JP2827090B2 - コンクリートの白華現象を防止する方法 - Google Patents
コンクリートの白華現象を防止する方法Info
- Publication number
- JP2827090B2 JP2827090B2 JP3175095A JP3175095A JP2827090B2 JP 2827090 B2 JP2827090 B2 JP 2827090B2 JP 3175095 A JP3175095 A JP 3175095A JP 3175095 A JP3175095 A JP 3175095A JP 2827090 B2 JP2827090 B2 JP 2827090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkali
- inorganic powder
- concrete
- treated
- treated inorganic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B20/00—Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
- C04B20/02—Treatment
- C04B20/023—Chemical treatment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/21—Efflorescence resistance
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートの表面に発
生する白華を防止する方法に関する。
生する白華を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフルな景観に対する関心が高まっ
ているなか、道路法面擁壁、海岸消波ブロック、都市空
間を構築するビルや路面等にコンクリート構造物や二次
製品を着色する技術が広がってきた。コンクリート製品
には、白華と呼ばれる不都合な現象がしばしば生じる。
この現象は、セメントで硬化させたコンクリート構築
物、あるいはコンクリート製二次製品の表面に白い面状
の吹出物や斑点が生じるものである。コンクリートは、
表面の白華現象により品質が著しく低下するのみなら
ず、表層部が溶解、欠落して粗骨材が露出し、コンクリ
ート構造物や二次製品を劣化させる原因にもつながる。
カラーコンクリートに白華が生じると、色を淡くするだ
けでなく、色合いが極端に悪化して、着色面を汚染した
り、外観を極端に損ねる。とくに、暗色のカラーコンク
リートでは白華した部分が目だつので、着色面の見かけ
が著しく悪くなる。
ているなか、道路法面擁壁、海岸消波ブロック、都市空
間を構築するビルや路面等にコンクリート構造物や二次
製品を着色する技術が広がってきた。コンクリート製品
には、白華と呼ばれる不都合な現象がしばしば生じる。
この現象は、セメントで硬化させたコンクリート構築
物、あるいはコンクリート製二次製品の表面に白い面状
の吹出物や斑点が生じるものである。コンクリートは、
表面の白華現象により品質が著しく低下するのみなら
ず、表層部が溶解、欠落して粗骨材が露出し、コンクリ
ート構造物や二次製品を劣化させる原因にもつながる。
カラーコンクリートに白華が生じると、色を淡くするだ
けでなく、色合いが極端に悪化して、着色面を汚染した
り、外観を極端に損ねる。とくに、暗色のカラーコンク
リートでは白華した部分が目だつので、着色面の見かけ
が著しく悪くなる。
【0003】白華現象を防止する方法として、ゼオライ
ト結晶を含む緑色凝灰岩を粉砕した混和剤を添加する方
法が開発されている(特開昭62-21739号公報)。この公
報に記載される方法は、ゼオライト結晶を含む緑色凝灰
岩を粉砕し、これをロ−タリ−キルンにて、300〜6
50℃で、10〜20分間加熱して焼成し、表面水と結
晶水を除去して顆粒および粉末にしたモルタル・コンク
−ト混和剤を1〜20重量%の割合でコンクリ−トに混
和する。
ト結晶を含む緑色凝灰岩を粉砕した混和剤を添加する方
法が開発されている(特開昭62-21739号公報)。この公
報に記載される方法は、ゼオライト結晶を含む緑色凝灰
岩を粉砕し、これをロ−タリ−キルンにて、300〜6
50℃で、10〜20分間加熱して焼成し、表面水と結
晶水を除去して顆粒および粉末にしたモルタル・コンク
−ト混和剤を1〜20重量%の割合でコンクリ−トに混
和する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この公報に記載される
方法は、緑色凝灰岩に含まれるゼオライトで、NaやK
等の陽イオンを吸着して白華を防止することができる。
ゼオライトがコンクリートに含まれる陽イオンを吸着す
る能力があるからである。しかしながら、緑色凝灰岩の
粉末は、陽イオンの吸着性能を示す塩基置換容量が低い
ので、コンクリートの白華現象を効果的に防止するため
には、多く添加する必要がある。緑色凝灰岩は、Naや
K等のアルカリ金属を含有するので、添加量を多くする
と、アルカリ骨材反応が心配されるようになる。緑色凝
灰岩に含まれるNaやK等のアルカリ金属がコンクリー
トに添加されると、これがコンクリート中のシリカと反
応して非晶質のケイ素化合物となる。このケイ素化合物
は吸水性があるので、ケイ素化合物によってコンクリー
トは局部的に吸水して膨潤し、コンクリートのひび割れ
や崩壊原因となる。アルカリ骨材反応は経時的に次第に
進行して、コンクリートの強度を局部的に著しく低下さ
せるので、発見が難しく、極めて恐ろしい現象である。
方法は、緑色凝灰岩に含まれるゼオライトで、NaやK
等の陽イオンを吸着して白華を防止することができる。
ゼオライトがコンクリートに含まれる陽イオンを吸着す
る能力があるからである。しかしながら、緑色凝灰岩の
粉末は、陽イオンの吸着性能を示す塩基置換容量が低い
ので、コンクリートの白華現象を効果的に防止するため
には、多く添加する必要がある。緑色凝灰岩は、Naや
K等のアルカリ金属を含有するので、添加量を多くする
と、アルカリ骨材反応が心配されるようになる。緑色凝
灰岩に含まれるNaやK等のアルカリ金属がコンクリー
トに添加されると、これがコンクリート中のシリカと反
応して非晶質のケイ素化合物となる。このケイ素化合物
は吸水性があるので、ケイ素化合物によってコンクリー
トは局部的に吸水して膨潤し、コンクリートのひび割れ
や崩壊原因となる。アルカリ骨材反応は経時的に次第に
進行して、コンクリートの強度を局部的に著しく低下さ
せるので、発見が難しく、極めて恐ろしい現象である。
【0005】さらに、コンクリートの白華現象とは別の
問題として、石炭フライアッシュ、製紙スラッジ焼却
灰、廃珪藻土等の多量の粉体が産業廃棄物として多量に
発生している。石炭フライアッシュは、製鉄プロセスに
おける鉄鉱石の還元剤として使用済みの石炭灰、あるい
は、火力発電所や工場等のボイラーの燃料から膨大な量
が発生している。火力発電所からでも毎年約380万ト
ンにのぼる石炭フライアッシュが廃棄されている。石炭
フライアッシュは、一部をセメント原料等に使用してい
るが、適切な処理方法がほとんどないことから、大部分
が利用価値のない産業廃棄物として一緒に埋め立て地に
投棄処分されている。最近では埋め立て地の確保に困難
をきたしていることなどから、廃棄物としての石炭フラ
イアッシュが、社会的にもまた環境保全の立場からも全
国的に大きな問題となっている。このような情勢のなか
で、これからますます増加するであろう石炭フライアッ
シュの処理問題を解決することが急務となっており、そ
の有効的なリサイクルあるいは再資源化を目指して新し
い技術を速やかに開発、確率することが強く切望されて
いる。
問題として、石炭フライアッシュ、製紙スラッジ焼却
灰、廃珪藻土等の多量の粉体が産業廃棄物として多量に
発生している。石炭フライアッシュは、製鉄プロセスに
おける鉄鉱石の還元剤として使用済みの石炭灰、あるい
は、火力発電所や工場等のボイラーの燃料から膨大な量
が発生している。火力発電所からでも毎年約380万ト
ンにのぼる石炭フライアッシュが廃棄されている。石炭
フライアッシュは、一部をセメント原料等に使用してい
るが、適切な処理方法がほとんどないことから、大部分
が利用価値のない産業廃棄物として一緒に埋め立て地に
投棄処分されている。最近では埋め立て地の確保に困難
をきたしていることなどから、廃棄物としての石炭フラ
イアッシュが、社会的にもまた環境保全の立場からも全
国的に大きな問題となっている。このような情勢のなか
で、これからますます増加するであろう石炭フライアッ
シュの処理問題を解決することが急務となっており、そ
の有効的なリサイクルあるいは再資源化を目指して新し
い技術を速やかに開発、確率することが強く切望されて
いる。
【0006】さらに、製紙産業からは多量に廃棄される
製紙スラッジ焼却灰についても、また、ビールの濾過等
にフィルターとして使用済みの廃珪藻土も膨大な量にの
ぼり、これ等を廃棄するのではなくて、有効に再利用で
きる技術が切望されている。
製紙スラッジ焼却灰についても、また、ビールの濾過等
にフィルターとして使用済みの廃珪藻土も膨大な量にの
ぼり、これ等を廃棄するのではなくて、有効に再利用で
きる技術が切望されている。
【0007】本発明の目的は、これら従来の弊害を防止
すると共に、産業廃棄物として多量に発生している石炭
フライアッシュ、製紙スラッジ焼却灰、廃珪藻土等の無
機質材を有効に再利用することが可能で、しかも、アル
カリ骨材反応を助長させることなく、コンクリートの白
華現象を有効に阻止できる方法を提供することにある。
すると共に、産業廃棄物として多量に発生している石炭
フライアッシュ、製紙スラッジ焼却灰、廃珪藻土等の無
機質材を有効に再利用することが可能で、しかも、アル
カリ骨材反応を助長させることなく、コンクリートの白
華現象を有効に阻止できる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリートの
白華現象を防止する方法は、前述の目的を達成するため
に下記の構成を備える。本発明の請求項1に記載してい
るコンクリートの白華現象を防止する方法は、シリカと
アルミナを含む無機質材を、ナトリウムイオンを含むア
ルカリ水溶液で処理して、ナトリウムを含む陽イオン吸
着性を有するアルカリ処理無機粉体とする。得られたナ
トリウムを含むアルカリ処理無機粉体を、アルミニウム
イオンを含む水溶液で処理して、ナトリウムの一部をア
ルミニウムに置換する。ナトリウムをアルミニウムに置
換してなる陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉
体を、生コンクリートに混入し、添加したアルカリ処理
無機粉体でもってコンクリート表面に白華を生成させる
アルカリイオンを吸着させて、コンクリートの白華現象
を防止する。本発明の請求項2のコンクリートの白華現
象を防止する方法は、シリカとアルミナを含む無機質材
を、ナトリウムイオンを含むアルカリ水溶液で処理し
て、ナトリウムを含む陽イオン吸着性を有するアルカリ
処理無機粉体とし、得られたナトリウムを含むアルカリ
処理無機粉体を、鉄イオンを含む水溶液で処理して、ナ
トリウムの一部を鉄に置換する。ナトリウムを鉄に置換
してなる陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体
を、生コンクリートに混入し、添加したアルカリ処理無
機粉体でコンクリート表面の白華現象を防止する。本発
明の請求項3のコンクリートの白華現象を防止する方法
は、シリカとアルミナを含む無機質材を、ナトリウムイ
オンを含むアルカリ水溶液で処理して、ナトリウムを含
む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体とし、
得られたナトリウムを含むアルカリ処理無機粉体を、水
素イオンを含む水溶液で処理して、ナトリウムの一部を
水素に置換する。ナトリウムを水素に置換してなる陽イ
オン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を、生コンク
リートに混入し、添加したアルカリ処理無機粉体でコン
クリート表面の白華現象を防止する。さらに、本発明の
請求項4のコンクリートの白華現象を防止する方法は、
シリカとアルミナを含む無機質材を、アルミニウムイオ
ンを含むアルカリ水溶液で処理して、アルミニウムを含
む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体とす
る。得られた、アルミニウムを含むアルカリ処理無機粉
体を、生コンクリートに混入して、添加したアルカリ処
理無機粉体でコンクリートの白華現象を防止する。
白華現象を防止する方法は、前述の目的を達成するため
に下記の構成を備える。本発明の請求項1に記載してい
るコンクリートの白華現象を防止する方法は、シリカと
アルミナを含む無機質材を、ナトリウムイオンを含むア
ルカリ水溶液で処理して、ナトリウムを含む陽イオン吸
着性を有するアルカリ処理無機粉体とする。得られたナ
トリウムを含むアルカリ処理無機粉体を、アルミニウム
イオンを含む水溶液で処理して、ナトリウムの一部をア
ルミニウムに置換する。ナトリウムをアルミニウムに置
換してなる陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉
体を、生コンクリートに混入し、添加したアルカリ処理
無機粉体でもってコンクリート表面に白華を生成させる
アルカリイオンを吸着させて、コンクリートの白華現象
を防止する。本発明の請求項2のコンクリートの白華現
象を防止する方法は、シリカとアルミナを含む無機質材
を、ナトリウムイオンを含むアルカリ水溶液で処理し
て、ナトリウムを含む陽イオン吸着性を有するアルカリ
処理無機粉体とし、得られたナトリウムを含むアルカリ
処理無機粉体を、鉄イオンを含む水溶液で処理して、ナ
トリウムの一部を鉄に置換する。ナトリウムを鉄に置換
してなる陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体
を、生コンクリートに混入し、添加したアルカリ処理無
機粉体でコンクリート表面の白華現象を防止する。本発
明の請求項3のコンクリートの白華現象を防止する方法
は、シリカとアルミナを含む無機質材を、ナトリウムイ
オンを含むアルカリ水溶液で処理して、ナトリウムを含
む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体とし、
得られたナトリウムを含むアルカリ処理無機粉体を、水
素イオンを含む水溶液で処理して、ナトリウムの一部を
水素に置換する。ナトリウムを水素に置換してなる陽イ
オン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を、生コンク
リートに混入し、添加したアルカリ処理無機粉体でコン
クリート表面の白華現象を防止する。さらに、本発明の
請求項4のコンクリートの白華現象を防止する方法は、
シリカとアルミナを含む無機質材を、アルミニウムイオ
ンを含むアルカリ水溶液で処理して、アルミニウムを含
む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体とす
る。得られた、アルミニウムを含むアルカリ処理無機粉
体を、生コンクリートに混入して、添加したアルカリ処
理無機粉体でコンクリートの白華現象を防止する。
【0009】本発明の方法は、好ましくは、シリカとア
ルミナを含む無機質材に、石炭フライアッシュ、製紙ス
ラッジ焼却灰、または珪藻土のいずれか使用して、膨大
な発生量の産業廃棄物を有効利用する。これ等の無機質
材は、ゴミのように嫌われている産業廃棄物であるが、
よく調べて見ると、実は非常に高いポテンシャルをもつ
貴重な「未使用資源」である。このように無機質材を有
効に利用できるなら、もはや「廃棄物」の汚名を着せる
ことはできない。本発明の方法によって、これ等の無機
質材を簡単な処理で、極めて有効な添加材として使用で
きるからである。
ルミナを含む無機質材に、石炭フライアッシュ、製紙ス
ラッジ焼却灰、または珪藻土のいずれか使用して、膨大
な発生量の産業廃棄物を有効利用する。これ等の無機質
材は、ゴミのように嫌われている産業廃棄物であるが、
よく調べて見ると、実は非常に高いポテンシャルをもつ
貴重な「未使用資源」である。このように無機質材を有
効に利用できるなら、もはや「廃棄物」の汚名を着せる
ことはできない。本発明の方法によって、これ等の無機
質材を簡単な処理で、極めて有効な添加材として使用で
きるからである。
【0010】コンクリートに混入されるアルカリ処理無
機粉体は、陽イオン吸着量を、たとえば、100〜60
0meq/100g、好ましくは200〜400meq/100gの範囲
とするようにアルカリ処理される。陽イオン吸着性能に
優れるアルカリ骨材反応は、添加量を少なくして、有効
にコンクリートの白華現象を防止できる特長がある。ア
ルカリ処理無機粉体は、陽イオン吸着量を大きくするこ
とで、白華現象を有効に防止できるが、陽イオン吸着量
を大きくすると、無機質材のアルカリ処理コストが高く
なる。無機質材をアルカリ処理液に浸漬する時間が長く
なると共に、アルカリ処理液の使用量や洗浄液量が増加
するからである。アルカリ処理無機粉体の陽イオン吸着
量は、処理コストと要求される白華現象の抑制力とを考
慮して前記の範囲に調製する。
機粉体は、陽イオン吸着量を、たとえば、100〜60
0meq/100g、好ましくは200〜400meq/100gの範囲
とするようにアルカリ処理される。陽イオン吸着性能に
優れるアルカリ骨材反応は、添加量を少なくして、有効
にコンクリートの白華現象を防止できる特長がある。ア
ルカリ処理無機粉体は、陽イオン吸着量を大きくするこ
とで、白華現象を有効に防止できるが、陽イオン吸着量
を大きくすると、無機質材のアルカリ処理コストが高く
なる。無機質材をアルカリ処理液に浸漬する時間が長く
なると共に、アルカリ処理液の使用量や洗浄液量が増加
するからである。アルカリ処理無機粉体の陽イオン吸着
量は、処理コストと要求される白華現象の抑制力とを考
慮して前記の範囲に調製する。
【0011】さらに、コンクリートに混合されるアルカ
リ処理無機粉体の添加量は、セメント100重量部に対
して、たとえば7〜200重量部、好ましくは10〜1
00重量部、さらに好ましくは15〜80重量部、最適
には15〜50重量部とする。アルカリ処理無機粉体の
添加量が少な過ぎると、白華現象を有効に防止できなく
なる。反対にアルカリ処理無機粉体の添加量が多すぎる
と、セメント量が少なくなって強度が低下すると共に、
原料コストが高なる。アルカリ処理無機粉体のコスト
が、骨材に比較して高いからである。アルカリ処理無機
粉体の添加量は、白華現象の抑制効果と、コンクリート
強度と、原料コストとを考慮して最適値に調製する。
リ処理無機粉体の添加量は、セメント100重量部に対
して、たとえば7〜200重量部、好ましくは10〜1
00重量部、さらに好ましくは15〜80重量部、最適
には15〜50重量部とする。アルカリ処理無機粉体の
添加量が少な過ぎると、白華現象を有効に防止できなく
なる。反対にアルカリ処理無機粉体の添加量が多すぎる
と、セメント量が少なくなって強度が低下すると共に、
原料コストが高なる。アルカリ処理無機粉体のコスト
が、骨材に比較して高いからである。アルカリ処理無機
粉体の添加量は、白華現象の抑制効果と、コンクリート
強度と、原料コストとを考慮して最適値に調製する。
【0012】コンクリートに添加されるアルカリ処理無
機粉体は、アルカリ金属含有量を少なくするのが望まし
い。それは、アルカリ処理無機粉体に多量のアルカリ金
属が含有されていると、これがアルカリ骨材反応の原因
となって、コンクリートの強度を経時的に低下させるか
らである。好ましくは、アルカリ処理無機粉体のアルカ
リ金属含有量を4重量%以下に調製する。
機粉体は、アルカリ金属含有量を少なくするのが望まし
い。それは、アルカリ処理無機粉体に多量のアルカリ金
属が含有されていると、これがアルカリ骨材反応の原因
となって、コンクリートの強度を経時的に低下させるか
らである。好ましくは、アルカリ処理無機粉体のアルカ
リ金属含有量を4重量%以下に調製する。
【0013】
【作用】コンクリートの白華現象は、コンクリート中
に、硫酸ナトリウムや塩化ナトリウム等アルカリ硫酸塩
やアルカリ塩化物が多く含まれたり、また、コンクリー
トの孔隙が大きいと、外部の炭酸ガスの溶けた溶液移動
が活発になり、可溶性塩を表面に溶かし出すことで生じ
る。本発明のコンクリートの白華現象を防止する方法
は、白華現象を防止するために、シリカとアルミナを含
む無機質材をアルカリ水溶液で処理し、さらに、アルミ
ニウム、鉄、水素イオンを含む水溶液で処理して得られ
た陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を生コ
ンクリートに添加する。
に、硫酸ナトリウムや塩化ナトリウム等アルカリ硫酸塩
やアルカリ塩化物が多く含まれたり、また、コンクリー
トの孔隙が大きいと、外部の炭酸ガスの溶けた溶液移動
が活発になり、可溶性塩を表面に溶かし出すことで生じ
る。本発明のコンクリートの白華現象を防止する方法
は、白華現象を防止するために、シリカとアルミナを含
む無機質材をアルカリ水溶液で処理し、さらに、アルミ
ニウム、鉄、水素イオンを含む水溶液で処理して得られ
た陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を生コ
ンクリートに添加する。
【0014】コンクリートにアルカリ処理無機粉体を混
入して、白華現象が抑制できるのは、アルカリ処理無機
粉体が、コンクリートに含まれて白華現象の原因となる
NaやK等のアルカリ陽イオンをイオン吸着して、コン
クリート溶液中のこれらイオン量を減少させるからであ
る。
入して、白華現象が抑制できるのは、アルカリ処理無機
粉体が、コンクリートに含まれて白華現象の原因となる
NaやK等のアルカリ陽イオンをイオン吸着して、コン
クリート溶液中のこれらイオン量を減少させるからであ
る。
【0015】さらに、アルカリ処理無機粉体の原料に、
石炭フライアッシュや珪藻土を使用すると、サブミクロ
ンオーダーの超微粒子となり、これがコンクリートの孔
隙に深く侵入して、孔を塞ぐことができる。アルカリ処
理無機粉体が孔隙を詰めることは、コンクリート溶液の
移動を抑える。このため、可溶性塩類の表面への移行と
析出を防止して白華現象を有効に阻止する。また、孔隙
を塞ぐことはコンクリートの機械的強度も上昇するの
で、好都合である。
石炭フライアッシュや珪藻土を使用すると、サブミクロ
ンオーダーの超微粒子となり、これがコンクリートの孔
隙に深く侵入して、孔を塞ぐことができる。アルカリ処
理無機粉体が孔隙を詰めることは、コンクリート溶液の
移動を抑える。このため、可溶性塩類の表面への移行と
析出を防止して白華現象を有効に阻止する。また、孔隙
を塞ぐことはコンクリートの機械的強度も上昇するの
で、好都合である。
【0016】さらにまた、アルカリ処理無機粉体の原料
に、石炭フライアッシュや濾過に使用した使用済みの廃
珪藻土を使用すると、有効な廃棄方法がなくて困ってい
る膨大な発生量の産業廃棄物を有効に利用できる特長が
ある。
に、石炭フライアッシュや濾過に使用した使用済みの廃
珪藻土を使用すると、有効な廃棄方法がなくて困ってい
る膨大な発生量の産業廃棄物を有効に利用できる特長が
ある。
【0017】
【実施例】以下、本発明のコンクリートの白華現象を防
止する方法を説明する。ただし、以下に示す例は、本発
明の技術思想を具体化するための方法を例示するもので
あって、本発明は、コンクリートの白華現象を防止する
方法を下記のものに特定するものでない。本発明の方法
は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えること
ができる。
止する方法を説明する。ただし、以下に示す例は、本発
明の技術思想を具体化するための方法を例示するもので
あって、本発明は、コンクリートの白華現象を防止する
方法を下記のものに特定するものでない。本発明の方法
は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えること
ができる。
【0018】[実施例1] 下記のようにして、発電所等で多量に産業廃棄物として
発生している石炭フライアッシュを無機質材に使用し
て、優れた陽イオン吸着力のアルカリ処理無機粉体を製
造し、これを使用してコンクリートブロックを成形す
る。
発生している石炭フライアッシュを無機質材に使用し
て、優れた陽イオン吸着力のアルカリ処理無機粉体を製
造し、これを使用してコンクリートブロックを成形す
る。
【0019】 陽イオン吸着性に優れたアルカリ処理
無機粉体を製造する工程 石炭フライアッシュをアルカリ処理無機粉体とするに
は、石炭フライアッシュを、1Nの苛性ソーダ水溶液
(液温90℃)に数時間浸漬して攪拌する。ただし、苛
性ソーダ水溶液の濃度は0.5N〜3N、液温は40〜
95℃とすることができる。その後、水洗、乾燥して、
粉末状のアルカリ処理無機粉体とする。苛性ソーダ水溶
液に浸漬された石炭フライアッシュは、SiとAlとが
Oを介して結合されたアルカリ処理無機粉体となる。こ
のようにして製造されるアルカリ処理無機粉体は、Si
とAlに4個のOが結合さる。Siはプラスの4価、A
lはプラスの3価であるので、Alの部分で電子が1個
余剰になってこの部分がマイナスにチャージする陽イオ
ン吸着性に優れるアルカリ処理無機粉体となる。このア
ルカリ処理無機粉体は、Alのマイナスにチャージする
部分に、コンクリート中のプラスイオンが結合されるの
で、陽イオン吸着性を有する。このようにして製造され
たアルカリ処理無機粉体は、陽イオン交換容量が約20
0meq/100gとなる。
無機粉体を製造する工程 石炭フライアッシュをアルカリ処理無機粉体とするに
は、石炭フライアッシュを、1Nの苛性ソーダ水溶液
(液温90℃)に数時間浸漬して攪拌する。ただし、苛
性ソーダ水溶液の濃度は0.5N〜3N、液温は40〜
95℃とすることができる。その後、水洗、乾燥して、
粉末状のアルカリ処理無機粉体とする。苛性ソーダ水溶
液に浸漬された石炭フライアッシュは、SiとAlとが
Oを介して結合されたアルカリ処理無機粉体となる。こ
のようにして製造されるアルカリ処理無機粉体は、Si
とAlに4個のOが結合さる。Siはプラスの4価、A
lはプラスの3価であるので、Alの部分で電子が1個
余剰になってこの部分がマイナスにチャージする陽イオ
ン吸着性に優れるアルカリ処理無機粉体となる。このア
ルカリ処理無機粉体は、Alのマイナスにチャージする
部分に、コンクリート中のプラスイオンが結合されるの
で、陽イオン吸着性を有する。このようにして製造され
たアルカリ処理無機粉体は、陽イオン交換容量が約20
0meq/100gとなる。
【0020】 アルカリ処理無機粉体に含まれるNa
をAlに置換する工程 の工程で得られたアルカリ処理無機粉体は、苛性ソー
ダを使用してアルカリ処理するので、この工程で多少の
Naが添加されるのを皆無にできない。含有されるNa
は、アルカリ処理無機粉体を塩化アルミニウム水溶液に
浸漬して攪拌することによって極減できる。アルカリ処
理無機粉体を浸漬する塩化アルミニウム水溶液の濃度
は、好ましくは約0.3N、液温90℃とする。ただ、
塩化アルミニウム水溶液の濃度は0.1〜2N、液温は
40〜95℃とすることができる。塩化アルミニウム水
溶液に浸漬する時間は、好ましくは約3時間とするが、
1〜72時間とすることもできる。塩化アルミニウム水
溶液に浸漬されたアルカリ処理無機粉体は、数時間でN
aの含有量が平衡状態となる。このため、製造能率を考
慮すると、アルカリ処理無機粉体を塩化アルミニウム水
溶液に浸漬する時間は数時間が最適である。アルカリ処
理無機粉体を塩化アルミニウム水溶液に浸漬すると、N
aがAlに置換されて、Na含有量の少ないアルカリ処
理無機粉体となる。塩化アルミニウム水溶液に浸漬した
後、水洗、乾燥すると、Na含有量の極めて少ない粉末
状のアルカリ処理無機粉体が製造される。たとえば、
0.3Nの塩化アルミニウム水溶液に3時間浸漬された
アルカリ処理無機粉体は、Naの含有量を0.5重量%
以下に極減できた。
をAlに置換する工程 の工程で得られたアルカリ処理無機粉体は、苛性ソー
ダを使用してアルカリ処理するので、この工程で多少の
Naが添加されるのを皆無にできない。含有されるNa
は、アルカリ処理無機粉体を塩化アルミニウム水溶液に
浸漬して攪拌することによって極減できる。アルカリ処
理無機粉体を浸漬する塩化アルミニウム水溶液の濃度
は、好ましくは約0.3N、液温90℃とする。ただ、
塩化アルミニウム水溶液の濃度は0.1〜2N、液温は
40〜95℃とすることができる。塩化アルミニウム水
溶液に浸漬する時間は、好ましくは約3時間とするが、
1〜72時間とすることもできる。塩化アルミニウム水
溶液に浸漬されたアルカリ処理無機粉体は、数時間でN
aの含有量が平衡状態となる。このため、製造能率を考
慮すると、アルカリ処理無機粉体を塩化アルミニウム水
溶液に浸漬する時間は数時間が最適である。アルカリ処
理無機粉体を塩化アルミニウム水溶液に浸漬すると、N
aがAlに置換されて、Na含有量の少ないアルカリ処
理無機粉体となる。塩化アルミニウム水溶液に浸漬した
後、水洗、乾燥すると、Na含有量の極めて少ない粉末
状のアルカリ処理無機粉体が製造される。たとえば、
0.3Nの塩化アルミニウム水溶液に3時間浸漬された
アルカリ処理無機粉体は、Naの含有量を0.5重量%
以下に極減できた。
【0021】 アルカリ処理無機粉体を使用してコン
クリート構築物を製造する工程 アルカリ処理無機粉体をセメントと骨材に混合する。ア
ルカリ処理無機粉体の混合量は、混合するセメント10
0重量部に対して、0、3、7、15、50、100、
200、300重量部とする。アルカリ処理無機粉体と
セメントを、骨材に混合し、さらにこれに水を添加し
て、混練りして生コンクリートとする。骨材には砂と砂
利とを使用する。砂と砂利と水の混合率は、セメントお
よびアルカリ処理無機粉体の混合体100重量部に対し
て、砂を150重量部、砂利を300重量部、水を50
重量部とする。さらに、暗色に着色して白華現象をわか
りやすくするために、少量の黒褐色無機顔料(バイフェ
ロックス313)を添加する。
クリート構築物を製造する工程 アルカリ処理無機粉体をセメントと骨材に混合する。ア
ルカリ処理無機粉体の混合量は、混合するセメント10
0重量部に対して、0、3、7、15、50、100、
200、300重量部とする。アルカリ処理無機粉体と
セメントを、骨材に混合し、さらにこれに水を添加し
て、混練りして生コンクリートとする。骨材には砂と砂
利とを使用する。砂と砂利と水の混合率は、セメントお
よびアルカリ処理無機粉体の混合体100重量部に対し
て、砂を150重量部、砂利を300重量部、水を50
重量部とする。さらに、暗色に着色して白華現象をわか
りやすくするために、少量の黒褐色無機顔料(バイフェ
ロックス313)を添加する。
【0022】アルカリ処理無機粉体を添加した生コンク
リートを型枠に入れて、縦20cm、横10cm、高さ
4cmの直方体ブロックを形成した。
リートを型枠に入れて、縦20cm、横10cm、高さ
4cmの直方体ブロックを形成した。
【0023】以上のようにして試作したブロックに経時
的に発生する白華現象の様子を観察した。その結果、ア
ルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロックと、セメ
ント100重量部に対して3重量部のアルカリ処理無機
粉体を添加したコンクリート構造物は、24時間経過後
に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認められ、
48時間経過後には、全面に白華現象が認められた。こ
れに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント100重
量部に対して、7重量部以上としたブロックは、24時
間経過、ならびに48時間経過後に白華現象が認められ
なかった。
的に発生する白華現象の様子を観察した。その結果、ア
ルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロックと、セメ
ント100重量部に対して3重量部のアルカリ処理無機
粉体を添加したコンクリート構造物は、24時間経過後
に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認められ、
48時間経過後には、全面に白華現象が認められた。こ
れに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント100重
量部に対して、7重量部以上としたブロックは、24時
間経過、ならびに48時間経過後に白華現象が認められ
なかった。
【0024】とくに、実施例1に使用したアルカリ処理
無機粉体は、NaをAlに置換している。このアルカリ
処理無機粉体はNaの含有量が少ない。このため、アル
カリ骨材反応をより確実に防止できる特長がある。
無機粉体は、NaをAlに置換している。このアルカリ
処理無機粉体はNaの含有量が少ない。このため、アル
カリ骨材反応をより確実に防止できる特長がある。
【0025】[実施例2] 陽イオン吸着性に優れたアルカリ処理無機粉体を製
造する工程 この工程は実施例1と同じ処理をする。
造する工程 この工程は実施例1と同じ処理をする。
【0026】 アルカリ処理無機粉体に含まれるNa
をFeに置換する工程 の工程で得られたアルカリ処理無機粉体に含まれるN
aをFeに置換する。アルカリ処理無機粉体に含有され
るNaは、アルカリ処理無機粉体を塩化鉄水溶液に浸漬
して攪拌することによって極減できる。この工程は、実
施例1においてアルカリ処理無機粉体を浸漬する溶液
を、塩化アルミニウム水溶液から塩化鉄水溶液とする以
外、実施例1のの工程と同じ処理をして、NaをFe
に置換する。アルカリ処理無機粉体が塩化鉄水溶液に浸
漬されると、NaがFe置換されて、Na含有量の少な
いアルカリ処理無機粉体となる。たとえば、0.3Nの
塩化鉄水溶液に3時間浸漬されたアルカリ処理無機粉体
は、Naの含有量が0.7重量%以下となった。
をFeに置換する工程 の工程で得られたアルカリ処理無機粉体に含まれるN
aをFeに置換する。アルカリ処理無機粉体に含有され
るNaは、アルカリ処理無機粉体を塩化鉄水溶液に浸漬
して攪拌することによって極減できる。この工程は、実
施例1においてアルカリ処理無機粉体を浸漬する溶液
を、塩化アルミニウム水溶液から塩化鉄水溶液とする以
外、実施例1のの工程と同じ処理をして、NaをFe
に置換する。アルカリ処理無機粉体が塩化鉄水溶液に浸
漬されると、NaがFe置換されて、Na含有量の少な
いアルカリ処理無機粉体となる。たとえば、0.3Nの
塩化鉄水溶液に3時間浸漬されたアルカリ処理無機粉体
は、Naの含有量が0.7重量%以下となった。
【0027】 アルカリ処理無機粉体を使用してコン
クリート構築物を製造する工程 この工程も実施例1のの工程と同じ。
クリート構築物を製造する工程 この工程も実施例1のの工程と同じ。
【0028】以上のようにして試作したブロックに経時
的に発生する白華現象の様子を観察した。その結果、ア
ルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロックと、セメ
ント100重量部に対して3重量部のアルカリ処理無機
粉体を添加したコンクリート構造物は、24時間経過後
に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認められ、
48時間経過後には、全面に白華現象が認められた。こ
れに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント100重
量部に対して、7重量部以上としたブロックは、24時
間経過、ならびに48時間経過後に白華現象が認められ
なかった。
的に発生する白華現象の様子を観察した。その結果、ア
ルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロックと、セメ
ント100重量部に対して3重量部のアルカリ処理無機
粉体を添加したコンクリート構造物は、24時間経過後
に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認められ、
48時間経過後には、全面に白華現象が認められた。こ
れに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント100重
量部に対して、7重量部以上としたブロックは、24時
間経過、ならびに48時間経過後に白華現象が認められ
なかった。
【0029】この実施例に使用されるアルカリ処理無機
粉体は、アルカリ処理無機粉体に含まれるNaをFeに
置換している。このため、アルカリ処理無機粉体はNa
の含有量が少ない。したがって、この実施例で試作され
たブロックも、アルカリ骨材反応をより確実に防止でき
る特長がある。
粉体は、アルカリ処理無機粉体に含まれるNaをFeに
置換している。このため、アルカリ処理無機粉体はNa
の含有量が少ない。したがって、この実施例で試作され
たブロックも、アルカリ骨材反応をより確実に防止でき
る特長がある。
【0030】[実施例3] さらに、下記のようにアルカリ処理した無機質材も使用
できる。 陽イオン吸着性に優れたアルカリ処理無機粉体を製
造する工程 この工程は実施例1と同じ処理をする。
できる。 陽イオン吸着性に優れたアルカリ処理無機粉体を製
造する工程 この工程は実施例1と同じ処理をする。
【0031】 アルカリ処理無機粉体に含まれるNa
をHに置換する工程 の工程で得られたアルカリ処理無機粉体に含まれるN
aをHに置換する。アルカリ処理無機粉体に含有される
Naは、アルカリ処理無機粉体を塩酸の希釈溶液に浸漬
して攪拌することによって極減できる。この工程は、実
施例1においてアルカリ処理無機粉体を浸漬する溶液
を、塩化アルミニウム水溶液から塩酸の希釈液とする以
外、実施例1のの工程と同じ処理をして、NaをHに
置換する。アルカリ処理無機粉体が塩酸の希釈液に浸漬
されると、NaがHに置換されて、Na含有量の少ない
アルカリ処理無機粉体となる。たとえば、0.3Nの塩
酸の希釈液に3時間浸漬されたアルカリ処理無機粉体
は、Naの含有量が0.6重量%以下となった。
をHに置換する工程 の工程で得られたアルカリ処理無機粉体に含まれるN
aをHに置換する。アルカリ処理無機粉体に含有される
Naは、アルカリ処理無機粉体を塩酸の希釈溶液に浸漬
して攪拌することによって極減できる。この工程は、実
施例1においてアルカリ処理無機粉体を浸漬する溶液
を、塩化アルミニウム水溶液から塩酸の希釈液とする以
外、実施例1のの工程と同じ処理をして、NaをHに
置換する。アルカリ処理無機粉体が塩酸の希釈液に浸漬
されると、NaがHに置換されて、Na含有量の少ない
アルカリ処理無機粉体となる。たとえば、0.3Nの塩
酸の希釈液に3時間浸漬されたアルカリ処理無機粉体
は、Naの含有量が0.6重量%以下となった。
【0032】 アルカリ処理無機粉体を使用してコン
クリート構築物を製造する工程 この工程も実施例1のの工程と同じ。
クリート構築物を製造する工程 この工程も実施例1のの工程と同じ。
【0033】以上のようにして試作したブロックに経時
的に発生する白華現象の様子を観察した。その結果、ア
ルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロックと、セメ
ント100重量部に対して3重量部のアルカリ処理無機
粉体を添加したコンクリート構造物は、24時間経過後
に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認められ、
48時間経過後には、全面に白華現象が認められた。こ
れに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント100重
量部に対して、7重量部以上としたブロックは、24時
間経過、ならびに48時間経過後に白華現象が認められ
なかった。
的に発生する白華現象の様子を観察した。その結果、ア
ルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロックと、セメ
ント100重量部に対して3重量部のアルカリ処理無機
粉体を添加したコンクリート構造物は、24時間経過後
に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認められ、
48時間経過後には、全面に白華現象が認められた。こ
れに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント100重
量部に対して、7重量部以上としたブロックは、24時
間経過、ならびに48時間経過後に白華現象が認められ
なかった。
【0034】この実施例に使用されるアルカリ処理無機
粉体は、アルカリ処理無機粉体に含まれるNaをHに置
換している。このため、アルカリ処理無機粉体はNaの
含有量が少ない。したがって、この実施例で試作された
ブロックも、アルカリ骨材反応をより確実に防止できる
特長がある。
粉体は、アルカリ処理無機粉体に含まれるNaをHに置
換している。このため、アルカリ処理無機粉体はNaの
含有量が少ない。したがって、この実施例で試作された
ブロックも、アルカリ骨材反応をより確実に防止できる
特長がある。
【0035】[実施例4] さらに実施例1において、の工程を省略しての工程
を下記の工程とする以外は、実施例1と同様にしてコン
クリートブロックを製造する。
を下記の工程とする以外は、実施例1と同様にしてコン
クリートブロックを製造する。
【0036】 陽イオン吸着性に優れたアルカリ処理
無機粉体を製造する工程 石炭フライアッシュをアルカリ処理無機粉体とするに
は、石炭フライアッシュを、1Nの水酸化アルミニウム
水溶液に10時間浸漬し、加圧、加熱状態に保持して攪
拌する。圧力は5kg/cm2、液温は90℃に設定す
る。水酸化アルミニウム水溶液の濃度は0.5N〜3N
とすることができ、また、圧力は2〜10kg/c
m2、温度は40〜95℃とすることができる。このよ
うに無機質材をアルカリ処理すると、Na含有量の少な
いアルカリ処理無機粉体が得られる。水酸化アルミニウ
ム水溶液に浸漬した後、水洗、乾燥すると、陽イオン吸
着性に優れた粉末状のアルカリ処理無機粉体が製造され
る。
無機粉体を製造する工程 石炭フライアッシュをアルカリ処理無機粉体とするに
は、石炭フライアッシュを、1Nの水酸化アルミニウム
水溶液に10時間浸漬し、加圧、加熱状態に保持して攪
拌する。圧力は5kg/cm2、液温は90℃に設定す
る。水酸化アルミニウム水溶液の濃度は0.5N〜3N
とすることができ、また、圧力は2〜10kg/c
m2、温度は40〜95℃とすることができる。このよ
うに無機質材をアルカリ処理すると、Na含有量の少な
いアルカリ処理無機粉体が得られる。水酸化アルミニウ
ム水溶液に浸漬した後、水洗、乾燥すると、陽イオン吸
着性に優れた粉末状のアルカリ処理無機粉体が製造され
る。
【0037】以上のようにアルカリ処理した無機質材を
使用して製作されたブロックの経時的に発生する白華現
象の様子を観察した。その結果は実施例1と同じよう
に、アルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロック
と、セメント100重量部に対して3重量部のアルカリ
処理無機粉体を添加したコンクリート構造物は、24時
間経過後に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認
められ、48時間経過後には、全面に白華現象が認めら
れた。これに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント
100重量部に対して、7重量部以上としたブロック
は、24時間経過後、ならびに48時間経過後に白華現
象が認められなかった。
使用して製作されたブロックの経時的に発生する白華現
象の様子を観察した。その結果は実施例1と同じよう
に、アルカリ処理無機粉体を添加しなかったブロック
と、セメント100重量部に対して3重量部のアルカリ
処理無機粉体を添加したコンクリート構造物は、24時
間経過後に、表面に白い紛状物が析出して白華現象が認
められ、48時間経過後には、全面に白華現象が認めら
れた。これに対し、アルカリ処理無機粉体を、セメント
100重量部に対して、7重量部以上としたブロック
は、24時間経過後、ならびに48時間経過後に白華現
象が認められなかった。
【0038】以上の実施例は、無機質材に石炭フライア
ッシュを使用したが、本発明の方法は、無機質材として
シリカとアルミナを含む全ての粉体、たとえば、廃珪藻
土や製紙スラッジ焼却灰等も使用できる。さらに、水ガ
ラスのように液状の無機質材を使用し、これをアルカリ
処理して微粒子のアルカリ処理無機粉体を沈澱させて使
用することもできる。
ッシュを使用したが、本発明の方法は、無機質材として
シリカとアルミナを含む全ての粉体、たとえば、廃珪藻
土や製紙スラッジ焼却灰等も使用できる。さらに、水ガ
ラスのように液状の無機質材を使用し、これをアルカリ
処理して微粒子のアルカリ処理無機粉体を沈澱させて使
用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明のコンクリートの白華現象を防止
する方法は、白華現象を防止するために、シリカとアル
ミナを含む無機質材をアルカリ水溶液で処理して得られ
た陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を生コ
ンクリートに添加する。コンクリート添加されたアルカ
リ処理無機粉体は、コンクリートに含まれて白華現象の
原因となるNaやK等のアルカリ陽イオンをイオン吸着
して、コンクリート溶液中のこれ等のイオン量を減少さ
せて、白華現象を有効に防止する。
する方法は、白華現象を防止するために、シリカとアル
ミナを含む無機質材をアルカリ水溶液で処理して得られ
た陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を生コ
ンクリートに添加する。コンクリート添加されたアルカ
リ処理無機粉体は、コンクリートに含まれて白華現象の
原因となるNaやK等のアルカリ陽イオンをイオン吸着
して、コンクリート溶液中のこれ等のイオン量を減少さ
せて、白華現象を有効に防止する。
【0040】とくに、本発明のコンクリートの白華現象
を防止する方法は、ナトリウムに添加する陽イオン吸着
性を有するアルカリ処理無機粉体に、ナトリウムをアル
ミニウムや鉄や水素に置換したものを使用する。このア
ルカリ処理無機粉体は、Naの含有量が少なく、アルカ
リ骨材反応をより確実に防止できる特長がある。
を防止する方法は、ナトリウムに添加する陽イオン吸着
性を有するアルカリ処理無機粉体に、ナトリウムをアル
ミニウムや鉄や水素に置換したものを使用する。このア
ルカリ処理無機粉体は、Naの含有量が少なく、アルカ
リ骨材反応をより確実に防止できる特長がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 18:08 14:08) 111:21 (72)発明者 益田 茂明 徳島県板野郡松茂町豊岡字山ノ手16番地 の7 (56)参考文献 特開 平4−97933(JP,A) 特開 昭62−292661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 28/02 C04B 22/06
Claims (4)
- 【請求項1】 シリカとアルミナを含む無機質材を、ナ
トリウムイオンを含むアルカリ水溶液で処理して、ナト
リウムを含む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機
粉体とし、このナトリウムを含むアルカリ処理無機粉体
を、アルミニウムイオンを含む水溶液で処理して、ナト
リウムの一部をアルミニウムに置換し、ナトリウムをア
ルミニウムに置換してなる陽イオン吸着性を有するアル
カリ処理無機粉体を、生コンクリートに混入し、添加し
たアルカリ処理無機粉体でもってコンクリート表面に白
華を生成させるアルカリイオンを吸着させて、コンクリ
ートの白華現象を防止する方法。 - 【請求項2】 シリカとアルミナを含む無機質材を、ナ
トリウムイオンを含むアルカリ水溶液で処理して、ナト
リウムを含む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機
粉体とし、このナトリウムを含むアルカリ処理無機粉体
を、鉄イオンを含む水溶液で処理して、ナトリウムの一
部を鉄に置換し、ナトリウムを鉄に置換してなる陽イオ
ン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を、生コンクリ
ートに混入し、添加したアルカリ処理無機粉体でもって
コンクリート表面に白華を生成させるアルカリイオンを
吸着させて、コンクリートの白華現象を防止する方法。 - 【請求項3】 シリカとアルミナを含む無機質材を、ナ
トリウムイオンを含むアルカリ水溶液で処理して、ナト
リウムを含む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機
粉体とし、このナトリウムを含むアルカリ処理無機粉体
を、水素イオンを含む水溶液で処理して、ナトリウムの
一部を水素に置換し、ナトリウムを水素に置換してなる
陽イオン吸着性を有するアルカリ処理無機粉体を、生コ
ンクリートに混入し、添加したアルカリ処理無機粉体で
もってコンクリート表面に白華を生成させるアルカリイ
オンを吸着させて、コンクリートの白華現象を防止する
方法。 - 【請求項4】 シリカとアルミナを含む無機質材を、ア
ルミニウムイオンを含むアルカリ水溶液で処理して、ア
ルミニウムを含む陽イオン吸着性を有するアルカリ処理
無機粉体とし、このアルミニウムを含むアルカリ処理無
機粉体を、生コンクリートに混入し、添加したアルカリ
処理無機粉体でもってコンクリート表面に白華を生成さ
せるアルカリイオンを吸着させて、コンクリートの白華
現象を防止する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175095A JP2827090B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | コンクリートの白華現象を防止する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175095A JP2827090B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | コンクリートの白華現象を防止する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08208301A JPH08208301A (ja) | 1996-08-13 |
JP2827090B2 true JP2827090B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=12339706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3175095A Expired - Fee Related JP2827090B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | コンクリートの白華現象を防止する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827090B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU3503799A (en) * | 1998-07-08 | 2000-02-03 | Rohm And Haas Company | Compositions useful for suppressing efflorescence on mineral substrates |
JP5739296B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2015-06-24 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | アルカリシリカ反応抑制材料及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0497933A (ja) * | 1990-08-15 | 1992-03-30 | Nippon Steel Corp | 改良c種高炉セメント |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP3175095A patent/JP2827090B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08208301A (ja) | 1996-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Zhang et al. | Self-cementation solidification of heavy metals in lead-zinc smelting slag through alkali-activated materials | |
Muhammad et al. | Strength evaluation by using polycarboxylate superplasticizer and solidification efficiency of Cr6+, Pb2+ and Cd2+ in composite based geopolymer | |
US4375986A (en) | Process for treating liquids wastes possessing a strong acidity | |
JP2015143191A (ja) | 炭素排出がほぼゼロの構造材料 | |
Pachana et al. | Alkali-activated material synthesized from palm oil fuel ash for Cu/Zn ion removal from aqueous solutions | |
Fernández‐Pereira et al. | Utilisation of zeolitised coal fly ash as immobilising agent of a metallurgical waste | |
JP2827090B2 (ja) | コンクリートの白華現象を防止する方法 | |
KR100690692B1 (ko) | 플루오르산 폐수를 이용한 고화제 제조방법 | |
US5043081A (en) | Method of chemically fixing liquid aqueous sludge by means of a pozzolanic reaction | |
JP2583729B2 (ja) | 有害重金属等含有廃棄物の無害化安定化処理方法 | |
US4935211A (en) | Fluorogypsum waste solidification material | |
KR100375407B1 (ko) | 폐기물의 중금속 용출방지를 위한 고형체 제조방법 및이에 의해 제조된 고형체 | |
JP7306658B2 (ja) | 無機系産業廃棄物再生品の製造方法 | |
JP3685553B2 (ja) | 安定化された焼却灰系固化材 | |
CN113402182A (zh) | 一种垃圾焚烧飞灰脱盐制备水泥生料球的方法及其应用 | |
KR20020044899A (ko) | 경량 골재용 조성물 및 그 제조방법 | |
JP2002512935A (ja) | セメント状混合物 | |
KR100375408B1 (ko) | 폐기물을 재활용하기 위한 고화제 | |
KR20030075045A (ko) | 해양수산폐기물과 산업폐기물을 이용한 함수연약토의지반개량형 고화재의 조성물 및 그 제조방법 | |
KR102449553B1 (ko) | 굴패각 재활용을 위한 토양개량재의 제조,생산,시공방법 | |
Kong et al. | Sludge‐based geopolymer materials: A review | |
KR100944547B1 (ko) | 용융슬래그를 이용한 토버모라이트 제조방법 | |
CN118771768A (zh) | 一种废弃碱激发矿渣改性再生微粉及其制备方法和应用 | |
CN117046443A (zh) | 一种气化渣/粉煤灰吸附颗粒及其制备方法和应用 | |
CN114989828A (zh) | 一种固化重金属铜污染土的新型固化剂及其使用方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |