JPH066120B2 - 耳管通気検査装置 - Google Patents

耳管通気検査装置

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JPH066120B2
JPH066120B2 JP25052985A JP25052985A JPH066120B2 JP H066120 B2 JPH066120 B2 JP H066120B2 JP 25052985 A JP25052985 A JP 25052985A JP 25052985 A JP25052985 A JP 25052985A JP H066120 B2 JPH066120 B2 JP H066120B2
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JP
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pressure
ventilation
sound pressure
eustachian tube
sound
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JP25052985A
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亨 松永
雅弘 守田
二郎 永島
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NAGASHIMA IKA KIKAI KK
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NAGASHIMA IKA KIKAI KK
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、耳管通気検査装置に関するものである。さら
に詳しくは、耳管を通して鼓室にカテーテルで通気し、
外耳道に密閉挿入した音圧プローブにより音圧を測定
し、かつ通気カテーテルの基部に結合してチューブによ
り通気圧を測定することにより耳の各種症状を客観的に
検査することを可能とした検査装置に関するものであ
る。
「従来の技術」 鼻腔から大きな音を与えられると、耳管から耳管の狭窄
部を経て鼓室に至る。すると鼓膜を介して、外耳道に挿
入された音圧プローブでそれを検出し、症状判断の一助
としていた。
「発明が解決しようとする問題点」 従来の鼻腔から大きな音を与えて外耳道の音圧プローブ
で検出する方法は、耳管の狭窄部が完全に閉じている滲
出性中耳炎のような症状では、音圧では狭窄部が開かな
いので症状判断の一助とすることができないという問題
があった。
「問題点を解決するための手段」 本発明は以上のような問題点を解決するためになされた
もので、空気源と、この空気源からの空気を耳管へ通気
する通気カテーテルと、この通気カテーテルの基部に連
結された圧力センサと、外耳道に挿入された音圧プロー
ブと、この音圧プローブにより検出された音圧と前記圧
力センサにより検出した通気圧とを記録する記録装置と
からなるものである。
「作用」 空気源からの空気を調整器によって徐々にその圧力が上
昇するように調整しながら通気カテーテルを通して耳管
へ吹き込む。耳管の狭窄部は症状によって通気しにくい
状態であったり、通気し易い状態となっている。特定の
症状に応じてある通気圧レベルに達すると急激に狭窄部
が開放して空気を通過する。そのときの音圧プローブで
検出した音圧レベルと通気圧の変化は、症状特有のもの
であり、客観的判断の指標に供せられる。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面について説明する。
第1図において、(1)は空気ポンプからなる空気源で、
この空気源(1)は、チューブ(2)、通気圧調節器(3)、チ
ューブ(4)、通気カテーテル(5)を介して被検者の耳管
(6)に連結されている。前記一方のチューブ(2)の途中に
調節前の空気圧を検出して電気信号に変換出力する圧力
センサ(7)が結合され、この圧力センサ(7)は、プリアン
プ(8)、アンプ(9)に結合されている。また、他方のチュ
ーブ(4)の途中に調節後の通気圧を検出して電気信号に
変換出力する圧力センサ(10)が結合され、この圧力セン
サ(10)はプリアンプ(11)、アンプ(12)に結合されてい
る。被検者の外耳道(13)には音圧プローブ(14)が密閉状
態に挿入されている。この音圧プローブ(14)の出力側に
はピリアンプ(15)を介して50Hz以下と10KHz以上を除去
するバンドパスフィルタからなるフィルタ回路およびア
ンプ(16)が結合されている。
前記フィルタ回路およびアンプ(16)、アンプ回路(12)
(9)の出力側はそれぞれ整流回路(17)(18)(19)、直流ア
ンプ(20)(21)(22)を介して記録装置(23)のペンレコーダ
(24)(25)(26)に結合されるとともに、A/D変換回路(2
7)(28)(29)を介して記録装置(23)のデジタル表示部(30)
(31)(32)に結合されている。また、前記フィルタ回路お
よびアンプ(16)には、検査者がモニタするためのイヤホ
ン(33)が結合されるとともに、周波数分析回路(34)、音
圧レベル検出回路(35)、直流アンプ(36)を介してモニタ
装置(37)に結合されている。
なお、本発明の装置には直接関係ないが、テンパメトリ
検査のため、音圧プローブ(14)には、切換スイッチ(38)
を介して空気源(39)と発振回路(40)が結合されている。
つぎに、被検者を検査するに先立ち、人工的な耳管狭窄
部を作成した中耳モデルによって、本発明による検査方
法および装置により、一定通気圧時の耳管狭窄部径と音
圧上昇量との関係を物理学特性に準じて測定した。すな
わち、第2図は中耳モデルを示している。この図におい
て、途中に狭窄部(41)を形成した耳管(6)を鼓室(42)に
連結し、この鼓室(42)と外耳道(13)の間には鼓膜(43)が
設けられ、また外耳道(13)には音圧プローブ(14)を密閉
して挿入してなるものである。このような中耳モデルに
より音圧上昇量と耳管狭窄部径との関係を求めると、第
3図に示すように、両者の間に正の相関を認めることが
できた。すなわち、狭窄の程度が少なくなると、音圧上
昇量がそれに伴って増加した。また、同じ中耳モデルを
用いた鼓膜の有無での音圧の上昇量の差は約4dBであっ
た。
つぎに、被検者を検査したときの測定例を説明する。
(1)正常耳の例(第4図の特性図) 空気源(1)から通気圧調節器(3)で圧力を調節し、通気カ
テーテル(5)を通して耳管(6)に空気を吹き込む。最初約
100g/cm2の一定の通気圧では、狭窄部(41)は開放状態に
なく、外耳道(13)の音圧プローブ(14)では、わずかな音
圧レベルの変化が記録される。点(A)で徐々に通気圧を
上げ始めると、音圧に変化があらわれ、通気圧が約200g
/cm2に達した点(B)に至ると急激に音圧が上昇する。こ
の点(B)が狭窄部(41)の開放点であり、それ以後通気圧
をさらに上昇しても、音圧は略一定し、上昇はほとんど
認められない。
なお、正常耳22例における耳管開放圧は、213±92g/c
m2、音圧上昇量は11.4±3.4dBであった。
(2)慢性穿孔性中耳炎の例(第5図の特性図) この症例では、一定通気圧から点(A)で上昇を開始し、
正常耳の開放通気圧点(B)を越しても音圧に変化があら
われない。さらに上昇して点(C)に至ると音圧の上昇が
認められ狭窄部(41)が開放したと考えられる。しかしこ
の音圧変化の特性曲線は立上りが傾斜しており、狭窄部
(41)が仲々開放できない状態であることがわかり、しか
も、音圧上昇レベルが正常耳よりかなり低いことから狭
窄部(41)の開放が不十分な症状であると認められる。
なお、慢性穿孔性中耳炎17例における耳管開放圧は326
±201g/cm2、音圧上昇量は13.2±8.8dBであった。
(3)真珠腫性中耳炎(第6図の特性図) この症例では、一定通気点(A)(A')(A")などで通気圧を
徐々に上昇を開始すると、それぞれ開放通気圧点(D)
(D')(D")に達して大きな音圧レベルの変化があらわれ
る。この症例の特徴は開放通気圧点(D)(D')(D")が正常
時よりかなり低圧であり、かつ音圧レベルが正常時より
かなり高く、耳管開放症が認められる。
なお、真珠腫性中耳炎18例における耳管開放圧は201±1
38g/cm2、音圧上昇量は14.9±5.8dBであった。
(4)滲出性中耳炎(第7図および第8図の特性図) この症例では、第7図の点(A)で通気圧の上昇開始して
相当の高圧になってもほとんど音圧の上昇がみられな
い。鼓室(42)内に水が貯っているものと考えられる。そ
こで、鼓膜(43)を切開して鼓室(42)から水を抜くなどの
治療後の第8図の特性をみると、通気開始点(A)からあ
る通気圧点(E)で正常特性に略等しい音圧レベルの上昇
がみられる。
つぎに、音圧上昇量と耳管開放圧との相関を1例ずつプ
ロットしたのが第9図であり、この第9図から、慢性中
耳炎において、正常耳以上に強い負の相関を示したこと
がわかる。鼓室内病変の有無および耳漏の有無と耳管開
放圧を比較したのが第10図であり、この第10図から鼓室
内耳管口病変の有無には耳管開放圧は左右されず、鼓室
内耳管口病変のあるものに関しては、耳漏が多く鼓膜穿
孔の小さい慢性穿孔性中耳炎耳において、耳管開放圧の
高いものが多いということがわかる。
つぎに、第11図は主観的判断に基づく耳管通気検査の判
定結果と、本発明による装置における耳管開放圧とを慢
性中耳炎20耳を対象として比較したものである。この第
11図から判ることは、主観的通気検査で通気不良群では
通気良好群よりも明らかに耳管開放圧が高いものが多
く、また音圧上昇量に関しても同様な傾向が認められ
る。
なお、音圧プローブ(14)で検出した信号から、周波数分
析回路(34)、音圧レベル検出回路(35)、直流アンプ(36)
を通してCRTなどのモニタ装置(37)に表示して、周波
数分析をして症状判定の基準にすることができる。
「発明の効果」 本発明は上述のように構成したので、耳の各種の症状を
客観的に検査することができる。特に、慢性穿孔性中耳
炎、真珠腫性中耳炎(耳管開放圧)、滲出性中耳炎では
顕著な特性がみられた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による装置のブロック図、第2図は中耳
モデルの斜視図、第3図は中耳モデルを用いた音圧上昇
量と耳管狭窄部との関係の特性図、第4図は正常耳の特
性図、第5図は慢性穿孔性中耳炎耳の特性図、第6図は
真珠腫性中耳炎の特性図、第7図は滲出性中耳炎の治療
前の特性図、第8図は滲出性中耳炎の治療後の特性図、
第9図は耳管開放圧と音圧上昇量の相関図、第10図は鼓
室内病変及び耳漏の有無と耳管開放圧との関係図、第11
図は従来の主観的判定結果と本発明による装置の測定値
との関係図である。 (1)…空気源、(3)…通気圧調節器、(5)…通気カテーテ
ル、(6)…耳管、(10)…圧力センサ、(13)…外耳道、(1
4)…音圧プローブ、(23)…記録装置、(24)(25)(26)…ペ
ンレコーダ、(30)(31)(32)…デジタル表示部、(41)…狭
窄部、(42)…鼓室、(43)…鼓膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 二郎 東京都文京区本郷5丁目24番1号 永島医 科器械株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気源と、この空気源からの空気を耳管へ
    通気する通気カテーテルと、この通気カテーテルの基部
    に連結された圧力センサと、外耳道に挿入された音圧プ
    ローブと、この音圧プローブにより検出された音圧と前
    記圧力センサにより検出した通気圧とを記録する記録装
    置とからなるを特徴とする耳管通気検査装置。
  2. 【請求項2】記録装置は、音圧の変化と通気圧の変化を
    記録するペンレコーダを含んでなる特許請求の範囲第1
    項記載の耳管通気検査装置。
  3. 【請求項3】記録装置は、音圧の変化と通気圧の変化を
    表示するデジタル表示部を含んでなる特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の耳管通気検査装置。
JP25052985A 1985-11-08 1985-11-08 耳管通気検査装置 Expired - Lifetime JPH066120B2 (ja)

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JP25052985A JPH066120B2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08 耳管通気検査装置

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JPH05261113A (ja) * 1992-03-17 1993-10-12 Rion Co Ltd 耳管機能検査装置
JP2827065B2 (ja) * 1992-03-17 1998-11-18 リオン株式会社 耳管機能検査装置

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JPS62109545A (ja) 1987-05-20

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