JP2828156B2 - 光変調素子 - Google Patents
光変調素子Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投写型表示装置等に用
いられる電気光学特性の極めて優れた光変調素子に関す
る。
いられる電気光学特性の極めて優れた光変調素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】表示装置には直視型の装置と投写型の装
置とがあり、投写型の装置としては液晶を使った光変調
素子を用いるものが既に実用化されている。図4は光変
調素子を用いた投写型表示装置の原理図である。図4に
おいて、光変調素子10には書込み光学系から発せられ
る書込み光11によって像が書込まれる。一方、光源1
3より発せられた光はコンデンサレンズ14により平行
光とされた後、偏光ビームスプリッタ15に入射し、そ
の入射光の内のS偏光成分は進行方向が接合面で反射し
直角に曲げられることにより、読出し光12として光変
調素子10に入射する。
置とがあり、投写型の装置としては液晶を使った光変調
素子を用いるものが既に実用化されている。図4は光変
調素子を用いた投写型表示装置の原理図である。図4に
おいて、光変調素子10には書込み光学系から発せられ
る書込み光11によって像が書込まれる。一方、光源1
3より発せられた光はコンデンサレンズ14により平行
光とされた後、偏光ビームスプリッタ15に入射し、そ
の入射光の内のS偏光成分は進行方向が接合面で反射し
直角に曲げられることにより、読出し光12として光変
調素子10に入射する。
【0003】ここで、光変調素子10の液晶層に像が描
かれていると、光変調素子10で反射された反射光中に
は液晶層の像の濃淡に応じて変調を受け、P偏光成分が
含まれるようになる。この反射光中のP偏光成分は偏光
ビームスプリッタ15をそのまま通過し、投写レンズ1
6を介してスクリーン17上に像が投写される。従っ
て、光変調素子10に書込まれている像がスクリーン1
7へ投写されることになる。
かれていると、光変調素子10で反射された反射光中に
は液晶層の像の濃淡に応じて変調を受け、P偏光成分が
含まれるようになる。この反射光中のP偏光成分は偏光
ビームスプリッタ15をそのまま通過し、投写レンズ1
6を介してスクリーン17上に像が投写される。従っ
て、光変調素子10に書込まれている像がスクリーン1
7へ投写されることになる。
【0004】図5はこの投写型表示装置に用いられる従
来の光変調素子10の一例の構造を示す図である。図5
において、液晶層7の周りにはスペーサ8a,8bが配
され、液晶層7の両面には液晶配向層6a,6bが設け
られている。液晶配向層6bの外側には誘電体からなる
光反射層5が積層され、この光反射層5の外側には例え
ば非晶質水素化シリコン(a−Si:H)からなる光導
電層4が積層されている。そして、液晶配向層6a及び
光導電層4の外側には酸化スズ(SnO2 )や酸化イン
ジウム(In2 O3 )からなる透明電極3a,3bが配
され、透明基板2a,2bによって封止された構造とな
っている。
来の光変調素子10の一例の構造を示す図である。図5
において、液晶層7の周りにはスペーサ8a,8bが配
され、液晶層7の両面には液晶配向層6a,6bが設け
られている。液晶配向層6bの外側には誘電体からなる
光反射層5が積層され、この光反射層5の外側には例え
ば非晶質水素化シリコン(a−Si:H)からなる光導
電層4が積層されている。そして、液晶配向層6a及び
光導電層4の外側には酸化スズ(SnO2 )や酸化イン
ジウム(In2 O3 )からなる透明電極3a,3bが配
され、透明基板2a,2bによって封止された構造とな
っている。
【0005】このような構造の光変調素子10におい
て、透明電極3a,3b間には交流駆動電圧が印加さ
れ、書込み側から書込み光11が照射されていない状態
での光導電層4の内部インピーダンスを液晶層7のそれ
よりも十分大きい値に設定しておくことにより、駆動電
圧は主に光導電層4に印加されることになる。そして、
書込み光11が照射され、その書込み光11によって光
導電層4上に像を描くときには、光導電層4の内部イン
ピーダンスが像の濃淡に応じて局部的に低下するため、
その低下部分に隣接する液晶層7には透明電極3a,3
b間の駆動電圧が像の濃淡に応じて空間変調されて印加
されるようになって像が書込まれることになる。
て、透明電極3a,3b間には交流駆動電圧が印加さ
れ、書込み側から書込み光11が照射されていない状態
での光導電層4の内部インピーダンスを液晶層7のそれ
よりも十分大きい値に設定しておくことにより、駆動電
圧は主に光導電層4に印加されることになる。そして、
書込み光11が照射され、その書込み光11によって光
導電層4上に像を描くときには、光導電層4の内部イン
ピーダンスが像の濃淡に応じて局部的に低下するため、
その低下部分に隣接する液晶層7には透明電極3a,3
b間の駆動電圧が像の濃淡に応じて空間変調されて印加
されるようになって像が書込まれることになる。
【0006】ここで、従来の光変調素子10に用いられ
る液晶層7の液晶分子の配列方向,読出し光の偏光方向
について、45度ツイスト配向の液晶層によるハイブリ
ッド電界効果モードを用いた光変調素子や、ECB(el
ectrically controlled birefringence )効果を利用し
て初期の液晶分子配向を垂直配向あるいは水平配向とし
た光変調素子が知られている。水平配向の液晶層7の液
晶分子はその分子長軸が基板2a,2bにわずかなプレ
ティルト角を有し、略平行になるよう配列している。さ
らに、液晶層7の液晶分子は液晶配向層6a,6b上で
それぞれが平行に配向されている。
る液晶層7の液晶分子の配列方向,読出し光の偏光方向
について、45度ツイスト配向の液晶層によるハイブリ
ッド電界効果モードを用いた光変調素子や、ECB(el
ectrically controlled birefringence )効果を利用し
て初期の液晶分子配向を垂直配向あるいは水平配向とし
た光変調素子が知られている。水平配向の液晶層7の液
晶分子はその分子長軸が基板2a,2bにわずかなプレ
ティルト角を有し、略平行になるよう配列している。さ
らに、液晶層7の液晶分子は液晶配向層6a,6b上で
それぞれが平行に配向されている。
【0007】このような水平配向の液晶層7を有する光
変調素子10を図4に示す投写型表示装置に用い、光変
調素子10と読出し光源13との間の偏光ビームスプリ
ッタ15の偏光軸を入射側の液晶層7の液晶分子軸と4
5度をなすように配置すると、直線偏光された入射光は
液晶層7を通過することにより生じる異常光と常光との
間のリタデーション(位相遅れ)Rならびに位相差δ
は、液晶分子の屈折率異方性をΔn、液晶層厚をd、入
射光の波長をλとすると、R=Δn・d、δ=2πR/
λで表され、光反射層5により反射して再び液晶層7を
通過する際に再びリタデーションRならびに位相差δを
生じる。偏光ビームスプリッタ15を透過する透過光強
度Jは、数1で表される。
変調素子10を図4に示す投写型表示装置に用い、光変
調素子10と読出し光源13との間の偏光ビームスプリ
ッタ15の偏光軸を入射側の液晶層7の液晶分子軸と4
5度をなすように配置すると、直線偏光された入射光は
液晶層7を通過することにより生じる異常光と常光との
間のリタデーション(位相遅れ)Rならびに位相差δ
は、液晶分子の屈折率異方性をΔn、液晶層厚をd、入
射光の波長をλとすると、R=Δn・d、δ=2πR/
λで表され、光反射層5により反射して再び液晶層7を
通過する際に再びリタデーションRならびに位相差δを
生じる。偏光ビームスプリッタ15を透過する透過光強
度Jは、数1で表される。
【0008】
【数1】
【0009】これに対し、光変調素子10の透明電極3
a,3b間に電界を印加していくと、正の誘電率異方性
を持つ液晶分子は基板2a,2bに垂直に近づくような
傾斜した配列になる。このように、液晶分子は基板2
a,2bに対して分子軸方向が変化すると共に実効的な
屈折率異方性は変化するので、リタデーションRが変化
する。このことにより、電界によって液晶層7の複屈折
率が変化し、光のP偏光成分とS偏光成分との比を制御
できるので、電界の印加により偏光ビームスプリッタ1
5を透過する光の強度が変化し、スクリーン17上に像
が投写されることとなる。
a,3b間に電界を印加していくと、正の誘電率異方性
を持つ液晶分子は基板2a,2bに垂直に近づくような
傾斜した配列になる。このように、液晶分子は基板2
a,2bに対して分子軸方向が変化すると共に実効的な
屈折率異方性は変化するので、リタデーションRが変化
する。このことにより、電界によって液晶層7の複屈折
率が変化し、光のP偏光成分とS偏光成分との比を制御
できるので、電界の印加により偏光ビームスプリッタ1
5を透過する光の強度が変化し、スクリーン17上に像
が投写されることとなる。
【0010】上述した従来の光変調素子10の一例の条
件を表1に示す。
件を表1に示す。
【表1】
【0011】表1に示す条件の従来の光変調素子10に
電界を印加した際の光学特性を図6に、電界を印加しな
いときの波長依存性を図7に示す。図6において、横軸
は印加電圧、縦軸は入射光量(図4中の偏光ビームスプ
リッタ15に入射する光)と出射光量(図4中の偏光ビ
ームスプリッタ15を出射する光)との比である出射光
量/入射光量を、図7において、横軸は波長、縦軸は出
射光量/入射光量を示している。この図6に示す例で
は、下に凸となった部分の前半部分(フロントスロー
プ)における相対光透過率が99%及び1%に対応する
印加電圧V99(=1.18)及びV1 (=1.79)の
範囲で動作させる。なお、この場合、電界を印加しない
ときは白であり、いわゆるノーマリーホワイトモードで
ある。
電界を印加した際の光学特性を図6に、電界を印加しな
いときの波長依存性を図7に示す。図6において、横軸
は印加電圧、縦軸は入射光量(図4中の偏光ビームスプ
リッタ15に入射する光)と出射光量(図4中の偏光ビ
ームスプリッタ15を出射する光)との比である出射光
量/入射光量を、図7において、横軸は波長、縦軸は出
射光量/入射光量を示している。この図6に示す例で
は、下に凸となった部分の前半部分(フロントスロー
プ)における相対光透過率が99%及び1%に対応する
印加電圧V99(=1.18)及びV1 (=1.79)の
範囲で動作させる。なお、この場合、電界を印加しない
ときは白であり、いわゆるノーマリーホワイトモードで
ある。
【0012】さらにまた、図6には示していないが、透
過光強度Jが最大となる特異点を使うと、その電圧以上
では印加電圧の大きさに従って透過光強度Jを小さくす
ることができる。このように、上に凸となった部分の後
半部分(バックスロープ)を用い、ノーマリーホワイト
モードとして動作させる方法については、米国特許第4
378955号明細書に開示されている。これによれ
ば、電界を印加しないときに透過光強度Jが最大となる
条件のみならず、ある電圧で透過光強度Jが最大となる
特異点を使うこともできるので、数多くの条件が使用可
能である。
過光強度Jが最大となる特異点を使うと、その電圧以上
では印加電圧の大きさに従って透過光強度Jを小さくす
ることができる。このように、上に凸となった部分の後
半部分(バックスロープ)を用い、ノーマリーホワイト
モードとして動作させる方法については、米国特許第4
378955号明細書に開示されている。これによれ
ば、電界を印加しないときに透過光強度Jが最大となる
条件のみならず、ある電圧で透過光強度Jが最大となる
特異点を使うこともできるので、数多くの条件が使用可
能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、光変調
素子10に電界を印加すると、液晶層7の液晶分子は基
板2a,2bとのなす角を増大してある傾斜に達する
が、相対光透過率が99%及び1%に対応する印加電圧
V99及びV1 を用いて閾(しきい)値特性の鋭さγは、
γ=V1 /V99のように定義して使用される。図6に示
すように、V1 =1.79、V99=1.18より、γ=
1.52程度であり、入射される書込み光11による光
導電層4の内部インピーダンスの変化量が小さいと、印
加電圧の変化量も小さいために、コントラスト比を大き
くできないという問題点があった。また、図7に示すよ
うに、波長依存性が大きく、ある程度の波長範囲を有す
る光を変調する場合に、波長による光透過率の差が生
じ、色相の変化をもたらすという問題点もあった。
素子10に電界を印加すると、液晶層7の液晶分子は基
板2a,2bとのなす角を増大してある傾斜に達する
が、相対光透過率が99%及び1%に対応する印加電圧
V99及びV1 を用いて閾(しきい)値特性の鋭さγは、
γ=V1 /V99のように定義して使用される。図6に示
すように、V1 =1.79、V99=1.18より、γ=
1.52程度であり、入射される書込み光11による光
導電層4の内部インピーダンスの変化量が小さいと、印
加電圧の変化量も小さいために、コントラスト比を大き
くできないという問題点があった。また、図7に示すよ
うに、波長依存性が大きく、ある程度の波長範囲を有す
る光を変調する場合に、波長による光透過率の差が生
じ、色相の変化をもたらすという問題点もあった。
【0014】さらに、ノーマリーホワイトモードでは例
えば陰極線管のようなパルス光による書込みをすると、
書込み光の照射されない時間には透過光強度Jが増大
し、いわゆる黒浮きの現象が起こり、コントラスト比を
低下させるという問題点もあった。そこで本発明はこの
ような問題点に鑑み、従来の光変調素子とは異なった素
子構成をとることによって閾値特性が鋭く、波長依存性
の小さな極めて優れた電気光学特性を有し、ノーマリー
ホワイトモードとノーマリーブラックモードとの反転が
可能な光変調素子を提供することを目的とする。
えば陰極線管のようなパルス光による書込みをすると、
書込み光の照射されない時間には透過光強度Jが増大
し、いわゆる黒浮きの現象が起こり、コントラスト比を
低下させるという問題点もあった。そこで本発明はこの
ような問題点に鑑み、従来の光変調素子とは異なった素
子構成をとることによって閾値特性が鋭く、波長依存性
の小さな極めて優れた電気光学特性を有し、ノーマリー
ホワイトモードとノーマリーブラックモードとの反転が
可能な光変調素子を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、液晶分子の配向状態を書
込み光によって遷移させることにより画像を書込み、こ
の書込まれた画像を読出し光により投写させる光変調素
子において、第1の透明基板上に第1の透明電極と第1
の液晶配向層とを順次積層し、第2の透明基板上に第2
の透明電極と光導電層と光反射層と第2の液晶配向層と
を順次積層し、前記第1及び第2の液晶配向層間に液晶
層を挟装させると共にこの液晶層の液晶分子を一様に初
期配列させ、前記第1の透明基板の外側にπ/2の位相
差を与える1/4波長板を設けることによって、電界を
印可しないときに白であるノーマリーホワイトモードと
電界を印可しないときに黒であるノーマリーブラックモ
ードとを反転することを特徴とする光変調素子を提供す
るものである。
の技術の課題を解決するため、液晶分子の配向状態を書
込み光によって遷移させることにより画像を書込み、こ
の書込まれた画像を読出し光により投写させる光変調素
子において、第1の透明基板上に第1の透明電極と第1
の液晶配向層とを順次積層し、第2の透明基板上に第2
の透明電極と光導電層と光反射層と第2の液晶配向層と
を順次積層し、前記第1及び第2の液晶配向層間に液晶
層を挟装させると共にこの液晶層の液晶分子を一様に初
期配列させ、前記第1の透明基板の外側にπ/2の位相
差を与える1/4波長板を設けることによって、電界を
印可しないときに白であるノーマリーホワイトモードと
電界を印可しないときに黒であるノーマリーブラックモ
ードとを反転することを特徴とする光変調素子を提供す
るものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の光変調素子について、添付図
面を参照して説明する。図1は本発明の光変調素子の一
実施例の構造を示す図、図2は本発明の光変調素子にお
ける印加電圧と出射光量/入射光量との関係を示す図、
図3は本発明の光変調素子における波長と出射光量/入
射光量との関係を示す図である。なお、図1において、
図5と同一部分には同一符号が付してある。
面を参照して説明する。図1は本発明の光変調素子の一
実施例の構造を示す図、図2は本発明の光変調素子にお
ける印加電圧と出射光量/入射光量との関係を示す図、
図3は本発明の光変調素子における波長と出射光量/入
射光量との関係を示す図である。なお、図1において、
図5と同一部分には同一符号が付してある。
【0017】本発明の光変調素子1は従来の光変調素子
10と構造が異なり、基板2aの外側、読出し光12の
入射側に位相板9を備えている。本発明の光変調素子1
は、図1に示すように、透明な基板2a,2bが略均等
な間隔で平行に対向しており、この基板2aの基板2b
に対向する側には透明電極3aが、基板2bの基板2a
に対向する側には透明電極3bが設けられている。そし
て、この透明電極3b上には、書込み光11の光強度で
比抵抗が変化する光導電層4が積層形成され、さらに、
光導電層4上には光反射層5が積層形成されている。ま
た、透明電極3a上には液晶配向層6aが、光反射層5
上には液晶配向層6bが積層して設けられている。この
ように、基板2aには透明電極3a,液晶分子配向層6
aが積層して設けられ、基板2bには透明電極3b,光
導電層4,光反射層5,液晶配向層6bが積層して設け
られ、これら基板2a,2bの間には液晶層7が挟装さ
れている。なお、8a及び8bは上記と同様、基板2
a,2bの間に所定間隔を保って液晶を封入させるため
のスペーサである。さらに、基板2aの外側、読出し光
12の入射側に位相板9が積層して、あるいは間隙を有
して設けられている。
10と構造が異なり、基板2aの外側、読出し光12の
入射側に位相板9を備えている。本発明の光変調素子1
は、図1に示すように、透明な基板2a,2bが略均等
な間隔で平行に対向しており、この基板2aの基板2b
に対向する側には透明電極3aが、基板2bの基板2a
に対向する側には透明電極3bが設けられている。そし
て、この透明電極3b上には、書込み光11の光強度で
比抵抗が変化する光導電層4が積層形成され、さらに、
光導電層4上には光反射層5が積層形成されている。ま
た、透明電極3a上には液晶配向層6aが、光反射層5
上には液晶配向層6bが積層して設けられている。この
ように、基板2aには透明電極3a,液晶分子配向層6
aが積層して設けられ、基板2bには透明電極3b,光
導電層4,光反射層5,液晶配向層6bが積層して設け
られ、これら基板2a,2bの間には液晶層7が挟装さ
れている。なお、8a及び8bは上記と同様、基板2
a,2bの間に所定間隔を保って液晶を封入させるため
のスペーサである。さらに、基板2aの外側、読出し光
12の入射側に位相板9が積層して、あるいは間隙を有
して設けられている。
【0018】ここで、基板2a,2bは本実施例では例
えば透明なガラス板を用いているが、透明な樹脂板を用
いることもできる。また、透明電極3a,3bは、一般
に酸化インジウム膜または酸化スズ膜等で形成する。透
明電極3b上に形成される光導電層4は、非晶質水素化
シリコン,セレン化カドミウム(CdSe),硫化鉛
(PbS)等の各種の光導電物質を単独に、または複合
化して用いることができる。光導電層4上に積層される
光反射層5は硫化亜鉛(ZnS):フッ化マグネシウム
(MgF2 )多層膜,酸化ケイ素(SiO):二酸化ケ
イ素(SiO2 )多層膜等の誘電体多層膜を用いる。
えば透明なガラス板を用いているが、透明な樹脂板を用
いることもできる。また、透明電極3a,3bは、一般
に酸化インジウム膜または酸化スズ膜等で形成する。透
明電極3b上に形成される光導電層4は、非晶質水素化
シリコン,セレン化カドミウム(CdSe),硫化鉛
(PbS)等の各種の光導電物質を単独に、または複合
化して用いることができる。光導電層4上に積層される
光反射層5は硫化亜鉛(ZnS):フッ化マグネシウム
(MgF2 )多層膜,酸化ケイ素(SiO):二酸化ケ
イ素(SiO2 )多層膜等の誘電体多層膜を用いる。
【0019】さらに、液晶配向層6a,6bは、これま
でに知られている液晶表示素子の液晶配向層を用いるこ
とができ、どのような液晶分子をどのように配列させる
かにより適宜選択して用いればよく、本実施例では液晶
分子が水平配列になるポリイミド,ポリアミドやポリビ
ニル等の高分子膜を用いて形成している。液晶層7の液
晶材料は、正の誘電率異方性を有するネマティック液晶
を用いる。これは、フッソ系,シッフ系,アゾ系,アゾ
キシ系,エステル系,ビフェニル系,ターフェニル系,
シクロヘキサン系,ピリミジン系,ジオキサン系等の各
種の液晶物質を単独に、または混合して用いることがで
きる。
でに知られている液晶表示素子の液晶配向層を用いるこ
とができ、どのような液晶分子をどのように配列させる
かにより適宜選択して用いればよく、本実施例では液晶
分子が水平配列になるポリイミド,ポリアミドやポリビ
ニル等の高分子膜を用いて形成している。液晶層7の液
晶材料は、正の誘電率異方性を有するネマティック液晶
を用いる。これは、フッソ系,シッフ系,アゾ系,アゾ
キシ系,エステル系,ビフェニル系,ターフェニル系,
シクロヘキサン系,ピリミジン系,ジオキサン系等の各
種の液晶物質を単独に、または混合して用いることがで
きる。
【0020】また、基板2aの外側に積層して、あるい
は間隙を有して設けられた位相板9は、その回転角が読
出し光12が入射する基板2a側の液晶分子配向層6a
上の液晶分子の軸方向に対して90度程度をなすように
なされている。この位相板9には、例えばπ/2,πの
位相差を与える波長板を用いることができ、本実施例で
はπ/2の位相差を与えるλ/4板(1/4波長板)を
用いている。λ/4板は例えば雲母を所望の位相差に相
当する厚さに劈開(へき開)すればよく、雲母はα軸が
劈開面にほぼ直角なので偏光方向はβ軸,γ軸であり、
屈折率はそれぞれ1.590,1.594であるので、
厚さは36μmにする。
は間隙を有して設けられた位相板9は、その回転角が読
出し光12が入射する基板2a側の液晶分子配向層6a
上の液晶分子の軸方向に対して90度程度をなすように
なされている。この位相板9には、例えばπ/2,πの
位相差を与える波長板を用いることができ、本実施例で
はπ/2の位相差を与えるλ/4板(1/4波長板)を
用いている。λ/4板は例えば雲母を所望の位相差に相
当する厚さに劈開(へき開)すればよく、雲母はα軸が
劈開面にほぼ直角なので偏光方向はβ軸,γ軸であり、
屈折率はそれぞれ1.590,1.594であるので、
厚さは36μmにする。
【0021】このような位相板9を備えた本発明の光変
調素子1は、図4に示すような投写型表示装置の画像作
成要素として利用される。この投写型表示装置において
は、例えばCRT画面から発せられる光を書込み光11
として光変調素子1に入射し画像を書き込む。一方、光
源13より発せられた光はコンデンサレンズ14により
平行光とされた後、偏光ビームスプリッタ15を介して
光変調素子1に照射される。光変調素子1の光反射層5
で反射される空間変調された光は偏光ビームスプリッタ
15を透過し、投写レンズ16を介してスクリーン17
上に結像する。
調素子1は、図4に示すような投写型表示装置の画像作
成要素として利用される。この投写型表示装置において
は、例えばCRT画面から発せられる光を書込み光11
として光変調素子1に入射し画像を書き込む。一方、光
源13より発せられた光はコンデンサレンズ14により
平行光とされた後、偏光ビームスプリッタ15を介して
光変調素子1に照射される。光変調素子1の光反射層5
で反射される空間変調された光は偏光ビームスプリッタ
15を透過し、投写レンズ16を介してスクリーン17
上に結像する。
【0022】ここで、光変調素子1と読出し光源13と
の間の偏光ビームスプリッタ15の偏光軸を位相板9の
回転角と45度になるように配置すると、偏光ビームス
プリッタ15で直線偏光された入射光は、位相板9を通
過することにより円偏光に変換され、入射光は液晶層7
を通過し、光反射層5により反射して再び液晶層7を通
過した後、円偏光は位相板9を再び通過することにより
直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ15で透過
光強度Jが最低になるようになされている。
の間の偏光ビームスプリッタ15の偏光軸を位相板9の
回転角と45度になるように配置すると、偏光ビームス
プリッタ15で直線偏光された入射光は、位相板9を通
過することにより円偏光に変換され、入射光は液晶層7
を通過し、光反射層5により反射して再び液晶層7を通
過した後、円偏光は位相板9を再び通過することにより
直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ15で透過
光強度Jが最低になるようになされている。
【0023】さらに、本発明の光変調素子1の動作につ
いて説明する。図1において、透明電極3a,3b間に
は図示せぬ外部電源が接続され、最適に設定された交流
駆動電圧が印加される。ここで、書込み側から書込み光
11が照射されていない状態での光導電層4の内部イン
ピーダンスは液晶層7のそれよりも十分大きい値に設定
してあるので、駆動電圧は主に光導電層4に印加される
ことになる。そして、書込み光11が照射され、その書
込み光11によって光導電層4上に像を描くときには、
光導電層4の内部インピーダンスが像の濃淡に応じて局
部的に低下するため、その低下部分に隣接する液晶層7
には透明電極3a,3b間の駆動電圧が像の濃淡に応じ
て空間変調されて印加され、液晶層7における印加され
る電圧が増大した部分の液晶分子は配列状態を変える。
いて説明する。図1において、透明電極3a,3b間に
は図示せぬ外部電源が接続され、最適に設定された交流
駆動電圧が印加される。ここで、書込み側から書込み光
11が照射されていない状態での光導電層4の内部イン
ピーダンスは液晶層7のそれよりも十分大きい値に設定
してあるので、駆動電圧は主に光導電層4に印加される
ことになる。そして、書込み光11が照射され、その書
込み光11によって光導電層4上に像を描くときには、
光導電層4の内部インピーダンスが像の濃淡に応じて局
部的に低下するため、その低下部分に隣接する液晶層7
には透明電極3a,3b間の駆動電圧が像の濃淡に応じ
て空間変調されて印加され、液晶層7における印加され
る電圧が増大した部分の液晶分子は配列状態を変える。
【0024】印加される電圧が増大すると、正の誘電率
異方性を有する液晶分子の長軸方向は、基板2a,2b
に垂直に近付くような傾斜した配列となる。このような
状態での光変調素子1は、液晶分子の軸方向が変化する
と共に実効的な屈折率異方性は変化するので複屈折率は
変化し、光反射層5で反射して再び液晶層7を透過した
後に出射する光は、円偏光や楕円偏光に変換され、位相
板9を再び通過すると、楕円偏光の主軸の振動方向と位
相板9との回転角が一致する成分のみ直線偏光になり、
偏光ビームスプリッタ15を透過する光が得られるよう
になる。
異方性を有する液晶分子の長軸方向は、基板2a,2b
に垂直に近付くような傾斜した配列となる。このような
状態での光変調素子1は、液晶分子の軸方向が変化する
と共に実効的な屈折率異方性は変化するので複屈折率は
変化し、光反射層5で反射して再び液晶層7を透過した
後に出射する光は、円偏光や楕円偏光に変換され、位相
板9を再び通過すると、楕円偏光の主軸の振動方向と位
相板9との回転角が一致する成分のみ直線偏光になり、
偏光ビームスプリッタ15を透過する光が得られるよう
になる。
【0025】そして、この光変調素子1は、入射される
書込み光11による光導電層4の内部インピーダンスの
変化に対応して液晶層7の液晶分子の配列状態が可逆的
に遷移することを利用しているため、書込み光11が照
射されなくなれば自動的に初期の配向状態に戻ることか
ら、蓄積された像は時間遅れを伴って消去される。
書込み光11による光導電層4の内部インピーダンスの
変化に対応して液晶層7の液晶分子の配列状態が可逆的
に遷移することを利用しているため、書込み光11が照
射されなくなれば自動的に初期の配向状態に戻ることか
ら、蓄積された像は時間遅れを伴って消去される。
【0026】表1には従来の光変調素子10の一例の条
件と併せて、本発明の光変調素子1の一例の条件を示し
ている。そして、表1に示す条件の本発明の光変調素子
1に電界を印加した際の光学特性を図2に、電界を印加
しないときの波長依存性を図3に示す。図2は図6と同
様、横軸は印加電圧、縦軸は縦軸は出射光量/入射光量
であり、図3は図7と同様、横軸は波長、縦軸は出射光
量/入射光量である。この図2より、相対光透過率が1
%及び99%に対応する印加電圧V99及びV1を用いた
閾値特性の鋭さγは、V1 =1.18、V99=1.71
より、γ=1.45程度(この場合、γ=V99/V1 )
であり、本発明の光変調素子1は著しく急峻な閾値特性
を有していることが分かる。さらに、図3に示すよう
に、波長による光透過率の差は小さく、本発明の光変調
素子1は波長依存性が小さい特性を有していることが分
かる。
件と併せて、本発明の光変調素子1の一例の条件を示し
ている。そして、表1に示す条件の本発明の光変調素子
1に電界を印加した際の光学特性を図2に、電界を印加
しないときの波長依存性を図3に示す。図2は図6と同
様、横軸は印加電圧、縦軸は縦軸は出射光量/入射光量
であり、図3は図7と同様、横軸は波長、縦軸は出射光
量/入射光量である。この図2より、相対光透過率が1
%及び99%に対応する印加電圧V99及びV1を用いた
閾値特性の鋭さγは、V1 =1.18、V99=1.71
より、γ=1.45程度(この場合、γ=V99/V1 )
であり、本発明の光変調素子1は著しく急峻な閾値特性
を有していることが分かる。さらに、図3に示すよう
に、波長による光透過率の差は小さく、本発明の光変調
素子1は波長依存性が小さい特性を有していることが分
かる。
【0027】そして、本発明の光変調素子1は位相板9
を備えていることにより、ノーマリーホワイトモードと
ノーマリーブラックモードとの反転が実現される。この
ように、ノーマリーホワイトモードをノーマリーブラッ
クモードに反転することにより、黒表示時に透過光強度
Jが増大することはなく、例えば書込み光源に薄膜トラ
ンジスタ(TFT)駆動の液晶パネル等で変調した光が
用いられるのは勿論のこと、特に書込み光源がCRT,
EL(エレクトロルミネセンス素子),LED(発光ダ
イオード),LD(レーザーダイオード)等のパルス光
による書込み光に対して有効である。
を備えていることにより、ノーマリーホワイトモードと
ノーマリーブラックモードとの反転が実現される。この
ように、ノーマリーホワイトモードをノーマリーブラッ
クモードに反転することにより、黒表示時に透過光強度
Jが増大することはなく、例えば書込み光源に薄膜トラ
ンジスタ(TFT)駆動の液晶パネル等で変調した光が
用いられるのは勿論のこと、特に書込み光源がCRT,
EL(エレクトロルミネセンス素子),LED(発光ダ
イオード),LD(レーザーダイオード)等のパルス光
による書込み光に対して有効である。
【0028】以上説明した本実施例では、位相板9を備
えることによって、ノーマリーホワイトモードをノーマ
リーブラックモードに反転する場合について述べたが、
これとは逆にノーマリーブラックモードをノーマリーホ
ワイトモードに反転することも同様の手段で実現でき
る。ノーマリーホワイトモードに反転すれば、例えば書
込み光に薄膜トランジスタ駆動の液晶パネル等で変調し
た光を用いる場合、液晶パネルは入力する信号に逆信号
を用いることで容易に白黒反転されて使用される。この
ような一定期間書込み光を保持できる書込み光源に対し
て有効に使用することができ、これによれば読出し光の
波長に依存する光の漏れが少ない黒表示が実現でき、黒
純度を上げることを可能にする。さらに、液晶層7にお
ける初期の液晶分子配向を液晶層7の厚さ方向に水平配
向として説明したが、これに限定されるものではなく、
垂直配向,傾斜配向,ツイスト角を有する配向であって
も全く同じ効果が得られることは勿論であり、本発明の
思想をいささかも変更するものではない。このように、
本発明の光変調素子1は本発明の要旨を逸脱しない範囲
において実施態様を種々適宜に変更可能である。
えることによって、ノーマリーホワイトモードをノーマ
リーブラックモードに反転する場合について述べたが、
これとは逆にノーマリーブラックモードをノーマリーホ
ワイトモードに反転することも同様の手段で実現でき
る。ノーマリーホワイトモードに反転すれば、例えば書
込み光に薄膜トランジスタ駆動の液晶パネル等で変調し
た光を用いる場合、液晶パネルは入力する信号に逆信号
を用いることで容易に白黒反転されて使用される。この
ような一定期間書込み光を保持できる書込み光源に対し
て有効に使用することができ、これによれば読出し光の
波長に依存する光の漏れが少ない黒表示が実現でき、黒
純度を上げることを可能にする。さらに、液晶層7にお
ける初期の液晶分子配向を液晶層7の厚さ方向に水平配
向として説明したが、これに限定されるものではなく、
垂直配向,傾斜配向,ツイスト角を有する配向であって
も全く同じ効果が得られることは勿論であり、本発明の
思想をいささかも変更するものではない。このように、
本発明の光変調素子1は本発明の要旨を逸脱しない範囲
において実施態様を種々適宜に変更可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
変調素子は、第1の透明基板上に第1の透明電極と第1
の液晶配向層とを順次積層し、第2の透明基板上に第2
の透明電極と光導電層と光反射層と第2の液晶配向層と
を順次積層し、前記第1及び第2の液晶配向層間に液晶
層を挟装させると共にこの液晶層の液晶分子を一様に初
期配列させ、前記第1の透明基板の外側にπ/2の位相
差を与える1/4波長板を設けることによって、電界を
印可しないときに白であるノーマリーホワイトモードと
電界を印可しないときに黒であるノーマリーブラックモ
ードとを反転するよう構成したので、極めて優れた閾値
特性を有し、これにより光導電層の内部インピーダンス
の変化量が小さくてもよいので、光導電層の形成が容易
になり、かつ、コントラスト比の大きい表示が可能とな
る。また、波長依存性を小さくできるので、波長による
光透過率の差による表示色の色相の変化が小さい安定な
表示が可能になる。さらに、ノーマリーホワイトモード
とノーマリーブラックモードとの反転によって、書込み
光の特性に応じて有効なモードの選択が可能になる等の
特長を有する。
変調素子は、第1の透明基板上に第1の透明電極と第1
の液晶配向層とを順次積層し、第2の透明基板上に第2
の透明電極と光導電層と光反射層と第2の液晶配向層と
を順次積層し、前記第1及び第2の液晶配向層間に液晶
層を挟装させると共にこの液晶層の液晶分子を一様に初
期配列させ、前記第1の透明基板の外側にπ/2の位相
差を与える1/4波長板を設けることによって、電界を
印可しないときに白であるノーマリーホワイトモードと
電界を印可しないときに黒であるノーマリーブラックモ
ードとを反転するよう構成したので、極めて優れた閾値
特性を有し、これにより光導電層の内部インピーダンス
の変化量が小さくてもよいので、光導電層の形成が容易
になり、かつ、コントラスト比の大きい表示が可能とな
る。また、波長依存性を小さくできるので、波長による
光透過率の差による表示色の色相の変化が小さい安定な
表示が可能になる。さらに、ノーマリーホワイトモード
とノーマリーブラックモードとの反転によって、書込み
光の特性に応じて有効なモードの選択が可能になる等の
特長を有する。
【図1】本発明の光変調素子の一実施例の構造を示す図
である。
である。
【図2】本発明の光変調素子における印加電圧と出射光
量/入射光量との関係を示す図である。
量/入射光量との関係を示す図である。
【図3】本発明の光変調素子における波長と出射光量/
入射光量との関係を示す図である。
入射光量との関係を示す図である。
【図4】光変調素子を用いた投写型表示装置の原理図で
ある。
ある。
【図5】従来の光変調素子の一例の構造を示す図であ
る。
る。
【図6】従来の光変調素子における印加電圧と出射光量
/入射光量との関係を示す図である。
/入射光量との関係を示す図である。
【図7】従来の光変調素子における波長と出射光量/入
射光量との関係を示す図である。
射光量との関係を示す図である。
1,10 光変調素子 2a,2b 基板 3a,3b 透明電極 4 光導電層 5 光反射層 6a,6b 液晶配向層 7 液晶層 8a,8b スペーサ 9 位相板
Claims (1)
- 【請求項1】液晶分子の配向状態を書込み光によって遷
移させることにより画像を書込み、この書込まれた画像
を読出し光により投写させる光変調素子において、 第1の透明基板上に第1の透明電極と第1の液晶配向層
とを順次積層し、 第2の透明基板上に第2の透明電極と光導電層と光反射
層と第2の液晶配向層とを順次積層し、 前記第1及び第2の液晶配向層間に液晶層を挟装させる
と共にこの液晶層の液晶分子を一様に初期配列させ、 前記第1の透明基板の外側にπ/2の位相差を与える1
/4波長板を設けることによって、電界を印可しないと
きに白であるノーマリーホワイトモードと電界を印可し
ないときに黒であるノーマリーブラックモードとを反転
することを特徴とする光変調素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3270993A JP2828156B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 光変調素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3270993A JP2828156B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 光変調素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230408A JPH06230408A (ja) | 1994-08-19 |
JP2828156B2 true JP2828156B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=12366374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3270993A Expired - Fee Related JP2828156B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 光変調素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828156B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP3270993A patent/JP2828156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06230408A (ja) | 1994-08-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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