JP2828819B2 - キャプションデコーダ - Google Patents
キャプションデコーダInfo
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- JP2828819B2 JP2828819B2 JP4005951A JP595192A JP2828819B2 JP 2828819 B2 JP2828819 B2 JP 2828819B2 JP 4005951 A JP4005951 A JP 4005951A JP 595192 A JP595192 A JP 595192A JP 2828819 B2 JP2828819 B2 JP 2828819B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン放送その他
の映像機器のビデオ信号の画像と同時に、文字又は記号
からなる文字情報を画面に映すために配備されるキャプ
ションデコーダに関するものである。
の映像機器のビデオ信号の画像と同時に、文字又は記号
からなる文字情報を画面に映すために配備されるキャプ
ションデコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】文字多重放送(クローズド・キャプショ
ン)は、音声に同期した文字をテレビ画面上に表示する
放送方式であって、難聴者が健常者と同様にテレビを楽
しむためには極めて有効な手段である。テレビジョン放
送ばかりでなく、その他の映像機器のビデオ信号にキャ
プション信号を多重化することにより、様々な新らたな
サービスが期待されている。キャプション信号は、米国
の規則では、ビデオ信号の21番目の走査線(ライン2
1)に多重化して字幕放送用に割り当てられている。デ
ータは、ライン21に2文字分の情報が多重化されてお
り、このキャプション信号をビデオ信号から抜き出し
て、解読し、キャラクター信号gをビデオ回路)へ出力
して、画面に文字情報を表示すると共に、1フレームの
走査毎にライン21からキャプション信号を抜き出し、
順次、2文字分のキャラクター信号gをビデオ回路へ出
力し、次々と表示する。表示文字数は、キャプションモ
ードでは、1行に最大で32文字、表示行数は最大で4
行である。
ン)は、音声に同期した文字をテレビ画面上に表示する
放送方式であって、難聴者が健常者と同様にテレビを楽
しむためには極めて有効な手段である。テレビジョン放
送ばかりでなく、その他の映像機器のビデオ信号にキャ
プション信号を多重化することにより、様々な新らたな
サービスが期待されている。キャプション信号は、米国
の規則では、ビデオ信号の21番目の走査線(ライン2
1)に多重化して字幕放送用に割り当てられている。デ
ータは、ライン21に2文字分の情報が多重化されてお
り、このキャプション信号をビデオ信号から抜き出し
て、解読し、キャラクター信号gをビデオ回路)へ出力
して、画面に文字情報を表示すると共に、1フレームの
走査毎にライン21からキャプション信号を抜き出し、
順次、2文字分のキャラクター信号gをビデオ回路へ出
力し、次々と表示する。表示文字数は、キャプションモ
ードでは、1行に最大で32文字、表示行数は最大で4
行である。
【0003】従来のキャプションデコーダは、図4の構
成を有している(日経エレクトロニクス 第537号
149頁以下)。キャプションデコーダ(2)は、テレビ
ジョン受像機に内蔵して、或いはアダプターとして配備
され、アンテナ(11)、チューナ(12)を経て画像信号処理
IC(13)へ入力されて周知のとおりビデオ中間周波数検
波回路から出力されたテレビジョン放送のビデオ信号、
又はスイッチ(16)によって他の映像機器に切替接続して
入力された他のビデオ信号を、端子(21)から受け取る。
キャプションデコーダ(2)には、夫々ICによって構成
された抜取り回路(3)、デコーダ部(4)とを具えてお
り、ビデオ信号aの中の同期信号を分離して、ライン2
1のキャプション信号bをデコーダ部(4)へ出力すると
共に、電圧制御発振器(VCO)を具えて水平同期用の
クロック信号fを出力している。デコーダ部(4)は、デ
コーダ用IC及び画面表示制御用ICを有するマイクロ
コンピュータであって、抜取り回路(3)から出力された
キャプション信号bをR、G、Bのキャラクター信号g
にデコードし、画像処理IC(13)の端子(17)へ水平同期
して出力し、受像機のビデオ回路において、画面に再生
すべき画像信号中へ文字情報を挿入して表示するもので
ある。
成を有している(日経エレクトロニクス 第537号
149頁以下)。キャプションデコーダ(2)は、テレビ
ジョン受像機に内蔵して、或いはアダプターとして配備
され、アンテナ(11)、チューナ(12)を経て画像信号処理
IC(13)へ入力されて周知のとおりビデオ中間周波数検
波回路から出力されたテレビジョン放送のビデオ信号、
又はスイッチ(16)によって他の映像機器に切替接続して
入力された他のビデオ信号を、端子(21)から受け取る。
キャプションデコーダ(2)には、夫々ICによって構成
された抜取り回路(3)、デコーダ部(4)とを具えてお
り、ビデオ信号aの中の同期信号を分離して、ライン2
1のキャプション信号bをデコーダ部(4)へ出力すると
共に、電圧制御発振器(VCO)を具えて水平同期用の
クロック信号fを出力している。デコーダ部(4)は、デ
コーダ用IC及び画面表示制御用ICを有するマイクロ
コンピュータであって、抜取り回路(3)から出力された
キャプション信号bをR、G、Bのキャラクター信号g
にデコードし、画像処理IC(13)の端子(17)へ水平同期
して出力し、受像機のビデオ回路において、画面に再生
すべき画像信号中へ文字情報を挿入して表示するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しょうとする問題点】従来のキャプション
デコーダは、スイッチ(16)による入力信号(ビデオ信
号)aの切り替えとは無関係に、単にビデオ信号のライ
ン21に挿入されたキャプション信号を検出し、デコー
ドしていた。従ってキャプションデコーダ(2)が一方の
ビデオ信号に対して機能しているときに、外部スイッチ
(16)によってもう一方のビデオ信号へ切り替え動作が行
なわれたとき、2つのビデオ信号の間に同期関係がなけ
れば、次の様なトラブルを発生する。
デコーダは、スイッチ(16)による入力信号(ビデオ信
号)aの切り替えとは無関係に、単にビデオ信号のライ
ン21に挿入されたキャプション信号を検出し、デコー
ドしていた。従ってキャプションデコーダ(2)が一方の
ビデオ信号に対して機能しているときに、外部スイッチ
(16)によってもう一方のビデオ信号へ切り替え動作が行
なわれたとき、2つのビデオ信号の間に同期関係がなけ
れば、次の様なトラブルを発生する。
【0005】キャプション信号によって表わされる2文
字分の情報は、デコーダ部(4)に記憶されて、前後のフ
レームのライン21より抜き出した他のキャプション信
号の文字情報による表示に繋っているから、前述のよう
な状況において信号の切り替えを行なった場合、切り替
え前に画面に表示していたテキスト文字は、切り替えた
後も画面制御コードが送られてくるまで、画面に残って
しまう。
字分の情報は、デコーダ部(4)に記憶されて、前後のフ
レームのライン21より抜き出した他のキャプション信
号の文字情報による表示に繋っているから、前述のよう
な状況において信号の切り替えを行なった場合、切り替
え前に画面に表示していたテキスト文字は、切り替えた
後も画面制御コードが送られてくるまで、画面に残って
しまう。
【0006】また、切り替え前に蓄積していたキャプシ
ョン信号のデータと、切り替え後のデータとをまとめて
表示してしまうことがある。このような場合、画面上で
は意味の通じないテキストを表示することになる。本発
明はビデオ信号の切り替えによって、キャプションデコ
ーダの同期がとれないときは、所定時間だけ文字情報の
表示を止めると共に、蓄積中の切替前のビデオ信号から
抜き出した文字情報をリセットし、切替え後の新らたな
文字情報を円滑に画面に表示することを目的とする。
ョン信号のデータと、切り替え後のデータとをまとめて
表示してしまうことがある。このような場合、画面上で
は意味の通じないテキストを表示することになる。本発
明はビデオ信号の切り替えによって、キャプションデコ
ーダの同期がとれないときは、所定時間だけ文字情報の
表示を止めると共に、蓄積中の切替前のビデオ信号から
抜き出した文字情報をリセットし、切替え後の新らたな
文字情報を円滑に画面に表示することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、デコーダ部(4)
を構成しているマイクロコンピュータが、パリティエラ
ーチェック機能を通常有している点を利用して、ビデオ
信号aより水平同期信号を取り出す同期分離回路(6)及
び所定ラインのビデオ信号よりキャプション信号bを抜
き出して出力する回路(8)とを具えた抜取り回路(3)と、
キャプションデコーダ(2)中に配備され、水平同期用の
基準信号fを発振する水平発振回路(7)と、パリティチ
ェック手段を具えると共に抜取り回路(3)から抜き出し
たキャプション信号bより文字情報を形成し、画像表示
回路へ出力するデコーダ部(4)と、前記同期分離回路
(6)から出力された水平同期信号dと、前記水平発振回
路(7)から出力された水平同期信号の基準信号eとを比
較して両信号が同期しているか否かを判定する同期判定
部(31)と、該同期判定部(31)に連繋し、デコーダ部(4)
へ入力するキャプション信号bを規制する規制部(5)と
から構成され、該規制部(5)は、同期判定部(31)におい
て比較する2つの信号d、eの同期していることが判定
されたときはキャプション信号bをその儘デコーダ部
(4)へ印加し、同期しないことが判定されたときはデコ
ーダ部への入力を所定時間一定値に固定して、デコーダ
部にパリティエラーを発生させ、デコーダ部の文字情報
信号の記憶をリセットするものである。
を構成しているマイクロコンピュータが、パリティエラ
ーチェック機能を通常有している点を利用して、ビデオ
信号aより水平同期信号を取り出す同期分離回路(6)及
び所定ラインのビデオ信号よりキャプション信号bを抜
き出して出力する回路(8)とを具えた抜取り回路(3)と、
キャプションデコーダ(2)中に配備され、水平同期用の
基準信号fを発振する水平発振回路(7)と、パリティチ
ェック手段を具えると共に抜取り回路(3)から抜き出し
たキャプション信号bより文字情報を形成し、画像表示
回路へ出力するデコーダ部(4)と、前記同期分離回路
(6)から出力された水平同期信号dと、前記水平発振回
路(7)から出力された水平同期信号の基準信号eとを比
較して両信号が同期しているか否かを判定する同期判定
部(31)と、該同期判定部(31)に連繋し、デコーダ部(4)
へ入力するキャプション信号bを規制する規制部(5)と
から構成され、該規制部(5)は、同期判定部(31)におい
て比較する2つの信号d、eの同期していることが判定
されたときはキャプション信号bをその儘デコーダ部
(4)へ印加し、同期しないことが判定されたときはデコ
ーダ部への入力を所定時間一定値に固定して、デコーダ
部にパリティエラーを発生させ、デコーダ部の文字情報
信号の記憶をリセットするものである。
【0008】
【作用】キャプション信号が多重化されたビデオ信号に
対して、キャプションデコーダが機能しているときに、
外部スイッチ(16)の操作によって画面を他のビデオ信号
に切り替えると、キャプションデコーダの同期判定部(3
1)は、入力ビデオ信号中の水平同期信号dと、キャプシ
ョンデコーダにおいて発振した水平同期用の基準信号e
とを比較して両信号の非同期を検出して、信号Cを発す
る。非同期の検出によって規制部(5)は直ちにデコーダ
部へのデータラインをH又はLの値に固定し、その後、
同期がとれても一定時間内は、この状態を保持する。こ
の状態はパリティエラーであって、これを規制部(5)に
よって故意に発生させることにより、デコーダ部(4)の
マイクロコンピュータは、パリティエラーに対して作動
し、キャプション信号のデコード及び画面表示を止める
と共に、蓄積していたデータを消してから、切替え後の
ビデオ信号に対してデコードを開始し、出力信号gを映
像処理IC(13)に転送して、表示器(15)の画面にテキス
ト表示する。
対して、キャプションデコーダが機能しているときに、
外部スイッチ(16)の操作によって画面を他のビデオ信号
に切り替えると、キャプションデコーダの同期判定部(3
1)は、入力ビデオ信号中の水平同期信号dと、キャプシ
ョンデコーダにおいて発振した水平同期用の基準信号e
とを比較して両信号の非同期を検出して、信号Cを発す
る。非同期の検出によって規制部(5)は直ちにデコーダ
部へのデータラインをH又はLの値に固定し、その後、
同期がとれても一定時間内は、この状態を保持する。こ
の状態はパリティエラーであって、これを規制部(5)に
よって故意に発生させることにより、デコーダ部(4)の
マイクロコンピュータは、パリティエラーに対して作動
し、キャプション信号のデコード及び画面表示を止める
と共に、蓄積していたデータを消してから、切替え後の
ビデオ信号に対してデコードを開始し、出力信号gを映
像処理IC(13)に転送して、表示器(15)の画面にテキス
ト表示する。
【0009】
【実施例】テレビジョン放送のビデオ信号がビデオ回路
に於て処理され、画面に表示されているとき、ビデオ信
号aは同時にキャプションデコーダ(2)に入力され、抜
取り回路(3)においてライン21を探し出し、同期信号
及びキャプション信号が分離される。
に於て処理され、画面に表示されているとき、ビデオ信
号aは同時にキャプションデコーダ(2)に入力され、抜
取り回路(3)においてライン21を探し出し、同期信号
及びキャプション信号が分離される。
【0010】図2に示す如く、抜取り回路(3)の同期分
離回路(6)に於て、入力したNTSC方式のカラー・テ
レビ信号をクランプした後、同期信号を分離する。分離
した水平同期信号dを周波数自動制御回路(AFC1)
(32)に入力する。電圧制御発振回路(VCO)(7)の出
力も水平カウント部(33)で分周され、AFC1(32)へ入
力すると同時に、同期判定部(31)にも入力している。A
FC1(32)によってVCO(7)の発振周波数を32×f
h(水平同期周波数fhの32倍)に同期する。水平カ
ウント部(33)はVCO(7)の出力を分周すると共に、キ
ャプション信号中のクロック・ラン・イン信号を抜き取
るタイミングなど、IC内部で必要なタイミングを生成
している。垂直カウント部(34)は、ライン21の検出
(TRANS出力)や、フィールドの判定(ODD/E
VEN出力)などを行なう。入力信号からクロック検出
部(35)で抜き取ったクロック・ラン・イン信号と、VC
O出力信号の位相をAFC2(36)で比較し、この出力を
検波してAFC1(32)に渡す。これによって、クロック
・ラン・インに周波数と位相がともに合ったクロック
(CLOCK出力)を安定して再生することができる。
離回路(6)に於て、入力したNTSC方式のカラー・テ
レビ信号をクランプした後、同期信号を分離する。分離
した水平同期信号dを周波数自動制御回路(AFC1)
(32)に入力する。電圧制御発振回路(VCO)(7)の出
力も水平カウント部(33)で分周され、AFC1(32)へ入
力すると同時に、同期判定部(31)にも入力している。A
FC1(32)によってVCO(7)の発振周波数を32×f
h(水平同期周波数fhの32倍)に同期する。水平カ
ウント部(33)はVCO(7)の出力を分周すると共に、キ
ャプション信号中のクロック・ラン・イン信号を抜き取
るタイミングなど、IC内部で必要なタイミングを生成
している。垂直カウント部(34)は、ライン21の検出
(TRANS出力)や、フィールドの判定(ODD/E
VEN出力)などを行なう。入力信号からクロック検出
部(35)で抜き取ったクロック・ラン・イン信号と、VC
O出力信号の位相をAFC2(36)で比較し、この出力を
検波してAFC1(32)に渡す。これによって、クロック
・ラン・インに周波数と位相がともに合ったクロック
(CLOCK出力)を安定して再生することができる。
【0011】同期判定部(31)は、同期分離回路(6)によ
ってビデオ信号中から抜き出した水平同期信号dと水平
カウント部(33)の出力eとを入力して比較し、同期・非
同期を判定して、規制部(5)へ信号Cを出力している。
本発明に於て、抜取り回路(3)は1個のICチップ(図
3)によって構成されており、同期がとれておれば、I
Cチップの端子(37)の出力は“H”であり、非同期であ
れは、端子(37)の出力は“L” となる。同期判定部(3
1)の回路は公知の各種回路例を用いることが出来る。
ってビデオ信号中から抜き出した水平同期信号dと水平
カウント部(33)の出力eとを入力して比較し、同期・非
同期を判定して、規制部(5)へ信号Cを出力している。
本発明に於て、抜取り回路(3)は1個のICチップ(図
3)によって構成されており、同期がとれておれば、I
Cチップの端子(37)の出力は“H”であり、非同期であ
れは、端子(37)の出力は“L” となる。同期判定部(3
1)の回路は公知の各種回路例を用いることが出来る。
【0012】又、規制部(5)は、入力している規制信号
Cが“H”のときは、抜取り回路(3)からのキャプショ
ン信号bをその儘デコーダ部(4)へ転送するが、規制信
号Cが“L”のときは、その時のキャプション信号bの
レベルを所定時間(2〜3秒間)だけ固定し、デコーダ
部(4)のパリティチェック手段を動作させるものであ
る。この時点では抜取り回路(3)は既にビデオ信号に同
期しているから、規制部(5)は元状態に復帰し、再びキ
ャプション信号bをデコーダ部(4)へ転送する。規制部
(5)は上記機能を有するものであれば、各種構成のもの
が実施でき、図3はその一例を示している。
Cが“H”のときは、抜取り回路(3)からのキャプショ
ン信号bをその儘デコーダ部(4)へ転送するが、規制信
号Cが“L”のときは、その時のキャプション信号bの
レベルを所定時間(2〜3秒間)だけ固定し、デコーダ
部(4)のパリティチェック手段を動作させるものであ
る。この時点では抜取り回路(3)は既にビデオ信号に同
期しているから、規制部(5)は元状態に復帰し、再びキ
ャプション信号bをデコーダ部(4)へ転送する。規制部
(5)は上記機能を有するものであれば、各種構成のもの
が実施でき、図3はその一例を示している。
【0013】抜取り回路(3)のデータ出力端子(38)は、
抵抗R12を介して、デコーダ部(4)に接続する。同じ
接続点に規制部(5)の最終段トランジスタTR5のコレ
クターが接続されている。同期判定部(31)がビデオ信号
aの水平同期信号dと水平同期用の基準信号eの同期を
判断しているときは、TR5はOFFであり、抜取り回
路(3)の出力状態(“H”または“L”)が、その儘デ
コーダ部(4)のデータ入力端子に伝達される。外部スイ
ッチ(16)の操作によって入力信号を切り替えると、切替
え直後は一時的に抜取り回路(3)の同期が外れるから、
同期判定部(31)からの出力端子(37)が“L”となり、T
R5は以下に説明する所定時間ONを持続し、Vcc電
圧(5ボルト)がデコーダ部(4)のデータ入力端子に印
加され、デコーダ部(4)の入力は一定値に固定されて内
部のマイクロコンピュータが有するパリティチェック機
能が動作する。
抵抗R12を介して、デコーダ部(4)に接続する。同じ
接続点に規制部(5)の最終段トランジスタTR5のコレ
クターが接続されている。同期判定部(31)がビデオ信号
aの水平同期信号dと水平同期用の基準信号eの同期を
判断しているときは、TR5はOFFであり、抜取り回
路(3)の出力状態(“H”または“L”)が、その儘デ
コーダ部(4)のデータ入力端子に伝達される。外部スイ
ッチ(16)の操作によって入力信号を切り替えると、切替
え直後は一時的に抜取り回路(3)の同期が外れるから、
同期判定部(31)からの出力端子(37)が“L”となり、T
R5は以下に説明する所定時間ONを持続し、Vcc電
圧(5ボルト)がデコーダ部(4)のデータ入力端子に印
加され、デコーダ部(4)の入力は一定値に固定されて内
部のマイクロコンピュータが有するパリティチェック機
能が動作する。
【0014】抜取り回路(3)の同期判定部(31)の出力端
子(37)にはTR1のベースが接続されており、TR1の
B−E間と、エミッタに接続したダイオードD1が逆バ
イアスされる。一端をTR1のエミッタ及び抵抗R1を
介して電圧源Vccに接続し、他端を接地した容量C1
がTR1と並列されており、TR1がオフのときC1の
端子間にはVccに等しい電圧がかかっている。端子(3
7)が“L”になると、ダイオードD1が導通する。D1
の出力点は、抵抗R1と容量C1によって電圧Vccを
分圧し、D1の入力側のV1点は抵抗R2、R3によっ
て電圧Vccを分圧している。これによって、V1=約
1.4ボルト、C1の端子間電圧=0.7ボルトになる。
子(37)にはTR1のベースが接続されており、TR1の
B−E間と、エミッタに接続したダイオードD1が逆バ
イアスされる。一端をTR1のエミッタ及び抵抗R1を
介して電圧源Vccに接続し、他端を接地した容量C1
がTR1と並列されており、TR1がオフのときC1の
端子間にはVccに等しい電圧がかかっている。端子(3
7)が“L”になると、ダイオードD1が導通する。D1
の出力点は、抵抗R1と容量C1によって電圧Vccを
分圧し、D1の入力側のV1点は抵抗R2、R3によっ
て電圧Vccを分圧している。これによって、V1=約
1.4ボルト、C1の端子間電圧=0.7ボルトになる。
【0015】次に、AFC回路の動作により、同期分離
回路からの水平出力dと、キャプションデコーダの同期
用基準パルスeが同期すると、端子(37)は再び“H”に
なる。トランジスタTR1のB−E間が逆バイアスされ
OFFとなるが、C1の電圧がR2とR3でVccを分
圧した電圧より低い間はD1の導通状態が続く。C1は
Vcc−R2−D1−C1の経路と、Vcc−R1−C
1の経路で流れる電流で充電され、C1の電圧は上昇す
る。分圧点V1はTR2のベースに接続されているか
ら、(TR2のベース電圧)=(C1の電圧)+(0.
7V)である。TR2と並列にTR3が接続され、TR
3のベースは抵抗R8とR9によって点V2において分
圧されており、電圧は不変である。TR2のコレクター
にTR4のベースが接続され、TR4のコレクターに前
記TR5のベースが抵抗R11を介して接続されてい
る。TR2とTR3のエミッタは互いにR5とR6で接
続されており、R5とR6の接続点からR7でGNDに
接続することにより、差動スイッチを構成する。R2、
R3、R8、R9は、V1>V2となるように選ばれて
おり、従ってTR2のコレクターに電流が流れ、TR3
はOFFとなる。従って、TR4はONになるからTR
5のコレクターはデコーダ部(4)のマイクロコンピュー
タのデータ入力端子に接続されている。
回路からの水平出力dと、キャプションデコーダの同期
用基準パルスeが同期すると、端子(37)は再び“H”に
なる。トランジスタTR1のB−E間が逆バイアスされ
OFFとなるが、C1の電圧がR2とR3でVccを分
圧した電圧より低い間はD1の導通状態が続く。C1は
Vcc−R2−D1−C1の経路と、Vcc−R1−C
1の経路で流れる電流で充電され、C1の電圧は上昇す
る。分圧点V1はTR2のベースに接続されているか
ら、(TR2のベース電圧)=(C1の電圧)+(0.
7V)である。TR2と並列にTR3が接続され、TR
3のベースは抵抗R8とR9によって点V2において分
圧されており、電圧は不変である。TR2のコレクター
にTR4のベースが接続され、TR4のコレクターに前
記TR5のベースが抵抗R11を介して接続されてい
る。TR2とTR3のエミッタは互いにR5とR6で接
続されており、R5とR6の接続点からR7でGNDに
接続することにより、差動スイッチを構成する。R2、
R3、R8、R9は、V1>V2となるように選ばれて
おり、従ってTR2のコレクターに電流が流れ、TR3
はOFFとなる。従って、TR4はONになるからTR
5のコレクターはデコーダ部(4)のマイクロコンピュー
タのデータ入力端子に接続されている。
【0016】ビデオ信号の切り替えが行なわれ、端子(3
7)が“L”となって、C1の電圧が低い間(V1<V2
となっている時)は、TR3がON、TR2がOFFに
なるので、TR4はOFFとなり、TR5のベース電流
がR11−R10を介して流れ、TR5がONする。T
R5がONすれば、TR5のコレクターからR12を介
して抜取り回路(3)のデータ出力端子(38)へ電流が流れ
て、抜取り回路(3)のデータ出力が“H”、“L”のい
ずれであっても、デコーダ部(4)の入力端子は“H”を
保持する。さらに時間が経過し、C1の電圧が上昇し
て、V1>V2となると、各TRのON/OFFの状態
は当初の状態へ戻り、結果としてTR5がOFF、抜取
り回路(3)の出力の状態(“H”または“L”)がデコ
ーダ部(4)のデータ入力端子に伝達される。このように
して、一定時間、デコーダ部(4)のデータ入力端子を
“H”に保持することができる。デコーダ部では、
“H”レベルをこの間受取り、パリティエラーを検出
し、パリティエラーが発生した場合の処理を開始する。
その結果として、切り替え前の信号再生時に、画面に表
示していたテキストを消すように動作する。さらに、C
1への電流が流れ、C1の端子電圧がR2とR3でVc
cを分圧した電圧より高くなるとD1が逆バイアスさ
れ、C1への充電は、Vcc−R1−C1の経路で流れ
る電流のみでVcc電位になるまで続く。
7)が“L”となって、C1の電圧が低い間(V1<V2
となっている時)は、TR3がON、TR2がOFFに
なるので、TR4はOFFとなり、TR5のベース電流
がR11−R10を介して流れ、TR5がONする。T
R5がONすれば、TR5のコレクターからR12を介
して抜取り回路(3)のデータ出力端子(38)へ電流が流れ
て、抜取り回路(3)のデータ出力が“H”、“L”のい
ずれであっても、デコーダ部(4)の入力端子は“H”を
保持する。さらに時間が経過し、C1の電圧が上昇し
て、V1>V2となると、各TRのON/OFFの状態
は当初の状態へ戻り、結果としてTR5がOFF、抜取
り回路(3)の出力の状態(“H”または“L”)がデコ
ーダ部(4)のデータ入力端子に伝達される。このように
して、一定時間、デコーダ部(4)のデータ入力端子を
“H”に保持することができる。デコーダ部では、
“H”レベルをこの間受取り、パリティエラーを検出
し、パリティエラーが発生した場合の処理を開始する。
その結果として、切り替え前の信号再生時に、画面に表
示していたテキストを消すように動作する。さらに、C
1への電流が流れ、C1の端子電圧がR2とR3でVc
cを分圧した電圧より高くなるとD1が逆バイアスさ
れ、C1への充電は、Vcc−R1−C1の経路で流れ
る電流のみでVcc電位になるまで続く。
【0017】以上の回路動作により一時的な非同期を検
出した場合、デコーダ部(4)のマイクロコンピュータに
よってパリティエラーが発生した際の処理を故意に実行
させることができる。
出した場合、デコーダ部(4)のマイクロコンピュータに
よってパリティエラーが発生した際の処理を故意に実行
させることができる。
【0018】
【発明の効果】入力信号切り替え時、キャプションのテ
キスト表示も違和感なしに切り替えることができる。ま
た本発明は、文字放送とは異なり、テレビジョン放送及
びVTRと同じクロック周波数のビデオ信号を対象とし
ている。従ってビデオ信号から水平同期信号を抜き出し
て、水平同期用の基準信号fと比較することにより、ビ
デオ信号の位相及び周期を一致させ、ビデオ信号中のラ
イン21Hを正しく検出出来る利点がある。
キスト表示も違和感なしに切り替えることができる。ま
た本発明は、文字放送とは異なり、テレビジョン放送及
びVTRと同じクロック周波数のビデオ信号を対象とし
ている。従ってビデオ信号から水平同期信号を抜き出し
て、水平同期用の基準信号fと比較することにより、ビ
デオ信号の位相及び周期を一致させ、ビデオ信号中のラ
イン21Hを正しく検出出来る利点がある。
【図1】キャプションデコーダの概略図である。
【図2】抜取り回路の構成と接続関係を示す概略図であ
る。
る。
【図3】規制部の構成と接続関係を示す概略図である。
【図4】従来のキャプションデコーダ概略図である。
(16) 外部スイッチ (2) キャプションデコーダ (3) 抜取り回路 (31) 同期判定部 (33) 水平カウント部 (4) デコーダ部 (5) 規制部 (6) 同期分離回路 (7) 発振回路
Claims (1)
- 【請求項1】 ビデオ信号の所定ラインの水平走査線に
多重化されているキャプション信号を抜き出し、画面に
文字情報を表示するキャプションデコーダに於て、ビデ
オ信号aより水平同期信号を取り出す同期分離回路(6)
及び所定ラインのビデオ信号よりキャプション信号bを
抜き出して出力する回路(8)とを具えた抜取り回路(3)
と、 キャプションデコーダ(2)中に配備され、水平同期用の
基準信号fを発振する水平発振回路(7)と、 パリティチェック手段を具えると共に抜取り回路(3)か
ら抜き出したキャプション信号bより文字情報を形成
し、画像表示回路へ出力するデコーダ部(4)と、 前記同期分離回路(6)から出力された水平同期信号d
と、前記水平発振回路(7)から出力された水平同期信号
の基準信号eとを比較して両信号が同期しているか否か
を判定する同期判定部(31)と、 該同期判定部(31)に連繋し、デコーダ部(4)へ入力する
キャプション信号bを規制する規制部(5)とから構成さ
れ、 該規制部(5)は、同期判定部(31)において比較する2つ
の信号d、eの同期していることが判定されたときはキ
ャプション信号bをその儘デコーダ部(4)へ印加し、同
期しないことが判定されたときはデコーダ部への入力を
所定時間一定値に固定して、デコーダ部にパリティエラ
ーを発生させ、デコーダ部の文字情報信号の記憶をリセ
ットすることを特徴とするキャプションデコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4005951A JP2828819B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | キャプションデコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4005951A JP2828819B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | キャプションデコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05292480A JPH05292480A (ja) | 1993-11-05 |
JP2828819B2 true JP2828819B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=11625206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4005951A Expired - Fee Related JP2828819B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | キャプションデコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828819B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100556447B1 (ko) * | 1997-12-31 | 2006-04-21 | 엘지전자 주식회사 | 캡션 데이터 처리 장치 |
US7631326B2 (en) * | 2002-12-26 | 2009-12-08 | Microsoft Corporation | Synchronization mechanism for multimedia captioning and audio description |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6016780A (ja) * | 1983-07-08 | 1985-01-28 | Sharp Corp | 文字放送受信機 |
JPS60201786A (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-12 | Sharp Corp | 文字放送受信機 |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP4005951A patent/JP2828819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05292480A (ja) | 1993-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980818 |
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