JP2822898B2 - 展開型アンテナ反射鏡 - Google Patents

展開型アンテナ反射鏡

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JP2822898B2
JP2822898B2 JP28499494A JP28499494A JP2822898B2 JP 2822898 B2 JP2822898 B2 JP 2822898B2 JP 28499494 A JP28499494 A JP 28499494A JP 28499494 A JP28499494 A JP 28499494A JP 2822898 B2 JP2822898 B2 JP 2822898B2
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隆範 田嶋
隆彦 野田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工衛星等の宇宙機
器に搭載される展開型アンテナの反射鏡に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】宇宙用のアンテナ反射鏡は、宇宙利用の
拡大に伴いより大型なものが要求されてきているが、打
ち上げ時のランチャの収納スペースに限りがあるため小
さく畳んだ状態で打ち上げ、宇宙空間で展開する方式が
検討されている。図28は、従来検討されてきた展開型
アンテナ反射鏡面の一例を示すもので、図28(a)は
収納状態を示す図、図28(b)は展開状態を示す図で
あり、図において1は反射鏡面を構成する折り畳み可能
な金属メッシュ、2は金属メッシュの形状を保持する折
り畳み可能なケーブル、3は展開ヒンジを固定するセン
ターハブ、4は上記金属メッシュとケーブルを軌道上で
展開し、展開後に上記金属メッシュとケーブルを保持す
る展開リブ、5は展開リブ4を展開する展開ヒンジであ
る。また、図29は従来例の展開途中を示す図であり、
全てのケーブルが解放されているためその動きが大きく
絡みの原因となっている。ケーブルの材質は、線膨張率
が小さく、強度と剛性が高いクォーツケーブルで、構成
は金属メッシュを鏡面の形状に押さえ込むために隣りあ
う展開リブ間に張られた鏡面側ケーブルと、その鏡面側
ケーブルを裏側に引っ張るタイケーブル、及びそのタイ
ケーブルの他端を支え鏡面側と同様にフープ方向に引っ
張られた背面側ケーブルから構成され、鏡面側のケーブ
ルは金属メッシュに縫い込まれた状態で一体化してい
る。このアンテナは、直径2m〜4m程度のロケットフ
ェアリング内に収納され打ち上げ後軌道上で展開する。
その際のケーブルの絡みはアンテナの展開に致命的な結
果を与える。絡みの例としては、ケーブル同士を結び付
けている結合子が他のケーブルに対しては本来あるべき
位置とは反対側に行ってしまいそれが正しい位置に戻る
前に他のケーブルが張ってしまって戻れなくなってしま
ったり、ケーブルがそれ自身または他のケーブルと結び
目を作るような形で拘束し合い、張架されてもその拘束
が解けないようなケースなどがある。それらの対策とし
て、最も絡みが生じやすい背面側の結合し回りを部分的
にポリイミドフィルムの膜で被い、結合子と他のケーブ
ルの位置関係が入れ変わらないようにしたり、ケーブル
の長さを極力短くしたり本数を減らしたりして絡みの発
生を減らすことが行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、展開途
中において全てのケーブルが張力のかかる前にフリーに
動き廻り、結合し回りを部分的に膜で被った場合でも、
その膜のうちケーブルに結合されていない辺りの部分が
よじれて他のケーブルや結合子と絡み合ってしまった
り、また、ケーブルの長さを極力短くしたり本数を減ら
したりしてもケーブルがある以上ケーブルがそれ自身ま
たは他のケーブルと結び目を作るような絡みは依然とし
て発生し得るので、展開型アンテナ反射鏡の展開信頼性
を著しく下げるとともに、アンテナ反射鏡面の大型化に
対する大きな制約となっている。
【0004】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、反射鏡面が大型化してケーブルの
本数が増加したり長さが長くなったりしても、高い信頼
性で展開可能な展開型アンテナ反射鏡を得ることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる展開型
アンテナ反射鏡は、鏡面のメッシュの形状を保持するケ
ーブルを、離散的にセンターハブに固定する収納ケーブ
ルと、展開リブの展開によって力が加わった収納ケーブ
ルを順次解放して行く収納ケーブルリリース機構を設け
たものである。
【0006】収納ケーブルによってケーブルを離散的に
センターハブに固定し、固定するための収納ケーブルリ
リース機構に平板バネを用いた展開型アンテナ反射鏡に
おいては、展開の初期の段階では展開リブだけが展開
し、ケーブルはセンターハブに固定されたままの状態
で、フリーに動くことができない。展開が進むとケーブ
ルは展開リブに引っ張られ、初めの収納ケーブルに張力
を与える。収納ケーブルに張力が加わると平板バネが曲
がり、収納ケーブルをリリースしてケーブルの一部を解
放するが、この段階では、ケーブルには既に張力が加わ
っているため、動ける範囲は非常に少なく絡みは生じに
くい。この動作を繰り返して、張力の加わった収納ケー
ブルを順次解放していくことにより、展開途中全てに渡
ってケーブルのフリーな動きを最小限に押さえることが
できるため絡みを少なくすることができる。また、平板
バネを用いた収納ケーブルリリース機構は、構造が簡単
で安価に製作でき、機能の信頼性も高く軽量で、限られ
たスペースに多くの機構を配置することができる。
【0007】また、収納ケーブルリリース機構に重ね板
バネを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展
開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動き
を最小限に押さえることができるため、展開途中におけ
るケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、重ね板バネを用いた収納ケーブルリリース機構は、
少ないスペースで大きなリリース荷重を選定することが
でき、また、地上試験も含めた繰り返し使用に対する高
い耐性を得ることができる。
【0008】また、収納ケーブルリリース機構にねじり
コイルバネを利用した展開アンテナにおいても、ケーブ
ルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリー
な動きを最小限に押さえることができるため、展開途中
におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることができ
る。また、ねじりコイルバネを用いた収納ケーブルリリ
ース機構は、リリース荷重を広い範囲で選定することが
できるとともに、リリース荷重を精度よく設定すること
ができる。
【0009】また、収納ケーブルリリース機構にねじり
コイルバネの先端を収納ケーブルが掛け易いように曲げ
た変形ねじりコイルバネを利用した展開アンテナにおい
ても、ケーブルは展開途中において順次解放され、ケー
ブルのフリーな動きを最小限に押さえることができるた
め、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくす
ることができる。また、変形ねじりコイルバネを用いた
収納ケーブルリリース機構は、ねじりコイルバネの特徴
に加えて、打ち上げ環境での振動や音響荷重でケーブル
が外れてしまう恐れを少なくすることができる。
【0010】また、収納ケーブルリリース機構にうず巻
きバネを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、うず巻きバネを用いた収納ケーブルリリース機構
は、重ねてマウントすることが容易で、スペースを有効
に利用することができ、また、力がかかりはじめてから
リリースするまでのストロークを大きくとれるため、ケ
ーブルをより長い時間保持していられるので、絡みの発
生をより小さく押さえることができる。
【0011】また、収納ケーブルリリース機構にねじり
棒バネを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、ねじり棒バネを用いた収納ケーブルリリース機構
は、構造が簡単で安価に製作でき、機能の信頼性も高く
軽量で、かつ、リリース荷重を精度よく設定することが
できる。
【0012】また、収納ケーブルリリース機構にバネを
利用した際、そのマウントをピン支持することによって
1軸回転フリーとした展開アンテナにおいても、ケーブ
ルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリー
な動きを最小限に押さえることができるため、展開途中
におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることができ
る。また、ピン支持のバネを用いた収納ケーブルリリー
ス機構は、収納ケーブルからの荷重方向に合わせてバネ
をマウントする必要がなく、またた、荷重方向が変動し
た場合でも確実に収納ケーブルをリリースすることがで
きる。
【0013】また、収納ケーブルリリース機構にテーパ
ーチャックを利用した展開アンテナにおいても、ケーブ
ルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリー
な動きを最小限に押さえることができるため、展開途中
におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることができ
る。また、テーパーチャックを用いた収納ケーブルリリ
ース機構は、収納ケーブルからの引張荷重以外の荷重に
対する保持力を容易に上げることができ、打ち上げ環境
での振動や音響荷重で収納ケーブルが外れてしまう恐れ
を少なくすることができる。
【0014】また、収納ケーブルリリース機構にスルー
ホールとせん断フックを利用した展開アンテナにおいて
も、ケーブルは展開途中において順次解放され、ケーブ
ルのフリーな動きを最小限に押さえることができるた
め、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくす
ることができる。また、スルーホールとせん断フックを
用いた収納ケーブルリリース機構は、構造が簡単で機能
の信頼性が高く、狭いスペースに多くの機構を配置し易
いとともに、ケーブルが本機構に絡んでしまうという不
具合を防止することができる。
【0015】また、収納ケーブルリリース機構にスルー
ホールと弾性フックを利用した展開アンテナにおいて
も、ケーブルは展開途中において順次解放され、ケーブ
ルのフリーな動きを最小限に押さえることができるた
め、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくす
ることができる。また、スルーホールと弾性フックを用
いた収納ケーブルリリース機構は、スルーホールとせん
断フックを用いた場合の特徴に加えて、地上試験も含め
て複数回の使用が可能になる。
【0016】また、収納ケーブルリリース機構にゴムブ
ッシュを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、ゴムブッシュを用いた収納ケーブルリリース機構
は、構造が簡単で安価に製作でき、機能の信頼性も高
く、軽量で、リリースできる荷重を広くとることができ
るとともに、ケーブルが本機構に絡んでしまうという不
具合を防止することができる。
【0017】また、収納ケーブルリリース機構にダイヤ
フラムを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、ダイヤフラムを用いた収納ケーブルリリース機構
は、リリースできる荷重方向の制約がなく、どの方向か
ら荷重がかかった場合でも確実にリリースすることがで
きる。
【0018】また、収納ケーブルリリース機構にスルー
ホールと収納ケーブルの先端にカシメられた圧着端子を
利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展開途中
において順次解放され、ケーブルのフリーな動きを最小
限に押さえることができるため、展開途中におけるケー
ブルの絡みの発生を少なくすることができる。また、ス
ルーホールと圧着端子を用いた収納ケーブルリリース機
構は、構造が単純なため軽量でコストダウンが計れ、狭
いスペースに多くの機構を配置し易いとともに、地上試
験も含めて複数図の使用が容易にできる。
【0019】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルを挟み込むベースと板バネを利用した展開アンテ
ナにおいても、ケーブルは展開途中において順次解放さ
れ、ケーブルのフリーな動きを最小限に押さえることが
できるため、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を
少なくすることができる。また、ベースと板バネを用い
た収納ケーブルリリース機構は、解放後に収納ケーブル
の先端に環状部分やキズ等が残らないため絡みが発生し
にくく、収納ケーブルの繰り返し使用が可能となる。
【0020】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルを挟み込むベースと板バネさらに挟み込み力を調
整する調整機構を利用した展開アンテナにおいても、ケ
ーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフ
リーな動きを最小限に押さえることができるため、展開
途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることが
できる。また、ベースと板バネを用いた収納ケーブルリ
リース機構は解放後に収納ケーブルの先端に環状部分や
キズ等が残らないため絡みが発生しにくく、収納ケーブ
ルの繰り返し使用が可能となるとともに調整機構によっ
て挟み込み力を調整することによって展開抗力を調整で
き展開信頼性を向上させることができる。
【0021】また、収納ケーブルリリース機構にフック
付きの弾性部材と収納ケーブルの一端にカシメられた端
子を利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展開
途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動きを
最小限に押さえることができるため、展開途中における
ケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、フック付き弾性部材を用いた収納ケーブルリリース
機構は、部材の座屈変形を利用しているため解放される
時の収納ケーブルに加わる力を安定させることができ
る。
【0022】また、収納ケーブルリリース機構に弾性フ
ックとホルダ及び高温時にホルダを解放する形状記憶合
金のオープナーを利用した展開アンテナにおいても、ケ
ーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフ
リーな動きを最小限に押さえることができるため、展開
途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることが
できる。また、弾性フックとホルダとオープナーを用い
た収納ケーブルリリース機構は高温状態以外では収納ケ
ーブルが他の荷重などではずれることがなく保持性を確
保することができる。
【0023】また、収納ケーブルリリース機構に弾性フ
ックとホルダ及び高温時にホルダを解放する形状記憶合
金のオープナー、さらにオープナーを強制的に加熱でき
るヒータを利用した展開アンテナにおいても、ケーブル
は展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな
動きを最小限に押さえることができるため、展開途中に
おけるケーブルの絡みの発生を少なくすることができ
る。また、弾性フックとホルダとオープナーを用いた収
納ケーブルリリース機構は高温状態以外では収納ケーブ
ルが他の荷重などではずれることがなく保持性を確保す
ることができるとともにヒータを用いて強制的にホルダ
を解放することができ、能動的な解放を可能とすること
ができる。
【0024】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルの一端に結合されたカッターロックとそのカッタ
ーロックに保持されたカッター及びカッターを押し出す
バネを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展
開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動き
を最小限に押さえることができるため、展開途中におけ
るケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、カッターを用いた収納ケーブルリリース機構は、単
純な解放によって機構自体の信頼性を向上させるととも
に収納ケーブルの先端に何も残らないため収納ケーブル
が他の部材に絡むことを防止することができる。
【0025】また、収納ケーブルリリース機構に向かい
合わせに取り付けられた一対の弾性カッターとそのカッ
ターの間を抜けた上記収納ケーブルの先端に固定された
端末プレートを利用した展開アンテナにおいても、ケー
ブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリ
ーな動きを最小限に押さえることができるため、展開途
中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることがで
きる。また、カッターを用いた収納ケーブルリリース機
構は、単純な解放によって機構自体の信頼性を向上させ
るとともに収納ケーブルの先端に何も残らないため収納
ケーブルが他の部材に絡むことを防止することができる
とともに、カッターを一対で用いることにより解放の信
頼性を高めることができる。
【0026】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルの先端に固定されたスイッチと電源及び収納ケー
ブルに巻き付けたヒータを利用した展開アンテナにおい
ても、ケーブルは展開途中において順次解放され、ケー
ブルのフリーな動きを最小限に押さえることができるた
め、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくす
ることができる。また、ヒータを用いた収納ケーブルリ
リース機構は、摺動部が無いため、低温や真空など摩擦
力が変化する環境でも確実に作動させることができると
ともに収納ケーブルの先端に何も残らないため収納ケー
ブルが他の部材に絡むことを防止することもできる。
【0027】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルの先端に固定されたスイッチと電源及び収納ケー
ブルに巻き付けたヒータ、さらに強制的に開閉できる冗
長用スイッチを利用した展開アンテナにおいても、ケー
ブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリ
ーな動きを最小限に押さえることができるため、展開途
中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることがで
きる。また、ヒータを用いた収納ケーブルリリース機構
は、摺動部が無いため、低温や真空など摩擦力が変化す
る環境でも確実に作動させることができるとともに収納
ケーブルの先端に何も残らないため収納ケーブルが他の
部材に絡むことを防止することもできるとともに、冗長
スイッチを用いることにより、機構が正常に作動しなか
った場合に外部からの操作で強制的に収納ケーブルを切
断することができ、解放の信頼性を向上させることがで
きる。
【0028】また、収納ケーブルリリース機構に切れ込
みを入れて破壊しやすくした薄いプレートを利用した展
開アンテナにおいても、ケーブルは展開途中において順
次解放され、ケーブルのフリーな動きを最小限に押さえ
ることができるため、展開途中におけるケーブルの絡み
の発生を少なくすることができる。また、薄いプレート
を用いた収納ケーブルリリース機構は、軽量化と狭いス
ペースへの配置が可能になる。
【0029】また、収納ケーブルリリース機構に粘着テ
ープを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展
開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動き
を最小限に押さえることができるため、展開途中におけ
るケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、粘着テープを用いた収納ケーブルリリース機構は、
非常に軽量化することができ、コストダウンが図れると
ともに貼り付ける面積を変えることで容易にリリース力
を変更することを可能にできる。
【0030】
【作用】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡におい
て、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するための
収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状部分
がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の平板
バネに一つずつ掛けられている。反射鏡面を構成するケ
ーブルとメッシュは、収納ケーブルと平板バネによって
センターハブに固定されているため、展開初期における
可動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによる反射鏡
面の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブルに張力
がかかり、収納ケーブルによってセンターハブに固定さ
れた展開リブに最も近いケーブル上の点を外周方向へ引
っ張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以
上にセンターハブから離れると、収納ケーブルに張力が
かかり、平板バネを収納ケーブルの軸方向へ曲げ始め
る。平板バネの曲げが、ある程度まで進むと、収納ケー
ブルの環状部分が、平板バネ上を滑って解放され、ケー
ブル上の点は、フリーになる。この段階では、展開リブ
の展開によってケーブルには既に張力がかかっているた
め、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性も
それに伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、こ
の動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲
を極力制限しながら展開させることができるため、絡み
の可能性も小さく押さえることができる。
【0031】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めのケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状部分
がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の重ね
板バネに一つずつ掛けられている。重ね板バネは、容易
に高い剛性と繰り返し使用に対する耐性を得ることがで
きる。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収納
ケーブルと重ね板バネによってセンターハブに固定され
ているため、展開初期における可動範囲は極端に制約さ
れる。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開
リブに最も近いケーブルに張力が掛かり、収納ケーブル
によってセンターハブに固定された展開リブに最も近い
ケーブル上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル
上の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離
れると、収納ケーブルに張力がかかり、重ね板バネを収
納ケーブルの軸方向へ曲げ始める。重ね板バネの曲げ
が、ある程度まで進むと、収納ケーブルの環状部分が、
重ね板バネ上を滑って解放され、ケーブル上の点は、フ
リーになる。この段階では、展開リブの展開によってケ
ーブルには既に張力がかかっているため、可動範囲は非
常に小さく限定され、絡みの可能性もそれに伴って小さ
くなる。展開リブの展開に従って、この動作が繰り返さ
れ、最終段階までケーブルの可動範囲を極力制限しなが
ら展開させることができるため、絡みの可能性も小さく
押さえることができ、また、重ね板バネを使用すること
により大きなリリース荷重を容易に得ることができ、か
つ、地上試験等での繰り返し使用にも充分耐えることが
できる。
【0032】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
ねじりコイルバネの端部の爪に一つずつ掛けられてい
る。ねじりコイルバネは、リリース荷重を広い範囲で精
度よく設定することができる。反射鏡面を構成するケー
ブルとメッシュは、収納ケーブルとねじりコイルバネに
よってセンターハブに固定されているため、展開初期に
おける可動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによる
反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブル
に張力がかかり、収納ケーブルによってセンターハブに
固定された展開リブに最も近いケーブル上の点を外周方
向へ引っ張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの
長さ以上にセンターハブから離れると、収納ケーブルに
張力がかかり、ねじりコイルバネをねじって端部の爪を
収納ケーブルの軸方向へ向け始める。ねじりコイルバネ
のねじりが、ある程度まで進むと、収納ケーブルの環状
部分が、ねじりコイルバネの爪上を滑って解放され、ケ
ーブル上の点は、フリーになる。この段階では、展開リ
ブの展開によってケーブルには既に張力がかかっている
ため、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性
もそれに伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、
この動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範
囲を極力制限しながら展開させることができるため、絡
みの可能性も小さく押さえることができ、また、ねじり
コイルバネを使用することによりリリース荷重を広い範
囲で精度よく設定することができる。
【0033】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
端部を収納ケーブルが掛け易いように曲げた変形ねじり
コイルバネの端部の爪に一つずつ掛けられている。変形
ねじりコイルバネは、ねじりコイルバネの特徴に加え
て、打ち上げ環境での音響や振動重による予定外のリリ
ースを防ぐことができる。反射鏡面を構成するケーブル
とメッシュは、収納ケーブルと変形ねじりコイルバネに
よってセンターハブに固定されているため、展開初期に
おける可動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによる
反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブル
に張力がかかり、収納ケーブルによってセンターハブに
固定された展開リブに最も近いケーブル上の点を外周方
向へ引っ張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの
長さ以上にセンターハブから離れると、収納ケーブルに
張力がかかり、変形ねじりコイルバネをねじって端部の
爪を収納ケーブルの軸方向へ向け始める。変形ねじりコ
イルバネのねじりが、ある程度まで進むと、収納ケーブ
ルの環状部分が、変形ねじりコイルバネの爪上を滑って
解放され、ケーブル上の点は、フリーになる。この段階
では、展開リブの展開によってケーブルには既に張力が
かかっているため、可動範囲は非常に小さく限定され、
絡みの可能性もそれに伴って小さくなる。展開リブの展
開に従って、この動作が繰り返され、最終段階までケー
ブルの可動範囲を極力制限しながら展開させることがで
きるため、絡みの可能性も小さく押さえることができ、
また、変形ねじりコイルバネを使用することによりリリ
ース荷重を広い範囲で精度よく設定することができ、更
には打ち上げ時の予定外のリリースを防ぐことができ
る。
【0034】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
うず巻きバネの端部の爪に一つずつ掛けられている。う
ず巻きバネは、重ねてマウントできるため、スペースを
有効に利用でき、また、力がかかり始めてからリリース
するまでのストロークを大きくとれるため、ケーブルを
より長い時間保持できて絡みの発生をより小さく押さえ
ることができる。反射鏡面を構成するケーブルとメッシ
ュは、収納ケーブルとうず巻きバネによってセンターハ
ブに固定されているため、展開初期における可動範囲は
極端に制約される。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が
進むと、展開リブに最も近いケーブルに張力がかかり、
収納ケーブルによってセンターハブに固定された展開リ
ブに最も近いケーブル上の点を外周方向へ引っ張り始め
る。ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以上にセンタ
ーハブから離れると、収納ケーブルに張力がかかり、う
ず巻きバネをねじって端部の爪を収納ケーブルの軸方向
へ向け始める。うず巻きバネのねじりが、ある程度まで
進むと、収納ケーブルの環状部分が、うず巻きバネの爪
上を滑って解放され、ケーブル上の点は、フリーにな
る。この段階では、展開リブの展開によってケーブルに
は既に張力がかかっているため、可動範囲は非常に小さ
く限定され、絡みの可能性もそれに伴って小さくなる。
展開リブの展開に従って、この動作が繰り返され、最終
段階までケーブルの可動範囲を極力制限しながら展開さ
せることができるため、絡みの可能性も小さく押さえる
ことができ、また、うず巻きバネを使用することにより
センターハブ上のスペースを有効に活用できる。
【0035】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
ねじり棒バネの端部の爪に一つずつ掛けられている。ね
じり棒バネは、構造が簡単で、安価、高信頼性、軽量
で、更にリリース荷重を精度よく設定することができ
る。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収納ケ
ーブルとねじり棒バネによってセンターハブに固定され
ているため、展開初期における可動範囲は極端に制約さ
れる。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開
リブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブル
によってセンターハブに固定された展開リブに最も近い
ケーブル上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル
上の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離
れると、収納ケーブルに張力がかかり、ねじり棒バネを
ねじって端部の爪を収納ケーブルの軸方向へ向け始め
る。ねじり棒バネのねじりが、ある程度まで進むと、収
納ケーブルの環状部分が、ねじり棒バネの爪上を滑って
解放され、ケーブル上の点は、フリーになる。この段階
では、展開リブの展開によってケーブルには既に張力が
かかっているため、可動範囲は非常に小さく限定され、
絡みの可能性mp小さく押さえることができ、また、ね
じり棒バネを使用することにより、安価、高信頼性、軽
量で、かつリリース荷重を精度よく設定することができ
る。
【0036】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブにピン支持された収納ケーブルと同
数のバネの端部の爪に一つずつ掛けられている。ピン支
持されたバネは、収納ケーブルからの荷重方向に影響さ
れずに確実にリリースすることができる。反射鏡面を構
成するケーブルとメッシュは、収納ケーブルとピン支持
されたバネによってセンターハブに固定されているた
め、展開初期における可動範囲は極端に制約される。展
開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最
も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルによって
センターハブに固定された展開リブに最も近いケーブル
上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル上の点が
収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れると、
収納ケーブルに張力がかかり、ピン支持を中心にバネを
回転させると同時に変形させて端部の爪を収納ケーブル
の軸方向へ向け始める。バネの変形が、ある程度まで進
むと、収納ケーブルの環状部分が、バネの爪上を滑って
解放され、ケーブル上の点は、フリーになる。この段階
では、展開リブの展開によってケーブルには既に張力が
かかっているため、可動範囲は非常に小さく限定され絡
みの可能性もそれに伴って小さくなる。展開リブの展開
に従って、この動作が繰り返され、最終段階までケーブ
ルの可動範囲を極力制限しながら展開させることができ
るため、絡みの可能性も小さく押さえることができ、ま
た、ピン支持されたバネを使用することにより収納ケー
ブルからの荷重の方向に影響されずに確実にリリースす
ることができる。
【0037】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、センターハブに固定された収納ケ
ーブルと同数のテーパーチャックに一つずつ保持されて
いる。テーパーチャックは、収納ケーブルからの引張荷
重以外の荷重に対する保持力を容易に上げられるため、
打ち上げ環境での振動や音響荷重で収納ケーブルが予定
外にリリースしてしまうことを防ぐことができる。反射
鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収納ケーブルと
テーパーチャックによってセンターハブに固定されてい
るため、展開初期における可動範囲は極端に制約され
る。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リ
ブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルに
よってセンターハブに固定された展開リブに最も近いケ
ーブル上の点を外周方向へ引っ張りはじめる。ケーブル
上の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離
れると、収納ケーブルに張力がかかり、テーパーチャッ
クの保持部が離れて収納ケーブルが解放され、ケーブル
上の点は、フリーになる。この段階では、展開リブの展
開によってケーブルには既に張力がかかっているため、
可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性もそれ
に伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、この動
作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲を極
力制限しながら展開させることができるため、絡みの可
能性も小さく押さえることができ、また、テーパーチャ
ックを使用することにより収納ケーブルの軸方向以外の
荷重に対する保持力を上げられるので、打ち上げ時の振
動、音響荷重により予定外のリリースを防ぐことができ
る。
【0038】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
スルーホールを通りその先のせん断フックに一つずつ掛
けられている。スルーホールによって、収納ケーブルは
整然と配置され、収納ケーブル同士の絡みやせん断フッ
クに収納ケーブルやケーブルが絡むことを防ぐことがで
きると同時に、打ち上げ時の振動荷重や音響荷重で、収
納ケーブルがせん断フックから外れてしまうことを防ぐ
ことができる。せん断フックは、規定のせん断荷重が加
わるとせん断破壊するフックで、構造が簡単で信頼性が
高く、広い面積をとらずに配置することができる。反射
鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収納ケーブルと
せん断フックによってセンターハブに固定されているた
め、展開初期における可動範囲は極端に制約される。展
開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最
も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルによって
センターハブに固定された展開リブに最も近いケーブル
上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル上の点が
収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れると、
収納ケーブルに張力がかかり、せん断フックにせん断力
を加えて破壊する。せん断フックが破壊されると、収納
ケーブルの環状部分はスルーホールを抜けて解放され、
ケーブル上の点は、フリーになる。この段階では、展開
リブの展開によってケーブルには既に張力がかかってい
るため、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能
性もそれに伴って小さくなる。展開リブの展開に従っ
て、この動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可
動範囲を極力制限しながら展開させることができるた
め、絡みの可能性も小さく押さえることができ、また、
スルーホールとせん断フックを使用することで構造を簡
単にできるので、高い信頼性と小型化を図ることができ
る。
【0039】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
スルーホールを通りその先の弾性フックに一つずつ掛け
られている。スルーホールによって、収納ケーブルは整
然と配置され、収納ケーブル同士の絡みや弾性フックに
収納ケーブルやケーブルが絡むことを防ぐことができる
と同時に、打ち上げ時の振動荷重や音響荷重で、収納ケ
ーブルが弾性フックから外れてしまうことを防ぐことが
できる。弾性フックは、規定のせん断荷重が加わると弾
性変形するフックで、構造が簡単で信頼性が高く、広い
面積をとらずに配置することができるとともに、複数回
繰り返して使用することができる。反射鏡面を構成する
ケーブルとメッシュは、収納ケーブルと弾性フックによ
ってセンターハブに固定されているため、展開初期にお
ける可動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによる反
射鏡面の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブルに
張力がかかり、収納ケーブルによってセンターハブに固
定された展開リブに最も近いケーブル上の点を外周方向
へ引っ張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの長
さ以上にセンターハブから離れると、収納ケーブルに張
力がかかり、弾性フックにせん断力を加えて変形させ
る。フックが弾性変形すると、収納ケーブルの環状部分
はフックから外れ、スルーホールを抜けて解放され、ケ
ーブル上の点はフリーになる。この段階では、展開リブ
の展開によってケーブルには既に張力がかかっているた
め、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性も
それに伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、こ
の動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲
を極力制限しながら展開させることができるため、絡み
の可能性も小さく押さえることができ、また、スルーホ
ールと弾性フックを使用することで構造を簡単にできる
ので、高い信頼性と小型化を計ることができるととも
に、地上試験も含めた複数回の使用が可能になる。
【0040】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端にカシメ留めしたボールエン
ドを有し、その先端がセンターハブに固定された収納ケ
ーブルと同数のゴムブッシュの穴を通っている。ゴムブ
ッシュの穴はボールエンドより小さくできており、ゴム
ブッシュを弾性変形させてボールエンドを通すことによ
り収納ケーブルの先端をセンターハブに固定する。ゴム
ブッシュは、構造が簡単で安価に製作でき、軽量で高い
信頼性を得られるのと同時に、解放可能な荷重方向を広
くとることができる。反射鏡面を構成するケーブルとメ
ッシュは、収納ケーブルとゴムブッシュによってセンタ
ーハブに固定されているため、展開初期における可動範
囲は極端に制約される。展開ヒンジによる反射鏡面の展
開が進むと、展開リブに最も近いケーブルに張力がかか
り、収納ケーブルによってセンターハブに固定された展
開リブに最も近いケーブル上の点を外周方向へ引っ張り
始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以上にセ
ンターハブから離れると、収納ケーブルに張力がかか
り、ゴムブッシュが弾性変形してボールエンドがゴムブ
ッシュより抜け、収納ケーブルが解放されて、ケーブル
上の点は、フリーになる。この段階では、展開リブの展
開によってケーブルには既に張力がかかっているため、
可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性もそれ
に伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、この動
作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲を極
力制限しながら展開させることができるため、絡みの可
能性も小さく押さえることができ、また、ゴムブッシュ
を使用することで構造を簡単にできるので、安価で高い
信頼性をもち更に軽量化を計ることができ、更に、解放
可能な荷重方向を広くとることができる。
【0041】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
ダイヤフラムの中心に取り付けられたフックに一つずつ
掛けられている。ダイヤフラムの変形は、ダイヤフラム
と平行な面内であれば、その方向に左右されずに生じる
ため、収納ケーブルからの荷重がどの方向であっても、
確実に解放することができる。反射鏡面を構成するケー
ブルとメッシュは、収納ケーブルとダイヤフラムに取り
付けられたフックによってセンターハブに固定されてい
るため、展開初期における可動範囲は極端に制約され
る。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リ
ブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルに
よってセンターハブに固定された展開リブに最も近いケ
ーブル上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル上
の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れ
ると、収納ケーブルに張力がかかり、ダイヤフラムが変
形してフックが荷重方向に傾く。フックがある程度傾く
と、収納ケーブルの環状部分はフック上を滑って解放さ
れ、ケーブル上の点は、フリーになる。この段階では、
展開リブの展開によってケーブルには既に張力がかかっ
ているため、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの
可能性もそれに伴って小さくなる。展開リブの展開に従
って、この動作が繰り返され、最終段階までケーブルの
可動範囲を極力制限しながら展開させることができるた
め、絡みの可能性も小さく押さえることができ、また、
ダイヤフラムとフックを使用することで収納ケーブルか
らの荷重がどの方向からかかった場合でも確実に解放す
ることができる。
【0042】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、センターハブに固定された収納ケ
ーブルと同数のスルーホールを通り、その先端が圧着端
子でカシメ留めされている。圧着端子はスルーホールよ
りも大きくできており、収納ケーブルの先端をスルーホ
ールに通した後で圧着端子でカシメ留めすることにより
センターハブに固定する。スルーホールによって、収納
ケーブルは整然と配置され、収納ケーブル同士の絡みを
防ぐことができる。圧着端子は、保持力以上の引張荷重
が収納ケーブルに加わると収納ケーブルが抜けるように
なっており、構造が簡単でコストダウンを図ることがで
きるとともに、収納ケーブル保持部の形状を非常に小さ
く且つ軽くすることができる。反射鏡面を構成するケー
ブルとメッシュは、収納ケーブルと圧着端子によってセ
ンターハブに固定されているため、展開初期における可
動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによる反射鏡面
の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブルに張力が
かかり、収納ケーブルによってセンターハブに固定され
た展開リブに最も近いケーブル上の点を外周方向へ引っ
張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以上
にセンターハブから離れると、収納ケーブルに張力がか
かり、収納ケーブルが圧着端子から抜け、収納ケーブル
が解放されて、ケーブル上の点は、フリーになる。この
段階では、展開リブの展開によってケーブルには既に張
力がかかっているため、可動範囲は非常に小さく限定さ
れ、絡みの可能性もそれに伴って小さくなる。展開リブ
の展開に従って、この動作が繰り返され、最終段階まで
ケーブルの可動範囲を極力制限しながら展開させること
ができるため、絡みの可能性も小さく押さえることがで
き、また、スルーホールと圧着端子を使用することで構
造を簡単にすることができるとともに、形状を小さく且
つ軽くすることができる。
【0043】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、センターハブに固定されたベース
と、ベースに取り付けられた収納ケーブルと同数の板バ
ネによって一本ずつ挟み込まれている。収納ケーブル
は、ベースと板バネに挟み込まれている摩擦力で保持さ
れ、摩擦力を上回る引張荷重が収納ケーブルに加わる
と、収納ケーブルはベースと板バネの間を滑り始め最終
的には解放されるが、解放されるまでの時間は最初に挟
み込む収納ケーブルの長さにより調整することができ
る。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収納ケ
ーブルと板バネによってセンターハブに固定されている
ため、展開初期における可動範囲は極端に制約される。
展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リブに
最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルによっ
てセンターハブに固定された展開リブに最も近いケーブ
ル上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル上の点
が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れる
と、収納ケーブルに張力がかかり、収納ケーブルはベー
スと板バネの間を滑り始め、最初に挟み込まれていた長
さだけ滑った後、収納ケーブルが解放されて、ケーブル
上の点は、フリーになる。この段階では、展開リブの展
開によってケーブルには既に張力がかかっているため、
可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性もそれ
に伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、この動
作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲を極
力制限しながら展開させることができるため、絡みの可
能性も小さく押さえることができ、また、ベースと板バ
ネによる摩擦力を利用することで収納ケーブルリリース
のタイミングを自由に設定することができる。
【0044】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、センターハブに固定されたベース
と、ベースに取り付けられた収納ケーブルと同数の調整
機構を有する板バネによって一本ずつ挟み込まれてい
る。調整機構は、ベースと板バネが収納ケーブルを押さ
えつける力を細かく調整するためのもので、これにより
収納ケーブルリリース荷重をきめ細かく設定することが
できる。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収
納ケーブルと板バネによってセンターハブに固定されて
いるため、展開初期における可動範囲は極端に制約され
る。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リ
ブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルに
よってセンターハブに固定された展開リブに最も近いケ
ーブル上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル上
の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れ
ると、収納ケーブルに張力がかかり、収納ケーブルはベ
ースと板バネの間を滑り始め、最初に挟み込まれていた
長さだけ滑った後、収納ケーブルが解放されて、ケーブ
ル上の点は、フリーになる。この段階では、展開リブの
展開によってケーブルには既に張力がかかっているた
め、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性も
それに伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、こ
の動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲
を極力制限しながら展開させることができるため、絡み
の可能性も小さく押さえることができ、また、ベースと
板バネによる摩擦力を利用することで収納ケーブルリリ
ースのタイミングを自由に設定することができる上に、
調整機構により収納ケーブルリリース荷重のきめ細かな
設定が可能である。
【0045】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端にカシメ留めした端子を有
し、その先端が展開方向とは逆の方向に曲げられた形で
センターハブに固定された収納ケーブルと同数の弾性部
材の爪で一本ずつ押さえられている。収納ケーブルに規
定以上の展開方向引張荷重が加わることにより弾性部材
の爪が展開方向に引っ張られ、弾性部材は展開方向に曲
げられた形に座屈変形し、収納ケーブルを解放する。弾
性部材の座屈変形荷重は非常にばらつきが小さいため、
収納ケーブルリリース荷重を安定した値に容易に保つこ
とができる。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュ
は、収納ケーブルと弾性部材によってセンターハブに固
定されているため、展開初期における可動範囲は極端に
制約される。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進む
と、展開リブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納
ケーブルによってセンターハブに固定された展開リブに
最も近いケーブル上の点を外周方向へ引っ張り始める。
ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハ
ブから離れると、収納ケーブルに張力がかかり、弾性部
材の爪が展開方向に引っ張られて展開方向に曲げられた
形に座屈変形し、収納ケーブルが解放されて、ケーブル
上の点は、フリーになる。この段階では、展開リブの展
開によってケーブルには既に張力がかかっているため、
可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性もそれ
に伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、この動
作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲を極
力制限しながら展開させることができるため、絡みの可
能性も小さく押さえることができ、また、弾性部材の座
屈変形を利用することで、収納ケーブルリリース荷重を
安定した値に容易に保つことができる。
【0046】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
弾性フックに一つずつ掛けられている。弾性フックは、
センターハブに取り付けられたホルダで弾性変形を拘束
されており、打ち上げ環境での振動や音響荷重で、収納
ケーブルが予定外にリリースしてしまうことを確実に防
止することができる。また、ホルダとセンターハブの間
には、形状記憶合金でできたオープナーが挟まれてお
り、形状記憶合金の特性を利用してオープナーを温める
ことにより弾性フックに対する拘束を外すことができ
る。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュは、打ち上
げ時は収納ケーブルと弾性フック、ホルダによってセン
ターハブに確実に拘束されているため、可動範囲は極端
に制約される。展開直前にオープナーを温めることによ
り弾性フックに対するホルダの拘束を外すが、この時点
においても、ケーブルとメッシュは、収納ケーブルと弾
性フックにより拘束されているため、その可動範囲は制
約されたままである。展開ヒンジによる反射鏡面の展開
が進むと、展開リブに最も近いケーブルに張力がかか
り、収納ケーブルによってセンターハブに固定された展
開リブに最も近いケーブル上の点を外周方向に引っ張り
始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以上にセ
ンターハブから離れると、収納ケーブルに張力がかか
り、弾性フックにせん断力を加えて変形させる。弾性フ
ックが変形すると、収納ケーブルの環状部分は弾性フッ
クから外れ、収納ケーブルが解放されて、ケーブル上の
点はフリーになる。この段階では、展開リブの展開によ
ってケーブルには既に張力がかかっているため、可動範
囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性もそれに伴っ
て小さくなる。展開リブの展開に従って、この動作が繰
り返され、最終段階までケーブルの可動範囲を極力制限
しながら展開させることができるため、絡みの可能性も
小さく押さえることができ、また、形状記憶合金の特性
を利用して、展開直前まで収納ケーブルを拘束し予定外
のリリースを確実に防ぐことができる。
【0047】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に環状部分を有し、その環状
部分がセンターハブに固定された収納ケーブルと同数の
弾性フックに一つずつ掛けられている。弾性フックは、
センターハブに取り付けられたホルダで弾性変形を拘束
されており、打ち上げ環境での振動や音響荷重で、収納
ケーブルが予定外にリリースしてしまうことを確実に防
止することができる。また、ホルダとセンターハブの間
には、ヒータ付きの形状記憶合金でできたオープナーが
挟まれており、形状記憶合金の特性を利用してオープナ
ーを温めることにより弾性フックに対する拘束を外すこ
とができる。地上からのコマンド等でヒータのスイッチ
を入れ、オープナーを強制的に加熱することによっても
弾性フックに対するホルダの拘束を外すことが可能であ
り、冗長系として展開動作の信頼性を向上させる若しく
は展開のより能動的な制御が可能である。反射鏡面を構
成するケーブルとメッシュは、打ち上げ時は収納ケーブ
ルと弾性フック、ホルダによってセンターハブに確実に
拘束されているため、可動範囲は極端に制約される。展
開直前にオープナーを温めることにより弾性フックに対
するホルダの拘束を外すが、この時点においても、ケー
ブルとメッシュは、収納ケーブルと弾性フックにより拘
束されているため、その可動範囲は制約されたままであ
る。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リ
ブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルに
よってセンターハブに固定された展開リブに最も近いケ
ーブル上の点を外周方向に引っ張り始める。ケーブル上
の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れ
ると、収納ケーブルに張力がかかり、弾性フックにせん
断力を加えて変形させる。弾性フックが変形すると、収
納ケーブルの環状部分は弾性フックから外れ、収納ケー
ブルが解放されて、ケーブル上の点はフリーになる。こ
の段階では、展開リブの展開によってケーブルには既に
張力がかかっているため、可動範囲は非常に小さく限定
され、絡みの可能性もそれに伴って小さくなる。展開リ
ブの展開に従って、この動作が繰り返され、最終段階ま
でケーブルの可動範囲を極力制限しながら展開させるこ
とができるため、絡みの可能性も小さく押さえることが
でき、また、形状記憶合金の特性を利用して、展開直前
まで収納ケーブルを拘束し予定外のリリースを確実に防
ぐことができるとともに、ヒータを使ったオープナーの
強制的加熱により冗長系として展開動作の信頼性を向上
させる若しくは展開のより能動的な制御が可能である。
【0048】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端をセンターハブに取り付けら
れた収納ケーブルと同数のカッターロックの端部に固定
されており、カッターロックは、センターハブ上で一軸
回転ができるようになっている。また、収納ケーブルと
同数のバネを有するカッターが収納ケーブル軸線の真上
のセンターハブに固定されており、カッターは、カッタ
ーロックによりバネが縮んだ状態に保持されている。収
納ケーブルに展開方向引張荷重が加わると、カッターロ
ックが回転しカッターが解放され、縮んでいたバネが伸
びることによりカッターが収納ケーブルを切断し、収納
ケーブルが解放される。カッターによる切断は、機構が
単純で且つ切断された収納ケーブルの端部には何も残ら
ないため絡みが生じにくく、展開信頼性が高い。反射鏡
面を構成するケーブルとメッシュは、収納ケーブルとカ
ッターロックによってセンターハブに固定されているた
め、展開初期における可動範囲は極端に制約される。展
開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最
も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルによって
センターハブに固定された展開リブに最も近いケーブル
上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケーブル上の点が
収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れると、
収納ケーブルに張力がかかり、カッターロックが回転し
カッターが解放され、縮んでいたバネが伸びることによ
りカッターが収納ケーブルを切断し、収納ケーブルが解
放されて、ケーブル上の点はフリーになる。この段階で
は、展開リブの展開によってケーブルには既に張力がか
かっているため、可動範囲は非常に小さく限定され、絡
みの可能性もそれに伴って小さくなる。展開リブの展開
に従って、この動作が繰り返され、最終段階までケーブ
ルの可動範囲を極力制限しながら展開させることができ
るため、絡みの可能性も小さく押さえることができ、ま
た、カッターによる切断は機構が単純で且つ切断された
収納ケーブルの端部には何も残らないため絡みが生じに
くく、展開信頼性を高くすることができる。
【0049】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、センターハブに取り付けられた収
納ケーブルと同数の一対の弾性カッターの間を通り、そ
の先端に端末プレートを有している。収納ケーブルは、
弾性カッター及び端末プレートにより保持されており、
収納ケーブルに展開方向の引張荷重が加わると収納ケー
ブル先端の端末プレートが弾性カッターを押さえつけ、
弾性カッターが弾性変形して収納ケーブルを切断し、収
納ケーブルが解放される。カッターによる切断は、機構
が単純で且つ切断された収納ケーブルの端部には何も残
らないため絡みが生じにくい上に、一対の弾性カッター
を使用することにより冗長系を構成することができるた
め、展開信頼性を非常に高くすることができる。反射鏡
面を構成するケーブルとメッシュは、収納ケーブルと端
末プレート、弾性カッターによってセンターハブに固定
されているため、展開初期における可動範囲は極端に制
約される。展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、
展開リブに最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケー
ブルによってセンターハブに固定された展開リブに最も
近いケーブル上の点を外周方向へ引っ張り始める。ケー
ブル上の点が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブか
ら離れると、収納ケーブルに張力がかかり、端末プレー
トが弾性カッターを押さえ付け、弾性カッターが弾性変
形して収納ケーブルを切断し、収納ケーブルが解放され
て、ケーブル上の点はフリーになる。この段階では、展
開リブの展開によってケーブルには既に張力がかかって
いるため、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可
能性もそれに伴って小さくなる。展開リブの展開に従っ
て、この動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可
動範囲を極力制限しながら展開させることができるた
め、絡みの可能性も小さく押さえることができ、また、
カッターによる切断は機構が単純で且つ切断された収納
ケーブルの端部には何も残らないため絡みが生じにくい
上に、一対の弾性カッターを使用することにより冗長系
を構成することができるため、展開信頼性を非常に高く
することができる。
【0050】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端部分にヒータを取り付けら
れ、端部をセンターハブに取り付けられた収納ケーブル
と同数のヒータ電気回路のスイッチに固定されている。
スイッチは、センターハブ上で一軸回転ができるように
なっており、また、展開方向とは逆方向にセンターハブ
に取り付けたバネで引っ張られて、ヒータ電気回路を開
状態にし電気が流れないようにしている。収納ケーブル
に展開方向の引張荷重が加わると、スイッチがバネの力
に逆らって展開方向に回転し、ヒータ電気回路が閉状態
になり電気が流れて、収納ケーブルを加熱切断し、収納
ケーブルが解放されるため、機械的な摺動部が少なく、
軌道上環境が予測と異なるような場合でも安定した特性
を得ることができる。反射鏡面を構成するケーブルとメ
ッシュは、収納ケーブルとスイッチ及びスイッチに取り
付けられたバネによってセンターハブに固定されている
ため、展開初期における可動範囲は極端に制約される。
展開ヒンジによる反射鏡面の展開が進むと、展開リブに
最も近いケーブルに張力がかかり、収納ケーブルによっ
てセンターハブに固定された展開リブに最も近いケーブ
ル上の点を外周方向に引っ張り始める。ケーブル上の点
が収納ケーブルの長さ以上にセンターハブから離れる
と、収納ケーブルに張力がかかり、スイッチがバネの力
に逆らって展開方向に回転し、ヒータ電気回路が閉状態
になり電気が流れて、収納ケーブルを加熱切断し、収納
ケーブルが解放されて、ケーブル上の点はフリーにな
る。この段階では、展開リブの展開によってケーブルに
は既に張力がかかっているため、可動範囲は非常に小さ
く限定され、絡みの可能性もそれに伴って小さくなる。
展開リブの展開に従って、この動作が繰り返され、最終
段階までケーブルの可動範囲を極力制限しながら展開さ
せることができるため、絡みの可能性も小さく押さえる
ことができ、また、加熱切断のため機械的な摺動部が少
なく、軌道上環境が予測と異なるような場合でも安定し
た特性を得ることができる。
【0051】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端部分にヒータを取り付けら
れ、端部をセンターハブに取り付けられた収納ケーブル
と同数のヒータ電気回路のスイッチに固定されている。
ヒータ電気回路は、収納ケーブル先端のスイッチの他
に、別の電気的な強制スイッチが並列に組み込まれて冗
長系を構成している。スイッチは、センターハブ上で一
軸回転ができるようになっており、また、展開方向とは
逆方向にセンターハブに取り付けたバネで引っ張られ
て、ヒータ電気回路を開状態にし電気が流れないように
している。収納ケーブルに展開方向の引張荷重が加わる
と、スイッチがバネの力に逆らって展開方向に回転し、
ヒータ電気回路が閉状態になり電気が流れて、収納ケー
ブルを加熱切断し、収納ケーブルが解放される。万が
一、スイッチが何らかの要因で作動しなかった場合に
も、外部コマンドで強制スイッチを入れることにより、
収納ケーブルを加熱切断することができ、展開信頼性を
非常に高くすることができる。機械的な摺動部が少なく
且つ電気的な冗長系を有することから、軌道上環境が予
測と大きく異なる場合でも安定した特性を得ることがで
きる。反射鏡面を構成するケーブルとメッシュは、収納
ケーブルとスイッチ及びスイッチに取り付けられたバネ
によってセンターハブに固定されているため、展開初期
における可動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによ
る反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブ
ルに張力がかかり、収納ケーブルによってセンターハブ
に固定された展開リブに最も近いケーブル上の点を外周
方向へ引っ張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブル
の長さ以上にセンターハブから離れると、収納ケーブル
に張力がかかり、スイッチがバネの力に逆らって展開方
向に回転し、ヒータ電気回路が閉状態になり電気が流れ
て、収納ケーブルを加熱切断し、収納ケーブルが解放さ
れて、ケーブル上の点はフリーになる。万が一、スイッ
チが何らかの要因で作動しなかった場合にも、外部コマ
ンドで強制スイッチを入れることにより、収納ケーブル
を加熱切断することができる。この段階では、展開リブ
の展開によってケーブルには既に張力がかかっているた
め、可動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性も
それに伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、こ
の動作が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲
を極力制限しながら展開させることができるため、絡み
の可能性も小さく押さえることができ、また、加熱切断
のため機械的な摺動部が少なく且つ電気的な冗長系も有
することから、軌道上環境が予測と大きく異なるような
場合でも安定した特性を得ることができる。
【0052】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に薄いプレートを有し、プレ
ートはセンターハブに取り付けられている。プレートに
は収納ケーブルとの接点の両側に切れ込みを入れてあ
り、収納ケーブルに展開方向の引張荷重が加わると、プ
レートは切れ込みの部分から破壊し、収納ケーブルが解
放される。プレートは、薄く軽量化が図れるとともに、
構造が簡単で占める領域も少ないため配置の自由度が大
きく且つコストダウンを図ることができる。反射鏡面を
構成するケーブルとメッシュは、収納ケーブルとプレー
トによってセンターハブに固定されているため、展開初
期における可動範囲は極端に制約される。展開ヒンジに
よる反射鏡面の展開が進むと、展開リブに最も近いケー
ブルに張力がかかり、収納ケーブルによってセンターハ
ブに固定された展開リブに最も近いケーブル上の点を外
周方向に引っ張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブ
ルの長さ以上にセンターハブから離れると、収納ケーブ
ルに張力がかかり、プレートは切れ込みの部分から破壊
し、収納ケーブルが解放されて、ケーブル上の点はフリ
ーになる。この段階では、展開リブの展開によってケー
ブルには既に張力がかかっているため、可動範囲は非常
に小さく限定され、絡みの可能性もそれに伴って小さく
なる。展開リブの展開に従って、この動作が繰り返さ
れ、最終段階までケーブルの可動範囲を極力制限しなが
ら展開させることができるため、絡みの可能性も小さく
押さえることができ、また、プレートは薄く軽量化が図
れるとともに、構造が簡単で占める領域も少ないため配
置の自由度が大きく且つコストダウンを図ることができ
る。
【0053】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡に
おいて、ケーブルを離散的にセンターハブに固定するた
めの収納ケーブルは、先端に粘着テープを有し、粘着テ
ープは収納ケーブルとの接点が展開方向と逆側になるよ
うにセンターハブに貼り付けられている。収納ケーブル
に展開方向の引張荷重が加わると、粘着テープは収納ケ
ーブルとの接点側からピール剥がれを起こし、収納ケー
ブルが解放される。粘着テープは、非常に軽く構造が簡
単でコストダウンを図ることができるとともに、接着面
積を変更することにより容易に収納ケーブルリリース荷
重を調整することができる。反射鏡面を構成するケーブ
ルとメッシュは、収納ケーブルと粘着テープによってセ
ンターハブに固定されているため、展開初期における可
動範囲は極端に制約される。展開ヒンジによる反射鏡面
の展開が進むと、展開リブに最も近いケーブルに張力が
かかり、収納ケーブルによってセンターハブに固定され
た展開リブに最も近いケーブル上の点を外周方向に引っ
張り始める。ケーブル上の点が収納ケーブルの長さ以上
にセンターハブから離れると、収納ケーブルに張力がか
かり、粘着テープは収納ケーブルとの接点側からピール
剥がれを起こし、収納ケーブルが解放されて、ケーブル
上の点はフリーになる。この段階では、展開リブの展開
によってケーブルには既に張力がかかっているため、可
動範囲は非常に小さく限定され、絡みの可能性もそれに
伴って小さくなる。展開リブの展開に従って、この動作
が繰り返され、最終段階までケーブルの可動範囲を極力
制限しながら展開させることができるため、絡みの可能
性も小さく押さえることができ、また、非常に軽く構造
が簡単でコストダウンを図ることができるとともに、接
着面積を変更することにより容易に収納ケーブルリリー
ス荷重を調整することができる。
【0054】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明に係わる展開型アンテナ反射
鏡の一実施例を示す図である。図において、1は金属メ
ッシュ、2はケーブル、3はセンターハブ、4は展開リ
ブ、5は展開ヒンジ、6は収納ケーブル、7は収納ケー
ブルリリース機構、8は平板バネであり、図1(a)は
収納状態の全体図、図1(b)は収納ケーブル及び収納
ケーブルリリース機構を示す拡大図である。図2から図
4はこの展開型アンテナ反射鏡の展開シーケンスを示す
図で、展開リブ4が展開していくにしたがって力のかか
った部分からケーブル2が順次解放されていく。この展
開型アンテナ反射鏡は収納状態でランチャに搭載され、
軌道上に打ち上げられてから展開リブ4と展開ヒンジ5
によって大口径に展開される。展開途中では、ケーブル
2と収納ケーブル6によってセンターハブ3に固定され
ており、展開リブ4からの力によって張力がかかった順
に収納ケーブル6が収納ケーブルリリース機構7により
解放されていく。収納ケーブルリリース機構7を構成す
る平板バネ8には、収納ケーブル6の端部にある環状部
分が掛けられており、収納ケーブル6に張力がかかると
収納ケーブル6の軸方向に曲げられ始め、ある程度まで
曲げが進んだところで収納ケーブル6を解放する。この
段階で、展開リブの展開によってケーブルには既に張力
がかかっているため、ケーブル2がフリーに動ける時間
も領域も少なくなって絡みが発生する可能性は極端に小
さくなる。また、平板バネ8は、バネ鋼の平板1枚で一
つの機構をなし、マウントの為に一回曲げ加工するだけ
で充分機能を満足するため非常に安価に製作でき、簡単
な構造であるので故障モードも少ないため信頼性も高
い。更に構成が単純であるため小型化、軽量化も容易で
ある。
【0055】実施例2.また、収納ケーブル6のリリー
ス荷重を大きくしたいが、収納ケーブルリリース機構7
をマウントするスペースが充分にとれないような場合
で、かつ地上試験などの回数が多く繰り返し荷重に対す
る耐性が要求されるような時には、収納ケーブルリリー
ス機構7に重ね板バネを用いることができる。図5にそ
の一例を示す。図において9が重ね板バネである。重ね
板バネ9は平板板バネを複数重ね合わせた構造であるか
ら、さほど大きなスペースを取らずにリリース荷重を上
げることが可能で、更には、構造用部材として高い耐性
を実現することができる。
【0056】実施例3.また、展開力に大きな余裕がな
いが、リリース荷重はなるべく大きく取りたいような場
合には、収納ケーブルリリース機構7にねじりコイルバ
ネを用いることができる。図6にその一例を示す。図に
おいて、10がねじりコイルバネである。ねじりコイル
バネ10はねじりバネではあるが生じる応力は部材の軸
方向の引張応力であるためリリース荷重を精度よく設定
することが可能であり、荷重の範囲も巻き数の数を変え
ることにより容易に変えることができるため、マウント
方法などの設計を変えずに複数の荷重ケースを選定する
ことができる。
【0057】実施例4.また、上記実施例と同様の条件
でかつ打ち上げ環境での振動や音響荷重が大きく、収納
ケーブル6が収納ケーブルリリース機構7から外れてし
まう恐れがある場合には、ねじりコイルバネの両端を対
称に曲げたうえでクロスさせ両端に一度に収納ケーブル
6をかける方法を用いることができる。図7にその一例
を示す。図において11は変形ねじりコイルバネであ
る。本例を用いればねじりコイルバネの特徴はそのまま
で、更に収納ケーブルの張力以外の荷重では収納ケーブ
ル6が収納ケーブルリリース機構からはずれにくい機構
を構成することができる。
【0058】実施例5.また、反射鏡のすぐ近くに絡み
易い部材があり、収納ケーブル6をなるべく外方向まで
保持しておきたい場合、収納ケーブルリリース機構7に
うず巻きバネを用いることができる。図8にその一例を
示す。図において、12はうず巻きバネである。うず巻
きバネは限られたスペース内で大きなエネルギーを吸収
できるため、大変形を与えても荷重レベルはあまり変わ
らない。従って、リリースまでのストロークを大きく取
るようなセッティングをしてもリリース荷重の大きさが
あまり変わらないのでリリースポイントを初めのセット
位置よりかなり外側へ設けることができる。また、うず
巻きバネは、複数個重ねてマウントできるので、スペー
スに限りがある場合でも使用可能である。
【0059】実施例6.また、展開力、重量、コストに
余裕がなく、かつ収納ケーブル6の個数が多くて高い信
頼性を要求されるような反射鏡の場合、収納ケーブルリ
リース機構7にねじり棒バネを用いることができる。図
9にその一例を示す。図において13はねじり棒バネで
ある。ねじり棒バネ13は、バネ鋼の平板のねじり剛性
を利用したバネである。構造が簡単であるため安価に製
作でき、故障モードも少ないので信頼性も高く、軽量で
ある。更に、ねじり剛性を利用しているのでリリース荷
重のバラツキも少なく押さえられるので、見込むべき誤
差量をできるので展開力ギリギリの設計が可能になる。
【0060】実施例7.また、収納ケーブル6の荷重方
向が多方面に渡り、収納ケーブルリリース機構の角度設
定が困難な場合、種々のバネを面内回転方向自由のピン
マウントすることが有効である。図10にその一例を示
す。図において14はピンマウントである。ピンマウン
トされたバネは、斜め方向から収納ケーブル6の荷重を
受けると、ピンを中心に回転し荷重方向を向くことで確
実に収納ケーブル6をリリースするようになり、バネを
用いた収納ケーブルリリース機構の機能の信頼性向上を
計ることができる。
【0061】実施例8.また、ケーブル2がセンターハ
ブ3付近に大量にあり、収納ケーブルリリース機構7そ
のものに絡んでしまう恐れが高く、かつ打ち上げ環境で
の振動や音響荷重が大きく収納ケーブル6が収納ケーブ
ルリリース機構7から外れてしまう恐れがある場合、収
納ケーブルリリース機構7にテーパーチャックを用いる
ことができる。図11にその一例を示す。図において1
5はテーパーチャックである。テーパーチャック15は
テーパー穴に挿入した2分割したテーパーピンに収納す
るケース6を挟んで固定したもので、収納ケーブルに張
力が掛かるとテーパーピンがテーパー穴から抜けて収納
ケーブル6をリリースする。この機構を用いると、収納
ケーブル6に張力が掛かった場合以外はリリースされる
ことはなく、また、外部に突起などがないため収納ケー
ブルリリース機構7にケーブル2が絡む可能性は無くな
る。
【0062】実施例9.また、ケーブル2がセンターハ
ブ3付近に大量にあり、収納ケーブルリリース機構7そ
のものに絡んでしまう恐れが高く、かつ収納ケーブル6
の個数が多くて重量の軽量化、狭いスペースへの配置、
高い信頼性が要求されているような場合、収納ケーブル
リリース機構7にスルーホールとせん断フックを用いる
ことができる。図12にその一例を示す。図において6
はスルーホール16内のせん断フック17に掛けられ、
張力がかかるとせん断フック17が破壊し収納ケーブル
2はスルーホール16を抜けてリリースされる。構造が
簡単であるため故障モードが少なく高い信頼性が得られ
軽量化も計れるとともに、小型化できるので狭いスペー
スに多くの機構を配置することができる。また、外部に
突起などがないため収納ケーブルリリース機構7にケー
ブル2が絡む可能性はなくなる。
【0063】実施例10.また、実施例9と同様の条件
でかつ地上試験等で複数回展開を行う必要がある場合、
収納ケーブルリリース機構7にスルーホール16と弾性
フックを用いることができる。図13にその一例を示
す。図において18は弾性フックである。本例では、収
納ケーブル6はスルーホール16内の弾性フック18に
掛けられ、張力が掛かると弾性フック18が弾性変形し
て収納ケーブル2はフックから外れスルーホール16を
抜けてリリースされる。この場合、実施例9の特徴に加
えてフックを破断しないため複数回繰り返して使用する
ことができる。
【0064】実施例11.また、実施例10と同様の条
件で更に高い信頼性を要求された場合、収納ケーブルリ
リース機構にゴムブッシュを用いることができる。図1
4にその一例を示す。図において19はゴムブッシュ、
20はボールエンドである。収納ケーブルに張力がかか
ると、その先端につけたボールエンド20がゴムブッシ
ュ19を押し、ゴムブッシュ19が弾性変形してボール
エンド20がゴムブッシュ19の穴を抜け収納ケーブル
がリリースされる。本例では、実施例10より更に単純
化した機構を用いることでより高い信頼性を得ることが
できる。
【0065】実施例12.また、収納ケーブル6が張架
される方向が特定できず、方向性のある収納ケーブルリ
リース機構が使用できない場合、収納ケーブルリリース
機構7にダイヤフラムを使用することができる。図15
にその一例を示す。図において、21はダイヤフラム、
22はフックである。収納ケーブル6はダイヤフラム2
1の中央に立てられたフック22に掛けられ、張力が加
わるとフック22に倒す方向の力を加える。フック22
が倒れようとすると、ダイヤフラム21が弾性変形して
フック22は力の方向へ倒れ、収納ケーブル6をリリー
スする。本例では、収納ケーブルがどの方向に力を受け
ても確実にリリースされる機構を実現している。
【0066】実施例13.また、収納ケーブル6の本数
が多く且つ収納ケーブルリリース機構に十分なスペース
及び重量を割り当てられない場合、収納ケーブルリリー
ス機構7にスルーホールと圧着端子を用いることができ
る。図16にその一例を示す。図において、23は圧着
端子である。収納ケーブル6に張力がかかり圧着端子2
3のカシメ保持力を上回ると、圧着端子23から収納ケ
ーブル6が抜けてリリースされる。圧着端子23は形状
が小さいためスルーホール16も小さくすることができ
る。本例では、少ないスペース及び重量で多数の収納ケ
ーブルを整然と並べリリースできる機構を実現してい
る。
【0067】実施例14.また、金属メッシュ1及びケ
ーブル2をできるだけ長く保持しておきたいような場
合、収納ケーブルリリース機構7に摩擦力を使って収納
ケーブル6をリリースする機構を用いることができる。
図17にその一例を示す。図において、24はベース、
25は板バネである。収納ケーブル6はベース24及び
板バネ25に挟み込まれ摩擦力で保持されている。収納
ケーブル6は、張力がかかるとベース24及び板バネ2
5の間を滑り始め、最初に挟み込まれていた長さだけ滑
った後解放されるため、解放されるタイミングは最初に
挟み込む収納ケーブル6の長さで調整可能である。本例
では、収納ケーブルリリースのタイミングを調整可能な
機構を実現している。
【0068】実施例15.また、実施例14の条件に加
えて収納ケーブル6のリリース荷重を細かく設定する必
要がある場合、収納ケーブルリリース機構7に収納ケー
ブル6を保持する摩擦力を調整可能とした機構を用いる
ことができる。図18にその一例を示す。図において、
26は調整機構である。収納ケーブル6はベース24及
び板バネ25に挟み込まれ摩擦力で保持されているが、
その保持力は調整機構26のネジの軸方向の移動により
細かく設定可能である。収納ケーブル6は、張力がかか
るとベース24及び板バネ25の間を滑り始め、最初に
挟み込まれていた長さだけ滑った後解放されるため、解
放されるタイミングは最初に挟み込む収納ケーブル6の
長さで調整可能である。本例では、収納ケーブルの保持
力及びリリースのタイミングが調整可能な機構を実現し
ている。
【0069】実施例16.また、展開ヒンジ5の展開ト
ルクマージンが少なく収納ケーブル6のリリース荷重の
ばらつきを小さく抑えなければならないような場合、収
納ケーブルリリース機構7に弾性部材の座屈変形を利用
して収納ケーブル6をリリースする機構を用いることが
できる。図19にその一例を示す。図において、27は
弾性部材、28は爪、29は端子である。収納ケーブル
6は、先端に取り付けられた端子29を弾性部材27に
ついている爪28で保持されている。収納ケーブル6に
張力がかかると、弾性部材27が座屈変形して収納ケー
ブル6がリリースされるが、座屈変形荷重は部材に特有
の非常に安定した値であるため、リリース荷重のばらつ
きは必然的に小さく抑えられる。本例では、収納ケーブ
ルのリリース荷重が非常に安定している機構を実現して
いる。
【0070】実施例17.また、打ち上げ環境での振動
や音響荷重が厳しい場合、収納ケーブルリリース機構7
に形状記憶合金を用いることができる。図20にその一
例を示す。図において、30はホルダ、31はオープナ
ーである。収納ケーブル6は弾性フック18に掛けられ
保持されているが、弾性フック18はホルダ30でその
弾性変形を完全に拘束されている。ホルダ30は、オー
プナー31は形状記憶合金でできており、展開直前にオ
ープナー31を温めることにより、オープナー31がホ
ルダ30を押し上げ弾性フック18の拘束を解除した
後、展開動作に移り、収納ケーブル6に張力がかかる
と、弾性フック18が弾性変形して収納ケーブル6がリ
リースされる。本例では、予定外に収納ケーブルがリリ
ースされることのない機構を実現している。
【0071】実施例18.また、実施例17の条件に加
えて更に高い展開信頼性を要求された場合、収納ケーブ
ルリリース機構7に強制的に温めるヒータ回路を有する
形状記憶合金を用いることができる。図21にその一例
を示す。図において、32はヒータである。収納ケーブ
ル6は弾性フック18に掛けられ保持されているが、弾
性フック18はホルダ30でその弾性変形を完全に拘束
されている。ホルダ30は、オープナー31は形状記憶
合金でできており、展開直前にオープナー31を温める
ことにより、オープナー31がホルダ30を押し上げ弾
性フック18の拘束を解除した後、展開動作に移り、収
納ケーブル6に張力がかかると、弾性フック18が弾性
変形して収納ケーブル6がリリースされる。また、何ら
かの要因でオープナー31を温めることができなかった
場合でも、ヒータ32を用いて強制的にオープナー31
を温めることができるため、確実にオープナー31がホ
ルダ30を押し上げ弾性フック18の拘束を解除するこ
とができる。本例では、予定外に収納ケーブルがリリー
スされることがなく且つ展開信頼性の高い機構を実現し
ている。
【0072】実施例19.また、収納ケーブルリリース
機構回りに突起物等が多く、収納ケーブルの絡みが生じ
や状況で機構自身は簡単化したい場合、収納ケーブルリ
リース機構7にカッターを用いることができる。図22
にその一例を示す。図において、33はカッター、34
はバネ、35はカッターロックである。収納ケーブル6
に張力がかかると、カッターロック35がカッター33
の保持を外し、バネ34がカッター33を押し、カッタ
ー33が収納ケーブル6を切断し、収納ケーブル6がリ
リースされるが、収納ケーブル6の先端には何も残らな
いため絡みの可能性を小さくすることができる。本例で
は、単純な機構で収納ケーブルの絡みの可能性も小さく
することができる機構を実現している。
【0073】実施例20.また、実施例19の条件に加
えて機構の信頼性を更に高くしたい場合、収納ケーブル
リリース機構7に一対の弾性カッターを用いることがで
きる。図23にその一例を示す。図において、36は弾
性カッター、37は端末プレートである。収納ケーブル
6に張力がかかると、端末プレート37が引っ張られて
弾性カッター36を弾性変形させる。弾性カッター36
は、一対の構成になっており冗長系として作用させるこ
とができる。弾性カッター36が弾性変形すると収納ケ
ーブル6を切断し、収納ケーブル6がリリースされる
が、収納ケーブル6の先端には何も残らないため絡みの
可能性を小さくすることができるとともに、一対の弾性
カッター。本例では、単純な機構で収納ケーブルの絡み
の可能性も小さくし且つ信頼性の高い機構を実現してい
る。
【0074】実施例21.また、軌道上環境が予測と異
なる可能性があるような場合、収納ケーブルリリース機
構7に電気的な加熱切断を用いることができる。図24
にその一例を示す。図において、38はスイッチ、39
は電源、40は電気回路である。収納ケーブル6に張力
がかかると、スイッチ38が引っ張られて電気回路40
が閉状態となる。ヒータ32に電気が流れると収納ケー
ブル6は加熱切断され、収納ケーブル6がリリースされ
るが、機械的な摺動部が少なく安定した解放が可能であ
る。本例では、収納ケーブル6の解放動作が軌道上環境
に影響されにくい機構を実現している。
【0075】実施例22.また、実施例21の条件に加
えて機構の信頼性を更に高くした場合、収納ケーブルリ
リース機構7に電気的な冗長回路を有する電気的な加熱
切断を用いることができる。図25にその一例を示す。
図において、41は強制スイッチである。収納ケーブル
6に張力がかかると、スイッチ38が引っ張られて電気
回路40が閉状態となる。万が一、スイッチ38が何ら
かの要因で作動しなかった場合にも、外部コマンドで強
制スイッチ41を入れることにより電気回路40を閉状
態にすることができる。ヒータ32に電気が流れると収
納ケーブル6は加熱切断され、収納ケーブル6がリリー
スされるが、機械的な摺動部が少なく安定した解放が可
能である。本例では、軌道上環境に影響されにくい信頼
性の高い機構を実現している。
【0076】実施例23.また、収納ケーブルリリース
機構の配置自由度が小さく大きなスペースを取れない場
合、収納ケーブルリリース機構7に薄いプレートを用い
ることができる。図26にその一例を示す。図におい
て、42はプレートである。収納ケーブル6に張力がか
かると、プレート42が引っ張られあらかじめ入れてあ
った切れ込みから破壊し、収納ケーブル6がリリースさ
れる。本例では、コンパクトで配置の自由度が大きい機
構を実現している。
【0077】実施例24.また、実施例23と同様の条
件で収納ケーブルリリース機構の軽量化を図りたい場
合、収納ケーブルリリース機構7に粘着テープを用いる
ことができる。図27にその一例を示す。図において、
43は粘着テープである。収納ケーブル6に張力がかか
ると、粘着テープ43が引っ張られてピール破壊し、収
納ケーブル6がリリースされる。本例では、コンパクト
で配置の自由度が大きく且つ軽量な機構を実現してい
る。
【0078】
【発明の効果】この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡
によれば、ケーブルをセンターハブに離散的に固定する
収納ケーブル、その収納ケーブルの一端をセンターハブ
に固定し、展開途中において展開方向に力が加わった順
に収納ケーブルを順次解放する収納ケーブルリリース機
構によって、ケーブルネットワーク内のケーブルの本数
を少なくしたり長さを短くすることなく絡みを防止する
ことができ、反射鏡を大型化しても確実に展開する性能
を得ることができる。
【0079】また、収納ケーブルリリース機構に平板バ
ネ、重ね板バネ、コイルバネ、ねじりコイルバネ、うず
巻きバネあるいはねじり棒バネを利用した展開アンテナ
においては、ケーブルは展開途中において順次解放さ
れ、ケーブルのフリーな動きを最小限に押さえることが
できるため、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を
少なくすることができる。
【0080】収納ケーブルリリース機構にねじりコイル
バネの先端を収納ケーブルが掛け易いように曲げた変形
ねじりコイルバネを利用した展開アンテナにおいても、
ケーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルの
フリーな動きを最小限に押さえることができるため、展
開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすること
ができる。また、変形ねじりコイルバネを用いた収納ケ
ーブルリリース機構は、ねじりコイルバネの特徴に加え
て、打ち上げ環境での振動や音響荷重でケーブルが外れ
てしまう恐れを少なくすることができる。
【0081】また、収納ケーブルリリース機構に平板バ
ネを利用した際、そのマウントをピン支持することによ
って1軸回転フリーとした展開アンテナにおいても、ケ
ーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフ
リーな動きを最小限に押さえることができるため、展開
途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることが
できる。また、ピン支持のバネを用いた収納ケーブルリ
リース機構は、収納ケーブルからの荷重方向に合わせて
バネをマウントする必要がなく、また、荷重方向が変動
した場合でも確実に収納ケーブルをリリースすることが
できる。
【0082】収納ケーブルリリース機構にスルーホール
と弾性フックを利用した展開アンテナにおいても、ケー
ブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリ
ーな動きを最小限に押さえることができるため、展開途
中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることがで
きる。また、スルーホールと弾性フックを用いた収納ケ
ーブルリリース機構は、スルーホールとせん断フックを
用いた場合の特徴に加えて、地上試験も含めて複数回の
使用が可能になる。
【0083】また、収納ケーブルリリース機構にゴムブ
ッシュを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、ゴムブッシュを用いた収納ケーブルリリース機構
は、構造が簡単で安価に製作でき、機能の信頼性も高
く、軽量で、リリースできる荷重方向を広くとることが
できるとともに、ケーブルが本機構に絡んでしまうとい
う不具合を防止することができる。
【0084】収納ケーブルリリース機構にダイヤフラム
を利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展開途
中において順次解放され、ケーブルのフリーな動きを最
小限に押さえることができるため、展開途中におけるケ
ーブルの絡みの発生を少なくすることができる。また、
ダイヤフラムを用いた収納ケーブルリリース機構は、リ
リースできる荷重方向の制約がなく、どの方向から荷重
がかかった場合でも確実にリリースすることができる。
【0085】また、収納ケーブルリリース機構にテーパ
ーチャックを利用した展開アンテナにおいても、ケーブ
ルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフリー
な動きを最小限に押さえることができるため、展開途中
におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることができ
る。また、テーパーチャックを用いた収納ケーブルリリ
ース機構は、収納ケーブルからの引張荷重以外の荷重に
対する保持力を容易に上げることができ、打ち上げ環境
での振動や音響荷重で収納ケーブルが外れてしまう恐れ
を少なくすることができる。
【0086】収納ケーブルリリース機構にスルーホール
とせん断フックを利用した展開アンテナにおいても、ケ
ーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフ
リーな動きを最小限に押さえることができるため、展開
途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることが
できる。また、スルーホールとせん断フックを用いた収
納ケーブルリリース機構は、構造が簡単で機能の信頼性
が高く、狭いスペースに多くの機構を配置し易いととも
に、ケーブルが本機構に絡んでしまうという不具合を防
止することができる。
【0087】また、収納ケーブルリリース機構にスルー
ホールと収納ケーブルの先端にカシメられた圧着端子を
利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展開途中
において順次解放され、ケーブルのフリーな動きを最小
限に押さえることができるため、展開途中におけるケー
ブルの絡みの発生を少なくすることができる。また、ス
ルーホールと圧着端子を用いた収納ケーブルリリース機
構は、構造が単純なため軽量でコストダウンが計れ、狭
いスペースに多くの機構を配置し易いとともに、地上試
験も含めて複数図の使用が容易にできる。
【0088】収納ケーブルリリース機構に収納ケーブル
を挟み込むベースと板バネを利用した展開アンテナにお
いても、ケーブルは展開途中において順次解放され、ケ
ーブルのフリーな動きを最小限に押さえることができる
ため、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なく
することができる。また、ベースと板バネを用いた収納
ケーブルリリース機構は、解放後に収納ケーブルの先端
に環状部分やキズ等が残らないため絡みが発生しにく
く、収納ケーブルの繰り返し使用が可能となる。
【0089】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルを挟み込むベースと板バネさらに挟み込み力を調
整する調整機構を利用した展開アンテナにおいても、ケ
ーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフ
リーな動きを最小限に押さえることができるため、展開
途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることが
できる。また、ベースと板バネを用いた収納ケーブルリ
リース機構は解放後に収納ケーブルの先端に環状部分や
キズ等が残らないため絡みが発生しにくく、収納ケーブ
ルの繰り返し使用が可能となるとともに調整機構によっ
て挟み込み力を調整することによって展開抗力を調整で
き展開信頼性を向上させることができる。
【0090】収納ケーブルリリース機構にフック付きの
弾性部材と収納ケーブルの一端にカシメられた端子を利
用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展開途中に
おいて順次解放され、ケーブルのフリーな動きを最小限
に押さえることができるため、展開途中におけるケーブ
ルの絡みの発生を少なくすることができる。また、フッ
ク付き弾性部材を用いた収納ケーブルリリース機構は、
部材の座屈変形を利用しているため解放される時の収納
ケーブルに加わる力を安定させることができる。
【0091】また、収納ケーブルリリース機構に弾性フ
ックとホルダ及び高温時にホルダを解放する形状記憶合
金のオープナーを利用した展開アンテナにおいても、ケ
ーブルは展開途中において順次解放され、ケーブルのフ
リーな動きを最小限に押さえることができるため、展開
途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくすることが
できる。また、弾性フックとホルダとオープナーを用い
た収納ケーブルリリース機構は高温状態以外では収納ケ
ーブルが他の荷重などではずれることがなく保持性を確
保することができる。
【0092】収納ケーブルリリース機構に弾性フックと
ホルダ及び高温時にホルダを解放する形状記憶合金のオ
ープナー、さらにオープナーを強制的に加熱できるヒー
タを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展開
途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動きを
最小限に押さえることができるため、展開途中における
ケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、弾性フックとホルダとオープナーを用いた収納ケー
ブルリリース機構は高温状態以外では収納ケーブルが他
の荷重などではずれることがなく保持性を確保すること
ができるとともにヒータを用いて強制的にホルダを解放
することができ、能動的な解放を可能とすることができ
る。
【0093】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルの一端に結合されたカッターロックとそのカッタ
ーロックに保持されたカッター及びカッターを押し出す
バネを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展
開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動き
を最小限に押さえることができるため、展開途中におけ
るケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、カッターを用いた収納ケーブルリリース機構は、単
純な解放によって機構自体の信頼性を向上させるととも
に収納ケーブルの先端に何も残らないため収納ケーブル
が他の部材に絡むことを防止することができる。
【0094】収納ケーブルリリース機構に向かい合わせ
に取り付けられた一対の弾性カッターとそのカッターの
間を抜けた上記収納ケーブルの先端に固定された端末プ
レートを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、カッターを用いた収納ケーブルリリース機構は、
単純な解放によって機構自体の信頼性を向上させるとと
もに収納ケーブルの先端に何も残らないため収納ケーブ
ルが他の部材に絡むことを防止することができるととも
に、カッターを一対で用いることにより解放の信頼性を
高めることができる。
【0095】また、収納ケーブルリリース機構に収納ケ
ーブルの先端に固定されたスイッチと電源及び収納ケー
ブルに巻き付けたヒータを利用した展開アンテナにおい
ても、ケーブルは展開途中において順次解放され、ケー
ブルのフリーな動きを最小限に押さえることができるた
め、展開途中におけるケーブルの絡みの発生を少なくす
ることができる。また、ヒータを用いた収納ケーブルリ
リース機構は、摺動部がないため、低温や真空など摩擦
力が変化する環境でも確実に作動させることができると
ともに収納ケーブルの先端に何も残らないため収納ケー
ブルが他の部材に絡むことを防止することもできる。
【0096】収納ケーブルリリース機構に収納ケーブル
の先端に固定されたスイッチと電源及び収納ケーブルに
巻き付けたヒータ、さらに強制的に開閉できる冗長用ス
イッチを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは
展開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動
きを最小限に押さえることができるため、展開途中にお
けるケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。
また、ヒータを用いた収納ケーブルリリース機構は、摺
動部が無いため、低温や真空など摩擦力が変化する環境
でも確実に作動させることができるとともに収納ケーブ
ルの先端に何も残らないため収納ケーブルが他の部材に
絡むことを防止することもできるとともに、冗長スイッ
チを用いることにより、機構が正常に作動しなかった場
合に外部からの操作で強制的に収納ケーブルを切断する
ことができ、解放の信頼性を向上させることができる。
【0097】収納ケーブルリリース機構に切れ込みを入
れて破壊しやすくした薄いプレートを利用した展開アン
テナにおいても、ケーブルは展開途中において順次解放
され、ケーブルのフリーな動きを最小限に押さえること
ができるため、展開途中におけるケーブルの絡みの発生
を少なくすることができる。また、薄いプレートを用い
た収納ケーブルリリース機構は、軽量化と狭いスペース
への配置が可能になる。
【0098】また、収納ケーブルリリース機構に粘着テ
ープを利用した展開アンテナにおいても、ケーブルは展
開途中において順次解放され、ケーブルのフリーな動き
を最小限に押さえることができるため、展開途中におけ
るケーブルの絡みの発生を少なくすることができる。ま
た、粘着テープを用いた収納ケーブルリリース機構は、
非常に軽量化することができ、コストダウンが図れると
ともに貼り付ける面積を変えることで容易にリリース力
を変更することを可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の実
施例1を示す図である。
【図2】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の展
開シーケンスを示す図である。
【図3】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の展
開シーケンスを示す図である。
【図4】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の展
開シーケンスを示す図である。
【図5】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の実
施例2の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図で
ある。
【図6】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の実
施例3の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図で
ある。
【図7】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の実
施例4の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図で
ある。
【図8】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の実
施例5の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図で
ある。
【図9】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の実
施例6の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図で
ある。
【図10】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例7の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図
である。
【図11】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例8の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図
である。
【図12】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例9の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大図
である。
【図13】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例10の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図14】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例11の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図15】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例12の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図16】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例13の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図17】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例14の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図18】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例15の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図19】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例16の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図20】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例17の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図21】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例18の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図22】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例19の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図23】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例20の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図24】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例21の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図25】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例22の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図26】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例23の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図27】 この発明に係わる展開型アンテナ反射鏡の
実施例24の収納ケーブルリリース機構を示す部分拡大
図である。
【図28】 従来の展開型アンテナ反射鏡の収納状態と
展開状態を示す図である。
【図29】 従来の展開型アンテナ反射鏡の例の展開途
中の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 金属メッシュ、2 ケーブル、3 センターハブ、
4 展開リブ、5 展開ヒンジ、6 収納ケーブル、7
収納ケーブルリリース機構、8 平板バネ、9 重ね
板バネ、10 ねじりコイルバネ、11 変形ねじりコ
イルバネ、12うず巻きバネ、13 ねじり棒バネ、1
4 ピンマウント、15 テーパーチャック、16 ス
ルーホール、17 せん断フック、18 弾性フック、
19ゴムブッシュ、20 ボールエンド、21 ダイヤ
フラム、22 フック、23圧着端子、24 ベース、
25 板バネ、26 調整機構、27 弾性部材、28
爪、29 端子、30 ホルダ、31 オープナー、
32 ヒータ、33カッター、34 バネ、35 カッ
ターロック、36 弾性カッター、37端末プレート、
38 スイッチ、39 電源、40 電気回路、41
強制スイッチ、42 プレート、43 粘着テープ、A
収納ケーブル張力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−24305(JP,A) 特開 平2−237202(JP,A) 特開 平4−154302(JP,A) 実開 平4−59609(JP,U) 実開 平1−63211(JP,U) 実開 昭61−116408(JP,U) 実開 平4−69911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01Q 15/14 H01Q 15/20

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナの電波反射面を構成する金属メ
    ッシュと、その形状を保持するケーブル、上記金属メッ
    シュとケーブルを折り畳んだ状態から展開し、展開後は
    上記金属メッシュとケーブルネットワークを保持する展
    開リブとその展開リブを展開する展開ヒンジ、その展開
    ヒンジを固定するセンターハブを有する展開型アンテナ
    反射鏡において、上記ケーブルを保持するための一端を
    上記ケーブルに取り付けた収納ケーブル、上記センター
    ハブに設けられ、アンテナ反射鏡収納時は上記収納ケー
    ブルの他端を上記センターハブに離散的に固定し、アン
    テナ反射鏡展開時は上記展開リブの展開に伴って上記収
    納ケーブルに展開方向の力が加わった順に上記収納ケー
    ブルの他端を上記センターハブから順次解放する収納ケ
    ーブルリリース機構を有することを特徴とする展開型ア
    ンテナ反射鏡。
  2. 【請求項2】 上記収納ケーブルリリース機構を、平板
    バネ、重ね板バネ、コイルバネ、ねじりコイルバネ、う
    ず巻きバネ、あるいはねじり棒バネで構成し、収納ケー
    ブルの他端に設けた環状部分を上記バネを通して固定
    し、上記収納ケーブルに展開方向に力が加わった順に上
    記バネの弾性変形を利用して上記収納ケーブルの環状部
    分を上記センターハブから順次解放するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ反射鏡。
  3. 【請求項3】 上記収納ケーブルリリース機構を、ねじ
    りコイルバネの両端を対称に曲げてクロスさせた変形ね
    じりコイルバネで構成し、収納ケーブルの他端に設けた
    環状部分を上記変形ねじりコイルバネを通して固定し、
    上記収納ケーブルに展開方向に力が加わった順に上記変
    形ねじりコイルバネの弾性変形を利用して上記収納ケー
    ブルの環状部分を上記センターハブから順次解放するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の展開型アンテ
    ナ反射鏡。
  4. 【請求項4】 上記収納ケーブルリリース機構を、上記
    センターハブに一軸の回転が自在にピン結合された平板
    バネで構成し、収納ケーブルの他端に設けた環状部分を
    上記平板バネを通して固定し、上記収納ケーブルに展開
    方向に力が加わった順に上記平板バネの弾性変形を利用
    して上記収納ケーブルの環状部分を上記センターハブか
    ら順次解放するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の展開型アンテナ反射鏡。
  5. 【請求項5】 上記収納ケーブルリリース機構を、上記
    センターハブに形成したスルーホールの一方側に取り付
    けられた弾性フックで構成し、上記収納ケーブルの他端
    に設けた環状部分を上記弾性フックを通して固定し、上
    記収納ケーブルに加わる展開方向の力が上記弾性フック
    にせん断力として作用し、上記弾性フックが弾性変形し
    た順に上記収納ケーブルを上記センターハブから順次解
    放することを特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ
    反射鏡。
  6. 【請求項6】 上記収納ケーブルリリース機構を、上記
    センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルの他端
    部に設けたボールの外径より小さい穴を有し、上記ボー
    ルを上記穴を介して支持するゴムブッシュで構成し、展
    開時には上記展開リブの展開によって上記収納ケーブル
    に展開方向の力が加わった順に上記ゴムブッシュの弾性
    変形を利用して上記収納ケーブルのボールを上記ゴムブ
    ッシュから順次解放することを特徴とする請求項1記載
    の展開型アンテナ反射鏡。
  7. 【請求項7】 上記収納ケーブルリリース機構を、上記
    センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルの他端
    部に設けた環状部分を通すフックを有するダイヤフラム
    で構成し、展開時には上記展開リブの展開によって上記
    収納ケーブルに展開方向の力が加わった順に上記ダイヤ
    フラムが弾性変形し、上記収納ケーブルを上記フックか
    ら順次解放することを特徴とする請求項1記載の展開型
    アンテナ反射鏡。
  8. 【請求項8】 上記収納ケーブルリリース機構を、上記
    センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルの他端
    を挟み込んで保持するテーパーチャックで構成し、展開
    時には上記展開リブの展開によって上記収納ケーブルに
    加わる展開方向の力が上記テーパーチャックの保持部の
    摩擦力を上回った順に上記テーパーチャックの保持部が
    解放され上記収納ケーブルを上記センターハブから順次
    解放することを特徴とする請求項1記載の展開型アンテ
    ナ反射鏡。
  9. 【請求項9】 上記収納ケーブルリリース機構を、収納
    ケーブルの他端を結合し、上記センターハブに離散的に
    形成したスルーホールの一方を覆ぐように設けられたせ
    ん断フックで構成し、展開時には上記展開リブの展開に
    よって上記収納ケーブルに加わる展開方向の力が上記せ
    ん断フックにせん断力として作用し、上記せん断フック
    がせん断破壊した順に上記収納ケーブルを上記センター
    ハブから順次解放することを特徴とする請求項1記載の
    展開型アンテナ反射鏡。
  10. 【請求項10】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに離散的に形成したスルーホールと、そ
    のスルーホールを通した上記収納ケーブルの端部にカシ
    メたスルーホールより大きい圧着端子で構成し、展開時
    には上記展開リブの展開によって上記収納ケーブルに加
    わる展開方向の力がカシメの保持力を上回った順に上記
    圧着端子から上記収納ケーブルが抜け、上記収納ケーブ
    ルを上記センターハブから順次解放することを特徴とす
    る請求項1記載の展開型アンテナ反射鏡。
  11. 【請求項11】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルを挟
    み込むベースと板バネで構成し、展開時には上記展開リ
    ブの展開によって上記収納ケーブルに加わる展開方向の
    力が上記収納ケーブルを挟み込んでいる摩擦力を上回っ
    た順に上記収納ケーブルが上記ベースと上記板バネの間
    を滑って解放され上記収納ケーブルを上記センターハブ
    から順次解放することを特徴とする請求項1記載の展開
    型アンテナ反射鏡。
  12. 【請求項12】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルを挟
    み込んで保持するベースと板バネ、その板バネの押さえ
    付け力を調整する調整機構で構成し、収納状態で上記収
    納ケーブルを挟み込んで保持している摩擦力を必要な大
    きさに調整し、展開時には上記展開リブの展開によって
    上記収納ケーブルに加わる展開方向の力が上記収納ケー
    ブルを挟み込んで保持している摩擦力を上回った順に上
    記収納ケーブルが上記ベースと上記板バネの間を滑って
    解放され、上記収納ケーブルを上記センターハブから順
    次解放することを特徴とする請求項1記載の展開型アン
    テナ反射鏡。
  13. 【請求項13】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに展開方向と逆の方向に曲げられた形で
    両端固定された弾性部材とその弾性部材上にあって、そ
    の弾性部材が展開方向と逆の方向に曲がった状態では閉
    じていて展開方向に曲がった状態では開くようなフック
    とそのフックで保持された上記収納ケーブルの一端にカ
    シメられた端子で構成し、展開時には上記展開リブの展
    開によって上記収納ケーブルに加わる展開方向の力が上
    記弾性部材が展開方向と逆の方向に曲がった状態から展
    開方向に曲がった状態に移行するために必要な力を上回
    った順に上記弾性部材が展開方向に曲がり上記フックが
    開いて上記端子を解放して上記収納ケーブルを上記セン
    ターハブから順次解放することを特徴とする請求項1記
    載の展開型アンテナ反射鏡。
  14. 【請求項14】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられた弾性フックとその弾性
    フックの弾性変形を拘束するホルダ、そのホルダを高温
    時に解放する形状記憶合金のオープナーで構成し、上記
    収納ケーブルの他端に設けた環状部分を上記弾性フック
    を通して固定し、展開直前に上記オープナーを温めてホ
    ルダを解放し、上記展開リブの展開によって上記収納ケ
    ーブルに加わる展開方向の力が上記弾性フックにせん断
    力として作用し、上記弾性フックが弾性変形した順に上
    記収納ケーブルを上記センターハブから順次解放するこ
    とを特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ反射鏡。
  15. 【請求項15】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられた弾性フックとその弾性
    フックの弾性変形を拘束するホルダ、そのホルダを高温
    時に解放する形状記憶合金のオープナー、そのオープナ
    ーを強制的に温めるヒータで構成し、上記収納ケーブル
    の他端に設けた環状部分を上記弾性フックを通して固定
    し、展開直前に上記オープナーを上記ヒータで強制的に
    温めてホルダを解放し、上記展開リブの展開によって上
    記収納ケーブルに加わる展開方向の力が上記弾性フック
    にせん断力として作用し、上記弾性フックが弾性変形し
    た順に上記収納ケーブルを上記センターハブから順次解
    放することを特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ
    反射鏡。
  16. 【請求項16】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルの端
    に固定されたカッターロックと、そのカッターロックに
    保持されたカッター及びカッターを押し出すバネで構成
    し、展開時には上記展開リブの展開によって上記収納ケ
    ーブルに展開方向の力が加わり、その力によって上記カ
    ッターロックが回転して上記カッターの保持がはずれ、
    上記カッターが上記バネによって押し出されて上記収納
    ケーブルを切断して上記センターハブから順次解放する
    ことを特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ反射
    鏡。
  17. 【請求項17】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに上下に向かい合わせに取り付けられた
    一対の弾性カッターとそのカッターの間を抜けた上記収
    納ケーブルの先端に固定された端末プレートで構成し、
    展開時には上記展開リブの展開によって上記収納ケーブ
    ルに展開方向の力が加わり、上記端末プレートが弾性カ
    ッターを展開方向に押して弾性変形させ上記収納ケーブ
    ルを切断して上記センターハブから順次解放することを
    特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ反射鏡。
  18. 【請求項18】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられ上記収納ケーブルの先端
    に固定されバネによって開いた状態を保つスイッチと電
    源及び上記収納ケーブルに巻き付けたヒータと上記スイ
    ッチ、上記電源、上記ヒータを結ぶ電気回路によって構
    成し、展開時には上記展開リブの展開によって上記収納
    ケーブルに展開方向に加わる力が上記バネの力を上回っ
    た順に上記電気回路に電流が流れ上記ヒータを加熱する
    ことにより上記収納ケーブルを切断して上記センターハ
    ブから順次解放されることを特徴とする請求項1記載の
    展開型アンテナ反射鏡。
  19. 【請求項19】 上記収納ケーブルリリース機構の上記
    電気回路中に上記スイッチと並列に外部から強制的に開
    閉できる冗長用スイッチを組み込み、展開時に上記スイ
    ッチが正常に作動しなかった場合に外部からの操作によ
    り上記冗長用スイッチを閉じて上記収納ケーブルを解放
    できることを特徴とする請求項18記載の展開型アンテ
    ナ反射鏡。
  20. 【請求項20】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記センターハブに取り付けられ、上記収納ケーブルの一
    端を結合し、結合点の両側に切れ込みを入れて破壊しや
    すくした薄いプレートによって構成し、展開時には上記
    展開リブの展開によって上記収納ケーブルに加わる展開
    方向の力が上記プレートの破壊強度を上回った順に上記
    プレートが切れ込み部から破壊して上記収納ケーブルを
    上記センターハブから順次解放することを特徴とする請
    求項1記載の展開型アンテナ反射鏡。
  21. 【請求項21】 上記収納ケーブルリリース機構を、上
    記収納ケーブルの一端に結合し、上記センターハブに貼
    り付けた粘着テープで構成し、展開時に上記展開リブの
    展開によって上記収納ケーブルに加わる展開方向の力が
    上記粘着テープの接着力を上回った順に上記粘着テープ
    がはがれ上記収納ケーブルを上記センターハブから順次
    解放することを特徴とする請求項1記載の展開型アンテ
    ナ反射鏡。
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