JP2828522B2 - 殺菌処理剤 - Google Patents
殺菌処理剤Info
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C14/00—Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix
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Description
水処理用フィルター、抗菌性不織布、抗菌性シート、建
築用内・外装補助材、生活関連用品の内・外装補助材等
の殺菌作用を行う殺菌処理剤に関する。詳しくは、殺菌
作用を有する銀含有ガラス微粉末とガラス繊維を混抄し
たシート状殺菌処理剤に関する。
銀イオンと記すことがある)は、微生物などの下等生物
に対して毒性を示すことがある知られている。
sm)とは、狭義には細菌(bacteria)、菌類
(fungi)、ウイルス(virus)をいい、広義
にはさらに、原生動物(protozoa)、藻類など
を含める。
に対する毒性作用(抗菌作用を含む)を簡単に殺菌作用
ということとする。
るが、硝酸銀から得られる銀イオンは、容易に還元され
て銀(Ag)となるので、殺菌作用が早期になくなる。
殺菌効果を持続させるためには、水溶液中(空気中の湿
度を含む)において、銀イオンを安定的に存在させなけ
ればならないのであるが、ガラスの水溶解性を利用し
て、ガラス中に含まれる銀イオンを徐々に水中に溶出さ
せることにより、上記殺菌作用を持続させる方法が、特
開昭62−210098号、特開昭63−35695
号、特開昭63−39692号、特開平1−15374
8号に開示されている。
に含まれる銀イオンを徐々に水中に溶出させる方法は、
銀イオンを含む水溶解性ガラスとして、塊状および粉粒
状体を水に浸漬して用いるため、銀イオンの溶出速度が
遅く、速効的効果を要求される用途において用いること
ができなかった。また塊状および粒状状態であるがゆえ
に、殺菌剤を製造の途中また必要部分にセットすること
が困難な場合が多い。
来技術においては、全体の保有水に対して、溶解性ガラ
スを投入するため、費用の面からも利用者の負担になっ
ていた。
て、保有水の全体の改善を必要とする場合もあるが、装
置と水との界面に微生物が増殖する性質から考えて、水
と設備機械との界面、水と装置壁面との界面などの殺菌
が可能ならば、大容量の水処理装置全体ではなく、装置
の部分的な殺菌を行うのみで効果があるので、利用者の
費用負担が軽減されることになる。そこで、装置と水と
の界面の効果的な殺菌が要望される場合が多い。
り、水溶液または水分含有溶液に適用は可能であった
が、不水溶性の銀イオン含有ガラスに関する殺菌剤につ
いては知られていなかった。
このガラスをガラス繊維化にして、更に不織布とする方
法が有力である。(特願平2−254794)しかしな
がらガラス繊維化にするためには、繊維化しやすい組成
にする必要があるし、銀を含有することにより均一なガ
ラス繊維を作りにくい問題やコストも高くつくなどの問
題がある。
性のある殺菌作用をもつ、水溶性または水不溶性の銀イ
オン含有ガラスからなり、装置の必要な場所へセットす
ることが容易なシート状の殺菌処理剤を提供することで
ある。
価の銀イオン(Ag+ )を含有するガラス微粉末、好ま
しくは粒径0.5〜200μmのガラス微粉末をガラス
繊維と混抄したシート状の殺菌処理剤により達成され
る。
としては、例えばNa2 O,SiO2 ,B2 O3 ,Al
2 O3 ,CaO,MgOを用い、これに一価の銀イオン
含有化合物、たとえばAgNO3 を添加する。
合せによって得られるガラスが水溶解性または水不溶性
となる。その他の水溶解性ガラス原料成分として、網目
形成酸化物としてP2 O5 ,網目修飾酸化物としてK2
O,BaO,ZnO,中間体酸化物としてTiO2 など
があげられる。
は、火焔延伸法、ロータリー法などの製法により製造し
た、含アルカリ珪酸ガラスの平均径0.5〜8.0μm
の短繊維を用いる。
状にして用いる場合に、微粉末の粒径を0.5〜200
μmに限定する理由は、200μm以上の粒系のもの
は、従来技術の項で記載した粉粒状ガラスの直径と実質
的に同一となり、銀イオンの溶出速度が小さくなるため
である。ガラス微粉末の直径の下限を0.5μmとした
のは、これ以上直径を小さくしても製造コストの割には
殺菌作用に著しい向上がないためである。
ガラス繊維中の全銀イオンの溶出が早期に完了し、殺菌
処理剤として寿命が短くなる欠点もある。より好ましく
は、0.5〜20μmの粒径をもつガラス微粉末が用い
られる。ガラス微粉末粒径は使用用途により殺菌速度と
殺菌効果との持続性を勘案して選定する。殺菌速度は大
略ガラス微粉末の比表面積の関数である。ガラス微粉末
の直径が大きくなると、比表面積は著しく小さくなる。
1000μmのガラス微粉末の比表面積は、それぞれ
2.4m2/g,0.24m2/g,0.024m2/g,
0.0024m2/g,であり、各辺の長さが10mmのガ
ラス立方体の比表面積が0.00024m2/gである。
したがって、直径10μmのガラス微粉末の比表面積は
辺長10mmのガラス立方体の数百倍にもなる。
常組成のガラス繊維の交点部分に均一に分散してとどま
り安定状態となる。通常組成のガラス繊維は、平均繊維
径として、0.5〜8.0μmの間で選択できる。
は、通過させる流体の通過抵抗が大きくなるが、繊維交
点数が多くなる分銀含有ガラス微粉末の分散状態が細分
化し殺菌効率がよい。
合は、通過する流体の通過抵抗が小さいが、繊維交点数
が少なくなるため、銀含有ガラス微粉末の分散状態は細
分化されず、殺菌効率は悪くなる。
5μmより小さいと通過抵抗が高すぎるし、コストも高
くなる。また8μmより大きいと効率が悪くなるし、混
抄するとき銀含有ガラス微粉末の脱落量が大きくなる。
90重量%と銀含有ガラス微粉末10〜50重量%が好
ましい。
と、殺菌効率が悪くなり、50%より多いとシート状の
引張強度が小さくなって取扱いがやりにくくなる。
とする。0.5mmより小さいと引張強度が低くて取り扱
いにくく、3.0mmより大きいと抄紙が困難になる。使
用に当たっては、複数枚を重ねて使用することは自由で
ある。
は、 SiO2 20〜60重量% B2 O3 30〜70重量% Na2 O 5〜35重量% Ag2 O(換算) 0.5〜 3重量% のものが好ましく用いられ、B2 O3 を含有しないもの
として、 SiO2 55〜80重量% Al2 O3 0.5〜30重量% Na2 O 19.5〜42重量% Ag2 O(換算) 0.5〜 3重量% のものが好ましく用いられる。
よび/またはCaOで置換することにより、Ag濃度を
増加させることができる。
ト状殺菌剤は次の用途に用いられる。
ィルター、抗菌性不織布、抗菌性シート、建築用内・外
装補助材、生活関連用品の内・外装補助材等の殺菌作用
を行う殺菌処理剤などや抗菌性コンクリート補強材、抗
菌性結露防止材、壁材、床材等に用いられる。
含水溶液中で加水分解されることにより、ガラス組成は
溶液中にイオンとして溶出される。ガラス中の銀は、銀
イオン(Ag+ )として、確実に継続的に水中に溶出さ
れ、微生物に対して生育阻止や抗菌作用を奏する。
ため、銀含有水不溶性ガラス微粉末を用いる場合には、
銀含有塊状物を用いる場合に比べて、銀酸化物がガラス
繊維表面に存在する率が高くなる。
触媒作用により、ガラス微粉末中の酸素が部分的に活性
酸素に転換され、この活性酸素が微生物の細胞に作用し
てこれを破壊する。
ラスに比べて表面積が大きい。そのため殺菌作用はその
分高くなる。また、塊状および粉粒状ガラスは通水性織
布内または通気性シート内に収納して使用されるため、
粉粒状体同志が積層状に配置された場合は、液体または
気体と接触するガラスの表面積が小さくなる欠点があ
る。また、塊状および粉粒状ガラスの粉または粒子が通
水性または通気性織布またはシートの網目を塞ぎやすく
なり、液体または気体と接触するガラスの表面積がます
ます小さくなる欠点がある。
場合には、糸状ガラスの交差する部分に微粒子が分散し
ているので、すべてのガラス微粉末表面が液体または気
体と接触しうる。また、ガラス繊維の格子の中に微粒子
をキャッチしているので、塊状および粉粒体をそのまま
使用した場合のように、通水性または通気性織布または
シートの網目を塞ぐこともない。
粉粒体ガラス中の銀イオンに比較して、水溶液中に迅速
に溶出しやすくなり、ほとんどすべてのガラス微粉末中
の銀イオンを無駄なく水溶液中に溶出させることができ
る。
を観察した実施例を説明する。
0%とSiO2 72.3,CaO7.3,MgO3.
9,Na2 O13.5,K2 O0.9,およびAl2 O
3 1.8各重量%からなる組成の0.8μmのガラス繊
維80%からなる混抄シート材を容量10m3の冷却水槽
の一部の側面にたらすようにして経時変化を観察した。
その結果を表1に示す。比較例として同一組成成分から
なる直径5〜40mmの塊状ガラス6kgを使用して水槽側
面の変化と水質の経時変化を観察した。その結果を表2
に示す。
装置壁面との界面においての改善が可能となった。
面の界面における改善が可能であった。
量の水全体を改善するということになれば、費用の面で
負担が多大にかかる場合が考えられる。問題のある箇所
のみが改善できれば利用者の費用負担も軽減されること
になり、部分的な問題箇所に効果的な殺菌処理剤が要望
される場合が多い。
00gと0.8μmの通常ガラス繊維150gを混抄し
たシート体を、自動販売機のドレン・パン前面に敷いて
糸状細菌の発生を防止する試験を行った結果を表3に示
す。
と4μmの通常ガラス繊維を混抄したシート体を、カー
・エアコンの吹き出し口にあてがい、真菌用サブロー寒
天培地(日水製薬(株)製)を、その上からあてがった
状態で、1分間送風した。
で、培地を吹き出し口にあてがって、1分間送風した。
7℃で2日間培養し、カビの胞子の集団を観測した。
月で、総走行距離は24,451kmであった。
すなわち、カー・エアコンの吹き出しを強風状態にし、
空気循環方式を外気取り入れ方式と、室内循環方式とを
くり返す方法である。送風は2分間行った。
末40%と2μmの通常ガラス繊維60%を混抄したシ
ート体をフィルター状にして、空調機の吹き出し口にあ
てがい、真菌用サブロー寒天培地(日水製薬(株)製)
を、その上からあてがった状態で2分間送風した。
製)を、そのまま、空調機の室外吹き出し口にあてがっ
て、2分間送風したものを比較サンプルとした。
7℃で2日間培養し、カビの胞子の集団を観測した。
薬(株)製)を接触させ、培地の状態を観測した。
径9μmのガラス微粉末40%と2μmの通常ガラス繊
維60%の混抄シート体を、培地の上に置いた。
た。
7℃で2日間培養し、カビの胞子の集団を観測した。
ラス微粉末と通常ガラス繊維を混抄したシート体を用い
るので、ガラス塊状および粉粒体として用いる殺菌処理
剤に比べて被処理液体または気体との接触面積が大きく
なり、銀イオン(Ag+ )が溶出しやすくなる。
また、装置への装着が容易であり、装置と水との界面
の、微生物の繁殖しやすい部分のみを効果的に、しかも
迅速に殺菌できるので、利用者の費用負担が軽減され、
その利用範囲が広くなる特徴がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 一価の銀イオン(Ag+ )を含有するガ
ラス微粉末をガラス繊維とともに混抄したシート状殺菌
処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3141841A JP2828522B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 殺菌処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3141841A JP2828522B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 殺菌処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578999A JPH0578999A (ja) | 1993-03-30 |
JP2828522B2 true JP2828522B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=15301402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3141841A Expired - Lifetime JP2828522B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 殺菌処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828522B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2627488B2 (ja) * | 1994-06-15 | 1997-07-09 | ヒカリ電工株式会社 | 装飾模様を有するガラス製品の製造方法 |
JP2007237154A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Fukuhara Co Ltd | 細菌対応フィルター |
JP5456651B2 (ja) * | 2010-01-07 | 2014-04-02 | 八千代工業株式会社 | 金属コロイド、その製造方法およびその応用 |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP3141841A patent/JP2828522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0578999A (ja) | 1993-03-30 |
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