JP2824627B2 - ハーフスラブ - Google Patents

ハーフスラブ

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JP2824627B2
JP2824627B2 JP6311603A JP31160394A JP2824627B2 JP 2824627 B2 JP2824627 B2 JP 2824627B2 JP 6311603 A JP6311603 A JP 6311603A JP 31160394 A JP31160394 A JP 31160394A JP 2824627 B2 JP2824627 B2 JP 2824627B2
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好富 須賀
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西 邦弘
南 久雄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄筋コンクリート造
の床版を形成するためのハーフスラブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄筋コンクリート造の床版は、
に示すように、型枠13を支保工8で支持し、型枠13上
に設置したスペーサ14の上にアンボンドPC鋼材3を配
置して、アンボンドPC鋼材3に上がり、下がりが生じ
るようにし、そして、その上からコンクリート4を打設
し、コンクリート4の硬化後にアンボンドPC鋼材3を
両側からひっぱって緊張させることにより形成されてい
た。
【0003】このようにアンボンドPC鋼材3を緊張さ
せれば、アンボンドPC鋼材3に吊り上げ力が生じて前
記床版にかかる荷重が打ち消されると共に、横方向の圧
縮力が生じて引っ張り力に対する強度が強化され、ひび
割れを防止することができる。
【0004】しかしこのような工法では、現場で型枠13
や支保工8を設置し、さらにアンボンドPC鋼材3に上
がり、下がりを生じさせるためのスペーサ14を設置する
必要があるため、高い施工精度を得ることが困難で、し
かも長い工期が必要であった。
【0005】一方、図9に示すような、コンクリートス
ラブ15に鉄筋トラス7を組み合わせたハーフスラブがあ
った。この従来のハーフスラブは、工場で生産可能であ
るため、鉄筋トラス7の配筋の乱れが少なく、比較的高
い施工精度を得ることができる。
【0006】また、コンクリートスラブ15は型枠として
の機能を有し、しかも支保工がなくとも支えることがで
きるため、このハーフスラブを用いれば、現場では型枠
13や支保工8を使用することなく、コンクリート4を上
から打設して一体化させるだけの作業で床版を形成する
ことができ、比較的短い工期で済ませることができる。
【0007】しかし、この従来のハーフスラブを用いて
形成した床版は、さほど強度は高くなく、強度をより高
めようとすれば、アンボンドPC鋼材3を用いる必要が
ある。アンボンドPC鋼材3を用いる場合は、前述の場
合と同様に、現場でコンクリートスラブ15上にスペーサ
14を設置する必要があるため、施工精度の向上や工期の
短縮の効果が十分に得られなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
アンボンドPC鋼材を用いることにより床版の強度を高
められると共に、施工精度の向上や工期の短縮の効果を
十分に得ることができるハーフスラブを提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。
【0010】この発明のハーフスラブは、鉄筋コンクリ
ート造の床版を形成するためのハーフスラブであって、
上面にアンボンドPC鋼材を支持するリブをアンボンド
PC鋼材の配置方向に適宜間隔を置いて対に設け、か
つ、リブの頂部に、アンボンドPC鋼材を載置するため
の凹部をアンボンドPC鋼材の配置方向に沿って形成
し、アンボンドPC鋼材が前記両リブ間において垂下す
るようにして配置されるものである。
【0011】ハーフスラブ本体の上面に、前記リブに加
え、アンボンドPC鋼材の一部が没入する溝を設けて実
施してもよい。
【0012】
【作用】上述の手段を採用した結果、この発明は次のよ
うな作用を有する。
【0013】この発明のハーフスラブは、リブを利用し
てアンボンドPC鋼材を配置することができる。しか
も、現場でアンボンドPC鋼材を配置するとき、アンボ
ンドPC鋼材が、対となっているリブ間において垂下す
ることにより、スペーサを設置することなく、アンボン
ドPC鋼材に一定の上がり、下がりを生じさせることが
できる。
【0014】しかも、リブの頂部に、アンボンドPC鋼
材を載置するための凹部をアンボンドPC鋼材の配置方
向に沿って形成しているので、アンボンドPC鋼材が、
その配置時に前記リブから脱落することを防止すること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面を参照して説明する。
【0016】図1は、この発明の第1実施例のハーフス
ラブの斜視図である。このハーフスラブは、ハーフスラ
ブ本体1の上面にアンボンドPC鋼材3を支持するリブ
5を 適宜間隔を置いて対に設けている。
【0017】このハーフスラブは、コンクリートから成
り、大きさは特に限定されず、場合に応じて適宜設定す
ることができるが、この実施例では短辺を約3m、長辺
を約5m、厚さを約5cmに形成している。各対となって
いるリブ5は、長辺方向の両端部に約20cm間隔ごとに
複数組設けられている。
【0018】リブ5は、このハーフスラブの断面図であ
る図2に示されるように、断面が略台形で、その頂部に
長尺方向に沿って凹部6が形成された形状となってい
る。
【0019】このハーフスラブは、前述のような構造で
あるため、工場での生産が可能で、しかもトラックの荷
台に複数積み重ねて運搬することができる。
【0020】このハーフスラブを用いて床版を形成する
場合、まずハーフスラブを架構体の上に支持させる。架
構体は、RC造、S造等構造種別を問わない。
【0021】そして、アンボンドPC鋼材3をリブ5を
利用して配置する。アンボンドPC鋼材3は両端部のリ
ブ5に支持され、図3に示されるように、リブ5に支持
された部分が持ち上がり、前記対となっている両リブ間
において、リブ5に支持されていない中間部が自重によ
り垂下するようにしている。従って、スペーサを設置せ
ずにアンボンドPC鋼材3に上がり、下がりを生じさせ
ることができる。しかも、このアンボンドPC鋼材3に
生じる上がり、下がりの程度は、リブ5により一定に定
まるので、現場で前記上がり、下がりの調整作業を行う
必要がない。
【0022】アンボンドPC鋼材3は、図4に示される
ように、前記凹部6に載置されるため、リブ5から脱落
し難くなっている。
【0023】アンボンドPC鋼材3及び鉄筋の配置後
は、従来のアンボンドPC鋼材3を用いた工法と同様
に、ハーフスラブ上にコンクリート4を打設し、硬化さ
せる。そして専用のジャッキ(図示せず)を用いてアン
ボンドPC鋼材3を緊張させることにより、アンボンド
PC鋼材3に吊り上げ力を生じさせて前記床版にかかる
荷重を打ち消すと共に、横方向の圧縮力を生じさせて引
っ張り力に対する強度を強化してひび割れを防止するよ
うにしている。
【0024】図5は、この発明の第2実施例の長辺方向
の断面図である。このように、ハーフスラブ本体1の上
面に、前記リブ5に加え、アンボンドPC鋼材3の一部
が没入する溝2を設けて実施してもよい。
【0025】図6は、この発明の第3実施例で、前記
実施例のリブ5と鉄筋トラス7とを組み合わせたもの
の長辺方向の断面図である。その短辺方向の断面図であ
図7に示されるように、この第4実施例では、リブ5
と鉄筋トラス7とが交互に設けられている。また、リブ
5は緩やかに傾斜しており、アンボンドPC鋼材3がこ
の傾斜に沿って垂下するようにしている。
【0026】この第3実施例のハーフスラブは、施工時
において支保工8に支えられた大引き9の上に複数枚載
置され、隣接するハーフスラブの鉄筋トラス7,7が連
結材10により連結されている。
【0027】なお、図6中の11は梁で、12はその型枠
で、この型枠12が床版を支える架構体となっている。
【0028】このように、この発明のハーフスラブは、
リブ5と鉄筋トラス7とを組み合わせて実施することも
できる。また、前述のような溝2、リブ5及び鉄筋トラ
ス7を組み合わせて実施してもよい。
【0029】
【発明の効果】この発明のハーフスラブは、上述のよう
な構成を有するため、リブを利用してアンボンドPC鋼
材を配置することにより、床版の強度を高めることがで
きる。しかも、アンボンドPC鋼材の配置時に、アンボ
ンドPC鋼材が対となっているリブ間において垂下する
ことにより、スペーサを設置することなく、アンボンド
PC鋼材に一定の上がり、下がりを生じさせることがで
きる。さらに、リブの頂部に形成された凹部により、ア
ンボンドPC鋼材がリブから脱落することを防止するこ
とができる。
【0030】従って、施工精度の向上や工期の短縮の効
果を十分に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るハーフスラブの第1実施例の
斜視図。
【図2】 この発明に係るハーフスラブの第1実施例の
短辺方向の断面図。
【図3】 この発明に係るハーフスラブの第1実施例に
アンボンドPC鋼材を配置した状態を示す長辺方向の断
面図。
【図4】 この発明に係るハーフスラブの第1実施例に
アンボンドPC鋼材を配置した状態を示す短辺方向の断
面図。
【図5】 この発明に係るハーフスラブの第2実施例
アンボンドPC鋼材を配置した状態を示す長辺方向の断
面図。
【図6】 この発明に係るハーフスラブの第3実施例の
長辺方向の断面図。
【図7】 この発明に係るハーフスラブの第3実施例の
短辺方向の断面図。
【図8】 従来のアンボンドPC鋼材を使用した床版を
形成する工法を説明する断面図。
【図9】 従来のハーフスラブの断面図。
【符号の説明】
3 アンボンドPC鋼材 5 リブ 6 凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート造の床版を形成するた
    めのハーフスラブであって、上面にアンボンドPC鋼材
    を支持するリブをアンボンドPC鋼材の配置方向に適宜
    間隔を置いて対に設け、かつ、リブの頂部に、アンボン
    ドPC鋼材を載置するための凹部をアンボンドPC鋼材
    の配置方向に沿って形成し、アンボンドPC鋼材が前記
    両リブ間において垂下するようにして配置されることを
    特徴とするハーフスラブ。
  2. 【請求項2】 ハーフスラブ本体の上面に、アンボンド
    PC鋼材の一部が没入する溝を形成した請求項1記載の
    ハーフスラブ。
JP6311603A 1994-12-15 1994-12-15 ハーフスラブ Expired - Fee Related JP2824627B2 (ja)

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JPS58153844A (ja) * 1982-03-09 1983-09-13 株式会社竹中工務店 プレストレストコンクリ−ト合成床板の施工法
JPH0347352A (ja) * 1989-07-14 1991-02-28 Tokyu Constr Co Ltd ハーフPCa板およびそれによるスラブ構法

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