JP2824658B2 - リリーフ弁の昇圧緩衝装置 - Google Patents

リリーフ弁の昇圧緩衝装置

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JP2824658B2
JP2824658B2 JP4101189A JP4101189A JP2824658B2 JP 2824658 B2 JP2824658 B2 JP 2824658B2 JP 4101189 A JP4101189 A JP 4101189A JP 4101189 A JP4101189 A JP 4101189A JP 2824658 B2 JP2824658 B2 JP 2824658B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、油圧アクチュエータのブレーキ装置等に
用いるリリーフ弁の昇圧緩衝装置に関する。
(従来の技術) 第11図は従来のブレーキ装置の回路図で、油圧モータ
mに圧油を供給するメイン通路1、2間にリリーフ弁
3、4を設けている。
そして、上記油圧モータmを駆動している状態から、
図示していないバルブを切り換えて両メイン通路1、2
を閉塞すると、当該油圧モータmがその慣性によって回
転し続けてポンプ作用をし、例えば、一方のメイン通路
1に高圧油を吐出する。
上記メイン通路1に吐出された高圧油は、リリーフ弁
3を経由して他方のメイン通路2に流出する。このよう
に一方の通路1側の高圧油がリリーフ弁3を通過すると
き、当該油圧モータmの慣性エネルギーが熱エネルギー
に変換されて制動力が発揮される。
上記のようにブレーキ装置に使用するリリーフ弁3、
4には、ショックレスピストン13、14を接続している
が、このショックレスピストン13を保持した一方のリリ
ーフ弁3を具体的に示したのが第12図である。
なお、上記第12図は、一方のリリーフ弁3及びショッ
クレスピストン13のみを示しているが、他方のリリーフ
弁4及びショックレスピストン14も同一の構成である。
第12図において、本体17にリリーフ弁3を内装してい
るが、このリリーフ弁3は、一端を一方のメイン通路1
に開口させたシール部材18と、ポペット19を摺動自在に
支持するガイド部材20と、ポペット19の背面に二次圧室
11を形成するための筒部材21とからなる。
上記ポペット19は、二次圧室11に設けたスプリング22
の作用で、通常は、そのポペット部19aをシート部材18
の弁座18aに圧接させて、当該弁座18aを閉じるようにし
ている。また、このポペット19の軸線上に貫通孔19bを
形成し、この貫通孔19bを介して上記通路1と二次圧室1
1とを連通させるとともに、この貫通孔19bにオリフィス
19cを形成している。上記ガイド部材20には連通孔20aを
形成し、上記ポペット19がスプリング22に抗して移動
し、弁座18aが開いたとき、この連通孔20aを介して上記
弁座18aと接続通路7とを連通させる。このようにした
リリーフ弁3は、上記弁座18aの開口面積Aに対して、
二次圧室11側のポペット19端面の受圧面積Bを小さくし
ている。
さらに、上記二次圧室11は、筒部材21に形成した通孔
21aを介して緩衝室15に連通している。この緩衝室15に
はショックレスピストン13を臨ませ、二次圧室11内の圧
力がこのショックレスピストン13に作用するようにして
いる。そして、このショックレスピストン13を挟んで、
上記緩衝室15とは反対側にダンパ室24を形成している
が、このダンパ室24を前記メイン通路2に連通する連通
路25に連通させている。
上記のようにしたショックレスピストン13の後端には
環状切欠部26を形成しているが、この環状切欠部26は上
記ダンパ室24内周との間にわずかなすき間を維持する構
成にしている。そして、ショックレスピストン13がスプ
リング27に抗して移動し、そのストロークエンド部分に
達すると、環状切欠部26とダンパ室24の内周との間に形
成されるすき間を介して、当該ダンパ室24が連通路25に
連通するようにしている。
また、上記ダンパ室24と他方のメイン通路2との間に
はチェック弁28を設けているが、このチェック弁28は上
記メイン通路2からダンパ室24への流通のみを許容する
構成にしている。
しかして、油圧モータmを駆動している過程でメイン
通路1、2を閉塞し、油圧モータmのポンプ作用で、例
えば、メイン通路1側に圧油が吐出されたとすると、そ
の圧油は、ポペット19の貫通孔19b→二次圧室11→通孔2
1aを経由して緩衝室15に導かれる。このように緩衝室15
に圧油が導かれると、その圧力作用でショックレスピス
トン13がスプリング27に抗して移動する。
ショックレスピストン27が上記のように移動すれば、
上記貫通孔19bから緩衝室15までの通路過程に流れが生
じ、上記貫通孔19b内のオリフィス19c前後に圧力差が生
じるとともに、この圧力差に応じてポペット19がスプリ
ング22に抗して移動し、弁座18aを開く。
したがって、このときの制御圧は、当該リリーフ弁3
のスプリング22のバネ力による設定圧に維持される。
上記のようにショックレスピストン13が移動するが、
それがストロークエンド部分に達すると、前記したよう
に環状切欠部26がダンパ室24の内周との間ですき間を形
成し、そのすき間を介して当該ダンパ室24内の作動油
を、連通路25からメイン通路2側に戻すので、そのショ
ックレスピストン13の移動速度が遅くなる。ショックレ
スピストン13の移動速度が遅くなれば、その分、緩衝室
15の容積拡大率が少なくなるので、上記オリフィス19c
に流れる流量も少なくなる。したがって、このオリフィ
ス19c前後の差圧も少なくなるので、当該ポペット19は
弁座18aを閉じる方向に移動し、その制御圧を多少上昇
させる。
そして、上記ショックレスピストン13が完全にストロ
ークエンドに達すると、緩衝室15内の容積も固定するの
で、上記オリフィス19c前後の差圧もなくなる。したが
って、この場合には、当該ポペット19は、前記受圧面積
AとBとの差に応じてその開度を制御する。
このようにして当該リリーフ弁3による制御圧を第13
図に示したように徐々に上昇させて、油圧モータmの慣
性エネルギーを熱エネルギーに変化し、制動力が発揮さ
れる。
油圧モータmが完全に停止すれば、両メイン通路1、
2が同圧になるとともに、二次圧室11及び緩衝室15もメ
イン通路側と同圧になる。したがって、リリーフ弁3が
スプリング22のバネ力で閉弁状態を維持するとともに、
ショックレスピストン15もスプリング27の作用で、図示
の原位置に復帰する。ショックレスピストン13がそのス
トロークエンドから原位置に復帰し始めのときは、ダン
パ室24が負圧気味になる。しかし、このときはチェック
弁28が開弁してメイン通路2側の油を当該ダンパ室24に
導入して、上記負圧の発生を防止するようにしている。
(本発明が解決しようとする問題点) 上記のように従来の昇圧緩衝装置では、チェック弁
が、ダンパ室を間に挟んでショックレスピストンと直列
に設けられているので、チェック弁の分だけ取付けスペ
ースが長くなってしまうという問題があった。
この発明の目的は、取付けスペースの制約を受けない
チェック弁を設けたリリーフ弁の昇圧緩衝装置を提供す
ることである。
(問題点を解決する手段) 上記の目的を達成するために、本発明は、ポペットを
弁座に圧接させるとともに、このポペットを臨ませた流
入側と、ポペットの背面の二次圧室とを、オリフィスを
介して連通させてなるリリーフ弁を備え、ショックレス
ピストンによって区画形成した緩衝室を上記二次圧室に
接続し、この二次圧室の圧力作用でショックレスピスト
ンが移動したとき、緩衝室の容積を拡大して、上記オリ
フィスに流れる流量を確保し、そのオリフィス前後に発
生する差圧の作用でポペットと弁座との開度を制御し
て、流入側を流出側に連通する一方、上記ショックレス
ピストンのストロークエンド近傍で、ダンピング機能を
発揮するダンパ室を設け、ショックレスピストンがスト
ロークエンドに達したとき、上記流入側と二次圧室との
ポペットの受圧面積差によって、ポペットと弁座との開
度が制御される構成にしたリリーフ弁の昇圧緩衝装置に
おいて、上記ショックレスピストンの外周面あるいは内
周面にポペット部材を摺動自在に嵌合し、ポペット部材
が移動してシート位置に達したときに上記ショックレス
ピストンとポペット部材とでダンパ室を区画形成すると
ともに、ショックレスピストンがストロークエンドから
復帰するときに、ポペット部材のシート部が開口し、こ
の開口部を介して上記流出側とダンパ室とを連通する構
成にしている。
(本発明の作用) この発明は、ダンパ室を区画形成するポペット部材
が、チェック弁として機能する。
そして、このポペット部材を、ショックレスピストン
の外周面あるいは内周面に摺動自在に嵌合させているの
で、軸方向に長くなることがなく、その分、取付けスペ
ースを短くできる。
また、ポペット部材のシート部直径を大きくして、そ
の流路面積を大きくとることもできる。
(本発明の効果) この発明のリリーフの昇圧緩衝装置によれば、取付け
スペースを短くできるので、取付けスペースの制約を受
けない。
また、ポペット部材のシート部の流路面積も大きくと
れるので、作動油の粘性の影響が少なくなり、ショック
レスピストンの復帰特性も良くなる。
(本発明の実施例) 第1、2図は第1実施例を示したもので、油圧モータ
mに油圧を供給するメイン通路1、2を接続し、このメ
イン通路1、2間にリリーフ弁3、4を設けている。そ
してリリーフ弁3の流出ポート5をメイン通路2に接続
するとともに、リリーフ弁4の流出ポート6をメイン通
路1に接続していること、前記従来と同様である。
上記リリーフ弁3、4の二次圧室11、12をショックレ
スピストン30、31を臨ませた緩衝室32、33に連通させて
いるが、これらリリーフ弁3、4およびショクレスピス
トン30、31の具体的な構成は第2図に示すとおりであ
る。
なお、上記第2図は、一方のリリーフ弁3およびショ
ックレスピストン30のみを示しているが、他方のリリー
フ弁4およびショックレスピストン31も同一の構成であ
る。
そして、第2図に示した第1実施例は、本体17にボア
ー34を形成し、このボアー34に、スリーブ形成のポペッ
ト部材35を摺動自在に内装している。また、ポペット部
材35の後端には環状切欠部35aを形成しているが、この
環状切欠部35aは上記ボアー34との間にわずかなすき間
を保持している。さらに、上記環状切欠部35aの外周に
は、通孔d1、d2を開口させるとともに、環状切欠部35a
の先端に傾斜部35bを設け、この傾斜部35bを本体17に形
成したシート部36に対向させている。
また、上記ポペット部材35にはショックレスピストン
30を摺動自在に内装している。そして、ショックレスピ
ストン30の一側を緩衝室32に臨ませるとともに、他側に
スプリング37を設けている。そして、このばね力をショ
ックレスピストン30に作用させて、通常はショックレス
ピストン30を図の位置に保持している。そして、ポペッ
ト部材35が図の右方向に移動して、傾斜部35bがシート
部36に当接すると、ショックレスピストン30とポペット
部材35とでダンパ室38を区画するとともに、ポペット部
材35はダンパ室38から連通路39への流通のみを許容する
チェック弁としても機能する。このダンパ室38は上記通
孔d1、d2→環状切欠部35aとボアー34との間に形成され
たわずかなすき間を介して、前記メイン通路2に連通す
る連通路39に連通している。
さらに、上記緩衝室32はポペット部材35の先端に形成
した複数のスリット40→通路41を介してリリーフ弁3の
二次圧室11に連通し、二次圧室11の圧油を緩衝室32に導
くようにしている。
上記リリーフ弁3の構成は前記従来と同様なので、そ
の説明を省略する。
しかして、油圧モータmを駆動している過程で、図示
していないバルブを切り換えて両メイン通路1、2を閉
塞すると、油圧モータmが慣性によって回転しつづけて
ポンプ作用をし、例えば一方のメイン通路1に高圧油を
吐出する。
このメイン通路1に吐出された圧油は、ポペット19の
貫通孔19b→二次圧室11→通孔21a→通路41→スリット40
を経由して、緩衝室32に導かれる。そして、この圧油の
圧力作用でポペット部材35はシート部36を閉じる方向に
移動するが、ポペット部材35がシート部36を閉じるシー
ト位置に達したとき、上記ポペット部材35の移動量を
S1、外径をD1、内径をD2とすると、上記ポペット部材35
によってπ/4(D1 2−D2 2)×S1のショックレス容量が緩
衝室32に付与される。
また、上記ポペット部材35の移動によって、ポペット
19の貫通孔19bから緩衝室32までの通路過程に圧油の流
れが生じる。貫通孔19bに圧油が流れると貫通孔19b内の
オリフィス19c前後に圧力差が生じるとともに、この圧
力差に応じてポペット19がスプリング22のばね力に抗し
て摺動し、弁座18aを開く。
したがって、この時の制御圧は、当該リリーフ弁3の
スプリング22のばね力による設定圧に維持される。
また、ポペット部材35が移動するとともに、ショック
レスピストン30はポペット部材35の通孔d1、d2の開口部
を順次絞りながらストロークエンド部分まで移動し、通
孔d1、d2の開口部を塞ぐ。
上記のようにショックレスピストン30が移動ると、当
該ダンパ室38内の作動油は、上記通孔d1、d2を経由して
連通路39からメイン通路2に戻されるので、ショックレ
スピストン30の移動速度が徐々に遅くなる。
ショックレスピストン30の移動速度が遅くなれば、そ
の分、緩衝室32の容積拡大率が少なくなるので、上記オ
リフィス19cを流れる流量も少なくなる。したがって、
このオリフィス19c前後の差圧も小さくなるので、当該
ポペット19は弁座18aを閉じる方向に移動し、その制御
圧を多少上昇させる。
そして、上記ショックレスピストン30が完全にストロ
ークエンドに達すると、緩衝室32内の容積も変化しなく
なるので、上記貫通孔19b内の流れが停って、オリフィ
ス19c前後の差圧もなくなる。
したがって、この場合には、当該ポペット19は、前記
受圧面積AとBとの差に応じてその開度を制御するこ
と、前記従来と同様である。
このようにして、当該リリーフ弁3による制御圧を、
第3図に示したようにピークを均してゆるやかに上昇さ
せて、油圧モータmの慣性エネルギーを熱エネルギーに
変換し、制御力が発揮される。
油圧モータmが完全に停止すれば、両メイン通路1、
2が同圧になるとともに、二次圧室11および緩衝室32も
両メイン通路1、2と同圧になる。したがって、リリー
フ弁3がスプリング22のばね力で閉弁を維持するととも
に、ショックレスピストン30も緩衝室32内の作動油を排
出しながらスプリング37のばね力の作用で図示の原位置
に復帰する。ショックレスピストン30がそのストローク
エンドから原位置に復帰し始めのときは、ダンパ室38が
負圧気味になる。しかし、このときにはメイン通路2側
の圧力がメイン通路1側よりわずかに高い時期なので、
ポペット部材35が開弁し、その流路を経由してメイン通
路2側の作動油を当該ダンパ室38に導入する。そして、
上記負圧の発生が防止され、ショックレスピストン30は
図示の原位置に復帰する。
第4図に示した第2実施例は、上記第1実施例におけ
るスリーブ形状のポペット部材35の傾斜部35bのシート
形成を変化させたものである。
すなわち、ポペット部材35であって、その環状切欠部
35a側の端面にシート部35cを形成し、このシート部35c
を本体17に形成したシート面42に対向させている。
しかして、ショックレスピストン30が図示の原位置に
復帰するときには、前記第1実施例と同様に、ポペット
部材35が移動してシート部35cが開口し、この開口部を
経由して連通路39側の作動油をダンパ室38に導入する。
第5図に示した第3実施例は、上記第2実施例のスリ
ーブ形状のポペット部材35の形状を変えて、ポペット部
材35がショックレスピストン30と共に移動するように構
成している。
すなわち、この第3実施例は、冠状部35dを形成した
ポペット部材35の内周にショックレスピストン30を摺動
自在に嵌合し、このポペット部材35をボアー34に内装し
ている。そして、スプリング37のばね力をショックレス
ピストン30を介してポペット部材35に常時作用させ、シ
ョックレスピストン30をポペット部材35の冠状部35dに
当接するようにしている。しかして、ショックレスピス
トン30が図示の原位置に復帰するときには、ショックレ
スピストン30を介してポペット部材35にスプリング37の
ばね力が作用して、ポペット部材35はショックレスピス
トン30と共に復帰する。そして、ポペット部材35が復帰
し始めると、シート部36が開口し、この開口部を経由し
て連通路39側の作動油をダンパ室38に導入すること前記
第1実施例と同様である。
なお、上記実施例におけるポペット部材35のストロー
ク量をS1、直径をD1とすると第1段階のショックレス容
量は、π/4(D1×S1になり、第2実施例より第1段
階のショックレス容量を大きくすることもできる。
第6図に示した第4実施例は、スリーブ形状のポペッ
ト部材35の一端内周に段部35eを形成し、この段部35eに
スプリング43を設けている。そして、このポペット部材
35にスプリング43のばね力を作用させているが、このば
ね力はショックレスピストン30に設けたスプリング37の
ばね力より小さくしている。
上記のようにばね力を作用させたポペット部材35は、
緩衝室32に圧油が導かれると、ショックレスピストン30
に先がけて移動し、ダンパ室38を区画形成するととも
に、図示の原位置に復帰するときには、上記スプリング
43のばね力の作用も加わって、ポペット部材35をストロ
ークエンドから復帰させる。
しかして、ショックレスピストン30が図示の原位置に
復帰するときには、ポペット部材35のシート部35cが開
口し、この開口部を経由して連通路39側の作動油をダン
パ室38に導入すること第1実施例と同様である。
第7図に示した第5実施例は、前記第3実施例の連通
路39の形成位置が異った本体17に対応できる構成にして
いる。
この第5実施例は、ロッド形状のポペット部材35の外
周にショックレスピストン30を摺動自在に嵌合し、この
ショックレスピストン30をボアー34に内装している。ま
た、ポペット部材35に通孔d3を形成し、その一端をメイ
ン通路2に連通する連通路44に臨ませるとともに、他方
をダンパ室38に開口している。
そして、緩衝室32に作動油が導かれると、その圧力作
用でポペット部材35が移動するが、このポペット部材35
が移動してシート部36を閉じると、ダンパ室38は通孔d3
を介して連通路44に連通する。また、上記の状態からシ
ョックレスピストン30だけ移動し始めると、ショックレ
スピストン30は上記通孔d3の開口部を徐々に絞りながら
ストロークエンド部分まで移動し、通孔d3の開口部を塞
ぐ。
しかして、ショックレスピストン30が図示の原位置に
復帰するときには、シート部36が開口し、この開口部を
介してメイン通路2に連通する連通路44側の作動油をダ
ンパ室38に導入すること前記第1実施例と同様である。
なお、上記実施例における第1段階のショックレス容
量は、π/4(D2×S1になること当然である。
第8図に示した第6実施例は、上記第5実施例のロッ
ド形状のポペット部材35の形状を変えて、ポペット部材
35がショックレスピストン30と共に移動するように構成
している。
すなわち、この第6実施例のポペット部材35はその一
側に頭部35fを形成している。そして、上記ポペット部
材35をショックレスピストン30に摺動自在に嵌合し、こ
のショックレスピストン30をボアー34に内装するととも
に、スプリング37のばね力をショックレスピストン30を
介してポペット部材35に常時作用させている。
そして、ショックレスピストン3が図示の原位置に復
帰するときには、スプリング37のばね力がショックレス
ピストン30を介してポペット部材35に作用し、ショック
レスピストン30と共にポペット部材35も復帰する。
しかして、ショックレスピストン30が図示の原位置に
復帰するときには、シート部36が開口し、この開口部を
介してメイン通路2に連通する連通路44側の作動油をダ
ンパ室38に導入することを前記第1実施例と同様であ
る。
第9図に示した第7実施例は、2組のリリーフ弁を制
御できるようにした昇圧緩衝装置である。
上記昇圧緩衝装置Aは、ショックレスピストン45を摺
動自在に嵌合したスリーブ形状のポペット部材46を本体
17に形成したボアー34に内装している。そして、ショッ
クレスピストン45の両側に一対のスプリング51、52を設
け、ショックレスピストン45を図示の原位置に保持する
とともに、ショックレスピストン45の両側に緩衝室53、
54を区画形成している。
また、ポペット部材46の両端にシート部46c、46dを形
成するとともに、両端外周に環状切欠部46a、46bを形成
している。そして、環状切欠部46a、46bは上記ボアー34
との間にわずかなすき間を保持している。さらに、上記
環状切欠部46a、46dの外周にそれぞれ通孔d4、d5を開口
させ、この通孔d4、d5を介して上記わずかなすき間と当
該緩衝室53、54とをそれぞれ連通している。
上記のように連通した一方の緩衝室53は連通路44を介
して、リリーフ弁3の二次圧室11→貫通孔19b→メイン
通路1に連通している。また、他方の緩衝室54は連通路
39を介してリリーフ弁4の二次圧室12→貫通孔50b→メ
イン通路2に連通している。
いま、例えば、油圧モータmのポンプ作用で、一方の
メイン通路1に圧油が吐出されると、その圧油は、リリ
ーフ弁3のポペット19の貫通孔19b→二次圧室11→連通
路44を経由して昇圧緩衝装置Aの緩衝室53に導かれるこ
と前記従来と同様である。
このように緩衝室53に圧油が導かれると、その圧力作
用でポペット部材46が図面左方向に移動し、シート部46
cが本体17に当接してシート部46cの開口部を閉じる。そ
して、ポペット部材46とショックレスピストン45とで、
上記緩衝室53とは反対側の緩衝室54内にダンパ室55を区
画形成するとともに、ポペット部材46はダンパ室55から
連通路39への流通のみを許容するチェック弁として機能
する。
また、上記ポペット部材46の移動とともに、ショック
レスピストン45がスプリング51のばね力に抗して図面左
方向に移動する。そして、ダンパ室55内の作動油は、上
記ショックレスピストン45の移動に応じて通孔d4→環状
切欠部46aの外周のわずかなすき間→連通路39→リリー
フ弁4の二次圧室12→貫通孔50bを経由してメイン通路
2に流出する。
しかして、油圧モータが完全に停止して、ポンプ作用
が終止すると、ショックレスピストン45はスプリング51
のばね力の作用で、図示の原位置に復帰する。また、復
帰し始めたときにはダンパ室55内が真空気味になるが、
このときには前記第1実施例と同様にして、ポペット部
材46のシート部46cが開口し、この開口部を経由して連
通路39側の作動油がダンパ室55に導入される。
また、油圧モータmのポンプ作用で、上記他方のメイ
ン通路2に圧油が吐出されると、その圧油は、今度はリ
リーフ弁4を経由して昇圧緩衝装置Aの左側の緩衝室54
に導かれる。
そして、上記緩衝室54に導入された圧油の圧力作用で
昇降緩衝装置Aが機能するが、その機能は、上記メイン
通路1に圧油が吐出された場合と実質的に変らない。つ
まり、昇圧緩衝装置Aの動作方向が上記とは反対方向に
なること、および上記通路39が流入側流路に、連通路44
が流出側流路になるだけで、昇圧緩衝装置Aの機能は上
記メイン通路1に圧油が吐出された場合と同様である。
したがって、ショックレスピストン45が図示の原位置
に復帰するときに、ポペット部材46のシート部46dが開
口し、この開口部を経由して連通路44側の作動油をダン
パ室56に導入すること、上記メイン通路1に圧油が吐出
された場合と同様である。
第8実施例を第10図に示す。この第8実施例は本体17
にリリーフ弁3を内装し、このリリーフ弁3の筒部材21
の一側に形成した環状溝21bに昇圧緩衝装置Aのシリン
ダ部材57を装着している。
また、上記シリンダ部材57の内周に、ロッド形状のポ
ペット部材35を挿入したショックレスピストン30を摺動
自在に内装し、ショックレスピストン30とシリンダ部材
57とで緩衝室32を区画している。そして、シリンダ部材
57の一側に連通路44を形成したシリンダヘッド部材58を
螺合し、上記ポペット部材35に形成したシート部35cに
対向させている。
いま、油圧モータmのポンプ作用で、吐出された圧油
がリリーフ弁3の二次圧室11に導かれると、この圧油は
シリンダ部材57に形成した通路41に導かれ、この圧油の
圧力作用でポペット部材35が移動して、緩衝室32に導入
される。
このように緩衝室32に圧油が導かれると、その圧油の
圧力作用でポペット部材35がショックレスピストン30を
伴って図面左方向に移動し、ポペット部材35はシリンダ
ヘッド部材58を当接してシート部35cの開口部を閉じ
る。
そして、ポペット部材35とショックレスピストン30と
でダンパ室38を区画形成するとともに、ポペット部材35
は、連通路からダンパ室38への流通のみを許容するチェ
ック弁として機能する。
また、ポペット部材35が上記のようにシリンダヘッド
部材58に当接すると、今度はショックレスピストン30だ
けが移動をつづける。
そして、ショックレスピストン30は通孔d6、d7の開口
部を順次絞りながらストロークエンド部分まで移動する
とともに、当該ダンパ室38内の作動油を上記通路d6、d7
→連通路44→シリンダ部材57に形成した通路57aを経由
して、メイン通路2に連通する連通路39に流出する。
しかして、油圧モータmがポンプ作用を終止し、閉塞
していた両メイン通路1、2が再び開かれると、油圧モ
ータmに高圧油が導かれて、油圧モータmが駆動する。
いま、例えば、メイン通路2側に圧油が導かれたとす
ると、その圧油はメイン通路2に連通する連通路39→連
通路39に連通する通路49→通路57aを経由して連通路44
に導かれる。このように連通路44に圧油が導かれると、
この圧油の圧力作用でポペット部材35のシート部35cが
開口する。そして、圧油はダンパ室38に導入され、その
圧力作用でショックレスピストン30はポペット部材35と
ともに、図示の原位置に復帰する。
上記第1〜8実施例によれば、ダンパ室を区画形成す
るポペット部材が、チェック弁として機能する。そし
て、このポペット部材を、ショックレスピストンの外周
面あるいは内周面に摺動自在に嵌合させているので、軸
方向に長くなることがなく、その分、取付けスペースを
短くでき、取付けスペースの制約を受けない。
また、ポペット部材のシート部直径を大きくして、そ
の流路面積を大きくとることもできる。したがって、ポ
ペット部材のシート部の流路面積も大きくとれるので、
作動油の粘性の影響が少なくなり、ショックレスピスト
ンの復帰特性も良くなる。
【図面の簡単な説明】
図面第1〜3図はこの発明の第1実施例を示すもので、
第1図は回路図、第2図は要部拡大図、第3図は制御圧
力特性図、第4〜9図は第2〜7実施例をそれぞれ示す
要部拡大図、第10図は第8実施例を示す断面図、第11〜
13図は従来の装置を示すもので、第11図は回路図、第12
図は断面図、第13図は制御圧力特性図である。 3、4……リリーフ弁、11、12……二次圧室、18a……
弁座、19……ポペット、35c、36、46c、46d……シート
部、35、46……ポペット部材、19c……オリフィス、3
0、31、45……ショックレスピストン、32、33、53、54
……緩衝室、38、55、56……ダンパ室。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポペットを弁座に圧接させるとともに、こ
    のポペットを臨ませた流入側と、ポペットの背面の二次
    圧室とを、オリフィスを介して連通させてなるリリーフ
    弁を備え、ショックレスピストンによって区画形成した
    緩衝室を上記二次圧室に接続し、この二次圧室の圧力作
    用でショックレスピストンが移動したとき、緩衝室の容
    積を拡大して、上記オリフィスに流れる流量を確保し、
    そのオリフィス前後に発生する差圧の作用でポペットと
    弁座との開度を制御して、流入側を流出側に連通する一
    方、上記ショックレスピストンのストロークエンド近傍
    で、ダンピング機能を発揮するダンパ室を設け、ショッ
    クレスピストンがストロークエンドに達したとき、上記
    流入側と二次圧室とのポペットの受圧面積差によって、
    ポペットと弁座との開度が制御される構成にしたリリー
    フ弁の昇圧緩衝装置において、上記ショックレスピスト
    ンの外周面あるいは内周面にポペット部材を摺動自在に
    嵌合し、ポペット部材が移動してシート位置に達したと
    きに上記ショックレスピストンとポペット部材とでダン
    パ室を区画形成するとともに、ショックレスピストンが
    ストロークエンドから復帰するときに、ポペット部材の
    シート部が開口し、この開口部を介して上記流出側とダ
    ンパ室とを連通する構成にしたリリーフ弁の昇圧緩衝装
    置。
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