JP2825627B2 - 日焼け防止用化粧料 - Google Patents
日焼け防止用化粧料Info
- Publication number
- JP2825627B2 JP2825627B2 JP20800690A JP20800690A JP2825627B2 JP 2825627 B2 JP2825627 B2 JP 2825627B2 JP 20800690 A JP20800690 A JP 20800690A JP 20800690 A JP20800690 A JP 20800690A JP 2825627 B2 JP2825627 B2 JP 2825627B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cholesteryl
- liquid crystal
- hydroxystearate
- present
- ultraviolet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は日焼け防止用化粧料に関する。
更に詳しくは、液晶を利用した日焼け防止用化粧料に
関する。
関する。
コレステリック液晶を化粧料に含有させることは、特
開昭57−32211号公報、特開平1−246209号公報などに
より広く知られている。しかし紫外線吸収能については
記載されていない。
開昭57−32211号公報、特開平1−246209号公報などに
より広く知られている。しかし紫外線吸収能については
記載されていない。
他方、日焼け防止のために、各種の紫外線吸収剤が化
粧品原料として利用されている。
粧品原料として利用されている。
紫外線吸収剤は光感作性などの点で皮膚の安全性に問
題がある。化粧品原料の中ではもっとも問題のある薬剤
である。また、吸収波長が270nm以下の短波長の紫外線
吸収を有するものは数多くあるが、それ以上の波長を吸
収するものは余りない。
題がある。化粧品原料の中ではもっとも問題のある薬剤
である。また、吸収波長が270nm以下の短波長の紫外線
吸収を有するものは数多くあるが、それ以上の波長を吸
収するものは余りない。
本発明の目的は、皮膚に温和な作用を示し、安全であ
り、なおかつ紫外線を吸収して日焼け防止に有効な化粧
料を提供することである。
り、なおかつ紫外線を吸収して日焼け防止に有効な化粧
料を提供することである。
本発明者らは、各種紫外線吸収能を有する物質を探し
出し、安全性など、いろいろな角度から利用可能を検討
したが、現状の紫外線吸収剤を越えるものは見い出すこ
とができなかった。
出し、安全性など、いろいろな角度から利用可能を検討
したが、現状の紫外線吸収剤を越えるものは見い出すこ
とができなかった。
そこで、物質の分子構造で紫外線を吸収するものの検
討から離れて、製剤全体から検討した。
討から離れて、製剤全体から検討した。
中でも、結晶の構造で光を反射、吸収する液晶を検討
した。
した。
その結果、コレステリル12−ヒドロキシステアレート
を液晶中、40重量%以上とコレステリルノナノエートよ
りなる液晶は溶媒に溶かした状態では、他のコレステロ
ールエステルと同様、250nm以下の短波長しか紫外線吸
収能はないが、結晶状態になると、他のコレステロール
エステルと異なり、400nmを中心にした吸収が出現する
ことを見い出して本発明を完成した。
を液晶中、40重量%以上とコレステリルノナノエートよ
りなる液晶は溶媒に溶かした状態では、他のコレステロ
ールエステルと同様、250nm以下の短波長しか紫外線吸
収能はないが、結晶状態になると、他のコレステロール
エステルと異なり、400nmを中心にした吸収が出現する
ことを見い出して本発明を完成した。
即ち本発明はコレステリック12−ヒドロキシステアレ
ートを40重量%以上とコレステリック12−ヒドロキシス
テアレート以外のコレステロールエステルがコレステリ
ルノナノエートである液晶を含む日焼け防止用化粧料で
ある。
ートを40重量%以上とコレステリック12−ヒドロキシス
テアレート以外のコレステロールエステルがコレステリ
ルノナノエートである液晶を含む日焼け防止用化粧料で
ある。
一般的なコレステリック液晶は、可視部に光を反射、
吸収を持つことは当然であるが、本発明者らは可視部か
ら紫外部にわたり反射、吸収を調べたところ、一般的な
コレステリック液晶には250nm以下と可視部に反射、吸
収があるのみであったが、コレステリル12−ヒドロキシ
ステアレートを40重量%以上含み、他のコレステロール
エステルがコレステリルノナノエートである液晶のみ40
0nmを中心にした吸収が見い出された。
吸収を持つことは当然であるが、本発明者らは可視部か
ら紫外部にわたり反射、吸収を調べたところ、一般的な
コレステリック液晶には250nm以下と可視部に反射、吸
収があるのみであったが、コレステリル12−ヒドロキシ
ステアレートを40重量%以上含み、他のコレステロール
エステルがコレステリルノナノエートである液晶のみ40
0nmを中心にした吸収が見い出された。
この物質は、溶媒に溶かして紫外線吸収を測定する
と、他のコレステロールと同様に、250nm以下にしか吸
収はないが、液晶状態になると、他のコレステロールエ
ステルと異なり、400nmを中心とした吸収が出現する。
と、他のコレステロールと同様に、250nm以下にしか吸
収はないが、液晶状態になると、他のコレステロールエ
ステルと異なり、400nmを中心とした吸収が出現する。
このことは、他の紫外線吸収剤とは、根本的に原理を
異にし、新しい紫外線吸収の考え方を導入しなければな
らない。
異にし、新しい紫外線吸収の考え方を導入しなければな
らない。
また、粉体等、光を反射するものは当然あるが、それ
自体、皮膚に何等かの有用性があるわけではない。
自体、皮膚に何等かの有用性があるわけではない。
ところが、コレステリック液晶は、特にコレステリル
12−ヒドロキシステアレートを含むコレステリック液晶
は、本出願人による特開平1−246209号公報、特願平1
−43255号(特開平2−223506号公報)などにより、安
全性は勿論、各種の有効性があることがすでに確認され
ている。
12−ヒドロキシステアレートを含むコレステリック液晶
は、本出願人による特開平1−246209号公報、特願平1
−43255号(特開平2−223506号公報)などにより、安
全性は勿論、各種の有効性があることがすでに確認され
ている。
また、実際の製剤を作成する場合、他の紫外線吸収剤
と併用することは何等問題はないが、十分に安全性を考
慮しなければ、本発明の主旨から外れることになる。
と併用することは何等問題はないが、十分に安全性を考
慮しなければ、本発明の主旨から外れることになる。
剤形としては、特に他の液晶入化粧料とかわるところ
はない。
はない。
また、コンキオリンとの相乗作用もあり、日焼け防止
用化粧品にしても、その効果を発揮することは勿論であ
る。
用化粧品にしても、その効果を発揮することは勿論であ
る。
配合に関しては、本出願人による特開平1−246209号
公報、特願平1−43255号(特開平2−223506号公報)
と異なり、コレステリル12−ヒドロキシステアレートの
配合量は、40%以上として、コレステリル12−ヒドロキ
システアレート以外のコレステロールエステルは、コレ
ステリルノナノエートがもっとも良いことが分った。
公報、特願平1−43255号(特開平2−223506号公報)
と異なり、コレステリル12−ヒドロキシステアレートの
配合量は、40%以上として、コレステリル12−ヒドロキ
システアレート以外のコレステロールエステルは、コレ
ステリルノナノエートがもっとも良いことが分った。
以下に実施例により、本発明を具体的に説明するが、
本発明はこの実施例によって何等限定されるものではな
い。
本発明はこの実施例によって何等限定されるものではな
い。
(実施例1) (重量%) コレステリル12−ヒドロキシステアレート 10.0 コレステリルノナノエート 10.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 グリセリン 5.0 1,3ブチレングリコール 5.0 酸化防止剤(トコフェノール) 0.1 精製水 68.9 (比較例1) 実施例1においてコレステリル12−ヒドロキシステア
レートをコレステリルオレエートに置き換えたもの 官能評価 女性10名、男性5名に対して、1ケ月間使用し、アン
ケートを取った。
レートをコレステリルオレエートに置き換えたもの 官能評価 女性10名、男性5名に対して、1ケ月間使用し、アン
ケートを取った。
評価は5段階で、以下のように記載してもらった。
+5 実施例の方が非常によい。
+4 実施例の方がかなりよい。
+3 実施例の方がよい。
+2 実施例の方がややよい。
+1 実施例の方が若干よい。
0 差がない。
−1 比較例の方が若干よい。
−2 比較例の方がややよい。
−3 比較例の方がよい。
−4 比較例の方がかなりよい。
−5 比較例の方が非常によい。
この合計を表に示すと、 これの液晶部分を0.1g取り2枚の石英ガラス板で狭み
直径20mmになるように押し潰した。
直径20mmになるように押し潰した。
これを分光光度計で200〜700nmの間の吸光度を測定し
た。
た。
その結果を第1図に示す。
このようにコレステリル12−ヒドロキシステアレート
を40重量%以上とコレステリルナノエートよりなる液晶
は、40nm付近の波長において、吸収があり、日焼け防止
の効果があることが判った。更にこの日焼け防止化粧料
には保湿性の効果もあることが明らかである。
を40重量%以上とコレステリルナノエートよりなる液晶
は、40nm付近の波長において、吸収があり、日焼け防止
の効果があることが判った。更にこの日焼け防止化粧料
には保湿性の効果もあることが明らかである。
従来の液晶を含む化粧料では、外観上の優位性であ
り、コレステリル12−ヒドロキシステアレートを含む液
晶では、これに保湿性が優れるという有効性が付加され
ることが知られていた。本発明は、コレステリル12−ヒ
ドロキシステアレートを40重量%以上とコレステリルノ
ナノエートよりなる液晶を含む化粧料が今までの液晶に
はない日焼予防すなわち、紫外線防止作用があることを
見い出したことにあり、これまでの紫外線吸収剤にな
い、新しい紫外線防止機能を提供することで、極めて大
きな意義がある。
り、コレステリル12−ヒドロキシステアレートを含む液
晶では、これに保湿性が優れるという有効性が付加され
ることが知られていた。本発明は、コレステリル12−ヒ
ドロキシステアレートを40重量%以上とコレステリルノ
ナノエートよりなる液晶を含む化粧料が今までの液晶に
はない日焼予防すなわち、紫外線防止作用があることを
見い出したことにあり、これまでの紫外線吸収剤にな
い、新しい紫外線防止機能を提供することで、極めて大
きな意義がある。
第1図は実施例1の液晶部分を2枚の石英ガラス板に挟
み、直径20mmになるように押し潰したものを分光光度計
により、200〜700nmの波長の吸光度を測定したグラフで
ある。
み、直径20mmになるように押し潰したものを分光光度計
により、200〜700nmの波長の吸光度を測定したグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/48
Claims (1)
- 【請求項1】コレステリル12−ヒドロキシステアレート
を40重量%以上とコレステリル12−ヒドロキシステアレ
ート以外のコレステロールエステルがコレステリルノナ
ノエートである液晶を含む日焼け防止用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20800690A JP2825627B2 (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 日焼け防止用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20800690A JP2825627B2 (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 日焼け防止用化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0495021A JPH0495021A (ja) | 1992-03-27 |
JP2825627B2 true JP2825627B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=16549111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20800690A Expired - Lifetime JP2825627B2 (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 日焼け防止用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825627B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2904994B1 (en) | 2012-10-01 | 2017-08-23 | Kawamura Gishi Co., Ltd. | Spinal orthosis |
-
1990
- 1990-08-08 JP JP20800690A patent/JP2825627B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0495021A (ja) | 1992-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2855109B2 (ja) | 4−(1,1−ジメチルエチル)−4´−メトキシジベンゾイルメタンを紫外線に対し安定化する方法 | |
US4683134A (en) | Waterproof sunscreen compositions | |
KR101809628B1 (ko) | 국소 피부 제형 | |
US20200179404A1 (en) | Skin care formulations and skin cancer treatment | |
JPH06509321A (ja) | 視覚的に透明な紫外線太陽光遮断剤およびこれを製造する方法 | |
PH26914A (en) | Photoprotection compositions having reduced dermal irritation | |
US4559225A (en) | Sunscreen composition | |
CA2642783A1 (en) | Clear sunscreen gels and methods of use thereof | |
KR100968715B1 (ko) | 유기계 자외선 차단제를 함유하지 않은 자외선 차단용화장료 조성물 | |
CN109908004B (zh) | 一种多重乳液防晒化妆品及其制备方法 | |
WO2020028875A1 (en) | Sunscreen composition comprising cannabis extracts | |
ES2278733T3 (es) | Leche protectora solar. | |
Schleider et al. | Effects of emollients on ultraviolet-radiation-induced erythema of the skin | |
JP2825627B2 (ja) | 日焼け防止用化粧料 | |
JPS5962517A (ja) | 日焼け止め化粧料 | |
ES2218637T3 (es) | Composicion para proteccion cutanea y administracion de vitaminas. | |
JP2019043888A (ja) | 皮膚外用剤 | |
KR102122720B1 (ko) | 청색광 및 자외선을 차단하는 화장료 조성물 | |
JPH0525853B2 (ja) | ||
JP2010510187A (ja) | 化粧品組成物 | |
KR102073635B1 (ko) | 에탄올을 포함하는 자외선 차단용 화장료 조성물 | |
KR20150071133A (ko) | 유중수중유형의 자외선 차단용 화장료 조성물 | |
JPS6383017A (ja) | 日焼け防止用化粧料 | |
JPH03255013A (ja) | 化粧料 | |
KR20110054736A (ko) | 자외선 차단제가 담지된 코아세르베이트 함유 자외선 차단용 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100911 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |