JP2823132B2 - 熱交換器用フィンの製造方法 - Google Patents
熱交換器用フィンの製造方法Info
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- JP2823132B2 JP2823132B2 JP2082274A JP8227490A JP2823132B2 JP 2823132 B2 JP2823132 B2 JP 2823132B2 JP 2082274 A JP2082274 A JP 2082274A JP 8227490 A JP8227490 A JP 8227490A JP 2823132 B2 JP2823132 B2 JP 2823132B2
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- Japan
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- heat exchanger
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は熱交換器用アルミニウムフィンの製造に係
り、より詳しくは、成形加工性に優れ、かつ、成形加工
後の洗浄が容易な或いは洗浄を省略可能なアルミニウム
フィンの製造方法に関する。
り、より詳しくは、成形加工性に優れ、かつ、成形加工
後の洗浄が容易な或いは洗浄を省略可能なアルミニウム
フィンの製造方法に関する。
（従来の技術及び解決しようとする課題） 熱交換器用アルミニウムフィンは、熱交換器として組
み立てた後の結露運転時の水漏れ性或いは耐食性を付与
することを目的として、表面処理を施したフィン材を絞
り又はしごき加工して用いることが多く行われている。
み立てた後の結露運転時の水漏れ性或いは耐食性を付与
することを目的として、表面処理を施したフィン材を絞
り又はしごき加工して用いることが多く行われている。
そして、この表面処理を施したフィン材を成形加工す
るに際しては、潤滑油として、40℃で５〜10cstの粘度
のものを用いるのが一般的である。
るに際しては、潤滑油として、40℃で５〜10cstの粘度
のものを用いるのが一般的である。
このようにして成形されたアルミニウムフィンは、熱
交換器として組み立てられた後、1.1.1トリクロルエタ
ン、トリクロルエチレン、フロンなどの洗浄溶剤で洗浄
されるのが一般的である。
交換器として組み立てられた後、1.1.1トリクロルエタ
ン、トリクロルエチレン、フロンなどの洗浄溶剤で洗浄
されるのが一般的である。
しかしながら、上記のプロセスでは、熱交換器として
組み立てた後の潤滑油を除去するための溶剤洗浄で潤滑
油が完全に除去されず、表面に油層として一部残存しや
すく、フィンの表面処理の特性である水漏れ性が低下し
たり、油臭がしたりする問題があった。
組み立てた後の潤滑油を除去するための溶剤洗浄で潤滑
油が完全に除去されず、表面に油層として一部残存しや
すく、フィンの表面処理の特性である水漏れ性が低下し
たり、油臭がしたりする問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためにな
されたものであって、優れた成形性を確保しつつ、成形
加工後の洗浄が容易な熱交換器用アルミニウムフィンを
得る方法を提供することを目的とするものである。
されたものであって、優れた成形性を確保しつつ、成形
加工後の洗浄が容易な熱交換器用アルミニウムフィンを
得る方法を提供することを目的とするものである。
（課題を解決するための手段） 前記課題を解決するため、本発明者は、溶剤洗浄によ
って潤滑油を容易に除去でき、しかも成形性の低下を招
かない製造条件について鋭意研究を重ねた結果、ここに
本発明をなしたものである。
って潤滑油を容易に除去でき、しかも成形性の低下を招
かない製造条件について鋭意研究を重ねた結果、ここに
本発明をなしたものである。
すなわち、本発明は、熱交換器用アルミニウムフィン
を製造するに当たり、フィン材として、動摩擦係数が0.
3以下の表面処理皮膜を有するアルミニウムフィン材を
用いると共に、成形加工に際して40℃で4cst未満の粘度
を示すプレス成形用潤滑油を用いることを特徴とする熱
交換器用アルミニウムフィンの製造方法を要旨とするも
のである。
を製造するに当たり、フィン材として、動摩擦係数が0.
3以下の表面処理皮膜を有するアルミニウムフィン材を
用いると共に、成形加工に際して40℃で4cst未満の粘度
を示すプレス成形用潤滑油を用いることを特徴とする熱
交換器用アルミニウムフィンの製造方法を要旨とするも
のである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
（作用） 本発明において、まず、洗剤洗浄により潤滑油が除去
され易いように、潤滑油として、40℃で4cst未満の低粘
度のプレス油を用いるものである。
され易いように、潤滑油として、40℃で4cst未満の低粘
度のプレス油を用いるものである。
4cstを越える粘度のものでは、プレス油が除去されに
くく、残存し易いので、粘度は4cst未満でなければなら
ない。特に2cst以下の粘度の潤滑油は、揮発性が高く、
放置しておけば大部分が揮発してしまうので、洗浄を省
略することも可能となる。
くく、残存し易いので、粘度は4cst未満でなければなら
ない。特に2cst以下の粘度の潤滑油は、揮発性が高く、
放置しておけば大部分が揮発してしまうので、洗浄を省
略することも可能となる。
しかし、上記のように粘度の低いプレス油を使用する
と、洗浄性は向上するものの、成形性が低下する傾向が
あり、フィンの成形加工に際して加工不具合が発生する
場合がある。
と、洗浄性は向上するものの、成形性が低下する傾向が
あり、フィンの成形加工に際して加工不具合が発生する
場合がある。
本発明では、この成形加工性の低下を補うことを目的
として、特定条件の表面処理皮膜を有するアルミニウム
フィン材を用いるのである。すなわち、表面処理皮膜の
摩擦係数が0.3を超えると、上述の低粘度（40℃でcst未
満）の潤滑油を使用した場合、加工不具合が多発する
が、表面処理皮膜の摩擦係数が0.3以下とすることによ
り、良好な成形性と洗浄性を実現することが可能となる
ことが判明した。
として、特定条件の表面処理皮膜を有するアルミニウム
フィン材を用いるのである。すなわち、表面処理皮膜の
摩擦係数が0.3を超えると、上述の低粘度（40℃でcst未
満）の潤滑油を使用した場合、加工不具合が多発する
が、表面処理皮膜の摩擦係数が0.3以下とすることによ
り、良好な成形性と洗浄性を実現することが可能となる
ことが判明した。
なお、上記条件を満たす表面処理皮膜としては、無機
系、有機系等、種々のものが可能であることは云うまで
もない。勿論、潤滑油としても上記粘度を有するもので
あれば特に制限されない。本発明が対象とするアルミニ
ウムフィンの材質も、この種の用途に供し得る成分系、
組成のものであればいずれでもよい。
系、有機系等、種々のものが可能であることは云うまで
もない。勿論、潤滑油としても上記粘度を有するもので
あれば特に制限されない。本発明が対象とするアルミニ
ウムフィンの材質も、この種の用途に供し得る成分系、
組成のものであればいずれでもよい。
次に本発明の実施例を示す。
（実施例） 第１表に示す表面処理皮膜を有するアルミニウムフィ
ンについて、第１表に示す40℃での粘度を持つ潤滑油を
用いて絞り又はしごき加工を行った。
ンについて、第１表に示す40℃での粘度を持つ潤滑油を
用いて絞り又はしごき加工を行った。
その後、トリエタンの温浴（60℃）、冷浴、蒸気に各
１分間浸漬する洗浄法を施し、洗浄後の残油量、油臭を
調べると共に、成形性の評価を行った。それらの結果を
第１表に併記する。
１分間浸漬する洗浄法を施し、洗浄後の残油量、油臭を
調べると共に、成形性の評価を行った。それらの結果を
第１表に併記する。
第１表より、本発明例は、いずれも、洗浄性が優れて
いると同時に優れた成形性を備えていることが明らかで
ある。特に本発明No.4は洗浄を省略できた。
いると同時に優れた成形性を備えていることが明らかで
ある。特に本発明No.4は洗浄を省略できた。
一方、比較例はいずれも、洗浄性と成形性を共に満足
していない。
していない。
（発明の効果） 以上詳述したように、本発明によれば、熱交換器用ア
ルミニウムフィンの製造に際して、優れた成形性を確保
しつつ、洗浄性に優れているので、フィンの表面処理特
性（水漏れ性または耐食性）を損なわずに容易にフィン
を得ることができる。特に洗浄を省略することも可能で
あるので、工程簡略化の効果も期待できる。
ルミニウムフィンの製造に際して、優れた成形性を確保
しつつ、洗浄性に優れているので、フィンの表面処理特
性（水漏れ性または耐食性）を損なわずに容易にフィン
を得ることができる。特に洗浄を省略することも可能で
あるので、工程簡略化の効果も期待できる。
Claims (1)
- 【請求項１】熱交換器用アルミニウムフィンを製造する
に当たり、フィン材として、動摩擦係数が0.3以下の表
面処理皮膜を有するアルミニウムフィン材を用いると共
に、成形加工に際して40℃で4cst未満の粘度を示すプレ
ス成形用潤滑油を用いることを特徴とする熱交換器用ア
ルミニウムフィンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2082274A JP2823132B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 熱交換器用フィンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2082274A JP2823132B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 熱交換器用フィンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03281021A JPH03281021A (ja) | 1991-12-11 |
| JP2823132B2 true JP2823132B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=13769915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2082274A Expired - Fee Related JP2823132B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 熱交換器用フィンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2823132B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-29 JP JP2082274A patent/JP2823132B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03281021A (ja) | 1991-12-11 |
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