JP2829371B2 - 保雪繊維材 - Google Patents
保雪繊維材Info
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- JP2829371B2 JP2829371B2 JP2337903A JP33790390A JP2829371B2 JP 2829371 B2 JP2829371 B2 JP 2829371B2 JP 2337903 A JP2337903 A JP 2337903A JP 33790390 A JP33790390 A JP 33790390A JP 2829371 B2 JP2829371 B2 JP 2829371B2
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- Japan
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- snow
- fiber material
- retaining fiber
- slip
- rib
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- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、融雪防止、全層雪崩防止などに効果のある
保雪繊維材に関するものである。
保雪繊維材に関するものである。
〔従来の技術および解決すべき技術的課題〕 過疎に悩む雪深い山奥の村々では、過疎対策と産業育
成のために、観光産業の振興に力を入れている。特に、
スキー場の建設整備による観光開発は、山奥の村々の基
幹産業である林業、農業などが冬の休閑期に入ったとき
に、書き入れ時を迎えるので、極めて有望である。とこ
ろが、福井県、石川県などの山間部では、多雪地帯に位
置していながら、冬期の気温が比較的高く、スキー場に
降り積もった雪が簡単に融け去って、雪が欠損した部分
で人が転倒して怪我をする危険があり、スキーができな
くなるという欠点があったのである。これでは、巨額の
投資を行ってスキー場の整備を行っても、客足が鈍っ
て、観光収入が増えないので問題である。
成のために、観光産業の振興に力を入れている。特に、
スキー場の建設整備による観光開発は、山奥の村々の基
幹産業である林業、農業などが冬の休閑期に入ったとき
に、書き入れ時を迎えるので、極めて有望である。とこ
ろが、福井県、石川県などの山間部では、多雪地帯に位
置していながら、冬期の気温が比較的高く、スキー場に
降り積もった雪が簡単に融け去って、雪が欠損した部分
で人が転倒して怪我をする危険があり、スキーができな
くなるという欠点があったのである。これでは、巨額の
投資を行ってスキー場の整備を行っても、客足が鈍っ
て、観光収入が増えないので問題である。
従来、除雪、融雪などの方法の研究は盛んに行われて
も、雪解けを防ぐなどという方法はあまり研究されたこ
とがなく、したがって、これらの地域に位置するスキー
場では、高気温による融雪に対し、人工雪装置などで雪
が融けかかった場所に雪を足すという受け身的対策を行
うしかなかった。しかしこれでは、冬中何度も訪れる気
温が高い日の度に雪足しを行う必要があって、お金が掛
かり、所詮、冬期間しか収入の得られないスキー産業で
あれば、なるべく少額の投資でスキー場の整備を行いた
いという要請に適い難かった。
も、雪解けを防ぐなどという方法はあまり研究されたこ
とがなく、したがって、これらの地域に位置するスキー
場では、高気温による融雪に対し、人工雪装置などで雪
が融けかかった場所に雪を足すという受け身的対策を行
うしかなかった。しかしこれでは、冬中何度も訪れる気
温が高い日の度に雪足しを行う必要があって、お金が掛
かり、所詮、冬期間しか収入の得られないスキー産業で
あれば、なるべく少額の投資でスキー場の整備を行いた
いという要請に適い難かった。
また、電車も通わない山奥に位置するスキー場への交
通手段は、バス、自家用車など道路交通手段が中心なの
だが、人が戸外へと誘われる暖かい日など自動車でスキ
ー場へ行こうとしても、暖かさのあまり道路沿いの斜面
から雪崩が起こって、道路が遮断されたり、人身事故が
起きたりする大問題があったのである。これによって、
スキー場の客足は一層遠のく。
通手段は、バス、自家用車など道路交通手段が中心なの
だが、人が戸外へと誘われる暖かい日など自動車でスキ
ー場へ行こうとしても、暖かさのあまり道路沿いの斜面
から雪崩が起こって、道路が遮断されたり、人身事故が
起きたりする大問題があったのである。これによって、
スキー場の客足は一層遠のく。
本発明は、福井県、石川県などの冬季高温多雪地帯の
スキー産業を活性化を妨げる上記の問題点があったこと
に鑑みてなされたもので、スキー場での融雪やそれに伴
う怪我を防止し、更に、道路沿い斜面の雪崩を防いで交
通手段を確保して、スキー場へと客を誘うような新しい
冬季高温対策手段を提供することを技術的課題とするも
のである。
スキー産業を活性化を妨げる上記の問題点があったこと
に鑑みてなされたもので、スキー場での融雪やそれに伴
う怪我を防止し、更に、道路沿い斜面の雪崩を防いで交
通手段を確保して、スキー場へと客を誘うような新しい
冬季高温対策手段を提供することを技術的課題とするも
のである。
以下、本発明者が上記課題解決のために採用した手段
を、添付図面に示す実施例に基づいて説明する。
を、添付図面に示す実施例に基づいて説明する。
即ち、繊維材表面幅方向に、太径の糸条Ｗにより滑止
リブ11・11・…を設け、要すれば、繊維剤を緯多重織地
にしたり、太径の糸条Ｗの表面を毛羽立たせたり、ある
いは、太径の糸条Ｗを撚られた捨耳によって得るという
手段を採用することによって、スキー場での融雪とそれ
に伴う怪我を防止し、雪崩を防いでスキー場への道路交
通を確保することにより、冬季高温多雪地帯のスキー場
に客を呼び戻す、保雪繊維材を提供した。
リブ11・11・…を設け、要すれば、繊維剤を緯多重織地
にしたり、太径の糸条Ｗの表面を毛羽立たせたり、ある
いは、太径の糸条Ｗを撚られた捨耳によって得るという
手段を採用することによって、スキー場での融雪とそれ
に伴う怪我を防止し、雪崩を防いでスキー場への道路交
通を確保することにより、冬季高温多雪地帯のスキー場
に客を呼び戻す、保雪繊維材を提供した。
以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づいて説明
する。
する。
ウォータージェットルームで織布（ジョーゼットクレ
ープ）を織った際に生じる毛羽立った捨耳を用い、これ
に撚りを加えて表面に毛羽ｆを有する太径の糸条Ｗを多
数得た。この糸条Ｗ・Ｗ・…をポリエステル繊維の経糸
に混ぜ、レピアルームで繊維材を織上げる。繊維材は2c
m間隔で糸条Ｗを配し、この糸条Ｗが滑止リブ11となっ
ている。このリブ部の厚さは約4mmで、非リブ部の厚さ
は約0.6mmである。こうして第１実施例保雪繊維材を得
る。
ープ）を織った際に生じる毛羽立った捨耳を用い、これ
に撚りを加えて表面に毛羽ｆを有する太径の糸条Ｗを多
数得た。この糸条Ｗ・Ｗ・…をポリエステル繊維の経糸
に混ぜ、レピアルームで繊維材を織上げる。繊維材は2c
m間隔で糸条Ｗを配し、この糸条Ｗが滑止リブ11となっ
ている。このリブ部の厚さは約4mmで、非リブ部の厚さ
は約0.6mmである。こうして第１実施例保雪繊維材を得
る。
また、第１実施例と同様にして、太径の糸条Ｗを多数
得、この糸条を２本組（W1・W2）にして経糸に混ぜ、ポ
リエステル繊維からレピアルームで織上げる緯多重織布
の布面表裏に2cm間隔で織り込むことにより、滑止リブ1
1・11・…を有する第２実施例保雪繊維材を織製した。
この第２実施例保雪繊維材において、リブ部の厚さは約
8mm、非リブ部の厚さは約1.5mmとなっている。
得、この糸条を２本組（W1・W2）にして経糸に混ぜ、ポ
リエステル繊維からレピアルームで織上げる緯多重織布
の布面表裏に2cm間隔で織り込むことにより、滑止リブ1
1・11・…を有する第２実施例保雪繊維材を織製した。
この第２実施例保雪繊維材において、リブ部の厚さは約
8mm、非リブ部の厚さは約1.5mmとなっている。
本実施例は以上のようであるが、本保雪繊維材の実際
の使用にあたっては、晩秋の頃など雪が積もり始める前
に、スキー場や道路沿いの斜面などに保雪繊維材を敷き
詰めて繋止しておく。
の使用にあたっては、晩秋の頃など雪が積もり始める前
に、スキー場や道路沿いの斜面などに保雪繊維材を敷き
詰めて繋止しておく。
以上、実施例に基づいて説明したとおり、本発明の保
雪繊維材は、熱伝導性の低い空気を構造内に多く保持す
ることによって、繊維産品の全てが持っている断熱能力
により、スキー場地面や道路沿いの斜面と積雪との間の
熱交換を防ぐ。これによって、地温の上昇による雪下層
の融け出しを防ぐことができて積雪を長い期間残存させ
る。更に、雪下層が融けて水となってもこれを繊維材を
透過させて地面へと逃がし、結局、高い熱エネルギー状
態にある水分子を積雪塊から引き離して積雪全体が持つ
全エネルギー量を少なくし、更なる融雪を妨げる効果も
有する。しかも、液体の水は、内部に間隙を多く持つ雪
より熱伝導性が高いので、液体の水を雪から引き離すこ
とによって、地熱を雪に伝導しにくくする効果も生じ
る。一方、もしスキー場で積雪の一部が融け出して地表
が露出せんとしても、柔らかな緯多重織地の保雪繊維材
がクッションとなって、転倒時の怪我を極力防止するこ
とができる。
雪繊維材は、熱伝導性の低い空気を構造内に多く保持す
ることによって、繊維産品の全てが持っている断熱能力
により、スキー場地面や道路沿いの斜面と積雪との間の
熱交換を防ぐ。これによって、地温の上昇による雪下層
の融け出しを防ぐことができて積雪を長い期間残存させ
る。更に、雪下層が融けて水となってもこれを繊維材を
透過させて地面へと逃がし、結局、高い熱エネルギー状
態にある水分子を積雪塊から引き離して積雪全体が持つ
全エネルギー量を少なくし、更なる融雪を妨げる効果も
有する。しかも、液体の水は、内部に間隙を多く持つ雪
より熱伝導性が高いので、液体の水を雪から引き離すこ
とによって、地熱を雪に伝導しにくくする効果も生じ
る。一方、もしスキー場で積雪の一部が融け出して地表
が露出せんとしても、柔らかな緯多重織地の保雪繊維材
がクッションとなって、転倒時の怪我を極力防止するこ
とができる。
また、上記のように雪下層が融けないので、雪下層融
け出しに起因する全層雪崩を防ぐことができる。その
上、保雪繊維材表面に設けられた滑止リブが積雪を保持
して、更に効果的に全層雪崩を防ぐ。この効果は、リブ
を形成する糸条表面を毛羽立たせておくと一層高まる。
け出しに起因する全層雪崩を防ぐことができる。その
上、保雪繊維材表面に設けられた滑止リブが積雪を保持
して、更に効果的に全層雪崩を防ぐ。この効果は、リブ
を形成する糸条表面を毛羽立たせておくと一層高まる。
このように、本発明の保雪繊維材は、冬季にも比較的
気温が高い地域のスキー場の欠点を解消して客寄せ効果
を増し、スキー産業の活性化を促すもので、産業上の利
用価値が頗る高い。
気温が高い地域のスキー場の欠点を解消して客寄せ効果
を増し、スキー産業の活性化を促すもので、産業上の利
用価値が頗る高い。
第１図は本発明の第１実施例保雪繊維材を示す斜視図、
第２図は第２実施例保雪繊維材の部分拡大断面図であ
る。 11……滑止リブ、 Ｗ、W1・W2……太径の糸条、 ｆ……毛羽。
第２図は第２実施例保雪繊維材の部分拡大断面図であ
る。 11……滑止リブ、 Ｗ、W1・W2……太径の糸条、 ｆ……毛羽。
Claims (6)
- 【請求項１】所要間隔ごとに設けられた太径の糸条Ｗに
より、繊維材面に幅方向へ形成された滑止リブ11・11・
…を有することを特徴とする保雪繊維材。 - 【請求項２】1.8〜2cm間隔ごとに設けられた太径の糸条
Ｗにより、繊維材面に幅方向へ形成された厚さ3.5〜4mm
の滑止リブ11・11・…部を有し、滑止リブ11・11・…部
以外の部分は厚さ0.5〜0.6mmであることを特徴とする保
雪繊維材。 - 【請求項３】所要間隔ごとに設けられた上下２本の太径
糸条組（W1・W2）により、緯多重織繊維材の表裏に幅方
向へ形成された滑止リブ11・11・…を有することを特徴
とする保雪繊維材。 - 【請求項４】1.8〜2cm間隔ごとに設けられた上下２本の
太径糸条組（W1・W2）により、緯多重織繊維材の表裏に
幅方向へ形成された厚さ７〜8.5mmの滑止リブ11・11・
…部を有し、非リブの厚さは１〜1.5mmであることを特
徴とする保雪繊維材。 - 【請求項５】所要間隔ごとに設けられた太径の毛羽立糸
条によって、滑止リブ11・11・…が形成されたことを特
徴とする請求項（１）〜（４）の何れか１つに記載の、
保雪繊維材。 - 【請求項６】撚られた捨耳である太径の糸条により、滑
止リブ11・11・…が形成されたことを特徴とする請求項
（１）〜（５）の何れか１つに記載の、保雪繊維材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2337903A JP2829371B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 保雪繊維材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2337903A JP2829371B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 保雪繊維材 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1318453A Division JP2835326B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 融雪防止機能を有するスノーサポートシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03206146A JPH03206146A (ja) | 1991-09-09 |
| JP2829371B2 true JP2829371B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=18313088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2337903A Expired - Fee Related JP2829371B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 保雪繊維材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2829371B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5095551B2 (ja) * | 2008-08-05 | 2012-12-12 | 有限会社ハルテック | 落石防護用編地及びそれを用いた落石防護柵 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP2337903A patent/JP2829371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03206146A (ja) | 1991-09-09 |
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