JP2823770B2 - マルチレベル信号の符号化方法 - Google Patents

マルチレベル信号の符号化方法

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JP2823770B2 JP5040652A JP4065293A JP2823770B2 JP 2823770 B2 JP2823770 B2 JP 2823770B2 JP 5040652 A JP5040652 A JP 5040652A JP 4065293 A JP4065293 A JP 4065293A JP 2823770 B2 JP2823770 B2 JP 2823770B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値信号の効率的ディ
ジタル符号化に関し、特に、低ビット速度における高品
質音声、ビデオおよびその他の信号のディジタル符号化
に関する。ただし、本発明の説明は、ビデオ信号のよう
な画像の符号化の実施例について行う。
【0002】
【従来の技術】高品質、低ビット速度ビデオ符号化は、
現在および将来のネットワークによる電子会議や、IS
DNのようなアプリケーションに必要である。静止画像
圧縮のための非常に効率的な符号器の1つ(米国特許出
願第07/350,435号(発明者:J.D.ジョン
ストン、R.J.サフラネク、出願日:1989年5月
4日)、および、R.J.サフラネク、J.D.ジョン
ストン、「依存性量子化およびポスト量子化による知覚
的に同調されたサブバンド画像符号器」、Proc.I
CASSP(1989年)に記載)は、符号化方式に統
計的基準とともに知覚的基準を取り入れている。しか
し、低ビット速度(例えば、384kbps以下)にお
ける高品質完全運動ビデオ符号化は困難な問題のままで
ある。
【0003】サブバンドディジタル符号化技術は周知で
ある。(例えば、N.S.ジェイヤント、P.ノル著
「波形のディジタル符号化:その原理と音声およびビデ
オへの応用」、プレンティス・ホール(1984年)参
照。)
【0004】サブバンド符号化技術は、画像符号化に使
用されている。これは、G.カールソン、M.ヴェタリ
「ビデオの3次元サブバンド符号化」Proc.IEE
EICASSP(1988年)1100〜1103ペー
ジに記載されている。これに記載されている技術は、い
わゆる直交ミラーフィルタを使用して時空間サブバンド
を生成するために多次元フィルタリングを使用する。直
交ミラーフィルタは、例えば、J.D.ジョンストン
「直交ミラーフィルタバンドで使用するために設計され
たフィルタ群」Proc.IEEE ICASSP(1
980年)、および前掲のジェイヤントとノルの本の第
11章に記載されている。
【0005】画像を符号化するもう1つの技術が、D.
チェン、A.C.ボヴィク「単純な画像パターンを使用
する高速画像符号化」SPIE、第1199巻、ヴィジ
ュアル・コミュニケーションズ・アンド・イメージ・プ
ロセシングIV(1989年)第1462〜1471ペ
ージ、に記載されている。チェンとボヴィクの論文に記
載された技術は、少数の局所パターンをサブ画像として
使用し、これらのパターンの選択が、生物学的な視覚系
の測定された性質および可視化幾何モデルに基づく。画
像を表現するためのパターン(サブ画像)の選択は、最
小平均2乗誤差計量のような一般的な誤差基準には基づ
かない。
【0006】必要なビット速度を縮小するために使用さ
れる一般に有用な符号化技術は、ベクトル量子化として
知られている。(例えば、ジェイヤントとノルの前掲書
第9章、および、A.ガーショ「ベクトル量子化の構造
について」IEEE Trans.Info.Theo
ry、IT−28巻、第157〜165ページ(198
2年3月)参照。)このような技術は、符号化される入
力シーケンスを、順序リストすなわちコードブックに格
納された「ベクトル」と比較する。(いくつかの所定の
基準に従って)最適な一致がコードブック内に有った場
合、そのベクトルの添字が入力シーケンスを表すために
選択される。一般に、コードブックを生成し、それを常
に更新するために、トレーニング動作が使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】効率的な低速符号器
は、画像シーケンスのうち知覚的に非重要な成分ととも
に、時間的および空間的相関による冗長性を除去すべき
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、音響、ビデ
オ、地球物理およびその他の信号を含むさまざまな信号
のための低ビット速度符号化を提供することによって、
ベクトル量子化技術の一般的なクラスを拡張し単純化す
る。本発明の重要な効果は、重要なアプリケーションに
対してベクトルコードブックを生成し保守するためのト
レーニングが不要であることである。
【0009】本発明によれば、コードブックは幾何学的
パターンのセットとして選択される。各パターンは、ア
プリケーションに応じて、複数の要素を有する。入力信
号のサブセットの重要度が所定のしきい値以下になる場
合に基準すなわち「ヌル」ベクトルの使用が選択される
ようにするしきい値技術が有用である。符号ベクトルお
よび付随する絶対値情報を表現するために周知のハフマ
ン符号化技術を使用すると便利である。この場合、頻繁
に生じるベクトルは短い符号シーケンスによって表現さ
れる。こうして、可変解像度符号化が実現され、入力シ
ーケンスを表現するのに要するビット数は、特に入力が
重要部分において「疎」である場合に大幅に縮小され
る。このような疎入力の例は、背景が画像の大部分にわ
たってほぼ一定であるような画像情報である。
【0010】さらに、本発明は、高速コードブック検索
技術を提供する。これは、完全コードブック検索で実行
するのに要するよりも非常に少ない計算で最適な(最小
2乗誤差の意味で)コードブックベクトルを識別する。
【0011】本発明は、3次元サブバンド方式を使用す
る低ビット速度ビデオ符号化の新しいシステムおよび方
法に関して詳細に説明する。例えば、画像シーケンス
は、J.D.ジョンストン「直交ミラーフィルタバンド
で使用するために設計されたフィルタ群」プロシーディ
ングズIEEE ICASSP(1980年)に記載さ
れるような型の10タップ1次元直交ミラーフィルタ
(qmf)を使用して、異なる時空間周波数バンドに分
離される。最低時空間周波数成分を含むサブバンドは、
高品質で符号化される(一般的に、標準ADPCM符号
を使用する)が、非優性サブバンドは、本発明の1つの
目的による新たな構造化コードブックを含む低ビット速
度ベクトル量子化(VQ)を使用して量子化される。
【0012】本発明によれば、知覚的に非重要なサブバ
ンド(一般的に、高い時空間周波数成分からなる)は、
符号化されないという効果がある。
【0013】他の非優性サブバンドは、比較的低エネル
ギー内容を有するが、知覚的に重要なデータをエッジ情
報およびその他の高周波詳細の形で含む高周波サブバン
ドである。この情報は、各サブバンド内に非常に構造化
された形で現れ、各サブバンドは、その時空間周波数位
置に関してそれに付随する構造を有する。これらのサブ
バンドは、本発明のベクトル量子化技術を使用して、優
性低周波サブバンドよりもずっと低いビット速度で符号
化される。
【0014】
【実施例】図1および2は、引用したジェイヤントとノ
ルの本の図11.1に全体的に基づいており、それぞ
れ、本発明の使用法を説明する画像符号器および復号器
の全体構成を示す。
【0015】同じくジェイヤントとノルの本で一般的に
扱われているのがいわゆる直交ミラーフィルタバンク技
術である。この技術は、本発明での使用にいくつかの点
で適している。すなわち、ジェイヤントとノルは、図1
1.6で、サンプルの入力シーケンスを2つの等しい幅
のサブバンドに分割するために使用される直交「ミラ
ー」フィルタリングのためのシステムを示している。
(また、Y.リンデ、A.ブゾ、R.M.グレイ「ベク
トル量子化器設計のアルゴリズム」IEEEトランザク
ションズ・オン・コミュニケーションズ、COM−28
巻、第84〜95ページ(1980年1月)参照。)
【0016】図1に、本発明の幾何学的ベクトル量子化
器を効果的に使用する画像符号器を示す。対応して、図
2に、本発明の同じ技術に基づく画像復号器を示す。こ
れらのシステム要素のそれぞれについて個別に説明す
る。
【0017】図1に、グラフィック画像の表示(例え
ば、ビデオ画像100−iの順次フレーム)を示す。本
実施例の画像符号化アプリケーションで使用されるサブ
バンドフィルタリングは効果的に10個のタップを使用
するため、入力信号の10個の連続するフレームを格納
するのが便利である。特殊な例としては、各フレームは
288×360ピクセルを含む。今の目的では、画像
は、256個までの可能な強度レベルを有するマルチレ
ベル画像であるとみなされる。もちろん、本発明の技術
を使用した符号化でカラー画像も可能であるが、そのよ
うな応用の説明はここではしない。
【0018】ビデオ情報の連続フレームが図1のサブバ
ンド分析ブロック110(図3に関して詳細に後述)に
送られる。そこで、時空間成分が発生され、エネルギー
測定ブロック120に送られる。前述のように、画像は
11個の時空間サブバンドに分割される。これらの各バ
ンドのエネルギーが、図3の説明で詳細に示すように、
個別に決定される。
【0019】本発明の典型的実施例では、例として使用
されるサブバンド構成は、図3のように11個の時空間
周波数バンドからなる。サブバンドフィルタの特定の選
択を除いては、これは、G.カールソン、M.ヴィタリ
「ビデオの3次元サブバンド符号化」Proc.ICA
SSP(1988年)で使用されたのと同一の基本構造
である。HPおよびLPという記号はそれぞれ高域通過
フィルタリングおよび低域通過フィルタリングを表し、
添字t、h、およびvはそれぞれ時間、水平および垂直
フィルタリングを表す。エネルギーが、経験的に導出さ
れたしきい値以下になるサブバンドは、再構成画像シー
ケンスに重大な劣化を引き起こすことなく廃棄される。
残りのサブバンドは、これから詳細に説明するように、
予測符号器および最適スカラー量子化器を使用して符号
化される。
【0020】多くのアプリケーション(例えば今考えて
いる画像符号化アプリケーション)は、無視し得る成分
を有する信号成分を含むことがあるため、図1のブロッ
ク120に示すように、各成分にエネルギーしきい値テ
ストを適用するのが有用である。図1のシステムの場
合、各時空間サブバンドのエネルギー出力は、所定のし
きい値と比較される。今考えている例におけるエネルギ
ーを計算するには次式が便利である。
【数1】 ただし、xk,i,jは第i行第j列におけるサブバンドk
の強度である。サブバンドのエネルギーがしきい値以下
である場合、そのサブバンドの符号化は現在のフレーム
に対しては実行されない。
【0021】しきい値レベルは各サブバンドに対して異
なり得るが、多くの場合、すべての(またはほとんどす
べての)サブバンドで使用するのに固定しきい値を選択
するのは便利である。すなわち、例えば、マルチレベル
信号(図1の画像符号化システムにおけるピクセル)の
強度値の範囲が(−128,128)である場合、有用
なしきい値として、全成分(サブバンド)に対して20
が選択される。
【0022】最低時空間サブバンドは画像の基本画像構
造の多くを含むため、そのサブバンドのエネルギーレベ
ルは一般にしきい値を十分超過する。実際、今考えてい
るアプリケーションでは、この最低時空間サイドバンド
を、図1の高品質DPCM符号器170を使用して符号
化するのがよい。このような符号器は前掲のジェイヤン
トとノルの本の第6章にかなり詳細に記載されているの
で、1つの点を除いて、ここでは詳述しない。
【0023】図1のシステムで使用されるフィルタリン
グは空間分布および時間分布の両方に関するため、純空
間的予測器または時空間予測器のいずれかに切替可能な
予測器を有する、その他の点では標準的なDPCM符号
器が便利である。特に、本実施例の予測符号化方式は、
3次元切替予測器を使用する。この方式では、各サブバ
ンドに対して、現データ点xi,j,tを次式によって予測
する。
【0024】
【数2】 ただし、
【数3】 および、
【数4】 である。
【0025】前述のように、項xi,j,tは第i行第j列
第tフレームのシーンの強度を表し、x’i,j,tはx
i,j,tの予測強度である。時空間予測器に対する最適予
測器係数a={a1,a2,a3}および空間予測器に対
する最適予測器係数b={b1,b2,b3}は、各サブ
バンドに対して、あらゆるフレームで同時に標準的な方
法で従来技術に従って計算される。
【0026】経験的に導出されるしきい値T1は、予測
が時空間的または純空間的のいずれであるかを決定す
る。範囲(−128,128)のサブバンドピクセル強
度の場合、T1の良好な値は10である。
【0027】誤差信号は、ラプラシアン確率密度関数に
基づくマックス量子化器(例えば、前掲のジェイヤント
とノルの本参照)を使用して符号化される。
【0028】前述の典型的な画像シーケンスおよびビッ
ト速度の場合、すべてのサブバンドが符号化される必要
がないことが起こる。例えば、バンド1〜4およびバン
ド8のみが多くの場合に符号化される必要がある。残り
のサブバンドは非常に少ない信号エネルギーしか有しな
いため、廃棄することができる。サブバンド8は、低空
間高時間周波数バンドに対応し、対象が元の画像シーケ
ンスで運動すると対象のエッジがこのサブバンドに現れ
るという点で、運動検出器として作用する。このサブバ
ンドを低空間低時間周波数バンド1〜4とともに注意深
く符号化することによって、良好な符号化結果が得られ
る。
【0029】図4に、考えている典型的な画像シーケン
スの場合に図3のフィルタによって実行される11バン
ド周波数分解の出力の便利な編成を示す。適当にスケー
ルすると、各サブバンドのデータは標準的なビデオシス
テムを使用して見ることができる。図4の右半分(バン
ド1〜7)は、低時間周波数バンドに対応し、図の左半
分は、高時間周波数バンドに対応する。
【0030】各時間バンド内で、右側最下隅は最低空間
周波数バンドに対応し、サブバンド1およびサブバンド
8とラベルされ、一方、左上隅は最高空間周波数バンド
に対応し、サブバンド7およびサブバンド11に対応す
る。各バンドのデータは、さまざまなサブバンドのエネ
ルギーレベルと比較するために、表示目的で都合良く再
スケールすることができる。サブバンド1は、通常、他
のサブバンドと比較して高エネルギーレベルを有するよ
うに見える。これは、多くの高周波数サブバンドが符号
化される必要がないことを確証する。運動検出器として
作用するサブバンド8は、元の画像シーケンスで運動中
の画像のエッジを示す。
【0031】バンド2〜11のデータは高度に構造化さ
れ、各時空間周波数位置は、その周波数内容に付随する
特徴的構造を有する。例えば、高垂直低水平空間周波数
成分に対応するサブバンド2は、ほとんど水平な帯から
なり、一方、低垂直高水平空間周波数成分に対応するサ
ブバンド3はほとんど水平な帯からなる。サブバンド1
のデータは、エッジの存在位置を示す。従って、データ
が高周波数バンド内で現れるべき位置を示す。
【0032】[ベクトル量子化]図1のシステムの残り
の部分は、情報信号(例えば、フィルタリングされ、符
号化を進めることを正当化するのに十分なエネルギーを
有するサブバンドに存在するビデオ画像信号100−
i)のベクトル量子化に関する。
【0033】本発明によるベクトル量子化は、他のこの
ような技術と同様に、図1および特に図5に示すコード
ブック160を使用する。図5の例のコードブック内の
コードブックベクトルは36個であり、本実施例のビデ
オ処理アプリケーションの場合、画像サブバンドパター
ンの対応する領域と一致するべき2次元パターンを表
す。
【0034】図5に示す特定の符号ベクトルは本実施例
のアプリケーションで有用であるが、他のアプリケーシ
ョンは、可変長の線形配列パターンの使用から、また
は、アプリケーションに適した任意のパターンによって
利益を得ることがある。従って、音声情報信号が処理さ
れる場合、ベクトルに対してさまざまな線形パターンを
使用することが便利であるが、一方、ファクシミリ信号
に関するアプリケーションは、2次元配列に関する(お
そらく英数字パターンを含む)パターンの使用が有益で
ある。
【0035】図5のコードブックベクトルは3×3配列
の要素として示されているが、このような制限は本発明
にとって重要ではない。すなわち、2次元配列の場合で
あっても、4×4またはその他のサイズの配列が特定の
場合(後述)には効果的である。同様に、図示したコー
ドブックは36個のベクトルを有し、第1行の1〜6か
ら最終行の31〜36まで都合良く添字が付けられる
が、使用されるベクトル数は本発明にとって重要ではな
い。特定数のベクトルがアプリケーションの指定に従っ
て選択されることになる。入力マルチレベル(例えばビ
デオ)信号の構造が高度に構造化されている場合、ベク
トルはそれに従って構造化され、適当な場合には、さら
に大きな数に制限されることもある。
【0036】しかし、ベクトルは、事前のトレーニング
または使用中の再トレーニングの必要なしに選択するこ
とができることが重要である。すなわち、ベクトルは、
任意のデータとともに使用する前に、観測される信号の
構造に基づくと否とにかかわらず、選択することができ
る。このことは、従来の(例えば、Y.リンデ、A.ブ
ゾ、R.M.グレイ「ベクトル量子化器設計のアルゴリ
ズム」IEEEトランザクションズ・オン・コミュニケ
ーションズ、COM−28巻、第84〜95ページ(1
980年1月)に記載)ベクトル量子化技術と対照的で
ある。
【0037】動作時には、図1の幾何学的ベクトル量子
化器150への入力140に現れる生き残ったサブバン
ド信号(しきい値処理後)が、コードブック160に格
納されたベクトルと系統的に比較される。各サブバンド
からのマルチレベル信号(考えているアプリケーション
ではビデオ振幅を表す)が一度に1サブバンドごとに提
示される。
【0038】本発明による入力マルチレベル信号および
格納ベクトルの処理の一部は、図5のベクトルの2値領
域に絶対値を割り当てることを含む。説明のため、図5
の符号ベクトルは、2つの絶対値の要素を有し、一方
は、図5の添字4の一般的ベクトルにおいて51のよう
な非ハッチング領域に対応し、他方は、そのベクトルに
おいて52のようなハッチング領域に対応する。(添字
4を有するベクトルで、領域51は、今のアプリケーシ
ョンでは3個の垂直に配置されたピクセルに対応し、一
方、領域52は、2個の垂直行のピクセルに対応し、そ
れぞれこの行は3ピクセルを有する。)
【0039】これらの要素(ここではピクセル)に割り
当てられた絶対値は、特定のサブバンドの画像内で対応
する現在の3×3領域内のピクセルの絶対値に基づく。
特に、特定のベクトル(例えば、添字4のベクトル)の
領域51および52の絶対値は、次式を計算することに
よって形成される。
【数5】
【数6】
【0040】この計算は、3×3入力マルチレベル信号
の各セットに対して行われ、それらはともに1サブバン
ドのフレーム全体をカバーする。もちろん、和の正確な
範囲は、特定のベクトルの構造によって指定される。M
1に対する範囲は図5のベクトルの領域51(影のつい
ていない領域)にうまく対応しており、M2は図5のベ
クトルの影の領域52に対応している。M1およびM
2は、ベクトル4に対応する各領域51および52内の
マルチレベル信号(ピクセル)の平均強度であることに
注意すべきである。他のベクトルは、異なる特定領域5
1および52を有する。しかし、この平均化は単に、コ
ードブックベクトル領域に対応する領域に付随するピク
セル強度を表す絶対値を提供するのみである。適当な場
合には、他の特定の代表値(例えば、領域の最大値)を
使用することができる。
【0041】入力3×3セットを配列b1と表し、各要
素に対して上記のように絶対値を計算した現ベクトルを
1’と表すと便利である。
【0042】もちろん、入力中の特定の3×3領域の比
較は、コードブック内の全ベクトルとの比較であり、対
応するb1’配列のセットがそれぞれに対して計算され
る。誤差計量は、平均2乗誤差計量が便利であり、次式
が各b1およびb1’に対して計算され、最小誤差に対応
するベクトルが最良一致として選択される。
【数7】 数7中の減算は、もちろん、行および列をそれぞれ識別
するiおよびjの値における行列減算である。
【0043】前述のように、この比較は、本実施例のア
プリケーションの場合、関連する高次サブバンド(すな
わち、上記の例では2、3、4および8)のそれぞれに
おけるすべての3×3配列に対して実行される。
【0044】最良一致であるとして選択された各ベクト
ルに対して、ベクトル添字(後述のハフマン符号化後)
が、絶対値M1およびM2とともに図1のマルチプレクサ
190に送られる。マルチプレクサ190では、この情
報が、DPCM符号器170からのDPCM情報と結合
される。
【0045】マルチレベル信号の入力セットを符号化す
るのに要する情報(例えば、説明中のビデオ情報)の量
をさらに縮小するためには、多重化操作の前に添字およ
び絶対値情報をさらに処理すると便利である。この縮小
が可能であるのは、単一の絶対値のみを有するヌルベク
トルがかなり頻繁に生じることが多いためである。すな
わち、ビデオ情報では、いくつかの空間サブバンドの背
景、および、多くの運動内容(すなわち、時間成分)
が、多くの時間、重要情報に寄与しない。このような場
合、「ヌルベクトル」(例えば、図5の添字21のベク
トル)が高周波数に選択される。
【0046】さらに、絶対値M1およびM2は多くの場合
ほとんど異ならない。従って、絶対値がある所定のしき
い値以下しか変動しない場合に同一のヌルベクトルを送
信すると便利である。特に、|M1−M2|>しきい値、
の場合、標準の比較によって選択されたベクトルが送信
され、|M1−M2|≦しきい値、の場合、ヌル文字のみ
が、しきい値以下しか異ならない絶対値とともに送信さ
れる。(このような場合に、2つのほとんど等しい絶対
値の平均、またはその他の代表値に等しい絶対値を選択
することも便利である。)
【0047】入力マルチレベル信号に対する上記の絶対
値変動の場合、しきい値として5を選択すると便利であ
るが、ビット速度および振幅変動制限に適合するように
他の特定値を選択することも可能である。
【0048】ヌルベクトルは比較的高い周波数で生じる
ため、その添字を少ないビット数で符号化することが非
常に効果的である。このためには、周知のハフマン符号
化技術が有用である。この操作は図1ではブロック18
0によって示されている。ハフマン符号化の実現の詳細
は、例えば前掲のジェイヤントとノルの本に詳細に記載
されている。他の特定の非一様符号長技術もまた周知で
あり、特定の場合に使用可能である。
【0049】図2に、図1の符号器に対応する復号器を
示す。チャネル195から受信される符号化信号は、ま
ず装置200で、DPCM符号化サブバンド1情報と、
高サブバンドのベクトル量子化情報を分離するために、
図1のマルチプレクサ190と逆の方法で多重化解除さ
れる。周知のハフマン復号器210は、ベクトル添字の
復号を実行し、その添字および対応する絶対値情報をベ
クトル量子化器復号器230に送る。ベクトル量子化器
復号器230は、サブバンド統合装置250へ送るため
にコードブック220から選択されるベクトルを識別す
るように標準的な方法で動作する。サブバンド統合装置
250は、図1のフィルタ110の逆の動作を行う周知
の形のものである。統合装置250の出力は、図1の回
路に最初に供給された情報の再構成フレームである。
【0050】上記では、マルチレベル濃度階調入力信号
に関して説明したが、カラー成分信号の適当な組合せ
は、上記のようにして個別に処理することも可能であ
り、また、本発明の原理を適用する前に、周知のカラー
成分結合技術を使用することによってさらに効率的に処
理することも可能である。
【0051】[高速コードブック検索]上記のように、
コードブックベクトルは、例えば、(i)特定の3×3
入力ブロックを幾何学的コードブックのベクトルと比較
するステップ、(ii)各比較に対して誤差計量を決定
するステップ、および(iii)最小誤差計量を有する
幾何学的コードブックベクトルを選択するステップ、に
よって符号化のために選択される(M1およびM2に対
する式(数5および数6)および付随する記載参照)。
コードブック内で最良のベクトルを発見するこの技術
は、3×3入力ブロックと、コードブックの各ベクトル
との比較を含む。小さいコードブック(例えば図5)の
場合、この完全コードブック検索は実用になる。しか
し、コードブックが大きい場合、または、コードブック
検索速度が重要である場合、高速検索技術が所望され
る。
【0052】本発明は、与えられた入力ブロックに対し
て最適に一致する幾何学的コードブックベクトルを決定
する高速コードブック検索技術を提供する。この高速検
索技術によって、上記の完全方式によって選択される最
適一致コードブックベクトルと同一の選択が非常に少な
い計算で可能となる。例えば、3×3入力ブロックおよ
び256個の独立のベクトルのコードブックを仮定する
と、本発明のこの高速検索技術は、完全検索方式によっ
て要求される256回の比較ではなく、たった9回のコ
ードブックベクトル比較で最適一致符号ベクトルを決定
することができる。
【0053】高速コードブック検索方式の第1ステップ
は、入力ブロック内のピクセルの強度値の識別情報、お
よび、強度に基づくピクセル順序の決定を要求する。例
えば、ピクセルはピクセル強度(または濃度レベル)の
昇順に従って整列される(すなわち、白に最も近い強度
レベルを有するブロックのピクセルから始まって、黒に
最も近い強度を有するピクセルで終わる)。
【0054】例えば、図6(a)で、符号化される入力
ブロック内の各ピクセルは、ブロック内の位置に従って
1〜9と表される。図6(b)に示すように、このブロ
ックの各ピクセル1〜9は、付随する強度xnを有す
る。ただし、nはブロック内でピクセル位置を指定する
添字である(すなわち、xn,1≦n≦9)。図6
(c)の入力ブロックの例では、ピクセルは、増大する
ピクセル強度に基づく次の順序を有する。 x1,x2,x4,x6,x8,x7,x5,x3,x9 ただし、ピクセル1、2、4、6、および8は白(すな
わち、x1=x2=x4=x6=x8=0)であり、ピクセ
ル7、5、3、および9はそれぞれだんだん濃くなる濃
度レベルを有する(すなわち、0<x7<x5<x3
9)。
【0055】次に、一連の論理分割構造体が定義され
る。論理分割構造体は、ピクセル強度順序を反映する1
個以上のピクセルの群にピクセルを分割する。各分割構
造体は、本発明の高速検索方式に従って考慮される可能
な幾何学的コードブックベクトルを表す。これらの可能
なコードブックベクトルのうちから、誤差計量に従って
入力ブロックを最適に表現するベクトルが選択される。
【0056】例えば、各分割構造体は2群のピクセルを
定義する。一方は明ピクセル群であって群強度M1を有
し、他方は暗ピクセル群であって群強度M2を有する。
群強度は、群内のピクセルの強度の平均として決定され
る。
【0057】上記のピクセル強度順序を有する図6
(c)の入力ブロックの例の場合、第1の分割構造体
は、ピクセル強度x1を、上記の整列された残りのピク
セル強度から論理的に分離することによって定義され
る。すなわち、 x1 | x2,x4,x6,x8,x7,x5,x3,x9 である(図7(a)参照)。この場合、ピクセル1(強
度x1を有する)は、明群として作用し(M1=x1)、
残りのピクセル(この分割構造体の残りの強度に対応す
る)は暗群として作用する(M2=(x2+x4+x6+x
8+x7+x5+x3+x9)/8)。数5および数6の誤
差計量が第1分割構造体に適用され、この分割構造体と
入力ブロックの間の距離スコアが計算される。
【0058】次の分割構造体は、明群に、上記のピクセ
ル強度の順序によって決定される次に暗いピクセルを組
み込むことによって決定される。すなわち、 x1,x2 | x4,x6,x8,x7,x5,x3,x9 である(図7(b)参照)。この分割構造体の群強度お
よび距離スコアが上記のように決定される。
【0059】この方式は、図7(c)〜(i)に示すピ
クセル強度順序の他の可能な分割構造体を定義しながら
反復される。図7(i)の分割構造体は、上記のヌルベ
クトルを表す。図7(e)は、図6(c)の入力ブロッ
クに最も良く一致する分割構造体である。この構造体が
(付随する強度とともに)、高速方式によって、入力ブ
ロックを最も良く表現するコードブックベクトルとして
選択される。
【0060】図7(e)の分割構造体は、明強度群のピ
クセルが入力ブロックの白ピクセルに対応し、暗強度群
のピクセルが入力ブロックの変動する濃度レベルのピク
セルに対応するようなものである。図7(e)のベクト
ルは、完全コードブック検索方式によって選択されるも
のと同一である。しかし、これはずっと少ないコードブ
ック比較で決定されている。正確なコードブックベクト
ルが識別されると、その添字が、例えばテーブル参照に
よって決定される。
【0061】図5のコードブックの例に関しては、2つ
の絶対値のみで説明したが、本発明の原理は、ベクトル
の要素に対して3絶対値以上のコードブックにも直ちに
適用可能である。
【0062】[3絶対値幾何学的ベクトル量子化]例え
ば、3個の絶対値および4×4の3値パターンを含む方
式は、上記の2個の絶対値および3×3ブロックの方式
に、同様のビット速度を与えることができる。これは、
上記の高速検索手順を有する2絶対値方式の反復適用に
よっても実現可能である。3絶対値ベクトル量子化方式
の例を以下で説明する。
【0063】図8(a)は、元の4×4入力ブロックを
構成する16個のピクセルを表す。これらのピクセル
は、上記のように、値の増大に従って、最も負のものか
ら最も正のものへと、次のように整列される。 x3,x6,x9,x5,x2,x13,x1,x7,x10,x
12,x15,x16,x4,x11,x8,x14
【0064】1つの絶対値を例えば0に拘束した高速検
索2絶対値方式の反復使用によって、最適一致(平均2
乗誤差の意味で)が次の形で見出される。 ただし、元のブロックは正負両方のピクセル値を含む。
量M-およびM+は、それぞれ正および負のピクセル群に
付随する絶対値R+およびR-を表す。R0は、拘束値0
を割り当てられたピクセル群を表す。
【0065】高速検索2絶対値技術は、R-,M-および
+,M+を決定するために2度使用される。高速検索2
絶対値技術の第1の使用は、入力ブロックの非正値ピク
セルに基づいてR-およびM-を決定する。入力ブロック
のすべての正値ピクセルはこのために無視される(すな
わち、入力ブロックは非正値ピクセルのみからなるかの
ように扱われる)。上記のように、高速検索2絶対値技
術は、最小誤差計量を生じるピクセルの群および付随す
る絶対値を考慮することによってR-,M-を決定する反
復手順である。
【0066】第1反復で、非正ピクセルのセットのう
ち、絶対値最小の負ピクセルが0にセットされる。高速
検索2絶対値技術がこのピクセルに対して実行され、誤
差計量を生じる。各付加的反復は、次に絶対値の小さい
負ピクセルを0にセットし、高速検索2絶対値技術を使
用して誤差計量を生じることによってなされる。最小誤
差計量を生じる反復は、非正ピクセルの最適分割を与え
る。
【0067】高速検索2絶対値技術の第2の使用は第1
と同様であり、R+,M+を決定するために非負値ピクセ
ルを使用する。
【0068】図8(b)は、図8(a)の入力ブロック
に高速検索2絶対値技術を適用した2つの結果を示して
いる。この結果によれば、入力ブロックのピクセル3、
6、および9は負ピクセル群R-を形成し、平均絶対値
-=−38を有する。ピクセル8および14は正ピク
セル群R+を形成し、平均絶対値M+=22を有する。
【0069】図9に、元の入力ブロックのピクセルの絶
対値を昇順に示す。2個のR+ピクセルが「+」記号で
表され、3個のR−ピクセルは「−」記号で表される。
すべての他の元のピクセルは、技術によって群化され
る。11個のR0ピクセルは絶対値0を有する。
【0070】元のブロックが負ピクセル値のみを含む場
合、最適一致は次の形式のものである。
【0070】この場合、1つの群の符号化されたベクト
ルが0に制限され、ピクセル群R--およびR-(および
それぞれの絶対値M--およびM-)が決定される必要が
ある。この場合も、高速検索2絶対値技術が使用され
る。ピクセルは、絶対値の昇順に整列される。高速検索
2絶対値技術は、入力ブロックの最も正のピクセルの値
を0に制限することによって開始される。
【0071】上記の反復分割方式が、入力ブロックの残
りに対して実行され、誤差が最小となる分割が注意され
る。次に、入力ブロックの2つの最も正のピクセルが0
に制限され、反復高速検索方式が再びブロックの残りに
対して実行され、誤差が最小の分割を生じる。このプロ
セスが反復され、そのたびごとに誤差が最小となる分割
を決定する前に1つのピクセルを0に制限する。
【0072】この反復の結果、識別された分割に付随す
る誤差は、分割のうちで最小誤差を有する分割を決定す
るために比較される。この最小誤差分割は、0に制限さ
れたピクセルの与えられた集合(R0)、ならびに、与
えられたR--およびR-に(それぞれの絶対値M--およ
びM-とともに)対応する。この分割および絶対値は、
入力ブロックを表現する「最適一致」コードブックベク
トルである。
【0073】元のブロックが正のピクセル値のみを含む
場合、最適一致は次の形式で発見される。 この場合は、直前に説明したものと同様であるが、負で
はなく正であるR+,M+およびR++,M++に対する解を
要求する点が異なる。
【0074】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、音
響、ビデオ、地球物理およびその他の信号を含むさまざ
まな信号のための低ビット速度符号化を提供することに
よって、ベクトル量子化技術の一般的なクラスを拡張し
単純化する。本発明の重要な効果は、重要なアプリケー
ションに対してベクトルコードブックを生成し保守する
ためのトレーニングが不要であることである。可変解像
度符号化が実現され、入力シーケンスを表現するのに要
するビット数は、特に入力が重要部分において「疎」で
ある場合に大幅に縮小される。さらに、本発明は、高速
コードブック検索技術を提供する。これは、完全コード
ブック検索で実行するのに要するよりも非常に少ない計
算で最適な(最小2乗誤差の意味で)コードブックベク
トルを識別する。本発明によれば、知覚的に非重要なサ
ブバンド(一般的に、高い時空間周波数成分からなる)
は、符号化されないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を使用するディジタル画像符号器の全ブ
ロック図である。
【図2】本発明を使用するディジタル画像復号器の全ブ
ロック図である。
【図3】本発明の1つの目的による一般的なサブバンド
フィルタ配置の図である。
【図4】図2のフィルタに対するサブバンドの便利なラ
ベル付けの図である。
【図5】図1〜3のシステムで使用されるサブバンド信
号を含む情報を符号化する際に使用される幾何ベクトル
の一般的なコードブックの図である。
【図6】ブロック内のピクセルの順序、ブロック内のピ
クセルの絶対値、および符号化される入力ブロックの例
の図である。
【図7】図6(c)の入力ブロックに対する分割構造の
例の図である。
【図8】元の4×4入力ブロックを構成する16ピクセ
ルの図である。
【図9】元の4X4入力ブロックを構成する16ピクセ
ルの図である。
【図10】図8および図9の入力ブロックに対する高速
検索2絶対値技術の2つの適用の結果の図である。
【符号の説明】
110 サブバンド分析ブロック 120 エネルギー測定ブロック 150 幾何学的ベクトル量子化器 160 コードブック 170 高品質DPCM符号器 190 マルチプレクサ 195 チャネル 210 ハフマン復号器 220 コードブック 230 ベクトル量子化器復号器 250 サブバンド統合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナッジホリー サンペス ジェイアント アメリカ合衆国 07933 ニュージャー ジー ジレット、プレストン ドライヴ 135 (72)発明者 クリスティーン アイ.ポディルチャク アメリカ合衆国 08807 ニュージャー ジー ブリッジウォーター、ビューモン ト ウェイ 182 (56)参考文献 特開 昭64−34066(JP,A) 特開 平6−46403(JP,A) 特開 平4−225626(JP,A) 米国特許5136374(US,A) 欧州特許出願公開450937(EP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 7/30 G06T 9/00 H04N 7/30

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチレベル信号のセットを符号化する
    方法において、 信号パラメータの値に従ってマルチレベル信号を整列さ
    せるステップと、 マルチレベル信号の順列を複数の要素に1回以上分割す
    るステップと、 前記要素内の信号の信号パラメータ値に基づいて、該要
    素の絶対値を決定する絶対値決定ステップと、 分割要素をマルチレベル信号のセットと比較して、分割
    要素絶対値およびマルチレベル信号パラメータ値に基づ
    く差計量を決定するステップと、 差計量基準を満足する分割要素を、前記マルチレベル信
    号のセットを表現するベクトルとして選択する選択ステ
    ップとからなることを特徴とする、マルチレベル信号の
    セットを符号化する方法。
  2. 【請求項2】 前記信号パラメータは、信号強度からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 分割要素の絶対値は、該要素のマルチレ
    ベル信号に対する平均信号パラメータ値に基づいて決定
    されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記信号パラメータ値は、信号強度値か
    らなることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記絶対値決定ステップは、分割の各要
    素に対する絶対値を決定するステップからなることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記差計量は、平均2乗差からなること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記差計量基準は、最小差計量であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記選択ステップは、選択されるベクト
    ルを表すコードブック添字を決定するステップからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 決定されたコードブック添字を受信機へ
    通信するステップをさらに有することを特徴とする請求
    項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記マルチレベル信号のセットは、画
    像ピクセルのセットからなることを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 信号レベルは、ピクセルの濃度レベル
    を反映することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 マルチレベル信号のセットを符号化す
    る方法において、 各ベクトルが要素の幾何学的配列からなり、各ベクトル
    の1個以上の要素は所定の絶対値を有し、各ベクトルの
    その他の1個以上の要素は前記マルチレベル信号のレベ
    ルに基づいて決定される絶対値を有するような、ベクト
    ルのセットを用意するステップと、 マルチレベル信号を各ベクトルと比較して、マルチレベ
    ル信号のレベルおよびベクトル要素の絶対値に基づいて
    各ベクトルに対する差計量を求めるステップと、 差計量基準を満足するベクトルを用いてマルチレベル信
    号のセットを表現する表現ステップとからなることを特
    徴とする、マルチレベル信号のセットを符号化する方
    法。
  13. 【請求項13】 前記差計量基準は、最小差計量である
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記表現ステップは、差計量基準を満
    足するベクトルを表すコードブック添字を決定するステ
    ップからなり、さらに、決定されたコードブック添字を
    受信機へ通信するステップを有することを特徴とする請
    求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ベクトルのセットを用意するステ
    ップにおいて、前記所定の絶対値を有する1個以上の要
    素は、マルチレベル信号のレベルに基づいて選択される
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 正レベルを有する少なくとも1つの信
    号および負レベルを有する少なくとも1つの信号からな
    るマルチレベル信号のセットを符号化する方法におい
    て、 a.信号レベルに従って前記セットのマルチレベル信号
    を整列させるステップと、 b.複数回、整列非正マルチレベル信号を複数のグルー
    プに分割するステップと、 c.整列非正マルチレベル信号の分割に対して、 1.信号の第1セットおよび第2セットを含む信号の第
    1ベクトルを、 i.第1ベクトルの第1セットの信号は、所定の絶対値
    を有し、前記分割内の非正マルチレベル信号の第1グル
    ープに対応し、 ii.第1ベクトルの第2セットの信号は、前記分割内
    の非正マルチレベル信号の第2グループ内の信号のレベ
    ルに基づいた絶対値を有するように形成するステップ
    と、 2.第1ベクトルの信号を、整列非正マルチレベル信号
    と比較して、第1差計量を求めるステップと、 d.第1差計量基準を満足する第1差計量を有する第1
    ベクトルを決定するステップと、 e.複数回、非負マルチレベル信号を複数のグループに
    分割するステップと、 f.整列非負マルチレベル信号の分割に対して、 1.信号の第1セットおよび第2セットを含む信号の第
    2ベクトルを、 i.第2ベクトルの第1セットの信号は、所定の絶対値
    を有し、前記分割内の非負マルチレベル信号の第1グル
    ープに対応し、 ii.第2ベクトルの第2セットの信号は、前記分割内
    の非負マルチレベル信号の第2グループ内の信号のレベ
    ルに基づいた絶対値を有するように形成するステップ
    と、 2.第2ベクトルの信号を、整列非負マルチレベル信号
    と比較して、第2差計量を求めるステップと、 g.第2差計量基準を満足する第2差計量を有する第2
    ベクトルを決定するステップと、 h.決定された第1ベクトルと第2ベクトルを結合し
    て、前記マルチレベル信号のセットを符号化する際に用
    いる信号のベクトルを決定するステップとからなること
    を特徴とする、マルチレベル信号のセットを符号化する
    方法。
  17. 【請求項17】 前記第1差計量基準および前記第2差
    計量基準は、最小差計量であることを特徴とする請求項
    16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 非正信号レベルのみを有するマルチレ
    ベル信号のセットを符号化する方法において、 a.信号レベルに従って前記セットのマルチレベル信号
    を整列させるステップと、 b.複数回、信号のベクトルを、 1.整列したマルチレベル信号を、最も絶対値の小さい
    負のマルチレベル信号のうちの少なくとも1つからなる
    第1グループの信号と、1個以上の残りのマルチレベル
    信号からなる第2グループとに分割するステップと、 2.前記第1グループの1個以上の信号に対応して、前
    記ベクトルの1個以上の第1信号に所定の絶対値を割り
    当てるステップと、 3.複数回、前記第2グループのマルチレベル信号を第
    1および第2のサブグループに分割するステップと、 4.前記第2グループのマルチレベル信号の分割に対し
    て、 i.第1サブグループのマルチレベル信号に基づいて前
    記ベクトルの1個以上の第2信号に絶対値を割り当てる
    ステップと、 ii.第2サブグループのマルチレベル信号に基づいて
    前記ベクトルの1個以上の第3信号に絶対値を割り当て
    るステップと、 iii.前記ベクトルの第2信号および第3信号を、整
    列非正マルチレベル信号と比較して、第1差計量を求め
    るステップと、 5.第1差計量基準を満足する第1差計量を有する、前
    記ベクトルの第2信号および第3信号を決定するステッ
    プと、 6.前記ベクトルの信号を、整列マルチレベル信号と比
    較して、ベクトル信号の絶対値およびマルチレベル信号
    のレベルに基づく第2差計量を求めるステップと、 により形成するステップと、 c.第2差計量基準を満足する差計量を有するベクトル
    を、前記マルチレベル信号のセットを符号化する際に用
    いる信号のベクトルとして決定するステップとからなる
    ことを特徴とする、マルチレベル信号のセットを符号化
    する方法。
  19. 【請求項19】 前記第1差計量基準および前記第2差
    計量基準は、最小差計量であることを特徴とする請求項
    18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 非負信号レベルのみを有するマルチレ
    ベル信号のセットを符号化する方法において、 a.信号レベルに従って前記セットのマルチレベル信号
    を整列させるステップと、 b.複数回、信号のベクトルを、 1.整列したマルチレベル信号を、最も絶対値の小さい
    正のマルチレベル信号のうちの少なくとも1つからなる
    第1グループの信号と、1個以上の残りのマルチレベル
    信号からなる第2グループとに分割するステップと、 2.前記第1グループの1個以上の信号に対応して、前
    記ベクトルの1個以上の第1信号に所定の絶対値を割り
    当てるステップと、 3.複数回、前記第2グループのマルチレベル信号を第
    1および第2のサブグループに分割するステップと、 4.前記第2グループのマルチレベル信号の分割に対し
    て、 i.第1サブグループのマルチレベル信号に基づいて前
    記ベクトルの1個以上の第2信号に絶対値を割り当てる
    ステップと、 ii.第2サブグループのマルチレベル信号に基づいて
    前記ベクトルの1個以上の第3信号に絶対値を割り当て
    るステップと、 iii.前記ベクトルの第2信号および第3信号を、整
    列非負マルチレベル信号と比較して、第1差計量を求め
    るステップと、 5.第1差計量基準を満足する第1差計量を有する、前
    記ベクトルの第2信号および第3信号を決定するステッ
    プと、 6.前記ベクトルの信号を、整列マルチレベル信号と比
    較して、ベクトル信号の絶対値およびマルチレベル信号
    のレベルに基づく第2差計量を求めるステップと、 により形成するステップと、 c.第2差計量基準を満足する差計量を有するベクトル
    を、前記マルチレベル信号のセットを符号化する際に用
    いる信号のベクトルとして決定するステップとからなる
    ことを特徴とする、マルチレベル信号のセットを符号化
    する方法。
  21. 【請求項21】 前記第1差計量基準および前記第2差
    計量基準は、最小差計量であることを特徴とする請求項
    20に記載の方法。
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