JP2821052B2 - 電気自動車の駆動モータ制御装置 - Google Patents

電気自動車の駆動モータ制御装置

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JP2821052B2
JP2821052B2 JP3346378A JP34637891A JP2821052B2 JP 2821052 B2 JP2821052 B2 JP 2821052B2 JP 3346378 A JP3346378 A JP 3346378A JP 34637891 A JP34637891 A JP 34637891A JP 2821052 B2 JP2821052 B2 JP 2821052B2
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車の駆動モー
タ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車においては、例えば車
両本体に電源としてバッテリを搭載しており、該バッテ
リから供給された電流によって駆動モータを駆動するよ
うにしている。この場合、上記電気自動車は駆動輪を駆
動するため駆動モータを備えており、該駆動モータの回
転速度を直接制御して車速を変更するようになっている
(特開平1−298905号公報参照)。
【0003】この種の電気自動車に搭載する駆動モータ
として、分巻型の直流モータ(以下、「分巻型DCモー
タ」と言う。)を使用した場合、界磁電流制御と電機子
電圧制御を併用して回転速度を制御し、電気自動車を加
速し、又は減速することができる。すなわち、上記分巻
型DCモータの回転速度nは n=Kl・EC /φ Kl:定数 EC :電機子に印加される電圧 φ :界磁磁束 で表され、電機子に印加される電圧EC を変えることに
よって変化させることができる。したがって、電気自動
車に分巻型DCモータを搭載した場合、バッテリから分
巻型DCモータに供給される電流に対してパルス幅変調
を行い、印加される電圧EC を高くすれば分巻型DCモ
ータは高速で回転し、高速走行を可能とする。
【0004】そして、電機子に印加される電圧EC が所
定値より高くなると、特性が不安定になるため、回転速
度nがあらかじめ設定した値になった時に界磁電流制御
に切り換えるようにしている。該界磁電流制御は、電機
子に印加される電圧EC を一定にした状態で、界磁電流
を小さくし界磁磁束φを小さくすることによって行われ
る。
【0005】したがって、電気自動車において分巻型D
Cモータを用いた場合、回転速度nがあらかじめ設定し
た値になるまでは加速性を重視した電機子電圧制御を行
い、設定した値を超えた場合に高速性を重視した界磁電
流制御に切り換えることによって、回転速度nを更に上
昇させて高速走行を行うことができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電気自動車の駆動モータ制御装置においては、電機
子巻線に電機子電流を流すとともに所定の値の電圧EC
を印加し、その一方で界磁巻線に流す界磁電流の大きさ
を制御するようになっているため、電機子電流又は界磁
電流がブラシ及び整流子を摺動させることによって供給
されることになる。したがって、ブラシ及び整流子の保
守や管理のための作業が煩わしく、騒音が発生してしま
う。
【0007】そこで、永久磁石から成るロータとステー
タコイルで構成されるブラシレスのDCモータ(以下、
「ブラシレスDCモータ」と言う。)を搭載した電気自
動車が提供されている。この場合、上記ロータの位置に
対応してステータコイルに印加する電圧を制御すること
によって回転するようになっているので、ブラシ及び整
流子片を使用する必要がなく、保守や管理が容易になる
とともに、騒音の発生を抑制することができる。
【0008】ところが、上記ブラシレスDCモータを搭
載した電気自動車の場合、分巻型DCモータにおける電
機子制御と同様に、ステータコイルに印加する電圧を変
化させることによって回転速度を変え、加速性を重視し
た走行を行うことができるが、界磁巻線を有していない
ため、印加する電圧が設定した値を超えた場合に界磁電
流制御に切り換えることができない。したがって、高速
性を重視した走行を行うことができない。
【0009】本発明は、上記従来の電気自動車の駆動モ
ータ制御装置の問題点を解決して、保守及び管理のため
の作業が煩わしくなく、騒音が発生することがなく、し
かも、運転者によって加速性を重視した走行と高速性を
重視した走行とを選択することができる電気自動車の駆
動モータ制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
気自動車の駆動モータ制御装置は、ステータの磁極が電
磁コイルによって、ロータの磁極が永久磁石によって構
成される駆動モータにより、車両の駆動力の少なくとも
一部を発生させて走行させられる電気自動車に適用され
る。そして、上記ステータの磁極位置に対するロータの
磁極位置を検出するロータ位置検出手段と、上記電磁コ
イルを励磁する励磁手段と、励磁電流ベクトルと逆起電
力ベクトルとの位相差を変更する位相差変更手段と、運
転者の操作に従って、車両の高速性を重視した走行を行
うための上記駆動モータの第1の制御モード、及び車両
の加速性を重視した走行を行うための上記駆動モータの
第2の制御モードのいずれか一方を選択するためのモー
ド選択手段と、上記第1の制御モードが選択された場
合、ロータの回転数に対応させて上記位相差を変更し、
上記電磁コイルが発生させる磁束と永久磁石が発生させ
る磁束とが鎖交する鎖交率を、高速回転が可能になるよ
うに変化させ、上記第2の制御モードが選択された場
合、上記位相差を固定し、上記鎖交率を、発生させられ
るトルクが最大になるように固定する設定手段とを有す
る。
【0011】本発明の他の電気自動車の駆動モータ制御
装置においては、さらに、上記モード選択手段は、第1
の制御モード及び第2の制御モードに対応させて設定さ
れたシフト位置を採るシフトレバーである。本発明の更
に他の電気自動車の駆動モータ制御装置においては、さ
らに、上記設定手段は、上記モード選択手段による選択
に伴う位相差の単位時間当たりの変化量を抑制する抑制
手段を備える。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、上記のように
電気自動車の駆動モータ制御装置は、ステータの磁極が
電磁コイルによって、ロータの磁極が永久磁石によって
構成される駆動モータにより、車両の駆動力の少なくと
も一部を発生させて走行させられる電気自動車に適用さ
れる。そして、上記ステータの磁極位置に対するロータ
の磁極位置を検出するロータ位置検出手段と、上記電磁
コイルを励磁する励磁手段と、励磁電流ベクトルと逆起
電力ベクトルとの位相差を変更する位相差変更手段と、
運転者の操作に従って、車両の高速性を重視した走行を
行うための上記駆動モータの第1の制御モード、及び車
両の加速性を重視した走行を行うための上記駆動モータ
の第2の制御モードのいずれか一方を選択するためのモ
ード選択手段と、上記第1の制御モードが選択された場
合、ロータの回転数に対応させて上記位相差を変更し、
上記電磁コイルが発生させる磁束と永久磁石が発生させ
る磁束とが鎖交する鎖交率を、高速回転が可能になるよ
うに変化させ、上記第2の制御モードが選択された場
合、上記位相差を固定し、上記鎖交率を、発生させられ
るトルクが最大になるように固定する設定手段とを有す
る。
【0013】したがって、運転者がモード選択手段を操
作して第1の制御モードを選択すると、ロータの回転数
に対応して位相差が変更され、高速回転が可能になるよ
うに鎖交率が変化させられる。その結果、車両の高速性
を重視した走行を行うことができる。また、運転者がモ
ード選択手段を操作して第2の制御モードを選択する
と、上記位相差が固定され、発生させられるトルクが最
大になるように鎖交率が固定される。その結果、車両の
加速性を重視した走行を行うことができる。
【0014】本発明の他の電気自動車の駆動モータ制御
装置においては、さらに、上記モード選択手段は、第1
の制御モード及び第2の制御モードに対応させて設定さ
れたシフト位置を採るシフトレバーである。この場合、
運転者がシフトレバーを各シフト位置に置くことによっ
て、第1の制御モード及び第2の制御モードのいずれか
一方を選択することができる。本発明の更に他の電気自
動車の駆動モータ制御装置においては、さらに、上記設
定手段は、上記モード選択手段による選択に伴う位相差
の単位時間当たりの変化量を抑制する抑制手段を備え
る。この場合、運転者が不用意にモード選択手段を操作
しても、第1の制御モードと第2の制御モードとの切換
えを滑らかに行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す電
気自動車の駆動モータ制御装置の概略図、図2は本発明
の実施例を示す電気自動車の駆動モータ制御装置の詳細
図、図3は本発明の実施例を示す駆動モータ制御装置が
搭載された電気自動車の斜視図、図4は本発明の駆動モ
ータ制御装置が搭載された電気自動車のシフトレバーを
示す図である。
【0016】図1に示すように、ブラシレスDCモータ
11は、電気自動車(図3)の4輪の各駆動輪内に配設
され、例えば240〔V〕の電圧を有する直流電源12
から供給された電流によって駆動される。該ブラシレス
DCモータ11は、6極の永久磁石から成るロータと、
3相の巻線から成る電磁コイルすなわちステータコイル
を備えている。
【0017】上記ブラシレスDCモータ11のロータシ
ャフト13には、同軸的にレゾルバ15の回転子が結合
されていて、ブラシレスDCモータ11のロータの磁極
の絶対位置を検出することができるようになっている。
すなわち、上記レゾルバ15にはレゾルバ回路16が接
続されていて、該レゾルバ回路16は、上記レゾルバ1
5に交流電圧Em sin ωt及び交流電圧Em cos ωt
(図中x,yで示す)を印加するとともに、レゾルバ1
5から交流電圧Em sin(ωt+θ) のレゾルバ信号aを
受けて、上記ロータの磁極の絶対位置を検出し、電流波
形制御回路17に励磁位置信号bを出力する。
【0018】該電流波形制御回路17は、電気自動車の
負荷条件、例えばアクセルの踏込量などに対応した電流
をブラシレスDCモータ11に供給するためのものであ
り、要求電流(トルク指令)に対応したデューティ比を
有するUVW相のパルス幅変調(PMW)信号dをベー
スドライブ回路28に出力する。上記ブラシレスDCモ
ータ11のステータコイルは、ブリッジ回路18によっ
て励磁される。該ブリッジ回路18は6個のパワートラ
ンジスタ21〜26から成り、各パワートランジスタ2
1〜26のベースにはベースドライブ回路28からスイ
ッチング信号としてトランジスタ駆動信号cが出力され
る。上記ベースドライブ回路28は、上記電流波形制御
回路17から出力されるPMW信号dを受けて、各トラ
ンジスタを駆動する。
【0019】29はメインコンピュータであり、該メイ
ンコンピュータ29の入力ポートには、モード選択スイ
ッチから出力されるモード選択信号e1 、アクセルセン
サから出力され、アクセルの踏込量に対応したアクセル
信号e2 、ブレーキセンサから出力され、ブレーキの踏
込量に対応したブレーキ信号e3 、図4に示すシフトレ
バー31を各レンジ位置に移動した時に出力されるシフ
トポジション信号e4 、ブラシレスDCモータ11の回
転速度を電磁的にピックアップした速度信号e 5 及びそ
の他の信号e6 が入力される。
【0020】また、上記メインコンピュータ29の出力
ポートからは、上記電流波形制御回路17に対して上記
要求電流を指令するための電流指令信号j1 、回転方向
指令信号j2 、回生信号j3 及び運転指令信号j4 が、
上記レゾルバ回路16に対して位相差指令信号pが出力
される。また、上記直流電源12には電源回路33が接
続されていて、上記ブリッジ回路18に対して駆動電圧
qを印加するとともに、電流波形制御回路17などの各
制御回路に対して制御電源電圧rを印加する。34は上
記ブリッジ回路18の入力側に接続された平滑用コンデ
ンサ、35は上記ブラシレスDCモータ11に供給され
る相電流の電流センサである。該電流センサ35は、U
相電流検出信号s及びV相電流検出信号tを上記電流波
形制御回路17に対して出力する。
【0021】また、図2に示すように、レゾルバ回路1
6は励磁回路41、磁極検出回路42、CPU43、R
OM44、D/Aコンバータ45で構成される。上記レ
ゾルバ15は、いわゆるブラシレスレゾルバで構成さ
れ、固定子側に2相の固定子巻線と回転トランスの二次
側巻線を有するとともに、回転子側に上記固定子巻線に
よって誘導電圧を発生させるための回転子巻線と該回転
子巻線に電気的に接続された回転トランスの一次側巻線
を有する。
【0022】そして、上記励磁回路41は、レゾルバ1
5の固定子巻線に対して互いに90°だけ位相がずれた
交流電圧Em sin ωt及び交流電圧Em cos ωtを印加
する。この時、レゾルバ15の回転子巻線には、回転軸
の基準位置から角度θだけ位相変調された交流電圧Em
sin(ωt+θ) が誘起される。上記磁極検出回路42は
誘起された交流電圧Em sin(ωt+θ) と、励磁回路4
1から入力されたレゾルバ励磁周波数sin ωtに基づい
て、ロータの基準軸からの変位角度θを求め、該変位角
度θによってロータの磁極の絶対位置を検出して、12
ビットのデジタル絶対位置データとしてCPU43に出
力する。
【0023】ここで、該CPU43は、メインコンピュ
ータ29からの位相差指令信号pを受けると、上記デジ
タル絶対位置データを変更するようになっている。すな
わち、上記メインコンピュータ29は、第1の制御モー
ドである電圧制御と第2の制御モードである位相制御間
の変更に対応して位相差指令信号pを発生し、上記CP
U43に対して出力する。該CPU43は、位相差指令
信号pを受けると、該位相差指令信号pによって指令さ
れた位相差αだけ上記デジタル絶対位置データをシフト
する。すなわち、実際の磁極の絶対位置よりも回転方向
に位相差αだけシフトした絶対位置を検出したかのよう
な仮想デジタル絶対位置データを発生し、デジタル絶対
位置信号vとして上記ROM44に対して出力する。
【0024】該ROM44には、それぞれ2/3πずつ
位相のずれた3個の正弦波データが格納されており、上
記CPU43から出力されたロータのデジタル絶対位置
信号vをUVW相の正弦波デジタル信号wに変換して出
力する。そして、該正弦波デジタル信号wはD/Aコン
バータ45によってアナログ信号z(sin θ,sin(θ+
2/3π) ,sin(θ+4/3π))に変換され、上記電
流波形制御回路17に出力される。
【0025】該電流波形制御回路17は、乗算器61、
電流アンプ62、コンパレータ63及びのこぎり波を発
生するための発振器(三角波キャリア)64で構成され
る。そして、上記乗算器61には、D/Aコンバータ4
5から出力されたロータの磁極の絶対位置を示すアナロ
グ信号zが入力されるとともに、負荷条件、例えばアク
セル信号e2 などに基づいて決定される要求電流が電流
指令信号j1 として入力され、位相及び振幅が特定され
た交流信号g(Isin θ,Isin(θ+2/3π) ,Isi
n(θ+4/3π))を電流アンプ62に出力する。
【0026】該電流アンプ62は、交流信号g(Isin
θ,Isin(θ+2/3π) ,Isin(θ+4/3π))
を、ブラシレスDCモータ11のUVW相にそれぞれ供
給される相電流KIsin θ,KIsin(θ+2/3π) ,
KIsin(θ+4/3π)のフィードバック信号と差動増
幅してコンパレータ63に出力する。該コンパレータ6
3の入力端子には、上記電流アンプ62の出力と共に、
上記発振器64からの出力が入力され、位相とデューテ
ィ比が決定されたPMW信号dをベースドライブ回路2
8及びブリッジ回路18のパワースイッチング回路66
に出力する。
【0027】図4において、シフトレバー31は直列的
に配列されたパーキング(P)レンジ位置、後進(R)
レンジ位置、ニュートラル(N)レンジ位置、前進走行
の第1の制御モードである前進(D)レンジ位置及び前
進走行の第2の制御モードである2レンジ位置を採るこ
とができ、運転者によって各レンジ位置を選択すること
ができるようになっている。
【0028】本実施例においては、モード選択手段とし
てのシフトレバー31を2レンジ位置に移動させると加
速性を重視した電圧制御が、Dレンジ位置に移動させる
と回転速度が設定値n1 までは加速性を重視した電圧制
御が、設定値n1 以上になると高速性を重視した位相制
御が実行される。すなわち、運転者が2レンジを選択す
ると、上記CPU43は磁極検出回路42から出力され
たデジタル絶対位置データを何ら処理することなく、そ
のままROM44に出力する。この場合、ブラシレスD
Cモータ11のUVW相の各ステータコイルを励磁し、
各ステータコイルにロータの磁極が発生させた磁束に対
してほぼ直交する方向に磁束を発生させる。すなわち、
ステータコイルに誘起される逆起電力のベクトル(逆起
電力ベクトル)と上記ステータコイルに供給される励磁
電流のベクトル(励磁電流ベクトル)との間の位相差α
がほぼ0〔°〕になるようなタイミングでステータコイ
ルが励磁される。このとき、ステータコイルが発生させ
る磁束とロータが発生させる磁束とが鎖交する鎖交率が
最大となる。したがって、ステータコイルに供給される
励磁電流に対応して発生するトルクは最大となり、加速
性を重視した電圧制御を行うことができる。
【0029】一方、運転者がDレンジを選択すると、上
記メインコンピュータ29の図示しない設定手段は、速
度信号e5 に基づいて、ブラシレスDCモータ11のロ
ータの回転速度が設定値n1 以上になったと判断してレ
ゾルバ回路16のCPU43に対して位相差指令信号p
を出力する。図5は本発明の実施例を示す電気自動車の
駆動モータ制御装置の回転速度−トルク特性を示す図で
ある。
【0030】図はメインコンピュータ29によって駆動
モータを制御した場合の回転速度−トルク特性を示して
おり、実線は2レンジ時、すなわち逆起電力ベクトルと
励磁電流ベクトルの位相差αがほぼ0°になるようにス
テータコイルを励磁した時の回転速度−トルク特性を示
す。一方、破線はDレンジ時で、ブラシレスDCモータ
11のロータの回転速度が設定値n1 以上になった時
に、上記位相差指令信号pによる位相制御を行うための
回転速度−トルク特性を示す。この位相制御を行うため
に、ロータの回転速度が設定値n1 以上になった時の各
回転速度と、該回転速度に対応して設定され、逆起電力
ベクトルと励磁電流ベクトルの位相差αを大きくするた
めのデータが上記メインコンピュータ29の位相制御用
メモリ内に格納されている。
【0031】そして、Dレンジが選択されると、上記ロ
ータの回転速度に対応して、位相制御用メモリ内の位相
差データが読み出され、上記レゾルバ回路16内のCP
U43に対して位相差指令信号pとして出力される。な
お、本実施例では、ブラシレスDCモータ11のロータ
の回転速度に対応する位相差αの値を位相制御用メモリ
に格納するようになっているが、回転速度が設定値n1
以上になった時に、例えば回転速度に所定の係数を掛け
て位相差αを算出するようにしてもよい。
【0032】また、回生時におけるブリッジ回路18の
デューティ比が2レンジ時とDレンジ時で相違させてあ
り、ブレーキを踏んだ際の両レンジにおける回生制動量
が異なるようになっている。図6は本発明の実施例にお
いてCPUからROMに出力されるデジタル絶対位置デ
ータの説明図である。
【0033】上述したように、磁極検出回路42は誘起
されたロータの磁極の絶対位置を検出して、12ビット
のデジタル絶対位置データとしてCPU43に出力す
る。該CPU43は、メインコンピュータ29からの位
相差指令信号pを受けると、該位相差指令信号pによっ
て指令された位相差αに対応するデジタル量だけ上記デ
ジタル絶対位置データをシフトする。すなわち、実際の
磁極の絶対位置よりも回転方向に位相差αだけシフトし
た絶対位置を検出したかのような仮想デジタル絶対位置
データを発生し、デジタル絶対位置信号vとして上記R
OM44に対して出力する。
【0034】この場合、ロータの磁極の実際の絶対位置
が、基準位置を0として0〜2πの範囲で変わると、2
レンジ時には、図の実線で示すように、実際の絶対位置
がそのままデジタル絶対位置データとして出力される。
また、Dレンジ時で、かつ、回転速度が設定値n1 以上
になると、メインコンピュータ29からCPU43に対
して位相差指令信号pが出力されるが、該位相差指令信
号pによって位相差αが指令された場合、図の破線で示
すように位相差αに対応するデジタル量だけデジタル絶
対位置データがシフトさせられ、仮想デジタル絶対位置
データとなる。該仮想デジタル絶対位置データは、デジ
タル絶対位置信号vとしてROM44に出力される。
【0035】図7は本発明の実施例のD/Aコンバータ
から出力されるアナログ信号の説明図である。図におい
て、(a)はD/Aコンバータ45からU相用として出
力されるアナログ信号zの正弦波曲線を示している。上
記CPU43から仮想デジタル絶対位置データがデジタ
ル絶対位置信号vとしてROM44に出力されると、D
/Aコンバータ45から出力されるアナログ信号zの正
弦波曲線は位相が変化して(b)のようになる。
【0036】すなわち、ロータの回転速度が高くなる
と、回転速度に対応してロータの磁極のデジタル絶対位
置データがシフトする。この結果、上記回転速度が設定
値n1 以上になると、ステータコイルに誘起される逆起
電力ベクトルと励磁電流ベクトル間の位相差αがほぼ0
°から徐々に大きくなるようなタイミングでステータコ
イルが励磁される。
【0037】このように、上記構成のブラシレスDCモ
ータ11においては、電気的な手法で逆起電力ベクトル
と励磁電流ベクトル間の位相差αを変更しており、ロー
タの磁極の絶対位置を検出するセンサの配設位置を変更
するなど機械的な手法を採用していない。したがって、
駆動モータを制御するのに要する時間が短く、部品が摺
動することなどによる摩耗や消耗を抑制することができ
る。特に、種々の路面を走行することが想定され、振
動、ノイズ等の発生が予測される電気自動車に最適であ
る。
【0038】また、部品を接触させることによる電気的
な接続部分のないレゾルバ15を用い、簡易な手法で逆
起電力ベクトルと励磁電流ベクトル間に位相差αを形成
するようになっているため、衝撃に強く、使用温度、ノ
イズ、電源電圧等による制約がなくなる。さらに、上記
実施例では逆起電力ベクトルと励磁電流ベクトル間の位
相差αを連続的に変更することができるため、運転者は
ブラシレスDCモータ11のトルク変動を体感すること
なく、緩やかに最高速を得ることができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。上記第1の実施例においては、CPU43を用い
て、ロータの回転速度が設定値n1 以上の場合にデジタ
ル絶対位置データをシフトさせ、逆起電力ベクトルと励
磁電流ベクトルの位相差αを変更するようにしている
が、第2の実施例においては、このようなシフトを行わ
ない。すなわち、ROM44には、電圧制御のためのデ
ジタル絶対位置データ及び位相制御のための少なくとも
1種類の仮想デジタル絶対位置データが複数格納されて
いて、メインコンピュータ29は、レゾルバ回路16に
位相差指令信号pを送り、ROM44のデジタル絶対位
置データ又は任意の仮想デジタル絶対位置データを選択
し、正弦波デジタル信号wとして出力させるようにして
いる。したがって、上記デジタル絶対位置データをシフ
トさせるためのCPU43は不要である。
【0040】図8は本発明の第2の実施例を示す電気自
動車の駆動モータ制御装置に使用されるROMを示す
図、図9は本発明の第2の実施例におけるROMの構造
を示す図である。図に示すように、UVW相のそれぞれ
に設けられたROM44に格納されるデジタル絶対位置
データ及び仮想デジタル絶対位置データは、ブラシレス
DCモータ11の回転方向(C・W(時計方向)、C.
C.W.(反時計方向))別に区分され、メインコンピ
ュータ29から受けた位相差指令信号pによって選択さ
れる。
【0041】この場合、上記位相差指令信号pによって
デジタル絶対位置データ及び仮想デジタル絶対位置デー
タが直接選択されるので、極めて応答速度の速い位相制
御が可能となる。また、第1の実施例においては、逆起
電力ベクトルと励磁電流ベクトルの位相差αの変更をシ
フトレバー31によるDレンジ及び2レンジの切換えに
よって行うようにしているが、第2の実施例において
は、前進走行時のレンジをDレンジのみとするととも
に、O/D(オーバドライブ)スイッチを配設し、該O
/Dスイッチを高速領域で運転者がオンにした時に上記
モード選択信号e1 がメインコンピュータ29に入力さ
れると、第1の制御モードである電圧制御から第2の制
御モードである位相制御に切り換わるようになってい
る。
【0042】そして、DレンジにおいてO/Dスイッチ
がオンでない時はROM44に格納されている通常時の
デジタル絶対位置データが、O/Dスイッチがオンにな
るとROM44に格納されている弱め界磁時の仮想デジ
タル絶対位置データが読み出される。この場合、Dレン
ジは第1の実施例における2レンジに相当し、O/Dス
イッチのオンによって選択されるオーバドライブ状態が
第1の実施例におけるDレンジに相当すると考えること
もできる。
【0043】なお、第2の実施例においては、ROM4
4には通常時用のデジタル絶対位置データと弱め界磁時
用の仮想デジタル絶対位置データの2種類だけが格納さ
れるが、多種類格納するようにしてもよい。このよう
に、第2の実施例においては、運転者によって制御モー
ドの選択を行うことができるため、負荷条件に対応する
制御モードを極めて容易に選択することが可能である。
【0044】また、上述したように、位相差を変更する
ことによって、駆動モータの速度−トルク曲線を変更す
ることが可能であるため、例えば低回転で高トルクを出
すような駆動モータと位相制御を組み合わせることによ
って、速度−トルク曲線を自由に設定することができる
ため、駆動モータの設計の自由度を拡大することができ
る。このため、位相制御を前提とすることによって、従
来よりも駆動モータを小型化することができる。
【0045】また、上記第1の実施例では、ロータの磁
極の絶対位置、すなわち、磁極位置を検出するロータ位
置検出手段としてレゾルバ15を使用しているが、該レ
ゾルバ15に代えて、光学式のロータリエンコーダ、磁
気式エンコーダ(例えば、ホール素子や強磁性薄膜を用
いたもの)等を使用することもできる。さらに、運転者
がシフトレバー31を操作することによって制御モード
の選択を行うようになっているが、不用意にシフトレバ
ー31を操作してしまうことが考えられる。そこで、メ
インコンピュータ29からの位相差指令信号pによる位
相差αが、単位時間当たりで所定値以上大きくならない
ように、図示しない抑制手段によってソフト的な処理を
行うこともできる。この処理においては、位相差αの変
化の加速度がある傾き以上にならないように単位時間当
たりの変化量が抑制される。その結果、第1の制御モー
ドと第2の制御モードとの切換えを滑らかに行うことが
できる。
【0046】また、上記ブラシレスDCモータ11は、
図3に示すように4輪の各駆動輪内に配設されている
が、例えば、従来の内燃機関を利用する車両のエンジン
に代えて車体側に配置し、差動装置などを介して各駆動
輪を駆動するようにしてもよく、さらに、エンジンとブ
ラシレスDCモータ11を組み合わせ、エンジンと同時
に、又は時間的に異ならせて駆動してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電気自動車の駆動モータ
制御装置の概略図である。
【図2】本発明の実施例を示す電気自動車の駆動モータ
制御装置の詳細図である。
【図3】本発明の実施例を示す駆動モータ制御装置が搭
載された電気自動車の斜視図である。
【図4】本発明の駆動モータ制御装置が搭載された電気
自動車のシフトレバーを示す図である。
【図5】本発明の実施例を示す電気自動車の駆動モータ
制御装置の回転速度−トルク特性を示す図である。
【図6】本発明の実施例においてCPUからROMに出
力されるデジタル絶対位置データの説明図である。
【図7】本発明の実施例のD/Aコンバータから出力さ
れるアナログ信号の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す電気自動車の駆動
モータ制御装置に使用されるROMを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例におけるROMの構造を
示す図である。
【符号の説明】
11 ブラシレスDCモータ 15 レゾルバ 16 レゾルバ回路 18 ブリッジ回路 28 ベースドライブ回路 29 メインコンピュータ 43 CPU 44 ROM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 9/00 - 9/32 B60L 15/00 - 15/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータの磁極が電磁コイルによって、
    ロータの磁極が永久磁石によって構成される駆動モータ
    により、車両の駆動力の少なくとも一部を発生させて走
    行させられる電気自動車の駆動モータ制御装置におい
    て、 (a)上記ステータの磁極位置に対するロータの磁極位
    置を検出するロータ位置検出手段と、 (b)上記電磁コイルを励磁する励磁手段と、 (c)励磁電流ベクトルと逆起電力ベクトルとの位相差
    を変更する位相差変更手段と、 (d)運転者の操作に従って、車両の高速性を重視した
    走行を行うための上記駆動モータの第1の制御モード、
    及び車両の加速性を重視した走行を行うための上記駆動
    モータの第2の制御モードのいずれか一方を選択するた
    めのモード選択手段と、 (e)上記第1の制御モードが選択された場合、ロータ
    の回転数に対応させて上記位相差を変更し、上記電磁コ
    イルが発生させる磁束と永久磁石が発生させる磁束とが
    鎖交する鎖交率を、高速回転が可能になるように変化さ
    せ、上記第2の制御モードが選択された場合、上記位相
    差を固定し、上記鎖交率を、発生させられるトルクが最
    大になるように固定する設定手段とを有することを特徴
    とする電気自動車の駆動モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記モード選択手段は、第1の制御モー
    ド及び第2の制御モードに対応させて設定されたシフト
    位置を採るシフトレバーである請求項1に記載の電気自
    動車の駆動モータ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記設定手段は、上記モード選択手段に
    よる選択に伴う位相差の単位時間当たりの変化量を抑制
    する抑制手段を備える請求項1に記載の電気自動車の駆
    動モータ制御装置。
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