JP2821089B2 - 回転式粉末圧縮成形機 - Google Patents
回転式粉末圧縮成形機Info
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- JP2821089B2 JP2821089B2 JP6144826A JP14482694A JP2821089B2 JP 2821089 B2 JP2821089 B2 JP 2821089B2 JP 6144826 A JP6144826 A JP 6144826A JP 14482694 A JP14482694 A JP 14482694A JP 2821089 B2 JP2821089 B2 JP 2821089B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/34—Heating or cooling presses or parts thereof
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B11/00—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
- B30B11/02—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
- B30B11/08—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space co-operating with moulds carried by a turntable
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末を圧縮して錠剤等
を成形するための回転式粉末圧縮成形機に関するもので
ある。
を成形するための回転式粉末圧縮成形機に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】錠剤や電子部品等を成形するための回転
式粉末圧縮成形機として、フレーム内に、回転盤を立シ
ャフトを介して水平回転可能に配設し、その回転盤に複
数の臼を所定のピッチで設けるとともに、各臼の上下に
上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させておき、杵先を
臼内に挿入した上杵と下杵とを上ロールと下ロール間を
通過させることにより臼内に充填した粉末を圧縮成形す
るようにしたものが知られている。
式粉末圧縮成形機として、フレーム内に、回転盤を立シ
ャフトを介して水平回転可能に配設し、その回転盤に複
数の臼を所定のピッチで設けるとともに、各臼の上下に
上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させておき、杵先を
臼内に挿入した上杵と下杵とを上ロールと下ロール間を
通過させることにより臼内に充填した粉末を圧縮成形す
るようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の成
形機においては、モータの動力を前記立シャフトに伝達
するためのウォーム歯車の噛合部分や、その他の摺動部
分で発生する熱によって回転盤が加熱され臼の温度が上
昇する。そのため、樹脂等の粉末を成形する場合に、そ
の粉末が臼内の熱により溶解し、いわゆるステッキング
現象を惹起することがある。そのため、臼内の清掃に手
間がかかるだけでなく、良好な品質の成形品を得るのが
難しくなる。
形機においては、モータの動力を前記立シャフトに伝達
するためのウォーム歯車の噛合部分や、その他の摺動部
分で発生する熱によって回転盤が加熱され臼の温度が上
昇する。そのため、樹脂等の粉末を成形する場合に、そ
の粉末が臼内の熱により溶解し、いわゆるステッキング
現象を惹起することがある。そのため、臼内の清掃に手
間がかかるだけでなく、良好な品質の成形品を得るのが
難しくなる。
【０００４】このような不具合を解消するために、例え
ば、回転盤の各臼孔の内周と各臼の外周との間に、ウォ
ータジャケットをそれぞれ設けておき、これら各ウォー
タジャケット内に冷却水を流通させることによって、臼
内を適切な温度に維持するようにしたものが開発されて
いる。
ば、回転盤の各臼孔の内周と各臼の外周との間に、ウォ
ータジャケットをそれぞれ設けておき、これら各ウォー
タジャケット内に冷却水を流通させることによって、臼
内を適切な温度に維持するようにしたものが開発されて
いる。
【０００５】ところが、従来のものは、回転盤の背面に
配設した配管を介して各ウォータジャケットに冷却水を
案内するようにしているため構造が複雑である。また、
各臼の周囲にウォータジャケットが存在すると、清掃等
のために臼の回転盤から離脱させた場合に水漏れが発生
するという不具合もある。さらに、各臼の周囲にウォー
タジャケットが存在すると、各臼の間に２つのウォータ
ジャケットが存在することになり、ウォータジャケット
の占有スペースが増大して、回転盤の強度を損ねること
なしに隣り合う臼を接近配置することが困難になる。そ
のため、臼の配設ピッチが大きくなり、成形機全体が不
当に大形化するという不具合もある。
配設した配管を介して各ウォータジャケットに冷却水を
案内するようにしているため構造が複雑である。また、
各臼の周囲にウォータジャケットが存在すると、清掃等
のために臼の回転盤から離脱させた場合に水漏れが発生
するという不具合もある。さらに、各臼の周囲にウォー
タジャケットが存在すると、各臼の間に２つのウォータ
ジャケットが存在することになり、ウォータジャケット
の占有スペースが増大して、回転盤の強度を損ねること
なしに隣り合う臼を接近配置することが困難になる。そ
のため、臼の配設ピッチが大きくなり、成形機全体が不
当に大形化するという不具合もある。
【０００６】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
とを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る回転式粉末圧縮成形機は、回転
盤を立シャフトを介して水平回転可能に配設し、その回
転盤に複数の臼を所定のピッチで設けるとともに、各臼
の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させてお
き、杵先を臼内に挿入した上杵と下杵とを上ロールと下
ロール間を通過させることにより臼内に充填した粉末を
圧縮成形するようにしたものにおいて、前記回転盤の肉
厚内における各臼間に位置する部位に温度調節用の媒体
を流通させるための媒体通路をそれぞれ形成するととも
に、前記立シャフト内に、外部から供給される媒体を前
記各媒体通路に導入するための導入経路と、前記各媒体
通路を通過して帰還した媒体を外部に排出するための排
出経路とを設け、回転盤内に、導入経路に接続された環
状をなす分配流路と、排出経路に接続された環状をなす
集合通路とを各別に設けておき、前記各媒体通路の一端
を前記分配通路にそれぞれ接続するとともに、他端を前
記集合通路に接続していることを特徴とする。
達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る回転式粉末圧縮成形機は、回転
盤を立シャフトを介して水平回転可能に配設し、その回
転盤に複数の臼を所定のピッチで設けるとともに、各臼
の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させてお
き、杵先を臼内に挿入した上杵と下杵とを上ロールと下
ロール間を通過させることにより臼内に充填した粉末を
圧縮成形するようにしたものにおいて、前記回転盤の肉
厚内における各臼間に位置する部位に温度調節用の媒体
を流通させるための媒体通路をそれぞれ形成するととも
に、前記立シャフト内に、外部から供給される媒体を前
記各媒体通路に導入するための導入経路と、前記各媒体
通路を通過して帰還した媒体を外部に排出するための排
出経路とを設け、回転盤内に、導入経路に接続された環
状をなす分配流路と、排出経路に接続された環状をなす
集合通路とを各別に設けておき、前記各媒体通路の一端
を前記分配通路にそれぞれ接続するとともに、他端を前
記集合通路に接続していることを特徴とする。
【０００８】
【作用】このような構成のものであれば、媒体はシャフ
トの外方端側から該シャフト内に設けた導入経路に流入
し、そこを通過して回転盤の肉厚内に設けた媒体通路に
導入される。そして、その媒体通路に沿って回転盤の肉
厚内を流れた後、今度はシャフト内の排出経路に流出
し、そこを通過してシャフト外方端側に排出される。こ
のように、逐次新しい媒体が回転盤に導入されて媒体通
路内を循環すると、媒体通路は臼と臼の間に位置してい
るため、媒体の保有する熱が各臼に均一かつ効率よく伝
達され、臼の温度が略一定に保持されることになる。
トの外方端側から該シャフト内に設けた導入経路に流入
し、そこを通過して回転盤の肉厚内に設けた媒体通路に
導入される。そして、その媒体通路に沿って回転盤の肉
厚内を流れた後、今度はシャフト内の排出経路に流出
し、そこを通過してシャフト外方端側に排出される。こ
のように、逐次新しい媒体が回転盤に導入されて媒体通
路内を循環すると、媒体通路は臼と臼の間に位置してい
るため、媒体の保有する熱が各臼に均一かつ効率よく伝
達され、臼の温度が略一定に保持されることになる。
【０００９】そして、このようにシャフトを通じて媒体
の導出入を行うようにすれば、シャフト外方端に簡単な
バルブや配管を取り付けるだけで外部との間で媒体のや
りとりを行わせることができ、回転盤の背面に配管やバ
ルブ類を複雑に組み付ける必要が一切なくなる。
の導出入を行うようにすれば、シャフト外方端に簡単な
バルブや配管を取り付けるだけで外部との間で媒体のや
りとりを行わせることができ、回転盤の背面に配管やバ
ルブ類を複雑に組み付ける必要が一切なくなる。
【００１０】しかも、このような構成であれば、媒体通
路は回転盤の臼孔に直接隣接していないため、清掃時な
どに臼孔から臼を引き抜いても媒体が流出する不具合を
生じることがない。
路は回転盤の臼孔に直接隣接していないため、清掃時な
どに臼孔から臼を引き抜いても媒体が流出する不具合を
生じることがない。
【００１１】その上、このものは各臼の間に１つの媒体
通路が存在するだけであるため、媒体通路の占めるスペ
ースが必要最小限で済み、回転盤に有効な強度を保持し
て臼同士を近接配置することが容易になる。そのため、
臼の配設ピッチを小さくすることができ、成形機全体の
大形化を阻止することができる。
通路が存在するだけであるため、媒体通路の占めるスペ
ースが必要最小限で済み、回転盤に有効な強度を保持し
て臼同士を近接配置することが容易になる。そのため、
臼の配設ピッチを小さくすることができ、成形機全体の
大形化を阻止することができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
説明する。
【００１３】図１は本発明の回転式粉末圧縮成形機の全
体構成を示し、図２はその要部拡大図である。この回転
式粉末圧縮成形機は、フレーム１内に回転盤３を立シャ
フト２を介して水平回転可能に配設し、その回転盤３に
複数の臼４を所定のピッチで設けるとともに、各臼４の
上下に上杵５及び下杵６を上下摺動可能に保持させてあ
る。
体構成を示し、図２はその要部拡大図である。この回転
式粉末圧縮成形機は、フレーム１内に回転盤３を立シャ
フト２を介して水平回転可能に配設し、その回転盤３に
複数の臼４を所定のピッチで設けるとともに、各臼４の
上下に上杵５及び下杵６を上下摺動可能に保持させてあ
る。
【００１４】詳述すれば、フレーム１の略中央部には軸
受２１により軸支された立シャフト２が配設してあると
ともに、この立シャフト２の下端近傍にウォームホィー
ル２２が固定してあり、このウォームホィール２２にウ
ォーム２３及びベルト２４を介してモータ２５の回転駆
動力が伝達されるようになっている。そして、この立シ
ャフト２の上端近傍に、３つの機能部分に分けられる回
転盤３が固定してある。回転盤３は、その下側部分に設
けられて下杵６を上下摺動可能に保持する下杵保持部３
１と、上側部分に設けられて上杵５を上下摺動可能に保
持する上杵保持部３２と、その上杵保持部３２と下杵保
持部３１との間に設けられて臼４を着脱可能に嵌装する
臼部３３とから構成されている。上杵保持部３２及び下
杵保持部３１には、上杵５及び下杵６を摺動移動可能に
保持する杵保持孔３２ａ、３１ａがそれぞれ複数穿設さ
れている。臼部３３には臼４を着脱可能に保持する臼保
持孔３３ａが複数穿設されている。臼４は、前記臼保持
孔３３ａに装着される臼本体４１と、この臼本体４１の
内周に密接に嵌装された耐摩耗性を有するスリーブ４２
とからなっている。つまり、この回転盤３において、下
杵６と上杵５と臼４とは、その中心が同一直線上に位置
するように、それぞれ位置決めされている。
受２１により軸支された立シャフト２が配設してあると
ともに、この立シャフト２の下端近傍にウォームホィー
ル２２が固定してあり、このウォームホィール２２にウ
ォーム２３及びベルト２４を介してモータ２５の回転駆
動力が伝達されるようになっている。そして、この立シ
ャフト２の上端近傍に、３つの機能部分に分けられる回
転盤３が固定してある。回転盤３は、その下側部分に設
けられて下杵６を上下摺動可能に保持する下杵保持部３
１と、上側部分に設けられて上杵５を上下摺動可能に保
持する上杵保持部３２と、その上杵保持部３２と下杵保
持部３１との間に設けられて臼４を着脱可能に嵌装する
臼部３３とから構成されている。上杵保持部３２及び下
杵保持部３１には、上杵５及び下杵６を摺動移動可能に
保持する杵保持孔３２ａ、３１ａがそれぞれ複数穿設さ
れている。臼部３３には臼４を着脱可能に保持する臼保
持孔３３ａが複数穿設されている。臼４は、前記臼保持
孔３３ａに装着される臼本体４１と、この臼本体４１の
内周に密接に嵌装された耐摩耗性を有するスリーブ４２
とからなっている。つまり、この回転盤３において、下
杵６と上杵５と臼４とは、その中心が同一直線上に位置
するように、それぞれ位置決めされている。
【００１５】一方、前記回転盤３の所定回転位相位置に
おいて、杵先を臼４内に挿入した上杵５の上端および杵
先を臼４内に挿入した下杵６の下端がそれぞれ経過的に
通過しながら添設する位置に上ロール７１および下ロー
ル７２が軸着してあり、これら上ロール７１および下ロ
ール７２により上杵５と下杵６とをそれぞれ臼４内に押
し込み、臼４内に充填した粉末を圧縮成形するようにし
ている。
おいて、杵先を臼４内に挿入した上杵５の上端および杵
先を臼４内に挿入した下杵６の下端がそれぞれ経過的に
通過しながら添設する位置に上ロール７１および下ロー
ル７２が軸着してあり、これら上ロール７１および下ロ
ール７２により上杵５と下杵６とをそれぞれ臼４内に押
し込み、臼４内に充填した粉末を圧縮成形するようにし
ている。
【００１６】以上のような構成からなる回転式粉末圧縮
成形機において、本実施例はさらに、前記回転盤３の特
に臼４の周辺温度を調節する温度調節機構１００を設け
ている。この温度調節機構１００は、回転盤３の肉厚内
に分配経路Ａ、媒体通路Ｂおよび集合経路Ｃを設けると
ともに、立シャフト２内にそれらの経路Ａ〜Ｃに連通す
る導入経路Ｄおよび排出経路Ｅを設け、これらの経路
Ｄ、Ｅに接続部材１０を接続して温度調節用の媒体を流
通させるようにしたものである。
成形機において、本実施例はさらに、前記回転盤３の特
に臼４の周辺温度を調節する温度調節機構１００を設け
ている。この温度調節機構１００は、回転盤３の肉厚内
に分配経路Ａ、媒体通路Ｂおよび集合経路Ｃを設けると
ともに、立シャフト２内にそれらの経路Ａ〜Ｃに連通す
る導入経路Ｄおよび排出経路Ｅを設け、これらの経路
Ｄ、Ｅに接続部材１０を接続して温度調節用の媒体を流
通させるようにしたものである。
【００１７】分配経路Ａは、図２および図３に示すよう
に、回転盤３の軸心を中心とする所要半径上においてそ
の下面側に一定の幅および深さで円環状の溝８１を凹設
し、その下面に蓋部材８２を装着することにより形成さ
れたもので、回転盤３の下面側に偏倚して存在させられ
ている。また、集合経路Ｂは、図２および図４に示すよ
うに、回転盤３の軸心を中心する所要半径上においてそ
の上面側に一定の幅および深さで円環状の溝８３を凹設
し、その上面に蓋部材８４を装着することにより形成さ
れたもので、回転盤３の上面側であって前記分配経路Ａ
と干渉しない位置に偏倚して存在させられている。媒体
通路Ｃは、図２〜図４に示すように、回転盤３の臼部３
３における各臼取付孔３３ａ間において上面側から一定
深さにまで穿設した竪孔８５と、回転盤３の臼部３３の
外周面に穿設され前記竪孔８５の下端部を放射方向に沿
って前記分配経路Ａの上方部に連通させる横孔８６と、
この横孔８６を分配経路Ａに接続する竪孔８８と、回転
盤３の臼部３３の外周面に穿設され前記竪孔８５の上端
部を放射方向に沿って前記集合経路Ｂの下方部に連通さ
せる横孔８７と、この横孔８７を集合経路Ｂに接続する
竪孔８９とから構成されている。これらの竪孔８５およ
び横孔８６、８７にはそれぞれ盲蓋８５ａ、８６ａ、８
７ａが装着されている。
に、回転盤３の軸心を中心とする所要半径上においてそ
の下面側に一定の幅および深さで円環状の溝８１を凹設
し、その下面に蓋部材８２を装着することにより形成さ
れたもので、回転盤３の下面側に偏倚して存在させられ
ている。また、集合経路Ｂは、図２および図４に示すよ
うに、回転盤３の軸心を中心する所要半径上においてそ
の上面側に一定の幅および深さで円環状の溝８３を凹設
し、その上面に蓋部材８４を装着することにより形成さ
れたもので、回転盤３の上面側であって前記分配経路Ａ
と干渉しない位置に偏倚して存在させられている。媒体
通路Ｃは、図２〜図４に示すように、回転盤３の臼部３
３における各臼取付孔３３ａ間において上面側から一定
深さにまで穿設した竪孔８５と、回転盤３の臼部３３の
外周面に穿設され前記竪孔８５の下端部を放射方向に沿
って前記分配経路Ａの上方部に連通させる横孔８６と、
この横孔８６を分配経路Ａに接続する竪孔８８と、回転
盤３の臼部３３の外周面に穿設され前記竪孔８５の上端
部を放射方向に沿って前記集合経路Ｂの下方部に連通さ
せる横孔８７と、この横孔８７を集合経路Ｂに接続する
竪孔８９とから構成されている。これらの竪孔８５およ
び横孔８６、８７にはそれぞれ盲蓋８５ａ、８６ａ、８
７ａが装着されている。
【００１８】一方、本実施例の立シャフト２は、図５に
示すように中空体状のもので、その上端が上方に開口し
ているとともに、中間部の２箇所に円周溝２１、２２が
形成され、それらの円周溝２１、２２が立シャフト２に
形成した放射方向の孔２１ａ、２２ａを介して該立シャ
フト２の内部空間に連通しているとともに、回転盤３の
肉厚内に穿設した横孔３４、３５を介してそれらの円周
溝２１、２２が分配経路Ａまたは集合経路Ｃに連通して
いる。３４ａ、３５ａはそれらの横孔３４、３５を蓋封
する盲蓋である。そして、この立シャフト２内に、上端
開口部を介して円筒部材９１およびパイプ部材９２を挿
入している。円筒部材９１は、下端を孔２２ａよりも若
干深い位置にまで挿入し、その周壁に形成した孔９１ａ
を前記孔２２ａに連続する位置に配設したもので、下端
には開口を有するシール部材９１ｂが取着されている。
パイプ部材９２は、さらにこの円筒部材９１の内周に挿
入され、下端を前記シール部材９１ｂの開口を液密に貫
通して下方に延出されたもので、その位置において前記
孔２１ａに連通している。以上において、前記パイプ部
材９２の内周およびシール部材９１ｂも下方において閉
止された立シャフト２の内部空間が本発明に係る媒体の
導入経路Ｄをなし、パイプ部材９２と前記円筒部材９１
との円環状隙間が本発明に係る媒体の排出経路Ｅをなし
ている。
示すように中空体状のもので、その上端が上方に開口し
ているとともに、中間部の２箇所に円周溝２１、２２が
形成され、それらの円周溝２１、２２が立シャフト２に
形成した放射方向の孔２１ａ、２２ａを介して該立シャ
フト２の内部空間に連通しているとともに、回転盤３の
肉厚内に穿設した横孔３４、３５を介してそれらの円周
溝２１、２２が分配経路Ａまたは集合経路Ｃに連通して
いる。３４ａ、３５ａはそれらの横孔３４、３５を蓋封
する盲蓋である。そして、この立シャフト２内に、上端
開口部を介して円筒部材９１およびパイプ部材９２を挿
入している。円筒部材９１は、下端を孔２２ａよりも若
干深い位置にまで挿入し、その周壁に形成した孔９１ａ
を前記孔２２ａに連続する位置に配設したもので、下端
には開口を有するシール部材９１ｂが取着されている。
パイプ部材９２は、さらにこの円筒部材９１の内周に挿
入され、下端を前記シール部材９１ｂの開口を液密に貫
通して下方に延出されたもので、その位置において前記
孔２１ａに連通している。以上において、前記パイプ部
材９２の内周およびシール部材９１ｂも下方において閉
止された立シャフト２の内部空間が本発明に係る媒体の
導入経路Ｄをなし、パイプ部材９２と前記円筒部材９１
との円環状隙間が本発明に係る媒体の排出経路Ｅをなし
ている。
【００１９】そして、立シャフト２の上端に接続部材１
０を連結し、外部との間で媒体のやりとりを可能にして
いる。この接続部材１０は、前記導入経路Ｄの始端に連
通する導入管１０ａと、前記排出経路Ｅの終端に連通す
る排出管１０ｂとを備えている。具体的な接続状態を説
明すると、パイプ部材９２は接続部材１０の内部におい
て導入管１０ａに直接連結されている。円筒部材９１は
その上端フランジ部９１ｃが押え板９１ｄとともに前記
立シャフト２の上端に定着されており、その押え板９１
ｄの中心部から立設したスリーブ９１ｅを前記接続部材
１０の内部に挿入している。そして、そのスリーブ９１
ｅと排出管１０ｂとを図示しない摺動シール機構を介し
て連結している。
０を連結し、外部との間で媒体のやりとりを可能にして
いる。この接続部材１０は、前記導入経路Ｄの始端に連
通する導入管１０ａと、前記排出経路Ｅの終端に連通す
る排出管１０ｂとを備えている。具体的な接続状態を説
明すると、パイプ部材９２は接続部材１０の内部におい
て導入管１０ａに直接連結されている。円筒部材９１は
その上端フランジ部９１ｃが押え板９１ｄとともに前記
立シャフト２の上端に定着されており、その押え板９１
ｄの中心部から立設したスリーブ９１ｅを前記接続部材
１０の内部に挿入している。そして、そのスリーブ９１
ｅと排出管１０ｂとを図示しない摺動シール機構を介し
て連結している。
【００２０】次に、この温度調節機構１００の作動を説
明する。例えば、臼４を冷却する場合には、接続部材１
０の導入管１０ａに冷却水などの媒体を供給する。これ
により、媒体は接続部材１０の内部でパイプ部材９２の
始端を介して導入経路Ｄに流入し、該導入経路Ｄに沿っ
てシャフト２内を降下した後、そこから孔２１ａ、円周
溝２１、横孔３４を介して回転盤３の肉厚内に設けた分
配経路Ａに流入する。この分配経路Ａには等角位置に多
数の竪孔８８が開口しているため、流入した媒体はそれ
らの竪孔８８を介してそれぞれの媒体通路Ｃに等配に分
配される。そして、竪孔８８、横孔８６、竪孔８５、横
孔８７、竪孔８９と順次に経由しながら臼部３３に冷熱
を与え、その後に集合経路Ｂに合流する。そして、横孔
３５、円周溝２２、横孔２２ａ、孔９１ａを介して排出
経路Ｅに入り、この排出経路Ｅに沿ってシャフト２内を
上昇した後、接続部材１０内において排出管１０ｂに流
出し、外部に放出される。このように、逐次新しい媒体
が回転盤３に導入されて媒体通路Ｃ内を循環すると、媒
体通路Ｃのうち特に竪孔８５およびその周辺の横孔８
６、８７は臼４と臼４の間に位置しているため、媒体の
保有する冷熱が各臼４に均一かつ効率よく伝達され、臼
４が効果的に冷却されて略一定温度に保持されることに
なる。
明する。例えば、臼４を冷却する場合には、接続部材１
０の導入管１０ａに冷却水などの媒体を供給する。これ
により、媒体は接続部材１０の内部でパイプ部材９２の
始端を介して導入経路Ｄに流入し、該導入経路Ｄに沿っ
てシャフト２内を降下した後、そこから孔２１ａ、円周
溝２１、横孔３４を介して回転盤３の肉厚内に設けた分
配経路Ａに流入する。この分配経路Ａには等角位置に多
数の竪孔８８が開口しているため、流入した媒体はそれ
らの竪孔８８を介してそれぞれの媒体通路Ｃに等配に分
配される。そして、竪孔８８、横孔８６、竪孔８５、横
孔８７、竪孔８９と順次に経由しながら臼部３３に冷熱
を与え、その後に集合経路Ｂに合流する。そして、横孔
３５、円周溝２２、横孔２２ａ、孔９１ａを介して排出
経路Ｅに入り、この排出経路Ｅに沿ってシャフト２内を
上昇した後、接続部材１０内において排出管１０ｂに流
出し、外部に放出される。このように、逐次新しい媒体
が回転盤３に導入されて媒体通路Ｃ内を循環すると、媒
体通路Ｃのうち特に竪孔８５およびその周辺の横孔８
６、８７は臼４と臼４の間に位置しているため、媒体の
保有する冷熱が各臼４に均一かつ効率よく伝達され、臼
４が効果的に冷却されて略一定温度に保持されることに
なる。
【００２１】そして、このようにシャフト２を通じて媒
体の導出入を行うようにすれば、シャフト２の外方端に
本実施例のような簡単な接続部材１０を取り付けるだけ
で外部との間で媒体のやりとりを行うことができ、従来
のように回転盤の背面に配管やバルブ類を複雑に組み付
けていた不具合を一掃することができる。
体の導出入を行うようにすれば、シャフト２の外方端に
本実施例のような簡単な接続部材１０を取り付けるだけ
で外部との間で媒体のやりとりを行うことができ、従来
のように回転盤の背面に配管やバルブ類を複雑に組み付
けていた不具合を一掃することができる。
【００２２】しかも、このような構成であれば、媒体通
路Ｃは従来のように回転盤３の臼保持孔３３ａに直接隣
接していないため、清掃時などに臼保持孔３３ａから臼
４を引き抜いても、そこから媒体が流出する不具合がな
く、媒体の漏れに起因して起こる様々な不具合を確実に
解消することができる。
路Ｃは従来のように回転盤３の臼保持孔３３ａに直接隣
接していないため、清掃時などに臼保持孔３３ａから臼
４を引き抜いても、そこから媒体が流出する不具合がな
く、媒体の漏れに起因して起こる様々な不具合を確実に
解消することができる。
【００２３】その上、このものは各臼４の間に１つの媒
体通路Ｃが存在するだけであるため、各臼４をウォータ
ジャケット等で囲む場合に比べて媒体通路Ｃの占めるス
ペースが半分で済み、回転盤３に有効な強度を保持して
臼４同士を近接配置することが容易になる。そのため、
臼の配設ピッチを小さくすることができ、成形機全体の
大形化を阻止することができる。具体的には、従来のウ
ォータジャケット方式の下で２１本の臼を採用していた
成形機に対して本発明を適用した結果、その臼４の数を
３３本にまで増加させることができたものである。
体通路Ｃが存在するだけであるため、各臼４をウォータ
ジャケット等で囲む場合に比べて媒体通路Ｃの占めるス
ペースが半分で済み、回転盤３に有効な強度を保持して
臼４同士を近接配置することが容易になる。そのため、
臼の配設ピッチを小さくすることができ、成形機全体の
大形化を阻止することができる。具体的には、従来のウ
ォータジャケット方式の下で２１本の臼を採用していた
成形機に対して本発明を適用した結果、その臼４の数を
３３本にまで増加させることができたものである。
【００２４】以上詳述したように、本実施例の粉末圧縮
成形機は、温度調節のための媒体を極めて構造簡単かつ
小さい占有スペースで回転盤の臼周辺に流通させること
ができ、機器全体の小形簡略化に奏効するとともに、臼
交換時における水漏れの問題も好適に解消することがで
きるものとなる。
成形機は、温度調節のための媒体を極めて構造簡単かつ
小さい占有スペースで回転盤の臼周辺に流通させること
ができ、機器全体の小形簡略化に奏効するとともに、臼
交換時における水漏れの問題も好適に解消することがで
きるものとなる。
【００２５】なお、上記実施例では温度調節用の媒体と
して冷却水を考えたが、他の冷媒を用いることもでき、
また温水などの媒体を供給して臼を加熱することにも利
用可能である。さらに、各部の具体的な構成や断面形状
などについても、図示例のものに限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
して冷却水を考えたが、他の冷媒を用いることもでき、
また温水などの媒体を供給して臼を加熱することにも利
用可能である。さらに、各部の具体的な構成や断面形状
などについても、図示例のものに限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成であるか
ら、回転盤に装着される臼に対して、シャフト内に形成
した導入経路および排出経路と、回転盤における各臼間
に形成した媒体通路とを通じて、温度調節用の媒体を確
実に流通させ、その媒体の保有する熱を効果的に臼に供
与することができる。そのため、例えば従来のウォータ
ジャケット方式のものに比べて、バルブや配管の簡略化
が図れ、臼の配設ピッチを詰めて処理能力の向上あるい
は回転盤の小形化が図れ、さらに臼交換時における水漏
れなどの不具合を確実に解消できるものとなる。
ら、回転盤に装着される臼に対して、シャフト内に形成
した導入経路および排出経路と、回転盤における各臼間
に形成した媒体通路とを通じて、温度調節用の媒体を確
実に流通させ、その媒体の保有する熱を効果的に臼に供
与することができる。そのため、例えば従来のウォータ
ジャケット方式のものに比べて、バルブや配管の簡略化
が図れ、臼の配設ピッチを詰めて処理能力の向上あるい
は回転盤の小形化が図れ、さらに臼交換時における水漏
れなどの不具合を確実に解消できるものとなる。
【図１】本発明の一実施例を示す正断面図。
【図２】図１の要部を拡大して示す図。
【図３】図２におけるIII-III 線断面図。
【図４】図２におけるIV-IV 線断面図。
【図５】図１の他の要部を拡大して示す図。
Ａ…分配経路 Ｂ…集合経路 Ｃ…媒体通路 Ｄ…導入経路 Ｅ…排出経路 ２…立シャフト ３…回転盤 ４…臼 ５…上杵 ６…下杵 ７１…上ロール ７２…下ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B30B 11/08
Claims (1)
- 【請求項１】回転盤を立シャフトを介して水平回転可能
に配設し、その回転盤に複数の臼を所定のピッチで設け
るとともに、各臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能
に保持させておき、杵先を臼内に挿入した上杵と下杵と
を上ロールと下ロール間を通過させることにより臼内に
充填した粉末を圧縮成形するようにした回転式粉末圧縮
成形機において、前記回転盤の肉厚内における各臼間に
位置する部位に温度調節用の媒体を流通させるための媒
体通路をそれぞれ形成するとともに、前記立シャフト内
に、外部から供給される媒体を前記各媒体通路に導入す
るための導入経路と、前記各媒体通路を通過して帰還し
た媒体を外部に排出するための排出経路とを設け、回転
盤内に、導入経路に接続された環状をなす分配流路と、
排出経路に接続された環状をなす集合通路とを各別に設
けておき、前記各媒体通路の一端を前記分配通路にそれ
ぞれ接続するとともに、他端を前記集合通路に接続して
いることを特徴とする回転式粉末圧縮成形機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6144826A JP2821089B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 回転式粉末圧縮成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6144826A JP2821089B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 回転式粉末圧縮成形機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0810995A JPH0810995A (ja) | 1996-01-16 |
| JP2821089B2 true JP2821089B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=15371358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6144826A Expired - Lifetime JP2821089B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 回転式粉末圧縮成形機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2821089B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8765176B2 (en) | 2001-06-20 | 2014-07-01 | Takeda Pharmaceutical Campany Limited | Method of manufacturing tablet |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2889995A1 (fr) * | 2005-08-29 | 2007-03-02 | Thierry Lemoine | Dispositif pour maitriser la temperature a l'interieur d'une presse a comprimer lors de la compression d'une poudre |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5924225A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-07 | Shimadzu Corp | フ−リエ変換型分光光度計 |
| JPS6222868A (ja) * | 1985-07-22 | 1987-01-31 | Copal Co Ltd | 導伝性組成物 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP6144826A patent/JP2821089B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8765176B2 (en) | 2001-06-20 | 2014-07-01 | Takeda Pharmaceutical Campany Limited | Method of manufacturing tablet |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0810995A (ja) | 1996-01-16 |
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