JP2827523B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2827523B2
JP2827523B2 JP1528391A JP1528391A JP2827523B2 JP 2827523 B2 JP2827523 B2 JP 2827523B2 JP 1528391 A JP1528391 A JP 1528391A JP 1528391 A JP1528391 A JP 1528391A JP 2827523 B2 JP2827523 B2 JP 2827523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
に同一主面上にp形とn形が隣接して形成されたp−n
ショ−ト基板を用いた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)〜(c)は従来のコレクタ・
ショ−ト形IGBTにおけるp−nショ−ト基板の製造
方法を説明するための図である。図6(a)において、
- 基板41の一方の主面にマスク42を形成し、この
マスク42を介してp形ド−パントの高濃度ガス拡散を
行い、表面濃度が1020cm-3程度のp+ コレクタ領域
11aを形成する。次に、図6(b)に示すように、マ
スク42を除去した後に、新たにマスク43を形成し、
n形ド−パントの高濃度ガス拡散を行うことにより、n
+ コレクタ領域11bを形成する。
【0003】以降の工程は、通常のMOSFETのプロ
セスに準拠して行われる。完成したコレクタ・ショ−ト
形IGBTの断面図を図6(c)に示す。図6(c)に
おいて、1はn- ベ−ス領域であり、この表面の一部領
域にはp形不純物を選択的に拡散することにより、p+
ウエル領域13が形成され、さらにこのp+ ウエル領域
13の表面の一部領域には高濃度のn形不純物を選択的
に拡散することにより、n+ エミッタ領域14が形成さ
れている。n- ベ−ス領域1の表面とn+ エミッタ領域
14の表面とで挟まれたp+ ウエル領域13の表面上に
はゲ−ト絶縁膜15が形成され、このゲ−ト絶縁膜15
は隣接するIGBTセル間で一体となるようにn- ベ−
ス領域1の表面上にも形成されている。ゲ−ト絶縁膜1
5上には、例えばポリシリコンからなるゲ−ト電極16
が形成され、また、p+ ウエル領域13およびn+ エミ
ッタ領域14の両方に電気的に接続するように、例えば
アルミ等の金属のエミッタ電極17が形成されている。
なお、ゲ−ト電極16およびエミッタ電極17は絶縁膜
18を介した多層構造とすることにより、全IGBTセ
ルに対して各々共通に電気的につながった構造となって
いる。
【0004】p+ コレクタ領域11aおよびn+ コレク
タ領域11bの表面には金属のコレクタ電極19が形成
され、p+ コレクタ領域11aとn+ コレクタ領域11
bはそれぞれ共通に電気的につながった構造となってい
る(特願昭62−308196号,特願昭63−221
110号参照)。
【0005】次に、動作について説明する。n- ベ−ス
領域1とn+ エミッタ領域14とで挟まれたp+ ウエル
領域13の表面付近はnチャネルのMOS構造となって
おり、ゲ−ト端子Gを通じてゲ−ト電極16に正電圧を
印加することによりゲ−ト電極16直下のp+ ウエル領
域13の表面近傍に形成されたチャネルを通じて、電子
がn+ エミッタ領域14よりn- ベ−ス領域1へと流れ
る。図中、eはこのようにして流れる電子の移動経路を
示す。一方、p+ コレクタ領域11aからは少数キャリ
アである正孔がhで示す移動経路でn- ベ−ス領域1に
注入され、その一部は上記電子と再結合して消滅し、残
りは正孔電流としてp+ ウエル領域13を流れる。ま
た、電子のうち正孔と再結合しない残りはn+ コレクタ
領域11bに流れる。このように、コレクタ・ショ−ト
形IGBTは基本的にバイポ−ラ動作をし、n- ベ−ス
領域1では電導度変調の効果により電導度が増大するこ
とから、従来のパワ−MOSに比べて低いオン電圧,大
きい電流容量を実現できる利点がある。また、上記では
コレクタ領域がp+ のみで構成されている通常のIGB
Tに比較して、コレクタ・ショ−ト形IGBTでは、p
+コレクタ領域11aとn+ コレクタ領域11bのパタ
−ンおよび拡散プロファイルを最適化することにより、
通常のIGBTには必要であったライフタイム制御工程
が不要になるという製造上の利点もある。以上、従来の
コレクタ・ショ−ト形IGBTにおけるp−nショ−ト
基板の製造方法を素子動作と合せて説明したが、この技
術は静電誘導(SI)サイリスタ,ゲ−トタ−ンオフサ
イリスタ(GTO)にも同様に適用されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のアノ−ド・ショ
−ト(コレクタ・ショ−ト)構造を備えた半導体装置は
以上のようにして製造されているため、特にアノ−ド面
のpn接合部近傍における低濃度領域の広がりが無視で
きない割合になり、実効的なアノ−ド面積が低下する問
題点があった。また、n形ショ−ト領域が主面上に占め
る割合を増加させるとスイッチング時間の短縮化が図れ
る反面、オン電圧が上昇するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、実効的なアノ−ド面積を増加で
きることに加え、p形アノ−ド領域を減少させることな
く、n形ショ−ト領域を増加させ、オン電圧の十分に低
い半導体装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、第1の導電形の半導体基板の第1の主面に形成され
た第2の導電形の第1の半導体領域と、第1の主面に形
成された1本以上の所定の深さのトレンチ溝と、トレン
チ溝の底部に形成された第2の導電形の第2の半導体領
域と、トレンチ溝の側壁部に形成された第1の導電形の
第1の半導体領域と、トレンチ溝底部およびトレンチ溝
側壁部および半導体基板の第1の主面の表面上を電気的
に一体となる様に形成された第1の主電極と、半導体基
板の第2の主面上に形成された第2の主電極と第1の制
御電極とを有するものである。
【0009】
【作用】本発明においては、n形ショ−ト領域がトレン
チ溝側壁部に形成されているため、トレンチ溝形状・密
度に対してp形アノ−ド領域の面積は変化せず、したが
って、十分に低いオン電圧を保持した半導体装置を得る
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例をコレクタ・ショ−
ト形IGBTの製造方法にならい、図面に基づいて説明
する。
【0011】図1〜図3は本発明の半導体装置の製造方
法の一実施例を示す工程断面図である。まず、図1
(a)に示すように、n- ベ−ス領域1のコレクタ側主
面にp+アノ−ド領域2をイオン注入,拡散により形成
し、その上にマスクとなるレジストパタ−ン3を塗布形
成する。次に、図1(b)に示すように、レジストパタ
−ン3に従ってトレンチ溝4を適宜の深さに形成する。
次に、図1(c)に示すように、p形イオンド−パント
5をイオン注入し、トレンチ溝4の底部に第2のp+
ノ−ド領域6を形成する。次に、図2(a)に示すよう
に、レジストパタ−ン3を除去した上で酸素イオン7を
注入してp+ アノ−ド領域2および第2のp形アノ−ド
領域6の表面にSiO2 膜8を形成する。この状態でn
形ド−パントの高濃度気相拡散を行い、図2(b)に示
すように、トレンチ溝4の側壁部にn+ ショ−ト領域9
を形成する。次に、図3に示すように、p+ ウエル領域
13,n+ エミッタ領域14,ゲ−ト絶縁膜15,ゲ−
ト電極16,絶縁膜18,エミッタ電極17,コレクタ
電極19を順次従来通り形成することにより、オン電圧
の十分に低いコレクタ・ショ−ト形IGBTを得ること
ができる。
【0012】図4は本発明の他の実施例を示す半導体装
置の構造を示す断面図である。この図で、33はp+
−ス領域、34はn+ カソ−ド領域、35はゲ−ト電
極、36はカソ−ド電極である。この半導体装置の動作
原理はSIサイリスタと同じものである。本発明による
p−nショ−ト構造がどの程度オン電圧の低減に寄与す
るかを計算した例を図5に示す。図5は深さ5μmのト
レンチ溝を形成して、その側壁にn+ ショ−ト領域を形
成したショ−ト構造ダイオ−ド(CS−Di)と通常の
PINダイオ−ド(Conv−Di)のI−V特性を比
較したものである。ショ−ト領域があることから、CS
−DiはVCE=0.5で、すでに100 A/cm2 レベ
ルの電流が流れているが、立ち上がりも低電圧側にシフ
トしており、50A/cm2 レベルでConv−Diに
比較して0.05V低いオン電圧を実現している。一連
の計算結果よりトレンチ溝本数の密度の増加、また、ト
レンチ溝深さの増加に対してもオン電圧は増加すること
なく、ほぼConv−Diのオン電圧よりさらに低い値
を示すことがわかっている。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、コレク
タ側主面にトレンチ溝を形成し、このトレンチ溝の側壁
部にn+ ショ−ト領域を形成し、トレンチ溝の底部およ
びトレンチ溝間の主面上にp+ アノ−ド領域を形成した
ことにより、オン電圧の低いコレクタ・ショ−ト形半導
体装置を得ることができる。また、p+ アノ−ド領域に
対してn+ ショ−ト領域の占める面積の割合を増加させ
ることにより、スイッチング速度の向上を図ることがで
きるため、従来に比較してオン電圧とスイッチング時間
のトレ−ドオフ関係が改善された半導体装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の一実施例の一
部を示す工程断面図である。
【図2】図1とともに本発明の半導体装置の製造工程の
一部を示す断面図である。
【図3】図1,図2とともに本発明の半導体装置の製造
工程の一部を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す半導体装置の断面図
である。
【図5】本発明を適用したダイオ−ドと従来のダイオ−
ドのI−V特性を計算して比較した図である。
【図6】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
である。
【符号の説明】
1 n- ベ−ス領域 2 p+ アノ−ド領域 4 トレンチ溝 6 第2のp+ アノ−ド領域 9 n+ ショ−ト領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電形の半導体基板の第1の主面
    に形成された第2の導電形の第1の半導体領域と、前記
    第1の主面に形成された1本以上の所定の深さのトレン
    チ溝と、前記トレンチ溝の底部に形成された第2の導電
    形の第2の半導体領域と、前記トレンチ溝の側壁部に形
    成された第1の導電形の第1の半導体領域と、前記トレ
    ンチ溝の底部および前記トレンチ溝の側壁部および前記
    半導体基板の第1の主面の表面上を電気的に一体となる
    ように形成された第1の主電極と、前記半導体基板の第
    2の主面上に形成された第2の主電極と第1の制御電極
    とを有することを特徴とする半導体装置。
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