JP2827065B2 - 耳管機能検査装置 - Google Patents

耳管機能検査装置

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JP2827065B2 JP4092078A JP9207892A JP2827065B2 JP 2827065 B2 JP2827065 B2 JP 2827065B2 JP 4092078 A JP4092078 A JP 4092078A JP 9207892 A JP9207892 A JP 9207892A JP 2827065 B2 JP2827065 B2 JP 2827065B2
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耳管機能検査装置に関
し、耳管機能検査データの表示に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】中耳と鼻咽腔とは耳管と呼ばれる細い管
で結ばれている。耳管は嚥下運動に付随して開閉し、こ
れによつて中耳腔及び乳突蜂巣を換気し又は中耳等での
滲出液を中耳外へ排泄するようになされている。
【0003】この耳管の開閉機能の良否を判定すること
は、日常の臨床耳科診療において中耳伝音器障害の診断
や治療方針の決定等の重要な意義を有し、従来、当該機
能の検査法としてT.T.A.G法、インピーダンス
法、音響法及びインフレーシヨン・デフレーシヨンテス
ト等が提案されている。
【0004】T.T.A.G法は、耳栓等により被検者
の外耳道を密封すると共に、バルサルバ通気とこれに続
く嚥下とに基づく耳管の開閉によつて変化する被検者の
外耳道圧及び鼻咽腔圧を測定し、得られた通気圧、波形
等に基づき被検者の耳管機能を判定する検査法で、例え
ば波形から耳管障害の種類及びその程度をパターン判定
で容易に診断することができる。
【0005】インピーダンス法は、T.T.A.G法と
同様の手順により被検者の鼓膜の音響インピーダンスの
変化及びこのときの鼻咽腔圧の変化を測定して耳管の機
能を検査する検査法をいう。
【0006】音響法は、被検者の鼻孔入口に音源を置
き、嚥下に伴う耳管の開放時に当該耳管を通過する音響
(耳管通過音)を外耳道において音圧変化として測定す
る検査法で、自然嚥下時における耳管の開閉機能を判定
することができる。
【0007】さらにインフレーシヨン・デフレーシヨン
テストは、鼓膜に穴のあいた又は穴をあけた被検者に対
する検査法で、ポンプ等を用いて耳栓により密封された
被検者の外耳道内を加圧(インフレーシヨンテスト)又
は減圧(デフレーシヨンテスト)しながら嚥下等による
外耳道圧の変化を測定して耳管の開閉機能を検査する検
査法をいう。
【0008】通常これらの検査は、各検査法に応じた専
用の検査装置(以下これをまとめて耳管機能検査装置と
呼ぶ)を用いてなされ、この場合耳管機能検査装置は順
次測定データを取り込みながら測定を続け、測定終了後
に得られた測定データをプリントして表示するようにな
されている。
【0009】実際上、例えば音響法による検査では、音
源としてスピーカから被検者の鼻咽腔内に5000〜8
000〔Hz〕程度のバンドノイズを音漏れしないよう
に放音する。スピーカからの出力音圧は、嚥下をしない
状態での当該被検者の外耳道における音圧レベル(外耳
道音圧)が所定のレベル値(例えば40〔dB〕)にな
るような音圧に調整され、かくして耳管機能検査装置は
このときの嚥下に伴う当該外耳道内の音圧変化をマイク
ロホンで検出して測定結果を例えば図23に示すような
測定波形T1として表示するようになされている。
【0010】この場合耳管機能検査装置においては、外
耳道内の音圧変化を示す測定波形T1と、嚥下のタイミ
ングを計るための咽頭雑音の測定波形T2と共に、この
とき得られた耳管の開放時間(以下これを耳管開放時間
と呼ぶ)を表す数字1及びこのときの当該外耳道音圧の
最高値を表す数字2等を表示するようになされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に従来の時間機能検査装置においては、測定が終了しな
いと測定結果が得られず、従つてプリントアウトするま
では正しく測定できたか否かがわからない不都合があ
り、正しく測定できなかつたときには記録紙や時間を無
駄にしてしまう問題があつた。
【0012】また音響法の測定結果の表示方式では、耳
管の開放時間を表す数字1が嚥下に伴う音圧ピークP1
及びP2と離れた位置に表示されるため、音圧ピークP
1及びP2と、耳管の開放耳管を表す数字1との相関関
係がわかり難い問題があつた。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、使い勝手を格段的に向上させ得る耳管機能検査装置
を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、耳管機能検査装置において、
耳管機能の測定データ(S1)を得る耳管機能測定手段
と、測定データ(S1)に基づく測定波形(T3〜T
9)を画面表示する画面表示手段(11、76)と、画
面表示手段(11、76)を制御する表示制御手段(7
2)と、表示制御手段(72)を操作する操作手段(S
W2、SW3)とを設け、表示制御手段72)が、画面
表示手段(11、76)に測定波形(T3〜T9)を時
間軸(93、103、113、122)方向に流れるよ
うに表示させ、操作手段(SW2、SW3)が操作され
たときに画面表示手段(11、76)に測定波形(T3
〜T9)を固定表示させるようにした。
【0015】また第2の発明においては、第1の発明に
かかる耳管機能検査装置において、画面表示手段(1
1、76)に測定データ(S1)に基づき得られる音響
法における耳管開放時間を表す数字(114、115)
を測定波形(T7、T8)に同期して時間軸(113)
方向に流れるように表示させ、操作手段(SW2、SW
3)が操作されたときに画面表示手段(11、76)に
測定波形(T7、T8)及び耳管開放時間を表す数字
(114、115)を固定表示させるようにした。
【0016】
【作用】第1の発明においては、測定結果を目視確認し
ながら測定することができ、かくして正しく測定できて
いない場合における記録紙や時間の無駄を効果的に回避
し得る。
【0017】また第2の発明においては、測定波形(T
7、T8)と耳管開放時間を表す数字(114、11
5)との相関関係をわかり易く表示することができる。
【0018】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0019】(1)全体構成 図1において10は全体として耳管機能検査装置を示
し、T.T.A.G法、インピーダンス法、音響法及び
インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの4種類の検
査機能を有すると共に、前面パネルに配設された検査モ
ード選択スイツチSW1を押圧操作して所望の検査法
(検査モード)を選択した後当該選択された検査モード
で検査し得るようになされている。
【0020】このため装置10の前面パネル前縁には複
数の操作スイツチSW2〜SW8が配設されると共に、
装置10の裏面部にはイヤホン端子、スピーカ端子、マ
イクロホン端子及び空気チユーブの接続端子(図示せ
ず)等が配設されている。さらに耳管機能検査装置10
においては、前面パネルに液晶表示パネル11及び液晶
表示パネルのコントラスト調整用つまみ12が配設され
ている。
【0021】さらに耳管機能検査装置10においては、
蓋13を開いて装置内部に記録紙(図示せず)を装填す
るようになされ、このため前面パネルには紙出し口14
が貫設されると共に、プリンタ(図2)の記録ヘツドア
ツプ用レバー15が配設されている。さらに耳管機能検
査装置10においては、インピーダンス法の校正時にお
いて2cc校正をするときのために前面パネル中段に2
ccキヤビテイ16が配設され、かくして当該2ccキ
ヤビテイ16にトランスデユーサ(図示せず)を挿入し
た後コンプライアンスボリユーム17を回動させて調整
するようになされている。
【0022】(2)回路構成 ここで耳管機能検査装置10においては、測定系として
図2に示すようにT.T.A.G法及びインピーダンス
法の検査モードのための第1の測定系20と、音響法の
検査モードのための第2の測定系40と、インフレーシ
ヨン・デフレーシヨンテストの検査モードのための第3
の測定系60とを有する。
【0023】第1の測定系20において、T.T.A.
G法及びインピーダンス法の検査モード時、内部圧力セ
ンサ21はチユーブ22を介して例えば加圧装置等によ
り順次加圧される被検者の鼻咽腔圧を検出し、これを鼻
咽腔圧検出信号S1として増幅回路23を介して制御回
路部70に供給する。このとき装置10に接続された外
部圧力センサ24は、T.T.A.G法の検査モード
時、当該被検者の外耳道圧を順次検出し、これを外耳道
圧検出信号S2として増幅回路25を介して制御回路部
70に供給する。
【0024】これに対して正弦波発振回路26は、イン
ピーダンス法の検査モード時、226〔Hz〕の交流信
号S3を発生させてこれをイヤホン27に送出し、イヤ
ホン27は交流信号S3に基づき当該被検者の外耳道内
に放音する。かくしてマイクロホン28は、鼓膜での反
射音を集音してこれを反射音信号S4としてマイク増幅
回路29を介して226Hzバンドパスフイルタ30に
送出し、226Hzバンドパスフイルタ30は反射音信
号S4から226〔Hz〕の信号成分を抽出した後これ
を検波平滑回路31で整流及び直流化することにより加
圧及び嚥下等に基づく耳管の開放によつて変化する当該
鼓膜の音響インピーダンスを検出し、これを音響インピ
ーダンス検出信号S6として制御回路部70に供給す
る。
【0025】また第2の測定系40において、ホワイト
ノイズ発生回路41は発生させたホワイトノイズを7K
Hzバンドパスフイルタ回路42に送出して7KHz成
分を抽出させ、これを7KHzバンドノイズ信号S11
としてコントロール増幅回路43及びパワー増幅回路4
4を介してスピーカ45に送出して被検者の鼻咽腔内に
放音させる。このとき装置10に接続されたマイクロホ
ン46は当該被検者の外耳道音圧を順次検出してこれを
集音信号S12としてマイク増幅回路47を介して7K
Hzバンドパスフイルタ回路48及び1KHzバンドパ
スフイルタ回路49に送出する。
【0026】かくして7KHzバンドパスフイルタ回路
48は、嚥下時における耳管通過音を検出するため集音
信号S12から7KHz成分を抽出し、これを検波・対
数圧縮回路50に送出して整流及び対数圧縮した後外耳
道音圧7KHz成分信号S14として制御回路部70に
供給する。これに対して1KHzバンドパスフイルタ回
路49は咽頭雑音を検出するため集音信号S12から1
KHz成分を抽出し、これを検波対数圧縮回路51に送
出して整流及び対数圧縮した後、外耳道音圧1KHz成
分信号S16として制御回路部70に供給する。
【0027】さらに第3の測定系60において、内部圧
力センサ61は例えば手動ポンプ62等の変圧装置によ
つて順次加圧又は減圧される被検者の外耳道圧をチユー
ブ63を介して順次検出し、これを外耳道圧検出信号S
21として制御回路部70に供給する。ここで制御回路
部70においては、図3に示すように各検出信号S1、
S2、S6、S14及びS21は全て切換回路74に供
給される。この制御回路部70において、制御回路71
はCPU(中央処理ユニツト)72を含むマイクロコン
ピユータ構成でなる。
【0028】CPU72は前パネルスイツチ群73の検
査モード切換スイツチSW1が押圧操作されるとこれに
応動して検査モードの設定を循環的に順次切り換えると
共に、切換回路74に検査モード切換信号S30を送出
する。切換回路74は検査モード切換信号S30に基づ
き当該CPU72の設定した検査モード(以下これを設
定検査モードと呼ぶ)に応じた検出信号S1、S2、S
6、S14、S16又はS21を選択してこれをアナロ
グ・デイジタル変換回路75においてデイジタル信号に
変換した後、検出デイジタル信号S31としてCPU7
2に送出する。このときCPU72は、液晶表示パネル
表示回路76に表示信号S32を送出してT.T.A.
G法、インピーダンス法、音響法及びインフレーシヨン
・デフレーシヨンテストの各検査モードの設定に対して
それぞれ図4〜7に示すような記録画面90、100、
110及び120を液晶表示パネル11に表示させる。
【0029】続いてCPU72は、スイツチ群73のシ
ングルスイープモードスイツチSW2又は連続スイープ
モードスイツチSW3(図1)が押圧操作されるとこれ
に応動して、所定のプログラムに従い必要に応じて検出
デイジタル信号S31に基づく測定データをRAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)77に取り込むと共に、当該測
定データを液晶表示パネル表示回路76に送出して液晶
表示パネル11に表示させる。この場合、T.T.A.
G法、インピーダンス法及び音響法の検査モードでは測
定データが2チヤンネルで記録画面90、100及び1
10に表示され、これに対してインフレーシヨン・デフ
レーシヨンテストの検査モードでは測定データは1チヤ
ンネルで記録画面120に表示される。
【0030】このときCPU72は、スイツチ群73の
レンジ切換スイツチSW4A又は4B(図1)が押圧操
作されるとこれに応動してそれぞれ検出デイジタル信号
S31の第1又は第2のチヤンネルの表示レンジを切り
換える。さらにCPU72は、測定終了又は停止状態で
スイツチ群73のプリントスイツチSW5(図1)が押
圧操作されるとこれに応動して、プリンタ79を駆動さ
せるための駆動信号S33をプリンタ駆動回路78に送
出すると共に、RAM77から設定検査モードの測定デ
ータを読み出して、これをプリンタ駆動回路78に送出
して記録紙にプリントさせる。
【0031】この場合CPU72は、スイツチ群73の
紙送りスイツチSW6(図1)が押圧操作されるとこれ
に応動して、プリンタ駆動回路78に駆動信号S33を
送出してプリンタ79に紙送りをさせる。さらにCPU
72は、スイツチ群73のクリアスイツチSW7(図
1)が押圧操作されるとこれに応動してRAM77に記
憶している設定検査モードの測定データを消去する。さ
らにCPU72は、スイツチ群73の校正スイツチSW
8(図1)が押圧操作されるとこれに応動して各検査モ
ードに応じた所定のプログラムに従つて校正する。
【0032】実際上、切換回路74においては、T.
T.A.G法、インピーダンス法及び音響法の検査モー
ドの設定に対してそれぞれ鼻咽腔圧検出信号S1及び外
耳道圧検出信号S2、鼻咽腔圧検出信号S1及び音響イ
ンピーダンス検出信号S3並びに外耳道音圧7KHz成
分信号S14及び外耳道音圧1KHz成分信号S16を
選択してそれぞれを第1及び第2のチヤンネルで出力す
ると共に、インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの
検査モードの設定に対して外耳道圧検出信号S21を選
択してこれを第1のチヤンネルで出力するようになされ
ている。このため、T.T.A.G法、インピーダンス
法及び音響法の各記録画面90、100及び110に
は、それぞれ第1のチヤンネルの検出信号S1又はS1
4に基づく測定波形T3、T5又はT7を表示する第1
の波形表示部91、101、111と、第2のチヤンネ
ルの検出信号S2、S6又はS16に基づく測定波形T
4、T6又はT8を表示する第2の波形表示部92、1
02又は112とが設けられ、インフレーシヨン・デフ
レーシヨンテストの記録画面120には外耳道圧検出信
号S21に基づく測定波形T9を表示する第3の波形表
示部121が設けられている。
【0033】各波形表示部91、92、101、10
2、111、112及び121では縦軸方向にレベルが
とられ、かつ横軸方向に時間がとられると共に、第1及
び第2の波形表示部91及び92、101及び102並
びに111及び112は時間軸93、103又は113
を共有するようにそれぞれ当該時間軸93、103又は
113の上方及び下方に表記され、これにより第1及び
第2の波形表示部91及び92、101及び102並び
に111及び112にそれぞれ表示される測定波形T3
及びT4、T5及びT6並びにT7及びT8の相関関係
をわかり易く表示し得るようになされている。この実施
例の場合、測定波形T3〜T9はリアルタイムで波形表
示部91、92、101、102、111、112及び
121右端から現われて時間軸93、103、113又
は122方向に所定の速度(1画面は約10秒)で流れ
る(スイープ)ように表示され、これにより測定結果を
リアルタイムで目視確認しながら測定し得るようになさ
れている。
【0034】この場合CPU72は、シングルスイープ
モードスイツチSW2が押圧操作されてRAM77への
測定データの取り込みを開始した場合(シングルスイー
プモード)には、測定波形T3〜T9の先端が波形表示
部91、92、101、102、111、112及び1
21左端に達すると(すなわちこの状態はCPU72が
RAM77への測定データの取り込み開始後、1画面分
の測定データを得た状態を意味する)又は再度シングル
スイープモードスイツチSW2が押圧操作されるとRA
M77への測定データの取り込みを停止する。
【0035】これに対してCPU72は、連続スイープ
モードスイツチSW3が押圧操作されてRAM77への
測定データの取り込みを開始した場合(連続スイープモ
ード)には、順次測定波形T3〜T9をスイープするよ
うに表示すると共に波形表示部91、92、101、1
02、111、112及び121左端に達した当該波形
T3〜T9を順次画面90、100、110又は120
から消し去りながら(すなわちこの状態は、CPU72
が波形表示部91、92、101、102、111、1
12及び121左端に達した古い測定データを順次捨て
去りながらRAM77に新しい測定データを順次取り込
んでいる状態を意味する)再度連続スイープモードスイ
ツチSW3が押圧操作されるまでRAM77への測定デ
ータの取り込みを継続する。
【0036】因にCPU72においては、RAM77へ
の測定データの取り込みを終了又は停止した場合には当
該RAM77から測定データを読み出してこれを液晶表
示パネル表示回路76に送出して液晶表示パネル11に
表示させるようになされ、従つてこのとき測定波形T3
〜T9はスイープせずに停止した状態で表示される。さ
らにこの実施例の場合、CPU72はレンジの切り換え
を2段階でするようになされると共に、測定中にレンジ
切換スイツチSW4A又は4Bが押圧操作されるとレン
ジ切り換え前の測定データを切り換え後の新しいレンジ
に揃えて液晶表示パネル表示回路76に送出して液晶表
示パネル11に表示させ、かくしてレンジの切り換えに
よる測定のやり直しをせずに一貫した測定をすることが
できるようになされている。
【0037】さらにこの実施例の場合、記録紙がない状
態又はプリンタ79の記録ヘツドが上がつた状態でプリ
ントスイツチSW5が押圧操作されると、CPU72は
液晶表示パネル表示回路76に表示信号S32を送出し
て液晶表示パネル11にそれぞれ「PAPER EMP
TY」又は「PRINTER HEAD UP」と表示
させて警告するようになされている。さらにこの実施例
の場合、RAM77においては図8に示すように、T.
T.A.G法、インピーダンス法、音響法及びインフレ
ーシヨン・デフレーシヨンテストの各検査モードごとに
1画面分の測定データを格納し得るRAM領域77A〜
77Dがそれぞれ設けられていると共に、CPU72は
検査モードの切り換え時に当該RAM77に格納された
新しい検査モードの測定データを液晶表示パネル表示回
路76に送出して液晶表示パネル11に表示させるよう
になされ、これにより例えば1人の被検者に対して複数
の検査モードにより総合的な検査をする場合においても
実用上十分に対応し得るようになされている。
【0038】さらにこの実施例の場合、CPU72にお
いては、校正中は液晶表示パネル表示回路76に表示信
号S32を送出して液晶表示パネル11に「CARIB
RATION」と表示させると共に、所定時間経過して
も校正できないときには「CAL・ERROR」とエラ
ー表示させた後エラー表示をさせた状態で各スイープモ
ードによる測定データの表示及びRAM77へのデータ
取り込み等の測定動作をするようになされ、これにより
誤操作及び誤測定を防止し得るようになされている。さ
らにこの実施例の場合、CPU72においては音響法の
校正では嚥下しない状態での外耳道圧が40〔dB〕の
基準音圧になるようにスピーカ45の出力音圧を調整す
ると共に、44〔dB〕を超える音圧ピークP3及びP
4(以下これを耳管開放波形と呼ぶ)が生じた場合にこ
のときの超えた時間を耳管開放時間として検出するよう
になされている。
【0039】このため音響法の記録画面110における
第1の波形表示部111の上方には開放時間表示部11
8が設けられていると共に、CPU72は音圧ピークP
3及びP4が44〔dB〕を下まわつたとき、即座に、
得られた耳管開放時間を当該開放時間表示部118に表
示させる表示信号S32を液晶表示パネル表示回路76
に送出して表示させるようになされている。さらにCP
U72においては、当該耳管開放時間を表す数字の表示
114及び115(以下これを耳管開放時間表示と呼
ぶ)を耳管開放波形P3及びP4と共に同じ速度でスイ
ープするように液晶表示パネル11に表示させ、これに
より耳管開放波形P3及びP4と開放時間表示114及
び115との相関関係をわかり易く表示するようになさ
れている。
【0040】この場合CPU72においては、測定時に
得られた耳管開放時間が予め定められた所定の上限時間
(例えば5秒程度)を超えた場合には数値の代わりに白
抜き文字で「S.O」と開放時間表示部118に表示さ
せ、これに対して所定の下限時間(例えば50ミリ秒程
度)未満の場合には何も表示しないようになされ、これ
により、異常な耳管開放時間表示をしないようになされ
ている。さらにCPU72は、液晶表示パネル11に耳
管開放時間の表示をさせるための表示信号S32を液晶
表示パネル表示回路76に送出した後は、所定時間以内
に続く耳管開放時間が得られた場合においても、当該続
く耳管開放時間を表示させるような表示信号S32を液
晶表示パネル表示回路76に送出せず、これにより図9
に示すような耳管開放時間表示の重なり116及び11
7を防止するようになされている。
【0041】(3)実施例の動作 以上の構成において、CPU72は装置10の電源が投
入されると図10〜22に示す測定処理手順RT0を実
行し、ステツプSP1で電源投入を確認するとステツプ
SP2に進んで当該CPU72のレジスタ(図示せず)
から検査モードの判別コードを読み出す。このときCP
U72は、当該レジスタにT.T.A.G法の検査モー
ドの判別コードが格納されているとき又は、他の検査モ
ードで立ち上がつた後検査モード選択スイツチSW1が
押圧操作されてT.T.A.G法が選択されるとステツ
プSP3に進み、検査モード選択スイツチが押圧操作さ
れたか否かを判定する。
【0042】CPU72は、このステツプSP3におい
て肯定結果を得るとステツプSP4に進んで、RAM7
7に格納されているインピーダンス法の測定データの読
み出し及び記録画面の切り換え等の検査モード切換処理
を実行した後、ステツプSP5に進んで新しい検査モー
ドの判別コードをレジスタへ書き込み、この後インピー
ダンス法の測定処理に移る。これに対してCPU72
は、ステツプSP3において否定結果を得るとステツプ
SP6に進んでレンジ切換スイツチが押圧操作されたか
否かを判定する。CPU72は、このステツプSP6に
おいて肯定結果を得るとステツプSP7に進んでレンジ
を切り換えた後ステツプSP8に進み、これに対して否
定結果を得るとステツプSP8に進んでこの後シングル
スイープモードスイツチSW2又は連続スイープモード
スイツチSW3が押圧操作されるのをステツプSP3−
SP6−SP8−SP3のループを繰り返しながら待ち
受ける。
【0043】続いてCPU72は、このステツプSP8
においていずれかのスイープモードスイツチSW2又は
SW3が操作されたのを確認するとステツプSP9に進
んで、操作されたのが連続スイープモードスイツチSW
3か否かを判定し、否定結果を得ると、シングルスイー
プモードスイツチSW2が押圧操作されたと判断して図
11に示すステツプSP10Aに進んで校正動作を開始
する。CPU72は、このステツプSP10Aで記録画
面90における第1及び第2のチヤンネルの基線が
「0」レベルに合つているか否かを判定すると共に、ス
テツプSP11Aにおいて校正開始後所定の制限時間が
経過したか否かを判定し、共に否定結果を得るとステツ
プSP12Aに進んで第1及び第2のチヤンネルの基線
を「0」レベルに合わせた後ステツプSP10Aに戻
る。
【0044】この後CPU72はステツプSP10A又
はステツプSP11Aにおいて肯定結果を得るまでステ
ツプSP10A−SP11A−SP12A−SP10A
のループを繰り返し、例えばステツプSP10Aにおい
て肯定結果を得るとステツプSP14Aに進んで校正動
作を終了する。これに対してCPU72は、ステツプS
P11において肯定結果を得るとステツプSP13Aに
進んで液晶表示パネル11にエラー表示をさせるための
表示信号S32を液晶表示パネル表示回路76に送出
し、この後ステツプSP14Aに進んで校正動作を終了
する。
【0045】この後CPU72は、ステツプSP15に
進んで測定動作を開始するよう図12に示すサブルーチ
ンの測定動作処理手順RT1に移り、ステツプSP30
において基線のレベルが校正時における許容範囲内か否
かを判定する。CPU72は、このステツプSP30に
おいて肯定結果を得るとステツプSP31に進んで液晶
表示パネル11に警告を表示させるための表示信号S3
2を液晶表示パネル表示回路76に送出した後ステツプ
SP33に進み、これに対して否定結果を得るとステツ
プSP32に進んで警告を消してステツプSP33に進
む。
【0046】続いてCPU72は、ステツプSP33に
おいて測定データを順次RAM77に格納すると共に、
続くステツプSP34において測定データを液晶表示パ
ネル11に表示させるための表示信号S32を液晶表示
パネル表示回路76に送出し、かくしてステツプSP3
5でメインルーチンの測定処理手順RT0に戻つてステ
ツプSP16に進む。続いてCPU72は、このステツ
プSP16においてシングルスイープモードスイツチS
W2が再度押圧操作されたか否かを判定すると共に、ス
テツプSP17において測定動作を開始してから一画面
分の測定時間が経過したか否かを判定し、この後ステツ
プSP16又はSP17のいずれかのステツプにおいて
否定結果を得るまでステツプSP16−SP17−SP
15−SP16のループを繰り返す。
【0047】この場合CPU72は、ステツプSP16
又はSP17で否定結果を得ると測定動作を終了し、こ
の後ステツプSP3に戻つて操作スイツチSW1〜SW
8の押圧操作に基づくコマンド入力待ち受ける。ところ
でCPU72は、ステツプSP9で肯定結果を得ると図
13に示すステツプSP18に進んで校正スイツチSW
8が押圧操作されたか否かを判定する。CPU72はこ
のステツプSP18において肯定結果を得るとステツプ
SP10Bに進んでステツプSP10B〜SP14Bに
おいてシングルスイープモード時の校正動作ステツプS
P10A〜SP14Aと同様の手順により校正を実行
し、校正終了後ステツプSP19に進んで測定動作を開
始する。
【0048】これに対してCPU72は、このステツプ
SP18において否定結果を得るとステツプSP19に
進んで測定を開始する。かくしてCPU72は、ステツ
プSP19においてステツプSP30〜SP35と同様
の手順によつて測定動作を実行すると、ステツプSP2
0に進んで連続スイープモードスイツチSW3が再度押
圧操作されたか否かを判定し、否定結果を得るとステツ
プSP18に戻つてステツプSP18−SP19−SP
20−SP18のループを繰り返しながら再度連続スイ
ープモードスイツチSW3が押圧操作されるのを待ち受
ける。
【0049】かくしてCPU72は、このステツプSP
20において肯定結果を得ると測定動作を終了してステ
ツプSP3に戻り、この後シングルスイープモードと同
様にコマンド入力を待ち受ける。さらにCPU72は、
ステツプSP2においてレジスタにインピーダンス法の
検査モードの判別コードが格納されているとき又は他の
検査モードで立ち上つた後検査モード選択スイツチSW
1が押圧操作されてインピーダンス法が選択されると図
10〜13との対応部分に同一符号に添字C及びDを付
して示す図14〜16のステツプSP3Cに進み、検査
モード選択スイツチSW1が押圧操作されたか否かを判
定する。
【0050】CPU72は、このステツプSP3Cにお
いて肯定結果を得るとステツプSP4Cに進んで、RA
M77に格納されている音響法の測定データの読み出し
及び記録画面の切り換え等の検査モード切換処理を実行
した後、ステツプSP5Cに進んで新しい検査モードの
判別コードをレジスタへ書き込み、この後音響法の測定
処理に移る。これに対してCPU72は、ステツプSP
3Cにおいて否定結果を得るとステツプSP6Cに進
み、この後T.T.A.G法と同様の手順でステツプS
P6C〜SP20Cを実行する。さらにCPU72は、
ステツプSP2においてレジスタに音響法の検査モード
の判別コードが格納されているとき又は他の検査モード
で立ち上つた後検査モード選択スイツチSW1が押圧操
作されて音響法が選択されると図10〜13との対応部
分に同一符号に添字Dを付して示す図17〜19のステ
ツプSP3Dに進み、検査モード選択スイツチSW1が
押圧操作されたか否かを判定する。
【0051】CPU72は、このステツプSP3Dにお
いて肯定結果を得るとステツプSP4Dに進んでRAM
77に格納されているインフレーシヨン・デフレーシヨ
ンテストの測定データの読み出し及び記録画面の切り換
え等の検査モード切換処理を実行した後、ステツプSP
5Dに進んで新しい判別コードをレジスタへ書き込み、
この後インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの測定
処理に移る。これに対してCPU72は、ステツプSP
3Dにおいて否定結果を得るとステツプSP6Dに進
み、この後T.T.A.G法と同様の手順に従つてステ
ツプSP6D〜SP20Dを処理して行く。この場合C
PU72は、特にステツプSP9Dにおいて否定結果を
得たときにはステツプSP40Aに進み、検出デイジタ
ル信号S31の第1のチヤンネルで得られる被検者の外
耳道音圧が所定時間基準音圧に対する許容範囲内にある
か否かを判定すると共に、ステツプSP41Aにおいて
校正動作を開始してから所定の制限時間が経過したか否
かを判定する。
【0052】かくしてCPU72は、このステツプSP
40A及びSP41Aの両方のステツプにおいて否定結
果を得るとステツプSP42Aに進み、40dB校正回
路52(図2)に当該被検者の外耳道音圧と基準音圧と
の差を小さくするための校正信号S40を送出してステ
ツプSP40Aに戻る。この場合、40dB校正回路5
2は校正信号S40をデイジタル信号からアナログ信号
に変換してこれを校正デイジタル信号S41としてコン
トロール増幅回路43に送出すると共に、コントロール
増幅回路43は校正デイジタル信号S41に基づき7K
Hzバンドノイズ信号S11の出力レベルを調整し、か
くしてスピーカ45に基準音圧に近い音圧レベルの基準
値バンドノイズを出力させる。
【0053】この後CPU72は、ステツプSP40A
又はSP41Aのいずれかのステツプにおいて肯定結果
を得るまでステツプSP40A−SP41A−SP42
A−SP40Aのループを繰り返し、例えばステツプS
P40Aにおいて肯定結果を得るとステツプSP44A
に進んで校正動作を終了する。これに対してCPU72
は、ステツプSP41Aにおいて肯定結果を得るとステ
ツプSP43Aに進んで液晶表示パネル11にエラー表
示させるための表示信号S32を液晶表示パネル表示回
路76に送出し、この後ステツプSP44Aに進んで校
正動作を終了してステツプSP15Dに進む。
【0054】またCPU72は、ステツプSP9Dにお
いて特に肯定結果を得た場合に40dB校正回路52に
校正信号S40を送出してスピーカから標準値バンドノ
イズを出力させた後、ステツプSP18Dに進んで校正
スイツチが押圧操作されたか否かを判定する。この場合
CPU72は、特にこのステツプSP18Dにおいて肯
定結果を得た場合にはステツプSP40Bに進み、この
後ステツプSP40B〜SP44BをステツプSP40
A〜SP44Aと同様の手順で処理して行く。
【0055】さらにCPU72は、特にステツプSP1
6D、SP17D及びSP20Dで肯定結果を得た場合
にはステツプSP45に進み、コントロール増幅回路4
3に制御信号S42を送出してスピーカ45からの放音
を停止させ、この後ステツプSP3Dに戻る。さらにC
PU72は、ステツプSP2においてレジスタにインフ
レーシヨン・デフレーシヨンテストの判別コードが格納
されているとき又は他の検査モードで立ち上つた後検査
モード選択スイツチSW1が押圧操作されてインフレー
シヨン・デフレーシヨンテストが選択されると図10〜
13との対応部分に添字Eを付して示す図20〜22の
ステツプSP3Eに進み、検査モード選択スイツチSW
1が押圧操作されたか否かを判定する。
【0056】CPU72は、このステツプSP3Eにお
いて肯定結果を得るとステツプSP4Eに進んでRAM
77に格納されているT.T.A.G法の測定データの
読み出し及び記録画面の切り換え等の検査モード切換処
理を実行した後、ステツプSP5Eに進んで新しい判別
コードをレジスタへ書き込み、この後T.T.A.G法
の測定処理に移る。これに対してCPU72は、ステツ
プSP3Eにおいて否定結果を得るとステツプSP6E
に進み、この後T.T.A.G法と同様の手順に従いス
テツプSP6E〜SP20Eを処理して行く。
【0057】この場合CPU72においては、特にステ
ツプSP9Eにおいて否定結果を得たときはステツプS
P50Aに進み、ステツプSP50Aで記録画面120
における第1のチヤンネルの基線が「0」レベルに合つ
ているか否かを判定すると共に、ステツプSP51Aに
おいて校正開始後所定の制限時間が経過したか否かを判
定し、共に否定結果を得るとステツプSP52Aに進ん
で第1のチヤンネルの基線を「0」レベルに合わせ、こ
の後ステツプSP50Aに戻る。この後CPU72はス
テツプSP50A又はSP51Aにおいて肯定結果を得
るまでステツプSP50A−SP51A−SP52A−
SP50Aのループを繰り返し、例えばステツプSP5
0Aにおいて肯定結果を得るとステツプSP54Aに進
んで校正動作を終了し、この後ステツプSP15Eに進
む。
【0058】これに対してCPU72は、ステツプSP
51Aにおいて肯定結果を得るとステツプSP53Aに
進んで液晶表示パネル11にエラー表示をさせるための
表示信号S32を液晶表示パネル表示回路76に送出
し、この後ステツプSP54Aにおいて校正動作を終了
し、ステツプSP15Eに進んで測定動作を開始する。
またCPU72においては、特にステツプSP18Eに
おいて肯定結果を得るとステツプSP50Bに進み、こ
の後ステツプSP50B〜SP54BをステツプSP5
0A〜SP54Aと同様の手順で処理して行く。
【0059】(4)実施例の効果 以上の構成によれば、測定波形T3〜T9をリアルタイ
ムで波形表示部91、92、101、102、111、
112又は121右端から現われて時間軸93、10
3、113及び122方向に所定の速度でスイープする
ように表示するようにしたことにより、測定結果をリア
ルタイムで目視確認しながら測定することができ、かく
して正しく測定できていない場合における記録紙や時間
の無駄を効果的に回避し得る。
【0060】さらに以上の構成よれば、音響法の検査モ
ードにおいて耳管開放時間を耳管開放波形P3及びP4
の近傍に表示すると共に、当該耳管開放時間表示114
及び115を耳管開放波形P3及びP4と共に時間軸1
13方向にスイープするように表示するようにしたこと
により、耳管開放波形P3及びP4と耳管開放時間表示
114及び115との相関関係をわかり易く表示し得
る。
【0061】(5)他の実施例 なお上述の実施例においては、第1の発明をT.T.
A.G法、インピーダンス法及、音響法及びインフレー
シヨン・デフレーシヨンテストの4種類の検査機能を有
する耳管機能検査装置10に適用する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、当該4種類の検査法の中
から任意の3種類以下の検査機能を有する耳管機能検査
装置に適用しても良く、さらには当該4種類の検査法以
外の検査機能を有する耳管機能検査装置にも広く適用し
得る。
【0062】また上述の実施例においては、表示手段と
して液晶表示パネル11を使用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、陰極線管等を使用するよう
にしても良く、この他表示手段としては種々の表示装置
を適用することができる。さらに上述の実施例において
は、耳管機能検査装置10のレンジ切り換えが2段階で
される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
3段階以上のレンジ切り換えができる耳管機能検査装置
にも適用し得る。
【0063】さらに上述の実施例においては、測定波形
T3〜T9を波形表示部91、92、101、102、
111、112及び121右端から現われて時間軸9
3、103、113及び122方向に所定の速度でスイ
ープするように表示する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、測定波形T3〜T9が波形表示部9
1、92、101、102、111、112及び121
左端から現われて時間軸93、103、113及び12
2方向にスイープするようにしても良く、要は、測定波
形T3〜T9が表示画面90、100、110、120
上にリアルタイムで表われてスイープするように表示す
るのであればその表示方法としては種々の方法を適用し
得る。
【0064】さらに上述の実施例においては、音響法の
記録画面110における第1の波形表示部111上方に
開放時間表示部118が設けられていると共に、当該開
放時間表示部118に耳管開放時間表示114及び11
5をする場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、要は、耳管開放時間を耳管開放波形の近傍に表示す
ると共に、耳管開放波形P3及びP4と共にスイープす
るように表示するのであれば、その表示方法としては種
々の方法を広く適用し得る。さらに上述の実施例におい
ては、測定波形T3〜T9が表示画面上を1画面約10
秒程度の速度でスイープする場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、要は、測定波形T3〜T9を見や
すく表示するものであればそのスイープ速度としては1
0秒以外であつても良い。
【0065】さらに上述の実施例においては、測定デー
タとして測定波形T3〜T9及び音響法の検査モード時
における耳管開放時間表示114及び115をスイープ
するように表示する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、他の測定データ表示要素にも広く適用し得
る。
【0066】さらに上述の実施例においては、音響法の
校正時に被検者の外耳道音圧が40〔dB〕になるよう
に校正すると共に、44〔dB〕を超える音圧ピークが
発生した場合に、このときの超えた時間を耳管開放時間
として測定する場合について述べたが、これらの数値は
限定的なものではなく、要は効果的に耳管機能を検査で
きるのであれば、その値としては種々の値を適用し得
る。
【0067】
【発明の効果】上述のように第1の発明によれば、測定
波形を時間軸方向に流れるように表示させる共に、当該
測定波形を必要に応じて固定表示させ得るようにしたこ
とにより、測定結果をリアルタイムで目視確認すること
ができ、かくして正しく測定できていない場合における
記録紙や時間の無駄を効果的に回避し得る耳管機能検査
装置を実現できる。
【0068】また第2の発明によれば、音響法による検
査において測定波形及び耳管開放時間を表す数字を時間
軸方向に流れるように表示させると共に、これら測定波
形及び耳管開放時間を表す数字を必要に応じて固定表示
させ得るようにしたことにより、測定波形と耳管開放時
間を表す数字との相関関係をわかり易く表示し得る耳管
機能検査装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による耳管機能検査装置の外
観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例による耳管機能検査装置の測
定系を示すブロツク図である。
【図3】本発明の一実施例による耳管機能検査装置の制
御回路部を示すブロツク図である。
【図4】T.T.A.G法の検査モードにおける記録画
面を示す略線図である。
【図5】インピーダンス法の検査モードにおける記録画
面を示す略線図である。
【図6】音響法の検査モードにおける記録画面を示す略
線図である。
【図7】インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの検
査モードにおける記録画面を示す略線図である。
【図8】RAMのメモリマツプを表示する略線図であ
る。
【図9】音響法の検査モードにおける記録画面で耳管開
放時間表示の重なりを示す略線図である。
【図10】T.T.A.G法の検査モードにおける測定
処理手順を示すフローチヤートである。
【図11】T.T.A.G法のシングルスイープモード
の処理手順を示すフローチヤートである。
【図12】測定動作処理手順を示すフローチヤートであ
る。
【図13】T.T.A.G法の連続スイープモードの処
理手順を示すフローチヤートである。
【図14】インピーダンス法の検査モードにおける測定
処理手順を示すフローチヤートである。
【図15】インピーダンス法のシングルスイープモード
の処理手順を示すフローチヤートである。
【図16】インピーダンス法の連続スイープモードの処
理手順を示すフローチヤートである。
【図17】音響法の検査モードにおける測定処理手順を
示すフローチヤートである。
【図18】音響法のシングルスイープモードの処理手順
を示すフローチヤートである。
【図19】音響法の連続スイープモードの処理手順を示
すフローチヤートである。
【図20】インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの
検査モードにおける測定処理手順を示すフローチヤート
である。
【図21】インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの
シングルスイープモードの処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図22】インフレーシヨン・デフレーシヨンテストの
連続スイープモードの処理手順を示すフローチヤートで
ある。
【図23】従来例を示す略線図である。
【符号の説明】
10……耳管機能検査装置、11、76……表示手段
(液晶表示パネル、液晶表示パネル表示回路)、20、
40、60……測定系、41、42……負荷音発生回路
(ホワイトノイズ発生回路、7KHzバンドパスフイル
タ)、43……可変増幅回路(コントロール増幅回
路)、45……スピーカ、70……制御回路部、72…
…制御手段(CPU)、74……切換回路、77……R
AM、77A〜77D……記憶領域区分(RAM領
域)、90、100、110、120……記録画面、9
3、103、113、122……時間軸、118……耳
管開放時間表示部、114、115……耳管開放時間表
示、SW1〜SW8……操作スイツチ、S1、S2、S
6、S14、S16、S21……検出出力信号、S11
……負荷音符号(7KHzバンドノイズ信号)、S30
……検査モード切換信号、S31……検出デイジタル信
号、S32……表示信号、P1、P2、P3、P4……
耳管開放波形、T3〜T9……測定波形。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耳管機能の測定データを得る耳管機能測定
    手段と、 上記測定データに基づく測定波形を画面表示する画面表
    示手段と、 上記画面表示手段を制御する表示制御手段と、 上記表示制御手段を操作する操作手段と を具え、 上記表示制御手段は、上記画面表示手段に上記測定波形
    を時間軸方向に流れるように表示させ、上記操作手段が
    操作されたときに上記画面表示手段に上記測定波形を固
    定表示させる ことを特徴とする耳管機能検査装置。
  2. 【請求項2】上記表示制御手段は、 上記画面表示手段に上記測定データに基づき得られる音
    響法における耳管開放時間を表す数字を上記測定波形に
    同期して上記時間軸方向に流れるように表示させ、上記
    操作手段が操作されたときに上記画面表示手段に上記測
    定波形及び上記耳管開放時間を表す数字を固定表示させ
    ことを特徴とする請求項1に記載の耳管機能検査装
    置。
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