入し、貯留され
る。又、円筒状のガス流出口5が通路拡大室6に突出し
ていることにより発生する逆流F2にて通路拡大室6の
壁面に付着したオイルがオイル溜まり室10に流入する
とともに、オイル溜まり室10に溜まったオイルの流出
が防止される。このようにして、ブローバイガス中のオ
イルが捕捉される。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0032】本実施例では、図5に示すように、通路拡
大室6を第1通路拡大室7と第2通路拡大室8とに区画
せずに、1つの室のみとしている。オイルセパレータ1
のガス流出口5が通路拡大室6に突出している。そのた
め、逆流F2が発生して、この逆流F2により通路拡大
室6の壁面に付着したオイルがオイル溜まり室10に流
入するとともに、オイル溜まり室10に溜まったオイル
の流出が防止される。
【0033】尚、この発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、ブローバイガス還流通路にオイ
ルセパレータ1を設けオイル分を含んだブローバイガス
からオイル分を分離するものの他にも、圧縮機の吐出側
にオイルセパレータ1を設けオイル分を含んだ圧縮ガス
からオイル分を分離する場合に適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、オイル分を小型かつ簡単な構造にて捕捉で
きるとともに、第1通路拡大室の下部に設けたオイル溜
まり室のオイルの流出を防止できる。請求項2に記載の
発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、
単な構成にて逆流を発生させることができる。請求項3
に記載の発明によれば、通路拡大室の壁面に沿って上流
へ向かう気流により、オイル分を捕捉できるとともに、
オイル溜まり室のオイルの流出を防止できる。請求項4
に記載の発明によれば、請求項1乃至3のうちいずれか
に記載の発明の効果に加え、浄化されたガスがインテ
ークマニホールドに戻されるので、オイルのエンジンの
吸気系デポジットを減少することができる。請求項5に
記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちいずれか1
に記載の発明の効果に加え、接続部に沿った気流が発生
し、乱れの少ない気流を発生させることができ効率的に
オイル分を分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のオイルセパレータの断面図であ
る。
【図2】第1実施例のオイルセパレータの断面図であ
る。
【図3】第1実施例のオイルセパレータの断面図であ
る。
【図4】第2実施例のオイルセパレータの断面図であ
る。
【図5】第3実施例のオイルセパレータの断面図であ
る。
【符号の説明】
3…ガス流入口、3a…接続部、5…ガス流出口、6…
通路拡大室、7…第1通路拡大室、8…第2通路拡大
室、9…逆流形成手段としての環状溝、10…オイル溜
まり室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武山 雅樹 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社 日本自動車部品総合研究所 内 (56)参考文献 実開 昭58−81312(JP,U) 実開 昭63−134121(JP,U) 実開 昭62−179315(JP,U) 実開 昭58−183917(JP,U) 実開 平3−32113(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01M 13/04 F01M 13/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル分を含んだ気体が流入する流入口
    と、 前記流入口と連通し、当該流入口より通路が拡大した通
    路拡大室と、 前記通路拡大室の下部に設けられたオイル溜まり室と、 前記通路拡大室と連通し、かつ、前記流入口の軸線と一
    致または平行なる軸線を有し、気体が流出する流出口
    と、 前記流出口近傍に設けられ、前記通路拡大室の壁面に沿
    って上流へ向かう気流を発生させる逆流形成手段とを備
    、前記通路拡大室は、上流側の径が大きな第1通路拡
    大室と下流の径が小さな第2通路拡大室とからなり、第
    1通路拡大室の下部にオイル溜まり室を設けたことを特
    徴とするオイルセパレータ。
  2. 【請求項2】 前記逆流形成手段は、通路拡大室に突出
    した筒状の流出口の周りに形成した環状溝である請求項
    1に記載のオイルセパレータ。
  3. 【請求項3】 オイル分を含んだ気体が流入する流入口
    と、 前記流入口と連通し、当該流入口の内径よりも大きな内
    径を有し、前記流入口から流入した気体の一部を自身の
    内壁に沿って流通させる通路拡大室と、 前記通路拡大室に連通して設けられ、前記流入口と直接
    対向するとともに前記通路拡大室内に突出した筒状部材
    を有し、前記通路拡大室内の気体が流出する流出口とを
    備え、 前記流出口の前記突出した筒状部材は、自身と前記通路
    拡大室の内壁との間に環状溝を構成させるとともに、前
    記通路拡大室から前記流出口に向かって流れる気体の一
    部を前記環状溝に導入するものであり、 前記環状溝は導入された気体を前記通路拡大室の壁面に
    沿って上流へ向かう気流とし、 前記通路拡大室の下部において前記環状溝よりも上流側
    にオイル溜まり室を設けたことを特徴とする オイルセパ
    レータ。
  4. 【請求項4】 エンジンのヘッドカバーとインテークマ
    ニホールドを連通するブローバイガス還流通路途中に配
    置してなる請求項1乃至3のうちいずれか1に記載のオ
    イルセパレータ。
  5. 【請求項5】 前記流入口はその下流側にラッパ状の接
    続部を備えた請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の
    オイルセパレータ。
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JPH0310336Y2 (ja) * 1987-02-25 1991-03-14

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