JP2824385B2 - 湿式クラッチ装置 - Google Patents

湿式クラッチ装置

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JP2824385B2
JP2824385B2 JP6047154A JP4715494A JP2824385B2 JP 2824385 B2 JP2824385 B2 JP 2824385B2 JP 6047154 A JP6047154 A JP 6047154A JP 4715494 A JP4715494 A JP 4715494A JP 2824385 B2 JP2824385 B2 JP 2824385B2
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piston
clutch
damper
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oil chamber
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弘 家中
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UD Trucks Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速装置などに採
用される湿式クラッチ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速装置として、図6に示す
ようにエンジン1とトランスミッション2との間にロッ
クアップクラッチ4及び動力遮断クラッチ95を直列に
備えたトルクコンバータ3を介装し、トランスミッショ
ン2に連結されたシフトレバー機構6と、トルクコンバ
ータ3のロックアップクラッチ4及び動力遮断クラッチ
95をオイルポンプ7からの油圧でそれぞれ駆動するバ
ルブ機構8と、エンジン1とシフトレバー機構6及びバ
ルブ機構8を制御する操作部9とを備えたものが知られ
ている(実開平2−6850号公報)。
【0003】トルクコンバータ3は図7に示すようにポ
ンプシェル10とタービンシェル11及びステータ12
で構成される対称3要素1段のもので、タービンホイー
ル13とインプットディスク14とを断続するロックア
ップクラッチ4に加えて、タービンホイール13とアウ
トプットシャフト15との断続を行う動力遮断クラッチ
95がタービンホイール13に配設される。
【0004】ロックアップクラッチ4の非作動状態であ
れば、エンジン1の駆動力は図中実線矢印のように伝達
し、インプットディスク14からポンプシェル10、タ
ービンシェル11、タービンホイール13を経て、動力
遮断クラッチ95からアウトプットシャフト15へ伝達
される。一方、ロックアップクラッチ4が作動状態にあ
れば、図中破線矢印で示すように伝達され、インプット
ディスク14から動力遮断クラッチ95を経て直接アウ
トプットシャフト15へ伝達される。
【0005】タービンホイール13とアウトプットシャ
フト15との間に介装された動力遮断クラッチ95は、
トランスミッション2の変速時にアウトプットシャフト
15への動力を遮断する。
【0006】動力遮断クラッチ95はピン25を介して
タービンホイール13に支持されるとともに、アウトプ
ットシャフト15の軸方向(以下、単に軸方向とする)
へ駆動されるピストン20と、タービンホイール13に
固設されたプレッシャプレート21と、同じくタービン
ホイール13で軸方向へ変位可能に支持されたプレッシ
ャプレート22と、クラッチディスク24で軸方向へ変
位可能に支持されたクラッチプレート23、23とから
構成され、プレッシャプレート21、22とクラッチプ
レート23、23は互いに挟持するように摺接する。
【0007】タービンホイール13とピストン20との
間に画成された油室20Aへ圧油が供給されるとピスト
ン20がクラッチプレート23をプレッシャプレート2
1へ向けて押圧することにより、動力遮断クラッチ95
が接続されてタービンホイール13とアウトプットシャ
フト15とを結合する。一方、油室20Aから圧油が開
放されるとクラッチプレート23の押圧が解除されて動
力遮断クラッチ95は遮断される。
【0008】クラッチディスク24はアウトプットシャ
フト15に結合したハブフランジ27と、このハブフラ
ンジ27に対して円周方向へ変位可能なクッションプレ
ート28とから構成され、これらハブフランジ27とク
ッションプレート28との間にはクッションプレート2
8を円周方向へ付勢するダンパスプリング26が介装さ
れ、クラッチプレート23、プレッシャプレート21、
22の断続による回転変動を吸収する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においてはトルクコンバータ3と一体となった動力
遮断クラッチ95が湿式クラッチとして構成されるた
め、作動油の粘性に応じて動力遮断クラッチ95の遮断
時にもドラッグトルクが発生し、発進時などにおいては
ドラッグトルクによってトランスミッション2のギヤが
回転するため、円滑に変速を行えない場合があった。
【0010】そこで本発明は、ドラッグトルクの発生に
伴うアウトプットシャフトのつれ回りを抑制して円滑に
変速可能な湿式クラッチ装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、動力の伝達経
路を遮断する湿式クラッチ装置において、駆動軸側に形
成された環状の油室と、環状部材で形成されるととも
に、前記環状油室に収装されて軸方向へ変位可能な第1
のピストンと、駆動軸側に配設されて前記第1のピスト
ンの円周方向への変位を規制する案内部材と、前記第1
のピストンと軸方向で結合する一方、円周方向で相対変
位可能に係合する第2のピストンと、前記第2のピスト
ンと対峙して従動側に設けられた摩擦部材と、前記第1
のピストンと第2のピストンとの間に介装されて第2の
ピストンを円周方向へ付勢する弾性部材とを備える。
【0012】
【作用】したがって、環状油室への圧油の給排により第
1及び第2のピストンが軸方向に変位し、第2のピスト
ンが摩擦部材に接離して湿式クラッチの断続を行う。湿
式クラッチの接続時には、駆動軸側の案内部材から第1
のピストン、弾性部材及び第2のピストンを介して駆動
軸と従動軸が結合される。従動軸と駆動軸との間に回転
数の変動がある場合には弾性部材で付勢された第2のピ
ストンが第1のピストンに対して円周方向へ相対変位す
ることで回転数の変動を緩和することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1〜図5は前記従来例と同様の自動変速
装置を構成するトルコンバータ3にに本発明を適用した
例を示し、動力遮断クラッチ5は前記従来例の動力遮断
クラッチ95と同様に配設され、前記従来例として示し
た図5、図6と同一のものに同一の図番を付して説明を
省略する。
【0015】ロックアップクラッチ4のクラッチプレー
ト18を外周に備えて略円筒状の形成された駆動軸とし
てのタービホイール13の内周には作動油通路70と連
通した環状の油室60がインプットディスク14に面し
て形成され、この油室60には図3、図4にも示すよう
に、環状部材で形成されるとともにアウトプットシャフ
ト15の軸方向(以下、単に軸方向とする)へ変位可能
な第1のピストンとしての油圧ピストン50が収装され
る。
【0016】油圧ピストン50はインプットディスク1
4に面した円周上の所定の位置に凸部50Aを突設し、
この凸部50Aをインプットディスク14側に向けて油
室60に収装される。
【0017】油圧ピストン50はタービンホイール13
から油室60へ軸方向に突設された案内部材としてのピ
ン53で円周方向への変位を規制される一方、軸方向へ
案内される。
【0018】そして、油圧ピストン50のインプットデ
ィスク14側には環状部材で形成されるダンパピストン
51が係合する。
【0019】図3、図4にも示すように、油圧ピストン
50に面したダンパピストン51にはほぼ「コ」の字状
の断面を備えた凹部51Aが所定の円弧状に形成され、
この凹部51Aに油圧ピストン50の凸部50Aが係合
することで、油圧ピストン50とダンパピストン51は
軸方向で結合する一方、円周方向の所定の範囲で相対変
位可能となる。
【0020】そして、この凹部51Aの内周には図2に
示すように、凸部50Aを挟持するようにダンパスプリ
ング6、6が介装され、ダンパピストン51はダンパス
プリング6、6によって凸部50Aが凹部51Aのほぼ
中央に位置するよう常時付勢され、ダンパピストン51
が油圧ピストン50に対して回転すると、ダンパスプリ
ング6はこの回転方向と逆方向へ付勢する。
【0021】このダンパピストン51は図3、図4にも
示すように、油室60の開口端部に設けられたリターン
スプリング54で油圧ピストン50へ向けて付勢され、
ダンパピストン51は油圧ピストン50と常時軸方向で
結合するとともに一体となって軸方向へ変位する。
【0022】タービンホイール13とインプットディス
ク14との間で従動軸としてのアウトプットシャフト1
5に結合された円盤状部材のクラッチディスク40の外
周にはクラッチプレート23がダンパピストン51と対
峙する位置に設けられる。なお、クラッチディスク40
は両側面をほぼ平滑に形成される。
【0023】クラッチプレート23のインプットディス
ク14側には上記油圧ピストン50及びダンパピストン
51と同様に構成された固定ピストン52及びダンパピ
ストン53が配設され、クラッチプレート23は油室6
0に加わる油圧に応じてダンパピストン51、53で挟
持される。なお、固定ピストン52はタービンホイール
13の端部内周に固設され、固定ピストン52とダンパ
ピストン53は軸方向で結合される一方、ダンパスプリ
ング6、6を介して所定の範囲で円周方向に相対変位可
能となる。
【0024】こうして、動力遮断クラッチ5はタービン
ホイール13とインプットディスク14との間に満たさ
れた作動油で湿式クラッチを構成し、油圧ピストン50
とダンパピストン51を軸方向で一体に結合する一方、
ダンパスプリング6を介して円周方向の相対変位を所定
の範囲で許容することで回転変動を吸収し、ダンパピス
トン51がクラッチディスク40に支持されたクラッチ
プレート23と接離することで動力の断続を行う。
【0025】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0026】動力遮断クラッチ5を接続するには、作動
油通路70から油室60へ圧油が供給し、油圧ピストン
50をインプットディスク14へ向けた軸方向へダンパ
ピストン51と一体となって変位させる。
【0027】ダンパピストン51はクラッチプレート2
3を押圧するとともに、さらにクラッチプレート23を
ダンパピストン53に押圧してタービンホイール13と
クラッチディスク40を結合し、タービンホイール13
からアウトプットシャフト15へ伝達する。
【0028】一方、動力遮断クラッチ5を遮断するには
油室60に加わる油圧を低下させ、リターンスプリング
54により付勢されたダンパピストン51及び油圧ピス
トン50は油室60へ向けて変位し、ダンパピストン5
1はクラッチプレート23から離れてタービンホイール
13とクラッチディスク40は相対変位可能となる。
【0029】この動力遮断クラッチ5の遮断時には、タ
ービンホイール13側がエンジンに駆動されるためダン
パスプリング6を収装したダンパピストン51、53及
び油圧ピストン50、固定ピストン52が内部に満たさ
れた作動油を撹拌するが、クラッチディスク40は両側
面をほぼ平滑に形成されたため、撹拌された作動油によ
るドラッグトルクを前記従来例に比して低減することが
でき、トランスミッションの変速を円滑に行うことが可
能となる。
【0030】タービンホイール13と共に回転する油圧
ピストン50及びダンパピストン51に収装されたダン
パスプリング6は、図5にも示すように、タービンホイ
ール13とクラッチディスク40の回転数が異なる場合
には、油圧ピストン50がピン53で円周方向への変位
を規制され、ダンパピストン51がダンパスプリング6
を圧縮することで衝撃を緩和することができ、前記従来
例と同様にタービンホイール13とアウトプットシャフ
ト15の回転変動を吸収することができるのである。
【0031】このように、回転変動を吸収するダンパス
プリング6をタービンホイール13側に設けたため、ク
ラッチディスク40の両側面をほぼ平滑に形成すること
が可能となってドラッグトルクを低減させることが可能
となり、トランスミッションの変速動作を円滑に行うこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上のよう本発明によれば、動力の伝達
経路を遮断する湿式クラッチ装置において、駆動軸側に
形成された環状の油室と、環状部材で形成されるととも
に、前記環状油室に収装されて軸方向へ変位可能な第1
のピストンと、駆動軸側に配設されて前記第1のピスト
ンの円周方向への変位を規制する案内部材と、前記第1
のピストンと軸方向で結合する一方、円周方向で相対変
位可能に係合する第2のピストンと、前記第2のピスト
ンと対峙して従動側に設けられた摩擦部材と、前記第1
のピストンと第2のピストンとの間に介装されて第2の
ピストンを円周方向へ付勢する弾性部材とを備え、回転
変動を吸収する弾性部材を駆動軸側に配設したため、従
動側のクラッチディスクを作動油の撹拌抵抗を低減可能
な形状とすることができ、ドラッグトルクを低減して円
滑な変速動作を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すトルクコンバータの断面
図である。
【図2】クラッチディスクの正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】差動状態を示すクラッチディスクの正面図であ
る。
【図6】従来の例を示す自動変速装置のブロック図であ
る。
【図7】同じく、従来の例を示すトルクコンバータの断
面図である。
【符号の説明】
3 トルクコンバータ 5 動力遮断クラッチ 6 ダンパスプリング 13 タービンホイール 23 クラッチプレート 40 クラッチディスク 50 油圧ピストン 51 ダンパピストン 53 ピン 60 油室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力の伝達経路を遮断する湿式クラッチ
    装置において、駆動軸側に形成された環状の油室と、環
    状部材で形成されるとともに、前記環状油室に収装され
    て軸方向へ変位可能な第1のピストンと、駆動軸側に配
    設されて前記第1のピストンの円周方向への変位を規制
    する案内部材と、前記第1のピストンと軸方向で結合す
    る一方、円周方向で相対変位可能に係合する第2のピス
    トンと、前記第2のピストンと対峙して従動側に設けら
    れた摩擦部材と、前記第1のピストンと第2のピストン
    との間に介装されて第2のピストンを円周方向へ付勢す
    る弾性部材とを備えたことを特徴とする湿式クラッチ装
    置。
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JPH07259883A JPH07259883A (ja) 1995-10-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5576303A (en) * 1993-03-16 1996-11-19 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Energy-supplementing saccharide source and its uses
DE69510116T2 (de) * 1994-02-23 1999-11-18 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo, Okayama Nicht reduzierendes Saccharid bildendes Enzym, dieses kodierende DNA, und deren Herstellungen und Verwendungen

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